2006年06月28日

アテンションプリーズ Last Flight

『大空へ!!旅立ちの時』

ついに、最後のOJTを迎える洋子(上戸彩)や弥生(相武紗季)たち訓練生。
朝目覚めた洋子が気合を入れていると、奥の部屋で物音がする。
部屋の持ち主で、突然旅に出てしまった智枝美(山崎静代)が
帰ってきたのだ!

弥生の父・昭三(浅野和之)は、どことなく元気のない娘のことを
心配そう。

「サハラ砂漠の砂。
 で、これが、アマゾンのシャーマンペンダント。
 こっちが、トナカイの肉の缶詰。」
「ちーちゃん今まで何してたの!?」
「ま、恋の放浪っていうかな。」
「恋ねー。
 あ、そういえば、変な男が来たよ!
 変なメガネかけて、ちーちゃんの元カレとか言ってたけど、
 あれ、ストーカーだわ!
 バラの花束とか持ってきちゃって、
 そのソファーも僕が買ったんだとか言って!
 そういえばちーちゃんに伝言とか言ってたなー。
 なんだっけなー。
 あ、オカちゃんは怒ってないとかなんとか?」
「・・・ちょっと行って来るわ。またな!」ちーちゃんと話し込んでいて時間がギリギリになってしまった洋子が
走っていると、自転車に乗った翔太(錦戸亮)に声をかけられる。
「美咲!おまえさ、昨日!」
「あ、わりぃわりぃ。
 昨日、着替えててさ、突然お腹が痛くなっちゃって、
 翔太のこと忘れて帰っちゃった。」
「は?忘れるって!」
「ちょっと私急いでるんだよね。」
「じゃ、後ろ乗ってく?」
「!!その手があったか!」
洋子は翔太から自転車を奪い、職場へと急いだ。

洋子が弥生と有紀(大塚ちひろ)に声をかける。
「おはよう!
 美咲さん、今日一緒だよ!頑張ろうね!」と弥生。
「・・・テンション高っ!」
「今朝はずっとあんな感じですよ。
 何かいいことでもあったんでしょうかね。」と有紀。
「あの肌の輝き、あれは恋ね!」と沙織(上原美佐)。
「え・・もしかして、上手く行ったんですかね!!」と有紀。
「かもね!
 そんなことより仕事仕事!頑張るよ!!」
洋子は昨日、弥生が翔太に告白するのを見てしまい、
複雑な気持ちを隠して笑顔を浮かべた。

洋子たちのOJT最後のフライトに、なんと三神(真矢みき)が
キャビンアテンダントとして搭乗することに。
現場の感覚を忘れない為に、教官も定期的に乗ることになっているのだ。
三上が洋子の指導インストラクターとなり、洋子は緊張する。
自分達の前を歩く客室乗員部チーフ・長野(石川真希)、三上、
カオル(笛木優子)に、
「なんか最強のトリオって感じ!」と弥生も呟く。
「最強どころか、大奥シスターズ!
 気合入れていくぞ!」と洋子。

木下教官(七瀬なつみ)も太宰(井上順)も、全員が無事にOJTを
終わらせることが出来るよう、心から祈る。

乗客を案内する洋子に、
「訓練生か・・・」と呟く男性客。
その後ろから来た妻が、「ごめんなさいね。」と洋子に謝る。

アフロヘアに派手なシャツを来た乗客は、カオルを見かけると
「ミス四月!!」と言い握手!
困惑するカオルは、三神に挙動不審な乗客がいると伝える。
見ると、アフロの男はキョロキョロとしていて、
三神らの視線に慌てて首を引っ込める。

「めちゃくちゃ怪しいですね、あのアフロの人!」と洋子。
「見かけだけで判断しないこと。」
「はい。・・・でも・・・」
洋子と目が合うと、男は慌てて席に身を隠す。
「やっぱり怪しいです!」
「何があっても冷静に対処するのが私たちの仕事です。」
「はい!」

