2005年05月04日

離婚弁護士II 第3話

『離婚詐欺』

貴子(天海祐希)は、自分のデスクに座る絵里(瀬戸朝香)目掛け、
ヒールを鳴らして歩み寄り、そこにドンッとカバンを置く。
「そこ・・・私の席なんですけど。」
「失礼。」絵里はそう言い立ち上がり、柳田(佐々木蔵之介)に視線を
送る。
「どういうこと?」貴子が柳田に追求する。柳田は辞表を提出。妻とコミュニケーションを取る時間が欲しいと言う。
「休職でもいいんです。仕事一筋でやってきたんですが、なかなか理解が
 得られなくて。」
柳田は貴子たちに絵里の事を聞かれ答える。
「この間先生と争ったって聞いて。
 彼女は僕の後輩の中でピカ一の腕です。」
誰を雇うかは私が決めることです。」と貴子。
「一応、見てみたいというから連れてきただけです。
 僕の事は抜きにしても、彼女はこの事務所にとって必要だと思うんです。
 彼女は即戦力になる。離婚に関してはスペシャリストです。」
柳田は、貴子の負担を軽減しようと絵里を連れてきたのだ。
「あなたの意見として聞いておくわ。
 とにかく、もう一度よく考えて。」
貴子は柳田に退職届けを返す。

亜紀(片瀬那奈)が絵里にお茶を出すと、
「もう帰るわ。揉めてるみたいだし。私も時間がないの。」
絵里はそう言い帰ろうとする。
絵里が落としたイヤリングを大介(玉山鉄二)が拾い、声をかける。
耳に手をやり確認する絵里。
「ありがとう。」大介は絵里の手のひらにイヤリングを乗せる。
ちょっと意味深なシーンです。二人の今後に何か展開が!?

とある喫茶店。
千春(小池栄子)が女友達に説明する。
「そう。偽装離婚てやつ。
 まぁ簡単に言うとね、ダンナ(浩介・葛山信吾)が経営していた会社が
 倒産しちゃったの。
 で、借金作って、ロクでもないヤミ金が毎日押しかけてくるように
 なって。
 このまま夫婦でいるとお前にも迷惑かける。
 だから、一度籍を抜いて離婚したことにしようって。」
「それで今実家に帰ってきてるんだ。」
「2年経ったら迎えにくるからって。」
「もう2年経ったの?」
「うん。」
「じゃ、すぐ迎えに来るんだ。連絡は?」
「時々向こうから電話がかかってくる。
 ヤクザに追われてるから、こっちから連絡出来ないの。
 結婚した頃はさ〜貧乏だったのよ。
 やっとこれから楽出来ると思ってさ〜。」
千春の後ろのテレビを不審そうに見つめる友人。
「あれ・・・旦那さんじゃない?」
『最高に幸せです。やっと結婚出来ました!』
挙式直後の、幸せそうな花嫁と花婿。
その花婿は、千春の元夫だったのだ!

デスクの上の結婚写真と退職願を見つめ、柳田は浮かない顔。
「私が何とかしなきゃ。」つや子(戸田恵子)が張り切りだす。

絵里の名刺を見つめ頭を抱える貴子。
そこに1本の電話が入る。
予感がしたのか、誰よりも早く電話に出る貴子。
三神(宇梶剛士)からだった。
「例のコラムの件ですよね?」と貴子。
「『恋の六法全書』というタイトルで、恋愛のトラブルを
 法律的見地から答えてもらうのと、
 あと間宮先生の恋愛感をそれにプラスしてもらえればと。」
三神の言葉に
「了解です。OK牧場!」と貴子はご機嫌。
その時亜紀が郵便物を配布する。そこには一通のエアメール。
ロンドンに住む神谷佑介(佐藤隆太)。貴子の元恋人だ。
「俺、イギリス行くんです。別れて下さい!」
辛い過去が脳裏に浮かぶ。
電話口の声に我に帰る貴子。
「第一回目は、女は昔の男を忘れられるか」というサブテーマで 
 行こうと思っているんですが、どうでしょう?」
「昔の・・・男?」

