2005年11月25日

ブラザー☆ビート 第7話

『オレの子供です』
春恵(田中美佐子)の勤めるスーパーに、野口(生瀬勝久)に代わり、
新しい店長・磯崎()が赴任してくる。
今後勤務変更は1週間前しか認めない、店内での携帯電話使用禁止、と言う磯崎に
従業員たちは大ブーイング!

介護士の専門学校に通う同級生のみゆき(岩佐真悠子)の気分が良くなるまで
ファミレスで付き添う純平(中尾明慶)。
「私、クラスは違うけど純平君のこと知ってた。
 よく女の子達にパシリに使われているでしょう?」
「パシリって・・・。」「あ、純平君って呼んでいい?私、相沢みゆき。」
「じゃあ、みゆきちゃん、あのさ、病気じゃないって言ってたよね。
 おせっかいかもしれないけど気になって。
 話したくないのならいいんだけどね。」
「わかってるんでしょう?妊娠しているの。
 なにびっくりしてるのよ。」
「だって・・・。」
「わかりやすいよね、純平君って。」
女の子に使われている純平に、みゆきは彼なら助けてくれるかもと
ターゲットにされてしまったんですね。
純平君、あまり辛い思いをしなければいいのですが・・・。


純平はみゆきと会っているため、夕食の支度を春恵に任せた。
春恵は買い物をしながら知里(国仲涼子)に昨日のメニューを参考に聞く。
「夕べは親子丼作りました。」
「親子丼!それいってみるか!」
「夕食ですか?」
「そう。コンビニ弁当でも私はいいんだけど、
 うるさいのよ、とくに達也が!
 栄養が偏るとか言っちゃって。」
「・・・良かったら私、作りましょうか?」

達也が家に帰ると、台所から包丁の音がリズム良く聞こえてくる。
春恵はごろんと横になりおせんべいを食べながら雑誌を読んでいた。
「どなたかお見えなの?」
「お帰りなさい!」知里が顔を出す。
「いや夕食作ってくれるって言うからさ。」嬉しそうな春恵。
達也も嬉しそう!
知里と一緒に台所仕事をたどたどしくも手伝い始める。
「よ!新婚さん!」帰ってきた陸(速水もこみち)に冷やかされ
慌てた達也は指を切ってしまう。
知里に救急箱を託す春恵。
二人の様子に春恵も陸もお腹いっぱい状態!
陸や春恵と同じタイミングでまるで新婚さん!と思いました。(笑)
達也&知里。そしてそれを見守る家族。いい雰囲気ですね〜!


純平は人一倍世話好きの性格から、みゆきの今後を心配する。
「どうするの?」
「気になる?」
「まぁ・・・」
「だったら、正義のヒーローとかに、なってみる?」
「正義のヒーロー?」
「じゃあね!正義のヒーロー君!」
みゆきは純平の頬を突き、バスに乗り込んだ。

翌朝、春恵は純平にこれから夕食を作らないでいいと言う。
知里が来てくれることになっていたのだ。
達也は迷惑では、と言うが
「主任だって楽しそうだったじゃない。リハーサルのつもりかしら。」と春恵。
「何が?」達也が聞く。
「決まってんだろ?アニキとの新婚生活のだよ。」と陸。
「私主任とだったら、嫁と姑上手くいきそう!」
「お前らな、物事には順序っていうものがあるんだよ。
 付き合ってまだそう経ってないのに、新婚だとか嫁・姑だとか言うな!」
「けど、主任さんが来てくれたら俺助かるかも。
 今日から介護実習が始まるから忙しくなるんだよなー。」と純平。
「わかった!主任にはよーく言っておく!」と春恵。
「母親のお前が、ちゃんと作ればいいだけの話だろ!」と達也。
「またお前って!」春恵、達也を殴る・蹴る!そして油断したところ、もう一発!

