2005年05月18日

離婚弁護士II 第5話

『涙の親権争い!』

三神(宇梶剛士)が、若い女性と飲んでいるのを偶然目撃してしまった
貴子(天海祐希)は、大きなショックを受けていた。
つや子(戸田恵子)は、そんな貴子を慰めつつ、離婚することになった
友達の親権問題を引き受けてほしい、と頼み込む。
「地元じゃ弁護士ということになっている。」と、つや子。貴子とつや子の密談を気にする亜紀(片瀬那奈)。
何とかつや子に聞きだそうとする。
「柳田さんも聞きたい?」とつや子は自慢げに尋ねるが
「俺はいいよ。シッシ!」と追いやられてしまう。
「あら〜。そんな邪険にしていいのかしら?
 事務所を揺るがす、ものすごい秘密握ってんですけど、アタシ。」
そう言い、亜紀を引き連れ事務所を出ていく。

依頼人は、つや子が通う地元のフラダンス同好会の仲間だという
和美(横山めぐみ)だった。
その和美が事務所を訪ねてやってくる。

「依頼人は、長野和美さん・33歳。
 和美さんは10年前、資産家の御曹司・長野健児(甲本雅裕)さんと
 結婚したものの、「性格の不一致」により半年前より離婚について
 話し合いを始め、基本的には合意したが、ひとり息子の親権だけは、
 互いに譲らず、揉めていると。」
貴子の言葉に頷く和美。
「ちょっと私は別の案件があって担当出来ないんだけど、
 こちらの先生も、そこそこ優秀だから、安心して〜。」とつや子。

「で、お子さんは、おいくつ?」気を取り直して孝子が和美に尋ねる。
「今年7歳です。達也と言います。」
「達也!?」と驚く貴子。
「どうしたの?」とつや子。
「三神さんも達也って言うの。嫌な予感〜。」

「失礼。で、達也・・・ちゃん。7歳と言うことは、小学2年生?」
「向こうが引き取るって言うんですよ。元は俺のものだからって。」
「元は俺のもの?ずいぶんな理屈ですね。
 いいですか。一般的に10歳以下のお子さんの場合、本人の意思よりも
 周りの環境が考慮されます。
 基本的に、お母さんと一緒にいる方がいい、というのが
 裁判所の考えです。」
「本当?」和美が嬉しそうに笑う。
「でもまぁ、いろいろと調査しなければなりませんが。
 そもそもの離婚の原因は?」
「性格の不一致。
 あ、あと、子供の教育方針の違い。
 彼は、本当に放ったらかしで、
 冬なのに、服も着せないでいいって言うんですよ。」
「なにそれ!幼児虐待じゃない!
 何てこと!すぐに連れ戻さないと。」
「でも、もう、取り戻しちゃったんだよね。
 こっそり、別居中の相手の家に忍び込んで。」とつや子。
「うん!」悪びれた様子もなく、和美が笑顔で頷く。
「うんじゃないですよ。これ大問題ですよ!
 虐待も問題だけれども、別居中に、無断で、連れ戻したりしたら
 これ、調停で圧倒的にフリですよ!」と貴子。
「あっれ〜。そうだっけ?」とつや子。
「何のん気なこと言ってんの!」貴子が叱る。
「向こうは警察に行ったみたいでっす。」
「これ、下手したら誘拐ですよ!
 お子さんは?」貴子が尋ねる。
「今、そこに連れて来ています。」と和美。
「連れて来てる?」貴子が聞き返す。
「くくってます。」と和美。
「くくってる!?」和美が又聞き返す。
ブラインドから下を覗き込むと、一匹の犬がつながれている。
「た〜つや〜♪」
「・・・犬に、似てるよね?」貴子がつや子に聞く。
「あぁ、犬だからね。」とつや子。
「ゴールデンですぅ、もう。」と和美。
「犬の・・・親権問題!?」貴子が驚きの声を上げる。
まさか、犬とは!