「そうですよね。
 不審人物であろうが何であろうが、お任せ下さい!
 美咲洋子に!」
洋子はそう呟きながら、ジャンプシートに腰掛けた。

ドリンクサービス。
洋子は、サングラスとパンフレットで顔を隠すアフロの男に
コーヒーを差し出す。
男は弥生の姿に身を乗り出し、笑顔で仕事振りを見つめる。
「お客様。何かお探しでしょうか?」三神が笑顔で尋ねると、
「1992年ミス5月!」と男は嬉しそうに呟く。

堤(小泉孝太郎)が荷物を片付ける桜田(小日向文世)に、
別れを惜しむように声をかける。
「キャプテン・・・本当に、お別れなんですよね。」
「遅いよ、堤君。
 昨日の審査の結果がもう出たよ。
 人間ってーのはさ、生き物だから、
 どんなに訓練、経験を積んでもミスすることはあるんだよね。」
「ミス・・・してましたか、僕。」
「機長でもそれは同じ。
 安全の為には、どんなに目上の機長にでも、
 きちんと指摘するのが、副操縦士としての役目でもあるよ。」
「は?」
「君さ、もっと自分に自信を持ちなさい。
 これからは、副操縦士として、安全運航を担っていくんだから。」
堤の笑顔が輝く。

洋子は、アフロの男が弥生を見つめている姿に、
「ざる蕎麦一枚追加。」と耳元でささやいてみる。
「アイヨ!」
・・・アフロの男は弥生の父・昭三だった。
弥生の働く姿を一度見たかったそうだ。
昭三は弥生が知ると怒られるので、黙っているよう頼む。

男に手を握られたカオルは気味悪がり、
三神も
「機内の安全の為には、全ての情報をクルー同士で共有する。
 不審な点なら尚更です。」と言うが、洋子は本当のことを
言えない。
そこへ弥生が、
「あちらのお客様、ずっと私のことを見ているんですけど。」
と不安を訴えにきた。

三神を引き止め、洋子が昭三に話にいく。
「お客様。
 ダメじゃん!怪しまれてるよ、弥生にまで。 
 とにかくじっとしてて!」
小声でそう話す二人の会話は、通路隣の男性に聞こえていた。
洋子に「訓練生か。」と呟いた男性客だ。

「君!客に向って何だね、その態度は!」
「申し訳ございません。」
「いや、この子、うちの娘の友達でね。
 娘もここで、CAしてましてね。」
「そうですか!私たちの娘も以前、客室乗務員だったんですよ。
 結婚して辞めたんですけどね。
 初めての孫が生まれて、会いに行くところなんです。」
男の妻が嬉しそうに話し出す。
洋子は二人に笑顔でおめでとうございます、とお祝いし、
戻っていく。

「昔の客室乗務員は、もっと質が高かったよ。」
「今のCAだって優秀だ!」
「何がキャビンアテンダントだ!
 スチュワーデスでいいんだよ、スチュワーデスで!」
男と昭三が口げんかを始めてしまった。
洋子がその場を治めるが、弥生には父だとバレてしまった。

堤が翔太に試験に受かったことを報告しにいく。
「へー。なれたんだ。コーパイ!」
「これでカラスも、ようやく卒業だよ。」
「で、何で俺のところに言いに来るわけ?」
「いや、一応報告しておこうと思って。
 お互い、これからの航空業界を担うわけだし。」
「お前が?何を担うんだ?」
「・・なんとなくさ、中原君に、伝えたくなったんだ。
 俺の乗る飛行機に、何かあったら、
 またよろしく頼むよ。」
「ふざけんなよ!
 誰が整備してると思ってるんだよ。
 安全な飛行機に仕上げる。
 それが俺たちの仕事なんだ。」
「だよな!
 あ、ごめんね。仕事中。」
「おめでと!」
「・・・え?」
「良かったな。」
「うん。ありがとう。
 今度合コンする?」
「しねーよ。」
即答する翔太だった。

