2005年08月30日

スローダンス 第9話

『届かない言葉』

酔った勢いだったのか?
芹沢理一(妻夫木聡)と牧野衣咲(深津絵里)は、同じベッドで目覚めて大混乱!
「あの・・・とりあえず、パンツを取っていただけますか?」
「あ・・そっか、そうね。」
覚悟を決めて理一が起き上がる。
「あ・・私、見ないよ。こっち、こっち見ているから。
 その間に・・・ね。」
「その間に・・・はい・・・。」
理一は衣咲が壁側を向いている間に着替えを済ます。「じゃあ。」
「うん。」
ドアを開ける音に驚く衣咲。
「え!?じゃあって。」
ドアは閉まってしまった。
「え!?」戸惑う衣咲。

理一もドアの向こうで衣咲の言葉に落ち込んでいた。

あーあ。お互い誤解してしまったんですね。
衣咲の言葉、私も理一君と同じく、
「その間に出て行ってね。」と言いたいのかと思っちゃいました。


家に戻った理一は兄・英介(藤木直人)に、幸平(田中 圭)のところに
泊まったとごまかす。
ついさっきまで歩美(小林麻央)が来ていたと、英介が伝える。
英介はまだ歩美に教習所を辞めたことを話していなかった。

ー夢の蔵ー
「実乃ちゃん・・・男の人ってさぁ。」
「衣咲さん、さっきから口開くたびに同じこと言ってますけど。
 何かありました?」
「・・・・・・
 はぁ。やっぱりいいや。」
「えーー!?なになになに!?」
「・・・帰っちゃったんだよね。」
「はい?」
「だからその・・・しちゃったあとに、とりあえず服着てくれって言ったら
 そのまんま。」
「ああ。」
「それってやっぱり、気持ちないからだよね。
 なかったことにしてくれってことだよね。」
「理一くん!?」実乃(広末涼子)が楽しそうに探る。
「ち、違うよ違う!知り合い!知り合いの人がそんなようなことで悩んでて。」
衣咲の嘘を見破る実乃。
こういう演技をする広末さん、可愛いです。
必死な衣咲も可愛い!


その頃、一坂進(温水洋一)の店の片づけを手伝う理一は、一坂に悩み事かと
聞かれ、同じように相談し始める。
「こう見えて、人の相談に乗るのは得意なんです。
 人生における大抵の挫折は経験しているんで。良かったら、どーんと。」
一坂はそう言い、理一が喋り出すのを待つ。
『電車男』でも剛司の相談に親身に乗っています。(笑)

「実は、女の人を一人部屋に残して帰ってきちゃったんです。」
「え!?」
「いや、だからその、一晩一緒に過ごしたあとに、何も言わずに・・・。
 あ、僕じゃなくて、知り合いの、友達の話なんですけどね。」
「はぁ・・・。」
「その友達が言うには、恥ずかしいから帰ってくれって言われたと思って
 帰ったらしいんですけど、
 よくよく考えたら恥ずかしいから服を着てくれっていう意味だったような。」
「はぁ・・・。」
「全面的にこっちが悪いっていうのはわかっているんです。
 でも、とにかく混乱していて、もうどうしていいのかわかんなくて。」
「・・・」
「・・・って、友達が言ってました。」
「そうですか・・・その手の悩みですか・・・。」
「いえ、そんな、僕のことじゃないですし。ヘヘ。」
笑ってごまかす理一。
「こっち」って言った時点で、自分の話だって言ってるようなもんですね。(笑)

