2006年07月18日

サプリ Episode02

『動き始めた気持ち』

冷凍食品新シリーズのプレゼンテーション。
「あなたが一番、味方だと信じていた人物に、
 ある日突然言われます。
 あなたなんかもういらない、別れましょう。」
今岡(佐藤浩市)がプランを説明する。

「私の場合は、もう無理だ、と言われた。
 4年間付き合っていた彼から。
 こういう時は、会社員していて良かったって思う。
 とりあえず、朝起きて、行くところがあるから。」


道場でミナミ(伊東美咲)の合気道に付き合わせられる勇也(亀梨和也)。

娘を預かることになったことが原因なのか、
プレゼンで全力を発揮できない今岡。
「絶不調・・・」と一人呟く。「仕事をしていると、女は、オカマ化し、
 男は、オバサン化すると思う。」


男性スタッフたちが、今日の今岡はどこか様子が変だったと
噂する。
女が原因!?
話を振られた恋人のヨウコ(白石美帆)は動揺を押さえ
携帯をチェックするミナミに話を振る。
「藤井、どうよ。順調?カレシ。
 相変わらずマメにチェックしてんじゃん、携帯。
 男だなって、バレバレなんだよねー。」

「ひとつ・・・聞きたい。
 その時の私、幸せそうでした?」


「別れたんです・・・。
 実はこの前、振られてしまいまして、
 28歳独身、カレシなし。
 毎日仕事漬けという、
 非常に厳しい状態になってしまいました。」
そう笑顔で告げるミナミ。

ミナミの笑顔に、ヨウコや桜木(相島一之)らは動揺しながらも
笑顔を返す。
そして、通りがかった荻原智(瑛太)もミナミの失恋を知り…。

一方、勇也は新作マスカラのCMに香月ミカ(相沢紗世)が起用される
ことを知る。

「習慣って恐ろしい。
 バカだな。
 連絡なんて、もう来るはずないのに・・・。」


ミナミは手帳に、
『もう連絡は待たない』と書き込んだ。

「聞きました、藤井さん。」勇也がやって来た。
「もう聞いたの?みんな口軽いんだからー。」
「話があるんですけど。」
「なに?」
「いいですか、真剣に。」
「だから?」
「・・・好き・・・なんですけど。」
「え!?」

「次の瞬間、私の頭の中の4画面モニターに、
 次々と描かれた未来予想図。
 それは・・・
  
 最初は楽しい年下。
 そのうち図に乗る年下。
 やがて他に女を作る年下。
 そしてモノにした年上女を単なる武勇伝にする年下。」

「無理です!」
「なんで!?」
「石田はまだ若いし。」
「いやだって、好きなんです!」
「気持ちだけではどうにもならないことだって、」
「だって俺すごいファンなの!」
「じゃあその思いを仕事にぶつけて下さい、」
「じゃあぶつけさせて下さい、お願いします、
 香月ミカに会わせて下さい!!」
「だから無理だ、・・・
 香月ミカ・・・。」
「藤井さん担当じゃないですか。
 お願いします、会わせて下さい! 
 お願い!!藤井姉さん!!」

「姉さん・・・。
 自分の書いたコピーが、胸に刺さる。
 もしかして、しない、じゃなくて、この先・・・
 出来ないのでは・・・。」


『もう恋なんてしない
 〜愛〜』

自分の書いたコピーを見つめたあと、呆然となるミナミ。

松井(原口あきまさ)からミナミが失恋したことを聞いた勇也は
企画中のポテトチップスを山ほど持っていく。
「辛い時は、食いに走んないと!」
勇也なりに元気付けようとしているようだ。

「バッカだなぁ、あの若いの。
 女子高生じゃないんだから。
 働く女があんなんで喜ぶかっつーの。」ヨウコが呟く。

「ありがとう。
 でも、今はいいや。」ミナミが勇也に言う。

「ほーらね。」
「どうしたんですか?」ユリ(浅見れいな)がヨウコに聞く。
「振られた女にちょっかいを出そうとしている愚かな男が、一匹。
 いや・・・二匹か。」

荻原がミナミのデスクにやって来た。
「見ましたよ、これ。素晴らしい出来ですね!」

「さっすが、王子さま。よくわかってるわよねー。」とヨウコ。
「働く女は、仕事で誉められるのが何よりも好き。」とユリ。
「あんたも良くわかってるわね。」
「でも、こうやって見てると、
 わかってないのもいいですよね。
 なんか、危うくて。」
ユリが勇也を見つめる。
勇也は、荻原とミナミが楽しそうに話す姿が面白くない。
勇也が見せた絵コンテを「いいじゃない!」と誉めておきながら
ミナミには「ダメですね。」と言われたことに腹を立てていた。

