2005年11月27日

女の一代記 最終話 杉村春子

明治39年に広島に生まれ、花街の芸者置屋で育った中野春子は、地元でもハイカラで有名な目立ちたがり屋の少女だった。幼い頃から芝居や映画に興味を抱き流行の最先端を行くお転婆娘。しかし女学校時代に、両親が実の親ではなく、ひとりの芸者が産み落とした私生児だという出生の秘密を知りショックを受ける。

19歳になった春子(米倉涼子)は、そんな根無し草の自分が華開くには、自分自身の力で切り開いていくしかないと強く決意し、ひとり上京し、音楽家を目指す。が、その受験にも失敗した春子の心を大きく揺さぶったのが「芝居」の世界であった。春子は築地小劇場に入団し、裏方から始め徐々に女優への道を上っていく。

そんな女優・杉村春子の誕生を優しく温かく見守ったのが幼馴染の長広岸郎(山口達也)であった。長広は良家の長男で医学生。両親が私生児で女優の卵(当時、俳優業は蔑まれていた)の春子との結婚を認めるわけがない。それでも強く惹かれ合った二人は駆け落ち同様に籍の入らない夫婦生活を始めるのだった。貧しいけれど、夢を追う二人の生活は幸せだった。
春子が「女」と「女優」の狭間に立たされるまでは……。徐々に力をつけてきた春子に、演出家の小川康生(板尾創路)は、大女優・田上冬子(杉田かおる)とのダブル主演の話を持ちかける。
まさしくその時、春子は長広の子供を身篭っていた。女優として大きく羽ばたく絶好の機会と、妊娠という出来事が重なってしまった春子は悩む。
そして、春子が下した決断とは……。

文学座の看板女優となった春子は、劇作家の森本 薫(柳葉敏郎)と出会う。
戦争真っ只中に、軍の規制を受けて芝居公演を打てなくなった危機感を乗り越えようと、二人の気持ちは急速に接近するが、薫は妻子がある身だった。それでも二人は、作家と女優として強く惹かれ合っていく。そして薫は春子の為に『女の一生』という作品を完成させる。それは、天涯孤独な少女が自分の意思で人生を切り開いていくという、春子そのものを題材とした脚本であった。つまり二人は、作家と女優という枠を超えて愛し合ってしまっていたのだ。

終戦直後、文学座復興の為に『女の一生』を再演したいと春子が望んだ時、薫は妻子の居る京都へと疎開してしまう。愛人という辛い立場に苦しみながらも、女優として文学座を背負っていかなければならない春子。彼女がとった行動は……。

既にベテラン女優として文学座を率いていた春子は手足が腫れる病にかかってしまう。
その病を治す主治医となったのが若き医師・石山季彦(成宮寛貴)である。10歳以上も年下の石山は無邪気に春子に結婚を申し込む。しかも正式に籍を入れると言う。
根無し草だと悲観的に生きてきた春子にとって正式な結婚は夢にまで見たことだった。石山の研究費用を春子が持つ代わりに石山は若きエネルギーを春子に注ぎ込む。

しかし、文学座が分裂から衰退の危機に陥り、春子は女優魂をかけて文学座を守ろうと必死になり、石山はそんな彼女に嫉妬と寂しさを覚えていく。漸く手に入れた、平穏で幸福な生活がまた、音を立てて崩れようとしていた……。

そのような自分の過去を振り返って、後継者女優である太地喜和子(ソニン)に語る春子。春子は誰にも打ち明けなかった自分の本音を、喜和子にだけ告げるのだった。
公式HPより


悪女の一生、というサブタイトルがついていましたが、
恋に、仕事に、一生懸命生きた女性だったのですね。
愛する男たちがみな病気で先に亡くなったのは不運としか
言いようがありません。

女優という仕事を選ぶために相手に何も相談せずに子供を下ろしてしまった
杉村さん。
相手の男性(山口達也)は悲しんだけど、最後はちゃんと理解を示していました。

杉村さんが次に愛した男性は劇作家。演じていたのは柳葉敏郎さん。
米倉さんと柳葉さんの2ショットには『黒革の手帖』が頭をよぎりましたが
杉村さんの為に命を削るように原稿を書き直す姿は感動的でした。

そして三人目の男性は、年下の医師(成宮寛貴)。
最近成宮さん、良く見るなー。
若さゆえのストレートな愛情。この方とは結婚したんですね。

女優の道を選んだばかりの頃、演技指導を受けながら
だんだんと女優の才能を開花させていく杉村さん。
演じている米倉さんの、「そこで笑え!」と言われて
突然けたたましく笑い出す姿は迫力がありました。
和装、洋装、どの衣装も素敵でした!

そして後輩女優に自分の過去を振り返り、涙を浮かべながら正直に語る姿に、
波乱万丈だったけれども、とてもよい人生を歩まれたのだなぁと感じました。
「あの三人が、私を白鳥にしてくれたの。」
出生の秘密を知り傷ついた子供時代。
彼女は白鳥からみにくいあひるに、そしてまた、白鳥に戻れたんですね。

杉村の演技に嫉妬する先輩女優を演じた杉田かおるさん。
彼女の演技はさすがでした!
杉田さんは実際、杉村さんと競演なさったことがあるとか。
杉田さんにはバラエティーよりも、やっぱり女優として活躍してほしいです。

三人の女性たちの物語。
瀬戸内寂聴さん、越路吹雪さん、杉村春子さん。
厳しい時代、自分の信じた道をまっすぐ歩き続け、
そして偉大な成果を残されました。

お名前や歌、お芝居などは知っていても、三人がどう生きてこられたのか
まるでわかっていなかったので、どの話もとても興味深かった。
またSPで偉大な方の人生を描いてもらいたいです。



ランキングに参加中!応援クリックよろしくお願いいたします。
人気blogランキング    TV Drama Ranking



<キャスト>

杉村春子 … 米倉涼子
森本 薫 … 柳葉敏郎
長広岸郎 … 山口達也
石山季彦 … 成宮寛貴

田上冬子 … 杉田かおる
小川康生 … 板尾創路
太地喜和子 … ソニン ほか

<スタッフ>

制作統括 : 大多 亮 石原 隆
企 画 : 喜多麗子 中村百合子
脚 本 : 林 宏司
原 案 : 中丸美繪『杉村春子 女優として、女として』(文藝春秋刊)
制 作 : フジテレビ
制作協力 : 映像京都株式会社
プロデューサー : 西岡善信(映像京都) 酒井実(映像京都) 塚田洋子
演 出 : 平野眞
プロデュース : 栗原美和子



4167679701杉村春子 女優として、女として中丸 美絵 文藝春秋 2005-10-07by G-Tools




主題歌『命のリレー』はアルバム『転生』に収録。

転生
B000BB6JFI中島みゆき 瀬尾一三 ヤマハミュージックコミュニケーションズ 2005-11-16売り上げランキング : 3,405Amazonで詳しく見るby G-Tools
夜会 VOL.13 24時着 0時発 中島みゆきライヴ! 歌姫 Live in L.A. 中島みゆきライヴ! Live at Sony Pictures Studios in L.A. いまのきもち


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。