「ったくも〜!
 何で私が犬なんて相手にしなくちゃいけないのよ!
 しかも名前が達也って!どうですか、これ!?」
ツカツカと町を歩きながら、視聴者に訴える貴子。(笑)

その頃、佐伯絵里(瀬戸朝香)と本多大介(玉山鉄二)は、
トウア物産の社長夫人の以来に取り組んでいた。
柳田俊文(佐々木蔵之介)と亜紀は、絵里の仕事に比べ貴子の仕事は
犬が相手、と比較する。

井上紀三郎(津川雅彦)が『犬の親権問題』についてまとめる。
「和美さんとご主人の健児さんは、離婚を前提として別居中。
 お互いが、ペット達也くんの親権を主張している。
 我々としては、和美さんの方が飼うべきだという内情を揃えて
 調停員を納得させなければなりません。」
「何でこの俺が犬相手に仕事しなきゃいけないんだよ。」
柳田が呟く。
「つべこべ言わない!・・・私だって苦手なの。
 私はね、小学生の時に、秋田犬にお尻を噛まれて以来、ほんっとに
 犬はね。」涙ぐむ貴子。
「それはそれは・・・。 とにかく、とりかかりましょう。」
紀三郎の言葉で貴子と柳田は立ち上がる。
みたらし団子を食べて動こうとしないつや子は、
「私はもう一人の達也の方、調べてるからね。」と言い出し、
柳田が「もうひとり?」と怪訝そうな顔をする。
貴子は必死にそれは犬の達也だとごまかす。
「余計な事しないでよね。」貴子はつや子に釘をさすが・・・。

みんなが出かけた後、つや子は鼻歌まじりにホワイトボードを消していた。
そこへ絵里と大介が打ち合わせにやってくる。
つや子はホワイトボードを消しかけのまま、部屋を出ていく。
二人きりになった時、絵里を見つめる大介。
絵里に気付かれ、
「間宮先生、どんな依頼かなと思って。」と慌ててごまかす。
「人の依頼気にしている場合じゃないわよ。」
絵里がそう言い、ホワイトボードを見ると、そこには
『親権問題 達也くん』という文字が残されている。
絵里の顔色が変わる。

和美の家。
「日本には、ペットの親権、つまり親である、という権利は法的には
 存在しないんです。つまり、ペットは物であるというのが法的な解釈で、」
「物!?」「ワン!」貴子、怯える!
「物だって言うんですか、家の達也が!
 可哀想に達也〜。先生あんたのこと、物だって。」「ガルルルル」
「いえ、ですから、法律上、ってことですよ。」
「達也は・・・噛むと痛いですよ。」「ワン!」
「何言っちゃってんですか〜・・・。
 ・・・ 
 つまり法律上は、夫婦の共有物、という扱いになるということです。
 タンスやステレオと一緒です。
 普通離婚の際、タンスはだんなさん、ステレオは奥さんが、という風に
 双方の意見を聞いて分けます。
 が・・・犬は分けられませんよね。」
「当たり前です!」「ワン!」
「普通分けられない場合は、双方の意見を聞いて、どちらか一方が
 それを所有する場合、その一方がそれに見合う対価を払うという形に
 なるんですが・・・この場合、それも、無理。」
「だったら?」
「子供の親権を決めるのと同じように、それぞれの監護環境の良し悪しや
 どちらが、どれだけ、このペットを必要としているかということを」
「そんなの、私に決まっています!」
「まぁまぁまぁまぁ!
 とにかく、離婚調停で、奥さんがこの犬を飼うべきだと認められる 
 材料が必要なんです。」
「犬じゃない!達也!」「ワン!」
「ん〜、わかりましたって!」

