2005年06月22日

離婚弁護士II 第10話

『セクハラした女』

貴子(天海祐希)の元に、三神(宇梶剛士)の妻・亜希子(長野里美)から
内容証明が送られてきた。
それは、夫との不貞行為による精神的苦痛に対し、
貴子に慰謝料を請求するという内容だった。
三神に会って直接事情を聞いた貴子は、結婚が事実であること、
亜希子とは既に別居状態だったことを知る。
三神は、貴子と真剣に付き合うために亜希子に離婚話を切り出した
らしいが、どうやら彼女はそれに納得しなかったようだった。大介(玉山鉄二)や亜紀(片瀬那奈)、つや子(戸田恵子)ら間宮貴子
法律事務所のメンバーは、この一件が原因ですっかり落ち込んでいる
貴子の姿に戸惑いを隠せない。
柳田(佐々木蔵之介)は、亜希子が弁護士を立ててきている以上、
こちらも代理人を立てるべきだ、と提案し、自らその役目を
買ってでようとする。
そのとき、柳田を制したのは絵里(瀬戸朝香)だった。
絵里は「私が先生を守ります」というと、大介とともに
事実関係の調査に乗り出す。

そんな中、貴子の元に総合IT企業・アップヒルズ社でメディア
事業部のチーフを務めるキャリアウーマン・白石美由紀(杉本彩)が
訪ねてきた。
美由紀は上司である立場を利用して部下の角田(鳥羽潤)に
逆セクハラしたとして、懲戒解雇処分を受けたのだという。
しかし、肝心の貴子は、どうしても三神の件が気になって仕事に
集中できないでいた。
柳田は、貴子に代わって、美由紀の名誉回復、精神的苦痛に対する
慰謝料、および元の職場への復帰を求めて動き始める。

同じころ、絵里と大介は、亜希子の代理人を務める弁護士・清水
(大島さと子)に会っていた。
亜希子側の主張は、貴子が、三神に妻子がいることを知りながら
肉体関係を持ち、その関係は現在も続いている、というものだった。
絵里は、それを全面的に否定し、証拠を見せるよう主張する。

一方、貴子は、柳田とともにアップヒルズ社に向かう。
そんなふたりを出迎えたのは、同社の社長・大我(武田真治)と、
顧問弁護士の北堀(八木橋修)だった。
公式HP より

「期待していたんですけどね、白石さんには。
 僕の会社は人が財産。
 社員みんなに気持ちよく快適に仕事をしてもらいたい。
 だからことさら、セクハラには厳しいんですよ。
 欧米なんかじゃ当たり前のことなんですけどね。
 だから、女性といえども例外じゃない、ね。」
大我がそう言い貴子を見る。貴子は視線を外す。
柳田が事実関係を正したい、と言われ、大我は北堀弁護士に
「説明してさしあげて。」と腕を差し出す。

「白石美由紀さんはかねてより職場での男性への蔑視的な発言が
 絶えなかった。
 交際している女性がいれば、
 『いつ結婚するの?』 『ちゃんと責任取りなさいよ』とか、
 男性社員をじろじろ眺めたり、
 『がっしりしているね〜。』などと、腕や胸を触ることも多々あった。
 そんな中でも、特に関心があったのが、8歳年下の角田ヒロユキさん。
 おしりがカワイイなどと言いながら、同僚の女子社員と共に
 ジロジロ眺めたり、『恋人はいるの?』などと質問し、いると答えると、
 どこまで二人の仲は進んでいるのか、などと嫌がるにもかかわらず
 必要に尋ねた。
 ついには、上司と部下という立場を利用し、
 『今晩飲みにいくから時間をあけろ』と命令した。
 5月27日、命令に従い、角田氏は港区六本木のレストランに出向き、
 食事をした後、
 『明日は出張だ』と早く帰りたがる角田氏を、強引に近くのバー
 『リックス』に連れ出した。
 その後、嫌がる角田氏に強引にカクテルを飲ませ、家に来るよう強要。
 無理やり自宅マンションに連れ込み、関係を持った。
 以後、たびたび関係を迫られ、白石氏に恐れをなした角田氏は、
 社内コンプライアンス委員会に相談した。
 以上が、コンプライアンス委員会が調べた事実です。
 尚、職場の社員複数の証言も取ってあります。」

