2005年06月15日

離婚弁護士II 第9話

『え!?不倫弁護士』

貴子(天海祐希)は、三神(宇梶剛士)と一夜を共にした。
眠っている貴子に書き置きを残して彼女の部屋を後にした三神は、
マンションのエントランスでひとりの男とすれ違った。
二人が目を合わせる。
それは、貴子のかつての恋人で、イギリスに留学しているはずの
佑介(佐藤隆太)だった。
インターホンの音で目を覚ました貴子は、寝ぼけたまま受話器をとり、
思わず三神の名前を口にしてしまう。エステを受けながら、貴子は小向つや子(戸田恵子)に報告する。
その後、貴子はとりあえず佑介と一緒にカフェに行ったものの、
ふたりの間には気まずい空気が流れ、1時間も無言で過ごす。
祐介は夏休みで、イギリスから帰ってきたそうだ。
そのことを祐介は手紙で伝えようとしたが、つや子のみたらし団子の
せいもあり、貴子は読まずに捨てていた。

北詰麻紀(星野真里)は恋人・大谷俊哉(柏原収史)が待ち合わせに
1時間ほど遅れると連絡を受ける。
電話を切ったあと、目の前の店に展示されたウエディングドレスを
羨ましそうに見つめる麻紀。
その時麻紀は、ウィンドーに写った自分の顔のニキビにそっと触れる。
「こんにちは。今ちょっとお時間いただけます?
 私、そこのエステサロン「シャレード」の者なんですけども、
 今無料キャンペーンやってるんです。
 ほんの20分でいいんです。
 美顔とか興味あります?
 お顔のお肌とか。」
「シャレード」のスタッフ・恵梨香(矢沢心)が声をかけられる。

「今ならこのVIPコースが、20万円よ。
 うちは分割払いもあるから、月々の出費は微々たる物なの。
 飲みに行くのを一回やめればいいだけだから。
 彼のためにもお肌は綺麗な方がいいと思うな。
 喜ぶよ、きっと。」
麻紀の心が少し動いた時、男性スタッフ・(田中実)が
「今のままじゃ、あなたのそのニキビ、ますます荒れてきますよ。」
カルテを恵梨香に渡し、麻紀に顔を近づけ覗き込む。
「そうですね。
 元々シミやそばかすになりやすい肌質だし・・・
 わっ。乾燥もひどい。コラーゲンの水成量も少ないですね。」
カルテを見ながら恵梨香が言う。
「本当にいいの?このままで・・・。」
恵梨香たちが麻紀を見つめ、優しく微笑む。

『今週のバッドアイテムは赤色。
 赤色のものがとてつもない災いをもたらします。』
占い本を読む亜紀(片瀬那奈)は不安そうに辺りを見回す。
 
絵里(瀬戸朝香)は、暫く実家に戻る、と言って貴子に休暇願を出す。
「失礼します。」と言い事務所を出て行く絵里のカバンの色は赤。
亜紀はそれに動揺する。
ホワイト・ボードに書かれた休暇という文字の赤にも動揺する亜紀。
「大丈夫かな、佐伯先生。
 子供の件で事務所に迷惑かけたって悩んでたから。
 戻ってこなかったりして。」
亜紀の呟きに、大介(玉山鉄二)も心配する。

三神からの連絡がないことに不安を覚える貴子。
携帯を見つめため息をつく。
持っていた携帯をデスクに置こうとしたとき、入れ物をひっくり返し、
真っ赤なクリップが二人の2ショット写真の上に広がる。
「災いの・・・赤!」貴子が思わずそう呟く。

その頃三神は事務所から窓の外を見つめ、考え事をしていた。

あれから10日。
三神からは連絡が来ず、祐介からは何度も電話がかかってきたが
それには出ない貴子。

そんな折、事務所に北詰麻紀(24)が依頼にやってくる。
北詰麻紀は、10日前に契約を交わしたエステサロンの契約取り消しを
相談に来たのだ。

6月4日、エステサロン「シャレード」より美顔の無料マッサージを受け
エステ契約を結んだ。
6月5日、朝起きると肌が余計に荒れ、病院に行く羽目に。
6月10日、サロンの対応の仕方に疑問。
契約の解除を申し出るが、サロン側はまじめに取り合わない。

