2006年05月16日

トップキャスター 第五話

『狙われたオンナ』

休日の日は家でゴロゴロな椿木春香(天海祐希)。
飛鳥望美(矢田亜希子)は掃除、食事の支度と大忙し。
望美が作ってくれた食事を食べながら、
タマネギやアンチョビは嫌いと避ける春香に、
「ダメ!!食べなさい!!好き嫌いしちゃいけません!」

デザートのショートケーキ。
春香は望美が避けたイチゴを、
「嫌いなの?」と言い食べてしまった!
「イチゴは大好きだから絶対最後に食べるんです!」
「ありえない!好きなものは最初に食べるんじゃないー。
 じゃないとこういうことになっちゃうよ!?」
「ひどーい・・・。酷すぎる、わたしのイチゴが・・・」
「ごめんなさい。」
春香が望美のケーキの皿にイチゴのヘタを返した。そんな中、望美はお笑い担当のプロデューサーに
『お笑いお天気バラエティー(仮)』という企画書を見せられる。
メインパーソナリティに、自分の名前が書いてあった。
「望美ちゃんには、報道なんか向いてないし、 
 もっと華やかなスポットライトの下で輝いてほしいわけよ!
 キャスターさんのコバンザメなんかしちゃ、ダメだよ。」

望美は春香に、ゲストとゴマフアザラシの資料が逆になったと
怒られてしまう。
「危うく、ゲストのプロフィールで、魚を一日30キロ食べるとか
 言いそうにんっちゃいました!!気をつけて下さい!!」

春香はデスクに置かれたメモで、昔一緒に仕事をしたディレクターで
今はフリーの記者・山岸が、何者かにダーツで襲われたことを知る。

ネットでコバンザメを調べる望美。
「私は、コバンザメじゃありません!!」

CNBテレビに脅迫状が送られてきた。
10年前のヤミ金業者・ダーツ刺殺事件で逮捕された男・保坂()が
誤認逮捕を主張し、逮捕につながるスクープを報道した椿木春香らに
恨みを抱いているらしい。
脅迫状には、山岸、柴田局長(児玉清)、そして春香の名前が
挙げられており・・・。

スタッフたちに不安が広がる中、柴田がダーツの犠牲になったとの
知らせが!
「椿木君が危ない!」

こんな時に、瓶に入れた指が抜けなくなっている蟹原健介(玉木宏 )!
この直後、夜道を一人歩く春香はダーツに狙われていますが、
出前の人が偶然転んだり、携帯の呼び出し音に急にしゃがんだりで、
難を逃れます。
電話は望美からで、春香に危険を知らせます。


春香たちは柴田の見舞いに病院へ。
幸い、ニ、三日の入院で退院出来そうだ。
「一歩間違えれば、逆恨みをされる。
 それが、私たちの仕事なんですよ。」と柴田。
「10年前の事件って、どんな事件だったんですか?」望美が聞く。
「ヤミ金業者から取立てを受けていた男が、思い余って、
 取り立て屋を刺してしまったんだ。
 悪質な業者だったため、動機を持つ者は複数いたが、
 捜査の目が保坂に向けられたのは・・・
 彼女が取ってきた、目撃者からの証言だった。」
結城常務(谷原章介)が説明する。
「椿木さんと我々は、この事件をきっかけに、
 ヤミ金業者の実態を暴いたのです。」と柴田。
「一連の報道で、悪質な業者を倒産に追い込んだ。」
「でもだったら、そのダーツマンが、うちの局や椿木さんを恨む
 理由なんてないじゃないですか。」と望美。
「脅迫状に書いてある通り、保坂が無実だったとしたら、
 話は別だ。」と結城。
「椿木さんのスクープの誤報で、逮捕も誤認逮捕だったかも
 しれないっていうんですか?」と蟹原。
「仮にそうだとしたら、恨まれる理由にはなる。」
「あり得ないわ!
 警察も私も、確実に裏を取って!」と春香。
「すぐに答えは出るさ。警察も事件を洗いなおしているだろうし。」
すでに新聞には、『ダーツマンは無実を主張!?』という見出しで
記事が出ていた。
「いずれにしても、椿木さん、気をつけて下さいよ。」と柴田。

