2006年01月15日

喰いタン File.1

『食いしん坊探偵!事件現場の証拠を食う?』

JALの機内で機内食をお代わりする高野聖也(東山紀之)。
箸でペンネをパクパク。

バイクで仕事場『HOLMES AGENCY』に向う野田涼介(森田剛)。
出水京子(市川実日子)に「カプチーノ!」とリクエストするが、
京子はのんびり構える涼介にイライラ。
「チーフもサブも引き抜かれ、お金がない!」と訴える。
「京子ちゃん!二人でこの危機を乗り越えようよ。
 そして見事ホームズ・エージェンシーを立て直してゴールイン!」
「はっきり言っていいですか?無理!
 そんなことよりどうやって立て直すんですか・・・。」
「事件を探してきて、名前を売れば依頼が殺到。で、僕がリーダー!」

事務所に高野聖也宛の大きな荷物が届く。心当たりのない二人は不思議そう。その頃、機内食(朝食?)を食べる聖也。
着陸態勢に入るので、と食器を下げられると、ガッカリしつつ、
マイ箸を箸入れにしまう。
その動作に、側の席の少年が呟く。
「SAMURAI・・・」
「ごちそうさま。」手を合わせ挨拶する聖也の真似をする少年。
流暢なフランス語を交えながら、少年に「ごちそうさま」と
教える聖也。
トレビアーン、の発音がとっても綺麗に聞こえました。(笑)
聖也はフランス語も出来るという設定ですね!


ホームズ・エージェンシーにオーナーからFAXが届く。
『新しく人を雇いました。
 頼りになる男です。
 彼をリーダーに事務所を建て直して下さい。
 今日そちらに着くはずです。
 名前は、高野聖也。』
大荷物の持ち主だ。
「どんな人なのだろう。高野聖也さんて!
 もしかして、金田一耕介みたいなタイプ?」
「金田一少年みたいな子どもだったりして!」

インターホンを鳴らし、蝶ネクタイにメガネをつけた少年がやって来る。
「名探偵コナン!?」京子が言う。
「よく言われる・・・。」と少年が答える。
「あの、もしかして、高野さん?」と京子。
「金田 一(かねだはじめ)。」
「おぉ!金田一少年じゃん!」と涼介。
「それもよく言われる。」
少年は依頼者。猫のミユキを探して欲しいと、1万円を差し出す。
「今の一万円は貴重です。やって下さい!」
京子に言われ、涼介は渋々引き受ける。

そこへ、聖也が、中華屋の店員を引きつれ事務所に到着。
「頼んでないんですけど・・・。」と京子。
「みなさんも一緒に食べましょう!
 チェロも届いてますね。
 どれどれ。」
ムシロを開けると、大きな肉まんが湯気を立てている。
「いただきます!」
早速パクつく聖也。
「んー。うまい!」
聖也は代金1万円を京子の持っていた1万円札で支払う。
「ここは不動産屋さんですか?それとも、ホーム代理店?
 どっちにも見えませんねー。」と聖也。
「探偵事務所ですけど!
 ホームズ・エージェンシーのホームズは
 シャーロック・ホームズのホームズです!」と京子。
「HOLMESの方ですか。」
「素人に探偵なんて無理だ。」と聖也を追い返そうとする涼介。
「ん?あなた、昼頃ラーメン食べましたね!
 それも煮干し系の。」涼介の匂いから昼食べたものを当ててしまう。
「・・・うん。」
「いいなー。ジャパニーズ・ラーメン!」
聖也は金田少年の依頼を引き受け、肉まんを進める。
大きな肉まんにかぶりつく金田少年。
「あれ?いただきますは?
 食べ物を頂く前には、いただきますって、ね。」
「いらねーよ!」
金田少年は憎まんを投げつけ出ていった。

