2005年07月20日

海猿 EVOLUTION3

『置きざりの愛』

「会いたいと連絡入れたのに何の連絡もない。
 つまり自分はフラれた。
 そもそも付き合う気もなかったし、これでいいんだ。」
伊沢環菜(加藤あい)は『オーシャンズ』の従業員・光森千佳(佐藤仁美)と
星野怜(臼田あさ美)にそう話す。その頃、仙崎大輔(伊藤英明)は
『俺は、環菜に言えないことがいっぱいある。
 言いたくても、聞かせられないようなことばっかり。
 俺たち、なんか、上手くいかないみたいだな。
 だからもう、』
そう、環菜の留守電にメッセージを残したことを後悔していた。
環菜の
『会おうよ。大輔くん!』
というメッセージも、会ってちゃんとさよならしようと言われるのが怖くて
連絡できずにいたのだ。
別所健次郎(三宅弘城)、永島康太(坂本真)、 吉岡哲也(佐藤隆太)は
ため息ばかりの大輔を励ましたりあきれ返ったり。

食事をしながら大輔は池澤真樹(仲村トオル)をチラチラと見る。
大輔はまだ池澤に無視され続け、へこんでいた。
「気にするな、仙崎。」
「池田さんにとっては、ここは仮住まいのようなものだからな。」
仲間達がそう励ます。

食器を下げる池澤は、吉岡に中華丼の味を聞かれ
「美味かったよ。」と気さくに答える。
「飯食ってる時ぐらい、新人の相手してやれよ。
 バディだろ。」
補給長の岩松大悟(坂本あきら)に言われ、少し微笑む池澤。
その時池澤は自分が持つトレイがゆがんで見えていくことに驚き
トレイを落としてしまう。
甲板で、目を押さえたあと辺りを見渡す池澤。
目の異常・・・でしょうか。

下川いわお(時任三郎)の携帯が鳴り、席を外す。
「別れた奥さんからだよ。」
「ああいう顔して席外す時は、いつもそうなんです。」
別所と永島が大輔に教える。
下川が離婚していたということに大輔は驚く。

「大丈夫だよ。その日はちゃんと開けてあるから。」
下川は電話で別れた妻・大野里江子(奥貫薫)にそう言う。
「急にキャンセルなんて言わないでよ。
 こっちは約束だから会わせてあげてるの。」
江里子は娘・唯(一木有海)のバレー教室が終わるのを待ちながら、
元夫に訴える。
「わかってるよ。約束はちゃんと守る。」
「そう言いながら、いつも約束破ってきたんでしょう。
 私はもう愛想尽きたけど、あの子にはあんな嫌な思いは絶対させないで。」
「約束はちゃんと守るから。」

大輔は先輩たちに、下川の離婚の理由を聞いてみる。
「そもそも俺達は女に縁がないんだよ。」と別所。
「結婚出来るだけマシですよね。」と永島。
「マジですか・・・。
 もしかして山路さんも?」
「俺か・・・。
 俺は今・・・見合い47連敗中だ。ふっ。」と山路拓海(平山祐介)。
「カッコいいなー。」と別所と永島がフォロー(?)。

環菜は上司の冬柴康介(鈴木一真)にデザイン画のチェックをしてもらう。
「悪かったな。この間の日曜日。ミュージカルだよ。
 今度何かあったら、早めに言ってくれ。都合つけるから。」
「はい!」環菜が笑顔で返事する。

『横浜海上防災基地 深々度訓練用B水槽』
深度40mの地点まで潜り、バディ同士、ウェットスーツ以外の全ての装備を
交換する訓練。
「気をつけることは何だ?仙崎。」下川が潜水士たちに確認する。
「常に、減圧確認。」と仙崎。
「他には?」
「減圧症に、充分注意すること!」
「そうだ。よし、訓練にかかる。別れ!」

「別所・永島、浮上。所要時間14分。
 よし、次!池澤・仙崎!」
「訓練に一つ加えていいですか?
 レベルの低いバディとはやっていけませんからね。」
池澤が下川に言い、水に飛び込む。大輔が後に続く。

