2006年11月22日

僕の歩く道 第七話

『はじめての反抗』

大竹家のキッチン。
「都古さんは、河原さんと、結婚しました。
 結婚っていうのは、」
りな(本仮屋ユイカ)が輝明(草なぎ剛)に説明する。
「わかってる。」とテル。
「え・・・」
「結婚っていうのは、ずっと一緒に仲良くしようって
 約束すること。」
「・・その通り。」
「都古ちゃんに教えてもらった。」
「そうなんだ。」
「僕も都古ちゃんと約束した。」
「約束?」りなは優しい子ですね。
母の留守中、輝明に、結婚という意味を教えようと、
メモにわかりやすく書いて伝えようとしていました。
そのメモには、

『結婚とは
 ・一緒に暮らすことです
 ・相手を大切に想うことです
 ・一緒に子供を育てていくことです』

と書いてありました。


輝明の部屋。
仕事へ行く支度をした輝明は、都古からのハガキを読み返す。

『テルへ
 テルは動物園の飼育係です。
 テルの動物園の動物たちが元気でいられるように
 一生懸命、お世話をしてください。
 約束です。』

「約束です。」テルが呟く。

いつものように自転車に乗り、
いつものポストでハガキを出し、動物園に向うテル。

テルがテンジクネズミの世話をしていると、古賀(小日向文世)が
やって来た。
「掃除が終わったら、エサの準備をお願いね。」
「はい。」
「・・・大竹さん、今日は、新しいことやってみようか。」

古賀が輝明に、テンジクネズミの爪の切り方を教え始める。
テンジクネズミが嫌がり、びっくりする輝明に、
「大丈夫大丈夫。落ち着いて。
 もう一回やってみよう。」
古賀が優しく指導する。

わぁい!古賀さん!
テルへの接し方がずいぶん変わりました。


河原家。
窓の外の景色に微笑み、都古は部屋の掃除を始める。

ヤギのエサやりをするテル。

河原の動物病院を手伝う都古。

『都古ちゃんへ
 今日は、動物園に仕事に行きました。
 ジンジンのつめを切りました。
 チキンカレーを食べました。』

ハガキを書き終えたテルの顔には、穏やかな笑みが浮かんでいました。

秀治(佐々木蔵之介)の家。
「幸太郎、何してるの?塾の時間よ。
 幸太郎!」真樹(森口瑤子)の声が響く。
幸太郎(須賀健太)がやって来た。
「幸太郎。今日の試験、落ち着いてやるのよ。
 幸太郎のこと、本番に弱いって言った先生がいるけど、
 そんなことないんだから。
 いい。しっかりね!
 焦らなければ、100点取れるんだから。
 緊張しちゃダメよ。」
「・・・はい。」
「うん。はい、行ってらっしゃい!」

休みの日。
輝明が自転車に乗っていると、亀田(浅野和之)に声をかけられる。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
亀田は輝明の自転車の前カゴに、自分の上着が入っていることに
気付く。

「あ、そう。これ僕の。
 返してもらってもいいかな。」
「はい。ありがとうござました。」
「動物園の、飼育係さんだったっけ?」
「はい。」
「仕事、休み?」
「はい。」
「うちの店、すぐ近くだから、コーヒーでも飲んでいけば?」
「知らない人についていってはいけません。」
「・・・」
「・・・」
「僕、亀田。」
「僕、亀田。」テルが繰り返す。
「僕の名前は、亀田。」
「僕の名前は大竹輝明です。よろしくお願い致します。」
「じゃ、また。」
「コーヒーのお砂糖はスプーン一杯です。」
「え!?」