新作マスカラのCM制作を前に、様々なミーティングが始まった。
ミナミはミーティングに勇也を同行させた。
勇也は携帯のメモ帳に、大事なことをインプットしていく。

「CMってこんな風に作るんだー。なんかすげぇ!
 俺、この仕事、現場頑張りますから!」
「香月ミカね。」
「いや、それだけじゃないですけど。
 もうちょっと、色々と。
 つーかあの、やってやろうって気分なんで。
 俺頑張りますよ、この仕事!」
「ねぇなんで、ツカって言うの?」
「は?」
「しゃべる前に、つか、つか、って言うでしょ?
 それは前置詞?助詞?」
「言ってませんよ。」
「言ってるよ。」
「ちなみに、前置詞って何ですか?」
「そこから話しなきゃいけないの・・・。」
「つーかそんなのどうでもいいじゃないですかー。」
「ほら言った!」

オールスタッフミーティング。
勇也は担当者の名前を携帯に打ち込んでいく。

超人気のスタイリスト・斉藤(秋本奈緒美)も遅れてやってきた。
ミナミがずっと仕事を一緒にしたいと思っていた、憧れの人だ。
徹夜してウェディングドレスを仕上げたというのに、
ハツラツとしている斉藤。
「疲れた顔している女に、仕事頼もうなんて思わないでしょ。
 笑顔一つで回るなら、安いもんよ。」笑顔でそう語る。

「女同志は、つながっていると思う。
 仕事をしている者同志、それぞれ、意識する。
 立場、身のこなし、言葉、交わし方。
 それはきっと、荒波の中だからだ。」


『連絡は待たない
 丁寧に人と話す
 疲れている時こそ笑顔を』

ミナミが手帳に書き込む隣で、勇也は携帯にメモをしている。

そんなある日、勇也に松井が助けを求めに来る。
モニタリング調査で新作ポテトチップスを女子高校生に
試食させているが、ギャル語がわからない。
勇也は、女子高校生たちの言葉を見事に同時通訳。
その姿を見ていた荻原は、勇也をポテトチップスCMの
プロジェクトに移すことを思いつきミナミにも断りを入れる。
勇也が抜擢されたことをミナミは大歓迎する。

「わかってるの?
 さっき荻原さん、話してた。田中さんに。」ユリが勇也に言う。

「今のうち外しておいた方が。
 やっぱり、スタッフの質は保たないと。」
荻原が田中ミズホ(りょう)に言う。
「確かに、香月ミカの大ファンだって言ったけど。」
「現場にはクライアントもいます。
 うかつなミスは許されません。
 この間の、ソシアルジュエリーの件もありますし。」
「だから、別の仕事を?」

「表向きはあなたの能力を認めてってことになってる。
 ま、一応耳に入れておこうと思って。」
「あの野郎・・・。」勇也が走り出す。
「いい!」その背中を見つめ呟くユリ。

怒った勇也は抗議しようと荻原を探す。
すると荻原はミナミのもとにいた。

荻原は、旅行のパンフレットを手にするミナミに聞く。
「旅行・・・行くんですか?」
「夏休みに、そのつもりだった・・・。
 思い出しちゃった。
 彼とこの話、してた頃のこと。
 このコピーも、その頃考えたもので。」
『もう恋なんてしない。
 〜愛〜』
「別れるってことは、その人の人生に、
 参加しなくなるってことなんだよね・・・。」