ー夢の蔵ー
「こういう時、知り合いとか友達の話持ち出すのって、大抵自分のこと
 ですよね。」
「そうだよねー。私は違うけどー。」なんとかごまかそうとする衣咲。
「大丈夫です!そんな頑張んないで下さい。
 あ、じゃあ私もパンツ脱ぎますから。」
「え・・・実乃ちゃんもお恥ずかしい経験を?」
「はい・・・。
 私も、英介さんとしちゃったんです。」
「・・・えぇぇ。」
「前に、鹿児島で。」
「うぇぇぇぇ。」
「あ、衣咲さん、知ってました?」
「ううん、知らないよ。全然知らなかった。あぁそぉぉぅ!」
「まぁ、ほとんど、流れとか雰囲気とか、そういうので。」
「うん。」
「私、明君のことで不安になってて、言葉悪いんですけど、明君の代わりっていうか。
 弱ってる時って、近くにいてくれると、フラってなっちゃうことって
 あるじゃないですか。
 だから、自分でも、それだけだって思っていたんです。
 でも、気がついたら、代わりじゃなくなってたっていうか・・・
 いや、むしろ、代わり利かなくなってたっていうか。
 なんておかしいですよね。
 あとになって、今頃になって自分の気持ちに気づくだなんて。」
「・・・あると思うよ。そういうこと。
 回り道して、やっと自分の気持ちに気づくこと。
 気づいてしまって、急に怖くなること。」
「へぇ〜。そうですか。
 衣咲さんも理一君と。」
「うん。・・・!!ええ!?だから、知り合いの、話、だよ。」
嘘が下手な衣咲ちゃんです。(笑)

仕事を終え家に戻る衣咲。理一から携帯に電話が入る。
「今、大丈夫?」
「うん。今帰ってきた。」
「そうですか。めずらしく早いじゃん。」
「私だってそう毎日飲んでるワケじゃないよ。」
「毎日夢の蔵にいるっていうイメージですけど。」
「夢の蔵に行ったからって、飲んだとは限んないもんねー。」
「いや、あなたに限っては、限る!」
二人は笑い出す。
「っと・・・この間、すいませんでした。
 すいませんっていうのは、」
「謝んないでよ。」
「いや、だからいろいろ混乱してて、」
「私だってそうだもん。私だっていろいろあって、それで・・・
 ほら、酔ってたしさぁ、ほんと、気にしないで。」そう笑い、電話を切る衣咲。
電話を切ったあと、思い悩む二人・・・。

そんな時、衣咲がオープニング準備をするキッズ店に、異変が起こる。
営業担当の梶誠(真木蔵人)が、フランス本国とライセンス契約を結んだのだが、
その際に条件として、本国から派遣した人物を第1号店の店長とすること
義務づけられたのだ。
店長を務めるはずだった衣咲はアシスタントに回される。

ー幸平の家ー
「で、俺ガツンと実乃ちゃんに言ったのよ。
 俺は他の男の代わりなんてゴメんだぜって。
 あれ、結構かっこよかったと思うんだよねー。」
幸平の言葉をぼーっと聞く理一。
お前もヒマだな、と言われ、理一の台本待ちだ、と幸平はせかす。
「そういえば卒制の時もなっかなか台本出来なくてみんなで合宿したよな。
 書生たちが名旅館に泊まって台本を書くって聞いてそれをマネして。
 ま、しょせんこっちは増田教授の別荘を拝み倒して借りただけだったけどね。」

そこへ実乃がやってきた。
幸平は飲み物を取りに行き、実乃と理一は二人きりになる。
「実乃ちゃんさ、ちょっと聞いていいかな?」
「なになに!?」ワクワクする実乃。
「幸平の気持ち、わかってるんでしょ?
 気持ちないなら、気を持たるようなことしない方がいいよ。
 こんな風に一人で部屋に来たりして。
 あいつ、本当に純粋に実乃ちゃんのこと、」
「理一君こそどうするつもりなの?」
「え?どうするって?」
「ほらぁ、歩美ちゃんからの告白、保留にしておいて、
 その間に衣咲さんとっていうのは、」
「・・・何か聞いたんですか!?」
「・・・でどうするの?」
「そっちこそどうするの?」
「難しいよね。
 自分の気持ち優先しようとすると、相手のこと傷つけちゃいそうだし、
 でも、逃げちゃダメだなーって思ってる。」