「池澤・仙崎、40m地点に到着。リア交換開始。」
池澤の、マスク交換のサイン。
大輔が、了解!とサイン。
続いて、ボンベの交換。
大輔がボンベに残されたエアを確認すると、赤いラインを示している。
パニクる大輔。
池澤は、今度は自分のレギュレーターのセカンドステージを外し
強制的にエアを逃してしまう。
大輔は、池澤のエアの残りがゼロと見せられる。
浮上するぞ、と池澤が合図をし、上がっていく。
大輔もそれに続く。
下川たちは心配そうに二人を見つめる。

途中、池澤が大輔に、エアをくれ、と合図。
大輔は自分のレギュレータを口から外し、池澤に渡す。
池澤はエアを吸い、レギュレータを大輔に返す。
大輔は自分のエアの残りを確認。メモリはゼロを指していた。
急ぎましょう、と合図を送る大輔。
だが池澤は首を横に振り、ここに止るとサインを送る。
大輔は首を横に振り、上を目指そうと慌て出す。
大輔を必死に抑えようとする池澤。
だが大輔はパニック状態に陥り、海面を目指そうと暴れる。
25メートル地点・・・20メートル地点・・・。
池澤は大輔を掴み、止めようとするが、大輔はもがき続ける。
「止れ仙崎!減圧しろ!」
水面に流れたはずの声も、大輔には届かない。
二人が苦しそうに海面に顔を出した。

『オーシャンズ』
「入院?」千佳の声に、店に来ていた環菜も聞き耳を立てる。
「訓練中に事故った。」
「途中で減圧せずに急浮上したもんだから減圧症になったんだよ。」
「減圧症?」千佳が聞く。
「血液中の窒素が溜まっちゃうんです。」
「重症だと命に関わる。」
大輔の入院を知り、環菜は心配そう。
そんな様子に気づいた吉岡は、見舞いに行ってあげて下さい、と声をかける。
「私が?」
「仙崎さん、環菜さんの留守電に変なこと入れちゃったみたいですけど、
 あれはもう、間違いですから!」
「間違い?」
「潜水士やってると色々あって、弱気になっちゃうみたいなんです。
 行ってあげたら仙崎さん、きっと喜びます。」

池澤と大輔は、同じ病室にいた。

『第三管区横浜海上保安部』
「池澤は仙崎を試したんです。
 いきなり想定外の状況に置かれた時に仙崎が対応出来るかどうか。」
下川が報告する。
「それでそんな無茶なことをしたのか!?」と警備救難課長・津田晋平(益岡徹)。
「水深40mで残圧20か。
 ぎりぎり、二人が浮上するのは可能だな。」と船長・勝田孝太郎(夏八木勲)。
「だけど仙崎は焦って、息が荒くなった。
 水深5m地点で減圧の為に3分間停止しなければならないのに、
 あいつはパニックになって急浮上したんです。」
「池澤と仙崎は、前にも一度、事故りましたよね。
 もし、もう一度あったら、二人のうちのどちらかを船から降ろします!」
と津田。
「津田課長!これは事故じゃない。
 訓練でヘバっただけですよ。」と勝田。
「現場の人間は、無茶は当たり前と思っているかもしれません。
 万が一の時に、責任を取るのは僕ですよ。」と津田。
「現場は、現場の人間に任せていただきたい。
 課長自ら潜ってストップをかけるというのなら、
 しょうがないが。」
そう言い勝田が席を立つ。下川は津田に会釈をし、勝田に続く。
「あ、それからもう一つ。
 万が一の時に責任を取るのは君じゃない。私だ。安心しろ。」
そう言い勝田が部屋を後にした。

「仙崎を試すとはな。
 池澤も、その気になってきたか。」
勝田が下川に嬉しそうにそう言った。

第3話のキーワード。
『元の居場所』
『うしろ姿』
『異変』
『網膜症』『中心性』
『約束』『守れない』
『緊急出航命令』
池澤の目の異常が中心性網膜症ということなのかな。
この病気は、物の中心が見えにくくなる、ストレス性の病気のようです。


二人が入院する病院。
「あ!ちょっとここ触ってみて。」
大輔は、池澤の妻・尚子(芳本美代子)の声で目が覚める。
尚子のお腹に手を当てる、穏やかな表情の池澤がいた。
「ほら!動いてるのわかるでしょう?」
「ああ!」
二人が幸せそうに笑いあう。
大輔が目覚めたことに気づき、池澤は慌てて妻のお腹から手を離す。

