2006年06月27日

トップキャスター 最終話

『さよなら・・・伝説のオンナ』

椿木春香(天海祐希)、飛鳥望美(矢田亜希子)ら『ザ・ニュース』が
CNBテレビ会長、結城英雄(伊武雅刀)が絡んだ闇献金問題を
報道する。
身内のスキャンダルを告発した春香、そして『ザ・ニュース』スタッフらに
冷たい視線を浴びせる社員たち。
「下を向く必要はないわ。」と春香。
「そうですよ!
 僕たちは何も間違ったことはしていません。」と蟹原(玉木宏)。
「ああ、行こう!」と石場(生瀬勝久)。

「本当のことを話して下さい!
 これから大変かもしれません。
 世間の人々は会長のことを冷たい目で見るかもしれません!
 でも僕はわかってます!
 あなたのことを、誰よりもわかっているから、」
結城雅人(谷原章介)が父に訴える。
「お前に何がわかる?」と結城秀雄。
「わかります!」
「私は何も知らなかった。
 私はこの件にな一切関与していないな。」
「はい。」秘書が答える。
「もう言い逃れは止めて下さい!お父さん!」
「お父さん?
 ・・・お前は、実の父親を売ったんだぞ。
 もう息子ではない。裏切り者だ。」翌日の朝刊には、春香が伝えたCNBスキャンダルを大きく取り上げた。
『結城秀雄会長と、結城雅人社長ら経営陣5人が
 今回の騒動の責任を取って辞任しました。
 しかし、結城秀雄前会長は、東京地検特捜部の事情聴取に対し、
 1億円の関与を否定している模様です。』

ザ・ニュースの打ち切りが決まる。
春香は契約を切られ、望美(矢田亜希子)も責任を取らされることに
なった。

自宅で食事をする春香と望美。
アンチョビを避ける春香に、望美は好き嫌いをしていると
大きくなれないと叱る。
電球を変えられるぐらい大きくなって下さいと望美。
電球を変えてくれる人と結婚しなさい、と春香。
「私はニュースと結婚しました!」
「カッコいいねー!
 私はニュースと離婚しました!」
「・・・されたんですよねー。
 来週から暇になりますね。
 椿木さん、手に職あります?」
「手に職・・・ありませんよ。」
「二人で、カフェでも開きましょうか?
 カフェ・ザ・ニュース!」
「絶対入りたくないねー。」
「じゃあ、椿木さんのおしゃべりを生かして、
 実演販売とか!?」
「奥さん、私ね、このフォーク、原産地まで行って、
 厳選してきました!
 国中をあげてフォークを作っているようなところです!
 それに、このスプーンをお付けしまして、なんと!」
「買いたくなーい!」
「今いいとこ!まだ値段言ってないのー!」
「やっぱり椿木さんはキャスターしか出来ないんですねー。」
「どうしよう。」
「椿木さんも、電球を変えてくれるような人
 見つけた方がいいですよ。
 ・・・雅人さんとは、その後連絡を取っていないんですか?」
「・・・」
「私、椿木さんには、あの人が一番、」
「やっぱりさ、カフェ・ザ・ニュースにしよう!
 もうしょうがない。
 100歩譲って、私看板娘やるわ!
 私前面に出して。すごいお客さん来ると思うのね、
 溢れちゃうくらい。」

春香はキャスター外されてしまったんですね。
実演販売やカフェの話をしている時、春香は望美と目を合わせずに
話していました。本気で語ってるわけじゃないんですよね。


春香が連続爆弾犯について伝える。

CM中、春香は前会長の秘書が、前会長の関与を否定した上で、
贈賄の指示を出したのは雅人だと供述、雅人が警察に呼ばれたと
知らされる。
秀雄が息子である雅人に罪を被せようとしたのだ。

ニュースを見つめるスタッフたち。
花屋が春香宛の花を届けにくる。
『あなたのファンより』とメッセージが着いている。

そこへ柴田が戻ってきた。
柴田に言われ、春香は柴田と一緒に雅人を迎えにいく。

柴田に連れられ車に乗り込む雅人。
「ありがとうございました。」
「どういたしまして。」後部座席から春香が顔を出し、雅人はびっくり!

