2005年06月01日

離婚弁護士II 第7話

『絶対別れない女』

早朝、ジョギングをしていた柳田(佐々木蔵之介)は、貴子(天海祐希)が
三神(宇梶剛士)の車から降りるのを偶然目撃してしまう。
柳田は、この情報をすぐさまつや子(戸田恵子)や亜紀(片瀬那奈)に
伝えていた。
 
一方、大介(玉山鉄二)は、絵里(瀬戸朝香)のことが気になっていた。
最近の絵里はいつになく穏やかで、嬉しそうに携帯電話で話したりして
いたからだった。そんな折、事務所に依頼人の野波真理(中山忍)がやってくる。
区民プールの水泳指導員をしている真理は、2年前、仕事先で建設会社社長の
北尾龍三郎(清水こう治)と知り合い、親しくなったのだという。
龍三郎には妻と成人した子どもがいたが、妻の芙美子(江波杏子)とは
8年以上別居状態で、結婚生活は事実上破綻していた。
真理は、そんな龍三郎と結婚の約束をしたが、芙美子が頑なに
離婚に同意しないのだという。

形の上では不倫とはいえ、このケースでは、一定の条件を満たせば、
龍三郎からの離婚請求が認められるものと考えられた。それは、

1・夫婦の別居生活がふたりの年齢、同居期間と比べて、
  相当の長さになること
2・夫婦間に未成熟の子どもがいないこと
3・相手配偶者が、離婚により、精神的・社会的・経済的に
  極めて過酷な状況に置かれないこと

だった。

1と2は問題なく、3に関しても、龍三郎は、芙美子に自宅屋敷の権利と
慰謝料2000万円を用意する準備がある、ということから、問題はなさそうだった。

そのとき、亜紀がある新聞記事に気づく。
それは、龍三郎が自宅マンションから転落して重体、という記事だった。
貴子は、ただちに龍三郎が入院している病院へと向かうが…。

公式HP予告より

幸い命に別状はないものの、暫くは油断の許さない状態。
貴子は妻の芙美子に病院で会い、話を試みるが
「主人とは絶対に別れない。」と妻は言う。

つや子や亜紀は、龍三郎の転落は、事故ではなく妻が突き落とした
のでは、と言い出す。
そんな中、絵里が穏やかな表情で帰宅していく。
恋でもしているのか!?
内心、穏やかでない大介・・・。

龍三郎は社員研修用と称していくつかマンションを持っていて、
そのひとつから転落した。
第一発見者は妻。
警察も、事件・事故・自殺未遂の3点から調査をしているようだ。
これから結婚しようとする人が自殺というのはあり得ない。
ということは、事故、または事件なのか・・・。
「主人とは絶対に別れない。」芙美子が言った言葉を思い出す貴子。

病院。
雷が鳴り、稲妻が光る病室で、暗闇の中、夫をじっと見つめる妻。

鬼の目。
龍三郎の転落を伝える新聞記事を見つめ考え込む貴子。
「保っちゃん。何か眠れるお酒ある?
 今朝も朝帰りで寝てないんだけど、今晩もこのままだと
 眠れそうにないからさ。」
保は貴子の朝帰り、今晩も、という言葉に、らくだの写真をにらみつける。
「無念です・・・。」がっくりと肩を落とす保。
「何それ。芋焼酎?それお願い。」
貴子は保の気持ちに少しも気づかない。

真理の勤めるプール。
龍三郎の容態が安定したことを、真理に伝える貴子。
「暫くは病院に行かないほうがいいと思います。
 あまり、奥さんを刺激しても・・・。」
貴子は真理にそう忠告する。
貴子はなぜ龍三郎が、高級スポーツジムではなく、
普通のプールを選んだのか真理に尋ねる。
「さぁ・・・。
 ただ、知り合いに会うところは嫌だと言っていました。
 ここに最初に来たときも、社長だなんて言わなかったし。
 北尾さん、ずっと泳げなかったんです。
 子供の頃から働いていたから、泳ぎを覚える暇がなかったって。
 だから、ここに来たときは、本当に楽しそうだった。」
「ここは、北尾さんが社長の鎧を脱いで、唯一リラックス出来る
 場所だったのね。」と貴子。
「先生。とにかく私は、北尾さんと一緒に結婚したいだけなんです。
 彼が回復したら、奥さんが反対していても、離婚出来るんですよね?」