「初めまして。池澤の妻の尚子です。」
「仙崎です。池澤さんとバディを組ませていただいています。」
「このたびは、主人がご迷惑をおかけしました。」
「いえ、とんでもありません。」
「訓練中のことだ!お前は黙ってろ!」池澤が不機嫌そうに言う。
「そうです。悪いのは、僕なんです。」
「どうせ、またまー君が無茶言ったんでしょう?」
「・・・まあ君。」と大輔。
「なおこぉ!!」動揺する池澤。
「今まで、何人のバディの方が逃げていったか。」
「余計な話するな!」
「あ・・・お子さんが生まれるんですね。」
「ええ。今8ヶ月です。」
「おめでとうございます。」
「ありがとうございます!」妻が嬉しそうに笑った。
看護士が、大輔に病状説明室に行くよう声をかける。
「行けよ!」
大輔はニヤニヤと池澤を見つめる。
「早く!」
「まーくん・・・。」大輔が噴出しながら病室を出ていく。

普段見せる厳しい顔とは別人の池澤でした。
まー君、と呼ばれているとは、私も噴出してしまいました。
照れ隠しする池澤が、可愛い!!


「軽くて良かった。深刻な減圧症は、命に関わりますからね。」
医者は大輔に説明する。
「池澤さんは、大丈夫ですか?」
「程度は同じですよ。
 次に潜るまで、3、4日は開けて下さい。」
大輔は医師の言葉にほっとする。

病室に戻る途中、大輔は見舞いに来た環菜と会う。

無言のまま待合室のイスに座る二人。大輔が切り出す。
「びっくりしたよ。見舞いに来てくれるなんて。」
「たまたま近くを通りがかっただけ。」
「嬉しいよ。」
「死にそうなのかと思ったのに、結構元気そうじゃない。」
「訓練中にさ、焦って失敗しちゃったんだよ。
 ・・・ジュースでも買ってくるよ。」
「あ、いらない。座って?」
環菜に言われ、大輔は少し離れた席に座る。二人の間を又、沈黙が流れる。
「大輔君。」
「はい。」大輔が環菜に背中を向けたまま返事をする。
「私達が出会ったのって、ちょうど、一年前よね。」
「うん。」
「確かにあの時、付き合う感じになたけど、
 大輔君は福岡で、私は東京で。
 一年間メールのやり取りだけだったじゃない?
 そしたらね、なんか、恋愛って感じじゃなくなってきちゃったの。」
「環菜ー。」大輔が振り返り環菜を見る。
「私はこっちで仕事があって、友達も増えて。
 私の生活は、大輔君だけじゃなかったの。」
「わかるよ。」イスに正座をして聞く大輔。
「だから、いきなり近くに来られて、これからは毎週会えるぜ、とか言われても
 困っちゃうわけ。」
「いや、でも!」
「だからね、」
「俺は、まだ環菜のことが、」
「一から、やり直さない?」
「え?」
「一から。」
「一から?」
「友達から。」
「友達から・・・。」
「友達に、戻るの。」
「・・・」
「嫌?」
環菜に言われ、首を横にふり始める大輔。
「ううん!ううん!!ううん!!
 嫌じゃない。全然嫌じゃない!
 むしろ、ラッキーっていうか、
 俺さ、諦めてたから。よかった。よかった!」
大輔は環菜の隣の席に移動し、足を投げ出し、そして肩に手を回す。
それを軽く拒絶する環菜。
「友達か・・・。」大輔はそう呟き腕を外した。

大輔君、良かったね。(笑)
二人の手前の席で、アイス(?)食べてた患者さんのアップ。
何か関係あるのかな?
環菜はこの結果に満足したよう。
でも大輔は、内心、落ち込んでいるようで・・・。


