2005年12月29日

anego[アネゴ]SP

『今年の見納め!戦略部女子大忘年会でアネゴの恋と仕事を大反省会!
 ところが新たな恋人出現・・・・
 Drコパの風水で、2005年駆け込み結婚の結末は・・・・』



雪が降り積もるモンゴルの大地をパソコンを抱え歩く黒沢(赤西 仁)。
「寒い・・・腹減った・・・。
 そうだ・・・アネゴ何やってんだろう・・・。
 メールしないと・・・。しないと・・・。」
そう呟きパソコンを開くが、バッテリー切れ。
「またかよ・・・。電源どこだ、電源。こっちか!?」
電源を求める黒沢の歩くスピードが早くなる。
風力発電の場所までたどり着いたが、機械は凍りつき使えない。
「凍ってんじゃん・・・。
 アネゴ・・・。」東京駅で行き交う人を見つめる奈央子(篠原涼子)。
「人はなぜ一人では幸せになれないのでしょうか。
 オノヨーコはこう言っています。
 一人で見る夢は夢でしかない。
 しかし、誰かと見る夢は、現実だ。
 お久しぶりです!野田奈央子です。
 11年いた東済商事を一身上の都合で退社し、派遣社員をやっています。
 相変わらず、職場の後輩たちには慕われていますが、
 相変わらず・・・独身です。」
黒沢を見送った木の下で足を止める奈央子。
旅立つ黒沢との会話を思い出す。
「メール頂戴。
 あの、あなたのメール読むと、なんていうのかな、元気がでるから。」
「約束します。毎日メールします!朝8時に。」
「待ってるね!」
そして二人は手を振り、別れたのだった。

「あれから半年。
 彼からのメールは途絶えました。
 当然ですよね。10コも若い彼のことですから、
 仕事やモンゴルギャルとの合コンなんかでうつつを抜かして
 忙しいのでしょう。
 人生なんてそんなもの。去るものは、追わず!
 ていうか、実は私も、新しい出会いがありまして。エヘヘ。
 あ、ヤバ、遅れちゃう!」

新しい恋人・望月(吉田栄作)からプレゼントを渡される奈央子。
包みを開くと、それは、ブルガリの腕時計だった。
「こんな高価なもの・・・」
「今月は、土日当直頑張ったから。」
「ありがとうございます!一生大切にします。」
望月は優しく微笑んだ。

モンゴルの大地をさ迷う黒沢。
「俺何やってんだろう・・・。どこだよ・・・。
 寒いよ・・・・。
 ここ、ここは・・・どこだ?
 アネゴにメールしな・・・」
視界もぼやけ、その場に倒れる黒沢。
「アネゴ・・・ごめん・・・。」

奈央子は、クリスマスプレゼントのお礼におせち料理を作ろうと
買出しに出かける。
すると、望月から電話がかかってきた。
「大事な話があるんだ。どうしても、今年のうちに話しておきたくて。」
二人は9時に、いつものレストランで会う約束をする。
奥さんと呼ばれ気を良くした奈央子は、5000円で新巻鮭を購入。
奈央子の携帯がまた鳴る。真名美(市川実和子)からだ。
「あの、今夜大事なイベントがあるんですけど、
 例のお店で5時半からなんですよ。」
最初は断る奈央子だが、ちょっとだけ、と約束し参加。

『金太郎』に集まる奈央子、加藤博美(戸田菜穂)、真名美、
加奈(山口紗弥加)、早希(小西美帆)。
乾杯のあと、
「アネゴ!感じ変わりません?」「いいことでもあったんですか?」
「それ(新巻)、どうしたんですか?」
「いやぁ、あのさぁ。
 とにかく私、次があるから、あまりゆっくり出来ないの。
 大事なイベントって?
 加藤がまた昇進したとか?」
「先月副部長になりましたけど。」
加藤をはじめ、真名美は正社員に、早希の赤ちゃんも元気に成長、
仕事にも復帰していた。
みんなの頑張りを心から喜ぶ奈央子。
唯一、頭を抱える加奈。立花(山口馬木也)と上手くいってないらしい。
「それより奈央子さんはどうなっているんですか?」と真名美。
「その後黒沢とは!?」と博美。
「ん?誰だそれ。」

「名前も聞きたくないってことは・・・捨てられた?」(博美)
「若い女に持っていかれた?」(早希)
「やっぱオバサンには無理があった?」(加奈)
「アネゴ・・・まだらボケが始まった?」(真名美)


「・・・なに、みんな、黙っちゃって。」
「いえ、別に触れたくないなら。」と博美。
「あーあーあー、黒沢君か。
 そういえば、そういう若者もいたっけなー。
 それが、どうかした?」
奈央子はそう言いながら、ビールジョッキを持つ腕にはめられたブルガリ時計を
さりげなくアピール。
「うぉ!ブルガリ!」
「ああ見えちゃった?」
「プレゼントですか?」「派遣のお給料じゃ買えませんよね!」
「若い男にも買えませんよね。」
「お医者さんなの。知り合ってまだ3ヶ月だけど!」
「結婚してない医者・・・!?」
「当たり前でしょ!野田奈央子、不倫はもう二度といたしません!」
「年は?」
「40。お互いね、大人だから、ドキドキとか、熱愛とか、
 そういう感じじゃないんだけど、まぁこのまま上手くいけば、
 来年あたり、あれかな、なんつって違うか。」上機嫌の奈央子。
「さすが先輩、転んでもただじゃ起きませんね!」と博美。
「私がいつ転んだっていうのよ。やっだー!
 あ・・・まあね、過去のことはさておき、みんな、前向きに。
 未来に向って、明るく、楽しみましょうね。
 人生何が起きるかわかりませんからね。」
「相変わらずウルトラ前向きですねー。」
「そこだけはある意味すごいと思います。」
「幸運を祈ります!」
「大丈夫!今度だけは絶対にこける気がしないの。」
「やばい
 アネゴの前向きほど危険なものはない」(博美)
「ゴールまでは絶対たどり着けない」(真名美)
「無理無理。ありえない」(早希)
「この人、学習しないからな」(加奈)


「とにかく、みんなにもいい報告が出来たし、本当に良かったわ。
 あ、私ね、これからデートなの。
 なのでみなさん、良いお年を!それじゃあ。」
「ちょっと待った!」
「今年最後の締めくくりに、どうしても奈央子さんに聞いておきたい
 ことがあるんですよ。」
「何?」
「アネゴってわかりやすいのに、意味わかんないです。」
「はい!?」
「あんなに結婚したがっていた人が、どうして不倫で人生 
 踏み外しちゃったんですか?」と早希。
「お見合いぶっ壊したのも!」と真名美。
「会社辞めたのも!」と加奈。
「黒沢のプロポーズ蹴飛ばしたのも。」と博美。
「俺も聞きたかった!どうして?」と店長。
「はい!?」
「ぜんっぜん、わかんない!」4人が口をそろえて言う。

「私奈央子先輩みたいに踏み外したくないんですよ。
 ですから、今後の傾向と対策のためにも伺います。」と真名美。
「そうすることが、奈央子さんのためでもある!」と早希。
「今日は洗いざらい吐いてもらいます!」と博美。
「はい!質問その一。
 不倫男とは、どこでどうやって、出会ったんですか?」と加奈。
「いきなりそこから?
 それは・・・ほらあの、合コンの帰り。」

奈央子は不倫相手との出会いを仕方なく語り始める。
ある日の合コンで、宮本(田中実)に引かれながらも真名美に
奪われ、一人寂しく帰った電車の中、酔っ払いに絡まれてしまい、
そこを助けてくれたのが、沢木翔一(加藤雅也)だった。
彼の指に結婚指輪を見つけた奈央子は、連絡先を聞かなかった。
そして、沢木との再会。
会社の仲間と出かけたゴルフ場に、かつての後輩、絵里子(ともさかりえ)を
迎えに来た夫が、沢木だった。
車の中、真名美からの電話で宮本に遊ばれてしまったと聞いた奈央子は
会社の男子トイレに乗り込み、
「契約社員のクビは、トイレの密談で飛ぶんですか!?」と講義したこと、
そのピンチを救ってくれたのは、博美がラブホで忘れたネクタイに
『忘れ物その1』と名札をつけて付き返したからだと告白する。

※詳しくはは第1話をご覧下さい。

「話を先に進めましょう。
 あの時、トイレに黒沢もいましたよね?」と博美。
「それで、アネゴにフォーリンラブしちゃったの?」と加奈。
「ブー。
 会社の帰りに呼び止められた時、私も一瞬ね、錯覚した。
 ところがあいつ、何て言ったと思う?」

「お願いします!」頭を下げる黒沢。
「やだ!ちょっと待ってよ!
 あの、気持ちは嬉しいんだけど、
 私、あなたより10こもおばさんなんだから。」
「おばさんなんて止めて下さい!」
「でも・・・」
「今日から、アネゴって呼ばせてもらいます。」
「はい!?」
「お願いします!アネゴ。」
「なにそれ・・・。」


「思えばあの時から、舞い上がりそうになると、次の瞬間地面に墜落して。
 あいつと関わるといつもそうだった。」
切ない表情の奈央子。
「上がったり下がったり、上ったり降りたり。
 私はまるで壊れたエレベーター。」

「そんなに気配り出来るのに、何で誰もアネゴと
 結婚しないんすかね?
 さっき真剣に魚選んでいる顔とか、可愛かったのに。」
(今カワイイとか言った?)
(意外と家庭的なんだなぁ)
「おばさんからかっておもしろい?
 10こも先輩のおばさんって、あんたからみたらただの物体でしょ?」
(どうせ女だと思っていないんでしょ)
「思ってませんよ。
 アネゴのこと物体だなんて思っていません。」
「じゃ、なに?あれか、あの、化石?」
「何でそうなるんですか。」笑顔で言う黒沢。
(カワイイ・・・)

「あ、あの!
 今度俺もアネゴの手料理、ご馳走になっていいですか?」
「なんで?」
(こいつ、絶対なんか裏がある)
「それは・・・」
(俺・・・XXXXXX・・・XXX)
(ああっ、読めない!
 これが、オバサンの限界か!)