純平の介護実習が始まる。
緊張した面持ちでホームの老人たちに挨拶する純平。
一緒に実習を受けるみゆきが気になる様子。

みゆきがお年寄りを抱えるように歩く姿に、純平は駆け寄り
「変わるよ。」と声をかける。
「ちょっと!何すんのよ。
 実習に来てるのよ。仕事が覚えられなくなるでしょう!」
みゆきにそう言われ、純平は驚く。

講習を終え帰る純平の携帯が鳴る。
「私。」
「あ、みゆきちゃん?
 今日はその俺、おせっかい焼いちゃったみたいで。」
「それはいいの。
 私、純平君に頼みたいことがあるんだけど、いいよね。」
そう話すみゆきは、公園で純平のことを待っていた。

純平がみゆきに連れていかれた場所は、産婦人科。
みゆきは純平に『人工中絶に対する同意書』に相手の男に代わって
サインするよう頼まれる。
「いや、相手の男って・・・俺は、」
「ごちゃごちゃ言わないで。正義のヒーローなんでしょ?
 ほら、早く。」
純平はみゆきの腕を引っ張り、病院を出ていく。
「ちょっと離してよ!何なのよ、一体!」
「相手の男の人はこのこと知ってんの?
 ちゃんと話し合ってからの方がいいんじゃない?大事なことなんだし。
 お腹の中の赤ちゃんだって、もう生きてんだから。
 俺なんかのサインで済ませるわけにはいかないよ。」
「説教?」
「説教じゃないけど・・・。」
「あーあ。今日はヤメ。そんな気分じゃなくなっちゃった。」

「あのさ、相手の人ってどんな人なの?」
「そういう話、今日はしたくない。」
「・・・」
「・・・なんか話してよ。退屈でしょ。」
「じゃあ・・・あ、クラスの子に聞いたんだけどさ、
 大学受かってたんだって?
 なのに何で今の学校に来たの?」
「そんな話?」
「じゃあ・・・」
「私、おばあちゃんっ子なの。
 小さい頃、お母さんが死んで、お父さん再婚したんだけど、
 その人と上手くいかなかったの。
 それで、中学に入るまで、おばあちゃんの家の長野で育った。
 だから、そういう人の世話する仕事に就きたいなって。」
「・・・見かけによらないんだね。」
「大学を受験したの、お父さんへの反抗。
 せっかく受かった大学蹴った時の、お父さんの唖然とした顔。
 今までで一番最高だった!」
「それって、悪趣味なんじゃない?」
「言われなくてもわかってるわよ。」
「今度のこと、それも、もしかしたら反抗とかで?」
「だったら?」
「・・・」
「んなわけないじゃない。ついてなかっただけ。」

達也にメールする知里。
『仕事中ごめんなさい。
 春さんがまた家においでって言ってくれたんですけど
 今週末うかがってもいいですか?』

そのメールを嬉しそうに見つめる達也。
だが上司に週末、接待で釣りに誘われる。
何とか断ろうとする達也だが、
「仕事より大事な予定か?
 ボーナスに響くよ。冬は寒いよ。年を、越せないよ。」と言われ・・・。

達也は接待でも、知里は桜井家を訪れ料理の他にアイロンがけまで手伝う。
「悪いわね、そんなことまでしてもらって。」と春恵。
「私でお役に立てれば。
 あ、あと、何かあれば言って下さい。」
「!そぅお!?じゃあ、ついでに布団干しておいてもらえる?ごめんね!」
春恵は家事を知里に任せ、出かけていく。

布団を干すために達也の部屋に入る知里は嬉しそう。
まくらの下にあったエッチな本にはドキリ!そっとまくらを元に戻した。

達也が接待の釣りから戻ってきた。
嬉しそうに出迎える知里。
「ごめんね。遅くなって。」達也が知里に言う。
「ごめんね。遅くなって!」達也を早速冷やかす春恵。
「お前に言ったんじゃないだろう!」
「お前って言ったな!」春恵の跳び蹴りに驚く知里。
「これ、うちのコミュニケーション。気にしなくていいから。」陸が説明した。
「そうそうそうそう!ナイスキック!」達也が春恵にそう言った。