昭三とケンカをした男性客がトイレに立つ。

昭三が、トイレがずっと空かないと洋子に訴える。
ノックをしても応答がない。
洋子がドアを開けてみると・・・
あの男性客が倒れていた。
呼びかけても反応がなく、洋子は思わず後ずさりをする。

その様子に弥生が気づき、やって来た。
「美咲さん、どうかした?」
その声に洋子は我に返る。
「弥生、オールコールして!
 早く、弥生!」

長野、三神、麻生が電話に出る。
「L4若村よりオールコールです。
 L4ラバトリーで、お客様が倒れています。
 早く来て下さい!」
「落ち着いて。
 状況を説明しなさい。」と長野。
「状況は・・・」弥生の声に、
「意識はなし!
 ドクターコールとAEDとレセッシ(?)をお願いして!」
「聞こえました。
 すぐに準備します。」

長野はすぐにコックピットに連絡。

「呼吸ありません。
 体動もありません。
 AEDが来るまで心臓マッサージを行います。
 若村さん、経過記録をお願いします。」
てきぱきと、やるべきことを進めて行く洋子。

「さっきのケンカのせいか?」昭三が弥生に聞く。
「邪魔になるから座席に戻ってて!
 お願いします。」
娘の真剣さに、父は黙り込んだ。

「みなさま、おくつろぎのところ恐れ入ります。
 ただいま、機内に急病のお客様がいらっしゃいます。」
機内に医者か看護師を探すCAたち。
倒れた男の妻が気づき、悲痛な声を上げる。

医療関係者は機内にいなかった。
「AEDを使いましょう。」
三神の言葉に、麻生と洋子も準備を始める。
おもわず駆け寄ろうとする妻に、落ち着くよう弥生が声をかける。

「私は離れています。
 みなさんも離れてください。」と三神。
「私も離れています。
 みなさんも離れて下さい。」と洋子。
「私も離れています。
 酸素ボンベも離してあります。」と麻生。
「お客様の手足も大丈夫です。」と洋子。
「押します。」
電力ボタンを三神が押す。
だが、呼吸も体動も戻らない。
「CPRを行いましょう。」と三神。
「酸素ハイポジションです。
 呼吸2回入れます。」と麻生。
「いちとーに、いちとーに。
 いちとーにーとーさんとーよんとー
 ごーとーろくとーななとーはちとーきゅうとーじゅう。 
 じゅういち、じゅうに、じゅうさん、じゅうよん、じゅうご。」
乗客たちが注目する中、懸命の蘇生法が続けられる。

AEDの充電を待つ間、
「娘と初孫に会いに行くでしょう?
 自慢の元キャビンアテンダントなんでしょう?
 戻ってきて・・・。」
そう語りかける洋子。

「押します。」
・・・男の指が動いた。
「回復しました!!
 お客様、大丈夫ですか?お客様!」と洋子。
「一体・・・何が・・・。」
「しばらく、意識を失われたようです。
 もうすぐ到着します。
 着いたら救急隊員が来ますので、ご安心下さい。」と三神。
男は自分を心配そうに見つめる洋子に言う。
「ありがとう。」
「ありがとうございました!」
妻が泣きながら感謝した。
「L4若村です。
 お客様の意識、回復しました。
 呼吸も回復しています。」
昭三が、乗客らが拍手を送った。

フライトのあとのミーティング。
「美咲さんも若村さんも、最後のOJTなのに大変でしたね。
 ご苦労様でした。」と長野。

ミーティング終了後、
「頑張ったわね。」麻生が弥生に優しく声をかける。
「ありがとうございます!」弥生の笑顔が輝く。

洋子はどこか落ち込んだ様子・・・。

瑞穂(眞野裕子)に声をかけられ緊張する有紀。
「最初のOJTに比べたら、だいぶ動けるようになったじゃない。」
「・・・え?」
「次からは同じクルー同志ね。よろしく!」
「・・・ありがとうございました!!」
瑞穂が優しく微笑んだ。