保坂は先週末に出所してから、家に戻っていなかった。
自宅には警察や報道陣が集まり、戻るに戻れない状態となっている。
春香は望美を伴い、保坂の家族への取材に向おうとする。
結城たちは危険だと止めるが、
「保坂は家には帰れないのよ!?
 だったら家に行くのが一番安全じゃない!」
春香はそう言い飛び出していく。

春香と共にダーツマンの自宅を訪れる望美と蟹原。
自宅の風呂屋には報道陣が押しかけていた。

春香と望美は客に扮して風呂屋に入っていく。
「あんた・・・椿木春香ね。出て行って!」
保坂の妻(りょう)が番台から睨む。
「3分でいいんです。お話を聞かせて下さい!」
「警察やマスコミにも言ったけど、あの男、出所してから
 帰ってくるどころか電話一本ないわ。」
小学生の息子・ダイスケが怪我をして帰ってきた。
今は番台を離れられないので自分で手当てをして、と言う保坂の妻に、
春香は自分たちが代わると申し出る。

子供の怪我の手当てをし、「いじめなんかに負けるな」と子供を
遊びに出したあと、妻が春香に言う。
「本当に何も知らないのよ。
 服役中だって面会に行ってないし。
 あんた、あの人に狙われてるんだって?
 私だって同じよ。あんたのこと引っ叩きたいぐらい憎いわ。
 あんたのスクープとやらのせいで、人生メチャクチャに
 されたんだから。
 ま、筋違いね。
 私が本当に恨んでいるのは、ダンナだけよ。」
「恨んでる?」
「私はね、こう見えてもそれなりにいいとこのお嬢さんだったの。
 それがあんな男に惚れちゃったもんだから、
 駆け落ち同然でこんな古臭い風呂屋に嫁いだの。
 でも商売が立ち回らなくなってね、借金ばかりが膨らんで。
 あの人はヤミ金に手を出して。挙句に人殺し。
 それもあの子がお腹にいるとわかったと同時によ。」
「ご主人は、お子さんに会っていないんですね。」
「この先だって会わせるつもりはないわ。
 あいつが私の人生を台無しにしたのよ。
 20代の一番輝いている時間を奪ったの。
 私の人生返して欲しいわ。」
「ここを出て行こうとは思われなかったんですか?
 一人で銭湯切り盛りするのは大変でしょう。」
「私は実家を勘当されたのよ。
 今更どこにも行くところなんてないわ。」

三人はその後、最初の被害者・山岸が襲われた場所を訪ねていく。
犯行現場は保坂の家の近く。
やっぱり、ダーツマンは保坂なのか!?
「私、ここでお天気中継したことあります!」
「ってことは・・・」
三人はお天気カメラの存在に気がついた。
「犯行現場撮影されているかもしれない!
 局戻るよ!
 あ、ちょっと待った。あなたここ行ってきてくれる?
 保坂が借金しているヤミ金業者。
 そっちの方面にも脅迫が行ってるかもしれないから、
 今日中に取材に行くって約束したの。」
「ヤミ金なんて嫌です!」と望美。
「大丈夫だって!
 ヤミ金業者は10年前に倒産したの。
 当時の社長が今葛飾区の工場でガードマンやってるから、
 よろしくね!」
「えー。ちょっとー!」

望美は春香に渡されたメモの住所を恐る恐る訪ねていく。
そこは、マリモ製菓というシュークリーム工場だった。
警備室を覗き込むと、ガードマンが『ザ・ニュース』を見ながら
転寝していた。

放送を終えたスタッフたちが、お天気カメラのビデオを待つ。
そこに保坂が映っていれば、彼がダーツマンという決定的な証拠に
なる。
「持ってきました!」
石場プロデューサー(生瀬勝久)の声に駆け寄る一同。
「これで、ダーツマンの目をくらませることが出来ますから!」
そう言い鳥のお面をかぶる石場。
「・・・・・・」
「あったよ!」
角高(矢島健一)に駆け寄る一同。