健児の家。
夫・健児の話を聞く柳田。
「冗談じゃないよ!何でもいいから、とにかく別れてくれって、
 一方的に別れを切り出してきたのはアイツなんですよ!
 なのにもう、達也だけ勝手に連れていくなんて、あの女〜!」
「犬は、」
「犬じゃない!達也です!」
「・・・達也君は、ダンナさんがお金を出して購入された。」
「そうです。だから調停員も達也は私の犬でいいだろうって。
 言っときますけどね、私だって、うんと可愛がっていました。
 私は、負けませんよ〜!!」健児がいきまく。

間宮貴子法律事務所。
「ゴールデンという犬はとても人懐っこくて、争いごとを嫌う
 ようですが、夫婦喧嘩をしていると、仲裁に入ったりするそう
 ですから。」と紀三郎。
「その犬が原因で揉めている。皮肉だね〜。」と柳田。
「ペットの親権問題は、欧米では珍しくありません。
 日本でも、飼い犬の医療ミスを巡って獣医を訴える訴訟は
 起こっているようですなぁ。」
「空前のペットブーム。これからますます増えるんじゃないですか?」
「ペットといっても家族以上の存在だったりしますからな。」
「家族以上ね〜。犬は犬でしょう?」貴子も言う。

和美も健児も、どちらも可愛がっている。
どちらがより愛情を持っているかは判断出来ない。

別居中の健児の実家は、郊外の一軒家。
定年退職をしたお父さんが、毎日2回、1時間の散歩に連れて行っていた。
ゴールデンのような大型犬にとって理想的な環境。

和美の方は、都心の3階、1LDKのマンション。
フリーの編集者という不規則な仕事の為、散歩に行けない日もある。

どうやら、和美の方が不利のようだ。
「情勢は厳しいか〜。」貴子が呟く。

事務所前のテラス。
「情勢は厳しいのよ〜。」とつや子。
「何が?」貴子が聞く。
「達也よ。人間の方!」
リーサル・ウェポンこと亜紀の調べによると、どうやら三神、
女癖が悪いらしい。
貴子、ショック!

和美の家。
「え〜っと、この犬・・・じゃなくて、達也君は、
 7年前にご主人・健児さんががペットショップで購入。」
「一目見た時から、ビビっと。運命を感じたんです。
 目と目が合った瞬間、音楽が流れて・・・」
ラブラドールの子犬をうっとりと見つめる和美。
BGMはもちろん、『君の瞳に恋してる』。

「音楽!?」
犬の達也を見つめる貴子。
達也が、三神達也に変身していく!

「・・・以来、仕事が多忙なご主人の代わりに、
 和美さんにはなくてはならない存在になった。
 エサや散歩の世話も、和美さんがされていた。」
「はい〜!
 ・・・あ、お茶換えてきますね。」
和美が席を外した時、「お手」を要求しても、おもちゃを投げてみても、
達也は無反応。
「使えない!ったく何が可愛いんだか。」貴子が呟く。
和美が戻り、説明の続きを始める貴子。
そこへ達也が何かを加えてきた。
「あ?何か加えてる?
 これは・・・私のマノロ!・・・ドロドロだけど大丈夫、これ。」

和美と一緒に達也の散歩に行く貴子。
散歩道の環境はあまり良くなく、そのうえ、
「達也の力が強くて疲れちゃうからあまり遠くまでは行けない」
と和美が言う。
そこへ散歩する別の犬がやってきた。
「女好きなのよ、達也って。
 近所にもね、若いガール・フレンドがいっぱいいるの。
 放っておくとね、すぐそっちにいっちゃうの。お茶目でしょ〜!」
それを聞いた貴子、
「・・・おまえってやつは。」

絵里は柳田に、貴子が担当する親権問題の状況について尋ねる。
「奥さんの方が不利は不利だな。」と柳田。
「ダンナさんに取られるってこと?」
「このままいけば。」
「何やってんの!父親にって、よっぽどのことよ!」
「そう?散歩出来るからいいんじゃない?」
「散歩?何のん気な事言ってんのよ!」
「大事らしいよ。そういうのが。」
「散歩で親権が父親になるなんて、聞いたことないわ。」
「あいつらにとったらさ、親なんて対して変わりないって。」
「あいつら?あなた、それでも弁護士!?最低!」
そう言い捨て、絵里は怒って行ってしまう。
「最低って言うなよ。」

