2006年01月26日

神はサイコロを振らない the 2nd day

『10年前愛した人を今も変わらず愛していますか』

「私が会社に入ったのは、1990年。
 昭和から平成へと改元された、翌年のことだった。
 巷では渋カジやキュロットスカートが流行り、
 私はランニング姿で歌う人が気にかかり(タマさん)
 入社式のことはあまりよく記憶にないが、
 そのあとの飲み会で多少なりともはじけたことは覚えてる。
 若かった!
 そして2006年。
 私は、とんでもない出来事に遭遇した。
 かつて忽然と消息を絶ち、墜落したとされていた東洋航空402便が、
 再び姿を現した。
 10年前の姿のままで。
 再び姿を現した402便には、あの人もいた。
 あの人。いわゆる私の彼。ただし、10年前の。
 10年前の姿のままの彼。元の姿のままの彼。
 まさにモトカレ。
 つまり私は、お恥ずかしいことに、モトカノ?」
哲也(山本太郎)の元に届いた、『残された時間は、あと9日』と書かれた手紙。
大屋本部長(岸部一徳)、坂倉将(升毅)に見せると、悪戯だろうと
取り合わない。
「気になるようなら、こちらで調べておきましょう。」と大屋本部長。

亜紀(ともさかりえ)は10年間の情報を収集し、乗客たちー
後藤瑠璃子(成海璃子)、神蔵竜蔵(ベンガル)・英子(大川栄子)夫妻、
中武昇子(明星真由美)、甲斐航星(中村友也)、黒木亮(小清水一揮)、
らに伝える。
「それモー娘。って言うんだよ。」
「今、肩パット流行ってませんから。」

「98年に改正された総合的学習時間の詳細について教えていただけますか?」
元教員・神蔵が尋ねる。
「・・・資料そろえますね。」

「モー娘。って芸人?お笑いじゃないでしょうね。」
「あのですね、お笑いは、今、こんなのが流行ってます!
 フォォーーーッ!」
「・・・・・」

東洋航空の会見が始まり、乗客らはテレビを見つめる。

『前代未聞のことであり、前例のないことでありまして、
 現在、調査中であるとしか、申し上げられません。』

哲也は、遺族会会長の甲斐(尾美としのり)に同じ手紙が届いたことを
告げられる。別室で記者会見を見ていると甲斐が呟く。
「同じだ。まるでこっちがタイムスリップしたようだ。」

原因の解明、乗客の社会復帰を約束する大屋本部長。

「10年前402便が消息を絶ったときと同じようなことを言っています。
 前代未聞。前例がない。責任はどこにあるか。
 そう繰り返すばかりで、全力を挙げての支援というのは遅々として
 進まなかった。
 僕のところに、この手紙が届いたのはここだけの話にして下さい。
 僕は大屋本部長に、いえ、東洋航空に対してどうしても不信感が
 拭えない。黛さんを除いては。
 遺族会を立ち上げようとした際、東洋航空の中で唯一味方になって
 くれた方です。黛ヤス子さん。」

「神様は、このとんでもない出来事を、どう見ているのだろう。
 時空を超えた人々の、切なくも美しい感動のストーリーを
 思い描いていたのでございましょうか?
 だとすると、私は失格だな。
 私はもう・・・」


ヤス子(小林聡美)の家へと走る哲也。
突然の訪問に驚いたヤス子はドアを思わず閉めてしまう。

弟の菊介(武田真治)を押しのけて部屋に上がりこむ哲也。
「そういうことか!
 10年もあれば、結婚したり離婚したり、また結婚したり。
 そうなのか!?」
「だれこの人!?」「誰だよこいつ!?」

「映画やテレビで、全然似てない俳優同士が、親子だったり兄弟だったり
 するの見たことあるでしょう? 
 それと同じように、私たち、全然似てないんだけど、姉弟なの。」
哲也に背を向けてそう語るヤス子。
「姉ちゃんどこ見てしゃべってんの?」と菊介。
「そっか!弟か!
 じゃ、その、結婚したり離婚したり、また結婚したりっていうのは?」と哲也。
「そういう忙しい目には、合ってないかな。」
「そう、そうか!そうだったんだ!」哲也、一安心。