「第一の犠牲者でフリーの記者の山岸さんは、
 何者かからの電話で、芸能関係のネタを提供すると言われ 
 午後6時、この駅前広場で待ち合わせをしていました。」
そこに、保坂が映っていた。
真っ赤なコートを着た山岸の姿も映る。
そしてその直後、首を押さえその場に倒れこんだ。
「決まりだな!
 この保坂の映像、明日流そう!」
「はい!」とスタッフたち。
「ダメよ!
 これだけじゃ保坂が犯人だって断定出来ない!
 だって肝心の、保坂がダーツ投げてる映像がないもん!」と春香。

「大変です!
 10年前の事件は、脅迫状に書かれていた通り誤報でした!」
望美が駆け込んでくる。
「元ヤミ金業者の社長で、今は工場の守衛をしているおじさんから
 話を聞いてきました!
 当時は騒ぎが大きくなって仕事に支障をきたしたから
 騒動を治めたいばかりにデタラメな証言をしてしまったんだそうです。」
「つまりダーツマンは、逆恨みではなく、
 自分を陥れた者への正当な復讐をしていたことになるな。」
「そんな!
 椿木さんのスクープが間違いだったとしても、
 復讐が正当だなんて!」
「椿木さんのスクープが間違いだったとしても、
 警察や証言者の落ち度じゃないですか!」と令子(須藤理彩)。
「椿木君は、今後事態が収拾するするまで外に出るな。」と結城。
「責任を取って謹慎しろってこと!?」
「好きに解釈しろ。
 今後の粋によっては、『ザ・ニュース』は
 飛鳥君と野原君で担当してくれ。
 心構えだけはしておいてくれ。」

謹慎状態になった春香は自宅でダーツで遊び出す。
「次!あんたの番!」
「明日の取材の支度があるんで、もう寝ます。」
「大丈夫よ。明日だって暇なんだから。」
「椿木さんは暇かもしれませんけど。」
「あなたも一緒よ。私のアシスタントなんだから。」
「私だってザ・ニュースのスタッフなんです!
 椿木さんが外されたからと、・・・
 お休みだからと言って、私まで!」
「あなたが仕事に行ったら、
 私の朝ごはんとか昼ごはんとかどうなるの!?」
「ご飯ぐらい自分で作って下さい。
 私、コバンザメじゃないんですから!」
「じゃあさー、忙しいついでに、もう1度確認してきてくれない?
 あの守衛さんのところに行って。
 証言に間違いがないか、確認してきて!」
「私の取材が間違ってたと言いたいんですか?」
「・・・どうしても、保坂がダーツマンだとは思えないのよね。
 復讐を考えそうな男には見えなかったのよ。
 10年前は、家族共々巻き込まれて、
 仕方なく事件を起こしてしまったけど、 
 根は生真面目そうな男だったのよ。」
「椿木さんらしくありません。
 そんなのただの思い込みじゃないですか。
 銭湯の奥さんだって言ってたでしょう?
 保坂は、酷い男なんですよ!」
「あの奥さんさ、本当に保坂のこと恨んでるのかな。」
「は!?
 椿木さん、自分の失敗を認めたくないから
 そんなわかんないことを言って。」
「え?」
「自分の間違ったスクープからこうなったからって、
 現実から逃げてるんじゃないですか?
 しかも、その証言を取ってきたのがこの私だったから、
 アシスタントに出し抜かれたからって悔しいんじゃないですか!?
 プライドばかりが高くて、融通が利かないのが
 38歳独身女の特徴です!」
「ありませんー!
 仕事もロクに出来ないのに、自己主張ばっかりするのが
 27歳曲がり角女の特徴ねー!」
「曲がり切って下っている人に言われたくありませーん。」
「あんたに何が出来るのよ!?」
「出来ます!
 椿木さんは、私をクローゼットなんかに住まわせて、
 ただの使いっぱしりとしか思ってないようですけど、
 私のことをちゃんと買ってくれる人だっているんです! 
 こんな仕事を押し付けられなかったら、
 今頃自分の番組だって持ってたかもしれないんです!」
「よく言う!あんたみたいにオペラ歌手とゴマフアザラシの区別も
 つかないような人に、手取り足取り教えてあげているのは
 誰なんですか!?
 私がいなかったら、自分の番組どころか、お天気お姉さんだって
 外されています!」
「あー失敗した失敗した!
 こんな頭の固い独身38歳の言うことなんか聞くんじゃなかった!」
望美の投げたダーツがど真ん中に命中!
「あー失敗した失敗した!
 もっと優秀なもっと優秀なアシスタント選べば良かった!」
春香の投げたダーツもど真ん中!
「はーっ。」二人は並んで大きなため息をついた。

