2006年03月09日

けものみち 最終章

『生き残る!女帝最後の賭け』

久恒(仲村トオル)とともに生まれ故郷の富山・伏木へと逃れた
民子(米倉涼子)の前に、小滝(佐藤浩市)が現れた。
小滝は民子を抱き寄せると、一緒に帰ろうと優しく囁く。

「あなたの言葉はいつも同じ。
 その時の私を抱きしめるか、突き放すか、どちらかでしかない。
 そしてそれはいつも決まっている。
 嘘・・・。」


そこへ、病院から久恒の容態が急変したとの電話が入る。
 
「大丈夫か?」と久恒。
「自分の心配したら?」民子が答える。
「ああ・・・。いいところだなぁ、ここは。」そこへ、小滝が入ってくる。
「あなたの目的は何ですか?」と小滝。
「消えろ!」
「お金ですか?」
「消えろ!」

「民子、僕なら、君の全てを取り戻せる。」
「ダメだ、こんなやつについていっちゃダメだ!」
「君の人生だ。」と小滝
「この男の話を聞くな。なんでこいつの招待がわかんないんだ。
 消えろ!ここから出ていけ、出て行けー!」
声にならない声で久恒がそう叫ぶ。

「わかってる。全ては自分で決めることだから。」
民子はそう久恒に言い、小滝を追った。

「私は、もうあなたの役には立てない。
 あなたの言うとおり、全てを失ったのよ。」
「君が必要だ。
 俺の側にいてほしい。」
だが民子は久恒の手を振り解き、病室に戻っていく。

久恒が民子の手を握る。
「あんた、ここで、
 ここで、生きていけよ。」

そこへ、妻・薫(網浜直子)と子供が駆けつける。
「ご迷惑をおかけしました。」
夫を病院に運んでくれた礼を言う妻。
民子は病室を出ていく。

「何で早く言ってくれなかったの」と泣きすがる薫。

民子は病院の医師に呼ばれる。
「民ちゃん・・・じゃな?
 喘息は、もう出ないようになったか?」

「都会には、人間の皮を被ったけだものがぎょうさんおって、
 美しい人を食い物にする。気をつけんとな。」

いい思い出がなかったというこの町で、
自分を覚えていてくれた医者。
その医者の優しい言葉に、民子はどう思ったのでしょう。


薫に呼ばれる民子。
「主人とは、どういう関係ですか?」
その声は久恒にも聞こえていた。
「刑事と容疑者です。」
民子はそう言い、薫の前から立ち去った。

「ここで見た夢は死んだ。
 ここで夢見た少女は、元からここにいなかった。
 そう思えば・・・それでいい。、
 あとはただ、あの男との、答えを出すのみ。」


海を見つめ、民子は短刀を握り締めながらそう考えた。

数日後、芳仙閣・白妙の間に小滝と間宮(長谷川朝晴)の姿があった。
間宮によると、特捜部は鬼頭が築き上げた日本の裏側で暗躍する人脈、
いわば黒いネットワークのすべてがつまったデータを探しているが、
とうとう見つからなかったという。

間宮が言うチップの話を、まるで初めて知るように聞く小滝。
実はそのひとつを小滝はすでに手に入れていた。
だが、それはふたつ揃ってこそ意味をなす。
しかしその素振りを全く見せない小滝に間宮は意味深な言葉を投げる。

「とぼけないで下さいよ。知ってたんでしょう?
 小滝さんがそれを手に入れるのにどれだけの時間を浪費したか。
 実はもう、手に入れてたりして。」
「君の思いは、もう遂げたんじゃないのか?
 恨んでたんでしょう?
 20年前、君の父を自殺に追い込んだ。
 無意味なもんですよ。積年の恨みなど。」