「いつまで背中向けてるんだ?
 こっち、向けよ。
 顔、見せろよ。」
ヤス子は背中を向けたまま。
「いや、いいよ。
 顔を合わせたくないなら、そのままでいいから聞いてくれ。
 俺、まだ事情聴取っていうのが残ってて、
 このあとすぐに行かなきゃいけないんだ。
 だから、すごい手短に話すけど、遺族会会長の甲斐さんが
 君を呼んでいる。
 じゃ。」
「え、それだけ?」
「言ったろ。パイロットクルーの事情聴取がまだ残ってるんだ。」
「それなら、電話で済ませば良かったのに。
 番号前と変わってないよ。わざわざ来ることないのに。」
「会いたかったんだ!お前に。会いたかったんだよ!」
菊介が茶化す。
哲也はもう一度甲斐に連絡するように言いホテルへ戻っていった。

戸惑いつつも甲斐のもとへ向かうヤス子。
甲斐は402便の乗客名簿を差し出し、まだホテルに滞在している乗客たちの
ケアを進めるように頼む。
「これは、私の仕事ではありません。
 私は担当ではありませんので、すみません。」
「彼から、聞いてないんですか?
 副操縦士の木内さん、恋人だそうですね。」
「それは昔の話です。」
「何も言ってませんでした?」
「何がですか?」
「残された時間は、あと9日です。
 もう一度同じ現象により、402便の乗員・乗客は再び、消えてしまいます。」
「は?」
「このことは、僕と木内さん以外、まだ誰も知りません。」

亜紀は乗客たちと食事を取りながら、当時のことを話していた。
「ようするに、あの時の急激な揺れは、402便が時間軸のねじれに
 吸い込まれて、吐き出されたからなんですよ。」
「飛行機が、何らかの理由で光の速度に限りなく近い速さまで加速すれば、
 飛行機の中で1時間経つ間に、飛行機の外で10年経つっていうのは
 説明が付くんじゃないかな。」
専攻が物理学だという甲斐の弟・航星が説明する。
「何らかの理由っていうのは?」
「おそらく、地球を横切ったマイクロブラックホールと推測され、
 それが、時間軸のねじれを引き起こしたんじゃないか。」

甲斐がヤス子に説明する。
「つまり、もう一度時間がめくられ、引き戻されるという現象が起き、
 姿を現して10日後、既に、昨日で一日経過していますから、
 あと9日です。
 わかりますか?9日後に消えるんですよ?」
「それは消えないよう各自が何かに捕まっていればいいことじゃないんですか?」
「そういうことじゃないんです!」
「でもあまりにもあり得ない話だから、」
「実際ありえないことが起きたじゃないですか!
 時空を超えて現れた彼らを、黛さんもその目で見たでしょう!
 僕は、遺族会会長として、彼らの時間が限られたものであるなら、
 かけがえのない時を過ごしてほしいと思っているだけです。
 黛さん、もう一度、あり得ない話が起きるんです。
 起きてしまってからでは遅いんです。時間がないんです!
 彼らは消えてしまうんですよ!」

乗客名簿を預かった帰り道、ヤス子は亮とボール遊びをする亜紀を見かける。
しばし亜紀の姿を見つめていると、亜紀が気付く。
「ヤッチ?」
「何やってんの、こんな寒い中。」
「そっちこそ何?」
「うち帰ったの?お母さん待ってるんじゃないの?」
「大丈夫!電話したから。」
「大丈夫じゃないよ。あんたのお母さん大変だったんだよ。
 あんたが死んだ時。」
「だから死んでない。生きてるってー。」
「だから死んだって言われたとき!
 憔悴しきって、食事も喉を通らなくて、
 痛々しくて見ていられなかったんだから。
 遊んでないで帰りなさいよ。」
「遊んでないよ。みんなが落ち着いたら帰るよ。」
「みんなのことはいいから!」
「みんなが落ち着くまで、お世話係することにしたの!」
「それはあなたの仕事じゃないでしょ。」
「だって、ほっとけないもん。
 誰かさんみたいに、ほっぽっとくこと出来ないの!
 私は、東洋航空の人間ですから。
 私、東洋航空は、お客様を、無事に、確実に、目的地にお届けする
 責任がありますから。」
ヤス子に指摘された前髪を「変えたわよ」とでも言うように触れ、
亜紀は「フン!」と言い行ってしまった。