「こんなことしてても、何も未来が見えない。」と望美。
「あなたの未来って何よ。
 何を目指しているかもわからないような人に、
 未来なんてあるわけないじゃない!」
「・・・そうですね。」
「いやいや、大丈夫よ!
 私を信じていれば、あなただってきっとね、」
「椿木さんなんて信じられません。
 すごい人だと思います。思いますけど・・・
 私には、もうついていけません。」
「・・・だったら辞めれば?」
「・・・辞めます。」
「じゃあさ、そんな偉そうなこと言うんだったらその代わりに、
 そんなちっぽけな証言だけじゃなくて、
 ダーツマンを逮捕出来るくらい、
 でっかいスクープ取ってからにすれば?」
「わかりました。取ってきます。」

部屋に戻り、ため息をつく望美。

ソファーに横になった春香は、望美が隠したお天気バラエティの
企画書を見つけた。

望美はバラエティ担当のプロデューサーに、今の事件が済んだら
石場に相談すると伝える。

春香は1997年の、自分が伝えるニュース映像をチェックし・・・。

一人局を飛び出す春香。その背後に、ダーツを握り締める人物がいた!

蟹原と望美は銭湯に向かい、妻の掃除を手伝い始める。

結城が歩道橋を歩く春香に気づき、追いかける。
そして春香の後ろを付けねらう怪しい人物に気づく。
春香とその人物の間には、風船を手にする幼稚園児たち。
「春香ー!」結城の声に振り返る春香。
その瞬間、子供たちが持つ風船が次々と割れ・・・。
電柱の的にダーツの針が刺さっていた。
「ばかやろう!!
 だから外に出るなと言ったろ!!
 もしものことがあったら、どうするつもりだ!!
 ・・・頼むから・・たまには俺の言うことを聞いてくれ。」
「・・・ごめん。」

銭湯。
「こんな大変な仕事を10年間も続けてきたんですか?」
「おかげでこんなに筋肉がついちゃったわよ。」妻が笑う。
そこへ、息子が笑顔で帰ってきた。
誇らしげに父親の似顔絵を見せる息子。
「似てる?」
「うまいもんだなー。
 ダイスケくん、お父さんに一度も会ったことないんだろ?」と蟹原。
「うん!でも僕、お父さんのことなら何でも知ってるよ。
 1970年8月3日生まれ。しし座のO型。
 身長、166センチ。
 好きな食べ物は、やきそば。
 嫌いなのは、半熟卵。
 耳の形がお猿さんみたいで。
 子供の頃滑り台から落ちて、頭のここに十円ハゲがあって。」
「どうして? 
 どうしてそんなに知ってるの?」望美が聞く。
「だって、お母さんが、毎日お父さんの話してくれるもん!
 世界一カッコイイお父さんなんだよって。」
妻が照れくさそうに微笑んだ。