弁護士がそう説明する間、貴子は終始俯いていた。
そんな貴子を大我はじっと見つめていた。
「何か?」と弁護士に聞かれ我に返る貴子。だが黙ったままだ。
そんな貴子を大我が笑い、「よろしいですか?」と席を立つ。
「とりあえず、依頼者の主張との相違点の確認をしてみます。」
貴子の変わりに柳田が言う。
大我に言われ、北堀弁護士が園田氏の日記のコピーを柳田に
手渡す。
「何度も足を運ばせたら悪いですからね。
 町の弁護士さんってのも案外お忙しいんでしょう?
 これでいい?先生。」
そう言うと大我は微笑みを浮かべて立ち去る。
席から一度も立つことすらしなかった貴子を、柳田が心配そうに
見つめる。

間宮貴子法律事務所。
柳田らから報告を受けた美由紀は、嘘ばっかり、全部言いがかりだと
反論する。
「その変がセクハラの難しいところなんです。
 そのつもりはなくてもセクハラと取られてしまう。
 とくに、上司と部下というような上下関係のある場合は。」
柳田が説明する。

飲みに誘ったのは、角田氏が仕事で悩んでいるようだったので
話を聞いてあげようと誘った。確かに飲みすぎたのは事実。
それは彼が酒に強かったから、つられてしまった。
送ってもらったことは、覚えてない、気がついたら朝だった。
関係は、多分ないと思う。
美由紀はそう主張する。

その時、絵里と大介が戻ってきた。
貴子はそちらの方に気を取られ、上の空。
「聞いているんですか?」美由紀に言われ我に返る貴子。
「やる気あるんですか?」と言われてしまう。

「まるでガキの使いだったな、あの女弁護士。」
歯を磨き上げながら大我が言う。
「どこかで見た顔だと思ったんですが・・・。」と北堀。
「もう来ないよ。
 依頼されてやむを得ず、体裁を整える為に来たんだろう。
 小銭の為に哀れな連中だよ。」
「じゃあこれで、ひとまずこの件は。」
「いや。念には念を入れておこう。徹底的に。
 それが俺の主義だから。
 大きな仕事も控えているしね。」
大我がそう言った。

事務所に笹の葉を持ち込むつや子。
その間を邪魔そうに通り抜ける柳田。
何カリカリしてるの?と声をかけられ、
「ボス弁がバカにされたんだ。黙ってられるかよ。」

「今後は向こうが出してくる不貞行為の証拠を潰していくことに
 なります。」
絵里が貴子に説明する。
「先生と三神さんは、・・・その・・・恋愛感情っていうのは?」
大介は質問するが、絵里は
「不貞行為を証明するのには、不貞行為は関係ない。
 あくまで、継続的な肉体関係があったかどうか。」
二人が心配そうに貴子を見つめた。

鬼の涙。
つや子と亜紀はカウターに並び、貴子の心配をしていた。
「あの・・・そろそろ私も、男として決着つけようかと
 思っておりまして。」
保(松重 豊)がそう言い、カウンターに料理を並べる。
さといもの煮っ転がし、揚げ出し豆腐、肉じゃが。
貴子の好物ばかりだ。
「命がけで!作らせていただきました!」と保。
二人が口に運ぶ。
「・・・美味しい!!」「ムチャクチャ美味しい!!」
「こんなの貴子が食べた日にゃ〜イチコロよ!」
「イチコロ!?
 ・・・待ってろ、らくだ!」保が壁に貼ったラクダの写真を
睨みつけた。

デスクに座り一人考え込む貴子。そこへやって来た紀三郎に言う。
「私、ダメですめ・全然仕事に身が入ってない。
 弁護士失格です。」
「佐伯先生が、がんばっていらっしゃいますよ。
 依頼人を、守る為にね。
 この時間まで、聞き込みをね・・・。
 もちろん、大ちゃんもね。
 なんとか解決をして、早く依頼人に元気になってもらいたい。
 いやぁ。あの二人はシンダイに値しますな。」