みんなとのカラオケのあと、一人ぼっちになってしまった奈央子を追って
きてくれたのは黒沢だった。

「アネゴのお陰です。
 会社と一緒に傷付いているアネゴを見たから・・・」
「黒沢君・・・。」
「正義の味方。」
かばんを落とし近づく黒沢。そしてキス!

※ここまでが第2話の回想です。

「心配することないっすよ。
 結構あの夫婦、ラブラブじゃないっすか。」
「うん。そうだね。
 ね〜黒沢君。こんな私ですけど、よろしくお願いします。
 日曜日、私とデートして下さい。」
「はい!」

「ごめんね、お待たせしちゃって。」笑顔の奈央子。
「どうも。なんか、会社と全然感じが違いますね。」
「え?そぅお?そうかな。そんな事もないと思うけど。」
どんなカンジ?はずしてない?
「じゃ、行きましょうか。」と黒沢。
「あ、うん。」
この服選ぶのに二時間もかかったのに・・・

黒沢のラグビーの試合する姿に、ヤカンを持って一緒に走り
大きな声で声援を送る奈央子。 

夕焼けの下、土手に座りながら奈央子が言う。
「遊びの時間はもうおしまい!
 私ね〜、実はね〜、お見合いするんだ。」
「お見合い?」
「うん。会ってみてね、とんでもない人じゃなかったら、
 私この縁談、しがみつこうと思ってんの。
 独身最後に、誰が見ても釣り合わないあなたと
 1回でいいからデートしてみたかったんだ。
 じゃーね。」
黒沢が貸してくれたブルゾンを返し、奈央子は歩き出す。
「アネゴ!」
「ありがとね!さいっこうのデートだったよ。」

※ここまでが第3話の回想です。

「わかるー!奈央子さんの気持ち、すっごいよくわかる!
 お見合いっていう現実に向う前に、最後の青春したかったんですよね。」
と真名美。
「一日だけの青春かー。切ないですねー。」と早希。
「あー、あの夕日はやけに、目に染みたなー。」と奈央子。
「染みたのは夕日じゃなくて、黒沢じゃないんですか?」と博美。
「まさか!
 だって一日だけのデート引きずるほど、アネゴアホじゃないですよね。」
と加奈。
「うん!あれは、お見合いに挑む前の、みそぎみたいなもん。 
 これで思い残すことなく、エリート官僚の妻になる、はずだった・・・。」
「問題はそこ!」と真名美。
「お見合いに大手かけたはずですよね!?」と早希。
「なんで壊れちゃったんですか?」と加奈。
「あのね!誤解されたくないから言うけどね、 
 あの縁談は、こちらからお断りしたのよー。」と奈央子。
「子持ちの女に譲るくらいなら、お見合いなんかしなきゃ良かったのに。」
と博美。
「・・・はい。私がアホでした。」

お見合いの席。
「奈央子さんは優秀な方で、ものすごく仕事がお出来になるの。
 あ、だからといって、キャリアウーマンじゃ絶対にないの。」
と仲人が言う。
「じゃ、結婚したら仕事は辞めていただけるんですね?」
「いきなりそれかよ X」
「ええ。」奈央子がお上品に返事をする。
「斉藤さんは、ご趣味は?」
「クラッシック音楽の鑑賞です。」と斉藤。
「ゼンゼン合わない X」
「じゃ、よくコンサートにも行かれるんですか?」
「いえ。家で一人でレコードを聴いています。
 CDだと、音の深みが違うんですよ。」
オタクか X」
「でも、浮気の心配はなさそう ○」


会社で、お見合いの報告をする奈央子。
「まさかの、官僚夫人に王手かけました!」

斉藤との食事の席。
『とりつくろって食事しながら、
 この男と寝て、子供作れるかどうか確認するのが
 お見合いでしょ?』
友達の言葉を思い出しながら、
「私、この人とそういうこと出来るのかなぁ?」
心の中でそう呟く奈央子。
「僕、待てなかったんです!
 実は、明日から国際会議でカルカッタに行くんです。
 ですから、今夜のうちにどうしてもお会いしたかったんです。」
「まあ・・・そうだったんですか。」
「まさか、初デートでアレってことはないわよね?」
「やっぱり、こういうことは、勢いが大事ですからね。」
ワインをごくごく飲む奈央子。

帰り道。
「奈央子さん。」
「はい。」
「明日、9時の飛行機なので、今日はこれで失礼します。」
「はぁっ!?」
「お宅までお送りしたいんですけど、出張の準備がありますんで。
 ・・・それじゃ。」
奈央子に握手を求め、「今日は、とても楽しかったです。」と言い
奈央子を残し帰っていった。

「は〜。握手だけか。」奈央子は溜息をつく。

『金太郎』
「握手だけ。デートの最後に握手だけ。どういうことなのかなぁ。」
「おかわり。」

泥酔し、フラフラと街を歩く奈央子、足をとられ転んでしまう。
「痛ーい。」
『奈央子さんの気持ちはどうなんですか?
 本当はその人とは結婚したくないんじゃないんですか?』
『幸せって、無理してなるものじゃないんです。』
転んだまま、翔一や博美の言葉を思い出す奈央子。
「アネゴー!!」夜の街に誰かの声がかすかに響く。
声のする方を見ると、誰かがこちらに走ってくる。
「アネゴ!」奈央子目掛けて走ってきたのは、黒沢だった。
「何やってんすか。こんなところで。
 はい。」黒沢が手を差し伸べる。
「はい。
 痛い、黒沢君、痛い!」
黒沢が奈央子の手をしっかりと掴み、引っ張り上げて抱きしめる。
「・・・
 あれ・・・どうしたの、黒沢君。心臓ばくばくだよ。」
「何かあったのかと思って、会社飛び出してきちゃいました。」
「そっか。走ってきてくれたんだ。」
奈央子の瞳から涙がぽろぽろとこぼれ落ちる。
奈央子は黒沢にしっかりと抱きしめられ、その胸で泣きじゃくった。

ここまでが第4話の回想です。


翌朝。
「うわぁ!」と悲鳴を上げる奈央子。
「お早うございます、アネゴ。」
「なんてこと、私。」
「・・・やっぱ俺まずい気がするんで、家に帰ります。」
「まずいって、何がまずいの?」
「服、とか、着替えないと。」慌てて服を着だす黒沢。
「ふ、服か。そうだよね。」
「じゃ、失礼します。」
まだちゃんと服を着ていない黒沢が逃げるように挨拶をする。
「あの、ね!ちょっと待って黒沢君!
 あの、さ、夕べの事なんだけど、気にしなくていいから。」
「はい。助かります。じゃあ。」
黒沢はそう言い残し帰っていった。
部屋にひとり残された奈央子。
「・・・助かります?助かります?」
その言葉がひっかかる。

「あの若い男性は、恋人なんですか?
 お見合いの相手と、デートしたすぐあとに、
 なぜあんなことが出来るんですか?」

電話をしてきた相手、水沢加世(板谷由夏)と会う奈央子。
「正直に言います。
 斉藤さんとは、4年ほどのお付き合いになります。
 でも結婚するつもりはなかったし、彼からもそう言われていました。
 そういう、割り切った関係だったんです。
 数日前、彼からお見合いをしてとてもいいお嬢さんなので
 お付き合いしたいと告げられました。
 その時点で私達はお別れしたんです。
 いつかこういう日が来るんじゃないかなーと思ってたんですけど、
 でもやっぱりショックで。」
「どうしてあなたは、斉藤さんとご結婚されないんですか?
 だって4年間もお付き合いされていたんでしょ?」
「実は・・・私、離婚して、子供がいます。
 7歳になる、男の子がいるんです。
 斉藤さんは、エリートって言われる人ですし、
 私のことが障害になったら困ります。」
「どうして。やっぱりこんなのおかしい。」
「え?」
「このまま別れちゃっていいの?
 バツ1で子供がいたっていいじゃない。
 あなたね、そんなに自分を卑下することないわよ。
 だってあなた、斉藤さんのこと好きなんでしょう?
 あの人のこと、とっても愛しているんでしょう?」
「野田さん?ちょっと落ち着きません?」
周りの様子を気にしながら加世が言う。
「え・・・」 

デートのあと、ホテルへ向う斉藤と奈央子。
奈央子はバスルームで鏡に向かい、
「本当にこれでいいの?」と呟く。
鏡の中の自分が話し始める。
「これをクリアすればエリートの妻。」
 どうしてグズグズしてるのよ。」