ーMANUー
八嶋(小泉孝太郎)は衣咲が店長を外されたことに怒り心頭。
衣咲は自分の気持ちをぐっと堪える。

そこへ雪絵(蛯原友里)がやって来た。
衣咲に気づいた雪絵はツカツカと歩み寄る。
英介が慌ててカウンターから飛び出してくる。
「ごめんなさい!!
 この間ひっぱたいちゃったりして、本当にごめんなさい!
 私、誤解してて・・・。あとからあなたじゃなかったって聞いて、それで、
 本当にごめんなさい!!」
衣咲は雪絵に大丈夫です、と笑顔で答える。
「お客さん連れてきてあげたよ。」英介にそう言い微笑んだ。
雪絵は連れてきた友人のカップルに、英介を友達と紹介する。
雪絵の言葉に微笑む英介。

幸平と話をする実乃。
「幸平君、この間言ってくれたでしょ?
 誰かの代わり探しちゃダメだよって。
 そんなことしたら、自分が傷つくだけだよって。
 私それ、すっごい嬉しくて。
 そんなこと言われたの、生まれて初めてで。
 幸平君って、優しい人だなぁって思ったの。」
「うん!」
「で、やっと自分の気持ちに気がついたの。」
「うん!」笑顔で頷く幸平。
「幸平君、」
「うん!!」もっと笑顔になる幸平。
「私・・・」
「うん!!!」もっともっと笑顔になる幸平。
「あの人に告白する。」
「うん!!!・・・え!?」
「背中を押してくれて、ありがとう。」
実乃の笑顔に悲しそうに微笑む幸平。
あぁ!可愛い幸平君の笑顔が・・・。

家に帰った理一は、荷物をまとめ出す。

帰り道、理一の部屋を見上げる衣咲。

ーヘミングウェイー
歩美は木田(西野亮廣)に、理一から連絡が来ないが何か聞いていないか
聞いてみる。
木田は理一が合宿に行っていると説明する。
歩美はそこで初めて、理一が教習所を辞め映画を撮ろうとしていることを知る。
木田は今度陣中見舞いに行くので一緒に行こうと歩美を誘う。

学生の頃の恩師に別荘を借り、理一は一人台本の制作に取り組む。

キッズブランドでは、衣咲たちがリサーチをして揃えた商品を、
新店長が返品を命ずる。

衣咲の様子を見に来た梶が言う。
「嫌だったら、断ってもいいんだぞ、アシスタント。
 牧野だったら、他のブランドに行っても、がんがんマネージャークラスで
 仕事できるだろうし。
 何なら俺、人事に掛け合うよ。」
「大丈夫大丈夫!全然気にしないで!」
衣咲はそう笑顔で言い、梶やスタッフたちに弱音を吐くことはなかった。
そんな衣咲を見つめる梶・・・。

合宿中の理一。仕事ははかどらず、携帯に手を伸ばす。
衣咲に電話をしてみたが、留守番電話だった。
「芹沢です。別に用って訳じゃないんですけど、
 どうしてるかなーと思って。
 え〜。それだけです。」
そうメッセージを残した。
「何やってんだよ・・・。」と呟く理一。

インターフォンが鳴る。
「幸平!」嬉しそうにドアを開ける理一。
だが幸平は落ち込んだ様子で抱えたスイカを撫でている。
「傷心旅行・・・」と幸平。
「陣中見舞いや、アホ!こっちー。」
木田の言葉に驚く理一。歩美も一緒だったのだ。
「久しぶり。」と二人は挨拶する。

新店長にキッズコーナーを撤収するよう言われてしまう衣咲。
そこを潰して、代わりに母親たちがくつろげるサロンスペースにすると言うのだ。
衣咲とスタッフたちが、手書きの方が温かみがあるだろうと、
一生懸命手書きで作ったDMも
「こんな子供じみたもの、すぐに回収して下さい!」と言われてしまう。