病院の屋上。
「言ったでしょう。離婚は絶対にしません。
 それを言いに来たのなら、帰ってちょうだい。」芙美子が貴子に言う。
「ひとつ聞かせてください。
 奥様と北尾さんは、8年以上別居し、実質夫婦生活は破綻していた。
 なのになぜ、奥様は、そこまで離婚を拒まれるのです?」
「決まってるでしょう。遺産が欲しいからよ。
 あの人、何年支えてきたと思ってるの?
 最初は従業員5名。
 その頃からずーっと一緒だったのよ。
 あの人は強面でやり手というイメージがあるけれど、
 本当は気の小さなな男なのよ。
 外面が良くって、私にしか当たれないもんから、
 昔は些細なことで何度殴られたか。
 会社が軌道に乗れば乗るで、飲む・打つ・買う。
 女を囲うのも男の甲斐性だって。
 堂々と、愛人を作っている時もあったわ。
 そんな思いで40年間、連れ添って。
 今更どこの誰ともわからない女に、遺産を取られて我慢出来ると思う?」
「だから?だから、あの事故が?」
「どういう意味?」
芙美子が貴子を真っ直ぐ見詰めてそう言った。

紀三郎は、知り合いの記者から、龍三郎が転落する時に
女性と言い争う声を聞いたマンションの住人がいるという情報を得る。
芙美子らしき女性を目撃した住人もいるようだ。
「警察も不自然な点が多いので奥さんを事情聴取する方針です。
 北尾さん、今病室で、奥さんと二人きりなんですよね。」
紀三郎に言われ、貴子は病院へと急ぐ。

その頃。
芙美子の手が、チューブに伸び・・・
それに触ろうとしたところ、看護士に声をかけられ、妻は夫の布団を
かけ直す。

貴子が駆けつけると、病室に夫の姿がない。
看護士に、「エタ注」、治療に行ったと聞き、ほっとする貴子。
その時貴子は何かに気がつく。

鬼の涙。
大介は柳田に、絵里のプライベートを聞きだしていた。
「いやぁ。モテたよ!
 あいつは間宮先生と違って、男の扱い方もうまいから。」
それを聞き、落ち込む大介。
それを聞き、柳田に顔を近づけて睨む保。

そこへやって来たつや子と亜紀に、保は自分にだけ厳しいのではと
柳田は聞いてみる。
「保っちゃん?いい人よ。
 この間なんて2時間も話し込んじゃった。」
「なんでも今ものすごく好きな人がいるんだって。」
変におびえず、フランクに彼女の話とか聞いてみれば、とアドバイス
され、柳田が保に話しかける。
「保っちゃんさ、今すごく好きな人がいるんだって?
 羨ましいな!コノコノ〜!」
柳田が保にひじで突く。そのひじを掴み、ものすごい形相で睨む保。
メニューを見るのに集中していた亜紀とつや子に
「気のせいかな・・・。
 今、とてつもない地雷、踏んだ気がするんだけど。」

東城大学。
貴子は医師に、あることについて質問していた。

その足で、芙美子の所へ向かう。
丁度、警察が芙美子を訪ねた直後だった。
「あなたも、あれは事故じゃなかったと思っているんでしょう?」
「私は違います。
 奥さんは、離婚しない理由に、遺産が欲しいと言われた。
 だけど北尾さんは、十分過ぎる位、お金は払うと言ってる。
 その他どの条件を見ても、奥様が離婚に応じない理由がない。
 このまま、調停や裁判になっても、負けるのは目に見えてる。
 奥様がそれをわからない筈がない。」
「つまり?」
「北尾さん、エタ注、エタノール注入という治療を受けられていますね。
 昔、私の叔父が同じ治療を受けていました。
 念のため、大学にいって調べてきました。
 やはりそうでした。
 ある病気の治療法だと。
 私の叔父は、」
「肝臓がん、でしょ?」
「はい。」
「もう転移は見られているの。医者からは、もって半年だって。
 ・・・もちろん本人も知ってるわ。」
「だから奥様は、離婚したくなかった。
 妻として、最後まで面倒みようと。」
「彼、飛び降りたの。」

離婚についての最後の話し合いをしたいと言われ、呼び出された妻。
芙美子はもう意地を張るのがバカらしくなり、別れるつもりでいた。
夫が差し出したのは、離婚届ではなく検査表。ガンの告知を受けたのだ。
それ以来、夫は誰とも連絡をとらず、部屋に閉じこもり、
病院にも行かなくなった。

「あの人、人一倍見栄っ張りだから、自分の弱いところを人には見せたく
 なかったのよ。
 でもその日から、睡眠薬がなかったら眠れなくなって。
 そのうち、こんな病気で弱っていく俺は俺ではない。
 死ぬ。死なせてくれ。
 毎日言うようになって・・・。」