春香たちは結城をマスコミの目から隠そうと春香の家に連れていく。
「ねえ、何か作ってあげて。
 あのバカ、ロクに食べてないんだって。」
「せっかくですから椿木さんが手料理を!」
「それだけは絶対に嫌だ!」
「あんだって!?」
「じゃあ私が作りましょう!」と柴田。

食事をしながら春香が雅人に聞く。
「あなたのお父さん、自供する気なさそうなの?」
「さあね。」
「さあねじゃないでしょう!
 あなたの無実を晴らすには、お父さんに自供してもらわないと!」
「ありえないよ。あの人は自分を守るのに必死で、
 俺がどうなろうと知ったこっちゃないさ。」
「自分の息子じゃない。」
「自分の息子に告発されたんだ。仕方ないさ。」
「何言ってんの?
 このまま黙ってたら、明日にでも逮捕されるかもしれないのよ!」
「・・・それでいいよ。」
「あんたまさか、否認しないつもり!?
 このまま、お父さんの身代わりになって罪かぶるつもり!?」
「俺が認めれば、俺が責任を取れば上手く収まるし、
 誰も困るやつはいないんだ。
 君には関係ないだろう。放っておいてくれ。」
雅人はそう言い帰ろうとする。
「放っておけないわよ!
 何がそれでいいよ!
 何が責任取るよ!!
 ふざけんじゃないわよ、かっこつけてんじゃないわよ!
 誰も困るやつはいないって?
 いるわよ!いるわよここに!
 あなたにいなくなってほしくない人間がここにいるわよ! 
 関係ないことないでしょ、関係ある!
 私に、プロポーズしたの誰?結婚しようって言ったの誰?
 私、まだ返事してないんだけど。
 誰に返事すればいいの?あなたしかいないでしょう!?
 今度は・・・私の番だから。
 私が、あなたを助ける番だから。
 私が、あなたを守る!
 それが・・・私からの返事よ。」
春香の言葉に感謝しながらも、雅人は黙って立ち去った。

春香は結城家の前で秀雄に合わせてもらおうと、朝からずっと
粘っていた。
春香を心配する望美と蟹原。
蟹原は自分も望美の役に立ちたいと言う。
望美は蟹原に、電球に届くかどうか聞いてみる。
「電球に届いたら結婚してくれんの?」
答えに詰まる望美。
ファンから届いた花かごのアップ。
その下には花粉が落ちています。


結城家の前で粘る春香に、望美は水筒を差し入れに行く。
そこへ、雅人がまた警察に呼ばれたと連絡が入る。
春香はインターフォンを乱暴に鳴らし、
「結城さん!お願いします。
 雅人さん、また警察に呼ばれたそうです。
 彼は、あなたの罪をかぶろうとしているんですよ!
 それでいいんですか!?
 あなたの息子さんじゃないですか!」と訴える。
すると、門が開いた。

「あいつは、昔から、次男や娘と違って、
 私に懐かなくてね。
 忙しくて、家に帰らなかった私を恨んでいたんだろう。」
「彼はあなたを恨んでなんかいません!」
「私を告発したんだよ!
 私を裏切ったんだよ。」
「裏切ってなどいません!
 彼は、あなたを信じていたからこそ、
 本当のことを話してほしかった。
 尊敬できる父親のままでいてほしかったんです。」
「あいつは私のことを尊敬したことなど、一度たりとも。」
「彼はあなたを尊敬していました!
 あなたのことをずっと思っていました!」
「何を根拠に?」
「彼が昔、話してくれたことがあるんです。
 僕の父は、紙の匂いがする。
 ご存知ありませんか?
 彼が子供の頃、もっともよく遊んでいた場所を。
 ・・・ここです。(父の書斎)
 彼は、ここでよく遊んでいたんです。
 朝は早く出かけ、夜は遅く、ほとんど顔を合わせることのなかった
 父の面影を、唯一感じることが出来た場所が、
 ここだったからだそうです。
 彼は良くこの部屋に来ては、あなたのことを思って、
 これらの本を手にしていました。」
春香が本棚から本を一冊抜き取り、ページをめくっていく。
そして微笑み、それを秀雄に見せる。
そこには子供の手形が残っていた。
「どれもこれも、子供にとっては、面白くもない、
 難しい本ばっかりです。
 でも彼は読み続けた。
 お父さんの本を読めば、お父さんの気持ちがわかるかもしれない。
 お父さんの声が聞こえるかもしれないって。
 彼、言ってました。
 父の本を読んでいたら、父と話しているような気がした。
 ほんの山に埋もれて寝てると、父に抱きしめられているような
 気がした。
 大好きなお父さんなんです。
 昔も、今も、変わりなく。」
「・・・撮影クルーを呼びたまえ。
 警察に行く前に全て話すと言ってるんだ。
 カメラもないのに、君たちに自供したところで、
 スクープにはならんだろう。」
春香と望美が秀雄に深く頭を下げた。