「友達かぁ・・・友達かぁ・・・。」
落胆しながら病室へ戻る大輔。
廊下のイスに座り一人泣いている尚子に声をかける。
「私、本当はすごく心配性なの。
 出動命令で、家を出て行く、まー君の背中を見るたびに、
 なんだか、胸が苦しくなっちゃって。
 だめね。海上保安官の妻なのに、泣いたりなんかして。」
「お腹の赤ちゃんに、よくないですよ。」
「私が泣くたびに、赤ちゃんお腹蹴るの。
 わかるのね。
 仙崎さん。主人のこと、どうか、よろしくお願いします。」
尚子がそう言い、大輔に頭を下げたあと、帰っていった。

乗組員たちを前に船長が挨拶する。
「池澤と、仙崎が戻ってきた。
 池澤!仙崎!
 もし、うるさいことを言ってくるやつがいても、気にするな。
 死なないための訓練なら俺は何も言わん。」
「はい!」と池澤。
「はい!」大輔も続いて返事をする。
「海上保安官は、生きて帰るのが鉄則だ。
 そのためには、自分自身を鍛えるしかない。」

環菜は仕事に向かう途中、潜水士たちが訓練する姿を見かける。
大輔が、ボンベを背負ったままロープを必死に上っていく。
冬柴に声をかけられるまで、環菜は時間を忘れたようにその姿を見つめていた。

『オーシャンズ』
別所、永島、吉岡の3人は、大輔と環菜の関係が友達に格下げされたことに
大笑い。
「しょうがねーよ。それは海上保安官が背負ってるハードルだ。」
「女の子とは所詮、友達どまりなんですよね。」
「俺達いつ出動かかるかわからないでしょ?
 その度に約束すっぽかして、愛想尽かされちゃうんですよ。」
「下川さんもそのパターンだったらしいな。」
「特に潜水士は、危ないこともしょっちゅうあるだろう。
 女だってわざわざそんなのと付き合って、変な心配したくないしな。」
「俺合コンの時は海保だってこと、絶対に言いませんからね。」
「正解!」
「友達に戻れただけでも幸せだぞ、仙崎。」
「でも友達ですよ!恋人がいいよ。」と大輔。
「俺はれいちゃんと映画見に行く約束しちゃった!
 僕の場合、友達に、格上げ!?ハッハッハ。」と吉岡は上機嫌。

その頃、環菜は仕事をしながらふと、バスの中での大輔とのキスを思い出す。

「今度の土曜日、デートしよう。
 チェック・インn!!」
大輔は環菜にそうメールをしたあと、服を脱ぎ捨てシャワー室へ。

「デート!?友達でしょう!」メールを見た環菜が呟く。
「いいじゃない、デートぐらい。 
 大体ね、25にもなって友達とか言ってる方がおかしいよ。」と千佳。
「いいでしょ、別に!」
「あんた見てるとなんかイライラしてくるのよね。
 その恋愛下手、どうにかしなさい。」
千佳にそう言われ、環菜がメールを打つ。

シャワー中の大輔はメール着信に気づき飛び出していく。
「『いいよ。』
 よっしゃー!チェック・インn!!抱きしめたい!!」
そこへ池澤がやってくる。
「お疲れでっす。」と大輔。無言の池澤。
「池澤さん。奥さんには何て言ってるんですか?
 危険な目に合ったときなんか、家に帰って話したりするんですか?」
「話してどうするんだ?」
「知らないほうがいいですよね、そんなことは。」
「仙崎。」
「はい?」
「あのことは、誰にも言うなよ。」
「まー君ですか?」大輔、ニヤける。池澤が睨みつける。
「・・・言いません!絶対に!」
「池澤さん!次は、絶対にパニくったりしませんから。」
「次?同じことは2階もしないぞ。」
「はい!」大輔が笑顔で返事する。

大輔君、「チェック・インn」復活ですね。
nはわざと付けてます。(笑)
どちらかと言えば不評だったこのセリフ、私は結構好きだったりします。
嬉しい時と落ち込んだ時。
感情表現がハッキリしているんですよね、大輔って。


『ながれ』の休日の日。
吉岡はれいと映画を見に。
別所と永島は、そんな吉岡のあとをついていく。
二人を振り切ろうと走り出す吉岡。

下川とロッカーで一緒になる大輔。
「今日はどこ行くんだ?」
「デート、みたいなもんです。」
下川が時計を交換する様子を不思議そうに見つめる大輔。
「今日は娘と会うんだ。
 ダイバーズウォッチを見ると嫌がるんだ、あいつは。」
「どうしてですか?」
「俺の仕事が嫌いなんだろう。
 休みの日も緊急出航で、ろくに遊んでやれなかったからな。」
「それで奥さんとも。
 !!すみません。」
「いや、いいんだよ。じゃあな。」
「お疲れ様です!」
「ゆっくり楽しんで来い。」
「ありがとうございます!」