その頃、部屋にいた純平はみゆきの携帯がつながらず心配していた。
春恵に呼ばれ食卓へ降りていくと、玄関のチャイムが鳴る。
訪ねてきたのはみゆきだった。
「私、家出てきたの。
 だから純平君ちに置いてもらおうと思って。」
「えーーーっ。」
「行くとこないのよ。」
「そんなこと言われても・・・。」
「このまま夜の街に放り出すつもり?妊娠してるのに。」
二人の会話をこっそり聞いていた春恵はびっくり!
「ちょ、ちょ、ちょ!!
 純平が、女の子、にににに妊娠させた!」
そこへ、純平がみゆきを連れてやって来た。
純平は家族にみゆきを紹介する。
「ちょっと、事情があって、彼女今夜泊めてあげてもいいかな?」
「そんな、主任も達也の部屋に泊まったことないのにねー。」
「俺の部屋じゃなくて、春さんの部屋に。
 行くとこないらしいんだ。」
「あ、それは・・・。」春恵が達也を見ると、達也は首を横に振る。
だが陸は
「いいんじゃねーの。行くとこないなら仕方ないし。」と受け入れる。
「ありがとうございます!」
「えっと、みゆきちゃんだっけ?飯は?」と陸。
「まだです。」
「じゃあ一緒に飯食おうよ。」
「じゃあ、用意します。」と知里。
どうしていいのかわからず、戸惑う春恵と達也。
「あの、家に泊まることは親御さん知ってるの?」
「いえ。でも家の親全然心配しないんで大丈夫です。」
「あ、そうなの・・・。」
純平とみゆきの2ショットを心配そうに見つめる春恵たち。

食後、陸がみゆきに手品を披露している間、春恵と達也は知里と片付け物をする
純平のところに行く。
「純平、お前、本当なのか?」
「何が?」
「みゆきちゃん、妊娠してるんでしょう?さっき聞いちゃった。」
「・・・実は、そうなんだ。」
「お前な!」思わず掴みかかる達也を春恵が止める。
「今は話聞くほうが先でしょ。でも、どうすんの?産むの?産まないの?」
「俺には決めらんないよ。」
「はぁ!?」
「何言ってんだ!お前、自分の子だろう!?」
「え!?違うよ。
 俺はただ、病院に一緒に行って、手術するための同意書にサイン頼まれた
 だけだよ。
 もちろんサインしなかったけど。」
「は!?ちょっと何それ!」
「じゃなんであの子がうちにいるんだよ。」
「だから行くところがないから。」
「またいつものおせっかいだ・・・。」と春恵。
「お前がクビ突っ込む問題じゃないだろう。」
達也はそう言い、みゆきに話をする。

「君、妊娠してるって聞いたんだけど、そのこと親知ってんの?」
「まぁ・・・。」
「君、学生だよね。ちゃんと親と話し合った方がいいって。」
春恵も同意する。
「話したくないから、家出てきたんです。」
「じゃあ何で親にも話せないようなことしたんだよ!
 その年で妊娠だなんて。」
よくある話だ、ちょっと失敗しただけ、と庇う陸と揉める達也。
「達也、主任が見てる!」と春恵。知里が心配そうに達也たちを見ている。
「とにかく・・・帰ってもらえ。」
「でも・・・。」と純平。
「だからいいじゃないかよ、今晩ぐらい。」と陸。
「ダメだってったらダメなんだよ!
 そんな甘いこと言ってるから今時の若い者はケジメってもんが
 なくなるんだよ。」
「頼むよアニキ。行くとこないって言ってんだから。」と純平。
「家に帰ればいいだろう!帰って親と、話し合え。」
「私、帰りますから。ご馳走様でした!」みゆきが立ち上がる。
「ちょ、帰る事ないよ。ねぇ、春さん、いいでしょ?」と純平。
「私は構わないわよ。」
「おい!」
「だって親に話したくないのならそれぐらいの理由があるんでしょうし。」
「アニキは横暴なんだよ。何でもかんでも自分の考え押し付けてよ。
 いつでも正しいと思ったら大間違いなんだよ!」
「お前に言われたくねーんだよ!」
もみ合いになる陸と達也。
「主任!主任!」春恵の言葉に二人が知里を見ると、今にも泣き出しそうな顔で
二人のことを見ていた。
知里にとって兄弟げんかはカルチャーショック!?
深刻そうな表情が心配です。


知里を送る達也。
親のすねをかじってる学生のくせに、どうかしている、と言う達也に
「私、達也さんって、もっと優しい人なのかと思ってました。
 みゆきさんは、今すごく不安なんだと思います。
 自分ひとりじゃないもの。
 お腹の赤ちゃんの分まで二人分、不安なの。」
「いや、でもさ、それ、自業自得っていうか、」
「達也さん。」
「はい。」
「女の人の気持ちも、わかって下さいね。」
「え・・・はい。」

