2005年10月05日

世にも奇妙な物語 秋の特別編

『8分間』
■キャスト : 坂口憲二/山崎 一/山田 優 ほか
■脚本   : 佐藤久美子
■演出   : 都築淳一

『過去が届く午後』
■キャスト : 松田聖子/秋本奈緒美/布施 博
■原作   : 唯川 恵『過去が届く午後』
■脚本   : 旺季志ずか
■演出   : 佐藤祐市

『影武者』
■キャスト : 原田泰造/木村多江/山田明郷 ほか
■原作   : 手塚治虫『最上殿始末』
■脚本   : 飯田譲治
■演出   : 土方政人

『ネカマな男』
■キャスト : 椎名桔平/森口瑤子/森下哲夫 ほか
■原作   : 今邑 彩『穴二つ』
■脚本   : 小川みづき
■演出   : 植田泰史

『越境』
■キャスト : 木村佳乃/佐々木蔵之助ほか
■脚本   : 中村樹基/半澤律子
■演出   : 星 護『8分間』
サラリーマンの村上雅彦(坂口憲二)は、毎日午後3時になると、ひどい頭痛がして、決まって8分間意識がなくなることを悩んでいた。雅彦は、医師・山岸(山崎一)に相談し、3ヵ月前、妻・あずさ(山田優)と歩いていた時、通り魔に襲われ、あずさが殺されてしまった事を、打ち明けた。山岸は、意識がなくなってしまうのは、そのショックからくるものではないかと、告げた。
 記憶が無くなる8分間の雅彦の行動が、周囲には自殺するように見えるという。雅彦は、無意識のうちに、自分があずさの所に行こうとしているのではと考え始める。死にたくないと思った雅彦は、なんとか危険を回避しようとするが、このままでは、本当に自殺してしまうと、再び山岸を訪ねた。そして、その相談の最中に午後3時になった。雅彦はフラフラと部屋を出て、エレベーターに乗り、屋上へむかった。山岸は必死に後を追うが、屋上に着いた時、山岸の目の前で、雅彦は飛び降りてしまう。雅彦の腕時計は15時8分で止まっている。
 【ついに雅彦は、自殺を決行してしまったのだった】 
 果たして雅彦は本当に死んでしまったのか、それとも……!?

暴漢に襲われたのは妻ではなく自分だった。
その後、ずっと意識を取り戻さなかった夫の為に、
妻は医者に頼み、8分間だけ脳の刺激を活性化する新薬を使ってもらう。
死のうとしていたのではなく、生きる為に、あちらの世界の自分を
消そうとしていた。

病院の屋上で、最後また3時になったときに何か起きるのでは、と
ハラハラ!
ハッピーエンドで終わり、ほっとしました。



『過去が届く午後』
賞を受賞し、大勢の人に祝福されているデザイナーの浅井有子。会場には、7年前に結婚退職してデザインの仕事から遠ざかり専業主婦になった吉田真紗美もいる。その姿は、以前とは随分印象が変わっており、知人たちに取り囲まれている有子の背をジッと見つめている。
 数日後、有子のもとに真紗美から昔貸したままになっていた画集が送り返されてくる。有子は、その画集を見て7年前のことを思い出す。真紗美と一緒に働いていた頃、仕事の上で評価されていたのは真紗美の方で、有子は垢抜けず真紗美の足元にも及ばなかった。真紗美はそんな自分の才能を特別なものだと思うことなくあっさり捨てて家庭に入り、有子はその後の努力で現在の地位を得たのだった。
 その日以来、有子のもとに、真紗美から昔借りたままだったというスカーフ、ストッキングなどが送り返されてくる。送り返してくる必要はないと丁寧に手紙を書いても真紗美からの宅急便は、小銭、生理用品、ヘアピン、サンドイッチとエスカレートするばかり。ついに有子は、真紗美に直談判に行く。借りたものは全部返すという真紗美では話にならず困っているところに真紗美の夫で、自分もその昔密かな恋心を抱いていた秀之が帰宅する。親しげに二人が話す様子を見ている真紗美に気付き、帰宅するという有子を駅まで車で送る秀之。車を見送る真紗美がいて……。