「取り消せますか?」と聞く麻紀に、大介はクーリングオフの説明を
する。
クーリングオフとは、申し込みの撤回または契約解除の制度。
エステ契約の場合、クーリングオフ可能期間は契約した日から8日間。

麻紀もクーリングオフを試みたが、担当した恵梨香に
「そんなことされたら自分はクビになる。
 クビになったらアンタ責任取れるのか?」と開き直られて、
出来なかったのだ。

相手側が、クーリングオフを妨害するような脅しをかけるなど、
悪質な業者であることを知り、大介は
「クーリングオフの期間が延長される。」と説明するが
「それほど悪質な業者でしたら妨害を否定するでしょうから
 言った言わないの水掛け論になりますなぁ。」と紀三郎(津川雅彦)。
「契約書を見せてくれる?エステの。」と貴子。
「エステの。」麻紀がエステの契約書を貴子に渡す。
契約書に不備があった場合、いつまでもクーリングオフは行使出来るが、
契約書の内容に問題は見つからない。
文字の大きさも色もギリギリ決められた通り守られている。
規制すれすれで作られた契約書だった。
貴子は、一度「シャレード」に行ってみることにする。

鬼の目。
つや子が柳田(佐々木蔵之介)に、貴子の三角関係について
ヒソヒソ話をする。
柳田に、祐介から連絡があったのだ。
電話番号は、以前貴子が殴った時に何度か会い、渡していた。
祐介は三神とすれ違った時、何かを感じたようだった。

そんな二人の、顔を近づけて話す姿と、三角関係という言葉に、
店主・保(松重 豊)は又誤解!
柳田に顔を近づけすごい形相で睨みつける。怯える柳田。
今度ばかりはつや子も気がつく。
「ん?ん?どうした?」
つや子に声をかけられ、保がカウンターの中へ戻る。

「ね、ね、その祐介って子、貴子を振ったんじゃなかったの?」
「自分が大きくなったら迎えにくるって。」
「何?鮭みたいな子だねぇ。
 夏休みになったから、会いに来たっつーわけ?身勝手なガキだねー。」
「でもさ、先生は三神さんと順調なんでしょ?
 だったら俺がそいつに、」
「それがさ、三神
 さんから全然連絡ないんだって。泊まってから。」
「泊まったの?じゃなんで連絡が?」
「さぁ・・・。気にしてんのかな、その若い子のこと。
 私ちょっと責任感じちゃってんだよねー。」
「あんたが責任感じるとロクなことがない。
 そっとしておいた方がいいから。」
柳田がつや子の肩をポンポン、と叩く。
その様子を保が背後から睨みつけていた。
ラクダ御膳、まだメニューにありますね!

貴子、大介、麻紀の3人が「シャレード」に向かい、
麻紀が恵梨香にクーリングオフを求めた時に断られたいきさつを
説明し、新たにクーリングオフを求める。
エステ側は麻紀がクーリングオフを求めたことないととぼける。
「そうですか。知らないと。
 残念ですね。所詮この話は言った言わないの水掛け論。
 仕方が無い。クーリングオフは諦めます。
 その代わり、エステの契約そのものを解除します。
 平成11年の特定商取引法改正により、エステはいつでも中途解約
 出来るようになったのはご存知ですよね。
 契約の解除は、役務提供開始前、つまり、サービスを受ける前なら
 2万円の解約料で解除出来る。
 クーリングオフに期限はある。
 が、中途解約に期限はない。
 本当は、お宅のような業者に、2万円出すのは惜しかったので、
 なんとかクーリングオフしたかったんですが。
 しょうがない。
 これで解約して下さい。
 では、失礼します。」
貴子が大介、麻紀と共に席を立つ。
担当の男が帰っていく3人に言う。
「エステ契約の解除だから、20万円はね。
 あ、解約料があるから、18万円か。」
「18万?私が払ったのは90万ですよ。」
「ん?そう?」
「とぼけないで下さい!
 私は90万円の分割払いを組まされたじゃないですか。
 エステと関連商品の健康セットで90万円!」
「でもこれは、取り消せないなー。
 契約書に書いてありますよ。関連商品じゃなくて、推奨商品だって。
 箱の裏には、エステとは何ら関係ありません、って書いてある。
 推奨商品はエステを受けるに当たって、必ずしも購入する必要が
 無いものに当たる。つまり、お宅が勝手に買ったものってことですよ。」
「だって、一緒に契約したじゃないですか。」
エステ側の人間が麻紀の言葉に笑い出す。
「一緒に?嘘言っちゃだめよ。
 エステ契約した次の日に、
 良さそうだからやっぱ健康セット買いますって、
 わざわざ店に来たじゃない!」
「嘘です!何言ってるの?」
「嘘はそっちでしょう!?
 じゃー何でこの健康セットの契約書、日付が次の日になってるの?」
貴子が契約書を確認すると、健康セットの契約書はエステの契約書の翌日、
6月5日と記されていた。
「中途解約もクーリングオフも、出来ませんね。」
男が貴子を見て言った。

