2005年10月28日

今夜ひとりのベッドで 第2話

『揺れ始めた夫婦』

友永明之(本木雅弘)は、異母弟・市ノ瀬了(要潤)が結婚式当日に捨てた女性・
十文字梓(奥菜恵)のガラス工房を訪ねていく。
そこで梓に突然キスされ・・・。
「朝からずいぶん大胆だね・・・。
 三択問題でーす!」
「え・・・何言ってんだ、俺。」「何?」梓が笑う。
「1、君にとってキスは単なる挨拶である。
 2、君は相当僕が好きである。
 3、」
「3?」明之の言葉の微笑む梓。
「3、了に腹が立つあまり、兄の俺に八つ当たりしている。
 八つ当たりはちょっと違うとにかく筋違いにも、
 俺を、了の身代わりにして困らせてやろうとした。」
梓の顔から笑みが消えた。
「3だけはやたら長いのね。」
「複雑な思いを反映しているからね。
 あ、俺のじゃないよ、君の!
 だからつまり正解は、3?」
「何で出題者が答えるの?」
そこへ、梓のアシスタント・今西千佳(明星真由美)が部屋にやってきた。
梓は明之を、ガラスを見に来たお客さんと紹介する。
明之は動揺を抑えつつ、早々に工房を引き上げる。

「何かわけあり?」千佳が聞く。
「ちょっとね。」と梓。
「そんなことよりもこれ!」
千佳に見せられた紙を見つめる梓。

その頃、明之の妻・友(瀬戸朝香)の髪に触れ親しげに話す男性。
了(要潤)だ。
「何であんなことしたの?」友が聞く。
「梓あのあとどうしてた?」
「梓?ああ、花嫁さん?」
「話した?」
「ううん。私すぐ仕事に行かなきゃならなかったから。
 明ちゃん、あ、お兄さんが謝ってくれたわよ。」
「ふーん。」
「あなたは?あれから彼女に連絡したの?」
了は友の顔を覗き込み頬にそっと触れながら言う。
「チークもっと明るくしたらいいのに。
 ここも。」友の唇に触れる了。その手を払いのけ、
「彼女に謝ってないの。どういうつもり!?
 このまま、逃げたりするつもりじゃないでしょうね。」
「相変わらずだねー。何で人のことでそんなに熱くなれるの?
 3年前で懲りなかった?
 それとも、今回の件でまた俺達兄弟の仲を取り持とうとか思ってるわけ?
 どうせあなたでしょう?嫌がるアイツを結婚式につれてきたの。」
「話そらさないでよ!
 あなたには反省っていう気持ちはないの?
 彼女に謝ろうっていう気持ち。」
「夕べしたよ。彼女の携帯に電話。
 そしたら誰が出たと思う?」
「彼女じゃないの?」
「男!
 まさか兄貴が出るとは思わなかったなー。」
「えっ!?」
「夜中だよ。午前2時!
 あの男も何やってんだか。」
「午前2時・・・いたわよ、あの人家に。」
「え!?」
「訳わかんないこと言ってる暇あったら、自分の男としての責任、
 ちゃんと考えなさい!」
梓は了を叱り飛ばした。
このトリックは、前日一緒に飲んでいた二人の携帯が入れ替わって
しまったのです。


仕事をしながらつい、梓のキスを思い出してしまう明之。
デスクに置かれた妻の写真と目が合い、自分の唇に触れる。
「妻以外の女性とキスをするのは、久しぶりだった。」
初めてじゃないんだ、と突っ込んでみる。(笑)

