2006年11月04日

セーラー服と機関銃 第4話

『愛した組員の死』

父を亡くし孤独になった泉(長澤まさみ)にも、目高組という家族が
できる。
佐久間(堤真一)・金造(山本龍二)・武(田口浩正)・
ヒデ(福井博章)・ケン坊(中尾明慶)の目高組の組員もまた、
それぞれに家族という言葉に幸せを感じていた。

ある夜、泉が目高組・組員と花火を見ていると、和子(井端珠里)・
麗華(森本ゆうこ)・朱美(谷亜里咲)の3人と遭遇してしまう。

泉の行動を怪しむ3人。
泉はつい三人の前から逃げ出してしまった。「組長!大丈夫っすよー。」
「あそこで逃げるから怪しまれるんですよ!」と組員たち。
その言葉に、泉は引き返そうとする。
「今戻ったら、余計怪しまれます!」
「そうですよね。まだバレてませんよね!?」
「うん!」「うん!!」
「バレたら退学!
 油断は禁物!!」
「うん!」「うん!!」
泉と組員たちがうなずき合う。

今日一番最初のツボが、6人のうなずきあい。(笑)
首振り人形みたいでした。


そんな中、目高組の事務所が荒らされる事件が発生!
しかし、何も盗まれていなかった。
「変ですね。これだけ荒らされて、何も盗られてないとは、
 目当てのものが見つからなかったんじゃ・・・。
 まさか、例のヘロイン・・・。」と佐久間。
「私の家が荒らされた時みたい・・・。」と泉。
「殴りこみかけてきますよ、きっと。」武が怯える。
「若頭・・・嫌な予感がしますね・・・。」
金造の言葉に、佐久間も頷く。

浜口組。
「ヘロイン、ヘロイン!どこに隠してるんだ!!」
苛付く浜口(本田博太郎)。
「柴田ー!
 メダカ一匹、しめて来い!」
「はい!!」柴田(中野英雄)が出かけていく。

パソコンの部品を買いに行った武は、店員に元気がないと言われ
「ちょっと怖いことがあってね。
 俺って臆病だから・・・」と不安を漏らす。

事務所を片付ける泉・ヒデ、健次。
佐久間と金造が戻ってきた。やはり浜口組の仕業らしい。
武がパソコンの部品を買いに行っていると聞き、佐久間が言う。
「武のパソコンが壊れると、下のものから食いっぱぐれるからな。」
「下の者って・・・俺かぁ!?ちょっと勘弁して下さいよー!」
「しょうがないだろう。ねぇ、組長。」
「はい。」泉がやっと笑った。

システムエンジニアリング特集と書かれた就職情報誌を手に取る武。
「うわ!月収40万!週休二日!」
そこへ、浜口組が現れ・・・。

浅草第二病院にかけつける泉達。
「誰にやられた、武!」
「組長・・・ヘロインはどこにあるんですか?
 組長のお父さんが持っていたヘロインです。
 今すぐ返せって浜口が!
 あるんなら出してくださいよ!!
 うちの組じゃヘロインなんかさばけないんですから・・・。」
そう言い泣きだす武。

そこへ、浜口から脅迫電話が!
「親父が持っていたヘロイン、どこにある?」
「浜口さん・・・」
「やっぱりテメーの仕業か!
 いいか。ヘロインなんてうちにはねー!」佐久間が電話を奪う。
「うちの人たちに暴力振るうのはやめてください!!」
泉が受話器を奪い返して言う。
「あんたが、素直に渡さなければ、
 目高組はぶっ潰す!」
浜口はそう言い電話を切った。
「目高組は・・・潰される・・・。」