「あの時語った未来に、自分はいない。
 道はどこで別れたんだろう。
 確かめる術も、もうないんだけれど・・・。」


「藤井さんは、うちにとって欠かせない人です。
 とりあえずは、これ。
 無事成功させましょう。」
荻原の言葉に笑顔になるミナミ。

そんな様子に、勇也は何も言わずにその場を去った。

今岡の家に戻った勇也は、今岡の娘・なつき(志田未来)に
当番表を見せる。

月 ゆー
火 今
水 ゆー
木 今
金 ゆー



「必ず、パパか、俺が、帰ってくるから。
 安心しな。一人にしないから、さ。」
「いいよ、別に。」
「つーか子供なんだから甘えろよ。
 な?うん。」
そう言い焼きうどんを手際よく作り出す。
そんな様子を見つめるなつき。

今岡から娘を半年間預かることになったと聞かされたヨウコは、
実家に預けたらどうかとアドバイス。
「仕事仲間として心配。
 ほら、よく言うじゃない。
 家庭にかまけているような男は、
 クリエィターとしてのセンスがなくなるって。
 その兆候あるよー。」

今岡が自宅玄関を開けると、
「お帰りなさいませ、ご主人様!」勇也が笑顔で、
その隣でなつきも並び、お辞儀をして出迎える。
「ご主人さま、ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも、」
今岡のパンチが飛ぶ。
「あれ?ここにあったDVDは?」
「片付けておきました。
 掃除や洗濯は好きなので。」なつきが答える。
「あ・・そう・・・助かるよ。」

娘にベッドを明け渡したためソファーで眠る今岡は、
寝苦しそうな様子。
起き上がると、足元で寝ていた勇也に躓いた。

「深夜の、台所にて。
 やたらと溢れている燃えないゴミと、
 ほとんど捨てるものがない燃えるゴミの
 圧倒的な差を見て・・・
 ふと思った。
 生野菜のくずの、使い捨ての
 何も出ないような生活って・・・
 本当に私がなりたかった、28歳?」


香月ミカが企画にNGを出してきた。
ミュージシャンとしての自分のイメージと合わないというのが
理由だった。
どうやら最近、失恋したらしい。
「そんな女の子には、ウェディングドレス、着せられないものね。」
明日までに新しい企画を出してほしいと言われたミナミたち。
「考えましょう!
 こういう時こそ逆に、いいアイディアが降りてくるかも
 しれません。
 私、頑張りますから。」とミナミ。

ミナミと勇也が偶然図書館で会う。
「なーんか調子狂うな、君と図書館で会うと。
 ・・・やる気、あるみたいだね。」
「・・・喜んでいるんで。妹と、母ちゃん。
 昔、親父が、あの、だいぶ前なんですけど、
 新しいジュースのCMやってた時に、
 一足先に現場からそれを持って帰ってきてくれて、
 それがなんか、みんなで一緒に飲んだよなーとか、
 そういう話してたら、じゃあやんなきゃって。」
「じゃあ今は君が、一家の大黒柱なんだ。」
「まあ、仕送りぐらいは。
 少ないときもあるんですけど。」
「ね、じゃあさ、ポテトチップスのコンテ、
 何かアイディア出してみたら?
 採用されれば時給上がるかもよ。」
「マジっすか?」
「みんなそういう交渉しているみたい。」
「いやでも、こういうのよくわかんねーしな。
 俺みたいな、下のヤツには、やっぱり、難しいっすよ。」
「でも・・・
 今までちゃんと、家族を支えてきたんでしょう?
 下なんて言わないで。
 そんな石田にしか出来ない仕事、あるんじゃない?」

ミナミの言葉に、勇也はデッサンに取り掛かる。

「相手は、スターじゃない。
 一人の女の子。
 どんな風に、次の恋を応援する?
 次の恋・・・。」


新しい案を練るミナミ。
そこへ荻原がやって来た。
コンビニに行くが必要なものはないかと尋ねる。

コンビニに向う荻原の携帯が鳴る。

とあるバー。
「この間、もう会わないって言ったじゃないですか。」
「新大阪発21時18分。
 東京着23時48分。
 いつも今ぐらいにかかってきてた。
 最終の新幹線、間に合ったって電話。
 ねえ、同じ東京にいると、何度でももう会わないって
 言えちゃうね。」
そう言い荻原の腕を掴むミズホの左手薬指には結婚指輪・・・。

今岡が、誰か飲みに行く仲間を募る。
「ちょっとちょっと!
 ダメですよ。約束したじゃないですか!
 順番に帰るって。
 ちなみに今日は今岡さんの番なんで。
 エンジョイ!楽しんで!」と勇也。