麻紀は、エステと健康セット購入は、込みになっていると説明され、
同じ契約だと思い、契約書に判を押した。
ところが、エステと健康セット購入の契約書は、別々になっていた。
健康セット購入契約書の日付は、エステの契約書の日付の翌日。
別の日にちにしたのは、契約者がわざわざ別の日に店に訪れ、
健康セット購入の契約をしたと言い張ることが出来る様にだ。
麻紀は、同じ契約だと思ってたから、エステが解約出来ればそれで
OKだと思い、貴子らに言っていなかったのだ。
「悔しいけど、この契約書を見る限りでは、健康セット購入の
 契約を解除するのは難しい。
 日付の偽造が証明出来ない。
 彼らの目的は、エステよりこっちだったのよ。
 とにかく次は、健康セット購入の契約を考えなきゃ、
 70万円戻ってこない。」と貴子。

つや子は、三神の元に、『もう一度貴子をお勧めに行った』と言う。

契約を取り消すためには、
1.不実告知
  契約を結ぶ上で、重要な判断材料となる情報について、
  事実と違うことを言い、消費者を錯覚させること。

 「こう見えて貴子は、まだ26なんです。」
  つや子が三神に、不実告知する。

2.断定的判断
  将来の変動が不確実にあるにも関わらず、
  断定的な情報を伝え、確実であると錯覚させること。

  「確実に年々綺麗になってるんですよ、あの子。
   このままだと来年あたり、ミス日本からオファーくるな〜。」


3.不利益事実の不告知
  消費者の利益になることだけを話し、不利益になる重要な情報は
  故意に伝えず、不利益なことがないと錯覚させること。

  「収入は、ぶっちゃけ数千万。
   でも性格は、羊のように穏やかで、怒ったことが一回もないって
   いうから、驚き!」


4.不退去
  帰って欲しいと言ったのに帰らないで、消費者を困惑させること。

  「あー、すいません!ちょっと、次の予定が。」と三神。
  「あーっ!えーとえーと、小学校はですね、上野東小学校。
   で、ずーっと学級委員やってました。」


5.退去妨害、監禁
  
  三神の足にしがみついて離れないつや子。
                 そして三神は逃げていった・・・。



「契約時に、一つでもこういう行為があれば、契約は取り消せるの。
 その証拠を探しましょう。」
貴子の言葉に、大介と紀三郎が動き出す。

ふふふ。つや子さんと三神さんのやり取り、
とーってもわかり易い例でした。


公園で苛立った様子で麻紀を待つ恋人。
「ごめんごめん!」麻紀が走ってやってくる。
「おせーよっ!何やってんの!?」
「10分遅れただけでしょう?」
「こっちは仕事の時間裂いて来てんの!」と恋人が怒る。

麻紀は恋人に、エステの件を話す。
「はっ!?エステ?
 お前が遅れたんで俺が怒って帰った日?
 しょうがねーな。何でそんな所行ったんだよ。」
「そんな言い方・・・。肌荒れてるな、って言ってたじゃない。」
「いいんだよ、今更そんなの。
 で何?70万取られた?何やってんの?バカじゃねーの?
 その弁護士だって金かかるんだろ?」
「わかってるけど・・・。
 お金のほうが心配なの?」
「決まってんだろ。俺はこんだけ残業して、いくらになると思ってんだ。
 もういいよ。そんな話、俺にいちいち聞かすな。」
恋人の言葉に、麻紀は悲しそう黙り込む。