「ご主人のこと、憎んでなんかなかったんですね。」望美が聞く。
「当たり前でしょ。
 駆け落ちしてまで一緒になった人なんだから。
 警察やマスコミがうるさかったからさ、
 もう関係ないってふりしてたのよ。」
「そうだったんですか。」
「あの子にもちゃんと言い聞かせてきたわ。
 あなたのお父さんは昔罪を犯してしまって今は会えないけど、
 罪を償ったら、必ず帰ってきてくれるって。
 いつかきっと、カエルコールがかかってくるって。」
「カエルコール?」
「10年前、生活が苦しくなったものだから、
 あの人昼間働きに出たの。
 寝る間も惜しんで毎日毎日死に物狂いで働いていたわ。
 それでも生活は楽にならなかったけど、
 あの人が仕事を終えて家に帰ってきてくれるだけで、
 私嬉しかった。
 あの人、仕事が終わると必ず帰り道の公衆電話から
 電話をかけてきて。
 知らない?カエルコール。昔流行ったのよ。
 仕事を終えたお父さんが、これから帰るよって
 電話をかけてきてくれるの。
 そしたら私は一杯の氷水を用意して、
 本当はビールでも用意してあげたかったんだけど、
 そんな余裕なかったから。
 それでもあの人、いつもその氷水を一息で飲み干して、
 美味いって!
 たかが氷水一杯の、そんなあの人の一言が、 
 私たちの幸せだった。」

風呂屋のあと、駅前広場でもう1度検証する望美と蟹原。
携帯で家族に電話をするサラリーマンの声に、
望美はあることに気づく。
「ない!公衆電話!
 あの夜、駅から出てきた保坂さんが探していたのは、
 被害者のことなんかじゃなくて、公衆電話だったのかもしれない! 
 カエルコールをするために!
 だけどもう、そんなものはなかった。
 10年前にはあったけど、今の街中にはもう公衆電話なんてなかったの。
 だから保坂さんは途方にくれて、きょろきょろと辺りを見渡して、
 それがまるで、被害者の姿を探しているかのように見えた。」
「保坂はダーツマンじゃない!!
 じゃあ、誰が・・・何の為に・・・。」
「もう1度、あの守衛さんに話を聞いてくる!」
走り出す望美に、蟹原が言う。
「望美ー!誰かに、似てきたぞー!」

望美が訪ねていくと、倉庫の置くから大きな物音が聞こえてくる。
「なんか、すごい音がしていますね。」
「・・・そうですね。」

放送直後、指輪を落とした春香は不安を覚える。

局長が退院してきた。
「実は、些細なことなんですがね、
 あの夜、私が刺されたとき、家内に買物を頼まれていましてね。
 シュークリームをね。
 それで、お店を探していたんですが、
 丁度後ろの方から、甘い香りがしてきて、
 それで、振り返った瞬間、ぐさっと。」
「シュークリーム・・・」
「椿木さん!シュークリーム工場の取材に行った望美と連絡が
 取れないんです!」蟹原が駆け込んできた。
一同に不安が広がる。

その頃望美は守衛からケーキをご馳走になっていた。
大好きなイチゴを脇に置き、ケーキを頬張る望美。
すると、また物音が。
「やっぱり、確かめた方がいいんじゃないですか?」
倉庫の奥から「助けてくれ!」と声が聞こえる。
駆け寄ろうとする望美に、守衛がダーツをちらつかせ・・・。

犯人は保坂の犯行に見せかけて復讐したのかもしれない。
用が済んだら自殺にみせかけて殺すことだって出来る。

春香たちが倉庫へと車で向かう。

「すみません。私、CNBテレビの椿木春香と申しますが、
 こちらに、飛鳥望美という者が来ませんでしたでしょうか。」
「いいえ。どなたもいらしてませんよ。」守衛が無愛想に答える。
「失礼ですが、あなた、以前金融会社の社長さんなさってましたよね。」
「はあ?何のことでしょう。
 そろそろ表門を閉めます。よろしいですか?」
守衛は嘘をつき、春香たちを追い返そうとする。
春香はテーブルの上のケーキを見逃さなかった。
イチゴを脇に置く食べ方・・・望美だ!
倉庫の音から物音が聞こえる。
「飛鳥さん!そこにいるのあ!?飛鳥さん!」
「何やってるんだ。帰ってくれ!」守衛が止める。
「ちょっと!
 保坂もここにいるんでしょう!?
 保坂をここに監禁しているんでしょう!?」
「何言ってるんだ!!
 ここはただの倉庫だ!早く帰れ!警察呼ぶぞ!」
「あんた!!
 私のアシスタントに何したのよ!?」
もみ合う春香と警備員。
結城が警備員を押さえつけ、蟹原が指につきっぱなしの瓶を
警備員の頬に突きつける。
「飛鳥さん、そこにいるんでしょう!?大丈夫!?」