涼介、京子を引き連れ外を歩く聖也。
「どこへ行くんですか?」
「食事です。」
「さっき食べたじゃないですか!」
「あれはおやつです。」
「ちゃんとお話を伺いたいんですけど。」
聖也は京子に接近し、匂いをかぐ。
「なるほど。京子さん。
 お昼はコンビニの、ミックスサンドイッチ。
 それと、ベジタブルスープですね。美味しかったですか?」
「・・・この人変!」
二人が聖也を置いて帰ろうとすると、遠くで人の叫び声が聞こえる。
警察が「待てー!」と自転車に乗り逃走する男を追いかけている。
大きな声で叫んでいるのは、顔見知りの刑事・五十嵐修稔(佐野史郎)だ。
「待てって言ったって、待つわけないのに。」
聖也は紙袋から肉まんを一つ出し、それを食べながら呟く。
「止れーーー!!」叫びながら走る五十嵐。
「止らないって。あ、言った本人が止っちゃったよ。」と聖也。

犯人が3人に向って自転車で走ってくる。
「捕まえてやる!」涼介が立ちはだかる。
「無理しちゃダメだよ。」と聖也。
涼介が自転車のカゴを押さえつけると、犯人の体が宙を飛ぶ。
「すごーい!」聖也と京子が感心する。
警官達も駆けつけ、男を確保。
だが暴れる犯人に突き飛ばされ、涼介は橋から突き飛ばされてしまう。
涼介の腕を掴む聖也。
口にくわえた肉まんが落ちてしまい、聖也、ショック!
涼介を引っ張り上げている途中、肉まんの紙袋を犯人は奪い逃走。
「僕の肉まんー!待てー!」
すごい剣幕で犯人を追う聖也。
「自分だって待てって言ってんじゃん。」と京子。

転んで動けない五十嵐刑事を飛び超え、警官を追い抜き、
聖也は犯人を確保。
「返して!」と紙袋を奪い返し、犯人を警官に託す。

ここでオープニング。
箸の舞とでもいいましょうか。(笑)
東山さんの動きはさすがに美しい!


犯人は、無銭飲食して捕まったと知ると、
「そんなにお腹が空いていたのか・・・。」
聖也は持っていた肉まんを犯人に渡す。

「うちの新しいリーダーなんです。
 オーナーから信頼されているので、力になってくれると思います。」
京子が五十嵐にそう聖也を紹介する。
涼介と京子は五十嵐に、捜査の手伝いをさせてほしいと頼み込む。
「そりゃありがたい。何かあったらな。」
五十嵐の返事に大喜びする二人。
その時、警察の無線に、殺人事件発生の連絡が入る。
二人は食事に行こうとする聖也を引きずり、殺人現場に向う。

事件は、横浜市内で発生した殺人事件。
不動産業を営む山下正治という男が、自宅で絞殺されたのだ。
殺人現場には興味なさそうな聖也。
だがそこに、出前の寿司を見つけると、聖也の目の色が変わる!

そこへ、静止する警察官に「緒方だ!」と名乗る女性。
刑事・緒方桃(京野ことみ)だ。
「失礼しました!」慌てて警察官が中へ通す。
聖也が同じ手を使う。
「高野だ!」
「・・・どうぞ!」戸惑いながらも中へ通す警官。
「ご苦労。」クールに決めたあと、お茶目に舌を出す。

「五十嵐!報告!」
勇ましく五十嵐を呼びつけ事件の状況を説明させる桃。
被害者山下は、貸しビルや貸し店舗のオーナー。
背後からひも状のもので絞殺。
室内を物色したあとはなく、犯人は最初から被害者の殺害を狙った模様。
第一発見者は被害者の妻。
犯行時刻は午後2時半前後。
妻は午後3時ごろ帰宅し、夫の死体を発見した。

「犯人は顔見知り。それもかなり親しいな。
 ここなら誰かが入ってくればわかる。
 それが不審な人物なら席を立つ。
 しかし彼は食事を続けた。
 出前の寿司は一人前。前もって約束の会った客じゃない。」と桃。
「だったら親しいとは限らないのでは?」と五十嵐。
「五十嵐!初対面の相手の前で食事を続けるのか?」
「続けることもあるんじゃないですか?
 それで、被害者がその人物を怒らせた。
 それで、その人物が被害者の背後に回って、」
「五十嵐!おまえ何年刑事やってるんだ。」
「緒方警部の年齢と同じくらいですが。」
「そこまで怒らせた相手に背中を見せるのか?」
「・・・」
「奥さんにはじっくり話を聞かなきゃな。」