柳田が事務所に戻ってくる。
「余計な事しない方がいいですよ。」と亜紀。
「悩んでいる人を見ると放っておけない性質なの。」
つや子はそう言い、柳田に近づく。
「なんですか、今忙しいんです。」とそっけない柳田に
「まぁまぁまぁまぁ。はい。豆屋のみたらし団子。」
貴子に呼ばれて席を立つ柳田に、団子を無理やり勧めるつや子。
そして団子は柳田のYシャツに。
「もうベトベト!」
「柳田さん、今は悩みは?」とつや子に聞かれ、
「あんただよーっ!!」

貴子は別室で依頼者・千春の話を整理する。
「前田千春さんは平成10年4月、北山浩介さんと結婚。 
 結婚後北山さんはIT関連の仕事を立ち上げた。
 当初は苦労したものの、2年目からは会社は業績を上げ、
 ITブームにも乗り、わずか30歳で、
 一軒家を建てるまでになった。
 ところがわずか3年後、突如事業に失敗。
 多額の負債を抱える事になり、会社は倒産。
 ヤミ金から負われることになった浩介さんは、千春さんにまで
 ヤクザの手が掛かっては、と偽装離婚を持ちかけた。」

「この家も抵当に入った。
 このままじゃ、お前にまでヤクザの取立てが行く。
 だから頼む。離婚して欲しいんだ。
 とりあえずのところは、500万だけ用意した。
 今お前にしてやれるのは、これしかない。
 これで2年間、頑張ってくれ。
 2年で立ち直る。必ず迎えに行く!
 それでもう一度、籍を入れよう。」
夫に真剣な表情でそう言われたことを思い出す千春。

「この言葉を信じ、平成15年4月、離婚届にハンを押した。
 かろうじて確保したという500万円を千春さんに渡し、
 浩介さんはヤクザから逃れるため、姿を消した。
 ところがその2年後、なんとハワイで若い女と結婚式を
 挙げていた。
 ついては、離婚を取り消したいと。」
「当然です。信じられない!」と千春。
「はっきり言うわね。離婚は取り消さないわ。」
事情はどうあれ、自分の意思でハンコウを押した。
離婚届を出す事に同意している以上、その効力を否定するのは
難しい。もう一度浩介と一緒になるには再婚するしかない。
「まずは相手の住所を探し出してみるわ。」と貴子。
貴子たちの説明に、千春は怒りに震え、
「何としても見つけ出して下さい。決着つくまで東京に残ります。」
と迫る。

千春が帰ったあと、柳田は
「あのキンキンした声、俺の女房にそっくり。」と少しうんざり。
まずは元夫の現住所を探し出そうと、貴子たちは動き出す。

『鬼の涙』。
『君の瞳に恋してる』を鳴り響かせ、
『貴子→好きな男→WHO?貴子→好きな男→WHO?貴子→好きな男→WHO?』
と、本日のお品書きにびっちりと書き尽くし、店主・保(松重豊)は
一服する。
保の恋の病、回を追うごとに重症化!!

「ハンサムウーマン」編集室。
三神のタバコを吸う姿にうっとりの、貴子。本当に、うっとり!!
「先生ほど素敵な女性なら、いろんな恋愛されてるんだろうな〜。
 先生の恋の六法全書、是非見せて下さい。」
「ダメ!まだダメ!」胸に手をやり顔をそらす貴子。
「ダメ?コラムだめ?」と三神。
「コラムですよね〜。」と貴子。
「面白いなぁ先生は!
 昔の男、是非その調子で面白い原稿期待していますよ。」

三神に期待されたものの、貴子は憂鬱。
「昔の男か〜。」
神谷と過ごした楽しかった頃の思い出がよぎる。

千春はテレビに映った幸せそうな夫の事を思い出していた。

その頃、柳田も妻ともめていた。
「ハタチの小娘じゃあるまいし、こっちは辞表を出してまで。」
「私は辞表を出せだなんて一言も言ってないわ!」
「ふざけるな。家族との会話を大切にしろって言ったのは
 お前だろう!」
「あなたはいっつもそう。これしてやった、あれしてやったって。」
「実際そうだろう。真面目に働いているしそれなりの選択だって
 させてやってるじゃないか。」
「もういい!帰る!」
「勝手にしろ!」