亀田が微笑み、ロードバイクを漕ぎ出すと、
輝明も自転車を走らせる。

大竹家では、真樹が里江(長山藍子)とお茶をしていた。
「輝明さん、今日はお出かけなんですね。」
「ええ。」
「一人でもいろんな所に行けるんですか?」
「輝明の場合、電車だとかなり遠くに行ける。
 電車の時刻表見るの、得意だし、
 自転車だと行動パターンが決まっていて、
 決まっている道意外は行かないわ。」
「そうですか。」
「決まった道から外れることは、
 輝明にとって、とても大変なことなの。」
「ふーん。
 お母様、食べて下さいよ。
 こんなにたくさん買っちゃったんですから。」
微笑む里江。

ケーキを持って姑のところに行く真樹。
悪い人じゃないんですよね。
でも、輝明のことを聞く割には、あまり興味がなさそうな反応。

電車だと、かなり遠くまで出かけられる輝明。
そんなエピソードも今後登場するのかな。

"決まった道から外れることはとても大変"。
これは輝明だけ?それとも、幸太郎や真樹も?


亀田のロードバイクに続く輝明。
ところが、輝明はとある場所で止まってしまう。

店に着いた亀田がふと振り返ると、着いて来ていたはずの輝明がいない。
輝明の自転車での行動には決まったパターンがあり、知らない道には
進めないのだ。
輝明はしばらくその場所で亀田の進んだ方向をじっと見ていたが、
やがて来た道を引き返した。

前回、見逃していたんですが、
野原で仰向けに眠っていたテルに気付いた亀田さんは、
自分の上着をテルにかけてあげていたんですね。

その亀田さん、喫茶店オーナーでしたか!

テルは行動範囲が決まっているんですね。
目の見えない方の為の黄色い線を、越えようとはしませんでした。
少し震えていて、彼の不安さが伝わってきました。


真樹のプレッシャーから塾でカンニングをしてしまった幸太郎。

塾からの電話ににこやかに応対する真樹。
「いつも幸太郎がお世話になっております。
 はい。
 ・・・え!?」

この、"え!?"の声のトーンが急に低くなり、
真樹がどれほどショックを受けたか伝わります。
真樹は塾に謝りに行ったんでしょうか。
その帰り、無言で足早に歩く真樹を、必死に追う幸太郎・・・。


家に帰ると真樹は、家に帰っていた秀治には目もくれず、
幸太郎を問い詰める。
「どうして!?
 自分が何をしたかわかってるの!?
 幸太郎!どうして黙ってるの!
 どうしてカンニングなんかしたの!!」
「・・・カンニングって?」秀治が聞く。
「幸太郎が、塾のテストでカンニングをしたの!」
秀治は驚いて幸太郎を見つめる。そして真樹にこう言う。
「・・・な、少し塾休んだら?」
「は?何言ってんの!?」
「幸太郎、勉強勉強で疲れているみたいだし。」
「無責任なこと言わないで!」
「幸太郎が休めば真樹だって勉強勉強って
 ガミガミ言わずに済むんだからさ。」
「誰の為にガミガミ言っていると思ってるの!?
 こういう時だけ口出ししないで!
 いつもは幸太郎のこと私に任せきりのくせして!」
真樹はそう言い、幸太郎を再び叱り付ける。
「ねえ!
 カンニングは、いいこと!?悪いこと!?」
「・・・」
「わかってるわよね。
 お母さんに二度と恥をかかせないで。」
「・・・」
「返事は!?」
「・・・はい。」
二人の様子を心配そうに見つめる秀治・・・。

とりあえず、秀治が一緒になって幸太郎を責めないで、良かった。
秀治の場合、子供のことを妻に任せっきり・・・というわけでは
ないでしょうが、このシーンは少し『家族』の一之瀬夫妻と
被ります。


真樹に大目玉を食らった幸太郎は、塾をサボり、輝明の動物園に
行ってみる。
「あ、幸太郎。」

作業中の輝明にくっついて歩く幸太郎。
作業場でリンゴを切る。
エサを運ぶ。
ヤギの小屋の掃除する。
ゴミを棄てにいく。
テンジクネズミの解説をする。
リンゴを運ぶ。