バスルームから出る奈央子。
「どうか、なさいましたか?」と尋ねる斉藤。
「なんか、あんまりこういうことしちゃいけないような気がして。」
「なぜ・・・?」
「それは・・・あの、それはですね。
 私達、愛し合っていないからです。」
「確かに、僕達は熱愛しているって訳じゃない。
 だけど、お互い好意を持って、結婚のプロセスを歩もうとしています。
 この答えじゃ、いけませんか?」
「私もそうやって、斉藤さんを少しずつ愛していこうと思いました。
 それに、斉藤さんと幸せになりたいと思いました。」
「だったらなぜ?」
「無理だと思います。
 私は一生かかっても、斉藤さんが幸せだった4年間を、
 そんなような時間を作れないからです。」
「ちょっと待って下さい。
 確かに、僕には付き合っている女性がいた。
 だけど、あなたと結婚しようと思って、別れました。」
「彼女のかけがえの無い4年間は、どうなるんですか?
 正直に言います。
 私、このまま、一人で年を取っていくのが怖くなって、
 お見合いしたんです。」
「それは僕だって。」
「斉藤さんとは違うんです。
 職場で出世出来るわけではないし、女が10年もいたら煙たがられるし、
 両親はどんどん年を取っていく。
 そんな毎日を、なんとかしなきゃって。
 斉藤さんは、神様が私の為にとっておいてくれた、
 たった一人の男性だな、って思いました。
 でも・・・これ、お返しします。
 すごく悔しいですけど、私、とてもじゃないけど
 あの人みたいにあなたのことを愛せません。
 あなたは、愛する人の手を、二度と離さないで下さい。
 絶対に。
 私もう本っ当に、こんなに悔しい気持ちであなたのことを
 諦めるんですからね。 
 ほら急がないと。坊やもママも、寝ちゃいますよ。」

ここまでが第5話の回想です。

「サプライズ!」「信じらんない・・・。」
「いいのいいの!
 官僚夫人になったとしても、私幸せになれなかったと思うし。
 これで、良かったの!」
「全然良くないですよ。」と真名美。
「確かにね、逃がした魚は大きかったけど、 
 真名美さんは、目の前にあるお見合いを大切に。
 逃がさないように、頑張りなさいよ!」
「いやそういうことじゃなくて、信じられなーい!
 お見合いのドサクサにまぎれて黒沢さんとエッチするなんて!」
「そっちか!」
「みそぎした意味、ないじゃないですか!」
「ど、どっちが押し倒したんですか?」と早希。
「押し倒してなんかいないわよ!」と奈央子。
「記憶ないんでしょ?」と博美。
「あれはね、一生の不覚でした。反省しています。
 でもさー、OL何年もやってればさ、誰だってそういう、
 過ちの一度や二度は・・・」
博美、真名美、加奈、それぞれ思い浮かぶことがあるようで・・・。
「ほらみんなだって!」
「私は一度もないですよ!」と早希。
「あっそ。」
「アネゴ、私に言いましたよね。
 好きでもない人としちゃダメだって。 
 減るもんじゃないけど、心は磨り減っちゃうって。」
「そんなこと言ったっけ。」
「言いました!
 それで私、橘さんとちゃんと向き合おうと思って、
 結婚までこぎつけました。
 でも・・・愛が磨り減っちゃったのかな・・・。
 あの人ね、なんか、出張とか残業とか言って、
 うちには寝に帰ってくるだけだし、
 話しかけても、なんかめんどくさそうにして。」
「ほら釣った魚にはなんとやらって・・・
 ほらあれだよ。立花君もさ、忙しいんだよ。
 やり手だし、出世狙ってるんじゃないの?」
加奈の携帯にメールが届く。
「今日は優しい。」メールに思わず微笑む加奈。

『予定より早く終わったから、今からすぐそっちに行く。
 早く会いたいな黒ハート

「なーんだどうしたんだろう。
 最近絵文字なんかくれたことなかったのに。
 ちょっと失礼しまーす。」
そう言い加奈は立花に電話をする。
「もしもしー。」
「お。加奈か。何だよ。」
「今ね、奈央子さんたちと飲んでるんだけど、あとで来ない?
 ねー、めずらしいよね、出張、一日早く終わるのって。」
「いや?まだ出張先だけど?」
「え?だってメール。」
「メール?」
「うん。今くれたでしょ?」
「あ!!そ、そっか、送ったんだよ、届くよな。」
「もう大丈夫?今どこ?」
「・・・箱根!」
「箱根?どういうこと?
 あれだよね。出張って、仙台だよね?
 ・・・箱根!?」
「いや、たまたま、帰り道だから。」
「たまたまって!方向逆だろ!
 はぁ!?
 ちょっと、黙ってないでなんとか言いなさいよ!
 ちゃんと説明して!何なのよ、さっきのメールは!」

「きわめて初歩的なミスですね。
 女に送るメールを間違えて妻に送信するのは。」と博美。

「どういうことよ!ちゃんと説明しなさいよ!」
「落ち着けよ。今、ちゃんと説明するから。」
「もう何も聞きたくない!ばーか!」
加奈は携帯を切ってしまう。
「最悪!!」と立花。
「最悪・・・」と加奈。

「立花さん見損なった!」と早希。
「結婚して半年でしょう!?男ってヤツは!」と真名美。
「どうせ不満ばっかりなんだから別れちゃえば?」と博美。
「それもそうっすねー。」と加奈。
「立花君がクロって決まったわけじゃないでしょ?」と奈央子。
「いやあ、クロでしょう。箱根は。温泉だし。」と真名美。
「出張一日ごまかすのって不倫の定番ですよね。」と早希。
「え?そうなの!?」
「何で私に聞くんですか?」と博美。
「あ、すいません。」
奈央子の携帯に立花から電話が入る。
店の外で話をする奈央子。
「もしもし。」
「すみません!ごめんなさい!反省しています!」
「立花君、何で私に謝るの?」
「いや・・今加奈と話してもまずいことになるだけだし、
 こういう時野田さんは頼りになりますから!」
「さっきのハートのメール、誰に送ろうとしてたの?
 正直に白状しなさい!」
「元派遣で元カノが、箱根で旅館の女将やってて、」
「やっぱり真っ黒じゃない!」
「いや、まだ何もやってないですよ。今のところは・・・
 これからっていう時に。」
「これから!?
 今すぐ東京に戻りなさい!
 未遂だったら、まだ、引き返せるでしょう?」
「そこをなんとか!明日じゃダメですかね。」
「バカ言ってんじゃないの。今すぐって言ったら今すぐなの!
 加奈さんに土下座して謝りなさい!このタコ!!」
そう言い電話を切る。
「何で私が切れてんのよ・・・。」

「立花今すぐ箱根からすっ飛んで帰ってくるってよ。」
店内ではDr.コパの風水コーナーがテレビから流れていた。
家の中心から見て北側に汚れた空間や、お風呂場があると、
男の人は外に愛人を作る、と説明する。
「うちのお風呂、北だ!」と加奈。
北の空間を掃除、換気すればいい、とのアドバイスに
「そんなー。掃除で浮気がぁ!?」と奈央子。
だがみんなは真剣に見入っている。
「みんなハマってるんだ、風水。
 いやぁ、私は細木和子派だけどねー!」
「静かに。」と博美。
「加藤まで!?」

『それでは、ここでコパ先生に、来年の運勢を占っていただきましょう。』
司会者の声に、一斉に手帳を取り出す4人。

一白水星(1963/1972/1981/1990)
来年は、躍進とチャレンジの年。新しい出会いも沢山。
一生懸命積極的に行動するのも大事だが、最後まできちんとやり遂げる。
赤がラッキーカラー。

二黒土星(1962/1971/1980/1989)
人間関係がぐーんと広がる、とてもいい年。
油断すると、いろんな出会いがあっても信頼を失うことも。
爽やかな笑顔と、旅行でチャンスが広がる。
ピンクがラッキーカラー。

三碧木星(1961/1970/1979/1988)
ワンランク、自分を上げる年。夢に向って頑張ろう。
恋も仕事も、ワンランク、アップ!

四緑木星(1960/1969/1978/1987)
フットワークが悪いとチャンスを失うので、とりあえずフットワーク良く。
年上の人との仕事のチャンス。

五黄土星(1959/1968/1977/1986)
幸せになるぞ、と毎日自分にハッパをかけなければいけない。
恋愛のチャンスもあります。ただし、金銭トラブルに注意。
黄色がラッキーカラー。

六白金星(1958/1967/1976/1985)
恋も仕事も環境が大きく変化する年。
ひらめき型だと失敗するので、きちんと考えて行動を。
健康が意外に重要な年。
城がラッキーカラー。

七赤金星(1957/1966/1975/1984)
恋とお金に恵まれる幸せな一年。
気をつけなければいけないのは、幸せは、目立つ!
あまり自慢をしないように。
思わぬ才能を発揮出来て、燃えるような恋、こんなチャンスもある。
グリーンがラッキーカラー。

八白土星(1956/1965/1974/1983)
中身を充実させる一年。
お金も愛も止まります。ですからしっかり溜めましょう。
信頼と財産を築きあげていきましょう。
ワインレッドがラッキーカラーです。

九紫火星(1955/1964/1973/1982)
運気はとても穏やか。
新たなる夢に向っていく準備の時。
結婚も!?
茶色が、ラッキーカラーです。

しっかり全て流していたので、本当の占いなのかも!
詳しくはDr.コパさんのホームページ の更新を待ちましょう!