間宮貴子法律事務所に、マスコミからの問い合わせが届き始める。
雑誌には、『アップルヒルズ社女性社員が部下にSEX強要』
『新興IT企業アップヒルズ社やり手
 キャリアウーマンの部下に対する逆セクハラ』
と文字が躍る。
「依頼人に関しては守秘義務というのがございまして。」
つや子と亜紀が電話の応対に追われる。

「しかし一体誰が。」と紀三郎。
「アップヒルズ社でしょう。
 自分達の都合の良い話ばかりリークしている。
 じゃないとこんな詳しく書けないよ。」と柳田。
柳田は紀三郎に電話の対応を頼み、自分は雑誌社に取材の経緯を
聞き出しに出かけていく。

アップヒルズ社に出向く貴子。
「何を根拠に、この記事が私達のリークだと?」北堀弁護士が言う。
「前回、私たちとこちらとで話合われた、当事者しか知りえない
 情報が入っています。
 こちらは名誉棄損で訴える、」
「女性というのは、得てして被害者意識が強いですから。」と北堀。
「間宮・・・先生でしたっけ?
 町の弁護士さんはご存知ないかもしれませんが、
 僕たちのような企業には、こういったスキャンダルが
 明るみに出て、株価にも影響することがものすごくダメージ
 なんです。」と大我。
「ですからね、私共がリークするなんて、検討違いもはなはだしい。
 それに、名誉棄損なら、逆セクハラの事実無根を証明されないと、
 難しいと思いますよね。」
「それは、これから。」
「白石さんが、かつて職場で上司との不倫関係にあり、
 それが元で、前の会社を辞めさせられたのはご存知ですか?
 何でも、奥さんが職場に乗り込んでこられ、大変だったとか。」
「その上司も、彼女の方から誘ったそうですよ。
 なかなか激しい人生送ってますよね、白石さん。
 先生ね、町の弁護士さんっていう所は、言っちゃ悪いが
 いろんな人が来られるわけでしょう?
 ちゃんと話を聞いて、客を選んだ方がいいんじゃないでしょうか?」
大我が見下したように笑う。

貴子は美由紀に事情を聞く。
「不倫してたのは事実ですよ。
 それで居辛くなって、前の会社を辞めたの。
 でも付き合った時は、奥さんいるって向こうは隠していたし、
 わかってからもずっと、奥さんと別れるって言って。
 今は本当に後悔しています。
 先生も、私が逆セクハラをしたって?」
「逆セクハラをされたと言っている角田さんは、出張だ、会議だ
 と言って、一向につかまらない。
 今の時点では判断材料が少なすぎる。だから何とも言えない。
 これが弁護士としての見解。
 だけど、会社側がマスコミにリークしたのは間違いないし、
 どうも不透明なものを感じる。
 それに、男の子のおしりがかわいいって、女同士洒落で言っただけで
 セクハラだって言われるのは、ちょっとやってられない。
 っていうのが、35の女の見解。」
二人は顔を見合わせて笑う。
「みんな私のこと、強いとか怖いとか言うけど、
 私だって働き始めた頃は、上司におしりを触られても、
 何も言えなかった。
 すぐに結婚して、家庭にでも収まっていれば、
 そのままでいられたのかもしれないけど。
 そうもならずに、35まで一人で働いてきたんです。
 理不尽なこともいっぱい経験して、何度も泣かされて。
 結局、自分が声を上げないと、何も変わらないってことに
 気づいた。
 気がついたら強い女ってことになってえて。
 35まで生きてたら、いろんなことがあります。
 恥ずかしい失敗もいっぱい。
 だけど、少なくても私は、上司の立場を利用して、
 部下に関係を迫るような、そんな、卑怯なマネはしない。
 だったら街中でナンパでもします。
 それが私のプライドです。」
貴子が美由紀をまっすぐと見つめる。
「信じてください。」美由紀がそう言った。

帰り道。
ゆっくり歩く貴子の表情は、次第に引き締まり、
まっすぐ前を見て力強く歩き出す。

間宮貴子法律事務所。
「紀三郎さん。
 三神さんの件は、佐伯さんたちに任せます。
 私は、私の依頼人の為に全力を尽くします。」
事務所には紀三郎一人。貴子がみんなは?と尋ねると
「みなさんもそれぞれ、依頼人の為に動いていますよ。
 依頼人というか、間宮先生のためですね。」
みんなの気持ちが嬉しくて、一瞬、泣きそうになる貴子。
そして、「負けてられませんね!」と力強く言いデスクに向かう。
「それでこそ、間宮貴子ですね!」