幸太郎はただ黙って、輝明について周り、
彼の作業を見つめていた。

輝明の自転車に続き、幸太郎も帰宅する。

「ただいま。」
「お帰り。塾どうだった?ちゃんと出来た?」
「・・うん。」
「そう。」

友達の千晶(MEGUMI)とりなとランチする都古。
「お兄ちゃん、仕事に毎日ちゃんと行っています。」
「そっか。ちょっと安心した。」
「心配してくれてありがとうございます。」
「ううん。」
「都古さんはどうなんですか?」
「何が?」
「新婚生活に決まってるでしょう!ね。」と千晶。
「ちゃんと家事やってるよ。 
 動物病院手伝いながら。」
「いいなー。一緒にいられる時間が長くて。」
「幸せ?」
「うん!」
「いいなー!」「いいよねー!」

「りな!」男性が迎えに来た。
「彼氏?」
「はい。」
「バイバイ!」
「さよなら。」

「河原さん、結婚前と変わらない?」千晶が聞く。
「うん。変わらないよ。」
「よく結婚したらさ、違う面が見えたりするっていうじゃない?
 そういうのないんだ。」
「うーん。あ、でも今度パーティーがあって、
 その服一緒に買いに行ったときは結構うるさかったなー。
 私の趣味なんか無視して、絶対これにしろって。」
「旦那さんが選んでくれたってこと?いいじゃん!」
「そうだね。」

河原さん、相手の意思を尊重しないタイプ?
今後、もめそうですね。

そして、りなに恋人が!バイト先の人かな?
今後彼がらみで、りなメインのストーリーがありそうですね。
彼は輝明に歩み寄ることが出来るのか、気になります。


幸太郎はその日も塾をサボり、動物園に来ていた。

作業場でエサの準備をする輝明を見つめる幸太郎。
そこへ三浦(田中圭)がやって来る。
「こんにちは。」幸太郎が挨拶する。
「・・・こんにちは。
 あ、大竹さんの親戚の方ですよね。」
「甥です。」テルが答える。

事務所。
三浦は自分が書いたポスターを見せてテルに聞く。
「大竹さん、これ上手く出来ていると思います?」
「うま。」
「上手いっすか!」嬉しそうな三浦。
「うま。」テルがもう1度言う。
「お馬さんの"うま"じゃないの?」と従業員。
「・・・馬に見えます?」
「はい。」
「ヤギなんだけど・・・。」
「馬。」
「なんだよー。」
幸太郎と目が合う三浦。
「絵、得意?」
幸太郎は少し戸惑ったあと、頷いた。

結局、幸太郎がポスターの絵を書くことに。
「すげっ!」と三浦。
「上手ね。」と他の従業員も誉める。
「絵画教室とか行ってるの?」三浦が聞く。
「今は、行ってません。」
「前は行ってたの?」
「はい。」
「もったいない!今でも絵、好きなんだろ?」
「だろ?」とテル。
「・・・はい。」
楽しそうに絵を書き続ける幸太郎。

幸太郎の書いた絵に、
『ヤギに紙を与えないで
 ヤギたちは紙を食べると
 お腹をこわしてしまいます』
と文字が加えられ、そして園内に貼り出される。
幸太郎はとても嬉しそうに微笑むのだった。

帰り道。自転車を漕ぐ輝明と幸太郎。
「輝明おじちゃん、ちょっと待って。」
幸太郎に言われ、輝明も自転車を止める。
「今日、塾の帰りの時間、遅いんだけど。」
「どうしたの?」
「ううん。
 ねえ、ちょっと遊んでいかない?」
「寄り道したらいけないよ。」
「ちょっとだけ。こっち!」
幸太郎が行く方向へ、輝明も進んでいく。
だが、それは越えてはいけないあの線の向こう側。
急ブレーキをかけるテル。
「どうしたの!?」
「・・・」
「行こうよ!」
「行かない。」
「何で?」
「行かない。」
「ちょっとだけだから、行こうってば。」
「・・・」
「行きたくないの?」
「行かない。」
「じゃあ、僕一人で行ってくるね。」
テルは幸太郎を見送りながら、不安そうにその場から動けずにいた。