知里が心配していたのは、兄弟げんかの激しさじゃなくて
達也の心のことでした。
好きな相手に、ちゃんと自分が感じたことを伝えられる知里は素敵な女性ですね。


春恵みゆきと一緒に布団を敷きながら話しかける。
「今夜はゆっくり寝てね。みゆきちゃんも疲れてるだろうから。」
「はい。ありがとうございます。」
二人の会話を部屋の外で聞く純平。
達也の姿に少し緊張するが、今夜ぐらい仕方がない、という達也の言葉に
ほっとする。
達也の態度の変化に、陸は知里に何か言われたんだろう、と冷やかす。
みゆきへの気持ちを確認する達也と陸。
否定する純平。
「とにかく、早く出ていってもらえ。
 親と相談しないと、こういうのは、話にならないんだから。」
達也の言葉に純平は力なく頷いた。

実習の休憩時間、純平はみゆきと話をする。
「家に帰りたくなかったら、彼氏のところに行けば?
 その、お腹の赤ちゃんの父親の、」
「とっくに別れたの。」
「けど、今みゆきちゃんが一番相談しなきゃいけない相手なんじゃないの?
 これからどうするのかとか話し合わなきゃいけないだろうし。」
「そこまで言うなら、順平君が行って話つけてきてよ。
 私、あいつに会う気なんかないから!」

陸はアイ()に純平の話をする。
「ねぇ。私も、出来ちゃったかも。」
「え!?・・・俺、気をつけてたんだけど・・・。
 もしかしてあの時の・・・。」
「そう。あの時だと思う。どうする?
 困っちゃったね・・・。」
「・・・なんで困るんだよ。
 簡単なことじゃねーか。
 産めよ。
 俺とアイの子供なら、男でも女でも、きっと可愛いと思うぜ。」
嬉しそうに微笑むアイ。
「・・・今の冗談!
 私、陸みたいな男でよかった。」
「何言ってんだよ。」陸が照れ笑いした。
こういう冗談は相手を試すようで、笑えないですよね。
陸が怒らなかったのがちょっと意外でした。


みゆきの料理の手際の良さを誉める春恵。
「長野のおばあちゃんに教わったんです。
 女の子は料理ぐらい作れなきゃいけないって。」
「みゆきちゃんっておばあちゃんっ子なんだ。」
「小さい頃、おばあちゃんだけが私のこと可愛がってくれたんです。」
そこへ、純平が戻ってきた。
「みゆきちゃん、ちょっと。」
「今手が離せないんだけど。」
「いいから、ちょっと。」

「相手の男の人に会ってきたよ。
 みゆきちゃんのこと、心配してた。
 けど、今忙しいから会いに来れないって。」
「そんな嘘つかなくていいよ。
 どうせ俺には関係ないって、追い返されたんじゃない? 
 最低の男だったでしょ?」
「けど、みゆきちゃんその人のこと好きだったんだろうし。」
「まさか!
 一人暮らしの男なら、誰でも良かったの。」
「え?」
「私、家にいたくないから、避難所代わりになるでしょ。
 けど、お金は出したんじゃない?金払いだけは良かったからね。」
「・・・とりあえず、預かってきたけど。
 これで、手術してほしいって。
 けど、もしその気がなかったら、俺すぐに返しにいくから。」
「やった!ね、これで何か美味しいものでも食べにいかない?
 私、欲しい服もあるんだ。
 純平君も何か買いたい物があったら買ってあげる。
 明日実習が終わったらさ、」
「そんないい加減でいいのかよ!
 好きでもない男と付き合って、子供出来て、
 それで男から貰ったお金何に使おうかなんて
 一体何考えてるんだよ! 
 もっと自分のこと大切にしろよ!
 大切にしてくれよ!」