柳田はアップヒルズ社の女性社員に、つや子はタクシーの運転手に、
亜紀は男性社員に、紀三郎はマンションの管理人に、
それぞれ話を聞いていた。

貴子は美由紀と角田が行ったバーに行き従業員に話を聞いていた。

その日も柳田がアップヒルズ社で社員たちに話を聞こうとしていた。
だが、なかなか答えてくれる社員が見つからない。
その時柳田は角田の姿を見かけ、声をかける。だが角田は
「会社から何もしゃべるなと言われてるんで。」
と言い走って行ってしまった。

絵里と大介は、亜希子の代理人・清水弁護士と会っていた。
「その日は渋谷区内のバー・メディスで朝の5時まで飲んでいました。
 店員が証言しています。」絵里が説明する。
「それも打ち合わせだって?」
「そういうことです。」
「朝まで?」
「はい。」
「あまりにも不自然と思いませんか?」
「編集のお仕事をご存知ありませんか?
 入稿で朝までかかることがしょっちゅう。
 夜中まで撮影があり、そのあと出かけてるんです。
 打ち合わせが長引いたとしても不自然じゃない。
 9時5時のサラリーマンとは違うんですよ。」
「しかしそれは!」
「問題は、それが打ち合わせかどうかではない。
 二人に不貞行為と呼ばれる行為があったかどうかだ。
 その事実です。」
にらみ合う二人。
「・・・わかりました。」
ノートを見ながら
「6月4日。三神さんは港区麻布にある、間宮先生のマンションに
 泊まっていますね。」
絵里と大介の顔色が変わった。

アップヒルズ社。
「お忙しいのに何度も大変ですね、先生も。」大我が言う。
「社長の方こそ、毎回立ち会われなくても。
 それともあれ、こちらの北堀先生が信用出来ないと?」
「何を言ってるんですか?」
「別に。ただ、アップヒルズ社の大我社長は、ざっくばらんに
 見えて実は非常に猜疑心の強い、人を信用しない男だ、なんて
 評判もあるものですから。」
貴子が笑顔での答えに、大我の表情が変わる。
「こちらは、綿密に調査をした結果、白石美由紀さんの逆セクハラは
 なかったと主張します。

 まず、白石さんは、職場での男性への蔑視的な発言が絶えなかった、
 とのことですが、交際していた同僚に
 結婚はいつか、責任は取りなさい、
 などという発言は軽口の範ちゅうであり、到底蔑視とまでは認められない。」
「男性社員を露骨に性的な目でジロジロ眺めたり、腕や胸を触ったり
 することは?」と北堀。
「アップヒルズ社は、男性社員1623名に対し、女性社員403名。
 周りを男性に囲まれながら、それを見るなと!?」
「性的な目で、」北堀の言葉を貴子が遮る。
「性的な目。
 セックスのことを考えていたかどうかは想像の問題。
 それとも、わかります?見た目で。」
貴子が二人に指を刺しながらそう尋ねる。
「腕や胸を触ったことは?」と北堀。
「マッチョを自慢する男性は多い。
 自慢されたら触るでしょ、力こぶぐらい。」
「上司の立場を利用して強引に飲みに誘った、」
「ミスをして、叱った直後だったので、上司として慰めようと
 飲みに誘った。
 そのミスについては、同僚も認めている。」
「その裏で嫌がる彼を、無理やり酒を飲ませ、」
「飲んだのは焼酎のトリガイ。
 これは彼が、どうせならボトルを入れた方がいいですよ、
 と進めたお酒です。」
「無理やり、自宅マンションに連れて、」
「白石さんは泥酔状態だった。これは店の人も認めている。
 逆に、角田さんはしっかりとした足取りだった。
 泥酔状態の人が、無理やり、しらふの人を家に連れて帰ったの?」
二人は貴子に何も言い返せない。