里江が真樹を呼ぶ。
「明日なんだけど、検査入院することになったの。
 この前人間ドッグ受けたでしょう?
 それで、詳しく調べた方が
 いいところ、出てきちゃったから。」
「え!・・・そうですか。」
「きっと、何でもないわ。」
「はい。
 輝明さん、うちで夕飯食べていって下さいね!」
「ありがとう。」

里江さん、まさか・・・。

そこへ、輝明が戻ってきた。
「輝明、明日、お母さん、また病院に泊まるから。
 秀治のところでお夕飯食べてね。」
「はい。」
「チキンカレーでいいかな。」と真樹。
「はい。」

リビングで勉強していた幸太郎は、真樹が部屋を出ていくと
秀治に聞いてみる。
「お父さん、輝明おじちゃって、大学行ってないんだよね。」
「・・・」
「勉強しなくて、良かったんだよね。」
「・・・幸太郎は将来何になりたい?」
「わかんない。」
「いっぱい勉強しておいて、悪いことはないんじゃないの?」
少し戸惑いながらも、笑顔で頷く幸太郎。
「ねえ、・・・」
「何だよ。」
「また、絵画教室、行きたい。」
「お母さん何て?」
「言ってない。どうせダメって言われるし。」
「そうか・・・。」

輝明を見ていて、大学へ行くことの意味を考えはじめる幸太郎。
秀治は幸太郎が言いたいことが、ちゃんとわかったんですね。


動物園で、ペンギンの絵を描く幸太郎。
「すごいすごい!」三浦が感動する。
「確かに凄いけど、あまり幸太郎君をただ働きさせないでよ。」
園長(大杉漣)がくぎを刺す。
「すみません。」

「幸太郎君、ここんとこ毎日来てるね。」
園長が古賀に言う。
「大竹さんに、懐いているんじゃないんですか?
 大竹さんもここのところ、張り切っているような気がしますし。」
「家族の支えが一番だろうからね。」
園長の言葉に、古賀の表情が曇る。

古賀さん、また自分を責めちゃいましたね。
テルが張り切っているのは、都古ちゃんとの約束の為ですよね。


「園長、障害者雇用の件でお電話です。」
事務員が知らせる。
「はいはい。
 この記事が出てから障害者の方からの問い合わせが続いているんだ。」
古賀に雑誌を見せ、電話を取る園長。
森山動物公園と、園長の写真を大きく取り上げるその記事。
『障害者の方がもっと働ける社会作りの為に』と大きな見出し。

「はい、お待たせいたしました。
 園長の久保でございます。
 はい。ええ、当社では、障害の程度や個性、それから
 適正を考慮して、採用を行っておりますが、
 はい。
 ただ申し訳ございません。
 現在のところ、飼育係の募集はしてないんですよ。」

もしかしたら古賀さんの元奥さんも、動物園に電話をしたかも
しれませんね。
父・子、一緒に働けるようになればいいのに・・・。


動物園の帰り、幸太郎は輝明と別れ、一人どこかへ
時間を潰しに行く。

幸太郎が動物園に通う日が続き、塾からの電話で幸太郎のサボりを
知った真樹は怒り心頭に。
だが、待ち構えていたその夜に限って幸太郎の帰りが遅い。

「こんばんは。」輝明が真樹に声をかける。
「!!こんばんは。」
「夕飯、食べにきた。」
「はい。」

真樹のカレーを食べる輝明。
そこへ秀治が戻ってくる。
「お兄ちゃん、お帰り。」
「幸太郎、帰った?」秀治が真樹に慌てた様子で聞く。
「まだ。」と真樹。
「お帰り。」と輝明。
「まったく、どこで何やってるんだよ。」
「塾から電話もらって、本当にびっくりしたんだから。
 幸太郎に限ってまさかそんなこと!」
「お帰り。」と輝明。
「大事な話をしてるの!!」真樹が輝明にきつく言う。
「・・・」
「輝明、ごめん。ただいま。」
「・・・」