『鬼の目』
亜紀とつや子が貴子に、調べてきた事を報告する。
「その前に、どこまでいってるんですか?」
店主・保の目が光る。
「どこまでって、ちょっとそこまでよ。」とごまかす貴子。
「達也は深入りしない方がいいですよ。
 誰にでも広ーく、浅くって感じで、特定の彼女作らないって
 公言しているみたいです。」と亜紀。
「佃煮にするほど彼女がいるらしいね。」とつや子。
「その若い彼女も、沢山いる中の一人なんじゃないですか?」

「あの・・・これ、サービスです。いわゆる、佃煮です。」
保が差し出す一品を、つや子の方に押し出す貴子。
保、ショック!

「あ、そうだ。そっちの達也は?」つや子が聞く。
「こっちの達也もどうしようもない。
 物は咬み散らかすし、興奮するとね、おもらししちゃうんだって、
 部屋の中で。」
貴子の言葉に、保の目が光る。
その時、貴子の携帯が鳴る。
「え!達也が?」

和美の説明によると、郵便を取る隙に逃げ出してしまったらしい。
「どこにもいないんだってばー!!」とパニックに陥る和美。
成り行き上、貴子たちは達也を探すことになる。
「どうして私が犬を探すのよ。」文句を言いながら町を探し回る貴子。
柳田は夫の実家をチェックする。
紀三郎は猫に聞き込み調査。(笑)
「達也ー!」犬の名前を呼びながら捜索は続けられる。

ハンサム・ウーマン編集室。
急に振り返る三神に、つや子と亜紀がどうしたのか聞く。
「ちょっと誰かに呼ばれたような気が・・・」と達也。
原稿が遅れることを伝えに来た二人。
つや子は三神に何か聞きだそうとする。

歩きつかれてヘトヘトの貴子。
その時犬の鳴き声が聞こえてくる。達也だった!

柳田が大介に、つや子が事務所を揺るがす重大な秘密を握っていると
話をする。
「親権の依頼と、何か関係あるの?」絵里が聞く。
「それはないと思う。」と柳田。
「人の依頼、気にしてる場合じゃないんじゃないんですか?」
大介の言葉に無言の絵里。
大介はそんな絵里の様子を不思議そうに見つめる。

無事に家に戻ってきた達也に、ソーセージやらステーキやらを
食べさせる和美。

達也を届けた帰り道。
「奥さん、依存症っていうか、構いすぎですよね。」と貴子。
「部屋の中にもずいぶんかじった後がありましたな。」と紀三郎。
「私のマノロ・・・高い靴もかじられちゃって。」
「かみ癖っていうのは、ストレスの現れだと獣医さんも
 言ってましたなぁ。
 家出したのもあそこが狭すぎて、欲求不満になったんじゃ
 ないでしょうかね。
 またまた、やっかいな案件ですなぁ。」と紀三郎が言う。

間宮貴子法律事務所。
犬について書かれた雑誌などを読みながら貴子は考える。
「犬の事を考えたら、だんなさんに預けるのがいいのかなぁ。」
「あの、」
絵里に声をかけられ、机の上の犬の資料を身体で多い隠す貴子。
不自然な体勢。(笑)
絵里に犬の親権争いと知られたくなかったんですね。

「親権関係でしたら、私、詳しいですけど。」
「大丈夫でーす。間に合ってまーす。」と貴子。
「・・・そうですか。」絵里はそう言い帰っていく。

その直後、亜紀が「お先に失礼します。」と挨拶に来る。
貴子が「つや子さんは?」と尋ねると、亜紀、口にチャック!