間宮は鬼頭に恨みを抱いて近寄ってきたのですね。
小滝に見透かされ、間宮はこう言います。


「期待しています。信頼していますから!」

初音(東ちづる)は二人の会話を盗み聞き。
「きっとどこかで、次のチャンスを狙ってる!」と民子のことを笑う。

「まだですかー」と顔を出す美代子(星野真里)。
「お前さ、少しは空気を読め!」
新しい仲居に、結婚しようと楽しそうに声をかける間宮。
美代子の表情が曇る。

元秘書・光恵(田丸麻紀)からの連絡。
小滝の予想通り、民子が姿を消したと言う。
「本当によくおわかりになるんですね、民子さんのこと。」

マスカレードの取締役会で民子が解任され、光恵が新社長に就任した。
スタッフや顧客から拍手を浴びる光恵の前に民子が姿を現す。
「そのデスク、私の身体に合わせて作らせたものなんだけど?」
「どういうご用件ですか? 
 このマスカレードにもうあなたの居場所はありません。」
勝ち誇る光恵に民子は、実は民子の解任劇は自作自演で、改めて召集された
取締役会で民子が社長に再就任したと言い放つ。
「みなさん一人一人に、一つだけ、質問したの。
 成沢民子と、木崎光恵、どちらがお好きって。
 誤解しないでね。女としてではないから。」
悔しそうにその場を立ち去る光恵。
「さあ、どうすんの?彼女についていくなら今よ。」
スタッフたちが民子のために動き出す。

光恵は小滝と会っていた。
「驚いたね。」
私も驚きました、と光恵。
「驚いたのには、君にだよ。
 少し、はしゃぎすぎたようだな。
 今までよくやってくれた。お疲れ様!」
「私は道具だったんですか!?」
「君は道具だよ。」
「民子はあなたにとって何なんですか!?」
光恵の問いに、小滝は無言で立ち去った。
 
鬼頭の死をきっかけに、民子の夫・寛次が焼死した放火事件の
再捜査が開始される。
ここぞとばかりに、民子が犯人と声高に訴える奈々美(上原美佐)だったが、
警察は耳を貸さず……。
「お前がやったんだろう!?
 お前が火をつける直前、あのティアラを持ち出し、民子に渡した。
 そして恩を売り、会社に入り込んだ!」
疑いの目は、奈々美に向けられていた。

初音と会う民子。
初音は小滝と間宮の話をちらつかせる。
「あの二人ね、鬼頭が残した大切なチップを探しているみたい。
 地検の特捜部も見つけられなかったんだって。
 それを何が何でも探さないと、世の中、ひっくり返っちまうんだってさ!
 この情報、8千万じゃ安いと思うけど?
 まぁせいぜいがんばんな。負けんじゃないよ。」

「どうするつもりだ、これから・・・
 あんた、殺されるぞ・・・。」
民子を心配する久恒。

小滝も民子のことを考えていた。

「この男の中に宿るもの、人の心か、獣の牙か。
 答えはもうすぐそこにある。」


民子もまた、小滝の言葉を思い出す。

久恒、勝手に退院の準備。

「行かないで。そばにいさせて。
 三人で一緒に・・・。」
泣きすがる薫。
「どうしても、どうしてもやらなきゃならないことが、
 一つだけ残ってる。
 勘違いするなよ。
 俺にとって一番大切なのは、お前と、太郎だ。」
妻と子供を残し、久恒は出かけていく。
「お父さん頑張って。」
久恒はガッツポーズを店、背を向けた。

咳に苦しみながら、久恒が向った先は・・・。
 
初音から、小滝らが鬼頭の残したあるものを探していると聞いた民子は、
鬼頭からもらった短刀を手に、今は朽ち果てた鬼頭邸へと向かう。
そして、誰もいないはずの鬼頭の寝室に入った民子の目の前に、
小滝が再び姿を現した……。

「お帰り。
 富山越中の伏木。いいところだね。
 また会えると、信じてたよ。」
そう言い抱きしめようとする小滝。民子が交わす。
「見事だったね、君のマスカレード復帰劇は。」
「まだこれからよ。
 どんな方法があるっていうの?
 あなたが私の全てを取り戻せるって。
 政治家とつながっていれば大抵のことは出来るでしょう?」
「僕は間宮と組むつもりはない。
 彼は、所詮・・・」
「自分が政治家にでもなれば!?」
「彼らを所有すればすむことだ。」
「本当に、・・本当に、私に会いたいと、思っていてくれた?」
「君は、この麻布から全てを吸い取るための道具だ。
 そのつもりで君を選んだ。始めはね。
 しかし、僕の中で誤算が生じ始めた。
 気付いた時にはもう遅かった。
 君を、好きになっていた。」
そういい抱きしめる。