有子の成功する姿を見て、真紗美は嫉妬に狂ってしまったんですね。
あそこにいるべきなのは私。
どこかで人生が入れ替わってしまったと言い、有子から借りたものを
全部返せば、自分が元の場所に戻れると思い込んでいた。
そして、夫が昔、有子を好きだったと知った真紗美・・・。

ある日、有子の家に大きなダンボールが届く。
真紗美が最後に有子に返した物。
そのダンボールから、血が・・・。

これは怖かった!そういう返し方で来たか!!
人の嫉妬以上にエネルギーのあるものってないのかもしれません。


病む月病む月


『影武者』
永禄3年、時は戦国時代。百姓・与吉(原田泰造)のもとに三人の武将が訪ねてくる。常々、城に召し抱えられることを夢見ていた与吉は、これで戦にいって手柄をたてて妻子によい暮らしをさせてやれると大喜びでついていく。自分が去った後、妻たちに切りかかる男たちがいることなど、知る由もなかった……。
 城に着き、家老(山田明郷)たちに剣術の手ほどきをうける与吉。別室でその報告を受けているのは殿の頼親。なんとその顔は、与吉と瓜二つ。与吉が召し抱えられたのは、駿河の千代姫(木村多江)との祝言を控えた殿の命を狙う者から、頼親を守るための影武者に仕立てられるためだったのだ。腕に区別するための印の傷をつけられ、訓練をさせられ、徐々に殿らしくなっていく与吉。周りにも殿らしく見えるようになった与吉は、頼親のなりをして堂々と門から出ると、家族が待つ家に帰る。そこで見たものは、変わり果てた家族の姿だった。
 千代姫との婚礼を終えた殿の与吉。本物の頼親が、無事婚礼を終えたことで与吉とかわろうとするが、家族の仇を討って、与吉は頼親を殺す。
 頼親にとって代わった与吉が、千代姫と床に入ろうとすると、おとなしかった千代姫が突然、殿の与吉に刀を持って向かってくる。
 果たしてその結末とは……?

原田泰造さん、最高!
情けない農民と、勇ましい殿!
見事に演じ分けてる!!
・・・と思ったら、殿は実は小心者ってとこが笑えました。

与吉が武将に連れ去られるのを見送る妻と子供。
その後、妻達に刀が向けられる。

勇ましく馬を乗りこなし、米を土産に家に戻ってみれば、
映像こそはなかったけれど、ハエの羽の音。

祝言の日。
姫を演じるのは木村多江さん!
その美しさに、つい地が出てしまう与吉。(笑)

婚礼の席、無事に影武者を務めた与吉。
殿にバカにされたこともあるのでしょう。
「かかぁと、子供達の仇だがや!」
この時の原田さんが一番カッコ良かった!

そのあと、
「かかぁ、仇はとった。許してくんろ。」
と心の中で呟き、殿に成りすまし姫の元へ。
ところが、その姫に刀を向けられ、大慌て。
姫の腕には見覚えのある傷。
『影』の印として自分の腕に付けられたものと同じ。
姫も影武者だった!
その女はとなり村の出身。
影武者の口封じに家族を殺され、殿を恨み切りかかったのだ。
本物の千代姫は、影の女がバカにされたことを恨み殺害してしまっていた。
二人は、このまま成りすまして生きていこうと固く抱き合う。
そこへ家老登場!
殿モードで「場所をわきまえろ!」と一喝する与吉。
家老が刀を抜く。が、そこで高笑い。刀を置き、自分の腕の傷を見せる。
「オラも、影だ!」
なんとなんと、家老も影!影歴20年!!
与吉の度胸を誉め、死体をほっぽり出したらダメだと注意。
ちゃんと後始末をしてくれていた。

そして3人は城の酒を全て飲む勢いで大宴会。
「この国は、おらたちのもんだ!」
だが、千代姫の弟がやって来る、あの人だけはごまかせない、と
焦り出す3人。

「仕方ねぇ。そいつの影を探して、入れ替えるっぺ。」

『5年後、最上頼親は全国を統一し、
 その一族は300年にわたり
 この国を統治した。』

影、バンザイ!!