目高組事務所。
「ないじゃ済まないんですよ。」と怯える武。
「でも、マンションを荒らされた時にもヘロインなんて
 見つからなかったし、
 それに、父はそんな物騒なことに関わるような人じゃ・・・。」
「そのヘロインで俺は襲われたんですよ。
 殺されかかったんですよ。組長のせいで・・・。」
「武!」佐久間が止める。
「だって・・・。」
「やられる前にやるしかねーな。」と英樹。
「こうなったら、武さんの弔い合戦ですよ!」と健次。
「ばか!人を勝手に殺すな。」
「無益な殺生はしない。」と佐久間。
「でもヘロイン渡さなきゃ向こうから攻めてきますよ!」
「だからないんです、そんなもの!」と泉。
「浜口はここにあると思いこんでいます。
 ただし、肝心なヘロインが見つかるまで、
 戦争を仕掛けても意味がないことぐらい、
 あいつらもわかってますよ。」と金造。
「あいつら挑発してきてるんですよ。」
「みんなも襲われるんじゃ・・・」武。
「そんなものが怖くて極道やってられっか!」と英樹。
「おめーいっぺん丸腰であいつらに囲まれてみ?
 すごかったんだぞー!
 死ぬかと思ったんだぞー!」と武。
「落ち着け、武。」と佐久間。
「俺襲われたの初めてなんですよ。
 先代の組長が仕切ってた頃は、まだ平和だったじゃないですか。」
「・・・すみません。
 でもないんです。ヘロインなんて・・・。」

そこへ、刑事の黒木(小市慢太郎)稲葉(井澤 健)がやって来た。
「お取り込み中のところすみません。
 病院から、通報があったものですから。
 組長さんになられたそうですね。
 おめでとう、と言うべきなんでしょうか。」
「知ってたんですか?」と泉。
佐久間は黒木を浜口のビルで見かけたことに気付く。
「あの・・・
 先日浜口のビルに行かれませんでした?」
「ああ。暴力団担当ですから、一応。」
「お宅・・・マルボウだったんですね。」と金造。
「以前先輩がいらした、対策六課です。
 お噂は伺っています。
 あの、ヘロインって聞こえちゃったんですけど、
 みなさん、もう・・・」
「何かご存知なんですか?」佐久間が聞く。
「実は、組長さんのお父さんは、麻薬の運び屋だったんです。」
「・・・」
「お仕事で、よく海外へ行かれていましたよね。
 その際、かなりの量の麻薬を密輸して、
 いくつかの組織に売り込んでいた疑いがあるんです。」
「父が・・・密輸!?」
「私が掴んだ情報では、お父さん、大きな取引で相手ともめたらしく、
 結局その取引は流れて、5キロのヘロインがどこかに消えました。
 ヘロインの密輸は年間で約1キロ。その5倍の量。
 末端価格にして3億です。」
「3億!?」
「我々も浜口組が裏で麻薬を扱っていることは掴んでいます。」
「だったら早く逮捕して下さい。
 俺襲われたんです。」と武。
「ヤマがでかすぎる。」と金造。
「先輩のおっしゃるとおりです。
 捜査は、慎重に進めざるをえないんです。」
「俺がヤクザだから守ってくれないんすか?」
「申し訳ありません。
 組長さん、事件を早く解明するためにも、
 お互い協力し合いましょう。
 何かありましたら、御連絡ください。」
刑事たちはそう言い帰っていった。

「・・・やっぱり関わってたじゃないですか。組長のお父さん。」と武。
「お前は黙ってろ。
 何かの間違いです。
 お父様はそんなものに関わる人じゃないはずです。」と佐久間。
金造や健次も泉を励ます。
「・・・ですよね。
 ありえませんよね。」
武以外の組員がうなずく。
「・・・なんだよ、みんな・・・。」
「テメーの仕事は組長守ることだろ!?
 何ひとりでビビって組長にはしってんだよ。
 この弱虫野郎!」と英樹。
「・・・悪かったよ・・・。」