下川は、娘を迎えに妻の働く花屋へ向かう。
「パパ!」娘の唯が嬉しそうに駆け寄り、抱きつく。
「元気だったかー!?」
「うん!」
「髪、伸びたなー。3ヶ月ぶりだもんな。」
「見て見て!口紅。」
「口紅?いいのか?小学生が。」
「可愛い?綺麗?似合ってる?」
「可愛いよ。」
愛娘を愛しそうに見つめる下川。
そんな二人の様子を見つめていた妻・里江子。
「じゃあ、8時までには返して。」
「ああ。」
「唯、パパにたくさん遊んでもらいなさい。」
江里子は笑顔で二人を見送る。

二人は、遊園地へと向かった。
ウォータースライドにジェットコースター。
アイスクリームを食べながら、唯の好きな男の子の話に
少しヤキモチを焼く下川。
豊島園ですね。

その頃、大輔は環菜と水族館にいた。
こちらは、品川水族館?

池澤は、自宅で妻と過ごす。
もうすぐ生まれてくる子供を心待ちにする二人。
新聞を見ていた池澤は、中心部分が黒くぼやけて見え、目を押さえる。
目を開けると、ちゃんと見えることにほっとしつつも不安を隠せない。

『ながれ』に『第三管区 オペレーションルーム』から連絡が入る。
「緊急出航命令です。
 房総沖にて、ノルウェー船籍タンカー3万トンが座礁、炎上。
 『ながれ』も現場に向かって下さい。」

緊急出航命令は、下川にも伝えられる。
メリーゴーランドから降りてきた唯が、次はあれに乗ろう、と言う。
「唯。そろそろ帰ろうか。」
「なんで?」
「仕事で、戻らなければならなくちゃいけなくなったんだ。
 ごめんな。」
「パパ、今日はずっと遊ぶって言ったじゃん。」
「ごめん。」
「約束したでしょ。そうでしょ?」
娘の訴えに俯く下川。

池澤の元にも緊急出航命令の連絡がいく。
「緊急出航だ。」
「そっか。」
「悪いな。」
「ううん。」

大きな水槽の中を泳ぐ魚を見つめる大輔と環菜。
「実はね、ちょっと勉強してみようかなーと思って。」
環菜がバッグの中から海上保安官の本を取り出し大輔に見せる。
「海上保安庁ってさ、海の警察なんだね!
 逮捕とかも出来るんでしょ?」
「いいの、こんなの読まなくて。」
「どうして?」
「どうしてって。
 仕事のことなんて知らなくたっていいじゃん。
 俺も、環菜の仕事のこと詳しく知らないし。」
「まぁそうだけど。」
「でも嬉しいよ。ちょっと感動した。」
「勘違いしないでよね。そんなんじゃないんだから。
 友達なんだからね。私達。」
環菜に顔を近づける大輔。見詰め合う二人。そして、キス。
「友達って、こういうことするの?」
「元の位置に戻るなら、ここじゃない?」
「私も思い出した。
 1年前のあの夏。あの時の気持ち。
 いいよ。ここからやり直そう。」
微笑み合う二人。

その時、大輔の携帯がなる。
「ごめん。ちょっと急用が。」
「え?」
「悪いけど、今日は帰るわ。」
「はっ!?」
「ごめんな。」
「ちょっと待ってよ!」

『オーシャンズ』にいた別所、谷島、吉岡も、緊急出航命令の連絡が届き
店を飛び出していく。
「え!?ちょっと、映画!!」と怜。
「せっかくの休みなのにね・・・。」と千佳。