「今度こそ全員一緒に、OJT卒業出来そうね!
 これで正真正銘、一人前のキャビンアテンダントよね!」と沙織。
「やっていけるかな・・・。
 一人で・・・。
 訓練生でなくなるってことは、
 教えてくれる教官もいない。
 何でも一人でやっていかなきゃいけないってことだよね。
 私・・・今日めちゃめちゃ怖かった。
 ファーストエイドなんて、訓練の中だけのもんって
 なんとなく思ってた。
 まさか、本当にやることになるなんて・・・。
 夢中でやったけど、本当は、怖かった。
 また・・・同じようなことがあったらと思うと・・・。」
洋子の言葉に浮かれていた仲間たちも本音を語り合う。
「そんなこと言ったら、私だって怖いわよ。」と沙織。
「私だって。」と弥生。
「・・み、みなさん!シュンとしないで下さい!
 美咲さんのせいですよ!
 美咲さんは、元気でいてくれないと困るんです。
 みんなの元気の素ですから!」と有紀。
「私のせい!?
 あ・・・しょうがねーな、ほら!みんな元気だせ!
 大丈夫だって!多分・・・。
 あーもう、みんななんだよー。さっきまではしゃいでいたくせに!
 弥生も、朝からのハイテンションはどこにいったんだよ。
 笑って笑ってー!
 ほら、沙織もー!そんな顔似合わないよ。
 東野っちも。ため息ばっかりついているとシワ増えちゃうよー!」
洋子の言葉に笑顔を取り戻す同僚たち。
だが弥生は落ち込んだまま部屋を飛び出していった。

ロッカールーム。
「弥生、どうしたんだよ。」
「弥生さん、大丈夫ですか?」
洋子と有紀が弥生を追ってきた。
「ダメだった。」
「何が?」
「だから・・・フラれたの!
 私、中原さんに告白したんだ。
 でも、言ったとたんわかっちゃった。
 あーダメだって。
 だって、いきなり困った顔するんだもの。」

「気持ちは嬉しいけど・・・
 でも・・・ごめん。」
それが翔太の返事だった。

「でも、今日最後のOJTじゃん。
 テンションあげようと思って。
 でも、やっぱりもう無理!」
弥生はそう言い泣き出す。
「関山ちゃん、こういう時どうしたらいい?」慌てる洋子。
「どうしましょう!!」
「ティッシュー!」泣きながら弥生が言う。
「ティッシュ!はい、喜んで!!」
二人に見守られて、弥生は思いっきり泣くのだった。

「桜田キャプテン!」渡辺整備士(小市慢太郎)が声をかける。
「聞きました。機長を引退されるそうで。」
「ええ。これからは、後進の指導に専念しようと思います。」
「もう、自分の整備したシップに、 
 乗っていただけることはないんですね。」
「今まで、ありがとうございました。」
「いえ。」
「いつも、素晴らしいシップばかりでした。」
二人は握手を交わした。

「もう平気!
 なんかすっきりした。」と弥生。
「本当?本当に平気?」
「ありがとね。側にいてくれて。」
弥生の言葉に微笑む洋子と有紀。
「ったく、翔太のやつ!
 弥生を振るなんて生意気だよな!」
「なんとなく、理由はわかる気がするけど。」
「え!?なに?」
「まあ、女を見る目がなかったって、ことだよね。
 ね、関山ちゃん!」
「え!?あ・・・そうですね!」有紀が楽しそうに笑う。
「さてと!元気が出てきたら腹が立ってきた!
 なんなの、うちの親!あの頭!もう恥ずかしいよ!」
「でもさ、親父さん必死だったよ。
 どうしても弥生の働く姿、見たいんだって。
 心配してくれてんだよー。
 なんかちょっと羨ましくなっちゃったなー。」
洋子の言葉に父の思いを知り微笑む弥生。
「ま、あのアフロはないと思うけどね!」と洋子。
「でしょ!どこで買ったのよーもう恥ずかしいよ!」
にぎやかにおしゃべりを続ける三人だった。