「僕のお父さんとお母さん、どうして迎えに来てくれないの?
 いつになったらお家に帰れるんだよー。」
亮が亜紀に聞く。
「今、東洋航空の偉い人たちが、色々調査をしてくれてるから
 大丈夫だよ。
 調査といえば、長さん亡くなったの知ってる?」

=402便対応支援室=
ヤス子は、乗客の日向啓太(丸山智己)と霧島藍(矢沢心)の駆け落ちカップルが
行方をくらませたことを知る。
「消えてしまったんですか!?消えるのは9日後って。」
「何で知ってるんだ!それを。」と坂倉。
「ご存知なんですか!?」
「そういう噂だ、噂!君には関係ない!!
 今回のことで関わるなと言われたはずだろう!?」
ヤス子は坂倉のパソコン画面を見る。
『残された時間は、あと9日』とある。
坂倉が慌ててパソコンを閉じた。

家に帰ったヤス子は、テツからの電話で、あるホームページを発見。
ようやく甲斐の話が本当だと知った。

瑠璃子の部屋に行き食事に誘う亜紀。
「最低だよね。娘のCD売って、ひと儲けしようだなんて。」
瑠璃子はそう悲しそうに呟いた。

乗員乗客たちの運命を知ったヤス子は、すぐに家を飛び出して
402便の対策支援室に向かう。
「私の机、まだありますか?」
坂倉に指差された席に、書類を置くヤス子。
「行方のわからなくなった日向さんと霧島さんの件ですが、
 私は2人のご友人より何度か手紙をいただいています。
 5年ほど前のものですが、なにか手がかりが見つかるんじゃないかと。
 それから、チャイルドケアの坊やの、
 名前はご存知だと思いますが、黒木亮君と言います。
 長崎の離島にある母方の実家に遊びに行った帰りに
 事故に合いました。
 夏休みにたった一人でおじいちゃん、おあばあちゃんの所に
 会いにいく。
 初めての大冒険の帰りです。 
 おじいちゃんとおばあちゃんは既に亡くなり、
 ご両親は離婚されました。
 ご存知だとは思いますが、一人息子の亮君を失ったことが
 離婚の原因だと伺いました。
 お母様は3年前に海外に移住されて、確かハガキが。」
そう言い書類の中から探すヤス子。
「渡して下さい。その書類全てを彼に渡して下さい。」
大屋本部長がやって来て言う
「私が調べます!」
「それはあなたの仕事じゃありません。
 あなたは担当ではありません。」

哲也と亜紀も部屋の外から様子を伺う。ヤス子が言う。
「私が会社に入ったのは1990年です。
 その翌年にジュリアナ東京がオープンしました。
 当時ウォーターフロントと呼ばれていた港区芝浦に出来た
 倉庫を改造した大型ディスコです。
 これはご存知ないですよね?」
「知ってます。
 羽根付きの扇子を振り回しつつ、こうして踊るところでしょ?
 一説には、盆踊りが進化したものだと言われたものです。
 お立ち台と呼ばれるステージの上で、若い女性たちが競い合うように
 踊っていたものです。」と大屋本部長。
「仕事を終えて家へ帰る途中、ジュリアナ東京までの道のりを、
 ボディコンを着た女性たちが歩いていく姿を、よく見かけました。」
「今にして思えばその光景は、最後のバブルの象徴だったのかもしれない。
 それがどうかしましたか?」
「入社当時の私の思い出です。
 私はジュリアナ東京には行きませんでした。
 会社に入ったばかりで、仕事を覚えることに一生懸命だったんです。
 私、会社に入った当時は一生懸命だったんです。」
「昔の自分に戻りたいということですか?」
「昔の自分には戻れません。」
「しかしそういうことでしょう?」
「私の仕事は地上勤務です。
 空港でお客様の誘導や航空券の販売、カウンターでのチェックイン、
 乗り継ぎ客のケアやクレーム処理。
 そのほとんどが単純で地味な作業です。
 口の悪い人にいわせると、航空会社の末端で働いている人間です。
 でも入社当時一生懸命だった私は思いました。
 東洋航空の飛行機が無事も運航する為に、自分たちの仕事はあるんだ。
 操縦士のように操縦桿を握ることはないけど、
 客室乗務員のようにお客様と一緒に飛行機に乗ることはないけど、
 私の仕事が、彼らを支えているんだと。
 私は地上勤務の末端で働く人間ではありますが、
 東洋航空のいち社員として、402便にご搭乗なさったお客様を
 放っておくことは出来ません。
 原因究明や責任の所在がまだはっきりしていないことはわかっていますが、
 私は出来る限りのことをしたいと思っています。
 いえ、させていただきます。
 私たち東洋航空は、お客様を、無事に、確実に、目的地にお届けする、
 責任がありますから。」