鑑識に挨拶しながら事件現場に近づく聖也。
手を合わせ、マイ箸を取り出し、遺体のそばの寿司桶に残っていた証拠の寿司を
食べてしまう。桶に書かれた『うさぎ寿司』の文字を見つめ、もう一つ。
「確保ー!!」
現場の関係者が凍りつく中、桃は聖也の確保を指示。

=みなと警察署=
取調室で出されたカツ丼を幸せそうに食べる聖也。
桃はマジックミラーでその様子を見つめながら、涼介と京子に尋ねる。
「おまえらのところの探偵なんだな。
 今日フランスから帰ってきたっていうのは本当か?」
「私たちも、今日初めて会ったんで、よくわからないんです。」
「ふざけるなー!
 どこに素性のわからない人間を雇う会社があるんだよ!」
「オーナーが決めたことで、私たちも訳わかんなくて。」
「チッ!」桃は舌打ちをし、取調室へ向った。

「すいません。お茶下さい。」と聖也。
「テメェ、警察舐めてんのか!?」と桃。
「美味しかったら舐めるんですけどねー。」
イスを蹴飛ばす桃。
「五十嵐!何でこいつにカツ丼食べさせてるんだ!」
「食べさせたら何かしゃべるんじゃないかと思って。」
「取調室でカツ丼食べられるなんて幸せだなー。」
「おまえ何でここにいるのかわかってんのか!?」
「わかんないんですよ。誉めていただけると思ったんですけど。」
「誉める?」
「無銭飲食した男の逮捕に協力したんです!」と京子。
「ここへ入ってくんな!
 五十嵐、したのか?」
「多少したようなしなかったような。」
「おまえのしたことはな、捜査妨害、証拠隠滅!」
「まあまあまあ。
 あの、被害者はあの寿司を食べてお亡くなりになったんですか?」と聖也。
「・・・絞殺だよ。」
「だったら、証拠隠滅じゃないですよね。」と京子。
「毒が入っていたら、私死んでましたね。ハハハ。」
「ふざけんな!だったら何で寿司食べたんだ?」
「だって、美味しそうだったんだもん。」
「人をバカにするのもいい加減にしろ!」
「ん?ん?ん??」桃に顔を接近させ匂いを嗅ぐ聖也。
「何だ・・・」
「お昼、まだのようですね。
 遅めの朝はシリアルとコーヒーがぶ飲み。
 胃が荒れているようですね。
 朝は、しっかり食べた方がいいんじゃないですか?
 ポリスは、体力が勝負でしょう!」
「うるせー!
 おまえに説教される筋合いはねー!
 いがらしぃぃ!留置場にぶち込んでおけー!」

そこへ、山内署長(伊東 四朗)が登場。
「お宅のボスから話は聞いております!
 あの人の推薦する人物だったら、大丈夫!」
と大歓迎モード。
「署長!!」
「まあそうカッカしなさんな。桃ちゃん!」
「署長!下の名前で呼ばないで下さい!
 何度お願いしたらわかるんですか!」

京子たちは、捜査に協力させてもらえると、署長のお墨付きを貰い
大喜び。犯人逮捕すれば、金一封も出るという。
「あのー。カツ丼もう一個、頼んでもいいですか?」
聖也はカツ丼お代わりに、大満足!

取調室で注文したカツ丼って、本人が支払うものだと聞いたことが
ありますが、この場合は署長のおごり!?


