2006年04月25日

トップキャスター 第二話

『ヒーローの告白』

テレビのリモコンを握り締めて眠る椿木春香(天海祐希)。
テレビ画面は砂嵐状態。
「椿木さん!椿木さん!起きて下さい!」
爆睡する春香。
「本番5秒前、4、3、2、」
「こんばんは!
 ・・・えーーーっ。」
引越しの荷物だらけだった部屋が綺麗に片付けられている。
「いつの間に片付いて!?
 魔法みたい!?」
「魔法じゃありません!
 私が頑張って1個1個きれーいに片付けたんです!」
飛鳥望美(矢田亜希子)が答える。
「そんでもってコーヒーも?
 やっだぁ。朝ごはんまで!完璧じゃない!
 もうあなたに会えてよかったーもぅ!」
そう言い早速味噌汁に手をつける春香。望美、春香の首根っこを掴み、バスルームに連れていく。
「シャワーのお湯が出ないんです。」
「別にいいじゃない、一日ぐらい。
 彼氏がいるわけでもないんだから。」
「は、はーん。
 そういう考えの元に、椿木春香さん、38歳独身!
 うゎー、絶対イヤ!」
「じゃあ隣の家で入れてもらえば!?」
「隣の人知っているんですか!?」
「知っているわよー。なんか丸い人!」
「まーるいとか四角いとか、そんなの知っているうちに
 入らないんです!」
「じゃ、三角かもしれない!」
逃げる春香の腕を掴む望美。
シャワーがはずれ、二人は水浸しに!

シュールストロ ミング(SURSTROMMING)。
ニシンを発酵させた缶詰で、世界一匂いがキツい食べ物と、
石場小吉プロデューサー(生瀬勝久)がスタッフたちに説明する。
その缶詰を会議室に置いたまま、一同は部署を出ていく。

お腹を空かせて部署に戻った蟹原健介ディレクター(玉木宏)、
缶詰に目をつける。
望美が部署にやって来る。
柴田局長(児玉清)から缶切りを借り、缶を開けようと
していると、春香が止める。
「ちょっと待って!ちょっと待って!開けないで!!」
春香の制止は間に合わず、蟹原に汁が飛び、
フロア中匂いが立ち込める!!

春香のチームが行くところ行くところ、人々は鼻を押さえて
その場によろめき倒れる!

のっけから笑わされました!
私はシュールストロ ミング、食べたことないのですが、
すごそうですね!
児玉清さん演じる真面目な上司も、あの臭いにはUターン!
ツボでした。(笑)


今回春香たちが取材に向ったのは、とある大学病院で起きた
手術中の医療ミスを巡る、“白い巨塔疑惑”。
車の中で、角高孝男(矢島健一)が説明する。
ある胃潰瘍患者が手術を行ったところ、執刀に致命的なミスがあり、
危うく命を落としかけた。
患者はは現在他の病院に転送され、入院中。
手術の開始時刻の遅れに疑問を持っていた患者の家族が
看護師に問いただしたところ、執刀医が手術の直前まで
ゴルフ場にいたらしい。
執刀医は遅刻した上に、疲れきった身体で手術を急いだことが
ミスを起こした原因ではないだろうか、
患者側はマスコミに告発したのだ。
その執刀医の名前がまさに財前。
だから"白い巨塔疑惑"と呼ばれていた。
「やっぱ、その財前教授って、あっちの本物の財前教授のように、
 カリスマ性があって、カッコ良かったりするんですかね。」と望美。
「写真があるよ。」
財前教授(温水洋一)の写真に一同、
「カリスマ性、ない!!」

病院には既に沢山の報道陣が集まっていた。
春香たちの身体に染み付いた臭いに、報道陣たちが逃げていく。
「場所取れたわね!」
そこへ山村医学部長が現れ、泣きながらコメントする。
「芝居がかってるねー。」と春香。