DMの回収などをする衣咲は、スタッフを帰すと一人大きなため息を就く。
携帯を取り出し、メッセージを確認する。
理一からのメッセージを聞き、嬉しそうに微笑む衣咲。

その頃、理一たちは映画のテーマを決めていた。
歩美はカレーを作りながら理一の様子を気にしていた。
理一の携帯が鳴る。衣咲からだ。
「もしもし!」
「あ、もしもし。あの・・・留守電聞いて。それで。」
「あ、うん。」理一はテラスから外へ歩いていく。
「私も別に、用って訳じゃないんだけど。
 用って訳じゃないけど・・・
 会い・・・たい・・・かな。」
「・・・・・ごめん。あ、」
「あぁ!いいのいいの。気にしないで。」
「いや、そうじゃなくて、俺今湯河原に来ていて。」
「え?」
「前に卒制の台本を作ったところで、またみんなで台本作ってるの。」
「あ、そうなんだ!」
「うん。」
「そっか。」
「うん。」
「ホントに映画作ってるんだ!
 ねぇ、何で映画なの?
 確かに最初は英介さんの真似事だったかもしれないけど、
 それだけじゃ、ないでしょう?」
「ああ・・・
 思ってることを上手く言えないから、代わりに言ってもらう感じ?」
「あぁ!」
「ああって。(笑)」
「じゃあ、今、理一君が思ってることを書いてるんだ。」
「え?」
「台本に。頑張ってね。」
「あ、うん。」
「じゃあ。」
「うん。」
「・・・・・」電話を切ろうとする衣咲。理一の声が聞こえる。
「あ、明日、あの、今日は無理だけど、明日だったら、」
「うん。」嬉しそうに頷く衣咲。
「あ、ねぇ、星きれい?」
「えぇ?」
「空気綺麗でしょう?そっちは。」
夜空を見上げる理一を、歩美が見ていた。
「曇ってて・・見えない。」
「嘘でもさ、綺麗って言うんじゃないの?こういう時。」
「いやだって俺嘘つくと顔に出るもん。」
「だって今、顔見えないじゃん。」
理一が笑う。
「あ、こっち今見えるよ。雲の切れ間から、星!」

「へぇ〜!
 え?土産?そんなヒマないですよー。
 は?あなた今、がんばれって言ったでしょう?」
理一の楽しそうな様子を寂しそうに見つめる歩美。
「おーい、理一。カレー出来たぞ。
 歩美ちゃんお手製カレーや。上手いぞ。はよ来いよ。」
木田の声に慌てる理一。
歩美の存在に表情が曇る衣咲。
雷が鳴ってきた。

「じゃあ、また。」と衣咲は言い、電話を切った。

カレーを作り終えた歩美は、翌日仕事なので帰ると言う。
木田は理一に駅まで送って行けと言うが、歩美は大丈夫と答えた。

雨の中歩美を追う理一。
「俺・・・ちゃんと話さなきゃってずっと思ってた。
 俺さ、やっぱり映画撮りたくて、それで教習所、辞めた。
 今はバイトして、資金貯めながら台本書いて、
 来月締め切りのフィルムフェスタに応募しようと思ってる。
 それから・・・俺、歩美とは、」
「わかった!
 だから今度は、私からフラせて。
 3年経って、今なら理一君のこと理解出来るかなって思ってたけど、
 やっぱり無理だったね。
 私、やっぱりフリーターとかダメなんだ。ノリ合わないっていうか。
 私にはさ、もっときっといい人いると思う。
 理一君にもきっといると思う。
 だから・・・。」涙を浮かべてそう告げる歩美。
「・・・うん。」理一もそう答え無理に笑った。
歩美は理一に背を向け歩き出した。

店を一人片付ける衣咲。

英介との2ショット写真を見つめて歩く実乃。

客ににこやかに語りかける英介。

家に戻りエアコンのスイッチを入れ、足を投げ出して何かを思う衣咲。

パソコン(VAIO)のキーを叩く理一。木田と幸平は眠ってしまった。
理一は鉄やで台本を仕上げていた。
『る星が一番きれい・・・ 完』
「終わったー!」
台本を仕上げた理一の顔は充実感で満たされていた。
衣咲との電話での会話が生きているストーリーでしょうか?
どんな映画になるのか楽しみ!!