父親の遺影を見つめながら、「お父さん・・・」とつぶやく泉。

自宅に帰った武は、組員と撮った記念写真を見つめたあと、
くしゃくしゃに丸めてゴミ箱に捨てた。

学校。
泉は和子たちに呼び止められ・・・。
「だからこの間は、町内会の寄り合いで、花火を見にいっただけで。」
「じゃあ何で逃げたんですか?」
「やっぱりヤクザなんじゃないの?あの人たち。」
友達に詰め寄られ、ごまかしきれなくなった泉はとうとう告白する。
「実は・・・目高組っていうヤクザの組長になったの。
 お父さんが、組の遠ーい親戚で、後を継がなきゃいけなくて。
 あ、でも信じて。目高組は人に迷惑かけるような組じゃないの!
 シマの人からも愛されてて、 
 チャカなんか使わないし、ヘロインにも手を出さないの!
 ほんとだよ!」
「・・・ごめん。ちょっと巻き込まれたくない・・・。」
友達が、去っていった。

街をとぼとぼと歩く泉。
三大寺のポスターと『麻薬撲滅』のポスターが貼ってある。
そんな時、泉は武の姿を見つけ・・・。

武はリクルート用のスーツを買いに来ていた。
泉の姿に気付き、武が逃げ出す。
「待って下さい!武さん!!」
「・・・夕べは暴言を吐いてすみませんでした。」
「武さん・・・」
武は自分のナップザックから情報誌を取り出して泉に渡す。
「これ・・・」
「今すぐってわけじゃないんですけど。」
「もしかしたら昨日のことが原因で・・・」
「浜口に襲われたこともあるんですけど、
 でも前から思ってたんです。
 いつか、表の世界に戻れたらって。
 あ、このこと佐久間さんたちには内緒にしていて下さい。
 お願いします!」
「組をやめるってことですか!?」
「組をやめるぅ!?」そこに、健次がいた。

浜口組事務所。
武が組をやめようとしていると知った組員たちは武に怒鳴りつける。
「これからは浜口とやりあわなきゃいけねーって時に、
 足を洗いたいてーならな、風呂行ってこい、風呂!!」と英樹。
「武さんは、純粋に表の世界に戻りたいんだと、」
泉は庇おうとするが、英樹も健次も聞こうとしない。
「もう決まったのか?勤め先は。」と佐久間。
「・・・まだです。」
「決まるわけねーよ。こんな弱虫野郎!
 表だろうが裏だろうが、尻尾巻いて逃げるのがオチだ!」と英樹。
「なんだと!?オメーは元族だから戻る場所がねーから
 俺のことひがんでるだけだろ!?」
「もういっぺん言ってみろ!」
つかみ合う二人を泉が止める。
「けじめも付けずに、弱虫野郎が!」と英樹。
「けじめ?つけりゃーいいんだろ?
 指つめてやるよ!」
武がカッターを取り出し自分の指に当てる。
「何してるんですか!?
 やめてください!!」
慌てて止めに入る泉の指に、カッターの刃が当たってしまう。
「痛い!」
「組長!!」
「平気です。武さんの受けた傷に比べたら・・・。」

「・・・俺だってみんなと一緒にいてーよ。
 けど迷惑かけたくねーんだよ!
 俺はみんなと違って、人を殴るのも、殴られるのも苦手なんだよ。
 もし俺がヘロインのありか知ってたら、
 あんな時迷わずしゃべってるんだよ。
 みんなを売ってたかもしれねーんだよ。
 それが自分で怖いんだよ!!
 襲われて、そのことがわかっちゃったんだよ・・・。
 こっちの世界でやっていく勇気がない。
 もう組長も、組も、守る勇気がない・・・。
 だから、だから表の世界に戻ろうと思ったんでs。
 それが・・・組の為だと思って・・・。
 これが・・・今の俺の本当の気持ちです。」
涙を流しながらそう告白する武は、その場に土下座をして言う。
「組・・・辞めさせてください。」
「・・・」
佐久間が武を屋上に連れていく。