みゆきは部屋にこもってしまった。
おにぎりを作り、みゆきに持っていく春恵。
「夕食一緒に食べればよかったのに。」
「だって、純平君に怒られたし。」
「うちじゃそんなんじゃやっていけないわよ。
 はい!春さん特製のおにぎり。
 でかすぎるっていつも息子達には文句言われるけどね!」
「・・・だからなのかな。
 こんなおにぎり作ってくれるお母さんがいて、
 何でも言える兄弟がいて。
 だから純平君って、誰にでも優しく出来るのかなーって。」
「生まれつきおせっかいなのよ、純平って。」春恵が笑う。
「私のお母さん、私を生むときに死んじゃったんです。
 身体が弱かったから、出産は無理だって言われてたのに、
 どうしても赤ちゃんが欲しいって、
 自分の命と引き換えに・・・。」
「勇気のあるお母さんだったんだね。」
みゆきがうなずく。
「だから私も。
 純平君に妊娠のこと相談したのも、きっと純平君なら、
 産んだ方がいいって、言ってくれる気がしたからだと思うんです。」
「そう・・・。
 でもね、決めるのはみゆきちゃんよ。
 私も、こういう場合よくわかんないけど、
 一人の母親として今言えるのは、三人の子供を産んで良かったってこと。
 そりゃあ、大変な思いも、苦労もしたけど、
 あの子たちがいてくれたら、頑張ってこれた気がする。
 人生って、何が損で何が得かわからないんだけど、
 三人の子供を授かったってことだけは、すごく得したって思ってる。
 達也、陸、純平。
 この三人の息子達が、私の人生、最高の贈り物。」
春恵の言葉に微笑むみゆき。
春さん特製のおにぎりを幸せそうに食べた。

純平が春恵の部屋の前で声をかける。
「みゆきちゃん、さっきは、ごめん。つい怒鳴っちゃって。
 みゆきちゃん?開けるよ?」
部屋に入ると、みゆきはいなかった。
『ハルさんの
 おにぎり
 おいしかったです。
 みゆき』
春恵にみゆきがいなくなったと慌てて話す純平。
そのとき、純平の携帯が鳴る。
「私、最後に純平君に話したいことがあって。」
「最後って、今どこにいるの?」
純平はみゆきのいる長距離バス乗り場へと走り出す。

純平が駆けつけると、みゆきは穏やかな表情で純平を待っていた。
「来てくれなくても良かったのに。」
「あんな電話してきたら、放っておくわけにはいかないでしょう。 
 どうしたの?」
息を切らせながら純平が言う。
「長野の、おばあちゃんのところへ行こうと思って。
 親に妊娠がバレたら無理やり病院に連れていかれるだろうし。」
「それじゃ・・・みゆきちゃん。」
「私、本当は産みたいの。」
長野行きのバスが間もなく発車するとアナウンスがかかる。
「純平君、短い間だったけど、私のわがままに付き合ってくれてありがとう。
 私ね、純平君に怒られて何かすっとしたの。
 誰かにガツンと言われたかったの。
 それと、ハルさんにもよろしく言っておいて。
 私も、ハルさんみたいなお母さんがいてほしかった。
 ・・・じゃあ。」
バスに乗り込んだみゆきは座席からそっと手を振る。
みゆきを乗せたバスがゆっくりと走り出す。
純平は、思わずそのバスを追い戸を叩く。
「すいません!ちょっと、乗ります!
 お金、あとで払いますから。」

「純平君・・・。どうして?」
「正義の、ヒーローだから!
 カッコ付けすぎ!?」純平の笑顔にみゆきも嬉しそうに笑った。

純平の携帯に連絡するがつながらず心配する桜井家。
「変なことになってなければいいけど・・・。」と陸。
「変なことって!?」心配そうに春恵が聞く。
「駆け落ちとか。」
「何で駆け落ちすんの!」
「わかんないけど・・・。」
「わかんないならそんなこと言わないでよ!」

そこへ純平から電話がかかってきた。長野に向うサービスエリアだ。
「みゆきちゃん、子供産むつもりなんだよ。
 だから俺、」
そのとき、みゆきがお腹を抱えて座り込む。
「みゆきちゃん!誰か救急車を呼んで下さい!」