駅のホーム。
「ここから各停で8つ目の駅が、唯がいつも使っている駅だから、
 そこからは一人で帰れるな?」
唯は俯いたまま頷く。

足早に駅に向かう大輔に必死に追う環菜。
「帰るってなに!?」
「だから、急用なんだって。」
「じゃあ、私をここに置いていくわけ?」
「ごめん。埋め合わせはするから。」
「何それ!?理由を言ってよ!理由を!」
「言えないよ。」
「まさか・・・・二股!?」
「そんなわけないだろ!」
「じゃー何なのよ!!」
「緊急出航命令が出たんだよ。」
「き、緊急?」
「房総沖でタンカが炎上しているんだ。
 乗組員もまだ救出されてない。
 ごめん。しょっちゅうあるんだよ、こういうこと。
 あの夏は、環菜に出会った大事な夏だけど、
 俺にとっては、潜水士になった夏でもあるんだ。
 俺は、海上保安官なんだ。俺は。」
そう言い、大輔は走り出す。
大輔の背中を見送る環菜。

下川は、俯いたままの娘を電車の中から見つめていた。
下川の乗った電車が動き出すと、娘は顔を上げ、父の姿を探す。
下川も唯も、お互いの姿が見えなくなるまでずっと見つめていた。

池澤をベランダから見送る尚子。
夫を乗せたタクシーが走り去るのを寂しそうに見つめる。

「すいません、遅れました!」
大輔が『ながれ』に乗り込む。
吉岡も、下川も、池澤も、すでに準備に取り掛かっていた。
大輔は、下川が普通の時計からダイバーズウォッチに変えるのを見つめる。
『ながれ』が、助けを求める人々の元へと出航した。

海上保安官に置き去りにされた、唯、尚子、環菜。

街を歩く仲睦まじい恋人たちを横目で見る環菜。

幸せそうな親子の姿を見つめる唯。
母親が、寂しそうに歩く娘に駆け寄る。
「パパは!?」
「・・・」
「仕事?」
「いいの。私もやらなきゃいけない宿題あるから。」
母親に、そう笑顔で答える唯。

ソファーに腰掛け、ぼーっと外を見つめる尚子。
お腹の子供が母親に合図を送る。
尚子は微笑み、そして用意した食事を無理やり口に運ぶ。

「もうすぐ現場につく。他に何か質問はあるか?」下川が潜水士たちに聞く。
潜水士たちが黙ったまま下川を見つめる。
「よし行くぞ!」
「はい!」

そして環菜は、家の前に広がる海を見つめ、大輔のことを思っていた。

環菜が海保の本を出した時の大輔の態度。
これは、池澤の影響ですね。
仕事のことで心配させたくないという思いと同時に、
池澤を真似して、大人ぶっているようにも感じました。
そのあと、素直に喜んじゃうところが大輔らしいかな。(笑)

例え業界は全く違っても、好きな相手の仕事なら知りたくなると
私は思います。
だから、環菜が自分なりに調べ始めていたことは、意外でした。
環菜は、好きになったら一途になるタイプですね、きっと。

第3話は、大きな事件を扱わずに、
海保に勤める男たちの周りの人間との関係が描かれていました。
タイトルは、『置きざりの愛』。
下川親子。
娘を残していかなければならない父の思い。
父親、夫に又裏切られたと思う、娘と元妻の思い。

池澤夫妻。
身重の妻を残して出かけなければならない夫の思い。
出産間近で一番心細い時に、見送らなければならない妻の思い。

環菜と大輔。
これからやり直そうとする恋人達。
吉岡と怜。
やっとデートにこぎつけた吉岡も、緊急連絡に表情がキリっと変わる。

それぞれの姿、思いに考えさせられました。

海保だけでなく、人の命を守る、救う立場にある人の家族は、
きっと同じような思いをなさっているのでしょう。
自分の身の危険と常に背中合わせ。
仕事の為に家族や恋人との関係がうまくいかなくなることも
実際にあるんでしょう。
また、そういう立場の人を必死に差支える家族や恋人の気持ちも
描かれていました。