「なんでもない人が、すごい幸せに恵まれるのが2006年。
 幸せは、北と、北西から、やってきます。」とDr.コパ。
「運勢が悪いから、じっとしておきなさい、という占いもありますが。」
「まあ、はっきり言って、間違っていますね。
 幸せになる努力と準備、遅すぎることはない。
 人は幸せになるために生まれてきたんです!
 ですから、吉方位に向って、一生懸命動くこと。
 これで幸せになれます。」

「Dr.コパもいい事言うねー!」と奈央子。
奈央子が帰ろうとすると、真名美が言う。
「奈央子さん!私さっき頭来ちゃったけど、
 でもやっぱり、奈央子さんは、黒沢さんの所に行くべきです。」
「はい!?」
「だってコパさんも言ってたじゃないですか。
 来年は、北西から幸運がやってくるって。
 それって絶対モンゴルのことですよ!」
「あーもう、意味わかんない!
 せっかく私にぴったりの、お医者さんに出会えて、
 ツキが回ってきたっていう時に、何が悲しくてモンゴルに
 行かなきゃならないのよ。」
「本当に終わったんですか?黒沢とは。」と博美。
「だから終わったも何も、ちゃんと付き合ってないから。
 あれは一体何だったんだろうなー・・・。」
「こっちが聞きたいですよ!」「一体どうなったんですか?」
「一夜の過ちまであったくせにー。」
「ぜんっぜんわかんない!」4人が口をそろえて言う。
「わかりましたよ。そしたら全て話します。
 年下の男に振り回されたら女はどうなるか。
 私がどれだけ、とっ散らかったか。」


ある日、黒沢が奈央子の部屋に転がり込んできた。
「お願いします!今日だけ泊めて下さい。
 俺、行くところないんです。
 実家の親は転勤で家引き払っちゃって、
 立花さんとこは、早乙女さんが来て追い出されちゃって、
 給料日前日だし、金ないし、お願いします!!」
「うそばっかり!私そういうの、大っ嫌いなのよね。
 一度あった位でさ、甘えないでよ!」
「じゃあわかりました!そういうのナシでいきましょう!」
「なし!?何で!?あ、何でじゃない!」
「俺、ソファーで寝ます。
 アネゴはそっちで寝てください。
 俺一歩も入りません!」
奈央子を奥の寝室に追い込み、ロールカーテンを下ろし、
「おやすみなさい!」と声をかけソファーに腰掛ける。
「それが甘いって言ってるの!」
奈央子は怒ってはみるものの・・・。

「ダメだ・・・。やっぱり眠れない・・・。」
黒沢の様子をそっと見に行くと、ソファーで気持ちよさそうに
爆睡している。
落ちたタオルケットをそっとかけ直し、「ばかばかしい!」と
自分のベッドに戻る。

「俺が、家庭教師しましょうか?
 だって、来週、総合職の試験でしょう?」

公園の噴水前に腰を降ろし、問題を出す黒沢。
「なんか、こういうのも新鮮でいいな・・・」
「試験終わったら、部屋追い出されるのかな?」
「一緒にいると、情もわくしな・・・」
「ね〜、今日の晩御飯、何にする〜?」
「なんでもいいっすよ。奈央子さん料理うまいし。」
「いつの間にか奈央子さんになってるし!」
「あーあの、奈央子さんじゃなくてアネゴ!」
「言い直さなくていいって!」
「言い直さなくていいって!」
「まずい!心の声、口に出しちゃった・・・」

試験当日。
一次の筆記試験に見事合格した奈央子は、午後の面接を控え
緊張気味。
そんな奈央子の元に、絵里子から連絡が入る。
娘の真琴がいなくなったと言う。
奈央子の頑張りを見てきた後輩たち、そして黒沢に引き止められ
一度は「会社を抜けられない」と返事をするものの、
やっぱり放っておけず、面接を受けずに絵里子の元へと駆けつけた。

ここまでが第6話の回想シーンです。

奈央子の家の前で立つ黒沢。帰ってきた奈央子に、怪しい男が
玄関にいて、奈央子の部屋のポストを覗いたりしていると言う。
それは、奈央子の父・茂太だった。
妻に頼まれてぬか漬を届けに来たのだ。
奈央子は父に、黒沢は忘れ物を届けてくれた後輩と説明し、
父を部屋に寄るよう言うが、父親は不審そうに黒沢を見つめ、
帰っていく。

「本当に、すみませんでした。」
「黒沢くんさ、謝ってばっかりだね。」と奈央子。
「俺、行きます。」
「あっそう。」
黒沢がスポーツバッグを広げる。
奈央子は荷造りを手伝い始める。
黒沢は自分のキーホルダーから部屋の鍵を外し、奈央子に返す。
「明日から、旅行楽しんで下さい。
 じゃ・・・。」
「うん。バイバイ。」
黒沢が出ていった。
ドアに頭をもたれ、奈央子はため息をついた後、鍵をかけた。

あの公園の噴水の前で黒沢を待つ奈央子。
「奈央子さーん!」黒沢が走ってやってきた。
「こんばんは。突然、ご、ごめんね。」
「ど、どうしたんですか?なんか、今日変ですよ。」
「く・・・黒沢君。」
「寒いんですか?だって震えてるから・・・。」
「黒沢君、聞いて。
 私、あなたと朝も昼も夜も一緒にいられて楽しかったの。」
「俺もです。」
「あなたがいなくなって、初めて気づいた。
 ずっとそばにいて欲しいって。」
「はい、俺もです。」笑顔で答える黒沢。
「でも同棲とか嫌なの。
 あの、どういう風に言ったらいいのかな、あの・・・」
「あ、はっきり言ってくださいよ。」
「じゃあ言うね。
 黒沢君、私と結婚してください。」
「結婚・・・?」目をぱちくりさせる黒沢。
うんとうなずく奈央子。しばし沈黙が流れる。
「ダメ・・・かな、やっぱり。」
「あの・・・結婚とかなると二人だけの問題じゃなくて、
 親とか会社とか、」
「その通りです。いろいろあると思います。」
「だから、考える時間を下さい。」
「わかりました。」笑顔でそう答える奈央子。そして
「どれくらい?」と真剣な表情で聞く。
「・・・5年・・・ぐらい・・・かな。」
「わかりました。
 大変失礼しました!」
奈央子はそう言い笑顔を見せたあと、一人歩き出す。
黒沢は、奈央子を追いかけることが出来なかった。

家に着いた奈央子。
「私ってどこまでバッカじゃなかとね!
 何をユースケサンタマリア!!」
部屋をウロウロと歩き回りそう呟く。
「私は終わった。もうおしまい!!叶姉妹!!」
今度はその場に座り込み、
「5年・・・
 5年も待ったら私いくつだよ。いくつだよ・・・。」
奈央子は床に突っ伏して号泣した。

ここまでが第7話の回想シーンです。

「いきなりプロポーズって、それは無謀ですよ。」と真名美。
「まずは、お付き合いして下さいでしょ、普通。」と早希。
「結婚に持ち込む作戦の手順もすっ飛ばして。
 はっきり言って頭悪すぎますよ。」と加奈。
「おっしゃる通りです。私がバカでした。」
「先輩は早く白黒決着が付けたかったんじゃないですか?」と博美。
「そう、そうなの。私、結婚しか見てなかったから。」
「結婚してくれない男=時間の無駄!」と博美。
「うん。今すぐ結婚したかった私と、あと5年は遊びたい子供。
 10コの年齢さより、そのどうにもならない時差に、私は打ち砕けたの。
 とにかく!ダメとわかったらきれいさっぱり、
 次にいけると思ってた。」
「でも次の相手が悪すぎた。」と博美。
「不倫か・・・。」と真名美。
「そういう時、優しくされると女は弱いですよね。」と加奈。

新幹線の中、沢木を探す奈央子。

沢木に案内されながら京都を歩く奈央子。
車から奈央子を庇い抱きしめる沢木。
二人は見つめあい・・・

京都から戻って間もなく、奈央子は沢木からワイングラスを贈られる。
「これ・・・。」
奈央子は同じものを沢木にプレゼントしたのだ。

「あなたを諦めよう。なんとかあなたを諦めようと、
 ずっと自分と戦ってきました。
 でももう無理だ。
 僕はこんなにあなたに轢かれている。」
奈央子を引き寄せ、沢木がキスをする。
奈央子がそれに答える。

翌朝。
服を着ながら、奈央子の寝顔を見つめる沢木。
テーブルの上には、おそろいのワイングラス。
「おはよう。」
奈央子も目を覚まし、「おはようございます。」と挨拶する。
「僕はあの家を出ようと思うんだ。」
「ちょっと待って下さい。」
「これからの人生、好きな人と暮らしたい。 
 君と出会って、又やり直せる。
 本当にそう思うことが出来たんだ。」
「私も・・・沢木さんのことが・・・好きです。
 でもちょっと、冷静に考えませんか?
 世の中には、出来ることと出来ないことがあるって
 わかってますから。」
「一緒に生きよう。
 二人で幸せになろう。
 その日がくるまで、僕を信じて待っていてほしい。」

絵里子が奈央子を訪ねてきた。
「主人が、離婚したいって言ってきたんです。
 今日弁護士さんを通じて。
 私もう、どうしたらいいのか。」
「絵里子さん、あの・・・
 私じゃなくてどうしてご主人と話し合われないんですか? 
 沢木さんは絵里子さんが帰るのをずっと待っているんですよ。」
「信じられないわ。そんな人が離婚なんて言い出すかしら。」
「だって、離婚届を出したのは絵里子さんの方、」
二人が見つめ合う。
「よくご存知なんですね。主人から聞いたんですか?
 奈央子さんは、主人のことを何でもわかっているみたい。
 やっぱり、二人で会ってたんですね。」
「いえ、そんなには。」
「京都も一緒だったんでしょう?」
「・・・」
「やっぱりね。奈央子さんは、嘘をつけない人だから。」
「絵里子さん、本当にごめんなさ、」
絵里子が籍を立ち上がる。
「謝っても許してあげませんよ。
 私は奈央子さんみたいに、いい人じゃありませんから。
 それじゃ、また。」