ヤス子の言葉に涙を流す亜紀。
哲也もじっとヤス子の背中を見つめる。

「聞かなかったことにします。
 今の話は、聞かなかったことにしましょう。」
大屋本部長はそう言い、部屋を出ていった。

ヤス子は席に付き、資料を整理し始める。
「今のあれな、聞かなかったことにするから何もするな、
 って意味だからな!」
坂倉はそう言うが、ヤス子は気にせずに作業を続けた。

「ヤッチ!」
亜紀と哲也に気付いたヤス子はまた哲也に背を向ける。
哲也は亮の母親にすぐに連絡しようとハガキを探す。
「それこそヤッチ!それでこそヤッチだよ!
 もう、腐った干物みたいに成り下がった女に
 何が出来るかわかんないけどね!」
「何が出来るかじゃなくて何をしたかでしょ!」ヤス子が答える。
「理屈こねてるしー。」
「もう又泣いてるしー。」

哲也は亜紀には家に帰るよう言う。
「別に急いでかえることないし。」
「いいから帰れ!」
「何でよ。・・・あ!そっか。そういうこと?そういうことでしょ!
 気が効かなくてごめん!」
亜紀は2人をからかいながら楽しそうに帰っていった。

「言うなよ。亜紀には。
 自分が消えるかもしれないってこと、言わない方がいいな。」
「あんたも帰れば。うち帰ってないんでしょ?」
「うち?うちは99年のノストラダムスの大予言通り消滅したよ。」
「してないよ。お父さんもお母さんも元気だよ。
 西伊豆に引っ越して新しいお家に住んでる。」
「良く知ってるな!」
「お線香上げに行ったから。
 二階が亡くなったあなたの部屋で、私の写真飾ってあった。
 入社式の後の飲み会で、私とアッチのふざけた写真。」
「あ、あれな!亜紀がくれた。」
「やっぱり!」
「そうか。お袋、お前の写真飾ってくれてたか。
 紹介しておいて良かった。結婚しようとか話もあったもんな。」
「あ、あのさ!頭ではわかって言ってたけど、
 昨日まで28歳だった彼女が一晩たったら38歳って
 かなりショッキングだと思うのよ。」
「そんなことないだろ。」
ヤス子の前に座る哲也。
哲也を後ろ向きにさせるヤス子。
「だからさ、私のことまだ見てないから、思い切って見るといいわ。
 だけど!ショックを和らげる、ために、
 60っていうのはどうかと思うの。」
「60!?」振り返る哲也をヤス子はまた後ろ向きにさせる。
「10年経ってるってところを、60年って思う、ナイスアイディア?」
「どこがだよ。しかもナイスって何?」
「いやだから私、60年後の私と思って、振り向いてみて。」
「60年後っていくつだよ?」
「88?」
「そんなの生きてないよ!」振り返る哲也の頬を押し戻すヤス子。
「生きてる!生きてるのよ。いいから。
 だから88の私を想像してみて。」
「・・・」
「想像した?」
「・・・」目を閉じて想像する哲也。
「88じゃよ。」
「じゃよって何だよ。」
「88じゃからの。」
「ハイハイ。」
「真面目にね。」
「88ね。」
「88.」
「88.」
哲也が振り返る。
「・・・・・」
「・・・・・若っ!」
笑いあう二人。
「アホか。何バカなこと言ってんだよ。ったくしょーがねーな。」
哲也はそう言いヤス子の頭にポンと手を置く。
「ちゃんと航空券の手配しろよ。亮君のお母さんの。
 ロスからだったら、明日には到着するだろう。
 俺はいなくなった2人の友達を当たるから。
 霧島さんと日向さん。何でいなくなったの?」
「霧島さんのご両親が2人の交際に反対して。
 家出を決行したその日に事故にあったから、
 ご両親は自分たちが悪かったって。」
「じゃあもう、どっか行っちゃう理由なんてないよな。
 早く見つけてあげないt。探してくる。」
哲也が部屋を飛び出していった。