「あと、この日記。
 逆セクハラがあった5月27日。
 まず最初に、その日に行われた仕事の内容。
 それから、友人との食事のメニュー。
 そして一番最後に、逆セクハラの言葉が書いてある。
 普通、一番ショックだったことは一番最初に書くんじゃないで
 しょうか。
 これ・・・あとから付け足されたんじゃないんですか?
 あれ、社長。いつものスマイルは?」
悔しそうな大我に、貴子は笑顔で答える。

「間宮という女、思い出しました。
 東大在学中に司法試験に受かり、傷害弁護士を得て、
 離婚も扱う、異色の弁護士になったとか。
 あの大企業、ジュウワ興産を相手に、社長を退陣に追い込んだという
 噂も。」
「ほぅ。でも今はただの町弁だろ?
 傷害弁護士って言ったって所詮、」
「彼女がいた弁護士事務所は、日本のトップ3のうちの1つです。
 彼女はその、エースだった。
 社長、何か策を考えた方が・・・。」
「おもしろいじゃない。」大我が腕を組み窓の外を見つめる。

絵里は三神の妻・亜希子と清水弁護士に会う。

「私は、三神とは別れませんよ。 
 あの人と結婚して、今まで、どれほど苦労してきたと思ってるの?
 仕事がなんだって、全然家に帰ってこなくって。
 それで子供が大きくなったから別れてくれ。他に女が出来た。
 はい、そうですかって、言えると思うの?あなた。」
「しかし・・・そうやって意地になられるのもどうかと思います。」
「うるさい!!」急に大声で怒鳴る亜希子。

その頃大介は、三神と会っていた。三神が言う。
「女房と話し合いに会ってきた。殴られたよ。
 女房はもともとスタイリストだった。
 仕事を通して知り合って、すぐ結婚して、娘が出来た。
 娘が大きくなって、それからだ。家の中がぎくしゃくし出したのは。
 女房は妬いているんだ。」
「先生に?」
「いや。仕事にだ。
 自分も、結婚しなければ、子供さえいなければ、 
 バリバリ働いたのに。
 そんな風に、きっと思っているんだ。
 悪いと思っている。だが、女房に愛情はない。」
「6月4日、泊まったんですか?間宮先生の所に。」
「ええ。」

絵里と大介が喫茶店で話す。
「三神さんの奥さん、亜希子さんは、精神的にちょっと
 エキセントリックになってる。被害妄想っていうか・・・。」
「6月4日の件、やはり泊まったというのは事実でした。」
「でも、おそらく向こうは、証明は出来ない。
 大丈夫。このままいけば、不貞行為はなかったことになるわ。」
絵里の言葉に複雑な表情を見せる大介。

「裏口からとは穏やかじゃないな。」
アップヒルズ社の裏口から出てきた角田に、柳田が声をかける。
「どうも話が食い違うんだ。もう一度きちんと真実を話してくれないかな。」
「話す気はありません。」
「このままいけば、俺達は裁判を起こすことになる。
 そうなったら君は、証言しなければなんないんだよ。」
「何で僕がそんな。」
「民事訴訟法第190条。
 裁判所は特別な定めがある場合を除き、何人でも証人として
 尋問することが出来る。
 証人になんないと、裁判所に怒られるぞー。」
角田が俯く。
「な、どういう事情か知らんが、白石さんには仕事で助けてもらった
 こともあるんだろう?」

間宮貴子法律事務所。
大介が貴子にこれまでの話し合いの経緯のドキュメントと
ICレコーダーを渡す。
「あとで見ておく。」貴子が感謝の意を込めて言う。

その時、亜紀が事務所に駆け込んでくる。
亜紀の友達でアップグレード社の役員と合コンした子がいて、その子は
最近公開された『ロード・オブ・ザ・ワールド』という映画のプレミア
試写会に誘われたらしい。
「それが近々、アップグレード社は、アメリカの半導体エクセル社と、
 映像コンテンツ配信事業で、業務提携するらしいんです!
 エクセル社が『ロード・オブ・ザ・ワールド』に一枚噛んでいるから、
 そのプレミアシートが手に入ったらしいんです!。」
「業務提携・・・。」貴子が呟く。