『鬼の涙』
「で?事務所を揺るがす秘密って?」
「知りたい?」
「知りたい!」
「知りたいの?」
「知りたい!」
「大ちゃんだけよ。」
「うん。大ちゃんだけ。」
「特別よ!あのね。」
耳打ちしようとしたその時、つや子の携帯の着信音、「マツケンサンバ」が
鳴り響く。
「ちょっと!小耳に挟んだんですけど、三神さんにねだって、
 Stefanoのパーティー行く事になったんだって?
 何やってんのよ、そんなみっともない!
 あ・・・ちょっと!
 そこで大介に何話してんの?
 これ以上このこと話したら、どーなるかわかってんでしょうね!?」
「・・・わかりました。」
電話を切ったあと、
「これ以上しゃべったら、殺される!」とつや子。
保の目が又光る。
大介に「さっきの話」と聞かれても、首を激しく横に振るつや子だった。

帰り道、犬達が飼い主と楽しげに遊ぶ様子を見つめる。貴子。

翌日。
和美を呼び出した貴子。その場に夫も呼んでいることを告げる。
「一度3人で話し合って、妥協点を探った方がいいんだろうと
 思うんです。
 申し上げにくいんですが、今のまま、あの犬の所有権を主張
 されても、調停員の印象は悪いと思うんです。」
「そんなぁ!あの人の味方するんですか?」
「味方じゃありません。冷静な判断です。
 犬は諦めて、別の条件を要求すると、」
「何言ってるの?私は、達也以外はどうでもいいの!」
「・・・わかりました。
 和美さんがそこまで主張される以上、私としては何とか別の方法で
 解決をはかるよう努力します。」
「当然よ。」
「だけど、本音を言うと、私も健二さんに預けた方がいいと
 思うんです。犬の達也くんの為です。」
「どうして?」
「獣医さんによると、噛み付き癖や逃亡癖は、全てストレスなんだそう 
 ですよ。
 この先、和美さんが働きに出たら、あの部屋に一人ぼっちですよ。
 本当に達也くんのことを思うなら、それでいいんですか?」

「おい!何やってるんだ!達也、吐いてるぞ!」
夫の叫び声に、和美と貴子が達也の元へ走る。
達也はぐったりと横たわっていた。

連れていった動物病院の獣医は、達也を糖尿病だと診断する。
「犬でも、栄養が偏ってたり、運動不足だと、糖尿病になりますからね。
 肉ばかり上げすぎだし、散歩も足りていない。
 何よりそんな狭い所に閉じ込めちゃ、ストレスでやられちゃいますよ。
 生活環境を変えてください。でなきゃ死にますよ。
 当分の間、インシュリンの注射を打ってもらうことになりますから。」

「お前のせいだぞ。おかしいんだよ!
 大体ろくに散歩もしないで家の中閉じ込めておくからこうなるんだよ。
 達也死んでもいいのか?お前殺すきか!
 達也、俺の方が預かるからな。」
翌日、達也は夫が引き取る事になった。

「ちょっと可哀想でしたけどね〜。
 でも私には正直よくわからないな。なーんであそこまで。」
貴子の言葉に
「離婚する夫婦は、たいがいペットを押し付け合うもんなんだそうです。
 逆に言えば、夫婦共に可愛がっているところは、仲のいい場合が多い。
 ペットが潤滑円になっているんでしょうな。
 あの夫婦、本当に離婚の原因は、性格の不一致だけなんでしょうかね。」
紀三郎の言葉に考え込む貴子。