今岡がミナミに声をかける。
「藤井、タレントNG出たんだって?」
「土壇場にやられました。」
「瞬間だよ、瞬間。
 朝起きて湯を沸かしコーヒーを入れる。
 そのコーヒーをまだ寝ている人の顔の前に突き出す。
 その香りで目を覚ます。」
「マジックモーメント!」
「気持ちが動く瞬間だ。」
「はい!」
「ま、あとはエンジョイ。楽しんで。」
「お疲れ様でした!」

ミナミの手帳には、
『もう連絡は待たない
 丁寧に人と話す
 疲れてる時こそ笑顔で
 しっかり睡眠を取る
 1日30品目食べる
 長家はほどほどに・・・・。
 自分が強いと過信しない』

ミナミと荻原が香月ミカを訪ねていく。
「香月ミカさん。ウェディングドレスの件ですが、
 実はもう、仕上がっていまして。
 それはもう素晴らしい出来です。
 でも、それ、壊しましょう。」
「・・・壊す?どうやって?」

フリップを見せながらミナミが説明する。

『もうじき結婚する花嫁』
『別の人と出会ってしまう』
『思い出すー彼を
 次の瞬間』
『ドレスをハサミで
 切り駆け出す』
『次の恋の
 準備は出来た』

「私ごとですが、つい最近、失恋しまして。
 彼から連絡が来ないか、ただ、待っている自分が嫌で、
 今の自分に、一番かけたい言葉をコピーにしました。
 他にも沢山いるはずの、そういう女の子たちへのエールにしたい。
 それが新しいコンセプトです。」
ミカが席を立つ。
「よりシンプルで、わかりやすくなったかと思います。
 辛い恋って、誰もが経験あると思う。」荻原が言う。
「あなたも?」
「もちろん。」
「どんな?」
「・・・学生時代、僕はラグビー部で、
 好きだった人がいて。
 ある日、彼女がネックレスを失くしたんです。
 小さい、十字架型の。
 必死で探しました。
 見つけて、そのまま告白しようと思った。
 でも、今日渡そうってその日に、
 実は、彼女が、親しかった先輩の恋人だと、知りました。」

帰り道。
「いやぁ、焦りました。
 あんな話信じてもらえましたかね?
 突然振られて作りました。咄嗟に。」
「じゃあさっきの話って、嘘だったの?」
「はい。
 でもまぁ良かったです、反応良くて。
 どうやら、この線で行けそうですね。
 藤井さんの、アイディアのお陰です。」
ミナミは少し不機嫌そう。

勇也がミナミに、コンテを見せに来る。
ミナミに言われ、それを嫌々ながらも荻原に持っていく。

クライアントからウェディングドレス変更の要求が入る。
「斉藤さんには申し訳ないと思うけど、
 今からならギリッギリ間に合うと思うから。」
ミナミが荻原に相談する。
「うーん。
 ・・・いや、シカトしましょう。
 せっかく香月ミカも乗ってきているところだし。
 今から変更となると、演出プランまでひっくり返るかもしれません。
 そんな余裕はありません。」
「そういうこと言っていいの?営業が。」
「作品守るのもプランナーの仕事です。」
「もし仕上がって、NGが出されたら?」
「自信がないんですか?
 この企画に自信がある。だから出した。
 そうでしょう?
 もしそうじゃないとしたら、
 仕上がりで、クライアントを納得させられないとしたら、
 藤井さんは、そんなものを僕たちに売らせていたんですか?
 僕は信じています。藤井さんの作品を。
 それに、写真で見る衣装と、
 実際にモニター通して見るのは違うでしょ?
 向こうが心配しているものではありませんよ。」
「ちょと待って。
 いくら何でも、言われたことを無視するなんて、 
 あまりにも誠意がなさ過ぎる。
 私には、出来ない。」
「じゃあ・・・どうします?」
「いつもそうなの?
 口当たりのいいことばかり言って、
 うまく立ち回って、嘘も平気で。
 いつもそういうやり方なの!?
 そんなんでいい仕事しているって言える?」
「藤井さんは・・・正攻法の人なんですね。
 真っ直ぐ仕事して、真っ直ぐ恋愛して、
 いいと思います。
 一直線って、見てて気持ちいいし。
 でも・・・寂しくないですか?
 真っ直ぐって、人を弾くから。
 曲がったり、策を練ったり、技を使ったり。
 そういうの、罪じゃないと思います。
 もっと正攻法以外を身に付けるべきです。」