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11:30 | CM(18) | TB(0) | 海猿 | Edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
センザキの「チェックインn!」、私も大好きですヽ(≧▽≦)/ 
前まではこんな軽い部分が多すぎてちょっとー・・・って感じだったんですけど、今はバランス良いですよね。たまにそーゆー面があるとキャラも人間らしく見えてきますしw
センザキは感情表現豊かで見ていて楽しいです♪
後半アップ楽しみにしてます(=^∇^=)
Posted by poohring at 2005年07月20日 13:30
こんばんは。
海保に限らずこういうお仕事の場合
家族は大変だと思いますが、仲良し家族もあることだし
大輔にはがんばってもらいたいですね。
Posted by honey at 2005年07月20日 19:59
こんばんわ。
出演者の皆さん違和感なく見ていたのですが、なんとなく池澤の妻が吉本美代子というのはミスキャストのような気がしました。みっちょんが悪いというのではなく、仲村トオルと彼女の組み合わせが、う〜んなんだかなぁと。

>二人の手前の席で、アイス(?)食べてた患者さんのアップ。
何か関係あるのかな?

私も南海キャンディーズのような彼女のアップにはてな??でした・・・。
何かキーマンになるのか?と一瞬感じましたが特別秘密めいた話をしているわけでもなく、火サスではないので勘ぐり杉?ですね。

父親や元夫たちの海保という仕事に関してあまりにまわりの家族の理解認知度が低すぎると感じ、ちょっとイライラしてしまいましたが、まぁ今後彼らの厳しい現場を順次認めていくとう設定なんだとは思います・・・。下川娘のほうが元妻より父の仕事を今後きちんと認識するだろうと期待してます。そうでないと父ちゃん辛すぎ。
Posted by ぷうわん at 2005年07月20日 20:59
はじめまして。
第3話、録画ミスでまったく見たくない裏番組をとってしまい、失意のどん底にいたところ、こちらのあらすじによって救われました!
本当にありがとうございます!
TBSの女系家族(第2話録画ミス・涙)のようにすぐに再放送してくれるといいのに……と悲しんでいた矢先でしたので、こちらのおかげでこんなにきちんと話が追えて、本当に嬉しかったです。

海猿は毎週の展開が凄まじくて目を離せませんよね。
ドキドキしながら見ています。
ちーず様、これからも運営がんばってください! 応援しています。
Posted by あさつき at 2005年07月20日 22:16
池澤さん、可愛かったですね(笑)
私も吹き出しちゃった一人です♪
Posted by あにゃ at 2005年07月20日 22:40
こんばんわ!
病院で首にカラーして長いゼリーみたいなものを食べてた患者さんですが、
映画海猿で仙崎と環菜が病院で再会するシーンでも同じように首にカラーを巻いてジュースのストローをすする患者さんがいたんです。
多分、それとリンクさせてる小ワザだと思われます。

第三話、それぞれの複雑な思いがよくわかって
せつなかったけど、おもしろかったです。
伊藤くんのサービスショットもあり、
ファンとしては得した気分でした(笑)
Posted by もも at 2005年07月20日 23:25
ちーずさんこんにちわ。
本当にそうですね。
心の支えになってほしい旦那
さんや恋人がいなかったり、
仕事に出て行く旦那さんを
見守ったりと本当に精神が強くないと
持たないなぁと思いました。
Posted by みのむし at 2005年07月20日 23:38
こんばんは。コメントありがとうございます!

poohringさん。
無邪気に喜ぶ大輔。
poohringさんがおっしゃるように、人間らしさが見え隠れして
親しみやすいんですよね。

honeyさん。
そうなんですよね。
海保に限らず、警察や消防士、命がけで守る仕事をする職の
家族は、こういう思いをなさっているんでしょう。
大輔に、がんばってもらいたいです!

ぷうわんさん。
下川の娘はお父さんのことが大好きなんでしょうね。
確かに、元妻よりも父の仕事を理解しているようでした。
ダイバーズウォッチを見たくないというのは、父親の仕事が
嫌いということではなく、ただ単に、心配なだけなのかもしれないですね。

あさつきさん。
お役に立てたようで私も嬉しいです!
また感想などお聞かせ下さいね。お待ちしています!