東京へ戻る為に駅へ向かう途中、理一はお土産屋でキーホルダーを選ぶ。
電車の時間が迫っており、ゆっくり選べずに、温泉まんじゅうのキャラクターの
キーホルダーを買う。

キッズの店に実乃が訪ねてきた。
「今日、衣咲さん、ちょっと付き合ってもらえませんか?」と実乃。
だが店長の方に視線をやり、
「実乃ちゃん、ごめん。今日はちょっと・・・。」
「え〜〜っ。」
衣咲は店長の通訳に呼ばれ、実乃に謝り仕事に戻っていった。

衣咲は商品の返品と入れ替えを命じられる。
「今・・・からですか?」
「はい。」
文句も言わず、誰にもグチらず、それに従う衣咲。

そんな姿を見つめる梶。衣咲を手伝いながら言う。
「ほんとは結構むかついてるんだろう?」
「えぇ?」
「いいよ。俺ぐらいには話せよ。」
「私さ、すっごい嫌だったんだよ、ここ来るの。
 別に何の愛情もなく、嫌々やってた。
 けどさ、ここまでくるとさ、やっぱ愛着湧いてくるんだね。
 ほら、ダメな子ほど可愛く見えるってあるでしょ、そんな感じ。」
「嫁にでも行っちゃえって思わないの?
 ほら、あいつ結婚するんだってな、同期の、笹川?」
「そうだよ!鈴木君とこも、二人目生まれたんだって!」
「昔みんなで話したよなー。
 誰が一番最初に結婚して、誰が一番最後まで残るかって。
 30歳過ぎて結婚出来なかったら、そん時はこの中で手を打とうって。」
「うん。」
「で残ったのは?ん?俺らだけ?」
「うっそぉ!そうかも!!」
「結婚する?残った者同士。」
「最悪なプロポーズだね、それ。」
「確かに。
 じゃあ、付き合わないか?」
「え?」
「俺達。」
「・・・ごめん・・・。私、好きな人がいる。
 なんって、本気で誘ってないのに本気で断るなって感じだよね。」
そう言い笑う衣咲。
「本気だよ。」
衣咲の携帯が鳴る。
「ごめん。」
携帯は理一からだった。出るのに戸惑う衣咲。
いきなりのプロポーズ!
本気で誘ってないのに・・・って、英介にも同じことを言いましたね。


覚悟を決め、MANUのドアを開ける実乃。
「こんばんは。」
「いらっしゃい。」

「開店前なのに、ごめんね。」
「あの、ほら、えーと、
 衣咲さんの、送別会をすることになって、
 それで、ここを貸しきれないかなーっていう相談なんだけど。」
「あれ?この間延期になったって。」
「あ・・・そうなんだ。
 衣咲さん、最近、忙しそうで、あまり相手にしてくれないんだ。」
「へ〜。あ、理一のやつもさー、台本作るって今合宿に行ってるんだよね。」
「へ〜。
 上手くいかないね、あの二人。」
「え?」
「理一君と、衣咲さん。」
「まさか!」
「英介さんって、意外と鈍感なんだ。」
「だって衣咲ちゃん、理一は弟みたいなもんだって。」
「だからやっかいなんだよ。
 最初からわかってれば、自分の気持ちちゃんとわかっていれば、
 回り道しなくて済むのに。」
「わかんないもんだね、女の子って。」
「わかんないの?」
「いや、わかんないでしょ。」
「本当にわかんない?
 じゃあ・・・私の気持ちもわかんない?」
「・・・・・」