今岡家。
今岡が、仕事で使うDVDを探している。
「おいおいおい・・・。どうなっているんだ・・・。」
そこへなつきがやって来た。
「あの・・・ピアノ習いたいです。」
「お、いいよ。教室に行きなさい。」
「暇なときに教えて下さい。」
「パパもう、ずいぶん長いこと弾いてないからなー。
 それに、そんな暇ないな。」
「それぐらいしてくれてもいいと思います。
 教えてくれるって約束してたし。
 私、毎日掃除して洗濯しているんですから。」
「別に、頼んだわけじゃないじゃない。」
「ちゃんと働いているんですから・・・
 たまには・・・父親らしいことをして下さい。」
「・・・父親らしいこと?
 こう見えてもな、パパだって一生懸命考えながら
 ちゃんとやってるんだよ。
 それに、ここにあったDVDな、
 あれ全部、大事な参考資料なんだ。
 それを中途半端に片付けられたらさ、
 どこに何があるかわかんなくなっちゃうじゃないか!」
「でも、約束してたし!」
「半人前の仕事をして、一人前の要求をしない!」
「・・・」
「・・・なつきさ、おばあちゃんのとこ行くか?」

ウェディングドレス姿の香月ミカがスタジオ入りする。
「あれ、ちょっと、このドレスって・・・。」クライアントが指摘する。
「香月さん、こちら、ロンシャン宣伝部の竹本さんです。」
「素敵なドレスをありがとうございます!」
「よくお似合いですよ。」
ミカに笑顔で挨拶され、クライアントの表情が緩む。
ミナミが荻原の顔を見つめ、何度か頷いた。

勇也は戻ってきた荻原に、自分のコンテがどうなったか聞いてみる。
「悪い。まだ渡してない。
 まあどっちにしろ、松井さんの上がり待たないと。」
「松井さんの?
 ・・それって、どういう意味ですか?」
「どうもこうも、優先順位はそっちだから。
 お前のじゃなくて松井さんのが上がらないと始まらない。」
勇也に掴みかかられ、荻原は持っていたコーヒーをシャツに
こぼしてしまう。

製菓業界が新しい味を出すのは、一番プレーンな味を売るため。
つまり、松井が担当する塩味。
「結局人は新しい味を楽しみつつ、
 基本の味に戻る。相乗効果。
 そのための新フレーバー発売なの。」
「だからみんな俺の塩味が上がるのを待ってんの。
 つまり荻原の言うことが正しい。わかる!?」
松井達にそう教えられる勇也・・・。

「いい!あのバイト君!
 カっとなってすぐ熱くなるトコとか、
 ちょっと要領悪いとことか、
 なんかいい。新鮮!」ユリが勇也を見つめる。
「まえは興味ないって言ってたくせに!
 それに彼氏いるし。」友達の言葉に、
「でも、会社にもちょっとした娯楽があってもいいんじゃない?
 だってさ、1日8時間もいるんだから。」

勇也が今岡に呼び出される。
「謝りませんよ。」
「まあ座れよ。」
「別に俺、アイツには頭にきてて、
 いつかガツンとやってやろうと思ってたんで。」
「なあ勇也。
 大人と子供のボーダー、わかるかい?
 悪くなくても謝るのが大人。
 悪いと思っても、謝れないのが子供だ。
 どっちがいいのかはわからない。
 どっちも間違ってるかもしれない。
 ただな、どっちにしても、あとで後悔するのは
 自分なんだぞ。」

コーヒーの染みを拭く荻原に、ミナミがハンカチを差し出す。
「すみません。」と荻原。
「私こそ。
 撮影・・・ドレス・・・。
 言うとおりだったね。
 結局、何の問題もなかった。」
「良かったですね。いい作品になりそうで。」
ミナミは荻原の胸に十字架のネックレスがあることに気づく。
「それ・・・。
 本当だったんだ。
 好きだった人が、先輩の恋人だったって。」