取材の帰り、春香は病院を見上げる子供たちを見かける。
「どうしたのー?中に入るなら、」
「お父さんに会いに来たのー。」
人懐っこい笑顔を見せる小学生の少女。
「アヤカ!」中学生の兄が止め、妹の手を引き走り去る。
少年は、板橋区立第三中学校 1年2組 財前隆史と書かれた
生徒手帳を落としていった。
財前教授は5年前に妻を亡くし、今は長男・隆史、長女・アヤカ
二人の子供を男手一つで育てているらしい。
子供たちは父親がいないまま、もう2週間も過ごしている。

春香と望美は、財前の自宅を突き止め、彼らの元を訪れる。
財前の自宅は団地にあった。
「大学病院の教授にしては・・・。」と望美。
「全ての医者が金持ちだなんて偏見よ。
 真面目な医者ほど質素なもの。」
「椿木さん!真面目で質素なのは財前教授じゃなくて
 里見教授の方ですよ!
 素敵でしたよ、
 ちょっと、椿木さーん!?
 まさか、あの子達に!?」

2003年に放映された『白い巨塔』、
財前五郎を演じたのが唐沢寿明さん。
里見脩二を演じたのが江口洋介さん。
矢田亜希子さんは、東教授の娘・佐枝子役で出演されていましたね。
 
子供から取材するなんてやり過ぎだと、望美は春香を止める。
「ねえ、ちょっと覗いてみて!あなたの方が低いから。」
そう言い春香は望美を新聞受けから覗かせる。
その時、ドアが開き、望美は激突!
「これあなたのよね!」
部屋の中は乱雑状態。
隆史は春香たちを追い返そうとするが、その時アヤカ(佐々木麻緒)が
持っていたヤカンを落としてしまった。
慌てて駆け寄りアヤカを抱き上げる春香。

幸いアヤカの火傷はたいしたことはなかった。
春香は望美に買い物に行かせ、カレーを作らせる。
その間、アヤカと真剣に遊ぶ春香。
隆史は隣の部屋で背中を向け、様子を伺っている。
カレーとサラダを作り終えると、
「さぁ帰ろうか!」と春香。
「え!?だって今ご飯作っただけじゃ、」
「他に何の用があるの?
 じゃーね!」

帰り際、春香は財前家の下駄箱をチェック。
「あのさ、」春香が望美に話しかけると、
「あの、おばさんたち!」
「おばさん!?」と春香。
「たち!?
 たちじゃないでしょ!
 おばさんはこの、一人しかいないでしょ!?」
「父は、いつ捕まりますか?」
「え!?」
「早く捕まえて下さい!」

「父親を早く捕まえて欲しいだなんて、
 子供なりに罪の意識を感じているんですね・・・。」
椿木と春香が帰っていく。

二人が帰ったあと、子供たちの元に財前から電話が入る。

面会謝絶の札が貼られた病室から電話をかける財前。
「いいか、隆史。
 今はとにかく、我慢しろ。
 何があっても、時がたてば人は忘れるんだから。」
「はい、お父さん。」