工房で作品を作る梓。
そこへ、了が訪ねてきた。

梓が投げた缶コーヒーをキャッチし、
「俺、これよりさ、」と文句を言いかける了。
梓に睨まれ、
「あ、これでいいです。」
「・・・私も丁度電話しようと思ってたの。」
「ほんっとごめん!!あずを騙すとかそうなつもりなかったんだよ。
 人間の業っていうか、なんていうか、」
「これ、払ってね。」了に書類を突きつける梓。
「100万。」
「申し込んだ時は私が払うって言ったわよ。
 だって結婚するはずだったんだもの。
 だけど、あなたがそれを一方的に止めた。
 私が払う理由はもうどこにもないわよね。」
「なぁあず、知ってんだろ?俺が金ないこと。」
「でも払ってもらいます!」
「じゃ、分割でどう?
 まずはあずが立て替えておいて、」
「嫌よ!捨てられた上に何で金かさなきゃなんないのよ! 
 無いんだったらどっかから借りてくれば?」
「どこかってどこだよ。」
「お兄さんとか?」
「あいつに?死んでも嫌だね。
 そういえば、何で夕べあいつがあずの電話に出たの?」
「あああれ?ちょっとした手違い。 
 携帯が同じで入れ違ったの。」
「ふーん。で、アニキと何かあったわけ?」
梓はイスに乗り、持っていたミネラルウォーターを了の頭からかける。
「あるわけないでしょ!
 自分で勝手に壊しておいてなによ!
 あの子とはきっぱり別れたなんて嘘ついて。」
「別れたよ!
 舞子だって一度は諦めてくれてたし、
 けどやっぱり諦めきれないって。
 俺がいなきゃ壊れそうっていうかさ、そういう女なんだよ。」
「最低ね!自分が無いっていうか中身が無いっていうか。」
「・・・そうだね。
 でもそういう男だったから良かったんだろ?
 お前はさ、何よりも自分の世界が大事でガラスが大事で、
 だから自分が無いバカで最低で邪魔にならない男が良かったんだろ?」
「・・・」
「元々結婚には向いていなかったんじゃないの?お前。」
「何よそれ。開き直り?私のせい?」
「請求先はそっちだし、とりあえず払っておいてよね。
 給料日になったら払いにくるから。
 その度に頭下げて、なんだったら、部屋の掃除でもするし。じゃあっ!!」
了が帰ったあと、梓は悔しさからペットボトルを投げつけた。

なるほど!
結婚式ドタキャンした男とされた女。
普通ならきっぱり別れるところでしょうが、
結婚式場のキャンセル料支払いという接点が出来ました。
振込みにしないで直接持ってくるあたり、まだ未練がある?
それともただ、気が回らなかっただけ?


「妻には言えない秘密、天神様に置いていこうと思った。」

ここは前話に登場した、二人のデートコースです。

同じ頃、友は了に唇を触れられたことを思い出しながら天神様に向かっていた。

二人は偶然にびっくり。
手をつないで一緒にお参りする。

「選挙で誰に投票したかと、天神様に何をお願いしたか、
 この二つだけは夫婦でも教えない。
 それが僕たちの、暗黙のルールだった。
 このルールに感謝!」


お参りを終わらせ、二人は手をつなぎ家へと向かう。

「秘密を置いてきた僕は、妻と一緒に夫婦坂を下り、
 いつもの僕に戻る。・・・はずだった。」


「え!?俺クビ?」と明之。

「異動!?私が?」と友。

明之は『夜咲く花』という本の装丁担当から外される。
原因は、著者の妻と娘の反対らしいと、書籍編集者の久住俊介(佐々木蔵之介)が
説明する。
「女が敵だったんだ。バチが当たったのかな・・・。」

同じ頃、異動を告げられる友。
「仕事途中でこんなのって、社員の士気が下がるって考えないんですかぁ!?」
上司に文句を言う。
「だからね、君も考え時なんじゃないかなって。
 結婚して何年だっけ?そろそろ、子供とかさ、年なんだし。」
上司は嫌味を言いながら、友に以前のように小説を書く道もあると言う。

「あのウミウシ野郎!!」友は上司が出て行ったドアに手帳を投げつけた。
その物音に心配して様子を見に来た同僚の飯田真澄(猫背椿)に
「もう最悪ぅぅぅ!」と泣きつく友だった。

落ち込む明之に、これで気に入っていた小説に集中出来るじゃないかと
励ます俊介。
「最近俺が装丁した本の売り上げ伸びてかなったもんな。
 まず客が見るのはカバーだもんね。」
「そんな落ちんなよ。仕事してれば色々あるって。」
「そしてそのまま消えていった装丁家が何人いたことか。」
「そうやって、自分から底なし沼に入っていかないの!」
「それ以上落ちんなよ。」俊介はそう言い別の仕事場へ向かった。
その途端、ボツになった企画書をぐしゃぐしゃに丸め、
俊介が出て行ったドアに投げつけようとしたとき、俊介が戻ってきた。
客が来たという。梓だった。