部屋にいるはずの夫がいない。
芙美子は慌てて龍三郎を探す。
マンションの通路から飛び降りようとする夫を必死に止める妻。
だが龍三郎は妻を突き放し、飛び降りてしまう。
芙美子が倒れている夫の元へ行くと、龍三郎は
「殺せ・・・。俺を殺してくれ。頼む。頼む。」
夫の言葉に、そばにあった大きな石を手に取り、それを振り上げる。
だが、妻にはそれを振り下ろすことが出来なかった。

「ほんっとに自分勝手な男でしょう。
 外面よくて。私にだけひどい所を見せ続けた40年間。
 だから、私が最後を看取る。
 他の人には邪魔されたくない。」
「40年の愛情ですか?」
「愛情・・・。
 憎しみ。
 私を苦しめ続けた人間の最期を、この目で見届ける。
 そうしないとね、けりがつかないのよ。私の40年の。
 会ってもいいわ。あの人に。」

龍三郎に面会する貴子。
「先生、お願いです。あいつには、知らせないでほしい。
 頼む。お願いです。」
龍三郎は貴子にそう言った。

「しかし、わかりますな、北尾さんの気持ちも。
 若い恋人の前で、ことさら、元気に見せたくなるもんなんですなぁ、
 年寄りっていうのは。
 で、どうなさいます?病気のこと。彼女に・・・」
貴子は、龍三郎自身がそう言っている以上、離婚の話は進められないと
紀三郎に言った。

真理の職場に向かう貴子と紀三郎。
貴子は真理に、龍三郎の妻には離婚の意思がないことを伝える。
貴子は病気のことを伏せて説明する為、その理由を財産が欲しいからだと
嘘をつく。
真理は、財産などいらない。相続放棄してもいい、と言う。
「奥様の気持ちが頑なですと、どうしても、調停や裁判になりますから
 時間がかかるんですなぁ。」
紀三郎がそう言うと
「どれくらいかかるんですか?2年も3年もかかるんですか?
 私、すぐにでも結婚したいんです。時間がないんです。」
そう訴える真理。彼女は妊娠3ヶ月だったのだ。

その帰り道。
「離婚が無理なら認知だけでも。」紀三郎が貴子に言う。
「北尾さんはもって半年、と言われている。
 子供が生まれてくるのは、7ヶ月後。」
一人考え込む貴子。

貴子が芙美子を訪ねていく。
「野波真理さんは妊娠しています。3ヶ月だそうです。
 だからどうしても彼女は、北尾さんに籍を入れてほしかった。
 戸籍父親の欄を空白にしたくなかったんです。
 奥様に、離婚の意思がないのはわかりました。
 だけど、子供の認知、それだけは、奥様が反対されても、
 ご主人の意思だけで出来るんです。
 離婚はあきらめます。ただ、認知だけはご主人にしていただきたい。」
「なら、勝手にすれば。私の許可はいらないんでしょ?」
「はい。」
「だけど無駄でしょう。あの人もって半年。
 子供が生まれる前に死んじゃうわ。
 残念だったわね。」
「待てください。方法はあります。胎児認知です。
 胎児、つまり、おなかの中の子供でも認知出来るんです。
 子供の認知と同様、奥さまの許可がなくても、北尾さんの意思だけで
 出来るんです。
 北尾さんと、話をさせて貰えませんか?」
「そんな方法が・・・。さすが弁護士さんね。
 ・・・させないわ。
 そんなの、本当にあの人の子かどうかわからないもの。
 このまま死んでもらうわ。あの人には。」
その時、看護士が龍三郎の急変を知らせる。

癌が破裂したのだ。意識レベルが低下していて危険な状況だと言う。
病院に、真理も駆けつける。
芙美子は真理から顔をそむける。

「お身内の方、いらっしゃいます?」
医者に言われ、芙美子だけが夫の病室に入っていく。
「奥さん。生まれてくる子に、罪はないですよね。
 北尾さんに、お話していただけませんか?」
「しつこいわ。」
妻はそう言い、病室のドアを閉めた。

夫の顔を暫く見つめたあと、
「どうぞ。どうぞお入りなさい。」
芙美子が真理と貴子を部屋に入れる。
「あなた。あなたの愛人が来てるわよ。
 この人のおなかの中には、あなたの子供がいるんだって。
 まだ3ヶ月。
 この弁護士さんによるとね、子供は生まれないと、
 認知も出来ないんだって。
 だから・・・だから、生きなさい。
 認知がしたけりゃ、この子が生まれるまで、がんばって生きなさいよ。
 愛人囲むのも男の甲斐性って、あなた前に言ってたわね。
 その甲斐性を見せなさい。
 生まれてくる子を一人認知出来ないなんて、
 男の甲斐性があるって言える?
 北尾龍三郎。それでいいの?
 散々大きな口叩いて。
 この子が生まれるまで、大きくなるまで、死なないで。」
妻は涙をこぼしながらそう言った。
「それがあなたの義務よ!」
龍三郎が芙美子に手を伸ばす。
その手を握り、真理の手をとり繋がせ、芙美子は二人に背を向けた。