「表の世界に戻って、人の役に立てるのか?
 暴力は苦手だけど、それ以外で役に立ちたい。
 お前が初めて事務所に来た時、そう言ったよな。」
「俺・・・昔っから仁侠映画が大好きだったんで。
 どこも俺を雇ってくれなかったとき、
 もしかしたら、こっちの世界なら、
 自分のことを必要としてくれる人がいるんじゃないかなって
 そう思って。
 でもやっぱり俺、度胸ないし、すぐビビるし。」
「武。おまえさっき、こっちの世界でやっていく
 勇気がないって言ってたよな。
 俺は表の世界に行く勇気がないんだ。
 うらやましいよ。武が。」佐久間がそう言い微笑む。
「佐久間さん・・・」
「お前には勇気がある。
 受けてみろよ。就職試験。」
「いいんですか?」
「お前の人生だ。」
「ありがとうございます。」

「俺は認めねー!
 組長一人守れねー意気地なしが、
 表の世界でやっていけるわけねーだろ!」と英樹。
「意気地なしだってな、生きていかなきゃならねーんだよ。」
武はそう言い去っていった。

佐久間と並んで歩く泉。
「私のせいです。
 父のことで、皆さんを巻き込んじゃったから。」
「それは違います。
 大体、組長のお父さんは、ヘロインに手を染めるような人じゃ
 ないはずです。組長を見ていればわかります!」
「いいんです、庇ってくれなくて。
 皆さんが私を庇ってくれるから、武さん一人が責められるんです。」
「みんなも、武が羨ましいんです。
 誰も、ここにずっといていいなんて思っていません。
 出来るなら、武のようになりたいって思っています。
 けど・・・行きたくても・・・行けないんです。
 表の世界に。
 そんな勇気があったら、ヤクザなんてやっていません。
 意気地なしは武じゃなくて、私たちのほうなんです。
 組長。武が足を洗うこと、許してやってくれませんか?」
「私はこのまま辞めて欲しくありません。」
「え?」
「ケンカしたまま辞めてほしくないから、
 明日武さんに会ってきます。」
「でしたら、私も。」
「一人で行かせてください。」
「・・・わかりました。お願いします。」
泉がうなずく。

その様子を、柴田が見張っていた。
「とくに動きはありません。
 手っ取り早く、組長を脅して吐かせますか?」
「いや・・・待て。
 あの女子高生には手を出すな・・・
 そう、言われている・・・。」と浜口。

誰が命令を出しているんでしょう。

マンションの前で真由美(小泉今日子)が待っていた。
「こんな遅くまでどこに行ってたの?」

泉の部屋。
「コンタクトにしたんだ。いいじゃん。」
「今日は?」
「今夜からここに住むことにしたから。」
「ちょっと待って下さいよ!」
「まだお父さんのこと調べようとしてる?」
「・・・」
「だと思って見張りに来たの。」
「見張り?」
「私は、あなたのことをお父さんに頼まれているの。
 この間言ってた、ヘロイン?
 そんなものに関わってほしくないの。」
「・・・父のことを知るのが怖く鳴りました。」
「・・・。」

泉の部屋を見つめる黒木・・・。

「あったま悪いな、その警察。
 お父さんが運び屋??ばっかみたい。」
「でも・・・」
「あなたも頭が悪いよー。
 お父さんのこと、一番わかっているのは娘のあなたでしょ?」
「わかってるつもりでいたんですけど・・・
 信じたいんですけど・・・。」
「私ね・・世の中で、一番信じられないのは自分の父親だったの。
 あなたと同じ様に、すごーく小さい時にお母さんが死んじゃってね、
 ずーっと父親と二人で暮らしていたんだけど、
 どうしても好きになれなくて。
 自分の父親信じられないくらいだもの。
 周りの人間なんか信じられるわけない。
 でもね、あなたのお父さんに出会ってね、
 なんかこの人信じられるって思っちゃったんだよね。 
 星貴志が、素敵な人だったよ。」
泉の瞳から涙がこぼれる。
「あなたが信じてあげられなくてどうするの!
 一番大切な人なんでしょう!?
 警察がなんと言おうと、世の中を敵に回そうが、
 私たちだけでも信じてあげよう!ね!!」
泉がぽろぽろと涙をこぼす。
二人は貴志の遺影を見つめ・・・。