会長との電話のあと、報道担当取締役・結城雅人(谷原章介)は、
春香が伝えるニュース番組を険しい表情で見つめ・・・。

春香が部署に戻ると、丁度結城が出ていくところだった。
「白い巨塔疑惑の取材は、ほどほどにしろ。」
石場プロデューサーが結城の言葉を伝える。

「待ちなさいよ!」春香が結城に詰め寄る。
「ほーら来た!」
「どっから圧力がかかったの?」
「別にどこでも。」
「恵和大学病院の理事長は、代議士とのつながりもあるそうね!
 もうこれ以上騒ぐなって言ってきたわけ!?」
「そうは言っていない。
 さすがの病院側もこの期に及んで逃げるつもりはないよ。」
「じゃあさ!」
「病院の管理責任は問うな!
 この一件は財前という医者個人の問題だ・・てさ。
 ってさ。」
「トカゲの尻尾切りね。」
「ま、近々警察の捜査も始まって、財前教授は逮捕されるだろう。
 叩くなら財前一人を叩け。」
「そんなことは現場が判断するわ!
 あなたって男はいつだって権力使って!」
「そっちだって強情すぎるんだよ!
 いつだってそうやって!
 映画見に行ったときぐらいで、1分遅れたぐらいで!」
二人のやり取りを望美が立ち聞きしている。
「私はね、途中から映画を見るのが嫌いなの!
 1分遅れて映画に入るなんて、
 殺人事件の謎を解く鍵があったら、どうすんのよ!」
「釣りバカ日誌だ!
 釣りバカ日誌に殺人事件は起こらない!
 だって、釣りしてるだけなんだもん!」
「あなたの顔を立てて結局それ見に行ったわよ!」
「でも寝てた!」
「眠かったんだもん!釣りしてるだけなんだもん!」

二人のやり取りに首をかしげる望美。

『釣りバカ日誌』の映画を見にいく二人!
二人のやり取りが可愛い。お似合いの二人ですね。


いつもの居酒屋で飲むメンバー。
春香だけ、用事があるのか不参加。
野原芽衣(松下奈緒)がプレゼントらしきものを見ているのを、
伊賀俊平(松田翔太)が気付き「ウワキ!?」とヤキモチを焼く。
「浮気っていうのは付き合っている同志が言うのよ。」と芽衣。
芽衣に気があるのか、と石場がからかう。
「うるせー!ペッ!!」
「Pardon!?お前今、ウルセーって言わなかったか!?
 俺、うるせー!?」
「うるせー!」と紺野令子(須藤理彩)。

芽衣にプレゼントを渡した相手が編集部の工藤と聞くと、
石場が箱を開けるな、と言い出す。
なんと工藤から、角高を除く全員がプレゼントを貰っていた!
その中身は・・・
「シュールストロトトトトト!!!」

そこへ春香が、財前の子供たちを連れてやって来た。
「取材目的!?」
「飯で釣るなんて、」
「最低ー!」
「確かに家族から何かを聞き出せばスクープになる!」
「スクープのためにならなんだってするエグイ人ね!」
「取り締まりからも、釘刺されてるのに・・・。
 俺は、何も見ていない!」
「私も!」「俺も!」

食事の後、春香と望美は子供たちを連れ、スーパーで買い物。
春香はアヤカをカートに乗せ、暴走!
「キキーキキーキ!、ブルルルルルーー!!」
「恥ずかし!」望美が隆史と他人のふりを決め込む。

アヤカに本を読み寝かしつける春香。
望美は「なんで私が」とつぶやきながらもお弁当を作る。

「何が聞きたいんですか?
 取材がしたいんでしょう?」ゲームをしながら隆史が言う。
「・・・手術があった日のこと覚えてる?」と春香。
「椿木さん!ちょっと!帰りましょう。」望美が春香の腕を掴む。
「その日お父さんは、何時に出かけたか覚えてる?」
「朝の、5時ごろです。」
「どこに行くか言ってた?」
「父は、父はゴルフに行くと言っていました。
 それが、その日のお土産です。」
棚の上に飾られた干支の置物。
「子丑寅・・・
 お父さん、あなたに何か言っていかなかった?」
電話が鳴り、留守電のメッセージが流れる。
「もしもし、お父さんだ。変わりはないか?
 お前たちのところにも、マスコミが来るかもしれない。
 余計なこと、話すなよ。
 我慢するんだ。
 お父さんがこうしているのも、お前たちを思っての
 ことなんだから。」
慌てて望美が受話器を取り、隆史に差し出す。
「出て。他人がいることお父さんに伝えた方がいいよ。早く!」
望美に受話器を渡され、隆史が電話に出る。
春香は望美に怒るが、望美はこんなの卑怯だ、と訴える。
「もしもし、お父さん?」
隆史は父と会話をし・・・。