自分の作品の写真をテーブルに並べる梓。
「えーっと、これはどういうことなの?」
「この中から好きなのを選んで100万で買って下さい。」
「え!?」
「で、このお金、ここに振り込んで下さい。」
結婚式のキャンセル料の明細を見せる。
「選んでる間これやってていいですか?」ピンボールで遊び始める梓。
「ちょっと、何で俺がこれ払うわけ?」
「だって、お兄さんでしょ?了の。」
「だから何であいつが払わないの?」
「言ったでしょ。了はお金ないって。
 でも月々返す気はあるみたいだから。
 そこら辺は兄弟で相談して下さい。」
「あのね!俺はあいつの肩代わりするつもりないから。」
「だから私の作品を買ってって言ってるの。
 大嫌いな弟の為に、ただお金を出すのは嫌だろうから。
 これでも気ー使ってるんだけど!」
「あいつとあなたでちゃんと話して下さい。」
「話したわよ!私に払っておいてくれって。
 元々結婚には向いていない女なんだとか言われた上によ!
 捨てられた花嫁が、何で結婚式場のお金払わなきゃいけないのよ。
 何で?捨てられた、他人の私が?
 何でそんな酷いこと言えるの?」
目に涙をためて訴える梓に、明之は言い返すことが出来なかった。
「2、3日中に選んでおいて。」
「・・・やっぱり答えは3。
 この前の選択問題。
 了のことが憎くて身代わりに兄をってやつ。
 また困らせる方法を見つけちゃったわけだ。こうやって。」
「あなたがそう思いたいんだったらどうぞ。 
 でも私の答えは違うから。」

そこへ、友がやって来た。
改めて紹介され、
「何か、大変だったわね。大丈夫?」梓を気遣う友。
「なんとか。」
「でも、どうしてここに?」
「うん。式場の支払いのことでちょっとね。」
「了が払えないって言うから、お兄さんにお願いに来たんです。
 そうだ。お姉さんにも。よろしくお願いします。」
「え!?・・・ええ。」
梓は頭を下げると帰っていった。

「こんなことになるんだったらあの時飲みに行くんじゃなかったよ。」
「え?」
「結婚式の騒ぎの後、あの子と飲んだんだよ。」
「だって、仕事だって・・・」
「そ。まるで仕事。
 頭下げて飲まされて愚痴聞かされて。
 サラリーマンの頃を思いだしちゃったよー。
 その上さ、携帯電話がまるで同じだったものだから入れ違っちゃって
 それを交換しに来いとか、もう大変!」
「あぁ!それで。」友が呟く。
「え?」
「ううん。」ごまかす友。

「俺、何かしゃべりすぎた?」
「それよりどうしたの?ここに来るなんて珍しいじゃない。」
「うん。会社でちょっとあってね。何か、飲みたいと思って。」

二人は帰り道、カップルの揉め事を見かける。
よくよく見ると、それは俊介だった!
「明之!?」女性が明之に抱きついてくる。
俊介にすがり付いていた女性は、俊介の姉・玲子(羽田美智子)だった!

=小料理みつかわ=
「離婚!?」
「そ。弁護士としてさ、他人の離婚調停や裁判山のように片付けてたら、
 いつの間にか自分のも片付けてました。 
 で、帰ってきたの。アメリカから。」そう言い笑う玲子。
「へー。え?子供は?息子は?」
「今から日本人としてのアイデンティティーを確立するのは困難だと思われるから、
 向こうに残るって、父親を選びました。」
6歳の子供を残して帰ってきた彼女は、怒りながら泣く母を想像し、
実家には帰れず、1週間ホテル住まいをしていた。

「ごめんね。こんなのが付いてきちゃって。」俊介が明之たちに言う。
「あんたね!傷ついた姉を慰めようとか思わないわけ?
 心が冷たい罪で、訴えるよ!」と睨む玲子。
「でも何かありそう!心が冷たい罪って。」と友。
「友ちゃんが文学的に言うのはいいよ。
 でもこの人仮にも弁護士だよ!どうよ、この弁護士!」
「うるさい!
 依頼された仕事に関しては完璧です、私!
 もし、離婚のことで相談があればいつでもどうぞ。」
「そういうこと言わないの、もう!」と俊介。
「ん!じゃあさ、相談してみる?」と友。
「あんの!?」

玲子は、了と梓の為にいくつかの方法を書き出した。
「ありがとうございます!」友が礼を言うと
「なんのなんの!昔の男のためだもんね。
 ・・・あ、言っちゃいけなかった?」
「いや別に別に!
 中学ん時のね。中学。元カノ?」
「明之が中2で、私が高1?青春だよね。」
「へ〜。そうなんだ。」

帰り道、4人は明之の中学生の頃の話で盛り上がる。
転校してきたばかりの明之は、どこか怖そうだったそうだ。
「ませてたよね。斜に構えてた!」
「親が色々あったあとだからね。まだメガネもかけてなかったし。」