何だかあまり上手くいってなさそうなカップルです。
恋人の男性の、冷たい言葉が気になります。


貴子が麻紀に会う。
「今エステを受けないと肌がボロボロになる、
 というのは不実告知に当たる。
 日記や家計簿みたいなのを付けていない?
 それも一つの証拠になりうるの。」と麻紀に尋ねる。
だが、麻紀はどちらも付けていなかった。
「・・・もういいです。もう、諦めます、70万。」
麻紀が続ける。
「付き合っている彼が怒っているんです。
 お金もないくせに何考えてるんだって。」
「だって、エステは彼のためでもあったんでしょう?」
「そういうこと、わかってくれる人じゃないんです。
 お金のことも、すっごくうるさいし。」
「だから、この不正な契約を取り消して、お金を取り戻さなきゃ。」
「わかったからもういいんです。
 彼が、私のことを好きじゃないってことを。
 今日だって10分遅れたってだけでブーブー文句言うし、
 最近は残業残業って会ってもくれないし電話もくれない。
 私なんかどうでもいいんです。
 ・・・
 本当はね、本当は、付き合ってもうだいぶ経つし、
 そろそろ結婚なんて話になるのかなっなんて思ってて。
 だから、ちょっと綺麗にしておきたかったんです。
 でも違ったみたい・・・。」
「とにかく、もうちょっと時間を頂戴。
 私が、必ず何とかするから。」
「出来るんですか?」
「私を誰だと思ってるの?」貴子が麻紀を見つめ、力強くうなずいた。

彼からの電話を待つ気持ちは、今の貴子には痛いくらい
よくわかるんでしょう。
「私を誰だと思ってるの?」の笑顔が素敵です。


祐介に呼び出され、柳田が会いにいく。
「男っていうのは、独占欲と執着の生き物だ。
 たとえ自分が振った女でも、そのあとどうなったか
 すごく気になったりする。
 振った女に新しい男が出来ようもんなら、
 即効ヨリを戻そうとしたりする。
 いつまでも自分の所有物だと思っているんだな。
 忘れろ。間宮貴子のことは。
 君は多分、イギリスに行って、
 慣れない海外でいろんな壁にぶち当たってんだろ。
 人間凹んだときは、昔の景色が懐かしく思えるもんだ。
 今夏休みじゃないだろう?
 君の行ってるロンドン大学、俺も留学してた。
 この時期、丁度試験の真っ最中。夏休みにはまだ早い。
 逃げてきたんだろう?勉強、ついていけなくて。」
「・・・大きなこと言って留学した割には、法律の専門用語も
 よくわかんなくて。」
「だけど俺に言ったよな。
 間宮貴子にふさわしい男になるんだって。
 だったらそれまで戻ってくるな。
 きちんと卒業して戻ってこい。
 これ以上先生を失望させるな。」
「わかりました。」
「よし。」
「あの、俺が言えたギリじゃないと思うんですけど、
 貴子は、いえ、彼女は、今幸せなんですか?
 よくわかんないんですけど、なんかそうでもない気がして。」
「男と女の子とは、二人にしかわかんないからな・・・。」

つい、携帯に目がいってしまう貴子。

ホワイトボードの絵里の欄の休暇という文字が気になる大介。
携帯で絵里の番号を出して、それを見つめていた。

鬼の涙。
一人酒を飲む貴子。
「わかったからもういいんです。
 彼が、私のことを好きじゃないってことを。」
そう言った麻紀の言葉を思い出し、携帯を見つめる。
保はそんな貴子の様子に記が気じゃない。

『本日のおすすめ』には、
間宮先生⇔らくだ⇔小向さん
の図式が描かれていた。

「あの・・・本当なんでしょうか。
 さ・・・さ・・・さんかく・・・」
「三角?」
「さ・・さよなら三角又来て四角。」
「はぁ!?」

鬼の涙からの帰り道。
「不正な状況での、契約の立証か。」と呟く貴子。
歩いていると、カップルの声が耳に届く。
「ゴメーン!」
「遅いんだよ。連絡しろよ。」
貴子、ひらめく!