その時、大我社長本人から電話がかかってきた。

大我社長を訪ねる貴子。大我が言う。
「和解しましょう!
 いやぁ、正直参りましたよ。先生方の粘りには。
 業務提携の話も掴まれたんでしょう?
 我々、情報で食っている会社ですからね。
 そこを突かれると痛いなぁ〜。
 確かにうちは今、ヘンな騒ぎを起こすとまずいんです。
 でもまさかそこを交渉材料に持ってこられるとは。」
「私は、」
「支度金!
 支度金という形で、彼女には懲戒解雇で支払われなかった
 同額以上のお金を支払い、一つ上のポジションを用意する。
 さすがに同じ会社に復帰というのは具合が悪いだろうから、
 系列の会社ということで。
 悪い話ではないと思いますよ。」
大我が小切手を貴子に見せる。
参千萬円、と書いてある。

「やりましたよ!全面勝利だ!
 あの強気の社長がそこまで譲歩してきたんだから。」と柳田。
「だけど依頼人の主張を100%取ったわけじゃない。」と貴子。
「妥協した方がいい。これ以上泥沼になってもかえって勝ち目はない。」
と柳田。
「資金も人数も、向こうの方が豊富ですからな。」
「それはわかってるけど・・・どうしてあいつは急に和解を?」
「暗に認めてるんでしょう。逆セクハラがでっち上げだったって。」
「だったらそもそもなぜそんなでっち上げを。
 業務提携を成功させたいのなら、ことさら穏便にしておきたい
 ところでしょう。」
「なのに、逆セクハラで白石さんを解雇させる騒ぎを起こした。
 つまり!
 もっと他に、あの会社には隠さなきゃならないことが、
 あったんじゃないでしょうか?
 白石さんは、その地雷を踏んでしまった。」と紀三郎。
「提携に支障をきたす、何か重大な秘密を彼女は知ってしまったって
 こと?」」
「じゃ、ないでしょうか。」
「そこで逆セクハラをでっち上げ、彼女を解雇した。」
「じゃ、ないでしょうか。」
「ということは、そこを探れば、何か解決の糸口が見えるかもしれない!」
「じゃ、ないでしょうか。」
「いやいやいやいや。
 その和解案はどうします?
 彼女にとっては和解を受け入れる方が一番いいかもしれないですよ。」
「もちろん。依頼人の意向が第一。」

貴子は美由紀に会う。

アップヒルズ社。
「話はつけました。」貴子の言葉に
「さすがです!僕は頭のいい人が好きでね。
 精神論とか、青臭い正義感とか振りかざす人間が大嫌い
 なんですよ。
 先生は頭がいい方だって最初からわかっていました。」
「ただし、これじゃだめだって。」
貴子が小切手を差し出す。
大我が大声で笑い出す。
「さすが元傷害弁護士。先生の方が一枚上手だ。
 わかりました。ズバリいくらです?
 4千万、5千万、いくらなら和解するんですか?
 弾みますよ。」
「いくらだいくらだって、人を数字でしか見られないのね。
 人はね、数字じゃないの。習わなかった?幼稚園で。
 お金は一銭もいらない。
 その代わり、逆セクハラはでっちあげだと会社側が認め、
 謝罪すること。それが条件。絶対条件。」
「それ以外の取引は一切しないってさ。」と柳田。
「もう少し話のわかる大人だと思っていましたよ。
 わかりました。
 なら、やりましょう。徹底的に。
 力っていうのがどういうものか、教えて差し上げますよ、
 あなたに。」と大我。
「お金ってこと?」
「他に何が。」
「金で買えないものはないか。」と貴子。
「金で買えるものしか相手にしていなかったからじゃないですか?」
と柳田。
「柳田さん、それは違う。
 お金で買えるものしか、相手にされなかったのよね。
 可愛そうに。
 やりましょう。徹底的に。」
貴子がまっすぐ、大我を見つめる。

「選りすぐりの弁護士集めろ。最強の弁護団結成する。
 どんな手を使っても構わない。
 とにかくあの事務所を叩き潰せ!」
大我が北堀弁護士相手に怒りをあらわにする。

柳田は喫茶店で誰かを待っていたが、なかなか現れず。。
携帯を取り、角田氏を呼び出す。
だが彼はシアトルに転勤になっていた。
柳田の表情が曇る。

貴子が事務所につくと、紀三郎がやって来る。
「先生!」紀三郎が週刊誌を渡す。

亜希子も同じ週刊誌を見てその場に倒れる。

週刊誌には
『有名弁護士のあきれた行状!
 不倫弁護士
 やり手女弁護士が不倫で訴えられちゃった
 セクハラ女を弁護』
と書かれ、そこには貴子の写真まで掲載されていた。