望美は思い余って、結城にそのことを報告する。

春香の元に結城がやってくる。
二人が人気の無いところで話すのを、望美は立ち聞き。
「別にきれい事を言うつもりはない。
 相手が子供だとしても、取材に手を抜く必要は
 俺はないと思う。
 ただ、世間はそうは思わないな。
 子供を問い詰めて取材をしたことが漏れたら、
 うちの局がバッシングを受ける。
 君のしていることは、会社に不利益をもたらすことだ。」
「あの時と同じね。
 お父さんに言われたの?」
「会長は俺の上司だよ。
 部下が上司の指示通りに動くのは当たり前だ。」
「あっそ。」
「8年たっても、何も変わらないな。
 君が俺の言うことに頷いたのは、 
 あの日、俺がプロポーズしたとき。
 その一回きりだ。
 あの時、君が俺の言うとおり動いていたら、
 今頃俺たちは。」
「だけど、最後に首を降ったのは、あなたの方だわ。」

8年前。
「頼む。今回だけは聞いてくれ。」
「無理だって言ったら・・・」
「君とは結婚出来ない。」
「仕方ないね・・・。」

「あなたは事実を捻じ曲げるために、番組を潰して
 私をアメリカに追いやったのよ!」
「俺は家族を守らなきゃいけなかったんだ。
 君や俺の弟を。」
「あなたの弟は傷害事件を起こしたのは事実だわ!」
「だからって身内のスキャンダルを報道する人が
 どこにいるんだ!」
「事件に!身内も他人もないわ!」
「ある!!
 ・・・結局君は、俺より仕事を選んだんだ。
 結婚よりも、ニュースを選んだんだ。
 俺に想いがあったなら、
 俺の頼みなら譲れたはずだ。」
「譲れないよ、雅人。
 嘘はつけないよ。」
「君は、」
「私じゃない!
 あなたが嘘をつくのが嫌だったの。
 どんなにお坊ちゃんだって、
 どんなに偉そうだって、 
 どんなに軽くたって、
 バカみたいに正直なところだけが、
 あなたの取り得だったんだから!
 そこが・・・大好きだったんだから・・・。」
春香はそう言い背を向ける。
「あの時!
 事件を起こしたのは俺でも、
 君は報道しようとしたのか?」
「・・・」
「聞くまでもないか。」
春香は黙ったまま立ち去った。

家に戻った春香、シュールストロ ミングの缶を手に考え事。
「膨張しているのですぐに破裂しちゃいます!」と望美。
「あっそう!?」春香、慌ててテーブルの上に戻す。
「あの椿木さん、
 私も、財前教授のしたことは許せません。最低だと思います。」
「あっそう。」
話を聞きながら缶を積み上げていく春香。
「でも子供を利用してまでスクープを取るのは、
 もっと最低だとおもいます。」
「あっそう。」
「もうあの子達に関わるのは辞めてください!」
「あなたは、私の言うとおりにしていればいいの。」
「嫌です!椿木さん、間違ってます!
 間違っている人の言うこと、私聞けません!」
「お願いだから、落ち着いてしゃべって。」
「それでも続けるっていうなら、
 私をアシスタントから外して下さい。」
「・・・また始まった。」
「もしかして椿木さん、取締役に意地張ってるだけじゃないんですか?」
「は?」
「取材を自粛するように言われたから、
 だから逆らいたくて子供たちに取材しているんじゃないんですか?
 取締役の気持ち、よくわかります!
 当たり前じゃないですか。
 お兄さんが弟さんを守ろうとする気持ち、
 当たり前じゃないですか。
 なのに自分の結婚よりニュース取るなんて、
 おかし過ぎます!冷たすぎます!」
「あなたには関係ないことよ。」
「・・・取締役がかわいそうです。」
望美はそう言い部屋を出ていった。