家に戻った弥生は、店で父が一人酒を飲んでいる姿を見る。
「お父さん、何してんの?」
「見りゃわかるだろ。酒飲んでんだよ。」
「今日は一体どうしたっていうのよ!
 何でこんなのかぶってきてんの!」
「・・・ついこの間まで学生だったのによ。
 すっかり、キャビンアテンダントになっちまって。
 ついこの間まで、こーんなガキだったのによ。」
「・・・しょうがないなー。おつまみ作ってあげようか。」
父の寂しさ、嬉しさが伝わり、弥生が嬉しそうに微笑んだ。

最終発表の日。
滑走路を見つめていた洋子は、遅刻ギリギリで教室に駆け込む。
そこへ、太宰と三神がやって来た。
「昨日までの、OJTの成績を踏まえ、
 先ほど会議が行われました。
 太宰部長より、結果を発表していただきます。」
「みなさん、訓練、本当にお疲れ様でした。
 一人も脱落者もなくここまで来れたことを、
 心から、嬉しく思います。
 さて、OJTの最終審査ですが・・・
 全員合格です!」
抱き合って喜ぶ訓練生たち!
三神も嬉しそうにその光景を見つめていた。

一人一人、太宰から証書を受け取り、三神に訓練生のバッチを返していく。
「お世話になりました。
 救難訓練、絶対、忘れません。」と沙織。

「ようやく、ちょっとだけ、自分に自信が持てるように
 なりました。
 ありがとうございました。」と有紀。

「ここでの時間、一生忘れません。
 絶対に、忘れません。」と弥生。

「三神教官のことが、嫌いでした。
 大嫌いでした。
 でも・・・
 三神教官がいなければ、今私はここにいません。
 沢山叱っていただいて、ありがとうございました。」
涙をこらえる三神。
「どんなマニュアルよりも、三神教官が、
 一番の教えでした!」
「・・・早く戻りなさい。」
感情を抑えて三神がそう言った。

20個並んだ『訓練生』バッチを見つめて嬉しそうに微笑む三神。

教官の部屋。
「とうとうみんな、巣立ってしまいましたねー。」と太宰。
「はい。」と木下。
「私ね、美咲さんにはずいぶん前に会っているんですよ!
 彼女が、面接に来た時、廊下でね。
 面白い子だと思って、面接官にこっそり頼んでおいたんですよ。
 彼女を、残しておいてくれって。」
「部長が!?」三神が聞き返す。
「ええ。
 みんなに、怒られそうで黙ってましたけどね。」
「ええ!知ってたらきっと、部長に文句言ってたと思います!
 ねえ、三神教官!」と木下。
「・・そうですね。」
三人が笑いあう。
「美咲さんには、新しい魅力を持ったCAになってほしいものです。
 楽しみですね!これからが!」太宰がそう言った。

モックアップを見つめる洋子。
そこに三神もやって来た。
「美咲さん。こんな所で何をしているんですか?」
「なんか・・・終わっちゃったなーって・・・。
 なったんですよね、私。キャビンアテンダントに。」
「そうですね。」
「やっていけますかね・・・。」
「はい!?」
「もしまた、昨日みたいなことがあったら、
 今度は全部、一人でやっていかなきゃ、ならないんですよね。」
「まだわかってないんですか?
 どんなフライトでも、一人きりということはありません。
 空には必ず仲間がいます。
 一人では不安なことも、信じられる誰かとなら可能になる。
 大事にしなさい、あなたの仲間を。」
「仲間・・・。」
「しっかりなさい。
 最初の頃のふてぶてしさはどこに行ったんですか!」
「え・・・あの頃はその・・・若かったというか。」
「嫌いじゃないわよ。
 あの頃の、自分を信じて突っ走る、あなたの強さ。
 忘れないで下さい。もともと持っていたあなたの良さも。」
「・・・はい!三神教官!」
「もう教官じゃありません。」
洋子が笑顔で頷いた。