ー夢の蔵ー
衣咲が店に入ると、理一が既に待っていた。
「何、食べる?」
「あ、ごめん。適当に頼んじゃった。」
「そう。」
二人はビールでカンパイ!
「何か・・・あった?」
「え?」
「会いたい、とか言ってたから。」
「ちょっと・・・色々あって。
 あ、ちゃんと台本出来たの?」
「出来たよ。」
「へ〜。ね、どんな話?」
「え?」
「隠すことないじゃん。何なに?」
「犬と、」
「犬と?」
「おじさんの話。」
「はぁ!?」
「いいでしょなんだって、もう!」照れる理一。
「ふーん、そっか!出来たんだ!」衣咲が嬉しそうに笑う。
「そっちは?仕事。」
「無事、オープン出来ることになった。」
「へー!良かったじゃん!」
「・・・うん。」
「ん?」
「いいじゃん、仕事の話は。」
「楽しいでしょ?
 だってほら、一からお店を作るわけでしょう?
 みんなで、あーでもない、こーでもないとか言いながら。
 俺もさ、久々に幸平や木田たちとワイワイ作って、
 すっげー楽しかった。
 あ、そうだ。」お土産を取り出そうとする理一。
「楽しいわけないじゃん。」
「え!?」
「あ、でもそっちは良かったね!色んなこと上手く行っていそうで。
 台本も出来てね、それで、みんなってさ、みんなって、
 歩美ちゃんも一緒だったんでしょう?」
「それは木田たちが勝手に。」
「でも、カレー食べてたじゃん。
 映画撮るとか言ってさ、脚本作るとか言って、
 ちゃっかり、やることやってんじゃん!」
「やることって何?!」
「そりゃあさ、世間一般に考えて、元カノと合宿とか行っちゃったらね、
 いいよね、映画撮るっていう名目あれば、逃げられて。」
「逃げるって何だよ。」
「だってそうじゃん。
 あんなことあって、そのまま、・・・
 ごめん。なんでもない。
 あんなの、事故みたいなもんだよね。」
「俺があそこに行ったのは、俺、歩美とは、」
「思い出の地だもんね。
 だってほら、卒業制作の台本も、そこで作ったんでしょう?
 理一君、言ってたもんね。
 自分の気持ち、台本に書くって。
 あの卒業制作、あれ、ラブレターみたいなもんだもんね。」
笑いながらそう言う衣咲。
「いつの話だよ。てか人の話聞けよ。」
「そっちだって聞いてくれなかったじゃん。
 あんなことあって、どうしたらいいかわかんなくて、
 でも仕事しなきゃならなくて、
 それでいろんなことが頭、ごちゃごちゃして、それで、」
「そんな感じじゃなかったでしょう?」
「だっていなかったじゃん。言いたくたっていなかったじゃん。」
「衣咲さんが言ったんじゃん。映画撮れって。諦めるなって。」
「何それ。私が言ったからなの?違うでしょ?
 理一君が撮りたいからでしょ?」
「自分だって、自分で決めたんでしょう?キッズやるって。
 腹くくって頑張るって。」
「そうだよ。だけど、」
「大体最初に気にすんなって言ったのそっちじゃん。
 酔ってただけだとか、事故みたいなもんだとか、」
「じゃあ、何で黙って帰ったりするの?
 何で謝ったりするの?
 そんなの、なかったことにしてくれって言ってるようなもんだって、
 みんな言ってたよ。」
「てゆうかそうやって人に言いふらすのやめてもらえます?」
「言いふらすって別に。」
「すっごい迷惑なんですよ。
 こっちは、すっごい真剣に考えて、
 いろんな事一つずつちゃんと整理しようと思って、」
「そうだよね。人に言われちゃ困るようなことだもんね。」
「だからそういうことじゃないでしょう!」
「だったら最初っからしなきゃいいじゃん! 
 しなきゃいいじゃん!」
衣咲はそう言うと、店を飛び出していく。