目高組。
佐久間が金造に、泉のことを話している。
「そうですか。組長が・・・」
「責任を感じているんだと思います。」
「しかしヘロインの件、もっと大きなものが隠れているような
 気がします。
 ふとっちょって、ご存知ですか?若頭。」
「ふとっちょ・・・。」

朝、真由美が目覚めると、食卓には朝食の準備がしてあった。
『戸締りはよろしくお願いします』と書かれたメモと、部屋の鍵。
「了解しました!」

武は翌日の面接の約束を取り付ける。
ゴミ箱から、記念写真を取り出しそれを微笑を浮かべて見つめて
いると、そこへ、泉がやって来た。

「明日、面接受けることになったんですか?」
「はい。あ・・・」泉の小指の怪我を心配する武。
「全然たいしたことないですよ。
 私、そそっかしいから。」泉が笑う。
「ほんと、すみませんでした!
 組がやばいっていうのに、意気地なしですみません!!」
武が土下座して謝る。
「意気地なしは私のほうです。
 父は関係ないって、胸を張って浜口組に言えば良かったんですけど、
 何か、心のどこかで父を信じきれなくて。
 私のせいで迷惑かけて、ごめんなさい。」
「辞めて下さい、組長!」
泉は持ってきた風呂敷を広げる。中にはハッピが入っていた。
「おせっかいかもしれませんけど、
 もし、くじけそうになったら、
 このハッピを見て目高組を思い出してください。
 武さんにはいつも、目高組がついていますから!
 英樹さんだって本当は、応援したいんだと思います。
 だから、仲直りだけはして下さいね。
 頑張って下さい。表の世界で。
 武さんだったら、絶対やり直せるって信じてます。
 人の役に立ってください!」
「組長・・・」涙する武。
「約束ですからね。」
泉はそう言い、小指を差し出す。
「指きり。
 指を詰めるより、いいでしょう?」
武は泣きながら、泉と指きりした。

浅草の町を歩く金造と健次の前に、一台の車が止まる。
中から浜口組が飛び出してきた!

武の家を出ようとする泉の携帯が鳴る。
「明日の午前10時、4丁目のコンクリート工場に、
 ヘロイン、持ってきてください。」
「浜口さん・・・。」
「あなたが渡さないから、じじぃと金髪のガキ、
 お仕置きしておきました。」
「え・・・」
電話はそこで切れた。

「浜口、何て!?」武が聞く。
「明日の10時、4丁目のコンクリート工場に、
 ヘロインを持ってこいって。」
「だってそんなもんないんじゃ・・・。」
「あ、いえ。
 武さんには関係のないことですから、
 佐久間さんたちと行きますから大丈夫です。
 武さんは明日の面接頑張ってください。
 受かったら連絡下さい。じゃあ!」
泉は武の家を飛び出していく。

事務所に戻ると、大怪我をした金造がソファーで寝かされていた。
「おじちゃん、俺を庇って・・・。」と武。

「もう限界だよ。あいつらぶっ殺してやる!!」
英樹が飛び出していこうとするのを佐久間が止める。
「お前はここで組長を守ってろ。
 俺が行く!」

「待って下さい・・。」金造が意識を戻した。
「あの浜口が、ここまでしてきたっていうことは、
 焦ってる証拠です。
 乗り込んで下手打つより、向こうの出方を待ちましょう。
 必ず何か言ってくるはずです。」

泉は、浜口からの電話を組員たちに伝えなかった。

浜口組。
「はい、わかりました。」浜口がそう言い、電話を切る。
「社長!」と柴田。
「明日に、期待しているそうだ。
 ふん。ふとっちょが。」

車の運転席に座る黒木が電話を切る。

この辺の描き方、ふとっちょ=黒木、と思わせておいて・・・。
実は黒木はいい人なのかもしれませんね。
泉の父親から泉のことを頼まれている、とか。
ふとっちょ・・・やはり三大寺?