「私の好きなタイプは、知的で、
 全てにおいて効率よく、
 決して物事に動じず、
 決してわめいたり、叫んだりせず。
 クールに年を重ね、
 淡々と穏やかな老後を過ごす。
 そういう相手を、私は望んでいた。
 それなのに・・・。
 私は10年前、惚れてしまったのだ。
 10年前、私は自分の好きなタイプとは全く別の男に惚れ、
 誰よりも、愛しいと思っていた。」


訪ねた住所は転居していた。
哲也は町中を走り回り、疲れきった様子でホテルに戻る。
そこに、ヤス子が待っていた。
哲也が嬉しそうに微笑む。

「見つかったの?」
「惜しいトコまで行ったんだけどね。」
「行ってないでしょう。
 そんなアナログな探し方してどうすんの。
 朝、区役所に行って友達の転居先を調べる。
 限られた時間なら無駄な動きをしない。
 もっと時間を有効に使う!」
「はい・・・。」
「二人は東京に来るのが初めてだから、東京名所を当たってみるのも
 いいかもね。じゃ!」
「帰っちゃうの?」
「これ、豚マン。」
ヤス子はそう言い帰っていった。

その頃、日向と霧島は夜の東京タワーの前で記念撮影。

残された時間は・・・・・あと8日

甲斐は加藤教授に電話をし、弟の航星がブラックホールに吸い込まれる瞬間
写真を取っていたと話す。
「正確にはマイクロブラックホールだ。
 おそらく直径が、1ミリあるかどうかの。」と加藤。
「まだ現像には出していません。加藤教授にお会いしてからと思いまして。
 東京に、来ていただけますよね。」

『東京に行きます。
 許して下さい。柚子』
早朝、柚子は置き手紙を残し、先輩・昇子がいる東京へと向う。
「ごめんね・・・。」
柚子は涙をこぼして謝り、そして家を出ていった。

柚子の娘・桃子(佐々木麻緒)が目を覚まし、母の姿を泣きながら追う。
「お母ちゃん!」

「先輩、待っててね。先輩ー!」

「お母ちゃん!お母ちゃんー!」



柚子の娘役は、『火垂の墓』の節子を演じていた佐々木麻緒ちゃんですね。
とてもいい演技を魅せてくれたので、楽しみ!

10年前、大切な人たちの突然の別れ。悲しみ。諦めた夢。
そして、突然の再会が、周りの人たちを変えていきます。
失った時間、夢を取り戻そうと。

主婦となった柚子が、先輩の元に走るというのは想像していなかった。
柚子は10年前、先輩と同時に、自分の夢をも失ったのですね。
諦めた夢が、先輩と共に帰ってきた。

それは、ヤス子にとっても同じことなのかも。
10年前の頃のような情熱、前向きな姿勢を取り戻したのですから。

「私、東洋航空は、お客様を、無事に、確実に、目的地にお届けする
 責任がありますから。」

亜紀がヤス子に言った言葉と、ヤス子が本部長たちに言った言葉は
同じでした。
あの頃、この言葉を信念に、仕事に全力投球していたのでしょう。
亜紀の言葉に、そして緊急事態に、ヤス子も目を覚ましたようです。

恋人に10年後の自分の姿を見せまいとするヤス子の気持ち、
女性ならわかりますよね。
88歳の自分を想像させ、おばあちゃん言葉で話すヤス子が
とても可愛らしかった。

本当のところ、哲也は10年後の恋人の姿にどう感じたんでしょう。
頭をポンと撫でるところに彼の優しさを感じました。

今クールは『神はサイコロを振らない』『百夜行』『時効警察』と、
過去を振り返る作品が多く、自分自身、あの頃は何をしていたかなーと
しみじみ。


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この記事へのコメント
 小林聡美&ともさかりえのコンビは言うに及ばず、山本太郎&武田真治もいいですよね。
 自分はNHK土曜ドラマ『氷壁』も見ているので、そっちのシリアス路線の2人とは好対照で、芸達者だなぁって思いました。

 このテーマだとシリアス路線にもできたけれど、このクールは重いドラマが多いから、こういう風にコメディタッチで描かれるとホッとします。
 でも、先が見たい!という点では、「けものみち」「アンフェア」と同等かそれ以上に気になります。
 9日後に何が待っているのか?大注目です。