『女は昔の男を忘れられるか??????????????????』
?マークを押しっぱなしの貴子。
PCから手を離し、神谷からの手紙を手に取る。
「よりを戻さないか。やっぱりお前の事が好きだ。
 お前の事が忘れられない。やり直そう貴子。
 僕の世界で一番美しい人。」
手紙の内容を想像してみる貴子。
そこへ被害者の夫を調べた大介が戻ってきた。

家の登記簿から、会社が倒産した2年前、抵当はまだ付いていなかった。
借金はなかったどころか、彼の会社の業績はうなぎ登り。
2年前よりも経常利益ははるかにアップしている。
社名を変更し、事実を隠蔽。
ヤクザの取立てもやらせだったようだ。
あの偽装離婚は、別の人と結婚するための、偽装だった。
財産分与や慰謝料を取られるのが嫌で、浩介が仕組んだこと。
そして、兼ねてより愛人だった今の妻と結婚をした。

それらを突きつけられた浩介。
「偽装離婚というのはアイツの作り話。
 あいつが勝手に離婚するって出ていったんです。
 あなたたち、彼女に騙されているんですよ。」と言い出す。
「2年間待ってくれ、と言ったのは?
 離婚の際の財産分与の請求期限は、2年。
 それを過ぎると請求出来なくなる。だからでしょう?」
「言いがかりもいい所ですね。
 あいつは、例え2年過ぎてなくても、財産分与請求出来ませんよ。」
そう言い浩介は、離婚の念書を取り出す。
「『離婚給付として500万受け取りました。離婚に同意いたします。』
 って、あいつのサインと印鑑もある。
 どうせその500万を使い果たして、金に困って思いついたんでしょう。
 そういう女なんですよ。」

貴子たちは、離婚の念書について千春に尋ねる。
「なんて男なの!
 これがないと、取立て屋が離婚を信用せず、お前の所に押しかける
 だろうって、あいつが書かせたのよ!」
「用意周到な計画ね、これは。」と貴子。
「私と別れたくて、でもお金払うのが嫌だから、偽装離婚のふりを
 して本当に離婚したってことですか?
 捨てられたんじゃなくて、最初から騙されたなんて。
 じゃ、何?私は何も出来ないんですか?
 あの男から1千も取る事出来ないんですか?
 あいつあんなに稼いでいるんですよ。
 500万くらいですむ訳ないでしょう!」と千春。
「25歳で結婚生活5年。それで別れる際に500万は、悪くない金額だと
 思いますよ。」と柳田。
「あの男がいくら稼いでいると思うんですか?
 こんなはした金で済むはずないでしょう。
 とにかく、お金を取って!」千春はヒステリックにわめき続ける。

間宮事務所。
千春があの男からお金を取れる方法は、『不法行為』。
相手が違法な事をして、損害を与えたという法律構成なら、
財産分与で得られたであろうお金を、損害賠償として請求出来る。
しかも、その期限は、それを知った時から3年。
その為には、以下の3つが必要だ。
?離婚当時、夫婦で築いた財産。
?現在の財産。
?騙されていた証拠。

?は、抵当のついていない一軒家を持っていた、ということで
照明されている。
?は、預貯金などは弁護士でも調べられない。
不動産の登記簿を見るしかない。

「不動産なら会社名義にしているかもしれない。
 それでは彼の財産と言うことは難しい。
 明らかに、彼の名義になっている財産を見つけないと。」
柳田が大介に説明する。
「だから?と?が必要なんだ。」と大介。
「本当にやるんですか?
 あの北山って男は、頭が切れる。
 当然この偽装離婚だって、いつかバレることはわかっている。
 証拠を残すようはヘマはしてないだろう。
 やるだけ時間と金の無駄ですよ。
 それに、あの男の気持ちもわかるな。
 だってあの奥さんだぜ。
 離婚だって言い出したら大騒ぎするだろうし金だっていくら 
 取られるかわからない。
 やったことは悪いけどさ。」
柳田の、北山を援護するような発言に
「あなたの感想は聞いていません。
 これは、ボス弁である私の命令です。」と貴子。
「はい。」柳田は返事をし、事務所を出る。