春香が結城前会長の独占告白をニュースで伝える。

その時、柴田から望美に連絡が入る。
「椿木さんを!?
 ・・・やっちゃいますか!」

雅人が警察から出ようとすると、それと入れ替わりに秀雄が警察に
やってきた。
雅人が父に一礼すると、父は頷き、警察に入っていった。

柴田が雅人を待っていた。
「彼女のお陰ですね・・・。」と雅人。
「お礼より先にするべきことがあるんじゃないでしょうか?
 さ!約束を果たしましょう!レッツゴー!」
柴田は雅人にタキシードを渡した。

ザ・ニュースのスタッフたちは互いの目を合わせ、
春香に気づかれないよう動き出す。
「みんなどこ行ったの?」
「じゃーそろそろ、私たちも行きましょうか!」と望美。
「え?」

教会の扉が開くと、そこにはウエディングドレス姿の春香が
戸惑ったまま立っている
望美からブーケを受け取り、みんなに拍手に迎えられる春香。
バージンロードの一番向こう側には、白いタキシード姿の雅人が
待っている。
戸惑ったまま、バージンロードを柴田と歩く春香。
「ヒューヒュー。
 新郎が、待ってますよ!」と蟹原。
「意外と似合ってますよ!」と芽衣(松下奈緒)。
「こっち向いてくださーい!」ハンディカメラを構える伊賀(松田翔太)。
「ブーケ、私に投げてください!」と令子(須藤理彩)。
「いや、俺に!」と角高(矢島健一)。
「椿木さん、綺麗!」と珠子(田丸麻紀)。
「毎度!」と三郎(ト字たかお)。
「早く早く!」と望美。
「あとは、頼みますよ。」柴田が雅人に言うと、雅人はしっかり頷く。

「何でここにいるのよ。」
「何でかなー。」
「何まんざらでもない顔してんの?」
「自分こそ!」

そこへ神父役の石場が登場。「レーメン!」
指輪の交換。微笑みあう二人。
仲間達が紙ふぶきで祝福する。
「キッス!キッス!キッス!」
周りにはやし立てられ、雅人の顔が春香に近づいていくのを
春香が照れて抵抗!

全員そろっての記念写真。
シャッターが下りる直前に、春香はブーケを投げた。
それを取ったのは・・・!?

「あーあ。これでまた独身のセレブが一人消えたか。」と芽衣。
「大丈夫!セレブがいなくても僕がいます!」と伊賀。
「あんたヨットで海とか連れてってくれんの?」
「ヨットはないけど、ボートなら焦げる!」
「ワニのバッグとか買ってくれる?」
「バッグは無理だけど、じゃ、動物園行こう!」
「1億円の結婚式とか、挙げられる?」
「それは無理だな・・・。」
「じゃ、ダメだ!」
「・・・1億円の結婚式を挙げるよりも、
 もっともっと、幸せになれる方法を知っています。」
「何よ?」
伊賀が芽衣の手を掴む。
「この手を、絶対放さない!」
「・・・今度ボート乗りに行こっかな。」
「マジ!?」

「椿木さん、素敵だったわねー。」と令子。
「ああ。お前もきっと似合うんだろうなー。楽しみだなー。」
「はぁ?見に来る気?」
「あったり前だろ。呼べよ!」石場が令子と手をつなぐ。
「なんで不倫してた相手呼ばなきゃいけないの?」
「バッカだなー。そこがときめくんじゃないかー。」
「そっか!」
「あ、お前さ、一度だけでいいから、
 ウェディングドレス着たままで、ぬか床から出した漬物
 細かく刻んでくれない?」
「変態!」
「そのミスマッチがいいんだよー。」楽しそうに笑いあう二人。