和美と一緒に達也を夫の実家に連れていく貴子。
達也は夫と嬉しそうに散歩に出かけていく。
その後姿を寂しそうに見つめる和美。

帰り道。
貴子は和美に、離婚を切り出した理由を尋ねてみる。
「2年前、流産したんです。夢にまで見た子供が、ようやく出来たのに。
 3ヶ月でした。
 出張だって言って、泊まりでどこかに行ってたんです、部下の女と。
 前にも何度か浮気していて。
 でも、よりによって、私が一人で、不安でたまらなくて、
 病院の天井を見てたとき、あの人は・・・。
 死にたい気分で家に戻って、家に一人でいたらなんか本当に、
 世界で一人きりのような気がして。
 (一人涙する和美を見つめる達也。)
 達也でした。
 普段顔なんて舐めないのに、そういう時だけあの子、
 しつこい位に舐めてくるんです。
 ほんっとバカ犬なのに。そんな時だけ・・・。
 いつもそうなんです。私が泣いたり、不安な顔をしてると
 いつの間にか横にいて、子供みたいに心配そうな顔をして
 私の顔をじーっと見ているんです。
 あの子だけが、私のことを・・・。」

「浮気っていうのは確かなの?」
「部下の女の子で、一人だけ、妙に電話をかけてくる子がいて、
 調べたら、同じ日に休んでいて。
 それ以外にも、いろいろ。」
「だったら何で、そのことを彼にぶつけないの?」
「もう、いいんです。もめるのも嫌だし。
 私は、達也さえ側にいてくれたらそれでよかったし。」
「もう一緒にいられないじゃない。」
「でもそれも、達也の為だし。」
「それでいいの?」
「達也も、あっちの方が嬉しそうだったし。」
「本当にそれでいいの?」
黙り込む和美。
「ワン!」犬の鳴き声が聞こえる。
和美が後部座席から外を見ると、達也が懸命にバスを追ってくる。
その姿に泣き出す和美。
「と、止まります!」貴子はバスを止め、二人はバスから降りる。
和美が達也へと走っていく。
「達也ー!何やってんのよー。」
和美は達也を抱きしめる。
「いいとこあるじゃん、お前。」貴子も言う。
「和美さん、健児さんは、あなたのその思い、知らないんでしょう?
 ね、このまま達也君と離れ離れになっていいの?
 一緒にいたほうがいい。二人は。
 私が、達也君を連れ戻す。」

「浮気?」
「あなたの不貞行為により、著しく精神的苦痛を受けた。
 その慰謝料の請求です。」
「何言ってるんですか。」
「浮気されてたんでしょう?」
「どこに証拠が!あいつに何吹き込まれたか知らないけど、
 言いがかりはやめて下さい。
 証拠を見せて下さいよ。
 不貞行為を立証する、法律要件は持ってるんですか?
 変な言いがかりは逆に侮辱罪、」
「何の本をご覧になったのか存じませんが、
 素人が聞きかじりで物を言うと、火傷しますよ。
 ラブホテルから二人で出てくる写真、なーんていうのは、
 ドラマの中だけのこと。
 現実はそんなにはっきりした証拠がある訳じゃない。
 だけど法廷では、ほんの些細な物や、奥さんが言ったことも
 人証として、立派な証拠となるんです。
 
 平成16年3月20日、4月17日、5月3日。 
 あなたは福島まで、接待ゴルフに行ったと言っている。
 が、同じ日の全く別場所のレストランで、
 なぜか、あなたのカードが使われていた。その明細です。
 なぜかそのレストランで、あなたと、あなたの部下の
 トミヤマサオリさんに似た人を見たと、ウェイターが
 証言しています。
 これはうちのパラリーガルが調べました。
 
 あと、和美さんの日記があります。
 これには、あなたの不貞行為と同時に、
 達也君への思いが書かれている。  
 これも決定的ではありませんが、重要な証拠とみなされる
 場合があります。

 日記、読みましたよ。
 和美さん、妊娠しにくい身体だって言われてたそうですね。
 彼女、それを聞いた時のあなたの顔が忘れられくて、
 あなたが浮気するのは、私のせいだって、 
 自分を責めていたんですよ。
 だからあなたの浮気を知ってて、あなたには何も言わなかった。 
 子供が出来ないかもって言われた時の女性の気持ち、
 あなたにわかりますか?
 それでも、子供が出来る日をずっと夢見て、
 女の子ならジュリ。男の子なら達也って名前をつけようと決めていた。
 ご存知でした?達也って、子供につけようとした名前なんですよ。
 子供を諦めて、犬にその名前を付けた。
 そのあと妊娠したけれど、結局流産してしまった。
 彼女にとっては、本当の子供と同じだったんですよ、達也は。
 