貴子は険しい表情に・・・。


このストーリーの続きは来週です。
2話で一つのストーリーが完結って、他の方がコメントでも
言ってらしたけど、理想的なパターンだなー。引っ張られるし。

今回、自分のことで仕事に集中出来なくなってしまった貴子の為に
仲間たちが立ち上がります。
それぞれが、自分のするべきことを率先して行動を起こす。
見ていて気持ちよかったです。

貴子も、依頼者から以前不倫していたと告白され、
それは、不倫とは知らずに付き合いはじめたと知る。
そんなところが、自分の今と重なったのかもしれません。
同世代の女同士。共感出来る部分も多かったのかな。
そこから、再び仕事に集中。
そこからの貴子はやはり、カッコよかった!

別のドラマのIT関連会社を思い出さなくもないけれど、
武田真治さん、いい味出してました。
一見、弱そうに見えるんだけど(笑)、普段の口調が穏やか目なので
次週は思いっきりキレた演技が見てみたい。(笑)

前に登場した三神と一緒にいた女性、やっぱり娘だったのですね!
それにしても、何も知らなかった貴子は気の毒です。
それよりも、この二人、本当に一線を越えてしまったのか。
いまだに信じられないんですけど・・・。(笑)

次週の対決が楽しみ。
がんばれ、濃いキャラクターチーム!



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離婚弁護士II ~ハンサムウーマン~離婚弁護士II ~ハンサムウーマン~


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この記事へのコメント
ご無沙汰しております^^;
このドラマは途中話から観てもわかりやすいので前作からたまに観ていました。
天海さんがかっこいいんですよね〜
それが久しぶりに観たら仕事も上の空な一人の女に・・・
でも最後には決めていたのでホッとしました。

武田くんもめちゃイケのイメージしかないのでクセを出していい演技っぷりでしtね。
来週も楽しみです♪
Posted by ひらた at 2005年06月23日 04:12
やっぱり2話で一つの話を作ると、案件に深みが出る。それに来週どうなるか?気になり見たいなという気持ちにもなる。ラストはスカッとする終わり方になるでしょう。濃いキャラクターチームに頑張ってもらいたい。
Posted by レパードタイガー at 2005年06月23日 13:19
ひらたさん、こんにちは。おひさしぶりです♪
コメントありがとうございます!
天海さん、カッコよかったりかわいかったり。
次クールもドラマに出演されるようで
こちらも楽しみ!

レパードタイガーさん、こんにちは。
レパードタイガーさんが言われたとおり、2話完結、いい感じです!
子供がアニメのコナンを見ていたとき、これも
2話完結だったんですが
続きが気になり見ていた気が。(笑)
次シリーズがあるなら、ぜひ検討してもらいたいですね!
Posted by ちーず at 2005年06月23日 13:30
ちーずさんこんにちは。
2話続くと、次週がすごーーく楽しみですよね(笑)
三神と貴子は、本当のところどうなんでしょう?
泊まったといっても、事実は、当人どうしでしか
わからないですよね。
この辺りの立証ってどうなってるのかな・・と思ってます。。
Posted by まりこ at 2005年06月24日 11:39
こんばんは、TBさせていただきました。

最終回に向けての2話完結というのは、なかなか良いですね。
名探偵コナンもそうですが、テレビドラマでも、推理ものだと、1話で終わらないものも多いですよね。金田一とかトリックとか…。
とにかく、最終回が楽しみです!
Posted by 偵乱密 泡華 at 2005年06月25日 00:33
まりこさん。
そうなんですよー。
その辺が、視聴者としては知りたいわけですが、(笑)
どうなんでしょうね。
奥さんとの話し合いの中で、はっきりするかもしれません。

偵乱密 泡華さん。
そうそう!金田一もトリックも2話完結でした!
こっちの例えが出てこなかったなんて。(恥)
次クールも出来なくはなさそうなので、
次はそうなるといいな〜。
最終回、私も楽しみです!
Posted by ちーず at 2005年06月26日 15:15
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