局に行くと、結城とスタッフたちが待っていた。
「座って。」
「私はこれから取材に!」
「座って!
 みんなの意見を聞こう。
 これ以上、財前教授の周辺取材を続けることに反対なもの?」
みんなが手を挙げる。
「決まりのようだな。
 以上だ。」
「わかってます、わかってますよ。
 もちろん、ちゃんと買い物して帰ります。」
携帯で話しながら、柴田局長がやって来る。
柴田の妻は怖いらしいと、石場と令子が噂する。
「ちょっと失礼、取締役。
 私は、取材を続ける方に、賛成です。」
柴田がそう言い挙手する。
「責任は、私が取ります。
 椿木さんの、好きなようにさせてあげて下さい。」
「責任とは?」
「これを、お預かり下さい。」
「まさか、辞表!?」と石場。

『買い物リスト
 ・大根 
 ・ささみ
 ・納豆 
 ・壷  (!?)
 ・タマネギ 3コ
 ・長ネギ  2本
 ・もやし 
 ・玉子  
 ・味のり 
 ・中華ドレッシング 
 ・バターロール』
「間違えました!」
柴田が改めて『退職願』を手渡した。
「こんな物を出して、奥様に叱られませんか?」
「苦渋の、決断です。
 では、私は買い物がありますので。」
柴田はそう言い部屋をあとにした。

「あんた鬼か!」スタッフの罵声を浴びながら春香も出ていく。
その後を柴田が、そして望美が、蟹原が追った。

財前家前。
「ねえ隆史君、話聞かせて、お願い!」
「子供にも取材拒否を受けたようだな。」と結城。
「ねえお願い!本当のことを聞かせて!」
望美が春香を止めるが、春香は構わず問いかける。
「ねえ、あの日お父さん、本当に手術したのかな。
 本当は、手術なんてしてないんじゃないの?」
「どういうことだ!財前教授が手術をしてないって。」と結城。
「財前教授が無実なんですか?」と蟹原。
「身代わり!?」と結城。
玄関の戸が開いた。

「どうしてわかったんだ?」と結城。
「この家にゴルフバッグなんてないのよ。
 ゴルフしない人がゴルフ場に何しにいくの!?」
「椿木さん、財前教授の無実を確かめるために・・・」と望美。

「ね、お父さんは、あなたに何を黙ってろって言ったの?」
黙り込む隆史。
アヤカが落としてしまった干支の置物を見つめ、
春香が気付く。
「財前教授、ゴルフ場に行ってないね。
 行けるわけないもんね。」
その干支の置物は、猫が入っている。
十二支に猫なんていないはず。
「お父さんは、本当はどこに行っていたの?」
結城の携帯に、警察が動き出したとの連絡が入る。
「間もなく財前教授は、事情聴取で出頭させられる。」
「助けて・・・。
 お父さんを助けて。
 お父さんは何も悪いことをしていないんです!」
「・・・ありがとう。大丈夫よ!」
春香は子供たちを連れ、病院に向った。

恵和医科大学病院
結城が、財前教授の病室は602号室だと教える。
すぐさま向おうとする春香。
「待て!それじゃあすぐにばれる。」
そばにあった白衣を投げる!・・・が届かず!(笑)

白衣に着替えた春香と望美。
患者(蟹原)に「大丈夫ですからねー。」「大丈夫だと思いますー。」
と語り掛けながら602号室へ。

「CNBテレビの椿木春香と申します。
 お話、聞かせてもらえませんか?
 話していただけないのなら、
 このまま警察に行って真実を話すしかありません。
 あなたは、何を守ろうとしているのですか!?」
病室の戸が開いた。

「なーんも心配することなんかないよー。
 あのお姉ちゃんはな、どんな事件だって、
 手品みたいに解決しちゃうんだから。」
結城は待合室で子供たちに手品を披露!