黒沢とキスをした桜の木下。
「不倫って年齢宣言があるらしいっすよ。」
「は?」
「無駄なエネルギーを消耗するから、その年で不倫は、」
「子供に言われる筋合いはありません。」
「何ムキになってんすか。」
「ムキになんかなってない!」
「・・・すいませんけど、俺、振り回されるのゴメンですから。」
「だよね。私のほうこそすみませんでした。
 意味不明のプロポーズなんかしちゃって。」
「つーか沢木さんの家庭はどうなってもいいのかよ!?」
「もういい人はやめたの!最低の女って思われてもいいの。」
「今更、キャラ変えるの無理ありますよ。」
「今まで無理してたの!
 私33になって初めて・・・初めて心から欲しいもの見つけたの。
 他の人を不幸にしたっていい。
 自分は幸せになる。そう決めたんだから。」
「うわぁ。最低っすね。」
「じゃ。」
奈央子が歩き出す。
黒沢は悲しそうに奈央子の背中を見つめた。

ここまでが第8話 の回想シーンです。

奈央子は、かつて沢木と交際していた河田沙知子(大塚寧々)と会う。
「沢木さんのことでしょ?」と沙知子
「はい。どうしても確かめたいことがあって。」
「ちょっと待って。私にも質問させて。
 野田さんは、沢木さんと別れたいんですか?
 それとも、一緒になりたいんですか?」
「それが・・・よくわからないんです。
 沢木さんのことを知ろうとすればするほど、
 沢木さんの心がわからなくなるんです。」
「あの時の私と同じ。
 彼、優しいから。」
「沢木さんが、家を出て、河田さんと結婚しようとしてたのは
 本当ですか?」
「ええ。それから奥さんの嫌がらせが始まって、
 会社や実家に、怪文書が送られました。
 でも彼は毎日優しく、私を励ましてくれたわ。」
「どんな風に?」
「二人でがんばろう。
 そして二人で幸せになろうって。」
同じ言葉を言われていたことに、奈央子はひどく動揺する。

自宅に戻った奈央子は、沢木から貰ったワイングラスを
ベランダに投げ捨てる。
「こんなの運命なんかじゃないよ。」
奈央子の瞳から涙がぽろぽろとこぼれた。

公園の噴水前でビールを開ける奈央子と黒沢。
「俺もう、5年も考えるの、やめたんです。」
「あっそう。何を?」酒に酔いフラフラしながら奈央子が聞く。
「結婚しちゃいましょうか?」
あー、やっと言えた!」
「ハハハ。誰と?」
「奈央子さん、俺と結婚して、一緒にモンゴルに言って下さい。」
「これって若さの勢い?
 単なるよっぱらい?」

「ていうか黒沢君さ、一人でモンゴル行くの怖いんでしょ!?」
「はい。でもそれだけじゃないんです。」
「わかりやすくて、カワイイ〜」
「私、お見合いに敗れた上に、略奪婚にも敗れました。
 黒沢君も知っての通り、結婚にも焦ってるし、
 そんなのにつかまっちゃっていいの?」
「そういうのも全部含めて、奈央子さんですから。
 そういう、そのまんまの奈央子さんを、俺は好きになりました。」
「33年間生きてて、こんなに嬉しいこと
 初めて言われた・・・
 生きててよかった」

ここまでが第9話の回想シーンです。

「大変です!絵里子さんが屋上に!」
黒沢の言葉に奈央子は慌てて屋上に駆けつける。

「絵里子さん!」
「来ないで・・・。」
「絵里子さん。この手につかまって。」
だが絵里子は首を横に振る。
「さようなら奈央子さん。
 奈央子さんなら、きっと私を救ってくれるって、
 そう信じていたのに。」
絵里子のショールが風に舞う。絵里子はそれに気を取られ・・・
「絵里子さん!!」奈央子が叫ぶ。
舞い降りていくショールの後を追おうとしたとき、
奈央子は絵里子の腕を掴む。
絵里子とともに奈央子もその場に座り込む。
「足がガクガク・・・。」
奈央子は絵里子の両手を取り、そして言う。
「絵里子さん。飛び降りる時は私も一緒だからね。
 絵里子さんが死んで、私だけ生きてるわけにいかないでしょう。」
「放して。」絵里子が手を振り解こうともがく。
「放さない。放さない!この手は絶対に放さないからね。
 だってね、だって私、絵里子さんのご主人取ったんだよ!」

金太郎。
「あれからずーっと考えてたんですけど、
 やっぱり、無理です。結婚出来ません。
 お詫びします。この通りです。」
「そんな謝らんないで下さいよ。
 あの、一つ聞いていいですか?」
「はい。」
「俺、ダメなところとか言ってくれれば、直します。
 やっぱり、それでも、ダメ、ですか?」
「ごめんなさい。黒沢君がダメなんじゃなくて、私がダメなの。
 沢木さんと、絵里子さん、離婚、したの。
 やっぱり私のせいだし、人の家庭を壊したのに、
 黒沢君とさっさと結婚なんて、そんな出来ないし。」
「じゃあ俺、待ってます。
 それって、いつ時効なんですか?」
「いや、・・・
 ダメダメ。
 とにかく私は黒沢君と結婚・・・しちゃ・・・だめ。」
「つーか、奈央子さんの気持ちは、何なんですか?」
「そりゃ、・・・
 あのね、私が黒沢君と結婚なんかしちゃったら・・・ね、
 すごく、ヤキモチ焼いちゃうし、
 それに、若い子に、いつ目移りしちゃうんじゃないかって
 ビクビクしちゃうし、
 そんなんだったら黒沢君のこと、幸せに出来ないじゃない?」
「本当に、そういう風に、思っているんですか?」
「・・・うん。」
「俺は、奈央子さんと一緒にいると、楽でほっとします。
 でも、幸せになるって、そんなに大変なんだ。」
「私にとってはね。」

退職の日。
エレベーターを降り、奈央子は「11年か・・・。」と呟く。
ふと見ると、ロビーに沢山の女子社員たちが奈央子を待っていた。
「奈央子・・・お疲れ様。
 11年間ありがとう。」カズコが花束を渡す。
「お疲れ様。」もう一人の同期入社の女子社員が言う。

「先輩、公私ともに、お世話になりました。」と博美。
「奈央子さん、いつもご迷惑ばっかりおかけして。」と真名美。
「出来の悪い後輩でしたけど、奈央子先輩には、いつも助けて
 もらいました。」と加奈。
「ありがとうございました!」と早希。
「ありがとうございました!」
女子社員たちが声を揃えて言う。
「こちらこそありがとう。
 みんなが、私に、力を尽くしてくれたこと、
 本当に感謝しています。
 こんなバカな私のわがままを、許してください。
 じゃあみんな、元気で!」
女子社員たちは一斉に並び、ドアまで道を作る。
その中を奈央子はゆっくりと笑顔で歩いていく。
奈央子は振り返らずに、社を出ていった。

そして最終話からの回想シーン。

「これで私の話はおしまい!
 本当に笑っちゃうほどダメダメでした。
 みなさんは自分の足元をしっかり見て、今そこにある幸せを
 大切にして下さい。
 ジタバタ焦ったり、くらくら血迷っても、得ることは何もありません。
 以上!」
「先輩、まだまとめるの早いですよ。」と博美。
「まだ何か?」
「どうもすっきりしない。」と加奈。
「聞けば聞くほど謎が深まるんです。」と早希。
「で、結局黒沢さんのこと、好きだったんですか?」と真名美。
「嫌いだったんですか?」
「どうしてプロポーズ断っちゃったんですか?」
「そこが最大の謎!」と博美。
「何を高校生みたいなこと言ってるの。
 34の女が好きだの嫌いだので幸せになれると思うの?」
「じゃあどんな人となら幸せになれるんですか?」と真名美。
「いい質問ね。
 10年先、20年先、この人と結婚してみたら、どうなるか、
 具体的にイメージ出来る人よ。
 やっぱり人生の計画や目標がしっかり見えている人がいいな。
 それを離れてたったの半年でメールもよこさないような男なんて
 問題外!
 若い男なんて、そんなもの。
 私の中から、きれいさっぱり、削除しました。
 以上!」

その頃、モンゴルでは、雪の上放置された黒沢のパソコンが拾われる。

店を出て、並んで歩く博美と奈央子。
「やっぱり若い男は根性ないっすよね。」と博美。
「全くだよね。」
「先輩、デートの時間大丈夫なんですか?」
「飲みすぎちゃったしなー。時間もあるから、酔い覚ましに行こうか。」

オープンテラスでコーヒーを飲む二人。
「加藤には言うけど、私あの時、完全にパンチドランカー状態だったんだ。
 実は相当凹んでいたの。
 11年も居座った大好きな職場だもの。
 やめると決めたものの、寂しいし、心細いし、生活の不安もあった。
 だからって結婚に逃げ込んじゃいけないって思ったの。 
 苦し紛れにしがみつくのだけはやめようって。
 そんなんじゃ、黒沢君のことし合わせにしてあげられないから。
 とにかく、自分の足でしっかり立てるようになろうって
 思ったの。」
「でも先輩、本当に、一人で生きていける人間なんているんですかね。」
「加藤らしくないことを言うね。」
「私、恋愛って病気みたいなものだって思ってたんです。 
 仕事は頑張れば結果が出るけど、恋愛は頑張れば頑張るほど
 悪化していく。
 感染したら、抵抗力つけて早く治すしかないって。」
「それって・・・部長のこと?」
「あの頃、私も、重症でしたから。」