事務所に戻った一同。
「キャサリーン!ヨシヨシヨシヨシヨシ。」
大きな木箱からそう言いながらチェロを出し抱きしめる聖也。
早速『運命』を弾いてみる。
だが京子たちに見られていることに気づき、『笑点』のテーマに急遽変更。

そんな聖也が急にそわそわし出す。
「待ってたよー!」
彼が待ちわびていたのは、うさぎ寿司の出前。
「食事つきの約束!」「必要経費」と言い張る。
「あの、御代は・・・」店員が尋ねると、
「そうだ!あの事件は確か、出前用の寿司を食べている途中に
 殺されたんですよね?」と聖也。
「出前をした時、被害者の様子はどうでしたか?」と京子。
「誰かが訪ねてくるとか、何か話してなかった?」と涼介。
「今日出前をしたのは、親方なんです。
 私、週末から田舎に帰っていて、さっき戻ったところなんです。」
「質問です。このお寿司はあなたが握ったんですか?」と聖也。
「いえ、親方です。私はまだ修行中ですので。」
隙を見て、寿司に唾をつけ、京子に御代を払わせる聖也。
「頂きます!
 ・・・!!・・・」
聖也は寿司を見つめる。
「うさぎ寿司さん!親方に美味い!って伝えて下さい。」
店員はどこか不安そうに帰っていった。

警察の取調べを終えた被害者の妻は、誰かからの電話にいそいそと
出かけていく。
その後を尾行する涼介。
だが、五十嵐に「うろちょろすんなよ。捜査の邪魔だよ。」と怒られる。
「桃ちゃんの機嫌が悪いんだよ。」と不満を口にする。
「わかりました。五十嵐さんには迷惑かけません。
 ずばり!あの奥さん犯人でしょう!?」
五十嵐、むせ返る!

涼介は事務所に戻り、京子と聖也に尾行聞き込み捜査を報告する。
「山下さん殺しの容疑者は3人。
 奥さんの山下洋子。そして、仕事仲間の佐藤武雄。
 それに、山下さんに借金をしている岡部弘太郎。
 俺はね、奥さんが犯人だと睨んでる!
 死亡推定時刻のアリバイがあいまいなんだよ。
 おしどり夫婦として近所でも有名、事業も順調、
 子どもも既に独立して、来年は結婚30年の真珠婚式を
 盛大にやるつもりだった。
 ところがさ、奥さんが最近一度だけ浮気したらしいんだよ!
 ネットで知り合った男と。」

山内署長が桃に捜査の状況を尋ねる。
「犯行時刻に矛盾が生じています。
 鑑識から詳しい報告が届いたんですが、
 被害者の志望推定時刻は、午後2時前。
 しかし、うさぎ寿司が出前を届けたのは、午後2時過ぎ。」
「つまり被害者は、うさぎ寿司の出前がくる前に、
 寿司を食べて殺されたってこと?」
「ええ。」
「で、彼はどうしてる?
 高野君だよ、食いしん坊の!」
「知りません!」
「負けられませんねー!」

中華街を突き進む聖也。
そのあとを、「ツケ回されたらかなわない!」と見張る京子と涼介。

三人が向かった先は、うさぎ寿司。
意気揚々と注文し、唸りながら食べる聖也。
京子も涼介も我慢できずに注文する。

「すし屋は玉(ギョク)を食べれば力量がわかる!」
得意顔で玉子を注文する涼介。
「最近は自分とこで作る店は少なくなりましたねー。」
聖也の発言に、涼介の面目丸つぶれ!
玉を頬張る3人。
「ここのは自家製、ですよね?」と涼介。
「ハイ!」店主が答える。
「美味しい!玉子の中に何か入っていますよね?」京子が聞く。
「白身魚のすり身でしょう?」と涼介。
「ああ、そういう店もありますね。」と店主。
「・・・あー!ごめん。エビだ!」と涼介。
「小柱ですよね。」と聖也。
「はい!小柱です。」と店主。