その頃幸太郎はコンビニの前でジュースを飲んでいた。
学生服を来た少年たちが、幸太郎を取り囲む。

自分の食べた食器を片付ける輝明。
「いくら何でも遅くない?」真樹が不安そうに言う。
「うん・・・。」
「幸太郎、何かあったなんてこと・・・」
「何かって何だよ。」

「ちょと遊んでから帰るって。」テルが言う。
「え!?」と真樹。
「幸太郎のこと?」と秀治。
「幸太郎と一緒だったの?」真樹が聞く。
「はい。」
「どこで!?」
「動物園。」
「輝明さんの動物園?」
「はい。」
「輝明さんの動物園に、幸太郎が行ったの?」
「はい。」
「その後はどうしたの?」
「・・・」
「それで?
 幸太郎は、ちょっと遊んでから帰るって言ったのか?」と秀治。
「はい。」
「もしかして幸太郎、動物園に行くの、今日が初めてじゃ
 ないんじゃない?」
「輝明、昨日も幸太郎、動物園にいたのか?」
「はい。」
「いつも塾行くふりして、動物園に行ってたってこと!?
 どうして教えてくれなかったの!!」
「・・・」
「幸太郎、どこで遊ぶって言ってた?
 ね、どこ!?どこなの!?」
真樹に問い詰められて落ち着きを失くした輝明は、
ツール・ド・フランスの歴代チャンピオンの名前を唱え始める。
「輝明さん!!
 ね、どこに言ったかって聞いてるの!」取乱す真樹。
輝明は自分の部屋に戻ってしまう。

「幸太郎に何かあったらどうするのよ!!
 いつかこんなことが起こるんじゃないかって
 ずっと思ってた!」
「・・・幸太郎を探してくる。」
そこへりながやって来た。
「りなも来て。」
「え!?」

部屋でツール・ド・フランスのビデオを見つめる輝明。

午後8時過ぎ。
探しに出かけた秀治やりなと入れ替わりに幸太郎は帰宅した。
「幸太郎!!どこ行ってたの!!」
眼鏡が壊れている。
「どうしたの?」
「・・・」
「ねえ、何してたの!?」
「・・・」
「幸太郎!!」

秀治も戻り、真樹は幸太郎を問いただす。
「ねえ、いつまで黙っているつもり!?」
「・・・」
「幸太郎!」
幸太郎は黙ったまま部屋を飛び出していく。
「幸太郎!」

「輝明おじちゃん、入るよ。」
幸太郎は輝明の部屋に行ってみるが、ビデオはつけっぱなしのまま、
輝明の姿はそこになかった。
りなが通りかかる。
「りなおばちゃん、輝明おじちゃんは?」
「いない?」

りなは、輝明がいないことを秀治たちに知らせる。
「輝明がいない!?」驚いて真樹を見る秀治。
「私のせいだって言うの!?」
「どこへ行ったのかな。」秀治がりなに聞く。
「自転車がないから、自転車でどこかに行ったみたい。」
「この前、仕事中にいなくなったときの場所。」と秀治。
「広場!」とりな。
「そこ見てくる。」と秀治。
「私、そこ探す!」とりな。
「僕も行く!」幸太郎がりなの腕を掴む。
「幸太郎は残りなさい!
 もう夜なんだから、残りなさい!」と真樹。
「・・・」
「返事は?」
「・・・嫌だ!
 輝明おじちゃんのこと探しに行く!」
「ダメよ。
 輝明おじちゃんのことは、お父さんに任せなさい!」
「離せよ!!」
引き止める真樹の腕を振り払い、幸太郎は輝明を探しに
飛び出していく。

