2006年08月05日

タイヨウのうた 第4話

『あなたがくれた夢』

海の家でバイトをしながら、薫(沢尻エリカ)の部屋を見つめる
孝治(山田孝之)。

薫の病気、色素性乾皮症XPについて本で知ったこと、
そして、
「同情でもしに来た?
 そういうのすごい迷惑。
 だからもう来ないで。」
そう言った、薫の言葉を考え込む。

薫は、自主制作のCDや、美咲(佐藤めぐみ)が撮ってきてくれた
孝治と"再会"するきっかけとなった海開きのビデオも、
孝治からもらった5円玉で作ったペンダントも、
部屋のゴミ箱に捨ててしまう。
そしてギターもケースに入れ、クローゼットにしまった。孝治への思いを断ち切るようにレストランのバイトに精を出す薫。
「今日は、金曜だぞ。
 金曜は必ず抜け出して行ってたろ。弾き語り。」
父・謙(勝村政信)が言う。
「弾き語りは、もう行かない。
 もう、飽きちゃったっていうか。
 料理とかに興味が出てきたし、
 今度はシェフでも目指してみようかな。」
「薫、本当にそれでいいの?」
母・由紀(黒田知永子)が心配そうに聞くが、薫は店の準備を始め出す。

お父さんも、ちゃんと知っていたんですね・・・。

謙は美咲(佐藤めぐみ)に、孝治にお礼が言いたいと言い、
薫には内緒で、孝治の連絡先を教えてもらう。

謙が、孝治のバイト先の民宿を訪ねていく。

「この間は、娘を助けてくださって、ありがとうございました。」
「いえ、助けたとか、そういうんじゃないですから。」
「いや、皮膚が、少しも炎症を起こさなかったのは、
 君のお陰です。
 本当に、ありがとう。」
謙にお辞儀をされ、孝治もお辞儀を返す。
「あの・・・聞いてもいいかな。
 薫とは、どこで?」
「公園で、弾き語りをしているところをたまたま。
 でも向こうは、
 ・・・薫さんは、高校のときから知ってたみたいですけど。」
「高校?」
「足の手術で入院していた時だって言っていました。」
「ああ。
 足に、障害が出始めて。」
「なんか、俺のギターを拾ったみたいで。」
「君のギター?
 ・・・そうですか・・・。
 薫、小さい頃はね、
 あの、防護服ってわかりますか?
 宇宙服みたいな、紫外線をカットする、雨合羽みたいな服を着て、
 昼間でも、外で元気に遊んでいたんです。
 でも、思春期になると、周りの目を気にするようになって、
 笑顔が減って・・・。
 3年前、足の状態が悪くなってからは、
 ふさぎがちになって・・・。
 でもね、入院中、急に変わったんですよ。
 元気を、取り戻してくれた。
 丁度、ギターを拾ってきた頃です。
 最近また変わり始めたんです。
 バイト始めたいだなんて言い出したり。 
 どんどん、いい方に変わってくれて。
 このまま、もう一回だけでいい。
 防護服を着て、昼の世界を味わってくれたらな、なんて、
 どんどん欲が出たりして。
 でも・・・薫を変えた理由が、
 全部・・・君だったなんて・・・。
 ほんっと、悔しいな・・・。
 男親ですからね、娘に男の影がちらつくのなんて、
 許せないんですよ。
 だから・・・薫があれ以来、君を遠ざけようとしているっていうのを
 知ったときには、正直、心の半分じゃ、
 やったーって。 
 叫んでたんですよ。
 娘が泣いてるっていうのに・・・やったーって・・・。
 でもやっぱり・・・薫が無理して笑っているのを見ると・・・
 辛いんです・・・。
 何よりも辛い。
 来週の金曜、薫の誕生日なんです。
 来てくれませんか。」
「・・・もう・・・来るなって言われたんで・・・。」
「それは・・・娘の強がりです。
 もしかしたら・・・これが本当に、
 最後の誕生日になるかもしれないんです。」
「最後?」
「薫はまだ知りませんが、
 脳の萎縮が・・・進行する兆候があって。
 お願いします!
 お願いします!!」
謙が、『藤代孝治君へ』と書かれた封筒を差し出し土下座して頼む。