警察が駆けつけ、守衛は逮捕。
守衛に対して怒りをぶつけるように蟹原が駆け寄ると、
それを押さえつけようと警官が蟹原の両手の瓶を掴む。
スポっ!瓶が外れた!

監禁されていた保坂と望美も無事保護された。

「もう、大丈夫だから。」
「椿木さん・・・」
「ほんっと、バカなんだからねー。
 もう二度と、こんな無茶しないで。」
「はい・・・」
「あんたに、もしものことがあったらさ、
 もしものことがあったらさ・・・。」春香が涙ぐむ。
「朝ご飯・・・困りますよね。」
「そうなんだよねー。誰が朝ご飯作るんだろうねー。
 ・・・
 今度は、私がご飯作んなきゃね。
 このスクープさ、あんたが取ったんだから。」
「え?」
スタッフたちが、笑顔で望美を迎える。
「はい、仕事!」と春香。
「はい!」望美が笑顔で答えた。

現場から生中継で状況を伝える春香。
「ついに、ダーツマンが逮捕されました。
 ダーツマンの正体は、このシュークリーム工場の警備員、
 岡崎幸助容疑者でした。
 その岡崎容疑者逮捕の決定的瞬間を、
 ザ・ニュースのカメラが捉えました!」

警察署から出てくる保坂を、春香と望美が出迎える。
「帰るコール、して下さい。」
望美が携帯を差し出す。

「こんにちはー!」
春香と望美が銭湯を訪ねていく。
その後ろに、保坂が続く。
「・・・ダイスケ!」
先に口を開いたのは妻の方だった。
ダイスケが父に氷水を差し出し、「お帰り!」と微笑む。
保坂はその水を飲み干し、「美味い!」と微笑んだ。
「美味いよ!」今度は泣きながら。
「お父さん!」「お帰り!」子と妻が駆け寄る。
「ごめん・・・ごめん・・・。」保坂が泣きながら繰り返した。
「ちゃんと返してよ10年分!
 10年分返してくれないと、許さないからね!」
妻も泣きながら夫にそう言った。

つい貰い泣きしてしまい、そっと銭湯を出ていく春香。
「椿木さん!泣いてるんですか!?」
「な、泣いている訳ないじゃない!」
「意外と涙もろいんですねー。
 私を助けた時だって、目を真っ赤ーにしてたじゃないですか。」
望美がからかう。
「何言ってんの!?
 細粒ガス充満してたよ!」
「細粒ガスなんてないですから。
 目ーまっかっか!」
「やったぁ!!」二人は嬉しそうに揃ってジャンプ!

楽しそうに料理をする春香。
「なーんだ、料理できるんじゃないですか。」
「当たり前じゃない!」

望美はバラエティの企画書をゴミ箱に捨てた。
その様子に微笑む春香。

「はい、食べましょう!はいお待ち!
 どうぞ、食べてー。」
「椿木さん・・・なんかお皿に粘土が乗ってる!」
「粘土なわけないじゃん。これどう見ても餃子です。」
「これは、人間の食べ物じゃないですよ!」
「・・・もういい!食べなくて!」
「良かった!命拾いして。」
「ていうかあなたさ、アシスタント辞めたんじゃないの?」
「辞めました。」
「じゃあ何でここにいるのよ。」
「一回辞めて、また始めました。
 私、サメになります!」
「サメ!?」
「私、キャスター目指します!
 椿木さんみたいな・・・
 椿木さんを超えるようなキャスターになります!」
望美の言葉に、春香が嬉しそうに微笑み・・・
「無理!」
「無理じゃありません!
 これからは私のことをアシスタントじゃなくて、
 キャスター候補としてみて下さいね!」
「じゃ、これ食べて!」
「無理!無理です!」
「ダメ!好き嫌いしちゃダメ!!」