 なお、トラックバックいただいた記事のタイトルが「the 1st day」のままになっています。修正後にもう1回トラックバックいただければ、間違っている方を削除しますよ〜。
Posted by pixy_japan at 2006年01月26日 02:28
ちーずさん、こんばんわ。
10年一昔ですが、ヤス子の通った道は、
大体の人たちと同じだと思います。そこで
暗いまま年を重ねるか、仕事に燃えられるか
試されているみたいです。
Posted by mari at 2006年01月26日 03:49
トラックバックさせていただきました!!
88歳の自分を想像させるところのかけあい、
ほんとにかわいらしかったですね。
ストーリーよし、演技よしで、これからが楽しみです☆

ちなみに・・・Bookmarkさせていただいてます。
無断ですみません(´Д`;)
Posted by ais-lemon at 2006年01月26日 08:50
神はのコメントじゃないんですが・・・(相変わらずすいません)
春ドラ情報!!!フジは天海祐希さん、TBSは山ピー単独主演だそうな・・・。

ちーずさんもちろん、ガチバカの黒川さんの感想はどこかでちびっとづつ書かせていただきます!
Posted by ぽち at 2006年01月26日 09:47
こんにちは。
やっぱりヤスコも女の子なんですよね。
とってもかわいかったですね。
あとアッチの前髪のくだりも面白かったですね。
それにしてもいろんな問題を抱えたまま
なのでこれからもっともっと切なくてつらく
なりそうです。
Posted by みのむし at 2006年01月26日 11:33
こんにちは。コメントありがとうございます!

pixy_japanさん。
このドラマ、私も最初はシリアス路線でいくのかと
思っていましたが、今の雰囲気がとても気に入っています。
pixy_japanさんのこのドラマへの評価が高いのがうれしいです!
TBの件再送させていただきました。ありがとうございます!

mariさん。
このドラマを見ながら自分も10年前を振り返ってみたりします。
ヤス子はあの事故がなければ、結婚して仕事と主婦を
両立させていたんじゃないかなー。
失った時間をどう取り戻していくのか、すごく興味があります。

ais-lemonさん。
あの乙女心、すごくわかります。(笑)
二人の掛け合い、ほほえましかったですね。
ブックマークありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします。

ぽちさん。
春ドラ情報ありがとうございます!
おぉ!天海祐希さんに、TBSは山下さん!
それぞれ期待しちゃいます。どんな内容になるのかなー。
コメント欄、どこを使って下さってもOKですので
またお待ちしていますね!

みのむしさん。
どちらかというと、時空を飛び越えてきた人たちのほうが
現実を受け入れているのかな。
アッチにしても、テツヤにしても。
それぞれがどのように時間を生め、もう一度さよならするのか。
最後は泣かされそうですね。
Posted by ちーず at 2006年01月26日 13:36
ちーずさん、こんにちは。
水曜日のこの枠に、最近ハマりやすい私です(笑)

今回は、ヤス子とテツのやり取りが面白くて温かい気持ちになりました。
ようやく動き出したヤス子の活躍、楽しみです♪
Posted by lavish at 2006年01月26日 15:15
ちーずさんこんにちは。
確かに10年前をドラマ見てるとふりかえっちゃいますよね。
山本太郎がすごくやさしい感じがでてていいですよね。
Posted by at 2006年01月26日 15:33
柚子の娘、どっかで見たことあるな〜と思ったら、
「ホタルの墓」の子だったのね〜
かわいくて、ちょっと昭和っぽくていい感じです。
ホント、実際のところ木内はどう思ったのかしら?と私も思いました。
Posted by きこり at 2006年01月26日 16:17
こんにちわ、TBありがとうございました。

最後にまた別れが待っているのかと思うと重くなりそうですが、小林・山本・ともさかのトリオが重いだけではなく、この次の10年を前向きに進みたくなるようなラストにしてくれるのではと期待しています。
Posted by tsumire at 2006年01月26日 17:39
ヤス子が失った情熱を取り戻そうとしてるのに
なぜ本部長は執拗にヤス子をさえぎるのか
そのあたりがよくわかりません。
この10年、死んだように過ぎたものであっても
重大なミスをしたとも思えないのですが。

今週回はやっと木内と対面。10歳差を気にする女心が
よく出ていましたね。そして木内の優しさはよかったですね。
Posted by かりん at 2006年01月26日 19:14
こんばんは、ちーずさん。
2話を見逃してしまって、今読んだところです。
1話でつかんだ人物たちが頭の中でちゃんと動いてくれました。
ちーずさんのレビューでほぼ満足です、ありがとう!
このサイトに巡り会えた事に今更ながら感謝しています。
Posted by tenten at 2006年01月26日 21:47
な、なんか一話より良かった気がします。これは見続けるかも?