 健児さん、その大切なパートナーまで、あなたに奪う権利は
 ないんじゃないんですか?
 和美さんの気持ち、わかってあげてもらえませんか?」

達也の荷物を夫の家に送ろうと荷造りを済ませ、
達也と自分の映った幸せそうな写真を見つめる和美。
「ワン!」犬の鳴き声が聞こえる。
玄関を飛び出してみると、達也が貴子に連れられて、マンションの
下にいる!
「達也ー!!」和美が達也に駆け寄り、そして抱きしめる。
「どうして?」
「若干の慰謝料と、
 和美さんと達也君が一緒に暮らせるように、一軒家の引越し代と、
 散歩出来ない時に、ドッグトレーナーに頼む費用。
 健児さんが、払わせてくれって。
 達也を宜しくって。
 月に1度位は、会わせてあげたら?」
「先生!」和美が笑う。
「これでゆったり暮らせるわね。」
「達也!お前からもお礼を言いなさい。ほら。」
「ワン!ワン!」
「いや、もう、ホントに、もうその場でいいです。
 見ないで!見ないで!お願いだからヤメテ〜!!」
貴子、逃げ出す。(笑)

間宮貴子法律事務所。
「犬!?」絵里が大介に聞き返す。
「だったらしいですよ。犬の親権問題だって。
 なんか、ずいぶん気にしていましたよね。」
「早く!前田さんの登記簿!」
絵里は手にしていた書類をゴミ箱に捨て、部屋を出ていく。
大介も準備をしながら、ふと、絵里が捨てた資料に目がいく。
『親権問題に関する対応策』
と題されたその書類。間宮先生へ、と書かれた付箋が貼られていた。
大介は別室の絵里の姿を見つめる。

『鬼の目』
保は、「おもらし」と記入されたラクダの写真と柳田をこっそり
見比べる。
「いやぁ、よかったですな。一緒に住めるようになって!」と紀三郎。
「僕も嬉しいですよ。犬から開放されて。」と柳田。
カンパイする二人に、保が言う。
「あの〜。トイレは、あちらで。なるべく早めに。」
柳田、目がテンに。

Stefanoのファッション・ショー。
「前行こ!前行こ!」
大興奮のつや子が、貴子と亜紀の手をひいていく。
「勘弁してよ。こういうのニガテなんだから。」と貴子。
「いいから、いいから。実はさ、達也も呼んであるんだけど。
 『間宮はあなたに夢中です。
 あなたもその気があったらパーティーへお越し下さい。』って。」
「ばっかじゃないの!?」と貴子。
「こういうのは、早くはっきりさせた方がいいですから。」と亜紀。
「人の恋愛何だと思ってるのよ〜。」貴子が怒る。
「あんたはね、人の依頼になるとドーベルマンになるくせに、
 自分の恋愛になると、気の弱いチワワなんだから。」
「どういう意味よ!?」
「一人で悩んでいるばっかりで、いつまでもウジウジしてるってことよ。
 相手にぶつからなきゃ、始まらないの、恋愛は。」

亜紀たちは会場に来ていた男性2名に声をかけられ、テーブルに移動する。
残された貴子は一人、三神を待つ。
しばらく待ち、諦めて帰ろうと思ったとき、
「先生!」BGMオン!
「遅れちゃってすみませんでした。
 いや、先生が着ているって聞いたから、これ。」
背中に隠していた花束を差し出す三神!

花束を差し出す三神。それを見つめる貴子。
いい雰囲気でしたね〜!まるでロミオとジュリエット!
この二人、どうなるんでしょう!