「私なら絶対受けない。そんな依頼。」絵里の言葉に
「だよな。」と柳田。
「どう見たってその男からお金は取れない。
 成功報酬がもらえない依頼なんて、時間の無駄でしょ?
 間宮貴子がその程度なら、あの事務所に行く意味はない。
 この移籍、断るわ。
 万が一、この勝負が勝つようなことがあれば、その時知らせて。」
絵里はそう言い柳田と別れる。

つや子は、今度は亀屋本店のみたらし団子を柳田に差し入れる。
そして又、Yシャツにタレを付ける。
つや子さん、マメヤとかカメヤの問題じゃないと思いますよ。(笑)

「とにかく私は早くお金を取って、早く忘れたいの。
 過去の話にしたいの!」
千春は貴子に言いたいことをぶつけ、電話を切る。

「過去の話か・・・。」
神谷との別れのシーンがまた脳裏をよぎる。
まだ開けられないエアメールを見つめ・・・。

貴子は亜紀に相談する。
「留学?恋人に相応しい男になるために?」
「それってどういう意味かしら。
 ・・・な〜んて女友達が聞くもんだからね。」
「そんなの言い訳に決まってるじゃないですか。
 別れたいからカッコイイこと言ったんですよ。で、何で?」
「その女友達がね、彼氏に、女は昔の男を忘れられるのかって
 聞かれたって言うもんだから、
 それは、別れ方にもよるんじゃないかなって思うわけ、間宮的には。」
しどろもどろ答える貴子に、
「ふ〜ん。女友達が、ね〜。」と亜紀。
「でも、残酷ですよね。
 別れたいならはっきり言わなきゃ、ひきずるでしょう。
 あいまいなこと言われたら。

亜紀の言葉に考え込む貴子。

千春は短い爪を噛んだりはじいたりして、イライラを募らせる。

大介、紀三郎たちは懸命に書類を調べた結果、
あの男の現在の家や車は全て奥さんや会社の名義。
北山浩介名義のものは、何一つなかった。

貴子はそれらの事実を千春に伝える。
イライラを隠せない千春。
貴子は、騙されていたという証拠が必要と説明する。
「そんなのあるわけないじゃない!」と千春。
「2年間連絡はなかったの?」
「何度か電話はあったけど。」
「前田千春さん、あのダンナとは、幸せな結婚生活だったの?」
突然千春に尋ねる前田。
「そんな訳ないでしょう。
 2年位は、事業がうまくいかなかったからいつもイライラしてて。
 殴られたことだってあるわ!
 なのにお金入るようになったら、急に女遊びしだして。
 だから、余計腹が立つの!」
悔しさから、短い爪を噛む千春。柳田はそんな千春の様子を見つめる。
「でもお金は貰ってたでしょう?充分過ぎるくらい。」と柳田。
「だったら?」
「ならどっちもどっちだよ。
 そりゃ、偽装離婚は腹が立つだろうけど、
 いいじゃないですか、どうせ別れるはずだったんだし。」
柳田の言葉に千春は怒って席を立つ。貴子は柳田を睨み千春を追う。

『鬼の涙』
「しかし。どうして女っていうヤツは、結婚するとあーも
 あつかましくなるんでしょうね。」
柳田が紀三郎に言う。
「なかなかやっかいな案件ですな」と紀三郎が言う。
「自分たちは旦那に何をしてやってるっていうんだよ。」
紀三郎はグチる柳田の横顔を優しい眼差しで見つめる。

帰り道。
「亡くなった女房とはね、30年連れ添いましたが
 やっぱりわかりませんでしたなぁ。
 でも、わからなかったから面白かったとも言える。
 腹立ててケンカしたことはしょっちゅうでしたがね。」
「別れようと思ったことは?」柳田が尋ねる。
「そりゃありますよ、何度も。夫婦ですから。
 でもね、出会った頃は確かに楽しかった
 あの頃の女房を思い出してさえいれば、ま、なんとか
 もちましたな、私は30年。」
笑いながらそう話す紀三郎の話を、柳田は黙って聞いていた。

大介は北山の社の人間に聞き取りを行う。
北山が車から降りてきたのを見かけ、その車を追い、駐車場へ。
そして車の中を覗き、清里と書かれたチケットを見つける。

コラムを書き進める貴子。
だが、千春とのやり取りを思い出し、書きかけの文章を全て消す。

柳田は、お茶を出す亜紀の爪を見てある考えが浮かぶ。

大介は清里に行き、別荘地を一軒一軒歩いて調べる。
そして、『KITAYAMA』と書かれた別荘を発見!