ところで山P主演のドラマ、ヤングサンデー連載の「クロサギ」が原作です。ちょっとだけ立ち読みしたけど、山Pのキャラにあってるかも。
楽しみですね。
Posted by さとし@快投乱打 at 2006年01月26日 22:20
小林聡美さんが大好きなので見始めました。元(?)恋人とのやりとり、ホント、微笑ましくって大好きです。山本太郎さんは、昔は体育系のイメージだったのですが、いい役者になられたんだな〜なんて生意気にも感心してしまいました。
この2人のやりとり、今後も楽しみです。
Posted by のんのん at 2006年01月26日 23:05
こんにちは!

>88歳の自分を想像させ、おばあちゃん言葉で話すヤス子が
とても可愛らしかった。

このシーンは、とても好きです。
小林さん、愛らしいですね。
Posted by GO at 2006年01月27日 12:52
10年後の世界だという自覚はあれど、哲也にとってはヤス子はヤス子のままだったんでしょうね。
好きだけど昔には戻れないと複雑な思いのヤス子とは対照的に、思わず会いに走った哲也との温度差が面白かったです。
面白い会話がいっぱいで、シリアスな設定なのに重くないのがいいですよね〜。あの本部長でさえジュリアナ踊りですもん!(笑)
Posted by まこ at 2006年01月27日 16:40
ちーずさん、こんばんは。
2話から目覚めました。これ絶対いい!と思ってます。
小林さんのセリフがいちいち私のツボを刺激して、
>それはそれぞれ、何かに摑まっていれば、、とか
>似てない兄弟の話、、とか
>10年を60年と思え!というアイデア!?とか
とにかく、シリアスなはずなのに、笑ってしまいました。
尾美さんが真面目に言えば言うほど、、^^
とにかくいいです。
山本さんも体育会系かと思いきや、なかなかいいですね。
Posted by めいまま at 2006年01月27日 18:53
すみません、
>それは、それぞれ何かに摑まっていれば、、です。^^;
Posted by めいまま at 2006年01月27日 18:56
あれ?入らない?
何かに、つかまっていればです。^^;
何度もすみません。
Posted by めいまま at 2006年01月27日 18:57
これを書くのにどれくらいの時間がかかるんですかぁ?
Posted by 黒谷つかさ at 2006年01月27日 23:02
ちーずさん、こんばんは。
まさか、柚子が昇子の元へ行く事になるとは思いませんでした!
柚子は残り日数が9日だという事を知ってるんでしょうか?それとも、もう1度夢を追いかけたいと思ったんでしょうか?
それにしても…娘の桃子は大人っぽいですよね。
父親に母親の夢を説明してましたもんね。この親子の今後も気になってきました。
Posted by 乃慧 at 2006年01月28日 00:33
こんにちは。コメントありがとうございます!

lavishさん。
この枠、いいドラマが続いていますね。私もお気に入りです!
自分の老後のことを考えて生きていたヤス子が、目覚めましたね!
テツの優しさが嬉しかったです。
でも、切ない!
前回の『あいのうた』の、別れがくることがわかっているという切なさと
同じですね。

01月26日 15:33さん。
つい、自分は10年前・・・と考えてしまいますね。
そして、10年後・・・と考えると、なんだか恐ろしい!(笑)
山本さんのまっすぐさが優しい雰囲気を出してくれています。

きこりさん。
そうそう、節子役で泣かせてくれた子役さんです!
女性の10年は大きいですからね、哲也のリアクションが心配でしたが
とても優しく、まるで自分がヤス子のようにほっとしました。(笑)

tsumireさん。
たった10日の滞在というのが切ないですね。
それでもきっと、残された家族たちは今までとは違った生き方を
見つけられるのでしょう。
それぞれの家族の思いに感動しそうです。

かりんさん。
ヤス子の上司たちの態度、納得できませんね。
事務的に片付けたかった会社側と、家族の立場となって行動したヤス子。
会社側はヤス子がうっとおしかったということで、邪魔者扱いしているんでしょうね。
ヤス子が気の毒です。
10年ぶりの再会、おばあちゃん言葉でしゃべるヤス子がとても愛らしかった。

tentenさん。
お役に立てて光栄です!
とても素敵なドラマとなりそうなので、レビューにも力が入ります。
またコメント残しにいらして下さいね!