その帰り、洋子は夜の公園でバスケットボールを一人でしていると、
翔太が声をかけてきた。
「お疲れ!」と洋子。
「終わったって?訓練。」
「うん。終わった!
 っていうかまぁ、ここからが始まりだけどね!
 なんか・・・ちょっとだけわかっちゃった気がするなぁ。
 私にとって、CAとは何なのか。」
「へー。」
「ま、口では上手く言えないんだけどね。」
「それわかったって言わねーよ。」
「うるさい!
 とにかく、これから、世界一のCA目指して頑張るってこと!」
「世界一!?」
「うん。」
「アホか!」
「いいの!
 今までここまで本気になったことなかったんだもん!
 空には仲間がいる。
 ・・・地上にもな。」
見詰め合う二人。
「でもさ、5年後とか10年後とか、
 何してるんだろうね、私たち。」
「俺はとりあえず、一等航空整備士になって、
 バリバリやってるね!」
「バリバリやれてるといいなー、私も。」
「10年後も失敗して怒られてるんじゃねーの?」
「いやなこと言うなよ!
 ・・・もしそうなって・・・負けそうになったら・・・
 そん時は、また連れてってくれよな。空に。」
洋子を見つめながら翔太が答える。
「いいよ。」
その言葉に嬉しそうに微笑む洋子。
「行くか、ラーメン!?」
二人は並んで歩き出した。
「私大盛りー!」

空港。
謝恩会に向う洋子、弥生、結城。
あるCAの姿に洋子は立ち止まる。
「ち、ちーちゃん!!CAだったの!?」洋子が驚く。
「ごめんな。隠し事が多くて。」
「何で教えてくれなかったの?」
「休職中だったし。」
「ごめん!」
そこへ駆けつけたのは、パイロットの制服姿のちーちゃんの元カレ。
「げっ!!パイロットだったの!?」
「お陰で私たち、復活しました。」

「じゃ、行きましょうか?芳村さん。」
「はい、岡場さん。
 本日も、よろしくお願いいたします。」
二人がフライトに向う。
「美咲さんも頑張ってね。
 この仕事、楽しいことがまだまだ沢山あるから。」
ちーちゃんは洋子にそう微笑み、岡場に激突して歩いていく。
「ちーちゃん・・・てか、智枝美先輩・・・。」

謝恩会会場。
堤が沙織に声をかける。
「見て!三本!
 お祝いの食事、いつにしようか?」
「あ、ごめんなさい。
 今月は予定がびっしりなのー。」
「そっかー。じゃあ来月にしようか?」
「来月もムリ!だって、出会っちゃったの。素敵なカレに!」
「はい!?」
「四本線の素敵なキャプテンなんです!」
「嘘ー・・・。四本線・・・。」

落ち込む堤に、有紀が食べ物を乗せたお皿を渡す。
「あれ?関山ちゃんってさ・・・
 綺麗な二重しているんだね!」
恥ずかしそうに俯く有紀!

三神は桜田とカンパイしていた。
「これからは、同じ教官同士ですね。
 これからも、どうぞよろしく!」と桜田。
「こちらこそ、よろしく、ご指導お願いいたします。」
「それでその・・・
 もう1トライさせていただけません?ボーリング。」
「いいですよ!」三神が小声でささやいた。

「これで一安心ですねー。」木下がほっとした表情で言う。
「ハウスハウス。」と太宰。
「ん?」
「イエイエ。
 次の新人の募集、そろそろ始まりますよ。」と太宰。
「もうそんな時期ですか!」

三神組一同が舞台に上がる。
「えー、お集まりの皆々様、今まで、本当にありがとうございました!
 心より感謝いたします。
 でもーーー!!」
洋子がシルエットを映し出す紙を突き破り登場する。
「このままで終わる三神組ではございません!」
舞台の幕が開くと、ステージの上には三神組のみんなが
それぞれ楽器を抱え待っていた。
「最後まで、飛ばして、いっちゃいますよー!」
「まったく、もう!!」三神が頭を抱えながらも可笑しそうに笑う。