部長のクローンがいれば、そちらを家庭に送って、自分は本物を頂く、と
語ったこと。
「ああするしかなかった。」と部長に言う絵里子に
「私はわかりませんね!
 やり方が汚すぎますよ。
 会社中にスカットミサイルぶち込んでおいて、お詫びします?
 辛かったら、ダンナや愛人にその気持ち直にぶつけて
 決着つければいいでしょう?
 妻ってものは立場が強いんだから、正々堂々タイマン張ったら!?」
と言い放ったこと。
そして、部長と3年間の終止符を打った時のことを思い出す。

「別れてからは、リハビリのつもりで必死に仕事頑張りました。」
「総合職一年で副部長になるなんてすごいよ。尊敬しちゃう。」
「でも病気にかかってたあの頃の方が、今の何倍も生きてたなー。
 一緒にいられなくても、一緒に生きてる。
 そういう人がいるのといないのとじゃ、時間の濃さが全然違うんです。」
「加藤・・・」
「言っときますけど、未練とかじゃないですよ。
 私、また恋がしたいんです。
 どんな苦しい思いをしてもいいから、恋愛したい。
 そう思わせてくれた部長に、すごく感謝しているんです。」
「そうなんだ。」奈央子も微笑む。
「先輩は次が現れてよかったじゃないですか。
 どこで知り合ったんですか?」
「語学スクールで。」
「へー。語学。」
そのとき、博美の携帯が鳴る。
「もしもし。・・・黒沢君が!?
 行方不明ってどういうこと?
 吹雪に巻き込まれて遭難!?」

博美と一緒に東済商事に向う奈央子。
社内では、英語も日本語も、中国語も相手に伝わらず四苦八苦していた。
「おい誰かモンゴル語を話せるやつはいないのか!?」阪口部長(升 毅)が叫ぶ。
「はい!」奈央子が手を挙げる。
「私しゃべれます。少し、だけなら。」
「困った時の野田く・・・
 野田君じゃないか!
 あの、モンゴルの警察からなんだけど、本当にわかるの?」
「やってみます。」
そう言い受話器を手に取る。

「もし、もし
 東済商事の黒沢明彦は
 まだ見つかりませんか?
 すみませんが
 もう少しゆっくり話していただけませんか?
 はい、はい、それで?
 わかりました。お願いします。
 黒沢明彦をどうか助けて下さい。
 お願いします。」

「3日前、ウランバートルを出てから、まだ戻ってきてないそうです。
 今日、ツィンゲル高原から・・・パソコンが出てきたそうです。
 黒沢君のものと思われるものが、雪の中から、発見されたそうです。」
誰かがモンゴルに飛ばなければ、という話になり、みんなは私用を優先する。
「こんな上司や同僚じゃ、黒沢も浮かばれませんね。」と博美。
阪口部長までも、行きたいのは山々だが明日どうしても外せない
接待ゴルフがあると言い、奈央子を見つめる。
「あれだけ見事にモンゴル語がしゃべれるんだ。行って、もらえないか?」
「何で私が!?」
「そりゃあそうだよね。野田君もう社員じゃないし。」
「辞めた会社の後輩のために、そこまでするギリはないでしょう。」
「それにアネゴ、黒沢のプロポーズ、断ったんですよね。」
「あいつが遭難したって凍死したって関係ないんだよ。」
「どうせ捨てた男だし。」

ゴルフコンペが終わったら自分が行こう、と言う阪口部長。
「帰りに馬刺しの方、お願いします。」とお土産を頼む社員たち。

「何なんですか、みんな!
 黒沢君のことが心配じゃないんですか?
 何が馬刺しですか!
 何がゴルフコンペですか!
 黒沢君は、零下40度の吹雪の中で、遭難しかけているかも
 しれないんですよ!
 一刻を争う事態じゃないですか。」
「その言葉を待っていた!」
阪口部長と共にみんなが頷く。
「よく言ってくれた。それでこそ野田君だ!」
「え!?」
「黒沢も、君の事を一番待っていると思う。
 行ってもらうわけにはいかないかな?
 経費は全部会社で持つ!だから、黒沢を助けてやってくれ!頼む!」
全員に頭を下げられ奈央子は・・・

時間は望月との約束の9時を過ぎている。
奈央子は慌てて望月に連絡をする。
「もしもし。本当にごめんなさい。
 今ちょうど、あの、どうにもならない急用が入ってしまいまして。
 すみません。」
「そう。わかった、待つよ。何時ごろまでかかるのかな。」
「ら、来年ぐらいかな。」
「冗談だよね。」
「今それどころじゃないんです。ほんとすみません。
 失礼します!」
奈央子はそう言い電話を切った。

「明日、朝一のチケットを押さえました。
 朝早いので、今日は成田のホテルに泊まって下さい。
 これ、仮払いです。
 ・・・先輩。」
「言いたいことはわかってる。ホントにバカだよねー。
 メールもよこさないような男の救助に行こうとしているんだもん。
 そんなんだったら、引き受けなきゃ良かったのにね。」
「いいえ。
 私、さっき、ちょっと感動しました。
 モンゴル語、いつ勉強したんですか?
 先輩が行かなきゃ、誰が行くんですか。
 じゃあ、行ってらっしゃい。気をつけて。」
奈央子が微笑んで答えた。

モンゴルでは、拾った黒沢のパソコンを繋げ、解析作業(?)が行われる。
そのとき、メールボックスも開かれ・・・。

家に戻った奈央子は荷作りをしながら独り言。
「まーたく、いつまでアネゴやってるんだろう。
 望月さんという人がいながら。」
そのとき、奈央子のパソコンにメールの着信音が鳴る。
「誰だ?」

『差出人:黒沢明彦
 拝啓、アネゴ
 メリークリスマス。
 アネゴはどんなイブを過ごしていますか?
 僕はツェンヘル高原にいます。
 現地で親しくなったおじいちゃんが急病にかかって、
 ゲルまで薬を届けた帰り道です。
 風が強くなってきました。急がないと、吹雪になりそうです。
 アネゴ、ずっとメール出来なくてごめんなさい。
 送信したいけど、電話線は120キロ先の風力発電の小屋までしか
 きていません。
 携帯も圏外です。
 なんだか、アネゴといろいろ話がしたいです。
 すげー、会いたいです。』

黒沢のメールに涙をこらえ、荷作りを続ける奈央子。
黒沢と過ごした時間を思い出しながら。

「黒沢君、頑張るんだよ。
 今すぐ迎えに行くからね。」

荷物を転がしながら、空港のホテルへと出発する奈央子。
「死んだら承知しないからね!」泣きながら歩いていると、
「アネゴ!」と声が聞こえる。
「私を読んでる。モンゴルから!大丈夫。今迎えに行くから。」
「アネゴ!」
「また聞こえる・・・」
幻想が自分に向って手を振る。素通りすると、
「ちょっとアネゴ!」と言い腕をつかまれた。
「・・・黒沢くん・・・」
「あ、どっか、旅行ですか?」
「モンゴル。」
「モン・・・ゴル。」
「遭難した黒沢君を探しに行くの。
 何で・・・その本人が目の前に立ってるの?」
「え?
 ・・・あ、あの、俺、吹雪の中で迷っちゃいまして、
 遭難しちゃったんです。
 それで、近くを通りがかった遊牧民の人に助けてもらって。」
「何・・・。無事だったの?」
「はいそうなんです!」
その場に崩れ落ちる奈央子。
「大丈夫ですか?
 てか、なんで俺が遭難したことをアネゴが知っているんですか?」
「何でってモンゴルの警察も会社も大騒ぎになってんのよ!」
「嘘ー!」
「助かったんだったら連絡ぐらい入れなさいよ。」
「だってそんなことになってるなんて、こっちは・・・
 まあ、でも吹雪も収まりまして、急にアネゴの顔が見たくなって、
 飛行機乗っちゃいました。
 心配かけてすみませんでした。」
そう言いながら奈央子の顔を覗き込む黒沢。
「バカじゃないの。
 心配なんかしてないわよ!
 部長に無理やり頼まれただけ。
 これからデートって時に冗談じゃないわよ。
 みんなに迷惑かけてのこのこ帰ってくるくらいなら、
 ずっと遭難してればいいのに!」
「何でそういう言い方しかできない、」
「あーもう馬鹿馬鹿しい!時間の無駄だ!」
「泣いたり怒ったり何なんだよ・・・。」
「あんたなんかね、一生モンゴルから帰ってこなくていいからね!」
「ちょっとアネゴ・・・」
「もう一生会うこともないと思うけど、
 わたしは忙しいのでこれで!さよなら!」
そう言い引き返していく奈央子の携帯がなる。
「もしもし?
 望月さん? 
 今まだお店にいるんですか?ごめんなさい。
 じゃ、今から行きます!」
奈央子の背中を寂しそうに見送る黒沢・・・。