薫の父親の気持ちが、ひしひしと伝わってくるシーンでした。
この父の想いが、孝治を動かすことになったようです。


薫の部屋に遊びに来た美咲は、本当に歌を辞めてしまうのか聞いてみる。
「私が歌わなくても、誰も困らないし。」
「ずっと羨ましかったのに。
 私は、自分が何がやりたいのか、まだ全然わかんない。
 でも薫には、歌いたいっていうちゃんとした夢がある。
 だから、もったいないよ!」
「もう決めたの!
 だからこの話はもう、なし。」
薫にきっぱりそう言われ、美咲はそれ以上続けることは出来なかった。

『藤代孝治君
 先日は薫を助けてくれてどうもありがとう。
 親として感謝の言葉もありません。
 さて、来る7月26日木曜日PM7:00から
 我が家にて、薫の19回目の誕生日を祝して
 ささやかにバースデーパーティーを行います。
 先日のお礼もしたいし、薫も喜ぶと思いますので
 是非、孝治くんにも来て欲しいと思います。
 お忙しくなければ遊びに来て下さい。
 雨宮 謙・由紀』

謙が置いていった手紙には、丁寧な字でそう綴られていた。

その手紙を隆介(川村陽介)が見つける。
「うわ、美味そう!行けばいいじゃん!」と晴男(濱田 岳)
「行くってことは、薫ちゃんのことをちゃんとするってことなの。」
と隆介。
「孝治はさ、薫ちゃんのことどう思ってるの?」雄太(田中 圭)が聞く。
「なに、どうって。」
「好きなのかってことだよ。」
「わかんないよ。会ったばっかだし。
 ただ、ほっとけないっつーか・・・。
 俺だってよくわかんねーよ。」
「俺さ、ちらっと調べてみたんだけど、
 XPって、進行するといろんな障害が出てくるんだろ。
 車椅子生活になったり、耳が聞こえなくなったり。」と雄太。
「俺も美咲ちゃんから聞いたよ。
 なんか遺伝子の病気なんだって。
 父親と、母親の遺伝子に、XPの卵みたいのがあると、
 低い確率だけど生まれてくることがあるって。」と隆介。
「あんまり、長く生きられない病気なんだよな。」と雄太。
「・・うん。」
「ほっとけない程度ならさ、
 もう関わらないほうがいいんじゃない?」と雄太。
「自分のことちゃんと出来ないのにさ、
 人の面倒とか見てらんなくない?
 重いのって嫌だしね。」と隆介。
「期待しちゃうしね。」と晴男。
黙って友達の言葉を聞いていた孝治は、コンビニに行くと席を立つ。

孝治が向った場所は、いつも薫が歌っていた公園。
だが、薫の姿はなく・・・。
薫と同じ場所に座り、孝治はイヤホンをつけて薫の曲を聞きだす。

「あなたに会えて嬉しかった。」
「いつ死ぬかなんてわかんないんだし、
 だから諦めちゃだめだよ。」薫の言葉・・・。
「防護服を着て、昼の世界を味わってくれたらな、なんて。
 これが本当に・・・最後のタンjy褒美になるかも
 しれないんです・・・。」謙の言葉。

薫の歌声を聞きながら、孝治は空に浮かぶ三日月を見上げる。

孝治はエミリー(ベッキー)にミシンの使い方を教わり・・・。

「新曲はもうちょっと待ってくれ。
 この調子だと3曲目は当分無理だろう。
 わかってるよ、時間がないのは。
 麻美を信じて、もう少しだけ待ってくれ。
 大他夫だ。
 もしもの時のゴーストライターっていう手もあるから。
 この間のオーディションの最終で落としたんだが、
 一人、気になる子がいてね。」
人気アーティスト・橘 麻美(松下奈緒)はプロデューサー・工藤洋平(要 潤)の
電話を聞いてしまう。
動揺した麻美は、工藤のカバンの中から封筒を取り出す。
薫がオーディションに送った封筒の中には、彼女自作のCDと
オーディションの応募用紙が入っていた。