黒木は目高組事務所の前にいた。
黒木を探していた稲葉が駆けつけると、黒木は微笑む。
「なんだか、このところ多くないですか?単独行動。
 バディーじゃないですか、俺たち。」
「明日に期待しています。」黒木が呟く。

泉を送る佐久間。
「・・・佐久間さん、明日・・・
 明日・・・
 武さん面接受けるんですって!」
「そうですか。
 あいつなら受かりますよ。きっと。」
「私・・・武さんの勇気を少しもらいます。
 送ってくれてありがとうございました。おやすみなさい!」
「・・・おやすみなさい。」

父の遺影の前。
泉は明日、一人で浜口組に会いにいこうと決める。

朝、仕事から戻った真由美は、泉からの自分あての手紙を見つける。

慌ててマンションを飛び出していく真由美が、佐久間とぶつかる。
「ごめんなさい。」
落ちた手紙を拾うとき、"佐久間"の文字に気付いた佐久間。
「あの、それ。」
「あなた・・・佐久間さん?」
「はい。」
「何があったの?星泉をどうする気?」
「あの・・・」
「どういうこと、これ!」
真由美が佐久間に泉の手紙を見せる。

『わたし、父を信じます。
 だから本当のことを知りたいんです。
 もし、私に何かあったら、
 目高組の佐久間さんに知らせてください。
 実は私、ヤクザの組長になったんです。』

「何であの子が組長なの!?
 ねえ、何があったの!?」
「・・・」
佐久間は昨晩の泉の言葉を思い出し、慌てて走り出す。

面接前の武の携帯が鳴る。
「武。きのう組長何か言ってなかったか?
 組長がいなくなったんだ。」
「いなくなったって・・・。」
武は浜口からの電話を思い出す。
「話してなかったんだ・・・。」
面接官が武を呼ぶ。
「すみません。今から面接なので・・・。」
そう言い電話を切る。

佐久間たちは泉を探しに走る。

セメント工場では、柴田たちが待っていた。
「お前一人か?」
「はい。組の人たちは関係ありません。」
「ああそう。」
車から浜口も降りてくる。

面接会場。
「どうして我が社を受けようと思ったんですか?」
「・・・はい。
 もう1度、表の世界・・・
 ああいや・・・自分を、試したいと、思いまして・・・。」

セメント工場。
「ヘロイン!ヘロイン!どこにある!!
 ヘロイン!!」
浜口が泉に怒鳴りつける。
「あ・・・
 本当に父が運び屋だったんですか?
 証拠があるなら見せてください。
 私は父の無実を確かめる為に来たんです!」
「ふざけたこと言ってるんじゃないぞ!」
柴田につかまれ、悲鳴を上げる泉。

面接会場。
「では、最後の質問です。
 あなたの生きがいは何ですか?
 仕事でもプライベートでも、何でも構わないんですけど。」
「生きがい・・・。
 僕の生きがいは・・・」
佐久間の言葉。泉の言葉。泉との指きり。
「僕の生きがいは・・・大切な人を、守ること。
 ここで逃げたら一生後悔します。
 僕を応援してくれる人をやっぱり裏切ることは出来ません!
 組長は、僕が助けなきゃいけないんです!!」
「組長??」
武はナップザックからハッピを取り出しそれを羽織った。

健次たちは刑事の稲葉に泉が行方不明になったと訴える。
稲葉の携帯が鳴る。
「通報?浜口組??」

その頃泉はクレーンで吊られ、水を張ったコンテナーに落とされる。
「おろしてください!!」
「ヘロインどこに隠した?」
「知りません。」
「頭まで沈めろ!」

「ヘロインはここだ!!」
「武さん!!」
武が、ナップザックを掲げ、泉に大きく頷く。

「組長を解放して下さい。
 ヘロインと交換です。」
「よーし。はい、柴田。」
浜口の言葉に、柴田は泉を解放する。
武はナップザックを放り投げ、急いで泉を縛ったロープをほどく。