奈央子が約束のレストランに駆けつけると、望月が待っていた。
「今日は本当に、すみませんでした!」
「君の事だから、また後輩のトラブルにでも巻き込まれているんじゃないかと
 思って。」
「そうなんです!」
「やっぱりそうか。」
「望月さん、あの、お話って。」
「うん。年が変わらないうちに、話しておきたかったんだ。
 結婚しよう。
 返事は、出来るだけ早く、聞かせてもらえるかな。」
「・・・」
「そうそう。どんなことでも、すぐに結果を出さなきゃ気がすまない僕の
 悪い癖だ。ごめん。」
「・・・」
「もう、いいの?急用のほう。」
「ああ、いいんですいいんです。すごくね、人騒がせな後輩がいて。
 でも、もう解決しましたから。」
「このスーツケース。」
「・・・」
「後輩の、どんなトラブル?」
「あ・・・それは、あの・・・
 後輩っていっても、前の職場で一緒だったヘナチョコ野郎なんですけど。
 あの、私も、仕事を辞めたので、別に全然関係ないんですけどね。
 その、ヘナチョコ野郎が、モンゴルで遭難したとかって。
 あ、でも、誤報なんですよ。
 勝手にね、勝手に、勝手に助かっておいてのこのこ帰ってきて、
 ホントに頭に来ちゃうんですよね、そのヘナチョコ野郎が。」
「それで?」
「それだけです。
 そのヘナチョコ野郎とはこれから絶対に関わりませんから。」
「そう。」
「あの、望月さん、さっきの話なんですけど、
 今すぐ返事させていただきます。
 私すごく嬉しいです。
 私のほうこそ、どうぞよろしくお願いします。
 結婚して下さい。」
「ありがとう。本当に、いいの?」
「ふつつかものですが、どうぞよろしくお願いいたします!
 なんだかのど渇いちゃった。」
望月の水を飲む奈央子。
「モンゴルか。
 確か、君と最初に会ったのは、モンゴル語教室だったよね。」
「はあ・・・。」
「実はあの時から、自分はこの人と結婚するべきだって思ってたんだ。
 僕は40で結婚するって、決めているんだ。」
「40で。そうですか。」
「40までは、勤務医として自分の時間を自由に使う。
 旅行したり、好きな国の言語を学んだり。
 でも40になったら、家庭を持って、43までに子供を二人。
 45になったら勤務医を辞めて、実家の病院を継ぐ。
 50になったら父に変わって、僕が院長になる。
 55で病院を拡張。ベッドの数や勤務医の数を増やす。
 その間奥さんには、子供の教育に専念してもらう。
 60になれば、子供も医学部に入学するだろうから一安心。
 家族と一緒に、世界一周旅行でもしよう。
 まだまだ、70,80,90と、いろんなことを決めてあるんだけれど、
 今言っても忘れ・・・聞いてる?」
「は、もちろんです。
 とても素敵な計画ですね。
 望月さんは、私の思っていた通りの、理想の人です。」
「無理しなくてもいいよ。」
「何をおっしゃるんですか、無理なんて。」
「奈央子さんは、なぜ今夜僕に会いに来たんですか?」
「え?」
「予定通りの行動だったから?
 でも、30分前までは、別の場所へ行こうとしていた。
 攻めているんじゃないんだ。
 そういう人に、僕のプランを押し付けることになるんじゃないかって、
 心配になってね。」
「確かに、30分前まで私は軽率なことをしようとしていました。
 でも、こんな私でも、望月さんと結婚したら、
 正しい人生が送れるんじゃないかって。
 今日限り、予定通りの女に生まれ変わります。
 頑張ります!」
「・・・残念ながら、奈央子さんには無理だと思うな。」
「望月さん・・・。」
「今日の話は、なかったことにして下さい。
 すみません。」
「・・・いいんです。いいんです。
 気にしないで下さい。
 またやっちゃいましたね。」
「また?」
「人生の大事なタイミングを外してばっかり。
 何でいつもこうなっちゃうんだろう。」
「まだわからないのかな。」
「はい?」
「どうしてこうなったのか、あなたが一番わかっているはずでしょう。
 そのモンゴルの彼を、好きなんじゃないんですか?」
「・・・」
「今夜は、送っていけなくてごめん。」
「こちらこそ、ごめんなさい。
 そりゃ、そうですよね。
 こんな、衝動的で、計画性のない女、お断りですよね。
 大変失礼しました。失礼します。」
望月は奈央子が出て行ったあと、席に付き優しく微笑んだ。

荷物を転がしながら来た道をため息混じりに帰る奈央子。
博美から電話が入る。
「もしもし先輩。怒らないで聞いて下さいね。
 黒沢がのこのこモンゴルから帰ってきたんですよ。
 先輩、聞いてます?」
「そうみたいだね。」
「あれ?先輩、もう黒沢に会ったんですか?」
「え?それで、話聞かせて下さい。金太郎で待ってますから。」と真名美。
「悪いけど今日ぐらいは一人にして。ごめん。じゃあ。」
奈央子はそう言い携帯を切った。

噴水の前に黒沢が座っていた。
黒沢の前にツカツカと歩み、頭をペチっと叩く奈央子。
「痛っ!」
「何でこんなところに座ってんの。
 会社に行ってみんなに謝らなきゃダメでしょう!」
「いや、部長に電話したら、そのままモンゴルに帰っちまえって、」
「アハハーそりゃそうか。」
「デートじゃなかったんですか?
 あ、ひょっとして、また。」
「また!?何その、またって!
 大体あんたのせいで、」
「なんすか?」
「何でもない。」
「まさか、俺のせいで、振られた・・・」
「あのね!こう見えても30分前に、お医者さんから、プロポーズされたんだよ!」
「医者!?マジっすか。」
「あのまま上手く行けば、院長婦人だったのに。」
「まさか俺のせいで断った?」
「こいつウヌボレてるな、絶対」
「医者のプロポーズ断って、俺と?!」
「なんで、そんなもったいないことを、したんですか?」
「すっげー、プレッシャー」
「その話題、変えない?」
「そういえばさ、クリスマスのメールが今頃届いたんだけど、
 黒沢君、なんかいろんなことが話したいとか言ってなかった?」
「それは・・・」
「大事な話かな。」
「キターーー(・A・)!ーーー!!
 完全に期待してる」

「今、5センチ逃げた。なんで?」
「ていうか、」
「ていうか何?」
「無理 無理
 院長婦人なみの幸せを
 23の俺に期待しないでください
 ・・・なんて言ったら、また殴られる?」

「やっぱりカワイイ〜・・・
 でも、それだけの男ってものなぁ」

「なんか、話、弾みませんね。」
「話があるっていったの、そっちでしょう?」
「・・・アネゴ、とりあえず、結婚とかはまだ置いておいて。」
「置いておくのかよ」
「一緒にモンゴル、来て下さい。」
「行かない!」
「そっか。
 そうですよね。」
「いつまでこんなコトやってるんだろ」
「いつまでこんなコトやってるのかな」
「あの、やっぱり、気になるんですよ。
 なんで、医者のプロポーズ、断ったんですか?」
「断ってないわよ。飛びついたわよ。
 すごく計画的な人で、私は彼のプランにはまらなかった。
 私にも人生の計画票があったっけなー。
 27歳で結婚して、30前に子供を産んで、33でお洒落なマイホーム持って。
 でも実際は、34歳で派遣やってる。
 頑張っては見たけど、まるで計画通りにはならなかった。
 それが私なの。」
「よく、わかんないです。」
「そりゃ、コドモにはわかんないよね」
「でも、何歳までに何かをしなきゃいけないなんて、違うと思います。
 だって、計画通りに進んでも、不幸な人間いっぱいいるし。 
 一生懸命頑張って、今のアネゴがいるなら、
 そういう自分を誉めてあげたほうがいいですよ。」
「やだ・・・泣きそう」
「俺は誉めます。
 アネゴはすごいって。
 一生懸命頑張りました。34まで。」
「34は・・・余計でしょ。」
「すいません。」
「でも・・・ありがとう。」
「俺、応援してますから。
 一緒にいられなくても、ずっとアネゴのこと好きです。」
「たぶん・・・」
「たぶん、ずっとじゃないと思うけど
 ・・・やっぱり、うれしい!」

「黒沢くん。」
「はい。」
「一緒にいられなくても、一緒に生きてる。
 そういう人がいると、元気になるよね。
 生きてるって気がする。」
見詰め合う二人。
黒沢が奈央子にキスをした。
「やばい
 衝動にかられてキスしてしまった・・・」

「トロけそう・・・
 やっぱりこのままエッチに
 もつれこむんだろうか」

「ずるいけど、
 できればアネゴから誘って欲しい」

「だめよ、それだけは絶対だめ!
 女の私から誘うなんて」

奈央子が黒沢から身体を離す。
「???
 やっぱ、わっかんね〜」

「・・・」
「・・・」
奈央子の携帯がなる。加奈のただならぬ様子に、
「わかったわかった。今すぐに行くから。」
と答え電話を切り歩き出す。
「何やってんの!あんたも来んの!」
黒沢は奈央子の荷物を転がしながら後をついていく。

=金太郎=
「悪いと思ってるんだったら土下座しろよ!」
加奈が立花に怒鳴っている。
奈央子が店にやって来た。黒沢が一緒なことに、一同びっくり!
「先輩、一人になりたいとか言ってそういうことだったんだ!」と博美。
「違うわよ!」
「それでそれで、今までどこ行ってたんですか?」
「黒沢さんは正直に答えてくれますよね?」
「何もなかったとは、言えません。」
黒沢の足を踏みつける奈央子。
「黒沢、飲もうよ!」と立花。
「シャラーーップ!」と加奈。
どこまで行ったのか、と問い詰められ
「コドモみたいっすね。」と黒沢。
「コドモが偉そうに。」と博美。