天神様でお参りをする4人。
「仕事、もう減りませんように。」と明之。
「人事異動されませんように。」と友。
「早く、新しい男が見つかりますように。」と玲子。
「いつかきっと、結婚出来ますように。」と俊介。

ベッドに横になる二人。
「明ちゃん・・・やっぱり私たちが払おう?100万円。」
「甘やかすことないよ、了のことは。」
「でも家族じゃない。これは家族の問題だよ。
 梓さんを心配させて、こんなことで自分の作品使わせるなんて
 違うと思うんだよね。
 彼女被害者なんだから。
 私、心が冷たい罪、犯したくないの。」
「えぇ。じゃあ俺ってもしかして、罪びと?
 心が冷たくて逮捕されちゃう?
 けどさ、相手は了だよ。
 あ、俺了に昔、1万貸したんだよ。
 あいつ返しゃしないよ。完璧にしかとしてんね。
 そういう奴なの。
 ね、聞いてる?」
 ・・・寝ちゃったね。」
明之は妻の髪を優しく撫で、お休み、とキスをした。
その瞬間、梓のキスがよぎる。
「妻は、真っ直ぐでいい人である。
 だから僕は、友を妻にしたのだと思う。
 ああ、それなのに、何を思い出してるんだ。
 友。ほんの一瞬だけです。本当です。」


明之は了の努める美容室を訪ねていく。
そこには、了を略奪していった寺尾舞子(サエコ)も働いていた。

「何でここがわかったの?」
「親父に聞いた。」
「嫌々連絡したわけだ。
 で?あなたがこれを払ってくれるんだ。ありがたいねー。」
「払うわけじゃない。貸すだけだ。」
「あずに言われた。兄弟で何とかしろって。」
「彼女にしてみりゃ当然の言い分だろ。」
「キスでもされてお願い!とか言われた?」
了をキッと睨む明之。
「冗談だよ。」
「・・・彼女、同じ店で働いているのか。
 結婚するのか?」
「さぁどうだろうね。」
「お前、そんな中途半端な気持ちであんなことしたのか。」
「あんたには関係ないでしょ。」
「関係あるさ。実際こうやって迷惑こうむってるんだよ。」
「俺はあずに払ってくれって言ったの。そしたらあずに返すからって。」
「その神経がわからないね。彼女は被害者だぞ。」
「あんたはいつでも正しいよね。」
「何だそれ。」
「子供作らないのはやっぱあれ?
 男が生まれて正しい父親よりあのジイさんに似ちゃうのが怖いから?」
「じゃああれか?
 お前のどうしようもない身勝手さは親父への憧れか?
 ああいう男になりたいわけだ。」
「ああ、憧れてるよ。大好きだね。
 なんたってちゃんとお袋を幸せにしてくれたからね。
 先妻とその子供を捨ててまでさ。」
思わず了から100万円入った封筒を奪い返す明之。
「これ払わない!」
了はそれを奪い取る。
「奥さんが払えって言ったんでしょう?」
「・・・なんで友のことを。」
「・・・何となく。
 あなたが結婚した人なんだからきっと正しい人なんだろうなと思って。
 じゃあ、月々の返済額については後日連絡します。」

「あ・・これってもしかして、あずの俺への復讐かもね。
 大っ嫌いな兄貴と無理やり会わせるっていうさ。
 気をつけなよね。あいつ蝶々みたいな女だから。」
了はそう言い店へ戻っていった。

仕事として梓の作品の一つを気に入った明之。
だが彼女の作品を扱うことが、変な誤解を生じないか心配し、俊介に相談する。
「俺が思うにお前は、梓って子と、友ちゃんにそう思われるのが嫌ってことだろ?」
「当たり。」
「別に友ちゃんがそう言う風に思う理由がないか。」
「今度はちょっとハズレ。」
「ん?ん??
 まさかお前、あの子と何かあった?」
「ちょっと当たり。」
「何かあったんだ!」
「え?ないよ、ないけど、」
「少しあったんだ!」
「いやありませんって!」
「あ!お前まさか・・・慰めの言葉を発するためにあるその唇で
 おもわずキスしたとか!」
「してませんって!されたの。」
「してんじゃん。」
「うっわ。そろそろ来る頃だと思ってたよ。
 結婚して7年。友ちゃん一筋お前にとっちゃね、上出来だったよ。」
「過去形にすんなよ。いきなり向こうがしてきたの。
 逃げようがなかったの!」
「お前友ちゃん泣かすようなことすんなよなー。」
「しませんって。」
「まぁ俺はね、お前が仕事とプライベート混同するような男じゃないって
 知ってるよ。
 唯一の例外は友ちゃん。でもこれは結婚したから許す。
 でお前が、誰の作品使おうと、完璧な仕事してくれたらそれでいいよ。
 ただしこれだけは言っておく。
 次何かあったら・・・逃げろ!」
「はい!」