さとし@快投乱打さん。
素敵なドラマとなりそうですね!是非是非、視聴続けて下さい。
山下さん情報ありがとうございます。
『クロサギ』ですか?私も原作立ち読みしておこうっと。(笑)

のんのんさん。
小林さん、素敵な女優さんですよね。
小林さんが表現する女性の可愛らしさが大好きです。
山本さんの認識も、このドラマで大きく変わりそう!
二人のやり取りをずっと見ていたいです。

GOさん。
あの会話は本当に可愛らしかったです。
そして、ナイスアイディアでした。(笑)

まこさん。
哲也にとってはたった1日の出来事で、ヤス子にとっては10年もの長い年月。
お互いの気持ちの温度差がはっきりと描かれていましたね〜!
そうそう。シリアスなのに重過ぎない!そこがとても気に入っています。
本部長のジュリアナ踊りはお宝映像!?(笑)

めいままさん。
ツボ、刺激されます、されます!!(笑)
パニックになっているときって、どうでもいい発言をしてしまったり、
そういうことってありますよね。
まさにヤス子はそういう状態なのかな。

黒谷つかささん。
この記事は、3時間ぐらいかかっています。
詳細レビュー付きにすると、どうしてもそれぐらいかかってしまう。(汗)
今クールは仕事の方が忙しいので詳細レビューは減らすことになりそうです。

乃慧さん。
柚子がもしもパソコンを見ているとしたら、あと9日ということは知っているかも。
でもそんなシーンはなかったですよね?
それぞれが、失った時間を埋めようと動き出す。
柚子の家族と夢、そして瑠璃子家族、あの少年は?駆け落ちカップルは?
それぞれ、どう動いていくのかすごく気になります。
Posted by ちーず at 2006年01月28日 18:50
さくらです♪

このドラマ・・新たな謎が生まれてしまいました。2日分が終わったので、後8日で乗客は消えてしまうということですが・・・この消えてしまうというのは、歴史から消えてしまって二度と会えないということなんでしょうか?それとも、10年前の元の時間に戻されるだけ??だとすれば、10年後の亜紀や哲也も亜紀や哲也が10年前に戻った瞬間から存在するようになるんでしょうか??なんか・・ややこしいドラマだな。ヤス子は10年後の亜紀や哲也に会えるのか?気になります・・。

亜紀や哲也がやってきた10年前っていえば・・96年。丁度亜紀役のともさかさんはドラマ版金田一少年の事件簿で美雪ちゃん役とかやってた頃でしょうか。10年前の96年の同時期のドラマ一覧表を見ると「古畑任三郎」や「白線流し」なんてタイトルが・・。ちなみに日テレでは、「奇跡のロマンス」や「銀狼怪奇ファイル」などが放送されていたようで・・時代を感じます。でも・・土9の枠だけは、当時の銀狼怪奇ファイル主演が堂本光一で、犯人役がV6の三宅健・・。今の喰いタンの主演が東山紀之&森田剛だし・・実はあんまり変わってなかったりするのかな?wwちなみに、当時の月9は和久井映見さん主演の「ピュア」。共演は堤真一さんなんで、去年も共演してましたね。他にもアンフェアで主演の篠原涼子さんが出てたりします。「白線流し」には喰いタンに出てる京野ことみさんが出てるし、10年経っても活躍してる人は活躍されてますね・・やっぱり。
Posted by さくら at 2006年01月30日 06:03
さくらさん。
10日後に彼らがどこへ消えてしまうのか、謎ですね。
私は『黄泉がえり』のように一人一人、そして飛行機も
消えてしまうラストを予想してみたんですが、
消えてしまった彼らはどこへ行ってしまうのか。

10年前飛行機に乗る前に戻れば、みんな、飛行機に乗らずに済む!?
未来を変えてしまうのは、無理かな

10年前のドラマ、懐かしいですね。
さくらさんがおっしゃるように、今でも活躍していらっしゃる方は
やっぱりすごいと思います。
Posted by ちーず at 2006年01月30日 13:23
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