その名義は、北山浩介。
購入した日付は、平成15年4月15日。

「つまり、離婚する直前。家を売却した、翌日ですな。」
「そう。家を売ってその金を別荘に変えていた。
 つまり、財産を移し変え、今も隠し持っている。
 ?が照明出来ました!
 でも・・・あと?が・・・。」と大介。

柳田に差し入れを買ってきたつや子。外出中と知り、残念そう。

ハンサムウーマン編集室。
原稿は白紙。
気持ちの整理がついていなくて。」
「は?」と三神。
「は!!違うんです。仕事の整理がついてなくて。
 ハハハ、ハハハ。」
「いいですよ。入稿を伸ばして原稿をお待ちしています。
 そっか〜。昔の男が多くて整理出来ないのか〜。」と三神。
「え、ええ。まぁ。」と貴子。

帰り道。
「昔の男か〜。」と呟く貴子。

「あの旦那とは、幸せな結婚生活だったの?」
突然、柳田が千春に言った言葉を思い出す。
「なんで、離婚を持ち出されて、喜ばなかったんだろう・・・。」

「別れたいならはっきり言わなきゃ。
 ひきずるでしょ?あいまいなこと言われたら。」
亜紀の言葉も頭をよぎる。

貴子は千春の元を訪れ、家を売却したお金で買った信州の別荘が
見つかったことを告げる。
「これで彼には今でも財産があるってことを証明出来たわ。」
だがそれを聞いた千春はなぜか悲しそう。
「嬉しそうじゃないのね。
 これでお金が取れるっていうことより、彼がそこまでして
 自分と別れようとしてた。しかもお金すらケチって。 
 その事実の方がショックなんでしょ?」
「そりゃそうでしょう。誰だって」千春の言葉を貴子は遮り
「まだ好きなんでしょう?彼のこと。」
「なんで?私は、」
「彼が最後にあなたにかけた、優しい言葉。
 それが忘れられないんじゃない?」

「必ず迎えに行くから。
 それでもう一度、籍を入れよう。」
そう浩介に言われたことを思い出す千春。

「本気で嫌いなら、離婚出来てサバサバしてるはずよ。
 結婚生活は、決して幸せなものじゃなかった。
 だから余計に、最後の優しい言葉が心に染みた。
 彼の、2年後に迎えに来るっていう言葉を信じたかった。
 違う?
 その気持ち、わかるわ。
 でも現実を見ないと。
 北山浩介は、計画的に名義を変更し、偽装離婚を偽装した。
 そして今では、そ知らぬ顔で、新しい奥さんと暮らしてる。
 それが事実よ。
 奥さんね、お腹が大きかったわ。
 今日家にも行ってきたの。
 借金があると嘘をついた証拠、それをもう一度一緒に
 探しましょう。
 よーく思い出して。手紙でも何でもいい。
 彼から受け取ったもので何か使えるものはない?
 ・・・
 ケリをつけましょう。昔の男に。」
爪を噛みながら聞いていた千春が、やっと顔を上げ、
貴子の顔をまっすぐ見つめる。

翌日。
北山浩介の会社に向かう道、貴子は柳田に言う。
「あの子、あなたが思っているような子じゃなかったわよ。」
「そうですか。」

北山浩介のオフィス。
「あなたは2年前、この前田千春さんを騙し、借金があると偽って
 離婚届に判を押させた。
 よって不法行為に基づき、財産分与で得られたであろう金額、
 当時のあなたの財産、8千万から換算し、4千万を請求します。」
「何を言っているんです?そもそも8千万って何ですか?」と浩介。
「当時あなた方の住んでいた家の評価額です。」
「だから、そんなものとっくに売っちゃいましたよ。」
「それを売った翌日、あなたは長野県〜市に、
 ほぼ同じ評価額の別荘を買いました。その値段です。
 あれだけは、あなたの名義ですよね?」
「だったら?元々俺は、借金があったなんて一言も言って
 いませんよ。」
「本当に言ってません?」
「だから?あいつが勝手に出ていったんだって言ったでしょう。」
「あなたこの2年間、彼女の家に何度か電話しましたね?」
 留守電に入れたこともある。
 そのうちの1回だけ、彼女、留守電のテープとっておいたんです」
「バカな。」