「美咲洋子と、ユカイな仲間たちから、
 感謝の気持ちを込めて・・・!」
「ワン・ツー・スリー・フォー!」
弥生のドラムの合図に合わせて、みんなは楽しそうに
『プリティー・ウーマン』を演奏しだした。

空港に向う洋子は、訓練センターへの道順を聞かれる。
いつの日かの自分のような服装、言葉遣い。
「訓練生の方ですか?」
「はい!いやあ今日遅刻したんですよ!エヘヘヘヘ!」
洋子は微笑み、答える。
「この道を真っ直ぐ行っていただいて、
 角を左に曲がって下さい。」
「はい!OKです!どうも!」
少女の背中を見送りながら洋子が呟く。
「ガンバレよ!」



今まで厳しく接してきた先輩たちが、OJT最後の日に後輩たちに
優しい微笑みを見せました。
後輩の成長を本当に嬉しく思っている。そんな笑顔でした。
叱ること、叱られること。
そこから生まれた信頼感。
優しい大人が増えてしまった今、こういう厳しさの大切さを
改めて考えさせられました。

堤と翔太の友情も、良かったですね。
二人は桜田キャプテンと渡辺整備士のようになれそうです。
華やかさから、ついパイロットやCAに目が行ってしまうけれど、
整備士や、地上勤務の人たちがいるからこそ安心して空を飛べる。
お互い信頼し合い、尊敬し合う。
仲間、という響きが心地よかった。

楽しいドラマでした!
今度飛行機に乗るときは、CAのみなさんの仕事振りに
注目してしまいそう!(笑)




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美咲洋子(21)………上戸彩
中原翔太(25)………錦戸亮
若村弥生(22)………相武紗季
堤 修介(27)………小泉孝太郎
弘田沙織(23)………上原美佐
香川麗子(23)………高橋マリ子
渡辺 誠(38)………小市慢太郎
木下朝美(35)………七瀬なつみ
若村昭三(48)………浅野和之
麻生カオル(28)……笛木優子
村山瑞穂(30)………眞野裕子
関山有紀(22)………大塚ちひろ
東野はるか(22)……大友みなみ
太宰晋一郎(53)……井上順(特別出演)
桜田信哉(48)………小日向文世
三神たまき(38)……真矢みき


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『アテンションプリーズ』からは、上戸さんが劇中つけている
オリジナルストラップ、マグカップ、ストラップなど販売中です!









サウンドトラック
B000FBG30U「アテンションプリーズ」サウンドトラック~OH PRETTY WOMAN~TVサントラ コロムビアミュージックエンタテインメント 2006-05-24by G-Tools



1970年に放映された、元祖・アテンションプリーズ。
B000EBDDL8ATTENTION PLEASE アテンション プリーズ紀比呂子 范文雀 高橋厚子 キングレコード 2006-05-10by G-Tools



上戸彩さん出演作品


この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、ファーストエイドをやり遂げ乗客を助けた洋子は調子に乗るのかと思いましたが仕事の重要性がわかったようですね!

教官や先輩は後輩を落とすことではなく新しい力を求め教育していくのですね?

太宰が求める新しい魅力のCAに洋子は近づけたようですね!

三上に「もう一度トライさせて」と言う桜田、あのピンは倒れなかったのですね!

七瀬さんの妊娠、芝居の中でお腹を隠すシーンが多かったのですが、すこし脚本を変えてドラマとしてお祝いしても良かったかな、赤ちゃんが大きくなった時のプレゼントとして。

いつのまにか中心人物になった洋子、自分が置かれた環境によって人間は成長するのかな?
Posted by けた at 2006年06月28日 20:37
動かない飛行機での6時間のフライトでしたが、良い旅になりました。
最終回も、まぁ丸く収まってよかったなー
Posted by あんぱんち at 2006年06月28日 23:24
こんにちは。コメントありがとうございます!

★けたさん★
人命救助をしたあとの洋子が落ち込む様子、意外でした。
それだけ現実をしっかり見つめられるようになったんですね。
あのピン・・・倒れなかったんですね。
でもまたチャンスが残されて良かった。
三神さんは桜田キャプテンのプロポーズを、待っているんですよね!