達也と陸が、純平の待つ病院にバイクで駆けつける。
その病院にタクシーで駆けつける男性。みゆきの父親だ。

「あの・・・みゆきちゃんのお父さんですか?」
「そうですが。」
「俺、桜井純平って言います。
 みゆきちゃんとは、一緒にバスに乗っていて。」
「じゃあ君がうちの娘の相手か。
 病院からの連絡によると、娘は妊娠しているっていうじゃないか。」
「ちょっと待って下さい。
 うちの純平は、ただ、」達也が口を挟もうとする。
「ま、どっちでもいい。
 こんなことが世間に知られたら我が家としても困る。
 しかるべき処置をとらせてもらう。
 その方が君としても都合がいいだろう。まだ学生のようだし。」
「あんた何勝手なこと言ってんだよ!
 親父だからってそんな勝手なことしていいと思ってんのかよ!」と陸。
「じゃあ子供を産んで育てていけるっていうのか?」
「それは・・・」
「そちらには何の迷惑もかけない。
 その代わり、二度と娘には会わないでくれ。それだけだ。」
そう言い立ち去ろうとする父親。
「俺の子供です!
 彼女のお腹の中にいるのは、俺の子供です!
 だから、産ませてあげて下さい。
 俺、何でもします。働けって言うなら働きます。
 お願いします!」そう言い頭を下げる純平。
「そんな無責任なことを!」
そこへ医師がやってきた。
みゆきは担架に乗せられすやすやと眠っている。
医師は赤ん坊も無事だと説明する。
「そのことなんですが、娘はまだ学生なんで、処置をお願いしたいんですが。」
「いや、それは・・・。」
「お願いします。みゆきちゃん産みたいんです。
 産ませてあげてください!お願いします!」
その場に土下座する純平。
「お願いします!お願いします!お願いします!・・・」
みゆきはそんな純平に気がついた。

みゆきの病室。
「ごめんね。また、迷惑かけちゃって。」
「もう、慣れたよ。」
「俺の子供だって、言ったんだって?純平くん。
 どうしてそんな嘘を。」
「みゆきちゃん、産みたいんだろ?だから俺・・・。
 それに、みゆきちゃん、一人ぼっちだったら不安だろうし。」
みゆきが布団の中から手を差し伸べる。
それを優しく握り締める純平。
「私、ちゃんとお父さんと話し合ってみる。
 せっかく純平君が、あんなに頭を下げて守ってくれた命なんだもん。」
みゆきが涙を流しながらそう言う。

その様子を見守っていた達也と陸。
「ほんと、おせっかいっていうか・・・。」
「そこが、純平のいいところなんだよ。」
陸と達也が弟を誇らしげに見つめた。

家で家事をこなす純平に、みゆきからのメール。
『純平くん、元気ですか?
 あたし、今長野にいるの。
 しばらくはおばあちゃんのところで暮らすつもり。
 やっぱり、お父さんに話してもわかってもらえなかった・・・
 でもあたしはこの子を産むつもり・・・
 だって、自分の気持ち、大切にしたいから。
 純平くんがそのこと教えてくれたでしょ?
 やっぱり純平くんは正義のヒーローだったんだね』

「みゆきちゃん長野に行っちゃったんだー。
 残念だったね、せっかく彼女出来そうだったのにね。」
純平の背後からメールを覗き込み春恵が言う。
「ハルさん!
 いいんだよ、俺、毎日みゆきちゃんにメール打つから。」
「おっ!それって、遠距離恋愛?」
「そんなんじゃないよ。」
「いいなー。遠距離恋愛かー!」
「だから違うって!」
「コノコノコノコノコノ!」
純平を冷やかす春恵。

『みゆきちゃん、メール読んだよ。
 オレ、これからも、みゆきちゃんの側にいるつもりだから。
 オレって、みゆきちゃんのことほっときたくても
 ほっとけないんだよ、きっと。』

達也の携帯が鳴る。
「私!」
「はい?」
「私!」
「もしかして、アキ?」
「そう。声覚えててくれたんだ。嬉しいなー。」
「おぅ。どうしたの?」
「会いたいんだけど。」
「俺に?」
「達也に、会いたくなったの。」

スーパーで張り切る知里に春恵が声をかける。
「最近張り切ってるんじゃない?」
「はい!」
「恋の力?」
照れ笑いする知里。

オフィスの窓から下を見下ろす達也は、ビルを見上げ微笑むアキを見つけ・・・。


純平くん、カッコ良かったですね!
私はみゆきがただパシリの純平を利用しようとしているのかと思っていました。
彼女は誰かに、子供を産めと後押ししてほしかったんですね。
みゆきを命がけで産み、そのことで亡くなった母親。
みゆきは、命の尊さを人一倍知っている女の子だった。
陸がアイに産め、と言ったように、誰かにそう言ってほしかった・・・。

娘の妊娠を知り病院に駆けつけたみゆきの父親。
てっきり、純平を相手と間違えて殴りつけるのかとでも思ったら
父親の反応は淡々としたもの。気にするのは世間体のことばかり。
それがかえって、娘への愛情の薄さを浮き彫りにし
みゆきを可愛そうに思いました。
子供の幸せって、親に大きく左右されるのだと改めて感じました。