夫と待ち合わせるミズホ・・・。

「新幹線の時刻表。
 空で言えます。
 ちぎれるほど乗ったんで。
 昔から得意で。
 その場しのぎに嘘言ったり、
 まわりに適当に、上手いこと言って。
 得意げになってた時、会ったのが彼女で。
 いいのにって。そのままで。
 何もしようとしなくていい。
 そのままでいいのにって、言ってくれて。
 なんか・・・なんかすごいほっとして。
 でも・・・何でもないふりしてた。
 カッコつけて、バカなことばっかり。
 多分彼女は、全部それをわかってて、
 これくれて。
 離れれば離れるほど、会いたくて、
 3時間あれば、新幹線に乗って顔が見たくて。
 やっと素直になれたとき、
 その人は・・・もう・・・結婚してた。
 ほんっとバカだよ。」
「・・・もっとバカなこと教えてあげる。
 毎日ね、手帳に書いているの。自分の目標。
 もう、連絡を待たない。
 丁寧に話す。
 疲れた時こそ笑顔で。
 しっかり、睡眠をとる。
 そういうことクリアしたら、ちゃんとした大人のいい女でいれば、
 失恋なんかしなかったって思ったり。
 でも本当はわかってる。
 あなたの言うとおり、私は、自分のことしか、
 自分がまっすぐいることしか、興味がなくて。
 だから・・・ダメなの。
 私が・・・ダメだったの・・・。」

勇也は、自分の企画書に
『つか、おもしろかったよ』
そうメモが貼ってあることに気づく。

「ただの仕事仲間だと思ってた。」

「・・・すいません。
 少しだけ・・・
 少しだけ、肩貸して。」
荻原がミナミを抱きしめる。

「目を開いてみれば、
 みんなそれぞれの気持ちを抱えて、
 動いていく。」

その様子を見てしまった勇也は慌てて姿を隠す。

「同僚だとか、
 この人は今、寂しいだけだとか、
 わかっているけどでも・・・」


ミナミが荻原の背中に手を回す。

「人の重さが心地良くて・・・
 また、始めたくなってしまう・・・。」



※一部公式HPあらすじを引用しました。


4年間付き合った彼のことを、ミナミはとても好きだったんですね。
手帳に決心を書きとめるヒロイン、どこかで見たことがある。
『曲がり角の彼女』で稲森いずみさんが演じるヒロイン・千春(33)。

4画面の映像がコミカル。
ミナミってこういう人だったんだ。(笑)

勇也に告白されたと勘違いしている時のミナミは嬉しそうでしたね。
こういう面を見ると、普通の女の子なんだな〜と思う。

仕事に対する姿勢で対立するミナミと荻原。
最初、荻原の策はダメなんじゃないか、と思いましたが、
これが経験で得た業なんですよね。
ミナミのように真っ直ぐに通り抜ける方が正しい気もしますが、
世の中、そう言ってばかりもいられない。
仕事の厳しさを感じさせるシーンでした。
3つ年下の荻原は頼りになりますね。

仕事の面で荻原に教えられたミナミ。
今度はそんな荻原の、弱い面を見せられて・・・。

荻原は本気でミズホを好きだったんですね。
そんな彼女は結婚していて・・・。

ミナミと荻原は、お互いの弱い部分に触れ、そして抱きしめあう。
お互い、支えあおうとするように・・。
きっとミナミの心は動いてしまいますね。

同じ年下でも、5つ年下の勇也は、どちらかといえば猪突猛進型?
ミナミに似たタイプかも。
二人の抱きしめあう姿に、動揺しているようです。
家族に仕送りしているとは、意外な一面を見せてくれました。

気になる男がもう一人。(笑)
今岡は、自分のペースを乱され、仕事面でも不調となり、
とうとう娘に怒り出してしまいました。
未熟だ・・・。(下北サンデーズ風)
親バカと言われるぐらいのパパになってほしいです。

「エンジョイ、楽しんで。」
今岡の口癖を勇也がマネしたのが楽しかった。



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原作です。
4396763352サプリ 1 (1)おかざき 真里 祥伝社 2004-06-30by G-Tools


4396763557サプリ (2)おかざき 真里 祥伝社 2005-03-08by G-Tools


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主題歌です。
B000E9X7ZWReal voice絢香 ワーナーミュージック・ジャパン 2006-07-19by G-Tools