「あのさ、ずっと気になってたんだけど、
 寿司の数え方間違ってない?
 寿司の一貫って、2個でしょう?」と涼介。
「一貫は1個でしょ?」と京子。
「これだよ!
 あのね、昔の握りは倍の大きさがあって、
 お客さんに出す時は半分に切って出したの。
 だから2個で1貫って言われたらしいよ。
 ですよね?」と涼介。
「その通りです。」と店主。
「涼介君!詳しいじゃないですか!」
聖也と京子に誉められ得意顔の涼介。
「他の説もあってね、大正時代には、10銭のことを1貫って言ってたの。
 握り1個の値段が5銭で、2個で10銭。
 だから2個で、」
「でも、1貫って言ったら1個出すお店の方が多いじゃないですか?」
京子が店主に聞く。
「うちではお客様がどういうおつもりでおっしゃったのかわからない時は
 お聞きしてお出ししています。」と店主。

3人が楽しく食事をしていると、桃が店にやって来た。
「桃ちゃん!」そう親しげに呼ぶ聖也を桃は睨みつけ、
「今度桃って呼んだらぶっ殺す!」と言い、端の席に座る。

「親方。もう一貫マグロを、握っていただいてもいいですか?」
そのマグロを味わうように食べる聖也。
「親方。寿司はやっぱり、握ってすぐに食べた方が美味しいですよね。」
「味が落ちてきますから、お客様みたいにどんどん食べていただけたら
 嬉しいです。」
「それなのにどうして、出前をやっていらっしゃるんですか?」
「昔はやってなかったんですが、師匠に叱られたんですよ。
 なに偉そうに客選んでるんだって。
 おまえの寿司を食べたいのに、この店にいろんな事情で来られない
 お客様もいらっしゃる。
 そういうお客様に、食べてもらいたくはないのかって、
 そう言われまして。
 出前でも、工夫一つで、美味しく食べてもらうことが出来る。
 師匠がそう教えてくれました。」
「はい。本当に美味しいおすしでした。ご馳走様でした。」
桃は、聖也がそう言い涙をこぼしたのを見逃さなかった。

桃がホームズ・エージェンシーを訪ねていくと、聖也がチェロを弾いていた。
「何で涙を流した!?」
だが聖也はチェロの演奏に没頭。
「何で答えないんだ!?」
聖也は桃には答えず、チェロを弾き続ける。
桃は諦めて事務所を後にする。
あの迷子の猫が事務所のすぐ側で鳴いていた。

猫を膝の上に乗せ瞑想する聖也。
丁度、依頼人の少年が来ていた。
「どうせ追加請求が発生するんでしょ?先払い!」
金田少年が京子にお札を渡す。
「あのね!・・・貰っておきます!」
そこへ聖也が猫を抱き、金田少年の前へ。
「ミユキ!」
金田少年に猫とお金を返す聖也。
だが少年はお金を受け取ろうとしない。
聖也はそれを少年のポケットにしまい、頭を撫でた。