「望美さ、ちょっと、寄りたいところがあるんだけど。」と蟹原。
「行ってらっしゃい。」
「お前もだよ。」蟹原が望み美の手を取り走り出す。

一人残された蟹原。彼の手には春香が投げたブーケがあった。

蟹原は望美を公園に連れていくと、木登りし始める。
「健介、何してんの?」
「電球を、取り替えてやる。」
蟹原はそう言い、電球を外すマネをしたあとスイッチオン!
するとその木にあらかじめ付けられていた沢山の電球がライトアップ!
「もしも、望美に手の届かないものがあったら、
 俺が代わりに取ってきてやる!
 もしも、望美に見えないものがあったら、
 俺が、明かりをつけてやる!
 もしも、望美の空が暗くなったら、
 俺が、太陽だって取り換えてやる!
 俺が、一生お前、」
バランスを崩し蟹原が木から落ちた。
「大丈夫!?」
「頭、打ったかも!」
「何してんのよ。
 ただでさえ天然なのに、
 これで記憶でも失っちゃったらどうすんの?」
「あー。君は、誰だ?」蟹原がふざける。
「その時は教えてあげるよ。
 私は、あなたの恋人よ。」
幸せそうに微笑みあう二人。
手をつなぎ、美しくライトアップされた木を見上げた。

「とうとう今日で終りですね・・・。」と望美。
「気合入れていくわよ!」と春香。

そんな春香たちに、スタッフが春香宛に爆弾犯から脅迫状が届いたと
知らせる。

『椿木春香は僕を卑劣だと罵った。
 絶対に許さない!
 今夜都内に爆弾を仕掛ける。
 ニュースの本番中に爆破する!
 止めてほしければ、放送中に土下座して僕に謝れ!』

本番前、春香がスタジオ入りする。
キャスター席に座った春香に、望美たちは犯人の行方はまだわからず、
警察からはこれ以上犯人を刺激しないよう注意を受けたと告げる。

いつものように御守りの指輪をはめる春香。
春香にとって最後のニュースが始まる。

「こんばんは。
 まずは、年金制度改革のニュースからお伝えします。」

CM中。
「次のコーナー、爆弾事件のVから入ります。
 V明けで、椿木さんのコメントにはります。」伊賀が打ち合わせする。

春香はスタジオの外に花を届けに来た男が不審な動きをしているのに
気づく。
発見された爆弾物には、確か花粉のようなものがついていた。
「ねえ、そこで何してるの!?」
スタジオを飛び出し、春香が声をかける。
花を机に置いた男の動きが止まる。
机の上に花の花粉が落ちる。
「その花見せてくれる?」
「来るなー!俺をバカにするん!」
「あなた犯人でしょ!ね、これ爆弾!?」
スタッフが男を取り押さえるが、男は暴れて逃げ出した。
伊賀はCMが明けると春香をスタジオに戻す。
蟹原たちが男を追う。
「警察呼んで!気をつけてよ!」

スクーターに乗って逃げる男を、CNBの車に乗り込んだ蟹原、望美、
カメラクルーが追跡する。

『中KスタンバイOK』
伊賀が春香に知らせる。

逃げるスクーターの生中継映像が流れる。

『かけ合いOK』
伊賀が知らせると、春香が望美に呼びかける。
「飛鳥さん、聞こえますか?」
「はい。こちら飛鳥です。」
「そちらの状況を聞かせてください。」
「はい。
 男はですね、今産業道路をスクーターに乗って逃走中です。
 このままですと繁華街に入ってしまいます。」
「今警察もそちらに向っています。
 爆発物を持っている可能性もあるので、
 くれぐれも犯人を刺激しないように。」
「はい、わかりました!」

スクーターは狭い路地に入り込んで逃走。
スタッフは走って追いかける。

行き止まりに追い込まれた犯人は、花かごの中から爆弾を取り出し、
掲げる。
望美たちが逃げ出そうとしたところで、映像が切れた。
呼びかけても返事がない。
スタッフの間に緊張が走る。

「たった今、駆けつけた警察官に男が取り押さえられました!」
警察に確保された犯人の映像が映し出される。
「逮捕です!逮捕です!
 現行犯逮捕です!
 男が連行されていきます!」
スタッフたちはガッツポーズ!