「やっぱり!あっちの財前教授とは全然似てないなー。」と蟹原。
「病院側が報道陣に出した、あなたの勤務報告書、
 見せていただきました。
 これによると確かに、手術の当日、あなたは出張しています。」
「製薬会社とのゴルフで・・・」
「でもこの勤務報告書、どう考えても矛盾してるんですよね。
 まるで途中から、他の方のものと摩り替えたみたいに。」
「そ、そんなことは。」
「これは、私が入手しました、
 別のある方の、勤務報告書です。
 不思議なことに、これをこうしてあわせると、
 矛盾が消えて、きれいに揃ってしまうんですよ。
 ちなみにこれは、山村医学部長の報告書です。」
泣きながら取材陣に答えた、あの部長だ!

「手術当日、あなたは茨城のゴルフ場に行っていたとのことですが、
 それは本当でしょうか?」
「本当です。」
「では、これは何でしょう?」
干支の置物を見せる。
「ゴルフ場の近くで、子供の為に買ってきたお土産です。」
「茨城の?」
「そうです。」
「それはちょっとおかしいですね。
 これ、十二支ですよね。
 この人形、子牛虎、ね、猫!?
 猫ですよ!これ一体どういうことなんでしょう!?
 なぜか・・・
 それは、十二支を兎ではなく、猫で数える地域があるからです。
 但し、それは日本ではありません。
 あなたはそもそも、手術に間に合うはずなどないのです。
 その日あなたがいらしたのは、ゴルフ場ではなく、
 十二支を兎の代わりに猫で数える、
 ベトナムだったのでは、ありませんか!?」
「そんなもの、証拠にはならないでしょう!」
「もちろんです。
 私たちは刑事でも検事でもありません。
 ただ、真実が知りたいだけなのです。
 財前教授、あの手術の執刀医は、
 あなたではありませんね。
 あなたは、医学部長を庇う為に、
 身代わりになったのではありませんか?」
「そんなことありません!
 あれは間違いなく、私のミスで!」

結城が子供たちを連れてきた。
「どうして!?」
「この人たちに全部話して!」
「ダメだ、隆史。これは、お前たちの為なんだ。」
「僕お金なんかいらない!」
「・・・病院側は、あなたに金銭の保証をすることで、
 身代わりになることを要求したんですか?」と春香。

「時が経てば忘れるんです、こんな事件。
 時さえたてば、こんな事件、世間は忘れるんです!」
「世間は忘れてもこの子達は忘れません!!
 この子達が見てるのは世間ではなく、お父さんなんです。
 お父さんがついた嘘は、この子達の心に焼き付いて離れません。
 10年たっても20年たっても、この子達の心から離れません!
 財前さん。この子達に今一番必要なのは、
 お金でもなく、生活の安定でもなく、
 ただ、ただ心から自慢できる、父親なのではないでしょうか。
 お願いです、財前さん。
 病院ではなく、この子達を守るヒーローでいてあげて下さい!」

「今ならまだ、顔を見ることが出来ますよ。
 今を逃すと、あなたは二度と、息子さんたちの顔を
 真正面から見ることが出来なくなります。
 僕と、僕の父親のように・・・。」結城がそう言った。

「すまなかった!隆史、あやか・・・!」
財前が、子供たちを抱きしめた。

「本当のことを、お話します!
 真実を報道して下さい。
 お願いします。」
財前の言葉に、春香が力強く頷いた。

「どうして取り締まりは手伝ってくれたんでしょう。」
望美が局長に聞く。
「当然ですね。
 あの方も元・報道マンだったんですから。
 しかも、正義感むき出しの、ね!」

スタジオですれ違いざま、春香が結城に聞く。
「どうして?」
「バカみたいに正直なところだけが、俺の取り得だったんだろ?」
「お礼は言わないわよ。」
「言う必要はないよ。
 君を追い出すのが、少し先に伸びただけのことなんだし。」
結城はそう言うと少し微笑み、そして立ち去った。

春香はあの指輪をはめ、テレビカメラの前にスタンバイ。
「恵和医科大学の医療ミス疑惑、 
 いわゆる、白い巨塔疑惑ですが、
 この疑惑で、意外な真相が明かになりました。」
財前教授のインタビュー映像が流れる。
財前は、ミスをきっぱり否定。
「私はあの日、手術もしていなければ、ゴルフにも行ってはいません。
 山村医学部長が執刀した手術で起こったものです。」