貴子と大介、麻紀が、「シャレード」に向かう。

「あーあ。またお宅らですか。」
「実際多いのよね。効果が出ないのをうちらのせいにする人が。」
「汚いものを綺麗にするには、時間がかかるんだよね。」
「あ、そうだ。今度は先生が受けます?美顔マッサージ。 
 格安にしておきますよ。」
貴子、無視。
「あ、興味ないみたい。残念!」
「で、何?こっちもいい加減忙しいんだけど。」

貴子と大介の反撃が始まる。
「エステサロン・シャレードは、6月4日午後4時20分頃、
 新宿区内路上にて、会社員北詰麻紀さんに、
 20分ですむからと言って、エステの無料体験を勧誘した。」
「約15分の美顔マッサージを受けた後、同店において、
 北詰さんに計5人がかりで詰め寄り、半ば、脅迫のような形で、
 70万円の推奨商品の、健康セットを買わせた。」
「これは、消費者契約法で、契約を取り消すことが出来る、 
 退去妨害監禁にあたります。
 よって、推奨品の売買契約を取り消します。
 彼女はこの日、恋人の、大谷俊哉さんと待ち合わせをしていた。
 これが、時間にうるさい男で。
 彼の機嫌を損ねることを恐れた彼女は、何度も、携帯で、
 ごめん、遅れる、と知らせた。」
「先生、嘘言っちゃダメですよ。」恵梨香が言う。
「嘘?」貴子が聞く。
「この子は店で携帯かけてないもん。」
「どうして?」
「だって携帯かけさせないように、」
男が咳払いをして恵梨香を睨む。
「だって、だって、見てたから。」
「へ〜。監視してたってわけ?
 でも・・・今の子達は、普通こっちでしょ?」
貴子が麻紀の携帯を借りてシャレード側スタッフに見せて言う。
「メール。
 彼女はトイレに立ったとき、ずっとメールを送ってたの。
 日付も時間も入ってるわ。
 エステ契約の際、あなた達は15分で済むと言っておきながら、
 実は3時間20分も彼女を足止めし、契約書にサインをさせた。
 これは、消費者契約法上の、退去妨害監禁にあたる。」

「弁護士っていっても、案外頭悪いんだな。
 だから、それはエステの契約でしょ?
 エステの契約はもう取り消したじゃない。
 こっちは、エステ契約の次の日に、健康セットを購入した契約書を
 持ってるんだけど?」

「ん?字、読めないかな?」

「ん!?」

『帰りたいと言ってるのに返してくれないの。』
『今、健康セットを選べって言われて、選んでるところ』
メールを読み上げた貴子、
「どっちも6月4日になってますよー。
 つまり、エステの契約と、健康セットの契約は、
 同じ日にされたってこと。
 契約書の日付は、偽造であり、健康セットの売買契約も、
 消費者契約法上、取り消すことが出来る、と
 このメールは証明している。
 恋人も、彼女が遅れたことを証言すると言っているし、
 これは、確実に裁判では有力な証拠ね。」

エステ側の人間が、携帯を奪い取ろうとする。
大介は慌てて携帯を手に取り
「力ずくで奪っても無駄ですよ。
 送られた彼氏のほうにも、同じメールがいってるんで。」
と言いVサイン。
「いっくら頭悪くても、それくらいわかりますよね〜。
 あ、ついでに言っておくとこれ、
 特定商取引法違反にもなるから。
 2年以下の懲役、もしくは、300万以下の罰金もある。
 あ、もう一つついでに。
 監督官庁に、この店の業務停止命令を出すように求めておいたから。
 さ、行きましょう!」
貴子に声をかけられ、麻紀が晴れ晴れとした表情で席を立つ。
「あ!待って、それさ。」エステ側の人間が貴子を引き止める。
「汚いものを綺麗にするのに、案外時間かからなかったね、これ。
 美顔マッサージ、してほしかった。店が潰れる前に。残念っ!
 では。」
丁寧にお辞儀をし、貴子は大介、麻紀と共に店を後にした。