あにゃさん。
「まー君」と妻に呼ばれたときの焦った顔!!
甲板で一人黙々とトレーニングする顔とはまた違った魅力がありました。^^

ももさん。
あのお菓子(ジュース?)は、映画版でも登場していたんですね!
流行っているのかなぁ。実物、見たことないです。
レギュレーターに似せてるのかとも思ったけど。(笑)
教えてくださりありがとうございます!
Posted by ちーず at 2005年07月21日 00:08
みのむしさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
きっと、愛する人を不安と戦いながら待つというのは
想像以上に辛いものなんでしょうね。
でも家族がいるからこそ頑張れることもあるはず。
大輔にとって、環菜が早くそういう存在に
なってくれると嬉しいな〜。
Posted by ちーず at 2005年07月21日 00:11
今回は本当に切ない内容だったので、俺自身も色々と考えさせられた回ではあったのですが、でも、そんな中にあって「まーくん」発言や病院で何やらずーっとちゅうちゅう吸っていた女の子、仙崎と環菜のキス・シーンなんかは凄くアクセントが効いていて、とても良かったと思いました!
池澤の目の事も気になりますし、早く続きが見てみたいですよね!!
Posted by フェイク・ヒーロー at 2005年07月21日 15:16
どうも仙崎の「チェックイン」は私のほうが恥ずかしくなってしまって・・・
伊藤英明さんはシリアスな演技の方が好きだな♪
あの環菜とのキスシーンは良かったな^^
今回は次回からの話に繋がる、海猿にますますはまる内容でした。
Posted by rio at 2005年07月21日 22:28
こんにちは。TBさせて頂きました。
今回は海のシーンが少なくて残念だったけど、
すごく、切ない話でしたね(TmT)
必ずついてまわる難しい問題ですよね・・・。
Posted by ひろ at 2005年07月21日 22:35
TBありがとうございます。
池澤さんの眼が気になって眠れません(嘘w
治るのかなぁ?
池澤さんだと無茶しそうだからなぁ。
治ってほしいなぁとかなり思っています。
Posted by chany at 2005年07月22日 09:49
ちーずさん、お久しぶりです。
救命〜のクールではお世話になりました。
野球シーズン中はあまりドラマを見ない
私ですが、トオルくん関連となると
別腹(?)ということで。(笑)
今クールもまたお邪魔させて頂きます。
よろしくお願いします!

今回はプライベート編といった回でしたね。
いつ呼ばれるかわからない特殊な仕事、
オフといえど休んだ気がしないのでは…。
こういう仕事に就かれている皆さんの
大変さを垣間見たような気がします。
Posted by takapon at 2005年07月22日 10:13
こんばんは。コメントありがとうございます!

フェイク・ヒーローさん。
>アクセントが効いている
本当にそうですね。
まーくん、またドラマ内で登場すると楽しいですね。

rioさん。
チェック・イン、聞いてて恥ずかしくなっちゃいますか?(笑)
仙崎のテンションの高さを表す名(迷?)セリフ!
次週からは、また緊迫感溢れる内容となるんでしょうね。
もしかしたら隔週でキャラが変わるのか!?

ひろさん。
来週は、海でのお話ですね。
待つ側の人間の気持ちが切ない3話でした。

chanyさん。
病名が中心性網膜症だとすると、ストレス性の病気だそうです。
大事にいたらないといいのですが・・・。

takaponさん。
お久しぶりです。お元気でしたか?
待つ側の人間の気持ちが切なかったです。
当人たちも、心の休まる時間というのは
本当に少ないんでしょう。
だからこそ、池澤はストレス性の病気にかかってしまったのかな。
こちらこそ、またよろしくお願いいたします!
Posted by ちーず at 2005年07月22日 23:39
ちーずさんこんにちは
池澤の目は、ストレス性の病気みたいですね。
治る病気みたいなので安心しましたが
それでも、救助中に起こったらと思うと
ぞっとします。
まだまだ危険なシーンは続きそうですね。
Posted by まりこ at 2005年07月23日 05:01
池澤の公私の違いがわかる貴重な回でしたね!
「まーくん」って呼ばれてるところをみると
家庭では優しい旦那さまってところなんでしょうかね?フフフ。
来週が待ちきれないです!
Posted by gary87 at 2005年07月23日 14:36
gary87さん。こんばんは!
まさに、ラブラブな二人でしたね。
まーくんは、おなかの赤ちゃんに、赤ちゃん語で
話しかけたりしているのかなー!?(笑)
来週も楽しみです!
Posted by ちーず at 2005年07月24日 21:25
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