「あなたの言葉はいつも同じ。
 その時の私を抱きしめるか、突き放すかのどちらか。
 そして、最期はいつも決まって・・・」


「二人で生きてみないか?」
小滝の言葉に、短刀を落とす民子。

久恒が、鬼頭家にやって来る。
その頃、小滝と民子は抱きしめあっていた。

吐血する久恒。
屋敷の前で座り込む。

小滝と民子の影が重なり合い・・・

間宮、大物政治家たちの席へ。
政治家たちの興味は、小滝がチップを手に入れるかどうか。
「彼は本当にそれを手に入れるの?」
「鬼頭以上の存在になる」
「手に入れたらの話だ」
「失敗したら、どうなるか、」
「君もずいぶん近しいようだね、彼と、」
「内々だが・・・」
間宮は大臣のポストを打診される
「よろしいんですか?こんなアホキャラで。」と間宮。
「国民は喜ぶ。」

風呂場で鏡を見つめる民子、

風呂に入っていると、黒谷がその戸を開ける。
「奇遇だね。」
「黒谷、何であんたが!?」
「どうした?次は殺すんだろ?やれよ!」
浴槽の回りに灯油をまき始める。
「止めるなら飛びだしてこいよ。
 その体、俺に見せろよ!」

黒谷がマッチをする。恐怖に怯える民子。
黒谷がマッチを放る。
民子の悲鳴!

黒谷が風呂場の戸を開けると、外に出れないよう細工されていた。
「小滝さーん!小滝さーん!」
民子は小滝にはめられたと知り・・・

マジックミラーの向こう側からその様子を見つめる小滝。

民子は夫が焼け死んだ時の気持ちを知る。

110番通報したのは久恒。
彼は屋敷の入り口で座り込んでいた。

仲間の刑事が到着する。
「早く、中に踏み込め!
 中に、成沢民子がいる。
 絶対にいる!
 早く、あの女を連行しろ!
 身柄を、確保してやれ。」
「ここでじっとしていて下さい!!」
仲間の刑事が屋敷へ向う。
「早く・・・頼むぞ・・・。
 あの女を・・・助けてやれ・・・。」
久恒、絶命・・・。

廃墟で短刀を調べる小滝。
鞘の中にをこじ開けると、そこにチップが隠されていた。
二つのチップに微笑み、廃墟から立ち去ろうとする。

「いいんですか?
 それ、偽物かもしれませんよ。」
「どうしてここが?」
黒いストール姿の民子が姿を現す。
「あなたの気持ちになって考えた。
 もしかしたら私、それ、偽物と摩り替えているかも。
 本物であれ偽物であれ、所詮それはそういう運命でしか
 なかったってこと。
 連れてってよ。」
「断る。」
「じゃ、最後にひとつだけ答えて。
 今までただの一度でも、思ったことないの?
 何もかも捨てて、私と一緒に生きてみてもいいって。」
「ないね。」

小滝が車に乗り込み、後部座席から後ろを振り返る。
民子はその車を見送り、胸から本物のチップを取り出した。

けものみちには、けものみちの歩き方がある。
ただし、一度そこに足を踏み入れた者は、
二度と抜け出すことができない。
たとえ出口を見つけた気がしても、
それはただ、別の獣道へと続く、入り口に過ぎない。
死ぬも地獄、生きるも地獄。
どちらも地獄に変わりなし。


ビデオを撮っていないので、セリフはマイマイです。
(※マイマイ=曖昧。時効警察ネタです・笑)
最終章といっても、まだあと残り2話かと思っていたら、
今日が最終回だったとは!

小滝を愛してしまっていた民子。
そんな民子の気持ちを知りながら、彼女を焼き殺そうとした小滝。
そしてその時、自分が焼き殺した夫の最後を思い出す民子。
恐ろしいシーンでした。

一番恐ろしいのは、鬼頭ではなく、小滝でした。
そんな小滝を、最後まで信じようとした民子。
ラスト、胸に大きな宝石をつけ街中を歩く民子の姿。
あれからどんな生き方を選んだのでしょう。
あのチップが偽物と知り、小滝は民子を追うのでしょうか?