そこへ、Dr.コパがやって来た。
「大将、いつものやつ。」
「はい、風水カクテル、お待ちー。」
後輩たちは奈央子に話しかけてこい、と迫り、無理やり前に出される。

「あ・・・こんばんは。
 あの、失礼ですが、Dr.コパさんですか?」
「はいそうですよ。」
一同、大歓声!
「あの、私たち、すごく先生の、大ファンなんです!」
「それは嬉しいな。ありがとう!
 君、生年月日は?」
「占っていただけるんですか?」
「いいよ。」
「うわぁ!」一同再び大歓声。
「君も占ってあげるよ。」
Dr.コパが指差したのは、黒沢だった。
「まじっすか。ほんとっすか!?」

『昭和46年6月1日』奈央子が紙を渡す。
『1982,3,26』黒沢も紙を渡す。

「・・・この二人、来年、とんでもないことになるなぁ。」
「と・・・
 コパ先生、とんでもないということは?」
「いやあ・・・僕の口からは・・・言えないよ。」
「何で、教えてくださいよ。」
「二人ともさ、聞きたい?聞く勇気って、ある?」
「じゃ、俺、やっぱ、やめます。」と黒沢。
「やっぱり、私は聞く!」と奈央子。
「俺聞かないっすよ。」耳を塞ぐ黒沢。
「コパ先生、お願いします。教えてください!
 私たち、来年、来年、どうなっちゃうんですか?
 お願いします!教えて下さい!コパ先生!コパ先生ー!!」


総集編とDr.コパの来年の占いを織り交ぜたSPでしたね。
肝心の奈央子と黒沢君は、進展があったような、なかったような。(笑)
冒頭のQueenの音楽に合わせての奈央子のナレーション、
そして登場人物の心の声。
『アネゴ』の楽しさを満喫しました!

黒沢君がモンゴルに経って半年。
奈央子は黒沢君のことを諦めてしまったんですね。
もう少し、信じてあげてほしかったなぁ。
そして3ヶ月前の新しい出会い。

半年ぐらい前のことを、後輩達に聞かれてベラベラしゃべっちゃう
奈央子さん!
そんなに開けっぴろげでいいのか!?
後輩たちのストレートな物言いも、ちょっと奈央子に同情してしまう。

遭難した黒沢への同僚や上司の言葉は、あんまりだなぁと思ってたら
わざとでしたか。
彼を本気で心配してモンゴルへ行く支度をする奈央子。
突然届いた彼からのメール。
「今すぐ助けに行くから」と呟きながら荷作りを続ける奈央子の姿は
胸に来るものがありました。

絵里子さんが登場しなかったのが残念。
彼女たちのその後も知りたかったです。

私生活では幸せいっぱいの篠原さん。(戸田さんも、かな?)
篠原さんの次ドラマ、『アンフェア』にも期待しています!



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12:22 | CM(14) | TB(0) | anego[アネゴ] | Edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちーずさん、こんばんは!
ずっと待ってたanegoなんです。ほとんど総集編でしたね。赤西君が忙しいから新しいのをやってる時間がなかったのかと勘ぐりました(笑)
最後のコパさん登場が好きです。占い関係では一番好きだわ。なんだかんだ言ってもたくさん仁君に楽しめたドラマでした。きっと続編あるわね。
今年はちーずさんに出会えて嬉しい年でした。
来年もよろしくね☆
Posted by かりん at 2005年12月29日 19:37
ちーずさん こんばんは
相変わらず、素晴らしいレビューで頭下がります。篠原涼子さん、好きな役者さんなので来年のアンフェア楽しみにしています。anegoは初めて見たけど、私は心の言葉がテロップで出るところが一番気に入りました(笑)少し早いけど、来年もお邪魔します!良いお年をお迎え下さい。
Posted by アンナ at 2005年12月30日 00:57
こんばんは。コメントありがとうございます!

かりんさん。
コパさんの最後のご本人登場、楽しかったですね〜!
風水って今まで興味がなかったのだけど、
4人がメモを取る姿に影響されたかも。(笑)
私もかりんさんと出会えたことに感謝!
来年も、よろしくお願いいたします!

アンナさん。
奈央子の不器用さが私はとても好きで、レビューにも
力が入りました。
でもほとんど総集編なので、過去ログから引っ張って
きちゃいましたが。(笑)
こちらこそ、来年もよろしくお願いいたします。
アンナさんも、良いお年を!
Posted by ちーず at 2005年12月30日 19:26
ちーずさん、こんばんわ〜。
せっかくのSPでしたが、最後の部分だけが新しくて、あとは、総集編で、少し興ざめでした。私的には、もう少しanegoと、黒沢の距離が縮まってくれて、ホンワカモードが楽しみたかったなぁと。
望んでいることと、気持ちとの間に差がありすぎるので、せっかく慕われているanegoの性格が違う所に行ってしまいそうで、心配です。
Posted by mari at 2005年12月31日 01:53
黒沢くん、いつになったらモンゴルから帰国させてもらえるんだろ?永遠に遠距離恋愛?(笑)
でもモンゴルにいる限り、新しい出会いが無い分、一途に奈央子を思ってそうですよね♪

明日はネットする時間も持てないかもですんで、今年はこれで最後かな。
では良いお年を〜〜〜!!!
Posted by まこ at 2005年12月31日 02:00
こんにちは。今年はこの「anego」でちーずさんにお世話になりました。来年もドラマでブログ書くときにはお世話になりますね。
Posted by みいちゃん at 2005年12月31日 13:10
こんばんは。コメントありがとうございます!

mariさん。
総集編メインという内容は、ちょっと残念でしたね。
せめて少しでも二人の仲が進展してくれれば。
ここまでフラフラしている二人に付き合ったのだから、
奈央子と黒沢君の結婚式を見届けたい気持ちです。

まこさん。
モンゴルに行って半年。
黒沢君、いつ日本に帰ってこれるんでしょうね。
浮気の心配は確かになさそう!
まこさんも、良いお年を〜♪^^

みいちゃんさん。
来年も楽しい、良いドラマと出会えると嬉しいですね。
みいちゃんさん、良いお年を!
Posted by ちーず at 2005年12月31日 22:30
ちーずさん、はじめまして!!
初めてコメントしますが、いつもこっそりドラマの
チェックさせてもらってました。
「女王の教室」から始まって、最近では「恋の時間」など。。。いつも、完璧なレビューとちーずさんのコメントがとても共感できて楽しませてもらってました。
「anego」も大好きなドラマで、スペシャルとても楽しみにしてました。。ただ、総集編がほとんどでオリジナルが少なかったのがちょっと残念でしたが。。^^でも、相変わらず赤西くんはかっこ良かったですね^^
それと、私のブログ友達が、anegoを見逃したとの事で、こちらのHPを紹介させてもらいました。
事後報告で大変申し訳ありませんでした。
これからもちーずさんのレビュー楽しみにしています。
Posted by sandy at 2006年01月06日 19:32
sandyさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
私のコメントに共感していただき、とても嬉しいです。
黒沢君と奈央子の幸せを見届けたかったので、
ちょっと残念なラストでした。でも希望は残っていましたね。
お友達に紹介してくださったのこと。ありがとうございます!
お友達もsandyさんも、これからも気軽にコメント下さいね!
またお待ちしています。
Posted by ちーず at 2006年01月07日 11:55
わかる!anegoがほーんとに手に取るようによくわかる♡→ܫ←♡

最後の終わり方も解決してもらって
ありがとうございました。

新しい篠原のドラマ「アンフェアー」は篠原意外の出演者がいまいち顔が分かりません。

またanegoが続くといいな☆
Posted by チワ! at 2006年01月11日 16:05
チワ!さん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
お役に立てたようで光栄です。
篠原さんの「アンフェア」はいかがでしたか?
期待出来そうですよ!

anegoの黒沢君と奈央子の恋の行方、気になりますよねー!

また遊びにいらして下さい!
Posted by ちーず at 2006年01月12日 13:23
初めまして。今更ながらanegoスペシャル楽しく読ませて頂きました。テレビでanegoの年末スペシャルを初めて見たとき、こんなに面白かったならドラマを見とけば良かったと後悔してました。そうしましたら先日anegoの再放送を見ることができ、あまりにも面白かったので放送終了後DVDを購入しました。が、、、DVDにはスペシャルの回が残念な事に入っていませんでした。続きをどうしてもまた見たくなり、お恥ずかしいんですが、日テレさんの視聴者センターに電話したところ個人には映像を譲れないと言われてしまいました。見れないとなると余計見たくなりインターネットで検索しまくったところこのHPを見つけることができました!そこで大変厚かましいお願いなんですがスペシャルの回の録画をお持ちでしたら幾らかでお譲り頂けませんか?お願いします!だいぶ昔のドラマの話で申し訳ありませんが、、、
Posted by オチ at 2006年06月12日 22:42
私もスペシャルを見て、anegoにはまりました。
大晦日のスペシャルの再放送をしてほしい!
だれかビデオもっていたらかしてください。
Posted by 私も at 2006年06月14日 00:12
オチさん、私もさん、こんばんは。
スペシャルの録画、消してしまったんですよ。
DVD化されるといいですね。
お役に立てなくて申し訳ありません。
Posted by ちーず at 2006年06月14日 23:11
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