テープレコーダーのスイッチを押す貴子。
「もしもし千春?誕生日おめでとう。元気にしてるか?
 俺は今も、頑張って借金返しているよ。
 どこにいるかは迷惑かけるから言えないけど、」

「今も借金返してるって言ってますよ。
 日付も時間も入っている。 
 あなたが、千春さんを騙してた、ゆるがぬ証拠です。
 誕生日に電話もらったのなんて、初めてだって。
 ・・・
 あなたは多分、そんなこと気にもせずに、
 アリバイのために電話した1本に過ぎなかったんだろうけど、
 彼女はそれが嬉しくて、消せなかったみたいよ。

 もし、この4千万が不満なら、こちらも裁判の手続きします。
 それによって、他の財産も、明らかになると思いますよ。」

何も言い返せない浩介。
「納得いただけたようですね。
 では。」

帰ろうとする二人に、浩介が言い捨てる。
「ケッ!金、金ってうるせー女だよ。
 立派だね〜、弁護士まで雇って。
 500万じゃ満足できないってか。」
貴子が言い換えそうとした時、柳田がそれを遮る。
「彼女、あんたから貰った500万、多分手〜つけてないよ。
 あんな派手な服着てるのに、爪だけ綺麗に切ってるから
 おかしいなと思って調べたんだ。
 彼女、地元のファーストフード店でバイトをしてたぞ。
 あんたと又やり直す時、その金使おうと思ってたんだろう。
 いい女だね。
 ま、せいぜい後悔するんだな。」
柳田と貴子は、浩介の事務所を後にする。

報告を受け、千春が言う。
「そう。まぬけなのよね。あいつ昔から。
 留守電にいれるなんて、肝心なとこ抜けてるの。
 でも、そこが好きだった。」
「だから最後も、会いたくなかったの?」
「誤解しないで。
 捨てた男の顔なんて、見たくもないでしょ?
 ありがとう、先生。」貴子に笑顔を見せる千春。
貴子は優しく微笑み、首を横に振った。

『鬼の涙』
『貴子→好きな男→WHO?貴子→好きな男→WHO?貴子→好きな男→WHO?』
隙間も無い程書き連ねたその紙を見つめる保。
そこに柳田がやってくる。保は慌ててその紙を隠す。
「間宮先生いない?」
「まだ。」
「あぁそう。おかしいな。
 今日朝まで付き合うって話しだったのに」。
「朝まで!?
保に睨まれ、柳田は怯えつつも
「とりあえず、アジの刺身。あとビール」と注文。
ビールをカウンターにドンと置き、アジの頭を乱暴に落とす。
「お客さん、らくだって、刺身にできるんですかね?」
「聞いたことないけど、エジプトの人怒るんじゃない?
 よくわかんないけど・・・。」
保は包丁をまな板に付き立て、柳田を睨み、店の奥に消えていく。

そこへつや子がやってくる。
「あぁ、小向さん!」
この時だけは、柳田、つや子登場を心から喜ぶ!(笑)
「聞いたわ。大変だったわね。いろいろあるわよね〜。」
柳田をねぎらうつや子。(?)
「でも俺、やっぱりもうちょっと頑張ってみようと思います。
 もうちょっと前向きに。
 だって・・・せっかく縁あって一緒になったんだし。」
「そう・・・。わかるわ。私も、そうだったから。
 でもね、私思うの。
 お互い、いいトコって絶対ある。
 でもね、長く生きていると、うっかりそのこと忘れてしまう。
 別な道があったんじゃないか〜なんて思っちゃう。
 それでも、ある時気づくの。
 やっぱり、俺にはこいつだ。こいつしかいないって。