スポーツコーナーを無事に終え、番組終了まで30秒。
「えー。今日を持ちまして、ザ・ニュースの放送は最後となりました。
 短い間でしたが、ご覧いただき、
 心からお礼申し上げたいと思います。
 ありがとうございました!」

ザ・ニュースが終わった。
石場が、スタッフたちが、柴田が、蟹原夫妻が、そして春香が
拍手する。

「音声まだつながってる?飛鳥さーん?」
「はい!椿木さん!」
「今、終わりました!」
「はい!」
「お疲れ様でした。」
「・・お疲れ様でした。」

「やった!」笑顔で呟く望美。
「やっっった!」と春香も呟く。

打ち上げは柴田のおごりで行くことになった。
その前に、スタッフたち全員でお茶でカンパイをした。
「ぬるい!!」みんなが蟹原を責める姿に微笑みながら、
春香はそっとスタジオを出ていった。

社を出ようとしたとき、望美が呼び止める。
みんなのかけてくる足跡も聞こえる。
春香が振り返ると、みんなが駆けつけていた。
「あの、今日はもう、疲れちゃったから・・・」とごまかす春香。
石場が歩み寄り、春香に握手を求める。
だが春香は動かない。
石場が出した手をごまかそうとする。
春香はその手をしっかりと握り締め、微笑みあった。

令子が、飲みに行こうとジェスチャーする。
春香は指を指し、ウィンクして首を振る。

蟹原が、ピースサインを出す。
春香が同じようにピースサイン(蟹?)を出す。

角高が微笑みうなずくと、春香も同じように頷いた。

芽衣が微笑み一礼すると、春香は上を目指せとジェスチャーし微笑む。

春香が伊賀を睨むと、伊賀はずりおろしたパンツを引き上げ微笑んだ。

柴田の一礼に、春香も一礼して頷く。

そして最後に望美と笑顔を交わし・・・

「じゃ!」
春香がCNBから去っていった。

春香のマンション。
望美は春香が一人で起き、支度を済ませたことにびっくり!
「セミが鳴いてんの!」
「もう夏ですねー。」
「早いもんよねー。
 まさか3ヶ月で、番組が終わると思わなかったよね。」
「でも、私にはずいぶんと長い3ヶ月でしたけどね!」
「そぉ?」
「だって、お天気キャスターから椿木さんのアシスタントになって、
 ニュースキャスターにまでなって!
 最後は、無職ですから。」
「なんかすごろくみたいね。」
「じゃあ、今、私と椿木さんは一回休みってことですね。 
 次は5つ進む、とかがいいな!」
「うわぁ、スタートに戻る、とかだったらどうする?」
「やめて下さいよー。
 ・・・ゴールって、どこなんでしょう。」
「ゴール?」
「すごろくだったら、社長だったり結婚だったりが
 ゴールじゃないですか。」
「あー。でもそれはゴールじゃないね。」
「ですよねー。
 人生のゴールって、あるんでしょうか。ないんでしょうか。」
「よくわからないけど・・・
 多分・・・
 人生のゴールって・・・スタートすることなんじゃないかな?」
「スタートすること?」
「用意ドンでスタートして、前に進んで、
 転んだり立ち上がったり、
 また転んだり立ち上がったり。
 そしてまた、初めから、始める。
 その繰り返し。」
「スタートがゴールで、」
「ゴールが、スタート。」
「じゃあじゃあじゃあ!
 おばあちゃんになっても、スタートしましょうね!」
「おばあちゃん!」
「なんか私、このまま椿木さんとはずっと一緒にいるような
 気がするんですよ。
 私たちが、おばあちゃんになってもね!」
「おばあちゃんって!」
「なんかそう考えると楽しくありません?」
「うーん。そうだね・・・。」
「あ、お腹すきませんか? 
 私、買物行ってきますね。」
春香が望美に金を渡し、出かけていく望美の姿を優しい眼差しで
見つめていた・・・。

買物途中の望美の携帯が鳴る。
石場から、お天気キャスター復帰の知らせで
春香が掛け合ってくれたことを知る。

「ただいま!
 椿木さん!石場さんから聞きました!
 ありがとうございました!」

だが春香はいなかった・・・。
カンターには手紙が置いてあった。

『飛鳥さんへ
 わたしはまたニューヨークへ行くことにしました。
 引き出しに、マンションの契約書が入っています。
 あなたの引越しが済み次第、解約して下さい。
 用件は以上でーす。よろしくー。 

 便箋が余っちゃったので、ちょっとだけ続けますね。
 3ヶ月前、日本に戻ってきたとき、
 私はもう1度キャスターをやれる喜びでいっぱいでした。
 ザ・ニュースは、1年、5年、10年、20年と、
 力の限り、続けるつもりでした。
 そのための最高の仲間も出来た。
 だから、こんなことになって・・・
 本当言うと、悔しい!
 めっちゃくちゃ悔しい!
 まだまだしたいことが沢山あった。
 だけどね、私は今、それと同じだけ、
 嬉しい気持ちでいっぱいです。
 