時計仕掛けのりんご―The best 5 stories by Osamu Tezuka時計仕掛けのりんご―The best 5 stories by Osamu Tezuka


『ネカマな男』
失業中の樋渡良一(椎名桔平)は、キャリアウーマンの妻・亜希子(森口瑤子)に早く働けと文句を言われながら、家事に明け暮れる毎日。ネット株で失敗し、妻の資産で借金の肩代わりをしてもらってからは、ますます頭があがらず、出会い系サイトに心のよりどころを求めるようになった。そして、自分の名前では若い女性と知り合えないので、良一は妻の名を語り、女子大生のミドリとメル友に。意を決して、彼女に会おうと提案すると、彼女からは驚くべき返事が。彼女は本当は42歳の男だったのだ。自分のことは棚にあげ、以後メールをよこすなと返信する良一だったが、男はメールの相手を妻・亜希子だと思い込んでおり、亜希子をつけ狙い始める。
 最初は妻を守らねばと思う良一だったが、そんな折、新たに作ってしまった借金の催促にきた取立て屋から、妻を殺せば資産は自分のものになるし、疑われずに始末するプロを紹介するともちかけられる。
 今ならストーカーに罪を着せられる、と心を決めた良一を待ち受けていたのは驚愕の真実だった!!

これはちょっと悲しい結末となりました。
序盤、女キャラでメールを打ちながらそれを読み上げる椎名桔平さんや
メールを読み上げるミドリちゃんも、女子大生→42歳の主婦→
男へと変わっていくところも笑えました。

ミドリちゃんの正体、奥さんなのでは!?
いや、妻が夫を殺そうとしているのでは。
最初はそんな風に思っていました。

良一を妻・亜希子と思い、そのメールアドレスと登録された住所から
家や勤め先を割り出したというストーカー男。

そして・・・妻の葬儀のシーン。
借金取りにそそのかされた良一は、妻の殺害を依頼。
ネットストーカーに罪をかぶせようと考えたのです。

葬儀を終え、良一がパソコンを開けると1通のメール。
件名は、『これが最後のメールです』。
受信日時は9月30日(金)12:15。二日前の昼でした。

『亜希子さん、もうこれで最後にします。
 だから、これから僕が書くことに、どうか、怒らないで最後まで読んで下さい。
 亜希子さん。いや、良一さん。
 良一さん、僕は最初から、あなたが亜希子さんではなく、
 良一さんということを知っていました。
 僕は、ネットストーカーのふりをして、ちょっとあなたを驚かせたかったのです。
 それは、あなたに亜希子さんのことを考えてもらいたかったからです。
 だから、僕のような変質者に狙われていると知ったら、あなたがもっと、
 亜希子さんのことに関心を持つのではと思ったのです。
 
 思ったとおり、あなたは私の身を案じて毎日、駅まで車で迎えに来て
 くれるようになりましたね。
 そう、あなたとずっとメールしていたのは、私なの。
 こんなことをしてしまったのも、私がまだあなたを愛しているからです。
 こういう形でしか、あなたと向かい合うことが出来なかった。
 だから嬉しかった、私。
 あなたの中に、まだ私を愛する気持ちが残っていることを知って。
 また、昔の私達に戻りたい。
 私の願いは、たった一つだけです。
 だからどうか、あなたも私のいたずらを笑って許して下さい。
 では、夕方からの面接、がんばって。
 今夜の夕食は、私が久しぶりに作ります。
 愛するあなたへ・・・亜希子より』