最初はどうなることかと心配でしたが、立派なCAと
成長した洋子に親のような思いで感動しました。(笑)

★あんぱんちさん★
記事読ませていただきましたよ〜!
羨ましい!貴重な体験ですね。
Posted by ちーず at 2006年06月29日 13:51
ちーずさん、こんばんは。
洋子もすっかり大人になりました。で、考えると、あのパンクの洋子は、必要だったのですね。
私もスルーしなくて良かったです。
弥生が可哀想だけど、健気でした。あのパパもかなりの江戸っ子で、良かったです。
Posted by mari at 2006年06月29日 18:25
こんにちは!
やっと終わって、洋子の成長した姿も見られて一安心です。
私はあんなCAがいても面白いなあと思うけど、
先輩方は強烈に問題視することでしょうね。

さて、私も夏クールの予習を始めてみましたよ。
ちーずさんの期待度と一部真逆で、ちと困った(苦笑)。
レビュードラマが合えば、またお話しましょうね!
Posted by ads(あず) at 2006年06月30日 02:54
さくらです♪

最終回にして、初めて洋子に突っ込みどころが無かったです。それだけ成長したのかな?w 洋子が乗ってる飛行機で・・心臓病で倒れる客が出るなんて・・・あからさまに、三神の言ってた三神の後輩の話を思い出させるシーンですが・・洋子は大丈夫でしたね。倒れた客に必死に呼びかけて、戻ってきてというシーンでは・・立派に洋子も一人前のCAの一員でしたね。弥生も突然の事態にパニック気味ながら、落ち着いて連絡などできてました。ホントに、三神組のみんな成長したな・・。洋子は落ち込んでたけど、今の洋子なら先輩無しでも平気な気がします。

そして・・落ち込んでいる洋子にかけた三神教官の一言がまた良かった!!『どんなフライトでも一人きりということはありません!!』って、確かにそうですよね♪飛行機は整備士もパイロットもCAも・・みんなが協力することでやっと飛べるわけで・・・でも、そういうことって忘れがちなこと。洋子はホントにイイ教官に出会えたと思います。三神から洋子への、教官としての最後のメッセージ・・いいシーンでした。

できれば、『まだわかってないんですか?』って感じじゃなくて・・『まだわからないの?いい加減目覚めさい!!』って感じでいってほしかったなぁ・・って、女王の教室のパクリキャラになっちゃいますね・・汗 でも、内容はともかく洋子の行動や、洋子の周りのキャラなど、楽しいドラマになってて良かったと思います。

できたら・・洋子が先輩になって、後輩にどういうことを伝えていくのか、続編かSPで見てみたい気もしますね♪
Posted by さくら at 2006年06月30日 03:59
ほんと、最終回の美咲は突っ込み所がなかったです。
成長したなぁ。。。
それだけで、充分、と言う感じです。
最初は、どうなるんだ、このドラマ。。。と言う
不安でいっぱいでしたが
大団円の良い最終回でした。
Posted by くう at 2006年06月30日 23:26
★mariさん★
思った以上に感動をもらったドラマでした!
弥生は泣くだけ泣いて、すっきりして。
きっと友達と好きだった人の恋を応援してあげるんだろうな。
次ドラマでは幸せになってほしいですね。

★あずさん★
洋子のようなCA、楽しいですよね。
彼女の成長ぶりがとても嬉しかった。
夏ドラマ、一応初回は見る予定なので、
レビュー対象が変わってくるかも。
またよろしくお願いします!!

★さくらさん★
そうですね!
洋子がどんなCAになり、後輩を指導していくのか
ちょっと興味ありです!
三神教官や桜田キャプテンなど、頼りになる上司の
心のこもったアドバイスが素敵でした。

★くうさん★
最初の頃から比べると、上手にキャラクターを成長させたなぁと
感心してしまいます!
上戸さんの次回作にも期待しています!
Posted by ちーず at 2006年07月02日 14:16
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