 飛鳥さん、あなたに出会えたことが。
 ザ・ニュースのみんなに出会えたことが。
 
 この世で一番の宝探しは、人との出会いだと思った。
 あなたと過ごした3ヶ月を、私は忘れない。
 絶対に、忘れない。

 迷ったらやってみる。
 不安だったら飛び込んでみる。
 怖かったら、走ってみる。

 私たちさー、走ったねー。

 ありがとう。元気で。
 
 椿木 春香』

封筒の中には、あのリングが入っていた・・・。
望美はそれを手に取り、春香と出会った時からの出来事を
振り返る。

「あなたには、私のアシスタントになってもらいます。
 1.アシスタントは24時間私と行動を共にし、
 毎朝私を起こすこと。よろしく!」
「2.アシスタントは私の手足となって、
 現場の取材やレポートもしてもらいます。」
「3.チャンスから逃げたらダメ!
 ピンチから逃げたらもっとダメ!」
「あのさ、仕事頑張って、上手く行くと時々あんのよ。
 やった!って。」
「チャンスは、ピンチの姿をしてやってくるようなもんなのよ。
 バビョーン、バビョーン、バビョーンってやってくるチャンスを、
 ガバチ!!」
「誰でもいいわけないじゃい。あなたにやってほしいの!」
「慣れちゃダメなんだよ。
 私たちの仕事は、人の心を、命を扱っている仕事なんだから!」
「一緒にやろう。」
「私たちは、同じ世界に生きているのかなーって。
 同じ夢を見て生きていくのかなーって。」

指輪を握り締め、望美は微笑む。

春香の前に雅人が現れた。
「行こうか。」微笑みあう二人。
春香が恥ずかしそうに雅人に腕組みした。

2年後。
「椿木さーん。今どこでどうしていますか?」
望美はお天気キャスターを頑張っていた。
「私は今、お天気キャスターとして、悪戦苦闘の毎日です。
 健介はスポーツ局に異動しても、ますます元気です。
 芽衣ちゃんは一から始めたいと希望して、警視庁クラブの新米記者。
 伊賀ちゃんはドラマ部で助監督。
 角高さんは子供番組のディレクター。
 石場さんはバラエティーのプロデューサー。
 その司会はなぜか令子さんです!
 珠ちゃんに、子供が出来ました!
 私と健介は、ま、この話はまたいつか。
 そんなみんなの元に、突然、スクープが舞い込んできました。」

社長就任した柴田がインタビューで今後の豊富を聞かれて答える。
「ザ・ニュースの復活です!」

あの指輪をはめた指。
「こんばんは。飛鳥望美です。」
望美がキャスター席に座っている。
初回の目玉は、アメリカ三大ネットワークで伝説の記者と呼ばれた
あの人の出演!

ニューヨークからの中継に登場した伝説の記者は、椿木春香!
そのことを知らなかった望美は驚きの声をあげる。
スタッフたちは大笑い。

CM中。
「椿木さん!」
「あ!」
「あ、じゃありませんよ。急にいなくなったきり
 2年も音沙汰なしで!電話の一本ぐらい!」
春香と仲良く寄り添う雅人の姿が映し出され、春香はますます驚く!
「ちょっと!何をそんなところで二人で、
 何をやってるんですかぁ!?」
「噛んだね!」春香と雅人が茶化す。
「それでも、ザ・ニュースのキャスター?」
「椿木さんだって噛んでましたよ!」
「私は噛んでません!
 かんだように見せかけて、実は、噛んでいなかったんです!」
「それ、噛んだってことでしょう?」
「ちょっちょっちょっちょっちょ!
 何言ってんの?うるさいねー!
 どうでもいいから来なさい、こっちに。」
「いや、行けませんから、ムリ!」
「あ?すいません。聞こえません!」
「聞こえてますー!
 椿木さんがこっち、来てくださいって!」
「ノーノーノー!無理!
 私は今AmericaでTopCaster目指してるんだから。
 ところで今あんた、噛んだよねー。
 あんたの言い草だと、私が噛んだならあんたも噛んでいいっていう
 言い草だったよね。」
春香のお説教が続くのだった。


ドタバタなニュースドラマでしたが、私は毎回楽しかったです。
春香と望美のやり取りも可愛かったし、
つい吹き出してしまったり。(笑)

最初に確か握手を拒否した石場が、自分から握手を求めたのが
嬉しかった。

春香と雅人。
望美と蟹原。
芽衣と伊賀。
令子と石場は、不倫続行中!?
でもどのカップルも手をつないで、幸せそうでした。

お茶目な柴田さんも素敵でした!