純平は男らしかったですね!そしてとても優しい。
みゆきの不安さに、ちゃんと気付いてあげていた。
それは、達也が知里に教えられたこと。
達也も純平から学ぶことが出来たでしょう。

夫の死後、一人で子供を育て上げた春恵。
母の死後、父は再婚し、その相手と上手くいかなかったみゆき。
みゆきにとって、春恵の生き方は尊敬しただろうし、
そんな春恵に育てられた純平たちを羨ましく思ったでしょうね。

春恵は本当に立派に三人の息子達を育てています。
シングルマザーになろうとしているみゆきとの遠距離恋愛(?)に
否定的なことを一言も言わず、それどころか羨ましがる春恵は
本当に出来た母親です。

遠距離恋愛を羨ましがる春恵・・・。ということは・・・
野口さん!まだ望みはありますよ!
再会したとき、3度目の正直になるかもしれませんね。

そして、幸せそうな達也と知里ですが、次週達也の元カノが・・・。
達也、どうする!?



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この記事へのコメント
はじめまして!
私はブラザー☆ビート第4話からはまり
まして、1回目〜3回目見逃してたので
あらすじ読ませていただけてとても嬉しいです!なんか分からなかった部分がすっきり
したって感じで。
特に達也&知里ちゃんの恋模様が気になる
今日この頃・・・元カノ登場で達也の気持ち
がどう揺れるか見ものですね♪
Posted by タミィ at 2005年11月25日 11:47
アイちゃん、陸にちょっとひどいかも知れませんが…でも、まだ不安だからああいうことを言ったのかなぁと思いました。
早く安心させてあげて欲しいーー!
でも「生みなよ」って言ってくれたのでホッとしたかな??

…ところでTB3つも送ってしまいました…。
どうもすみませんm(__)m
Posted by asami at 2005年11月25日 13:23
ちーずさん、こんばんわ〜。
末っ子純平はなんて優しい子に育ったのでしょう!周りに欲しいですね、こんな人!
春さんはニガテな家事を全て知里に押し付けて、楽チンスタイルでしましたね。本領発揮でした。
Posted by mari at 2005年11月26日 00:22
知里ちゃんと達也、どうなるんでしょう。元カノ登場ですね。
私が知里ちゃんだったらもう落ち込みまくりです。
Posted by キリン at 2005年11月26日 02:09
こんにちは。コメントありがとうございます!
週末はレビューしているドラマが重なり
みなさまのブログにお返事残せずごめんなさい!!
とりあえず記事を書き上げるのを優先させていきますね。
コメントのお返事も遅れがちですが、みなさんのコメントはとても嬉しいので
気軽に残していって下さいませ。

タミィさん。
お役に立てて何よりです!
知里と達也の恋の行方、気になりますね〜!
新婚さんのような二人、とても微笑ましかったです。

asamiさん。
アイちゃんも陸のような彼だと今までのこともあるし
不安ですよね。
でもあの一言で、アイは陸のことを今まで以上に
好きになったことでしょう。
もう、疑ったりしないんじゃないかな。
TBの件お気になさらずに!またよろしくお願いいたします!

mariさん。
純平くんは優しいだけでなく強さを持ち合わせているところも
すごい魅力ですね。
春さんのような姑さん、いいなぁ!
知里は料理も好きだし、仲の良い親子になれそうですね。
もっとも春さんなら誰とでも仲良くなっちゃいそうですが。

キリンさん。
知里と達也、良い雰囲気でしたよね〜!
一波乱ありそうですが、きっとそれを乗り越え、
より強い絆で結ばれることを願います!
Posted by ちーず at 2005年11月26日 12:36
またまたTBさせていただきました。知里ちゃんと達也やっといい雰囲気なのに来週はまた波乱があるみたいですね。でもきっと幸せになれると信じています!!でも来週までいらいらしちゃいますよ。
Posted by みいちゃん at 2005年11月27日 11:36
みいちゃんさん、こんばんは。
知里と達也、新婚さんみたいでしたね。
達也にちゃんと意見出来る知里にも好感持てました。
波乱を乗り越えてほしいですね。
Posted by ちーず at 2005年11月27日 19:06
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