工藤が部屋に戻る足音に、慌ててベッドにもぐりこむ麻美。
工藤は麻美がカバンを開けたことに気づく。

たどたどしい手つきでミシンを使い、ピンクの布を縫い合わせていく孝治。

薫のバースディパーティー。
フルーツが沢山乗った誕生日ケーキに19本のキャンドル。
テーブルには美味しそうな料理が並べられている。
「あーもう、照れる!
 来年からは、歌もロウソクもなしだから。」
ロウソクを嬉しそうに吹き消したあと、薫が言う。
そんな薫をからかう美咲。
ロウソクを消すのも肺活量のチェックになる、と榎戸医師(山本 圭)。
「先生まで!
 でも、先生も美咲もありがとう。
 忙しいのに来てくれて。
 お父さんもお母さんも、ありがとう。こんなにご馳走!
 なんか照れくさいけど、
 ここでこうやって、毎年誕生会やってもらって、
 なんか幸せなんだなーって。
 ここ、少しでも私といる為にって、
 お父さんが会社を辞めて、始めてくれたお店だし、
 これからは、恩返しの為にも、もっと頑張って働かなきゃね。」
「・・・ちょっと、しんみりするのやめようよ!
 いっただっきまーす!」
美咲がつまみ食いすると、またにぎやかさが戻ってきた。

腕時計を気にする謙。
「どうしたの、時間ばっかり気にしちゃって。」と薫。
「何かサプライズかなにかあるんでしょう!?」と美咲。
「やだ、そうなの?聞いてないわよ、お父さん!」と由紀。
「楽しみだねー。」と榎戸。

謙が薫に、プレゼントを渡す。
中身は・・・薫のCD。
「薫に、歌を諦めてほしくなかったから。
 店を手伝ってくれるのは嬉しいけど、
 一番やりたい事を、諦めて欲しくなかったから。」

そこへ、孝治がやって来た。
「よく来てくれたね!さ、座って!」
謙が、薫の隣に席を作る。
「どういうこと?」薫が聞く。
「父さんが、招待したんだ。
 紹介します。藤代孝治君です。
 この前遊園地で、薫を助けてくれた。」
「その節はありがとうございました。」と由紀。
「私は、薫ちゃんの主治医をしている榎戸です。
 XPの基礎知識もなしに、よくあんな対応が出来たね。」

「・・・ご馳走様。」薫が席を立つ。
「薫。助けてもらったお礼だよ。失礼だろ。」と謙。
「あの、俺、帰ります。
 これ、プレゼント。
 金なかったからっていうか、
 いろいろ探したけどどこにも売ってなかったからさ、
 俺が、作ったんだけど。
 これだけ、受け取って。」
紙袋を差し出す孝治の指は絆創膏だらけ。
それを暫く見つめたあと、薫が紙袋を受け取る。
中から、ピンク色の防護服が出てきた。
「こんなんだけど、
 ちゃんと紫外線通さない布で作ってあるから。」

謙が、由紀が、榎戸がそのプレゼントを見つめる。

「嘘・・・それ孝治くんが作ったの?
 可愛いじゃん。」と美咲。
「もう、太陽を怖がらなくていいようにって。」
照れながら孝治が答える。

「薫。」由紀が声をかける。
「ありがとう。
 こんなに同情してくれて。」
「薫!」謙がたしなめる。
「お父さんも!
 あなたも何なの!?
 せっかく歌やめるって決めたのに、
 諦めるなって言ったり、こんなもの作ったりして。
 私の人生でしょ。私が決める!
 私が決めたんだから、もうこれでいいの!
 これ以上もう踏み込まないで!」
薫はそう言い立ち去った。

孝治を見送る謙。
「すみませんでした。
 余計に傷つけちゃったみたいで・・・。」
「いや・・こちらこそ。せっかく来てくれたのに・・・。
 でもあれは・・・薫の本心じゃないから。
 それだけは、わかってやってくれるかな。
 君の作ってくれた防護服・・・僕は、すごく嬉しかった。」
孝治は薫の部屋を見上げながら帰っていく。

由紀が薫の部屋にプレゼントを持って行くと、
薫はベッドにもぐりこんでいた。
「ごめんね。
 薫の病気は、薫のせいじゃないのに・・・。
 ごめんね。
 自由に恋もさせてあげられなくて。」
「なんでよ・・・。
 母さん悪くないじゃない。
 私は、大他夫だから。」
母に背を向けたまま、薫はそう答えるのだった。