指輪を受け取った望美が思い出す春香の言葉、
どれも素敵なものでした。
春香の言葉に勇気付けられることもありました。

「用意ドンでスタートして、前に進んで、
 転んだり立ち上がったり、
 また転んだり立ち上がったり。
 そしてまた、初めから、始める。
 その繰り返し。」
「スタートがゴールで、」
「ゴールが、スタート。」

この言葉もいいなぁ!
ここから始まるんだと思うと希望が生まれます。

楽しいドラマ!元気をいっぱい貰いました!



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椿木春香  ……  天海祐希 飛鳥望美  ……  矢田亜希子
蟹原健介  ……  玉木宏  結城雅人  ……  谷原章介
野原芽衣  ……  松下奈緒 伊賀俊平  ……  松田翔太
蟹原珠子  ……  田丸麻紀 蟹原三郎 …… ト字たかお
紺野令子  ……  須藤理彩 角高孝男  ……  矢島健一
石場小吉  ……  生瀬勝久 柴田勝俊  ……  児玉清


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主題歌です。
Dear friend
Dear friendSowelu Yoshihiko Nishio DefSTAR RECORDS 2006-05-10売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools



サウンドトラック
B000F9UDCGドラマ「トップキャスター」オリジナル・サウンドトラックTVサントラ DefSTAR RECORDS 2006-05-24by G-Tools



天海さんの主な出演作品


この記事へのコメント
とうとう終わってしまいました。
天海さんの毎回のセリフメッセージがかっこよくて引っ張られた感があります。
最後は4組のカップル誕生で驚くばかり。
そして椿木はさらにパワーアップしてしたね。
コメディーながら成長していく様子も魅せてもらえたドラマでした。
Posted by かりん at 2006年06月27日 16:21
こんにちは。コメントありがとうございます。

★2006-06-27 15:34さん★
教えて下さり大変助かりました。ありがとうございました!!
みなさん、見なかったことにしてやって下さい。(汗)(汗)

★かりんさん★
春香の生き様がとってもカッコ良かったです。
スーパーウーマンでないところにも好感が持てました。
私もあんな風に自分の信念をしっかり持って
生きていきたい!
Posted by ちーず at 2006年06月27日 18:29
完璧です!献金の話で引っ張るのかと思いましたが爆弾での脅迫それも闇献金とは関係のない話

望美がいきなりニュースキャスターではなくお天気キャスターに戻ったところもいい!

普通ならこれだけ詰め込むと見ている方もアップアップしますがナガレが自然でした。

誤報の意味が息子に罪をなすりつけることとは!最後は雅人の考え方を理解して自首してくれたのが嬉しかったです。

僕が印象に残った言葉は結城邸の門を叩く春香の「勝つまでやめなきゃ勝でしょう」です椿春香の考え方が全て伝わりました。

今期のドラマ保存するDVD−RWが多く来期に向かって買い増ししなければ、「クロサギ」「てるてるあした」「トップキャスター」「弁護士のくず」「医龍」「マチベン」そして再放送の「HERO」ほとんどかな?きっと観返す時間はないのだけど!
Posted by けた at 2006年06月27日 21:17
今回の肝は、会長と社長の親子関係でしたか。「これは誤報だ」と会長が言ったときはどうなるかと思ったのですが、単に次回が見たくなるようにする仕掛けに過ぎませんでした。この辺は、安っぽいドラマ風でちょっぴりがっかり。

結婚式のシーンからそれぞれのカップルのシーンにかけての流れは要らなかったと思います(あれではドタバタ過ぎるし、何気なく匂わせる程度で良かったのでは)。
突然、柴田の社長就任会見のシーンになって、視聴者が「あれ?結城はどうなるの」と思わせておいて、ボストン生中継で椿木と結城の幸せそうなツーショットと来た方が、「あ〜、そういうことか」と視聴者がニヤリとする演出になったのではないでしょうか。
Posted by おりくん at 2006年06月27日 22:42
私はこのドラマが大好きでした☆
でも海外に住んでいるので見れなくて
残念に思っていたら友ダチがこのサイトを
教えてくれました。セリフや場の雰囲気なども
細かく書かれていて本当に感謝してます☆
管理人さん***いつもありがとうございます
これからもトップキャスター消さないで
残しておいて下さいね。
最後に椿木春香さんはキャスターを
外されてしまったけれど結城雅人さんと
結婚出来て良かった☆☆☆
やっぱりハッピーエンドが1番ですね♪
天海祐希サン大好きです!!!!
Posted by anna at 2006年06月28日 10:38
こんにちは。コメントありがとうございます!