家にも犬がいるので、なんだか興味深いお話でした。
犬をとても愛している夫婦だったので、復縁するのかな、と思って
いたけど、妻は夫に裏切られたことを最初は隠していたんですね。
夫を酷い男だ!と思ったけれど、最後は妻と達也の生活を
サポートするという展開になり、よかった。

子供の親権と勘違いし、血相を変えた絵里。
彼女にも、子供を離婚した夫に取られてしまったという経験が
あるんでしょうか。
絵里を見つめる事が多くなってきた大介くん。
この二人は恋に発展するのか!?


一部、公式HPを引用しています。


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ドラマ主題歌
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ドラマ挿入歌
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この記事へのコメント
うちも、犬▼・ェ・▼がいるので、まじまじと
見てしまいました。
こういう普通のドラマで、犬が主役になるのも、珍しいのかも?
Posted by ルーシー at 2005年05月19日 04:13
ちーずさん、おはようございますー。結構花束にヒキ気味でした(笑)。でも貴ちゃんには王子様に見えてるんですよね、きっと…。
Posted by lovelytelly at 2005年05月19日 11:27
ちーずさんこんにちわ。
今回ワンコが出てきたのでほとんど
内容みてなかったかも・・・(笑)
でもあいかわらずつや子さんのしっちゃかめっちゃかぶりとかマスターの
勘違いっぷりとか面白かったですね。
それに絵里の親権問題への異常なまでの反応
もしかしたらこれからの展開に何かひとつあるのかも・・・そこも楽しみですね。
Posted by みのむし at 2005年05月19日 15:33
ちーずさんこんにちは!
最後、ちゃんと夫の浮気のことを聞き出して
一緒に暮らせるようにした貴子は
さすがでしたね!
絵里のあの親権問題の反応。
何があったんでしょうねぇ・・。
Posted by まりこ at 2005年05月19日 17:00
うんうん、ラストのシチュエーションはまるでロミオとジュリエットでしたよね〜。でも手を目一杯伸ばしても、とても花には届きそうにないなーと余計な事考えながら見てました(笑)。
というか、皆が見てるのに見つめ合う二人、キャーはずかしー!(/ε\*)
Posted by まこ at 2005年05月19日 17:37
こんにちは☆

うちの犬もゴールデンなので、たつやにうっとりしながら見てました。笑

人間たつやの花束は間宮先生の妄想だと最初思ってましたが、いやぁホントにそんなことするとは。。びっくりでした。

今回もTBさせていただきます♪
Posted by モト(旧なんこつ) at 2005年05月19日 17:37
愛犬家のツボをぐっさりと押した回でしたね

うちもゴールデンとバニ飼ってます
タツヤの表情なんかがもうかわいくて・・・

他のイヤなこと消去しちゃいました(笑)

TBさせていただきました
Posted by rosa at 2005年05月20日 00:27
こんばんは。コメントありがとうございます!

ルーシーさん。
確かに、こういうドラマで犬を主役にするのは珍しいですね。
あのゴールデン、可愛かった〜!

lovelytellyさん。
まさか、花束を持ってくるとは!!
もしや、つや子の入れ知恵とか!?

みのむしさん。
絵里の過去、気になりますね。
親権問題について、メモに書いて貴子に渡そうとするなんて、
絵里も良いところがあるな〜!

まりこさん。
相手が貴子でなかったら、和美は夫の事を最後まで話すことは
なかったかもしれません。
貴子、さすがですね!

まこさん。
あれで達也がひざまずいて花束を捧げたら。(笑)
み〜んな、二人に注目していましたね〜!
達也、ホントの所はどうなんでしょう!?

モトさん。
そうですね。貴子、妄想がお得意ですからね。(笑)
モトさんのお宅にはゴールデンが!?賢いワンちゃんなんだろうな〜!
うちにはトイプードルがいます。

rosaさん。
rosaさんとこには2匹のワンコが!?
バニって、大型犬ですか?
あの達也くん、可愛い子でしたね〜!
Posted by ちーず at 2005年05月20日 22:58
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