海の家に戻った孝治に、雄太たちが声をかける。
「どうだった?」
「薫ちゃん、喜んだ?あの変な服。」
孝治の落ち込んだ様子に、
「でも良かったんじゃん?これで踏ん切りついたろ。」と雄太。
「・・・なに?」
「責任果たしたって・・・やつ?
 これで逃げたって思われないで済むじゃん。」
雄太に掴みかかる孝治。晴男と隆介が慌てて2人を引き離す。
「結局何も出来なかったんだろ?
 何も出来ないくせにさ、
 ただ側にいて弱っていくのを見ている方が
 よっぽど残酷なんじゃねーの?」と雄太。
「何も出来ないことぐらいわかってんだよ!
 わかってるけど逃げたくねーんだよ!」
「何偽善者ぶってカッコつけてんだよ。」
「テメーなんなんだよ、さっきから!
 知ったような口利いてんじゃねーぞ、こら!」
つかみ合う2人。
「最後に傷つくのはお前なんだよ!
 薫ちゃん死んでいくの見る勇気あんのかよ!」
孝治が雄太を突き飛ばす。
取っ組み合いになる二人を、必死に止めようとする隆介と晴男。

「何やってるんだ。
 やめろ!
 ・・・やめろ!!」
オーナーの三浦(竹中直人)の大声に、やっと手を放す2人。

「何があったか知らねーけどよ、
 お前らの本気、初めて見た。
 本気になるのはいいことだ。
 けどな、これからは外でやってくれる?
 どったんばったん、お客様のご迷惑になるから、ね。」
三浦はそう言い帰っていった。

同じ部屋で眠る4人。
まだ夜が明ける前に、孝治はそっと部屋を出ていく。
雄太がそれに気づく。

薫が寝ようとしていると、窓に何かが当たる音。
時刻は4時15分。日の出まであと30分。
薫がカーテンを開けてみると、孝治が立っていた。
すぐにカーテンを閉じてしまう薫。
「一曲目が良かった!」孝治が大声で叫ぶ。
薫が慌てて窓を開ける。
「ちょっと!
 静かにしてよ。
 近所迷惑じゃない!」
「一曲目が良かった。
 もったいないよ。歌やめるの。
 才能あるのにもったいない。」
「・・・」
「もし、歌諦めるのが俺のせいだったら、
 俺一生後悔すると思うから。
 そういうの嫌だからさ。
 だから毎朝来るよ。
 もう一回歌ってくれるまで、毎朝くるから。」
「・・・」
「じゃあまた明日。」

孝治がバイクを押して帰っていくのを、薫は見つめ・・・。

ベッドに膝を抱えて座りながら、薫は孝治がくれたプレゼントのことを
考える。

朝、4時過ぎに部屋を抜け出し薫に会いにいく孝治。
海岸で小さな貝殻を拾いながら、薫の家へ向う。
そして貝殻を何度も薫の部屋にぶつけてみるが、
薫は顔を出してくれなかった。

次の日も・・・。

その次の日も・・・。

孝治が出かけていく物音で目を覚ます雄太。
「このーっ!
 悪いヤツらは許さない!!」
晴男の寝言に、隆介も目を覚ます。
「あれ、孝ちゃんがいないじゃん。」と晴男。
「毎日だよ、あのバカ。
 毎日薫ちゃんのとこ行ってんだよ。
 よくやるよなー。
 ほっとけねー程度じゃ出来ねーよな。」と雄太。
「それって本気ってこと?」と晴男。
「本人気づいているかどうかわかんねーけど。」雄太が答える。
「なあもしさ、
 自分がもう少しで死ぬって言われたらどうする?」と隆介。
「いや・・そんなのわかんねーよ。
 考えたこともないし、考えたくもないし。」と晴男。
「毎日考えているんだよな、薫ちゃんは・・・。
 俺らずっとこのまんまでいいのかな。」と隆介。
「・・・何度も言ってんだろ!
 だからって何か出来るわけでもないしさ!」と雄太。
「・・・あ!!思いついた!!
 俺らにも出来ること!!」晴男が飛びおきる。