サントラです。
B000GALBO8サプリTVサントラ ワーナーミュージック・ジャパン 2006-08-09by G-Tools




CAST
藤井ミナミ  *  伊東美咲
石田勇也  *  亀梨和也(KAT-TUN)
荻原智  *  瑛太
柚木ヨウコ  *  白石美帆
桜木邦夫  *  相島一之
渡辺ユリ  *  浅見れいな
松井良英  *  原口あきまさ
三田圭介  *  佐藤重幸
紺野なつき  *  志田未来
田中ミズホ  *  りょう
今岡響太郎  *  佐藤浩市

斉藤 * 
 

スタッフ
原作 ………………… おかざき真里『サプリ』(祥伝社刊)
(*「フィールヤング」にて連載中)
脚本 ………………… 金子ありさ
          (映画「電車男」「ナースのお仕事」ほか)
演出 ………………… 成田岳(「西遊記」「スローダンス」ほか)
          川村泰祐(「星に願いを」「愛し君へ」ほか)
主題歌 ……………… 絢香「Real voice」
          (ワーナーミュージック・ジャパン)
オープニングテーマ … 未定
音楽 ………………… 菅野祐悟 
           オリジナルサウンドトラック『サプリ』
          (ワーナーミュージック・ジャパン)
プロデュース ……… 関谷正征(「1リットルの涙」「愛し君へ」
          「星に願いを」ほか)
制作著作 …………… フジテレビドラマ制作センター



伊東美咲さんの主な出演作品



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08:23 | CM(7) | TB(0) | サプリ | Edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
手帳に目標を書くヒロイン・・やっぱり千春を思いだしますよね、私、ちょっと千春とミナミが似てる気さえしてきたり(笑)今回は荻原にやられちゃったな〜、寂しさをおぎない合ってるだけかもしれないけどミナミとつりあうんですよぉ、私的には勇也より荻原派です。
Posted by はずみ at 2006年07月18日 16:43
きのう、説明しないです。
Posted by BlogPetのぶるーじーん at 2006年07月18日 17:40
こんにちは、ちーずさん
今岡のいった、大人と子供のボーダー
の話よかったですね。
それにしても今岡さんってば子供には
冷たいですよね。
あれだけは許せなかった。
Posted by みのむし at 2006年07月18日 20:26
ちーずさんこんばんは、テヘ、軸が見えてきたので安定したかな?

勇也がなつきに言った言葉「子供なら甘えろ」はどこかで聞いたせりふ?

佐藤さんの親子の会話は、僕生きを思い出しましたがどこかギコチナイ関係が?家にもたまに来る娘がいますが、こいつだけ!あごで自分を使えるのは、のどか湧いたとか…オヤジは娘に甘い!

年下彼氏が流行りそうですね、瑛太くんのミナミを抱きしめる姿が「アンフェア」を思い出し血が騒ぎました、僕は何ヶ月引きずるのでしょう?

美咲さんの演技てきには出来る女より危険なアネキの方があっているのかも?イメージを変えないと、のめりこめませんね?
Posted by けた at 2006年07月18日 21:23
とてもエンジョイできない。
棒読みの主演女優に、早くもファン離れが囁かれる主演男優。
リタイアするか否か悩みドコ・・・
Posted by あんぱんち at 2006年07月18日 22:31
勇也に大人と子供のボーダーを説明する今岡さん自身も、なつきちゃんに八つ当たりするなんざ、まだまだ子供っぽい?(笑)
他人目線で見ると、そんな今岡さんが可愛くもあるんですが、夫や父親としてはイヤだなぁ( ̄∇ ̄;)
Posted by まこ at 2006年07月19日 10:52
初めまして〜。いつも拝見させてもらっています。

私的に、どーも伊東美咲の演技がうまいと思えません・・・。しらじらしい。。どーせなら、また篠原涼子とかのが良かった…。何だか、電車男のエルメスといい、伊東美咲がするとしらじらしい・・・。のめりこめない。。

でも、月9で、エイタくんが好きなのでたぶん見続けます・・・。(けど、私、安藤くんのが好きでした。by アンフェア。わたしも大概ひきづってるな・・・)
Posted by まりこ at 2006年07月21日 05:57
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