つや子の語りを神妙な面持ちで聞く柳田。つや子が続ける。
「それが・・・それが・・・、
 団子ってもんじゃないかしら?」
「・・・は!?」
「団子。みたらし団子!これ!!
 柳田さん、やっぱりまめ屋が好きなんだ。はっきり言ってよ!
 老舗はやっぱ捨てがたいわよね〜。なんだかんだ言って。
 今度からこっちにするからね、ね!」
言うだけ言って帰っていくつや子。
「それを言いに来たのか、あの人は!!」

翌日。
貴子は、佑介からの手紙を見つめ、覚悟を決めて開けようとする。
柳田に話しかけられ、手紙を手のひらで隠す貴子。
「先生、小向さんって、恐ろしく底が浅いですね。」
「あなた!!
 ・・・今ごろ気がついたの?」
貴子の言葉に柳田、「えっ!!」

そこへつや子が団子を手にやってくる。
つや子から素早く逃げる柳田。
貴子に団子を勧めるつや子。
「食べなさい」「いらない」と繰り返すうちに、
「あっ!!」
団子は、エアメールの上に・・・。
貴子、呆然!
「何てことすんのー!」
「ちょっと!拭くもん!拭くもん!」
柳田とつや子は拭くものを取りに走る。
その間、ティッシュで懸命にふき取る貴子。
そのうちに、貴子の手が止まる。

つや子は慌てて布巾を差し出すが、貴子はその手を止める。
「いいわ。いいの。もういいから。」
そう言い、孝子は手紙をゴミ箱に捨てる。

「おかしいな。」と柳田。
「貴子じゃ、ない。」とつやこ。
貴子は微笑みながら歩き出す。

給湯室で手を洗っていると、亜紀が声をかける。
「先生、あの女友達、どうなりました?
 彼氏に、昔の男を忘れられるのかって聞かれた人。」
「あぁ。どうなったかな〜。」
「一つ言っておいてください、その人に。
 彼氏が、昔の男をそんなに気にするのって、
 その人に相当、惚れてるってことです。」
「女は昔の男を忘れられるか。」
三神の言葉が頭をよぎる。
「うん、伝えておく。」貴子の声が裏返る。
亜紀が去った後、貴子は思わず笑顔になる。

満開の桜並木を1人歩く千春。
手に握り締めた何かを、目を閉じ、後ろに放り投げる。
ゴミ箱に入ったそれは、留守電のメッセージが入ったテープだった。
過去の男を捨て、歩き出す千春の笑顔が輝く。

読まずに捨てられたエアメール。

柳田の机の上には、結婚写真と破られた退職願。

「もうすぐ誕生日だろ。
 たまにはこういうのもいいかなって思って。昔みたいに。」
柳田はそう言い、妻に花束を差し出す。
「まだ3週間も先よ。」
「いいだろ、今日したかったんだ。」
「ほんっと、自分勝手!」
「そう言うなよ。今日は、一時休戦。行こう。」
妻に笑顔でそう言う柳田。渡された花束を見つめ、妻も笑顔に。
「ハタチの若造じゃあるまいし!」
「そういうお前だって、ちょっといい服着てるじゃない。」
「普段着です〜。」
二人は肩を並べて歩いていく。

「ハンサムウーマン」編集室。
「三神さ〜ん!」貴子が三神を呼び手を振る。
「私、もうふっ切れましたから!もう綺麗な身ですから!
 もう、やだ〜、編集長ったら〜。」
貴子の笑顔に付き合いで笑う編集長。(笑)

絵里を訪ねていく貴子。
「柳田さんの代わりに伝えにきた。成功報酬、取れたわよ。」
「私なら、もっと別のやり方を選択をしましたけど。」
ちょっと笑ったあと、貴子は言う。
「いい?
 間宮貴子法律事務所には、やり方は3つしかないの。
 正しいやり方、
 まちがったやり方
 そして・・・私のやり方。
 それに従えないなら、来なくていいから。」
そう言い捨て、貴子は帰っていく。
絵里は貴子の背中に、少し笑みを浮かべる。



依頼者の偽装離婚。
貴子の元彼からのエアメール。
キーワードは、『昔の男』。

それにしても、このドラマの登場人物、勘違いが多すぎ。(笑)