その日、孝治が海の家に戻ると、雄太たちが待っていた。
「薫ちゃん、いくら誘っても出てこねーだろ?」雄太が聞く。
「俺は俺のやりたいようにやるからさ。」
「孝治、ちょっと待てよ。」
孝治が振り返ると、三人が笑顔で自分を見つめている。

次の日の朝方。
4時過ぎても窓の音がしないことを気にする薫。
諦めてベッドに入ろうとしたとき・・・

「薫ちゃーん!」
みんなの声に驚いてカーテンを開けてみると・・・

緑・青・赤・黄色の防護服を着た4人がポーズを決めている。
フラつきながら、ヒーローのポーズを決めている。

「つーかなんで俺、黄レンジャーなんだよ。」と晴男@黄レンジャー。
「いちばんダメダメなヤツが黄色って決まってんだよ。」
と隆介@青レンジャー。
「あ、薫ちゃん、桃レンジャーね、桃!」と雄太@緑レンジャー。

「・・・何やってんの!?」その姿に、つい笑ってしまう薫。

「コイツのアイデア。
 一人より、5人の方が、
 怖くないし楽しいだろうって。」と孝治@赤レンジャー。

4人を見つめる薫。

「さ、桃レンジャー!
 お前が来ないと揃わない。」と孝治。
「薫ちゃん!」と雄太。
「薫ちゃん!」と隆介。
「薫隊員!」と晴男。

4人を暫く見つめたあと、薫はカーテンを閉めてしまった。

「もっと怒らせちゃったのかな・・・。」

薫の部屋のカーテンは開かなかった。

「マジ、ありがとな。」孝治が礼を言う。
「しょうがないから、また明日来ようよ。」
諦めて帰ろうとしたその時・・・。

「ほんとバッカみたい。」
ピンクの防護服を着た薫が外に出てきた。

笑顔で迎える4人。
「・・・似合うじゃん!」孝治が親指を突き立てる。
「私は何だって似合うの!」

朝日が、薫の笑顔を照らしていく。
薫が嬉しそうに、孝治に微笑んだ。

防護服を着た5人は薫のライブのチラシを配り始める。
『8月4日金曜日午後8時スタート!』

子供たちの集団に気づいた孝治。
「おい、行くぞ!」
「おーっ!」

「俺たち、5人揃って、」
「ゴレンジャー!!」

「・・・・・」固まる子供たち。

「すんごい練習したんでしょ。」と薫。
「お前もやれよ!」と孝治。
「やだよ!」薫が首を横に振る。
「子供たちの夢を壊す気か!」
「・・・・・」
子供たちの視線に、薫は顔をチラシで隠しながら4人に加わり、
そして、ためらいながらもポーズ。

「ハイ!」
5人のポーズが決まると、子供たちから拍手と歓声が起こる。
子供たちの嬉しそうな笑顔に、薫もいつの間にか微笑んでいた。

『藤代孝治に関する調査報告書2』を読む麻美。
孝治が薫とつながっていることを知り・・・。

8月4日の路上ライブ。
集まったのは、薫の友達だけだった。
「あんなにビラ撒いたのにね。」と晴男。
「私は、みんなが聴いてくれるだけで嬉しいよ。
 じゃあ・・・聞いて下さい。」

『会いたい気持ち 溢れたら
 この想いが上手く届くのかな
 小さな窓に現れた
 あなたを見るだけで 嬉しくなる
 あの日にそっと 置いていった
 涙の粒 抱えたら
 ねえ 夢を奏でた

 STAY WITH ME
 あなたは私だけの大きな光
 STAY WITH ME
 あなたとずっとずっと 手をつないでいたい
 そして明日へ続くその道を
 歩いていこう

 時間を箱に 閉じ込めた
 翼をあなたが風に乗せたの
 ふと舞い降りた夜の街
 もらった勇気で 二人出せたんだ
 頑張ってる あなたに
 負けないような スピードで
 ねえ 輝け 心

 STAY WITH ME
 私に聞かせてほしい・・・』

いつの間にか、薫の歌を聞きに、チラシを手にした人たちが
沢山集まってきていた。

「あの時、私の歌が、誰かの心に届いたのだとしたら、
 それは、あなたが届けてくれたのだと思った。
 私には、永遠に思えて・・・。
 あの夜の、ほんの短い夢の時間が・・・。」