神妙な面持ちで出かけていく聖也。
途中、バイクに乗った涼介に会い、後ろに乗り込む。

向った先は、うさぎ寿司。
店主に頼み、弟子に握ってもらう。
弟子の作業を見守る親方。
「お待ち。」
「頂きます。」
味わうようにゆっくりと寿司を食べる聖也。
「親方。暫く留守にされても、この店は大丈夫です。
 こんな立派なお弟子さんを育てられる方が、
 根っからの悪人のはずがありません。
 親方の寿司を始めて食べた時に、神保町の亀寿司を思い出しました。」
「私が、修行した店です。」
「亀寿司では、店で出す寿司と、出前とでは、
 握り方を変えていると聞きました。
 親方も、そうされていますよね?」
「おっしゃるとおりです。」
「握っていただいて、いいですか?」
親方は頷き、寿司を2貫握る。
一つは店で出す寿司用。一つは出前用。
「へいお待ち。」
見た目には違いがわからないその寿司を、涼介が食べ比べる。
「シャリの温度が違う!」
「店では、握ってすぐに食べていただけるのでシャリの温度は人肌。
 出前は、いつ食べていただけるかわかりませんし、
 お届けした時には、もうシャリは少し冷めてしまいます。
 だったら、シャリもネタも、それに合わせて仕込んだ方が、
 美味しく食べていただけるはずです。」弟子が答える。
「出前の寿司は、ご飯の中に空洞が出来る様に握ってあります。
 時間が経つと酢飯は、自分の重さで潰れて硬くなりますから。
 山下さんが殺された現場に残されていた寿司は、
 店ように握られていたものでした。
 食べ比べて、確信しました。」
店主は包丁を握り締める弟子の手を押さえ包丁を奪う。
「あいつが悪いんです!
 親方に無理やり金を借りさせて、法外な利子を支払わせたんです!」と弟子。
「だからって、人を殺していい理由にはならない。」と店主。
「親方。話を聞いてもいいですか?」と聖也。
包丁を置き、親方が語り始める。
「あの日、山下さんは昼の営業の終りがけにやってきました。
 私は既に、借りたお金以上の金額をお支払いしました。
 それでも、何かと理由をつけて金をむしりに来ました。
 私が禁煙であることを伝えても、言うことを聞いてくれません。
 あの時は、お客さんの座るカウンターで、タバコをもみ消しました。
 私の、大切な仕事場です!
 この先ずっとこの男に付きまとわれる!
 思いがぐるると回って、気が付いた時には、この席で・・・。
 山下さんが、うちの寿司を食べている時に殺されたことは、
 すぐにわかってしまうでしょう。
 私は、出前用の車で山下さんの死体を運び、
 そこが現場であるかのように細工をしました。
 だけど、見破る人がいるとは、考えもしませんでした。」
「親方。もう一度、握ってもらえますか?
 親方が罪を償って戻ってこられるまで、
 この舌に、記憶を焼き付けます。」
「はい。」

聖也は親方が握った寿司を食べた後、再び涼介のバイクの後ろに跨る。
「連行した方がいいよ!」と言う涼介に、
「海が見たい・・・。」

聖也は泣きべそをかきながら運転する涼介にしがみついた。

海を見つめる聖也。
「あんたが通報しないなら俺がするぞ!」
「そんなに逮捕したいですか?」
「罪は償わなきゃ!」
「うさぎ寿司のカウンターに、山下さんが付けたタバコの焦げ跡は
 ありましたか?どこにも見当たりませんでした。
 磨き上げられた白木。
 こぼした醤油やお酒の跡も残っていませんでした。
 いいすし屋は、後始末をちゃーんとします。」
そう言い、また海を見つめる聖也。
「自首するってこと? 
 ・・・どうかなー。
 誰だって臭い飯食いたくないでしょ?」
「私は、そう信じます。」

ホームズ・エージェンシーにいる高野宛に桃から電話が入る。
「はーい!桃ちゃん?」
「このたびは、事件解決にご協力いただき、ありがとうございます。」
親方の自首を知らせる電話だった。

わけのわからない京子。
涼介は聖也に甘栗を進められ、素直にそれに従った。

署長の元へ行く桃。
「負けちゃったねー、桃ちゃん! 
 しかし、捕まえるんじゃなく、自首させるとは、さすが、喰いタン!」
「喰いタンって何ですか?」
「食いしん坊の探偵だから、喰いタン!
 彼らに美味いもの食わせてやってくれ。」
「はい。」
「ん?これ使えるね、喰いタン!愉快だね!」

桃につれられ、川辺のテラスで焼肉を食べる3人。
「いただきます!」
涼介と京子も、同じように挨拶する。
金一封の中身をチェックする京子。
「あのー。緒方警部。金額、間違ってませんか?」
「公安委員会が決めた額です。」
中身は5千円。
「あの、どうにかしてもらえませんか?
 うちの事務所、本当にピンチなんです。」
「お宅がピンチなのは警察には関係ありません。」
にこやかだがズバっとものを言う桃に、怒り出す京子。
「あなたね!今回、うちがどれ位協力したと思ってるんですか?偉そうに!」
「偉そうにしてません。」
「年、いくつですか?」
「え?」
「いくつ!?」
「同い年。」と涼介。