友の異動が決まる。店頭カウンター業務だ。
自分は残れることを申し訳なさそうに言う真澄に、自分の分も頑張るよう
励ます友。
「制服なんて高校生ぶり?ちょっとコスプレ?」

社を出ると、了が待っていた。
「お姉さん!
 満足?俺とアニキを会わせられて。
 サインした書類と今ある金、ダンナに渡しておいて。」
「私は受け取らない。自分で渡しなさい。」
「・・・何かあった?」
「別になにもないわよ。」
「あんたには言いたくない。でも気分は変えたそうだよなー。
 髪切るっていうのはどう?」

了のバイクの後ろに乗る友。
「ねぇ!」
友は了に声をかけバイクを停めてもらう。

「やっぱ帰る。」
「何で?店もうすぐそこなのに。」
「走ったら気分変えられたから。ありがと。」
「怖い?」
「何が?」
「心に隙間が出来ている自分が。
 いつも説教している俺に弱いところなんか見せたくないのにさ。」
「収穫だったけど。バイクは気持ちいのと、あなたが人の心に敏感で
 優しいところもある人なんだなーって。」
「負けず嫌いだね。」
「あなたのそう言う顔、明ちゃんにも見せればいいのに。
 あなたたちもっと素直に、」
そこに、舞子が割り込んできた。
「舞子。覚えてる?結婚式乗り込んできた。」
「ええ。」
「アニキの奥さん。」
「・・・どうも。」
「どうも。友永です。」
「じゃあ・・・みんな待ってるから。」舞子はそう言い店へと戻っていった。

「あーあ。怖がって行っちゃった。」
「お店の人?」
「店も一緒。俺があいつのとこ転がり込んで家も一緒。
 ほら。梓んとこに住むつもりだったから、自分のマンション今月中に出ることに
 なってるしさ。女から女へ。そういう奴ですから。お姉さんも気をつけて。」
「そうやって悪ぶってるところがガキねー。」
「結局お説教だもんなー。つまんないよね。じゃ。」
了がバイクで走り去った。

明之は梓と食事の支度をしながら、仕事で梓のガラスを使うことになったと
報告。
梓も異動の件を時間をかけて考えてみる、と報告する。
「あとね、子供のことも。
 もう一度検査してみようかなーと思って。
 調べてもらったの、ずいぶん前じゃない?
 それに、病院変わったら検査の結果も違うかもしれないし。
 家族が増えるって、やっぱりちょっと憧れちゃうしな。
 あ、明ちゃん!半熟にしたでしょー!!」
「え?さっき聞いたじゃん。半熟でいいかって。」
「聞いてないよ〜。」
「言いました。あ、わかった。じゃ、サラダと混ぜちゃえば?」
「あぁ。それいいかも!」

「いつもと変わらない、平和で平凡な朝だった。」

舞子に行き先を告げずに外出する了。

梓のガラス工房を訪ねていく明之。

病院を訪れる友。

梓の作品を見つめる明之。
「どう、実物は。」
「うーーーーーーん。」
「ダメ?」
「ダメなんじゃなくて。
 実物見たらもっと欲が出てきちゃって。」
「欲?」
「何ていうのかな。これって、心かな。
 炎から生まれた、美しい、心の器?
 でね、だったらもっと心揺さぶりたいな。
 写真で加工することも出来るんだけど、
 やっぱり本物の力が欲しいなって思ってきちゃって。
 炎で作り上げられた、苦しくて、するどくて、綺麗な心の器っていう
 感じの作品をもっともっと見てみたい。
 って、いきなり無理だよね。」
「・・・」
「どうした?」
「こんなの久しぶりなの。
 1人でガラスやっているとすごく孤独で、大好きなんだけど時々すごく
 孤独になったりして。
 だからこういう、誰かと呼び合う感じ、すごく久しぶりで。」
そう言うと梓は二階から別の作品を持ってきた。
それに釘付けになる明之。
「そう。これだよ!何でわかったの?」
「わかんないよ。でも作ってた。
 嫌なこと忘れたくて、全部忘れたくて、それにはガラスやるしか
 私にはなくて。そしたらこれ作ってた。」
梓が急に座り込む。
「何!?」
「だって嬉しいんだもん。」
「何かと思うじゃない。」
「こうしてないと私絶対またあなたに抱きついちゃう。
 だけど、私は今ガラス作家十文字梓だから、そんなことしちゃいけない。
 それは私が許さない。
 ・・・よし。もう大丈夫。」
そう言う梓を、明之はそっと抱きしめた。
「それはまるで、サナギが蝶に変わる瞬間のようで、
 僕は思わず、彼女を捕まえていた。」