「ありがとうございました!
 あの・・・本当にあの人、協力してくれるって・・・?」
「電話してみたら?あなたの方から。」
貴子に言われ、麻紀が笑顔でうなずいた。

公園で、俊哉と会う麻紀。
「何やってんだよ。
 70万なんてさ。どんだけ頑張んないと貯められないか
 わかってんのかよ。
 顔のニキビなんてどうでもいいじゃないか。
 もっと大事なことがあるだろう。俺らには。
 就職3年目には結婚しようなって、俺昔言わなかったか?
 無駄な金使ってる場合じゃないだろ。
 こっちは必死で残業して金貯めてるっていうのに。
 おかげで、渡しそびれたよ。」
俊哉が麻紀の手を取り指輪のケースを置く。
ふたを開けると、ダイヤモンドの指輪が光りを放つ。
「安物だけどな。
 お前な、その何倍も高い契約してどーすんだよ。
 俺立場ないだろ。
 ニキビがあっても、何があっても、俺はそのまんまのお前が
 いいんだよ。」
麻紀は俊哉の胸に飛び込み、嬉し涙をこぼした。

事務所のビルの中庭。
連絡しようかどうしようか迷いながら、大介が携帯を握り締める。
弾みで電話がかかってしまう。
「ヤバイヤバイヤバイ!」焦る大介。電話がつながる
「はい。」絵里の声が聞こえてくる。
「あ!!こちら大介です。」
「どうしたの?」
「あ、あの、先生、かえってきますよね?
 この間のこととか、迷惑でもなんでもないんで。
 みんな、仲間じゃないですか。
 それに、誰がなんと言おうと、俺、味方ですから。 
 先生が、どこにいようと、俺・・・」
「ここにいるわよ。」
大介があたりを見渡すと、そこに絵里の姿があった。
「うそ!!あの・・・すいません。何かおれ・・・。」
「直接言う。どこにも行かないから。ありがとう。」
絵里の微笑みに、大介は嬉しそうに笑い、
「お帰りなさい。」と声をかける。

携帯を見つめていた貴子。
それを机に置いた時、柳田が声をかける。
柳田は貴子に、祐介と会ったことを報告する。
「最後に、一度だけ電話に出てやってもらえますか?
 どうしても戻る前に、一言、話したいって。
 はっきりさよならを言いたいんでしょう。」

「貴子さん!俺と別れて下さい。
 このままじゃ甘えてばっかりだ。
 あなたにふさわしい、もっと大きな男になりたいんです。」
祐介の別れの言葉を思い出す貴子。

その頃、祐介は、三神と会っていた。

貴子の携帯が鳴る。三神からだった。

三神と会う貴子。
「すみません。全然電話出来なくて。
 僕も、ちょっと真剣にいろいろ整理しておきたいことがあって。
 それがちゃんとするまで、電話しないようにと思っていました。
 彼、祐介君か。来ましたよ、僕のところへ。
 可愛そうなくらい緊張しちゃって。
 間宮先生とはどういう付き合いなんだって。
 それはっきりさせてくれないと、イギリスには帰れないって。」
「また、余計なことを・・・。」
「僕もそう思いました。
 でも、ひざが震えている彼に免じて答えてやりました。
 僕は間宮貴子を愛してる。」
三神が貴子を抱きしめる。ミュージック・スタート!
「真剣に向き合おうと思ってる。
 僕もいろいろ遊んだけれど、
 この恋は、最後の恋にしようと思ってる。
 誰にも渡さない。僕の心からの気持ちです。
 彼、イギリスに帰りましたよ。
 さっきの電話も、彼がかけてやってくれって言ったんです。
 あなたが、待ってるみたいだからって。
 彼のおかげで、ここまでハッキリ言うことが出来た。
 まだガキだけど、いい男ですね。」
貴子が微笑んだ。

その頃祐介は、トランクを引っ張り、二人がいる橋を振り返った。

三神の胸に飛び込む貴子。
だが勢いがつきすぎ、三神に激突!三神、うめき声を上げる!
「や、やだ!三神さん大丈夫?
 ごめん!ごめんなさい!すみません。
 いやーだ。」貴子は謝りながら笑い出す。