薫が歌う駅前広場の前に、一台の車が止まる。
運転席に座るのは・・・麻美。
孝治のことをじっと見つめる。

「でも本当は、もうすぐそこまで、近づいていたんだね。
 終りの時を告げる、暗闇の足音が・・・。」



※第4話演出:山室大輔

※一部公式HPあらすじを引用しました。



孝治がゴミ捨て場に捨てたギターを拾ったのは薫でした。
薫が部屋のゴミ箱に捨てた歌への想いを、今度は孝治が拾おうと
しているのでしょうか。

「薫、小さい頃はね、
 あの、防護服ってわかりますか?
 宇宙服みたいな、紫外線をカットする、雨合羽みたいな服を着て、
 昼間でも、外で元気に遊んでいたんです。
 でも、思春期になると、周りの目を気にするようになって、
 笑顔が減って・・・。
 3年前、足の状態が悪くなってからは、
 ふさぎがちになって・・・。
 でもね、入院中、急に変わったんですよ。
 元気を、取り戻してくれた。
 丁度、ギターを拾ってきた頃です。
 最近また変わり始めたんです。
 バイト始めたいだなんて言い出したり。 
 どんどん、いい方に変わってくれて。
 このまま、もう一回だけでいい。
 防護服を着て、昼の世界を味わってくれたらな、なんて、
 どんどん欲が出たりして。
 でも・・・薫を変えた理由が、
 全部・・・君だったなんて・・・。
 ほんっと、悔しいな・・・。
 男親ですからね、娘に男の影がちらつくのなんて、
 許せないんですよ。
 だから・・・薫があれ以来、君を遠ざけようとしているっていうのを
 知ったときには、正直、心の半分じゃ、
 やったーって。 
 叫んでたんですよ。
 娘が泣いてるっていうのに・・・やったーって・・・。
 でもやっぱり・・・薫が無理して笑っているのを見ると・・・
 辛いんです・・・。
 何よりも辛い。」

孝治との出会いが、入院中の薫を変え、
孝治との再会が、薫を積極的にさせ・・・。

薫にとって、孝治との出会いはとても大きな意味を持つもの。
最愛の娘を変えるきっかけが、なぜ自分でなく他人の男なのか。
娘の恋する相手に嫉妬し、
娘の決めた別れを心のどこかで喜んでしまう父。
娘の涙に苦しむ父。

静かに訴える謙の言葉は、胸に来るものがありました。

孝治は両親を事故で亡くし、その後施設で育ったんでしたね。
"父"を失った孝治が、"父親"の想いに触れ・・・。
そのの願いを叶えてあげたい、
薫を外に連れ出してあげたい、
そんな風に思ったのかもしれませんね。

そして、孝治は薫に、ピンク色の防護服を作ってプレゼントしました。

薫だって友達と一緒に、太陽の下を歩きたいと、
本当は願っていたのかも・・・。
そう思えたのは、日の下を友達と過ごす薫の笑顔が
素・だったから。

最初は薫とのことを忠告していた孝治の親友たち。
彼らの言葉はキツいように聞こえますが、実は、とても大事なこと。
もしかしたら雄太は身内が病気をわずらっている、という設定なのかな。

そんな彼らの忠告にそむき、薫と向き合う孝治は、
興味本位などではなく、薫のことを真剣に想っているからこそ。

そして、親友たちも、そんな孝治の想いを知り、
最後は協力してくれました。

黄レンジャー役の晴男は、戦隊もの好き?
寝言が可笑しかったです。

麻美は探偵を使ってまで、孝治を調べているんですね。
なんだか、ストーカーのようになってきてしまいました・・・。
その狙いは・・・?
歌が書けない麻美に、工藤は薫の歌を歌わせようとしています。
大ヒットした麻美のデビュー曲は、彼女が書いたものなんでしょうか。
孝治が書いたんじゃないのかなぁ。
また、孝治に歌を作ってもらおうとしているんでしょうか。
追い回しているのは、恋心ではないような気がします。



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XP連絡会では、色素性乾皮症を難病指定にするために、
署名活動されています。
全国色素性乾皮症連絡会