メールを読みながら、良一の瞳から涙がこぼれる。
夫には見えていなかった妻の本心、笑顔に切なくなりました。


よもつひらさかよもつひらさか


『越境』
 現像液の中から浮かびあがる一枚の写真。私生活が謎に満ちた女優A。だが、彼女の服装は灰色、化粧気もなく、背景の町も無味乾燥な建物と彼女に似た服装の人ばかり……。写真を現像した青年は、彼女のいる撮影所に急ぐ。
 インタビュー嫌いで有名な彼女が、その写真を見た途端に顔色を変え、彼を控え室に通す。彼女は、その写真が、彼が最近購入したカメラの中に残っていたフィルムから現像されたものだと知ると、静かに語り始める。
 「それは私ではありません。それはもうひとつの国のもう一人の私です」
 にわかには信じられない彼に、彼女は軍事政権に支配された全体国家であるもうひとつの日本の存在を語り始める。パラレルワールドの存在、そこから逃げようとして殺された彼女の恋人、そして逃げ出した彼女自身。こちらの日本で生きるための唯一の条件。それはもう一人の自分を殺すこと。
 「あなたは人殺しだ! 彼女を殺して成り代わった、だから、あなたは急に人柄が変わったんだ」
 声を荒げる彼に、彼女は静かに続ける。人を殺して何が悪いのか、そうしなければ生きられない苦しみをこの国の人は知らないと。
 彼女の静かだが強い意志を持った話に引き込まれる彼。
 彼女の話は本当なのか? それを聞いた彼は何を思うのか? 
 そして二人を待ち受ける運命とは……。

こういうSFチックなお話は大好き。
『越境』というタイトルも面白い。

あちらの世界での恋人がずっと影だったことと、背格好から、
佐々木さんかなぁと思っていました。
ただ、声が変えてあった!?
なので、最後に現像して出てきた写真には驚かなかったけど、
それでも面白い話でした。
木村さんの、「人を殺して何が悪いの?」というセリフはゾクっとするほど
迫力がありました。
それと同時に、今の時代、食べる物にも困る世界が本当にあるのだから
自らの命を絶つ者への怒りがわかるような気がしました。



※あらすじは公式サイト から引用させていただきました。

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この記事へのコメント
おはようございますー。先ほど見終わって記事やっと書き終わりました。またTBできなかったので、ホームページアドレスに記事のURL入れさせていただきました。

蔵の声、かえてたのが残念でしたよねぇー。ボイスチェンジャーでアヒル声とかならそれはそれでレアだけど(笑)。
Posted by lovelytelly at 2005年10月05日 05:17
lovelytellyさん、おはようございます!
やっぱり蔵之助さん、声が違っていましたよね!
彼だけ声が違うというのはちょっと不自然。残念です!

TBの件ありがとうございます。
昨晩Seesaaさんからお返事が来たのですが
チェックしていただいたところ、Seesaaさん側の
不都合ではないようです。
今までTB出来てたのに、何ででしょう・・・。

他にもTB出来ない、という方がいらしたら、
コメント欄でお知らせいただけると嬉しいです。
Posted by ちーず at 2005年10月05日 07:56
お久しぶりです。
今回のは、最後の「越境」がいちばん怖かったです。
オチはそれほどでもなかったのですが、雰囲気が。。。
恋人の形見のカメラまで売って。。。人まで殺して。。。でも最後にフィルムを渡したときの表情で、百合子にも人間らしさが残ってた、って感じでしたね。
(なのでこの話、きっと百合子にとってはハッピーエンド。。。でもカメラマンには!?)

「8分間」の最後は、私もハラハラしました(笑)
あと「影武者」の与吉の変わり身の早さ(?)もツボでした。
最初姫はくの一かと思ったのですが。。。そんなことはなくて良かったです(笑)
Posted by asami@Dara Dara Diary at 2005年10月11日 13:12
asamiさん、こんばんは。コメントありがとうございます!

「越境」の木村さん、迫力がありました!
カメラマンは、取材魂から、あちらの世界に行ってみたりはしない・・・かな。(笑)

毎回『世にも』をとても楽しみにしているので、
次にもいい作品があるといいなぁ!
Posted by ちーず at 2005年10月12日 00:26
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