「えーーー!同い年ー!?」
京子も桃もびっくり!
「チャラチャラしてー。」と桃。
「老け顔!」と京子。
「あなたね!不満なら警察の仕事に首突っ込まないで下さい!」
桃は怒って席を立ち、会計を済ませて帰っていった。

一人上機嫌な聖也。
「すみません!鹿の肉お代わり下さい!
 おいっすぃーー!!」


原作の漫画を読んだことがあるので、視聴はどうしようかなーと
迷っていましたが、面白かったです!
東山さんの食べっぷりに、見ていてお腹が空きそう。(笑)
公式HPでは、1話に登場したメニューをチェック出来ます。

佐野さんは、今回はコミカルな刑事役ですね。
京野ことみさんにすごい剣幕で怒られています。
京野さん、迫力ある!!
今まで大人しいイメージが私の中ではあったんですが、
見事それを打ち砕いてくれました。
京子ちゃんとの女同士の戦いも楽しみ。最後は仲良くなれるのかな?

食べ物にヒントを得て事件を解決していく聖也。
寿司の握り方なんて、意識したことなかったのでびっくり!

食に対する情熱、美しい食べ方、感謝の心も忘れない。
フランス語が話せて、チェロも弾ける、不思議な主人公。
東山さんにピッタリです!

ドラマ内で、毎回グルメなうんちくもお勉強できるのかな?
涼介もなかなかの情報通のようですね。
今後、どんな事件をどんな食材で解決していくんでしょう。
オーナーと署長の関係も気になります。

『喰いタン!』では聖也と涼介、『夜王』では聖也と遼介。
間違えそう!


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この記事へのコメント
ちーずさん、こんにちは。
フランス語が話せて、チェロも弾ける主人公は
中国語も話せるそうで、迷惑なやつだと東山さんが
コメントされていましたね。
見ていたらほんとに食べたくなってくるドラマでした。
Posted by honey at 2006年01月15日 17:06
honeyさん、こんにちは。
なんと、中国語まで!!
一体どんな人物なんでしょうね。
ほんと、お寿司が食べたくなりました。(笑)
Posted by ちーず at 2006年01月15日 17:27
思ったより悪くない内容でした。
私的には音楽の方にも注目していたり(笑)。

>『喰いタン!』では聖也と涼介、『夜王』では聖也と遼介。

そう、これですよ。すごく間違えやすい!
この名前はドラマでも原作でも同じだったということに?
大きくイメージが変わってしまうなあ・・・。^^
Posted by ads(あず) at 2006年01月15日 22:28
おなかが空いていると、たまらない
ドラマです(笑)
Posted by mari at 2006年01月16日 03:57
さくらです。

実はこのドラマ見逃してしまったので、早速ちーずさんのブログで1話目を確認してみました。なんか、ホントに主人公の東山さんは、食べてばかりのようですねwwなんか、シナリオだけ見てたら・・探偵なんかやってるより、美食評論家にでもなったほうがいいんじゃない?って思っちゃいました。現場の寿司を1つ2つ食べてみただけで、店で出す寿司と出前用の寿司のわずかな違いに気づくあたり、物凄い舌の持ち主ですね。金田一少年や飼い猫のミユキを登場させらせるのは、金田一のアニメとドラマをやってる日テレならではですね。

京野ことみさんの刑事役が、かなり男勝りな刑事役みたいで、ちょっとびっくりしました・・。京野さんってどっちかっていうと、大人しめのお嬢様っぽぃ役がはまり役だと思ってたのでw