そして、久恒!
彼は、民子を愛していたのかな。
妻や子にガッツポーズを見せ、立ち去るシーンに彼の最期を感じましたが、
最後の最後まで民子を救おうとして、亡くなっていきました。
民子も小滝ではなく久恒を愛せば・・・。
といっても彼には家族がいたのだから、お互い幸せにはなれなかったかな。

初音はしたたかというか、しぶといというか。
光恵、奈々美、美代子、そして米子。
みんな民子に負けていったけれど、彼女はまだまだ頑張っています。
光恵たちにしても、民子に負けじと、あのあと這い上がっていったのかも
しれません。

力のある役者さんぞろいで、見応えのあるドラマでした!



あらすじは公式HPより引用させていただきました。


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米倉涼子さん過去の作品


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この記事へのコメント
うーむ。もう終わってしまいましたか。
なんだか物足りないような・・・。
まぁ「けものみち」の意味はよーくわかりましたけど。
私は「黒革の手帳」の方が面白かったなー。
あ、でも黒谷が火をつけるシーンは怖かった!
小滝の笑みが怖かったよー!(><)
原作じゃ民子は焼け死ぬんですよね?
それじゃもっと腑に落ちない最終回になるんで
そう思うと良かったカナ。
Posted by なかなか at 2006年03月10日 10:58
終わってしまいましたね〜
毎回どんどん人が死んでいって、
最終回も怒涛のように振り落ちていきました。
最後に生き残ったのは民子?
小滝はどうなったんでしょうかね〜
他の女性達のその後も気になります。
Posted by きこり at 2006年03月10日 15:42
ちーずさん、こんばんは。
最後は怒涛の最終回って感じでしたね。9回で終わるにはちょっと忙しすぎたような?
小滝の氷のような冷酷さと恐ろしさが印象に残る回でした。
ちーずさんもおっしゃっていましたが、演技力の高い役者さんばかりで安心してドラマの世界に入って見ることができました。
こういう大人のドラマ、これからももっと見たいなー。

視聴お疲れさまでした。
また次回、(トオルくん出演ドラマがあれば)出没させていただきますね。(笑)
Posted by takapon at 2006年03月10日 20:11
こんばんは。コメントありがとうございます!

★なかなかさん★
原作では民子は焼死してしまうのですか!?
ドラマの方では生き残ってくれて良かった。
これぞ、民子!
『黒革』の方がわくわく感があったように思います。
こちらの方は小滝という人物の恐ろしさがすごかったですね。

★きこりさん★
街を足早に歩いていた女性は、民子ではない可能性も
ありますね!
もしも民子なら、小滝はチップ狙いでまた近づくかも!?

★takaponさん★
見応えのあるドラマでしたね〜!
小滝の恐ろしさ!まさか民子を焼き殺そうとするとは。
民子の小滝への思いが切なかったです。
takaponさんとの再会、楽しみにしています♪
コメントありがとうございました!
Posted by ちーず at 2006年03月11日 01:44
かなり面白いと思っていましたが、
もう終わりですね。
悪たちの饗宴。誰が勝つのでしょう?
Posted by mari at 2006年03月11日 03:50
最後の最後で録画ミスって、さっき楽しみに、再生したら、白夜行で・・・ひざをついてがっくりとしました。

小説と同じ結末だったのか?!黒革の手帖みたいに少しアレンジしてあるのか!?と、気になっていたのですが、おかげですっきりしました。ありがとうございます。

個人的には、マスカレードに返り咲くところ、好きかも。
Posted by 日和 at 2006年03月11日 08:00
こんばんは。コメントありがとうございます!

★mariさん★
あの続きが気になりますね。
『黒革』のようにSPは出来るかな。
小滝がチップ欲しさに民子を探しそうですよね。

★日和さん★
お役に立てて何よりです!
マスカレードに返り咲いたときは、なぜかすっきりしました!
また遊びにいらして下さい。
Posted by ちーず at 2006年03月12日 20:03
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