貴子は三神の言葉を勘違い。
恋モード入っちゃってるせいもあるかな。
仕事面と恋愛面でのギャップが楽しい。
強い面と可愛らしい面と、声の強弱からしてすごく違う。
さすが、天海さん♪

柳田は妻の言葉を勘違いし、辞表を提出。
当の妻はそのことにも激怒。
でも、妻の為に仕事を辞める決意をするなんて、柳田さん素敵です。

そしてつや子。勘違いしすぎ〜。(笑)
でも、柳田にいいアドバイスしていましたね。
夫婦の関係も団子の好みも、答えは同じってことか。(笑)

そんな中、紀三郎さんの柳田へのアドバイスは素敵でしたね。

そしてとっても気になるのが、貴子の後姿を見つめる絵里の笑み。
彼女は間宮法律事務所に移籍してくるんでしょうか。
大介とも、何かあるかも!?

神谷からの手紙、開けずに捨ててしまいました。
何て書いてあったんでしょうね。
気持ちの整理がついた今、次に届く手紙には、笑顔で開封することが
出来るのかもしれません。



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この記事へのコメント
おぉ!すっかり忘れてましたが、確かに絵里が大輔からイアリングを受け取った時の表情は意味深でしたっ!そういえば大輔はあんなにイケメンなのに女の影がないですもんね、ムフフ♪
Posted by まこ at 2005年05月04日 21:28
まこさん、こんばんは。
ですよね!?ちょっと意味深でした。
二人の今後にも注目していきましょう。(笑)
Posted by ちーず at 2005年05月04日 23:59
TB返し&コメントありがとうございました。
それにしても…こちらのTBミス,本当にお恥ずかしい!まるで場違いなエントリーを張ってしまいましたm(_ _)m

離婚弁護士,?になってメインの事件解決はあっさりした傾向ですが,各登場人物の(周辺人物を絡めた)人間関係を拾い上げる展開で面白いですね。(あの落ち着かないカメラワークを抑えた割に騒々しいw)
ご指摘の大介は来週,絵里のサポートにつくようですし,伏線になっているのかもしれませんね。
Posted by d_d- at 2005年05月05日 05:41
トラバさせていただきました。
こちらはストーリーがとても詳しく書かれていますね。
私は録画まではしていないのでとても助かります。
これからも参考にさせて頂きます。
このドラマ、大好きなんですが、戸田恵子さんの使い方がとても勿体無い気がしてしまいます。
Posted by みさと at 2005年05月05日 18:19
ちーずさんこんにちは。
ほんと、このドラマ勘違い多すぎですね(笑)
つや子の団子パワーにはやられました(^_^;)

エアメール気になりますね・・
悪いことは書いてなかったと思うんですけど
後半あたりにまた、出てくるかな?
Posted by まりこ at 2005年05月06日 10:24
D.D.さん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
おぉ!次週予告見逃していました。
大介が絵里のサポートに!?
絵里が大介にどう接するのか、楽しみ!

みさとさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
戸田さんが演じるつや子は、一見うるさいだけですが
きっと意味があるのだと期待しています。(笑)
今回も、みたらし団子を手紙に落とし、
貴子に過去と決別させてくれましたし。^^

まりこさん、こんばんは。
「金を送ってくれ」とかだったらどうしようかと
ヒヤヒヤしながら見ていました。(笑)
貴子の恋、叶えてあげたいなぁ。
(その場合、やっぱり、三神氏?)
Posted by ちーず at 2005年05月06日 21:00
こんにちわ。ちーずさん
本当に今回勘違い多すぎて笑えました。
それにつやこさんみたらしばっかり
食べて大丈夫?って感じでしたよね。(笑)
それにお店のマスターの好きな人WHO?には
笑わせてもらいました。来週はなんて書いてあるんだろう・・・楽しみですね。
Posted by みのむし at 2005年05月07日 20:44
みのむしさん、こんばんは。
つや子さんの勘違いはにくめないし、
貴子の勘違いはかわいいし。(笑)
楽しいドラマですね!
お店のマスター、どんどん字が増えていって、
その分想いが募っているんでしょうね。
Posted by ちーず at 2005年05月08日 01:18
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