ナップザックの中にはビニール袋に入った白い粉。
「武さん!?あれ・・・」
「すぐ逃げてください。警察が来ますから。
 早く行って!」
武に押され、泉が走り出す。

柴田が粉の味を見る。
「からかってんのか、テメー!
 浜口組ナメるんじゃねーぞ!!」
怒り狂う浜口組に、武は雄たけびを上げて立ち向かう。
「武さん!!」
「早く逃げてください!!
 逃げろーっ!!」
必死に自分を守ろうとする武。泉はその場から動けなくなる。
「組長、逃げて下さい!」
その時・・・

グサッ。鈍い音、そして、武の表情が歪む。
腹に小刀が刺さっていた。
武はその刀を抜くと、その場に倒れてしまう。
「武さん!!武さん!大丈夫ですか!!」
パトカーのサイレンが聞こえる。
「おい、帰るぞ。」浜口組が引き上げていく。

「すみません・・・組長。
 勇んで来たのに、あっけなくて・・・。」
「武さん!武さん!!」
警察の車から佐久間たちが降りてくる。
「武!しっかりしろ!!」
「佐久間さん・・・。
 俺、役に立ちましたよね。」
「ああ!お前が組長を守ったんだよ。」
「でもやっぱり刺されると痛い・・・。」
「情けねー声出すな!!」と英樹。
「どうせ俺は・・意気地なしだからさ・・。」
「意気地なしなんじゃねーよ。意地通したじゃねーか!
 死ぬなよ、兄貴!アニキ!!」英樹が号泣する。
「こいつ・・今頃アニキなんて言ってますよ。」
「お前は立派な兄貴分だ。」と金造。
「死なないでよ、武さん!!」と健次。
「健坊・・・。」
「武さんが死んじゃったら誰が俺の給料稼ぐんすか!!」
「バカヤロウ。
 組長・・・すみませんでした。約束破って。
 でも・・・幸せです。
 良かった・・・組長が無事で・・・。」
そして、武は息絶えた・・・。

「武さん!!
 せっかく・・・表の世界に行けるところだったのに・・・。
 約束の指きり・・・してくれたのに・・・。
 私のせいです・・・。」
「組長・・・。」と佐久間の瞳からも涙がこぼれる。
「私のせいで、武さんが・・・。
 私のせいです!!」そう泣き叫ぶ泉。
英樹や健次、金造の悔しそうな表情。

現場に黒木がやってくる。
「黒木さん!」驚く稲葉。
「すみません。遅れて。」
微笑みを浮かべて現場を見つめる黒木・・・。

泉の家。
「もしもし。お父さん?
 ヘロインのことで、話があるんですけど。」
ロッカーの鍵を握り締めながら、真由美が携帯で"父親"と話す。

武の死を嘆き悲しむ泉、そして組員たち・・・。

あと3話!


※一部公式HPあらすじを引用しました。


武・・・。
映画版、あまり覚えていないんですが、
ドラマ版は組員一人一人に愛着を持ってしまっているので
武の死が辛いです。
次週から、一人、また一人と減っていってしまうんでしょうか。
ハッピーエンドにはならないんですよね・・・。
泉の涙。佐久間の涙。
長澤さんの泣きの演技、いつも見事ですが、
それ以上に、堤さんの涙に、切なくなりました。

浜口を操っているのは誰でしょう?
政治家の三大寺?それとも刑事の黒木?

その大物人物=真由美の父親なんでしょうか。
だとすると、怪しいのは三大寺ですね。

泉は三大寺の孫っていうつながりもあり得る?



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キャスト
星 泉(長澤まさみ)

佐久間 真(堤 真一)目高組若頭
酒井健次(中尾明慶)目高組ナンバー5 もと引きこもり
西野 武(田口浩正) 目高組ナンバー3 もとSE
酒井金造(山本龍二)目高組ナンバー2 もと刑事
剛田英樹(福井博章)目高組ナンバー4 もと暴走族の頭
目高辰雄(桂 小金治)目高組・七代目組長。

1階住人(杉浦双亮)(360°モンキーズ)
           目高組の1階に住む謎の住人。
           常にバットを持っている。

岩倉智男(おかやまはじめ)赤川学園・世界史教師。 泉の担任
金田麗華(森本ゆうこ) 泉の同級生
常盤和子(井端珠里) 泉の同級生
小林朱美(谷 亜里咲)泉の同級生