原作です。
4789728390タイヨウのうた天川 彩 SDP 2006-05by G-Tools



主題歌です。
B000GALFG2invitation柴咲コウ 市川淳 華原大輔 ユニバーサルJ 2006-08-09by G-Tools



雨音薫デビュー!
B000GH2RW6タイヨウのうた (初回限定盤)(DVD付)Kaoru Amane ソニーミュージックエンタテインメント 2006-08-30by G-Tools



こちらは映画版のもの。映画も見てみたいです。
B000F6YVAEタイヨウのうた×YUIと薫のうた坂東賢治 小泉徳宏 YUI レントラックジャパン 2006-06-02by G-Tools




CAST
藤代孝治(19) …… 山田孝之
雨音 薫(18) …… 沢尻エリカ
橘 麻美(20) …… 松下奈緒
大西雄太(19) …… 田中 圭
松前美咲(19) …… 佐藤めぐみ
加藤晴男(19) …… 濱田 岳
立浪隆介(19) …… 川村陽介
レイサ(21) …… 原 史奈

三浦結子(22) …… 小林麻央
エミリー (22) …… ベッキー

工藤洋平(32) …… 要 潤

雨音由紀(40) …… 黒田知永子
榎戸真一(50) …… 山本 圭
雨音 謙(45) …… 勝村政信
三浦 修(50) …… 竹中直人

佐藤二朗
中村 豪(やるせなす)
兵頭有紀
酒井敏也
恵 俊彰
海保知里(TBSアナウンサー)
関田安明
宮本普雄
四方 宗
遊木康剛
後藤 健
太田眞知
萩谷愛佳


スタッフ
<<脚本>>
渡邉睦月
<<プロデュース>>
津留正明
植田博樹
<<演出>>
山室大輔
今井夏木
武藤淳
<<音楽プロデュース>>
志田博英
<<主題歌>>
柴咲コウ『invitation』
( UNIVERSAL J / chimera energy )
<<制作>>
TBSテレビ
<<製作著作>>
TBS



山田孝之さんの主な出演作品



沢尻エリカさんの主な出演作品


この記事へのコメント
ちーずさん、こんにちは。

今回はモモレンジャーのエピソードがとてもよかったです。
いい子ばっかりですよねえ。。
Posted by honey at 2006年08月05日 15:19
honeyさん、こんにちは。
モモレンジャーのエピソード、良かったですね。
タイヨウの下で見せる薫の笑顔。とても幸せそうでした。
お父さんも、薫にはこんな笑顔でいてほしかったんだろうな。
Posted by ちーず at 2006年08月05日 15:37
ちーずさんこんばんは、孝治に会いにきた父親は自分の気持ちを全てさらけ出し誕生日に招待しましたが、娘の本心や行動をちゃんと解っているのでしょうね!

母親も言葉には出さないですが薫との意思の疎通が出来ていていますね。

雄太の考え方も凄く理解できました友人である孝治が最終的に傷つくことを考え考慮しての発言、高校時代から孝治の性格を知っているからでしょう!

街中で防御服をきた薫と孝治の笑顔が凄く印象に残りました。

薫のうたは、いいですね!ちーずさんのヒロッテくれた歌詞も凄くいい感じですね!ヒットの予感
Posted by けた at 2006年08月05日 21:18
けたさん、こんばんは!

お父さんの静かな訴え、良かったですね〜!
娘のことをしっかり見つめていて、
彼女がどうしたいのか、本当はどう思っているのか、
ちゃんとわかっている。
お母さんも、そうですね。