「私の前では死のうとしたのに、彼女の前では生きようとした。
 ほんっとに勝手な男。」
ありがとうございました、と頭を下げる貴子に、
「あの人の死にそうな顔見てたら、そう易々と死なせてたまるかって、
 そう思っただけ。
 結婚して40年も経つとね、憎しみと愛情は、いいお友達なの。」

真理の手を取り、穏やかに微笑む龍三郎。真理の笑顔。
一方、屋上で一人何だをこぼす芙美子。

鬼の涙。
つや子は柳田に、明日はいよいよ第3ラウンド。
先日の朝帰りは、ドライブしながら朝までしゃべくっていただけ。
次こそが勝負だと、盛り上がる。
「それよりさ、あんたは、保っちゃんと仲良くなれたの?」
「それがね、この間彼女の話したらさ、怒らせたみたいなんだ。」
「いきなりそんなプライベート聞いてどうすんのよ。」
「いや、あんたが聞けって。」
「あ〜。
 話題っていうのはね、共通の友人の話から入るのが一番弾むのよ。」

そこへ保が魚を手にやってくる。
「あのさ、間宮先生、知ってるよね。
 最近先生、一目ぼれしたんだって。
 すっごい可愛らしい付き合いなんだって。
 もうまいったよ。」
包丁を持つ保の手が震える。
「やってもいいですか?」と保。
恐怖に怯える柳田。
「刺身?もうどんどん、さばいちゃって。」とつや子。
保、柳田の胸倉を掴む!

その日、貴子は三神とのデート。
そして絵里は優しい笑顔で誰かに手を振る。
大介は喫茶店で優しく笑う絵里を目撃。
その向かいに座っていたのは・・・少女だった。



「ここは、北尾さんが社長の鎧を脱いで、唯一リラックス出来る
 場所だったのね。」
貴子の言葉にもあったように、あのプールは龍三郎が、仕事を忘れ
素の自分に戻れる唯一の場所だった。
そして、そこで出会った若い女性と恋に。
財産はいらない、という真理が求めていたのは龍三郎の愛。
一方、遺産が欲しい、という芙美子。
彼女の気持ちもわかるような気がします。
40年という夫婦の歴史。
お互いに、少しずつすれ違い、8年の別居。
夫に遺産しか求められなくなってしまった彼女も、
妻にそういう風に思われる夫も、可哀想でした。
そんな芙美子を変えたのは、夫の病気。
病室で夫に胎児は認知出来ないと嘘をつき、「生きなさい!」と
強く言う芙美子に優しさを感じました。
「結婚して40年も経つとね、憎しみと愛情は、いいお友達なの。」
この言葉も、深いですね。

絵里には娘がいたんですね。
絵里のあんな優しい表情、このドラマでは初めて。
次週は娘のことで揉め事があるようです。
大介は絵里に恋しちゃってますね!
保っちゃんに怯えきっている柳田さん。
保っちゃんの勘違いなのに、お気の毒です!


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この記事へのコメント
この回ぐらいのコメディ濃度だと私は嬉しいかも。面白くて素敵な話でしたね〜。満足!
Posted by lovelytelly at 2005年06月02日 09:23
ちーずさんこんにちは!
40年間の妻の思い、すごいですね。
子供が生まれないと認知できないと、最期夫を奮い立たせ、真理にも手を握らせたところは
私も芙美子の優しさを感じました。
夫婦って深いですね〜^^
Posted by まりこ at 2005年06月02日 12:44
こんばんは。コメントありがとうございます!

lovelytellyさん。
確かにあの位のコメディー度だと、集中して
話に入り込めますね。
素敵なお話でした。

まりこさん。
夫婦の歴史を感じさせる話でしたね〜。
本当に、夫婦って深い!
芙美子も意地になることを止めて、きっと穏やかに生きていけますよね。
Posted by ちーず at 2005年06月02日 21:44
久しぶりに濃い案件だったような気がします。できれば2話で一つの案件をこなす形式にしてほしかったなという気持ちがあります。
Posted by レパードタイガー at 2005年06月03日 13:12
レパードタイガーさん、こんばんは。
2話で1つの案件って、いいですね。
それ位内容の濃い案件でした。
視聴者も引っ張られると思うな〜。
Posted by ちーず at 2005年06月03日 21:20
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