黒木幸平(小市慢太郎) 警視庁組織犯罪対策本部組織犯罪対策第六課・
警部補
稲葉通男(井澤 健) 警視庁組織犯罪対策本部組織犯罪対策第六課・刑事

浜口 昇(本田博太郎)関東一帯を縄張りにしているヤクザの一大組織・
           浜口組の組長
柴田光明(中野英雄) 浜口組の若頭。金のためなら親も平気で裏切る。
森 蘭(丸森 廉)浜口組組員。浜口の小姓。

星 貴志(橋爪 淳)泉の父
真由美(小泉今日子)貴志の恋人と名乗る謎の女。

三大寺 一(緒形 拳)〈特別出演〉
          民和党所属衆議院議員。
          麻薬撲滅を掲げ、議員活動を行っている。
          次期、総理の座を…。


スタッフ
原作「セーラー服と機関銃」(赤川次郎著 角川書店)
脚本:いずみ吉紘
企画:伊與田英徳
音楽:河野伸
音楽プロデュース:志田博英
主題歌:星 泉『セーラー服と機関銃』(ビクターエンタテインメント)
演出:平川雄一朗・加藤新
プロデュース:石丸彰彦
制作:TBSテレビ
製作:TBS


長澤まさみさんの主な出演作品



堤 真一さんの主な出演作品


この記事へのコメント
自分はこのセーラー服と機関銃で2話以降最後泣いてしまってます。まさかこのままみんなやられちゃうんじゃ、、、ちーずさんはどうですか?
やはり、脚本と演出が安定してますね。ただ演出家の方がシリアスが得意の方で、前半のコメディは慣れてないのがよくわかりますけどね。またよらさしていただきますね。
Posted by マサト at 2006年11月04日 23:39
ちーずさんこんにちは、おもしろキャラの武がいなくなり、寂しいです泉や佐久間に後押しされてまっとうな道に戻るチャンスを与えられたのに… 最後は愛する組長を守りヒデにアニキとよばれて満足だったのかな?この流れでいくと来週からはシリアス路線でラストまで突っ走るのでしょうか?

ふとっちょの名前がでたとたんに急に映画の内容を思い出してしまいました!黒木の存在は覚えていませんが真由美の設定は違った様な気がします。って訳なのでココでは予想や推理が出来なくなってしまいました。ネタバレするとつまらないですから!
Posted by けた at 2006年11月05日 15:42
こんにちは。ちーずさん
最終回にむかってつらくなってきましたね。
まぁ。終わりがどうなるか大体はわかるのですが
それにしてもやっぱりつらい。
浜口組が憎いです。
Posted by みのむし at 2006年11月06日 12:09
こんにちは。ちーずさん
最終回にむかってつらくなってきましたね。
まぁ。終わりがどうなるか大体はわかるのですが
それにしてもやっぱりつらい。
浜口組が憎いです。
Posted by みのむし at 2006年11月06日 12:10
さくらです♪

わかってたことですけど、辛い展開ですね。泉と武の約束の指切りシーンが凄い良かっただけに、武には、もっともっと表の世界で人の役にたってもらいたかったんですけど・・ヤクザに手を染めてしまった以上はそれは無理ってことなんですかね・・。泉が武に指定された場所を言ってなかったら、佐久間が武に泉がいなくなったことを伝えなかったら、武が一人で泉のところにかけつけずに仲間を待っていたら・・等、武の死は防げた死という感じがしちゃうところが・・余計に辛い。

で、ふとっちょの存在が明らかになりました。これは予想するに・・三大寺かな?黒木は三大寺と浜口組の連絡役、真由美は三大寺の娘・・ってとこだと思います。次回、今度は金造とケン坊の親子が最後を迎えそうで・・・やっぱり、佐久間以外は全員死んじゃうのかなぁ・・。ちょっと、辛い展開が続きそうですね。
Posted by さくら at 2006年11月07日 19:06
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