「ただいまー。」
春香と望美が帰宅する。
「よっこらしょ。」
口をそろえてソファーに腰をおろす二人。
「うつった! 
 いやだー。私までオバチャンになっちゃうー!」望美が慌てる。
「オバチャンたちって言われてたし!」
「・・・椿木さん。
 私、アシスタントのくせに、椿木さんのこと信じずに
 疑ったりして・・・。」
「何の話?」
「椿木さんはスクープのためじゃなくて、
 あの子たちを助ける為に取材を続けていたんですよね!?」
「何言ってるのよー。
 スクープのために決まってるでしょう!」
「え!?」
「さぁ明日の視聴率楽しみー!」
「さいあく!!」

望美はテーブルに置いてあった『釣りバカ日誌』のパンフレットを
見つける。
「あれー!?これって!!」
「ちょっと返して!」
「もしかしてこれって、 
 取締役との思い出の品なんじゃないですかー!?」
春香をからかう望美。
二人の騒動に、積み上げられたシュールストロ ミングの缶詰が
ゆらゆらと揺れ・・・!!


笑いと真剣な部分のバランスがいい感じ!

恋人の身内のスクープさえも取り上げようとした春香。
恋人の親は局のお偉方。
それで春香は飛ばされてしまったんですね。
春香がそこまでして事件の真相を追う姿勢は
どこから来ているんでしょう。
彼女の生い立ちに、何か隠されているんでしょうか。

そして、結城と結城の父親の間にも、何か確執があるようです。
ストーリーのクライマックスになりそうですね。

次週は春香が占い師に迫るようです。
これも面白そう!


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主題歌です。
Dear friend
Dear friendSowelu Yoshihiko Nishio DefSTAR RECORDS 2006-05-10売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools





この記事へのコメント
ちーずさん、こんばんは。
春香と雅人の仲が図らずも露呈。
面白くなってきました。
局長は、こんな感じでいつもおいしい所を
持って行くようですね。
Posted by mari at 2006年04月25日 18:56
こんばんは、ちーずさんテンポもいいしユーモアのセンスも、矢田さんの出ていた白い巨塔をパロるし里美先生の方がいいと言わせるところも、缶詰のくささで他の報道チームが逃げていく伏線の使い方が凄く計算されていますね!十二支の人形のところではビデオを止めて見直しましたが、いい年して干支の言えない自分は猫だけでは無く他も騙されていないか、かなりの時間ポーズ状態でしたがウサギが居ないのは解りましたが、まさかベトナムに干支があるなんて思いもよらなかったです、前回の書き込みで新たに春香の恋人候補の出現もありかなと書いたのですが、問題は結城の父親と傷害を起こした弟が
関係するのですね、再犯を重ねなければいいけど!

個人的な意見ですけど、あなたは○○しないと、死ぬわよ!と言うどこかの占い師が嫌いです!占いや風水は人の悩みを解消すためのもので、それで安心や自信をもつもので、あのタグイは宗教の押し付けみたいに見えます、信じている方には謝っておきます、あくまで個人的な意見です  と三話の予告を先取りしてしまいました
Posted by けた at 2006年04月25日 20:43
こんにちは。コメントありがとうございます!

★mariさん★
局長、オイシイですよね〜!
児玉さんのコメディカルな面が、とっても好印象です!
春香と結城のやり取りも、面白くなってきました。

★けたさん★
干支の人形、私はスルーしてしまいました。(笑)
ベトナムに干支があるとは私も知らなかった!
結城の弟の傷害の理由もちょっと気になりますね。
父親との確執もありそう。
お互いまだ気持ちが残っているようなので、
また恋人同士に・・・という展開もありかな!?

占い師に関して、同感です!
なので、次週春香がその占い師にどう迫るのか、楽しみ!
Posted by ちーず at 2006年04月27日 14:07
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