足早に歩く衣咲の携帯が鳴る。
着信を確認する衣咲。

見詰め合う英介と実乃。

着信は、梶からだった。
今来た道を振り返る衣咲。

理一は店で頭を抱えていた。

鳴り続ける衣咲の携帯・・・。

理一は渡せなかった土産のキーホルダーを見つめ・・・。


※一部公式HPあらすじを参照させていただきました。

※お願い※
ここからあらすじを持っていく場合、必ず記事へリンクするよう
お願いいたします。


は〜。じれったい二人です。
でもこの言い争いは、衣咲と理一にとって、必ず乗り越えなければいけない
山だったんだろうな。
歩美に嫉妬する衣咲は可愛い。理一のことが好きだからこそ、ですね。

今回、仕事上で理不尽な目にあってしまう衣咲。
でも衣咲は誰にも文句を言わないんですよね。
自分より年下のスタッフに甘えられない、という気持ちもあったんでしょうか。
唯一、同期の梶に本心をちらっと話す衣咲。
理一に仕事のことを聞かれた時、素直に話せばよかったのになぁ。

衣咲と理一の恋、実乃と英介の恋。
回り道の恋、というのが共通のテーマだったんですね。
そこが、スローダンス、なのかな。
それにしても、鈍感な兄弟。(笑)よく似た二人です。

雪絵は英介のことを吹っ切れたのかな。
穏やかな微笑みが見れて良かったです。

そして歩美も、理一を自分から振るという形でお別れすることが
出来ました。

理一はそのことを衣咲に話そうとしていたのに、
猪突猛進型の衣咲は人の話をちゃんと聞けなくてダメですね。

理一の映画、楽しみです。
主人公は、アルフレッドと一坂さん!?


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この記事へのコメント
大変ご無沙汰しております。試験なども終わり日記を再開しましたので、また遊びに来させていただきました。理一君と衣咲さんって相談の仕方がそっくりで笑ってしまいましたね。二人の今後がどうなってしまうのか、ラストシーンからも気になりました。また遊びに来ます。これから、またよろしくお願いします。
Posted by いわぴい at 2005年08月30日 20:33
いわぴいさん、こんばんは!
お久しぶりです。
試験中だったのですね。
最近いわぴいさんとお話していないなぁと
丁度思っていたのですよ!

確かに、理一君と衣咲さんの相談の仕方、
そっくりだ。(笑)
早く二人が仲直り出来るといいですね。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします!
Posted by ちーず at 2005年08月30日 22:01
TBさせていただきました。
>歩美に嫉妬する衣咲は可愛い。
>理一のことが好きだからこそ、ですね。
ですねぇ。
けど、二人とも素直じゃないから言い争っちゃうんですよね^-^;
それに理一も話を割り込まれると自分の話しやめちゃうのよくないですねぇ。
これからどうなっちゃうんですかねぇ?
Posted by chany at 2005年08月31日 10:42
こんにちは、やっとお互いの気持ちがハッキリしたのになかなか上手くいきませんねぇ(^。^;)
二人揃って「友達の話なんですけどね」と切り出すあたり、いかにもありがちで笑ってしまいました(笑)
英介と理一の兄弟は、こんなところが似ていたんですね。確かに、似なくてもいいところが似るもんです(笑)
Posted by まめ太郎 at 2005年08月31日 12:35
TBありがとうございました。今週はいらいら、地団駄の連続でした。テレビに向かって「りいち!なにやってんだ!おめえは!」と何回叫んだことか。
Posted by TALK SHOW at 2005年08月31日 22:16
もう、9月です。
理一も衣咲も、どなりあわずに、話し合えばいいのに。語らなければ、通じませんよ。
と、かなりやきもきしてます。
Posted by mari at 2005年09月01日 00:52
おはようございます。コメントありがとうございます!