とりあえず、ちーずさんも実際見て結構面白かったようなので、良かったです♪
Posted by さくら at 2006年01月16日 05:07
こんにちは。
土曜日の夜に軽く見るにはいいドラマですよね。
なんでも食べ物に結びつけるところは笑ってしまいました。
Posted by いわぴい at 2006年01月16日 07:04
東山さんは格好よかったですね。どんな食べ物トリック(?)が出るのか、毎回楽しみです。お腹がすくから健康に良いドラマかもしれないですね。
Posted by ドラマの視点 at 2006年01月16日 11:28
ちーずさんこんにちは
喰いタンと夜王の名前は、偶然なんでしょうか?
私も混乱しそうです(笑)
あれだけ食べても太らないのがうらやましい(笑)
Posted by まりこ(^▽^) at 2006年01月16日 12:22
ちーずさん、こんばんは。
名前が不思議に一致していましたね、それから、役者の方もダブっていらっしゃる方がかなりいました。
そんな所ばかり見ていたり、、今回のクール^^。
京野さんの迫力大好きです。
Posted by めいまま at 2006年01月16日 17:40
ちーずさん、こんばんは。
喰いタン面白かったですね。
聖也が食べるたびに私の胃袋も物を欲しがりました(笑)
京野ことみさんのイメージ変わりましたね!
私も大人しい役柄しか印象になかったので、今回は彼女の新たな魅力に期待大です!
Posted by 乃慧 at 2006年01月16日 23:10
こんばんは。コメントありがとうございます!

あずさん。
音楽のチェック!さすがあずさんですね!
登場人物の名前、原作物が多いから仕方ないけど、
「りょう」という字を出すのに遼、亮、涼と、
3つ使い分けなくちゃいけないのが、ややこしい!!

mariさん。
お腹空くし、同じものが無性に食べたくなります!(笑)
私もおすしの食べ比べがしたい。(笑)

さくらさん。
彼は食事つき、という言葉に誘われて手伝いに来たようですよ!
ホームズという名前に、不動産関係かと思っていたようですから。(笑)
日本テレビ繫がりで、笑点、あんぱんまんの絵も登場していました!
そんな遊び心も楽しいですね。
さくらさんが薦めてくださったドラマ、面白かったです!

ドラマの視点さん。
お寿司の次は何でしょう!?
お寿司のトリックにしても、私には思いつかなかったので今後も楽しみ。
東山さんは食べても太らなさそうで、羨ましい!

まりこさん。
両方とも原作があるので、名前は原作どおりかな?
ややこしいですね。
東山さんは運動量も多そうだし、きっと太らないんだろうな〜!うらやましい!

めいままさん。
オッ!めいままさんも京野さんの演技、気に入っていらっしゃるんですね!
私もお気に入り!あんなに怒鳴り続けるのも大変だろうなー。

乃慧さん。
乃慧さんも!
最初のいがらし〜!の一喝に、もうびっくりしました!
でも彼女が怒鳴るたびに笑ってしまう。^^
彼女とのロマンスもあるのでしょうか!?
Posted by ちーず at 2006年01月17日 20:56
このドラマ1話目見逃してしまってせめてあらすじ
だけでもと思って探していたらここを見つけて。
ありがとうございました、鮮明に情景が浮かんできて本当に助かりました。明日気にせず2話目がみれます。またおじゃまさせてもらいます。
Posted by ぱた at 2006年01月20日 18:25
パタさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!

お役に立てて何よりです。
このドラマは東山さんの食べっぷりも魅力の一つなので
是非来週は見てみて下さいね!
またお待ちしています。
Posted by ちーず at 2006年01月21日 00:12
こんばんは。
以前 女王の教室のレビューの方でもコメントを
書かせてもらったちかです。
喰いタン・・・って最初は何だろなぁと
思ってたんですけど意外と面白いですね(^^;)
京野さんのあの剣幕は印象的です・・・
来週(3話目)の予告でクイズ番組が出てきたので
楽しみです。
またコメントさせてもらいます☆
Posted by ちか at 2006年01月21日 23:10
ちかさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
私も思った以上に面白くなってきたな〜と思っています。
京野さん、新境地!?あの勇ましさにはびっくりです。
第3話予告、クイズ番組の様子が出てましたね。
何の料理が絡んでくるのか!?

またお待ちしています!
Posted by ちーず at 2006年01月22日 16:35
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