翌日。
貴子は、顔が笑ってしまうことを止められない。
「よかったー!佐伯先生戻ってきて。
 不吉な赤は、嘘だったんだー。」と亜紀。
「嘘に決まってんじゃない。
 ま、こっちは無事、三角関係が解消されたし。」
「三角関係!?誰が!?誰が?」亜紀が大騒ぎする。
柳田がつや子を睨みつける。つや子は亜紀に思わず、
「キャメル柳田!」
「キャメラ!?」と亜紀。
「キャメル柳田?」絵里が不審そうに呟く。
「あぁ。柳田先生。」と大介が教える。
「柳田さん!」絵里が柳田に近寄っていく。
「私、知らなかったんだけど・・・柳田さんって・・・」
「あ・・・これには深い訳があって。
 今はちょっと言えないけど。」
「ハーフなの?」
「そっちかよ!」

間宮貴子法律事務所に貴子宛の郵便物が届く。。
貴子が封を開ける。
「内容証明。」
貴子の声に、柳田が書類をチェックする。
「夫三神達也と間宮貴子の不貞行為について、慰謝料を請求する。
 三神亜希子。」
貴子はただ呆然となる・・・。

三神さんと思いが通じ、ハッピーエンドと思いきや。
三神さんに奥さんがいた!
これで、タイトルの不倫弁護士につながるんですね。
(それにしても、二人は一線を越えてしまったのか!?謎。
 それに、三神と貴子はあまり会ってないのに、
 妻の行動、早いです!!)

今日の貴子もカッコよかった!
嫌味っぽく言い負かすところが、またいい!
相手が悪徳業者だからこそ、すっきりしますね。
それにしても、携帯メールが証拠になるとは。
こういうケースって案外多いのかもしれません。

連絡をひたすら待つ貴子。
ドキドキしながら連絡をする大介。

災いの赤は、次週へのプロローグってとこでしょうか!?



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この記事へのコメント
こんばんは!
一線を越えたかどうかで対応が変わってきますよね。
来週が気になります。
そして、ほっんとに間宮先生は今回もかっこよかったですね!
Posted by あき at 2005年06月15日 23:41
あきさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!

間宮先生の、悪徳業者を打ち負かすシーンは見ていて本当に
スカっとしました。
ちょっとバカにしたように言い負かし、
でも最後に丁寧にお辞儀をして帰る。
本当にカッコイイ!!
不倫弁護士だなんて、孝子には似合わないので、
出来れば一線を越えてない方向で話が進むことを
希望!(笑)
Posted by ちーず at 2005年06月16日 14:03
今回の貴子の活躍にはスカッとしました〜♪
んがっ、来週は自分の事となると急に気弱になってた絵里みたく、落ち込んだ貴子を見せられるんでしょうかねぇ・・・ハンサムウーマンな貴子が見たいのにぃ!
Posted by まこ at 2005年06月16日 14:57
ちーずさんこんにちわ。
だんだんと元の離婚弁護士に戻ってきたようで
うれしいですね。
それにしても三神さんが結婚していただなんて
だったら、あんなそぶり見せないでよ!
といいたくなりました。
ちょっと・・いや・・・かなりずるい男ですよね。
Posted by みのむし at 2005年06月16日 15:08
 パート1でも離婚の話題というよりも、少し身近な話題で「なるほど!」と思わせながら解決していったと記憶しているので、今回のようなスカッとさせてくれる展開は良かったと思います。
 お笑いの割合も、これまでよりは抑え気味だったのですんなり見れました(ホントはもっと減らして欲しいくらいだけど)。
 終盤になってやっと本来の姿に戻りつつあるようで、ほっとしています。
Posted by pixy_japan at 2005年06月16日 19:32
ちーずさんこんばんは。
今回の貴子もかっこよかったですね!
三神に奥さんがいたのには、がっかり。
貴子は、身を引いてしまうんじゃないかなと
こっそり心配してます・・。
Posted by まりこ at 2005年06月17日 00:48
超えてない超えてない、といまだに思ってます(笑)。ここ3回、好きな感じの展開で満足です。だからガッカリしたくない…。
Posted by lovelytelly at 2005年06月17日 00:53
おはようございます。コメントありがとうございます!

すみません。コメントが追いつかない〜!!
昨日の第10話もすごく面白かったです!
リコベン・ワールドに引き込まれていきました。
まこさん、みのむしさん、pixy_japanさん、まりこさん、らぶてりちゃん(一度呼んでみたかった・笑)の評判も良いので安心です!
Posted by ちーず at 2005年06月22日 07:25
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