楽しそうな食卓。(笑)

家族の為に必死になって働いていた夫。
そんな夫に一杯の氷水を差し出す妻。
夫の「美味い」という一言に幸せを感じる妻。
10年たっても変わらない思い。
素敵な保坂夫妻でした。

「あんたに、もしものことがあったらさ、」
声を震わせて望美を心配する春香は、
ダーツに狙われた春香に駆け寄った結城と同じでした。
結城の気持ち、春香にちゃんと届いているのかな。

望美は自分が初めて取ったスクープ、そして仲間の笑顔に、
この仕事の本当のやりがいに気づいたようです。
前回、目指すだけでなく、越えようと思わなければダメという
セリフがあったので、望美は素敵なキャスターになりそうですね。
だんだん春香に似てきているところが微笑ましい!



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主題歌です。
Dear friend
Dear friendSowelu Yoshihiko Nishio DefSTAR RECORDS 2006-05-10売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools



B000F9UDCGドラマ「トップキャスター」オリジナル・サウンドトラックTVサントラ DefSTAR RECORDS 2006-05-24by G-Tools






この記事へのコメント
お世話になります。Jパスポートの山田と申します。

HPアドレス
http://affiliate.jpassport.jp/

私もドラマ好きなのでどらま・のーと様をいつも楽しく拝見させて頂いております。

本日は弊社が扱っているライブチャットアフィリエイトの提携パートナーになって頂きたくご連絡致しました。
ライブチャットという存在は今まであまり一般には知られておりませんでしたが、3月に放送があった堀北真希主演の短編ドラマ「ライブチャット」が放映されてから、徐々に知れ渡るようになりました。そんな中、自宅で高収入を稼げる事から女性の方が新しいアルバイト先として、チャットレディを考えて頂けるようになりました。
どらま・のーと様のサイトは女性の方が多く訪問されるかと思いますので、一度チャットレディの広告をご覧になってみては頂けませんか。
http://affiliate.jpassport.jp/job/index.html

各サイトとも単体で広告があるのですが、こちらは3サイトのチャットレディ募集の広告になります。
女性も比較しながら選べますので、入会率は高まるかと思います。もちろん、派手な宣伝を控えた場合、テキスト広告もございます。

ご検討頂き、よろしければ弊社のアフィリエイトパートナーについてお考えください。

よろしくお願いします。
Posted by Jパスポート山田 at 2006年05月16日 13:31
もはや、どこへ向かいたいのかわからない・・・
詰め込み過ぎというか無理に笑いに走りすぎ。
Posted by あんぱんち at 2006年05月17日 00:56
ちーずさんこんばんは、オープニングの春香と望美のジャレあいはおもしろいです世代も立場も違う二人が対等に話せる場面ですね

保坂の奥さんが怪しいと思いましたがまたまたハズレ

結城は突っ走る性格を知って恨まれても春香を謹慎にして守りたかったのですね

かえるコールは現在27歳の望美、十年前でも覚えていそう、あのセーターをクビに巻くプロデューサーは古すぎるでしょう!

鉄の女、春香にも親子愛という弱点がありましたね
Posted by けた at 2006年05月17日 19:05
こんにちは。コメントありがとうございます!

★Jパスポートの山田さん★
せっかくコメントいただいたのですが、
今はチャット系の広告は考えておりません。
お役に立てずに申し訳ありません。

★あんぱんちさん★
私は笑いの部分が楽しくて、好きなんですけど、
ブロガーさんの間では不評!?

★けたさん★
涙もろい春香をからかう望美。
二人が「やったー!」とジャンプする姿は微笑ましかった!
けたさんがおっしゃるように、二人は年も立場も違いますが、
でも、対等なんですよね。
春香は厳しいけど、温かい。そこが好きです。
Posted by ちーず at 2006年05月18日 17:46
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