友は病院の待合室で舞子と偶然会う。

その頃、了は梓を訪ねて来た。
工房に入ると、明之と梓が抱き合っている。慌てて戸の向こうに隠れる了。
「2番・・・あの答え、私2番がいい。」
見詰め合う二人。
「早く彼女を離せ。
 なんかまずいって。」

携帯カメラのシャッターの音に振り返ると、了が笑顔を見せ、
そして行ってしまった。
二人は慌てて離れ、そして了を追う。
バイクに乗った了が二人にサインを送り、そしてバイクを走らせた。
「うそだろ!?」
「やられちゃったね。」いたずらっぽく笑う梓。

「美しい蝶々の羽ばたきの向こうから、
 空前絶後の巨大な嵐が近づいてきていた。
 避難しなきゃ。」



明之、友、了、梓。
それに俊介、玲子、そして舞子。
この先どうなっていくのか非常に気になります!

友と了は、どういう知り合いなんでしょう?
髪に触れたのは美容師という職業柄わかるけれど、唇に触れるなんて
意味深ですよね!
3年前、何があったのか。

俊介と玲子が姉弟だったとは!
画面にはまだ登場したことのない二人の母親の存在感!
いつか登場するんでしょうか?

ベッドの上で、友を背後から抱きしめる明之。とても綺麗なシーンです。
このドラマの定番のシチュエーションとなりそうですね。
Yahoo!テレビの記事 によると、
本木さんいわく、瀬戸さんは『美女と野獣』のベルのイメージ。
このシーンの撮影時、
「このやわらかい肌が忘れられなくなりそう(笑)。
 髪の香りをかいでいます。
 昨日、(近くで撮影していた)前の作品(女系家族)の“元夫”(沢村一樹)が
 訪ねてきて、ちょっと妬きましたね。」と、本木さん談。

伊佐野英樹プロデューサー曰く、
「殺人や難病も出てこないが、昆布とカツオでていねいにダシをとったような
 極上ドラマ」だとか。
大人の雰囲気にコミカルさが加わり、とても見やすい。

明之の心の声に笑わせてもらっています。



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この記事へのコメント
ちーずさん、こんばんは^^

>俊介と玲子が姉弟だったとは!

はい。そう来るか!って感じでした。
さらに、明之の元カノなんですねw
いっつもアイスをご所望のお母様、一体どなたなんでしょうね?
気になる存在です。

明之の独白は、男の人の心理がチラッと窺えて楽しかったりしますね。
Posted by ぽたぽた at 2005年10月28日 21:17
これから、どんな展開になっていくのでしょう?
ただの、不倫では面白くないです。
お互いの身勝手さがでてくるのかな?
Posted by mari at 2005年10月29日 03:04
こんばんは。コメントありがとうございます!

ぽたぽたさん。
俊介のお母さん、ドラマに登場するのかな?
ちょっと見てみたい気がします。(笑)
私も明之の心の声に、世の中の男性の心を見てるような
気になります。(笑)

mariさん。
今後の展開、気になりますね!
美しい男女たちの思いがどこへ行くのか!?
Posted by ちーず at 2005年10月30日 20:58
はじめまして〜
このドラマ、初回を見ておもしろそうだな
と思ってたんですけど先週見逃しちゃって
残念でした。
でもすごく細かく復習されてたので
今週また見たいと思いました。
ありがとうございました!!
Posted by ゆう at 2005年10月31日 13:44
それぞれに魅力があり、「いけない」と思いつつ惹かれてしまうのがわかり、結構楽しんでいます。
テンポも良いので、ドロドロの要素が多々ありますが、気分悪くなく観れます。
次回がどうなるか楽しみです。

明之と友のベッドシーンはきれいですよね〜。
ドラマならではのきれいさに憧れてしまいます。
Posted by lavish at 2005年10月31日 16:20
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