chanyさん。
まさに、その通り!!
理一は衣咲と出会って少しずつ変わっているけど、
押しの弱さはまだ変わらず!?
衣咲の勢いに押されちゃうんですよね。
がんばれ、理一っ!!(笑)

まめ太郎さん。
英介・理一兄弟の鈍感さ!
そこが二人の似てしまったところと気づき
笑ってしまいました。
英介なんて、イメージと違います。(笑)

TALK SHOWさん。
お気持ちわかります。
理一くん、あと一歩ですよね。(笑)

mariさん。
早いものでもう9月ですね!
今日から学校スタートで、主婦としてはほっとしています。(笑)
理一と衣咲も、あと少しずつ、変わらなければならないんですね。
二人の成長が楽しみだったりします。

あずさん。
いつもありがとうございます!
Posted by ちーず at 2005年09月01日 08:33
ちーずさんこんにちは
もっとお互いが話しをきちんと聞きあえばこんなに混乱することないんじゃないかと
何度もため息をついてしまいました。

映画は、どんな話しになるのか楽しみですね。
仲直りのきっかけが入ってるかな?とちょっぴり期待してます^^
Posted by まりこ at 2005年09月01日 09:06
こんにちは〜。
猪突猛進ブレーキのきかない女の設定がこんなところで生きてきちゃうのかー(><)の9話でしたね。歩美ちゃんのことで嫉妬する衣咲ちゃんはかわいいけど、それでなじるだけじゃあだめだよ、衣咲ちゃん。ちょっと話を聞けば誤解が解けるのに〜。画面のこちら側でじたばたしてました(笑)
あらすじの無断コピペの記事読みました。
そういうことする人がいるんですねぇ。その神経が分かりません。許しがたいっ(怒)
ちーずさん、めげずにがんばってくださいね。いつも楽しみしてます。
Posted by ひいな at 2005年09月01日 09:11
こんにちは。コメントありがとうございます!

まりこさん。
そうですね。理一が話そうとするのを
衣咲はストップさせてしまうし、私もそのたびに
衣咲、ストーープ!と思いました。
理一は映画にどんなメッセージを込めるのでしょう。
タイトルからは想像も付きません!!

ひいなさん。
ほんと、衣咲ちゃんってば。
もうちょっと理一の話を聞きなさい!って思いましたよ。

優しい言葉をありがとうございます!
これからもよろしくお願いいたします!!
Posted by ちーず at 2005年09月01日 10:20
歩美との別れや、時間無いのに衣咲にお土産買ったり…優柔不断な理一の気持ちがひたすら衣咲に向かっていく姿を見せられた後だけに、話を聞かない衣咲にイライラでした!┐( ー ー)┌
早く素直になってくれ〜〜〜!(笑)
Posted by まこ at 2005年09月01日 14:47
まこさん、こんばんは。
理一の心の変化は見ていて嬉しかったですね。
衣咲さんは、ほんとに猪突猛進で。(笑)
早く息の合ったところをみせてほしいです。
Posted by ちーず at 2005年09月01日 21:38
ちーずさん、こんばんは。久々にコメントお邪魔いたします♪
衣咲はきっと、相当に臆病なんですね。今回すごくそう思いました。もっと自分に自信が持ててたら、あんな態度にはならないはず・・・。
私はイラッとするより、切なくなっちゃう回でした。
Posted by あさつゆのしずく at 2005年09月01日 23:26
あさつゆのしずくさん、こんばんは。
レスが遅れてごめんなさい。

臆病。きっとそうなんですよね。
猪突猛進なんだけれど、自分のこととなると
奥手になってしまう。
理一君の映画が彼女を変えていくんでしょうか。
ハッピーエンドで終わるといいですよね。
Posted by ちーず at 2005年09月05日 00:41
Hi. Do you have anything in English?
Posted by Densha OToko at 2005年09月06日 07:22
Densha Otoko-san,

Sorry, this site is written in Japanese only.
Posted by ちーず at 2005年09月06日 23:56
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