★けたさん★
けたさんに完璧と言っていただけて、
このドラマファンとして、私も嬉しい!

何事も諦めない春香の姿勢には、学べることが多かった!

ニューヨークにいる春香は、恋と仕事のバランスも
バッチリ!
パワーアップしていたのが嬉しかったです。
望美もお天気お姉さんを頑張っていましたね!
いつかキャスター席に座らせてあげたいです。

★おりくんさん★
誤報ということで、私ももっと難しいしがらみが
あるのかと思いましたが、そうではなく息子に罪を
擦り付けるというものでしたね。
でも父親が息子の幼い頃の様子を知り改心するのは
良かったです。
それぞれのカップルの結末がしっかり描かれていましたが、
私もニュアンスを匂わせるだけの展開って好きです。

★annaさん★
ありがとうございます!
そう言っていただけると、励みになります♪
もちろんこのままずっととっておきますので、
また遊びにいらして下さい。
天海さん次回作も今から楽しみにしています!
Posted by ちーず at 2006年06月29日 13:21
はじめまして!私は最近ここを読み始めたんですけど、本当にセリフとかきれ〜いに書いてありますね!私はトップキャスターのセリフ回しが大好きだったので読めた事がうれしいです♪今季で一番好きなドラマでした。ちなみに私的二番(本当は同じくらい好きだけど)はてるてるあしたです!
Posted by はずみ at 2006年06月29日 18:37
ちーずさん、こんばんは。
最後まで雅人は春香に引っ張られてしまいましたね。その方がシアワセかも!

来期は何が発見できるか、また楽しみに待っています。
Posted by mari at 2006年06月29日 18:52
さくらです♪

春香は強いですね。ずっと負けてても勝つまでやればいつかは勝てるって・・普通はそのまえにシュンとなって向いてないのかなとか思っちゃいそうですが、春香は違った。そんな強さがあるから、見てて応援したくなるのかなって思いました。望美は、望美役の矢田さんが色々言われてて・・どうなのかな?って思いましたが、流石に演技の方はソツなくこなしてたし、最後は春香と戦友みたいなれてだいぶ強くなりましたよね。石場Pや雅人に芽衣など、脇役陣も中々いいキャラクターだったと思います。

前クールの西遊記が、中々楽しかったんで・・今クールの月9は正直苦戦するかなって思ってたんですが、無難にまとまった感じですね♪最初、喧嘩ばっかりしてるのに、最後はちゃんと仲間意識が芽生えるあたり・・月9の作り方って昔から変わらないなぁって思ったりしますが・・それでも見ちゃうんだよなぁ・・ww

さて、次のクールの月9は、伊東美咲演じるOLが主演のサプリらしいですが・・女王の教室の神田和美こと志田未来ちゃん出演みたいですね♪連ドラ出演は、女王の教室以来丁度1年ぶり??wちょっと、楽しみにしてます。
Posted by さくら at 2006年06月29日 23:40
こんにちは。コメントありがとうございます!

★はずみさん★
はじめまして!
トップキャスターのせりふ回し、感動のものもあれば、
楽しい物もあり。
記事にしていてとても楽しかったです!
『てるてるあした』も大好きなドラマでした。
次クールもまた遊びにいらして下さいね。

★mariさん★
雅人は最初キリっとした、険しい表情だったのが、
最後では別人のような表情に。(笑)
谷原さん、素敵だなぁ。

★さくらさん★
怒鳴りとばすシーンが多くても、なんでだろう。
春香のキャラがしっかりしているからなのか、
演じている天海さんのキャラのせいなのか、
私はすんなり受け入れることが出来ました。

次クールの志田未来ちゃん、昨日の『探偵Q』に出演していました!
次クール月9にも期待しています。
Posted by ちーず at 2006年07月02日 14:31
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