友達も、孝治のことを本気で心配しているからこその
あの言葉。
そして、孝治が本気としってからは、
自分たちの出来ることを協力。
とても温かかったです。

雨音薫の次の曲はいつ披露されるのかな?
そちらも楽しみです!
Posted by ちーず at 2006年08月05日 21:58
こんばんは!
両親の遺伝子が関係しているかもしれないと説明にあったのですが、親としては自分を責めてしまうのでしょうね。
誰を責めても仕方ないことだとわかっていて全てを受け止めている薫がとてもオトナに見えます。
お互いを思いやるこの親子に感動してしまいました。
Posted by かりん at 2006年08月05日 23:21
こんばんは〜。前回の最後から泣きっぱなしのタイヨウのうた。後半になってゴレンジャーのくだりあたりでくすっとできて、ほんのり笑顔になれた4話でした。薫のナレーションや麻美の表情を見るとまだいろいろありそうだけど、とりあえず一段落かな?
ちなみに、私も麻美の曲を書いたのが孝治なんじゃないかと思います。だから孝治は麻美を避けて、関わるのをやめようとしてるのかな?
Posted by はずみ at 2006年08月05日 23:48
ちーずさん、こんばんわ。
薫の父母・・・辛いですね(涙)。
でも!!
孝冶の友達はだらだらしてますが、
しっかりしたいい友達ですね♪
防護服を着た薫の笑顔がとても可愛くてよかったです。
Posted by yoo-chan at 2006年08月05日 23:56
ちーずさん、こんばんは。
限りある命だからと、かなり引いてしまった薫。
それに気付いた孝治たちが、楽しい思い出作りに参加し始めましたね。もし身近にXPの人がいたら、こんなに自然に接する事が出来るでしょうか?
Posted by mari at 2006年08月06日 04:03
私も孝治が曲を作ったと思っています

それにしてもこのドラマオープニングのタイトルバックが素敵じゃないですか
私すごく気に入ってます

情報ページの壁紙を変えてみました
こちらも気に入ってますよかったら見に来てください
Posted by ドラマの森|くぶくりん at 2006年08月06日 11:21
常に薫に立ち直るきっかけを与えている孝治の存在。何か素敵な関係性ですよね〜♪
そんな二人に忍び寄る病気と麻美。
今後は薫の笑顔も減っていくのでしょうね〜。
今回まぶしいまでの笑顔を見せてくれた薫が
印象的だったので、余計にそう感じてしまいました・・・
Posted by まこ at 2006年08月06日 11:54
こんばんは。コメントありがとうございます!

★かりんさん★
そうですよね。薫は自分の病気のことで両親を
責めたりしない、とても強くて優しい子です。
両親の気持ち。娘の気持ち。切ないです。

★はずみさん★
薫はみんなから外に出る勇気をプレゼントされたんですよね。
モモレンジャーに変身した薫の笑顔はとても素敵でした。
孝治が麻美との接触を避けるのは、麻美のためでもある。
優しい孝治なら、あり得そうですよね。

★yoo-chanさん★
男の子たちは、今時の子、という雰囲気ですが、
みんな一人一人、とても優しい。
薫、とても可愛かったですね。

★mariさん★
もしもXPの人が身近にいたら・・・。
私は、美咲ってすごいなって思っています。
薫を特別扱いしたりせず、見栄を張ってみたり、
本当に自然に接している。
薫はそれが嬉しいんだろうな。

★くぶくりんさん★
オープニングのタイトルバック、素敵ですね。
私もあれは、孝治か薫の夢なんだろうな〜と思っています。

★まこさん★
やっと、お日様の下での笑顔を見せてくれたのに。
ライブにもお客さんが集まってきてくれたのに。
次週は辛い展開になりそうですね。
今回、薫の勝気な面がまた見られて嬉しかったです。
Posted by ちーず at 2006年08月06日 23:45
ちーずさんこんにちは
ゴレンジャーのエピソードよかった!
麻美の動きが不気味ですね・・
孝治と薫の仲を引き裂いてほしくないです。
Posted by まりこ(^-^)ノ at 2006年08月08日 01:59
孝治を思うことで歌が変化していく薫。
孝治と離れた事で歌が書けない!?麻美…。
私も、麻美の歌には孝治が絡んでいると思います。
2曲目があれだけ書けない訳ない…しかも、工藤さんのこと好きなのに、
孝治にそこまで拘るのは変ですよね!
早くも病魔が…もう既に号泣モードの自分です^^;
Posted by めいまま at 2006年08月08日 14:32
こんばんは。コメントありがとうございます!

★まりこさん★
まさかゴレンジャーに変身とは!
お父さんの想いが孝治を突き動かしたことと、
薫の笑顔が素敵でしたね。
麻美は何をしようとしているのか・・・。
ちょっと怖いです。

★めいままさん★
麻美は工藤とは恋人同士なんですよね。
いまいち麻美の本心がわかりません。
暴走しなければいいのですが・・・。
次週は辛い展開となりそうですね。
Posted by ちーず at 2006年08月09日 21:35
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