呆然と立ち尽くす真樹・・・。

幸太郎たちは輝明を必死に探すが、どこにも見つからない。

堀田(加藤浩次)がりなから連絡を受ける。
「りなさん、どうしましたか?
 はい。落ち着いて下さい。
 輝明さんは自転車で出かけたんですよね。
 でしたら行動パターンは限られているはずです。
 輝明さん今まで、決まった道しか行ったこと
 ありませんでしたから。」

都古が前に住んでいた場所にも、輝明はいなかった。
「・・・ね、お兄ちゃん幸太郎探しに行ったんだと思う。」
りなの言葉にピンときた幸太郎は、動物園からの帰り道に
輝明が止まって動かなかったあの場所で、輝明を見つける。

「やっぱり僕のこと、探そうとしてくれてたんだ。」と幸太郎。
「うん。でも輝明おじちゃん、あの道には行けないから。」とりな。

声をかけようとしたその時、小刻みしていた輝明の自転車が
前へと進み出した!
輝明は新しい道を走り出したのだ。
「嘘・・・。」驚く幸太郎とりな。
「輝明おじちゃん!!」
幸太郎と、りなが輝明を追う。
「あ、幸太郎。」
幸太郎の笑顔に、輝明も、りなも笑顔を浮かべた。
「帰ろう。」と幸太郎。
「帰ろう。」
「新しい道教えてあげる。」
「うん。」

二人は並んで自転車を走らせる。

その新しい道で、亀田の自転車を見つける輝明。
「あ、亀田さん。」
輝明はそう呟きながら、亀田の店の前を幸太郎と通り過ぎていった。

「もう1度聞きますが、輝明さん、自分から新しい道に
 行ったんですか?」堀田が電話の向こうのりなに聞く。

電話を切ったあとの堀田のため息、険しい表情、
そしてそれが、だんだんと笑顔へ。
どういう意味?
自分の研究とは違ったケースだったことへの困惑と、
輝明の可能性への笑み??


河原との待ち合わせ場所に走る都古。
「ごめん。」都古が謝る。
「遅いよ!」
「先に行っててってメールしたじゃない。」
「一人で入れるわけないだろ、妻同伴のパーティーなんだから!」
「・・・」
「大学の時のやつらに会うの、久しぶりなんだし。」
「・・・ごめん。」

その後、河原は友人に都古を紹介。
「ずいぶん若いんじゃないの!?お綺麗ですし。」
友人とその妻が言う。

うーん。
河原は、都古のことをそんなに愛してないのかも・・・。
洋服のことといい、若くて綺麗な奥さんを、
友人たちに自慢したいだけだとか。


輝明の部屋で、壊れてしまったメガネを見つめる幸太郎。
「メガネ、壊れてる。」と輝明。
「お金取られそうになって、逃げたときに壊れた。」
「お金、取られたの?」
「ううん。」

幸太郎に反抗されて落ち込む真樹。
「幸太郎今まで私に反抗したことなんてなかったのに・・・。
 どうしたらいいの?」
秀治は黙ってカレーを食べている。
「ねえ!」
「・・・輝明があげた、5千円の話、覚えてる?」
「え?」
「輝明が誰かに5千円あげたけど、誰にあげたか言わなくて。」
「・・・ああ。」
「幸太郎にあげたんだよ。」
「・・・」
「幸太郎そのお金ゲームセンターで使ったんだって。」
「・・・何言ってるのかわからない。」
「幸太郎は、ゲームセンターで遊ぶお金が欲しくて、
 輝明から5千円もらったんだ。」
「嘘!」
「真樹に言うと話ややこしくなるから黙ってたんだ。」
「ややこしくなるってどういうこと!?」
「・・・」
「このこと、お母さんも知っているのよね。」
「ああ。」
「りなさんも?」
「ああ。」
「私だけが知らなかったってこと?
 どうして!?
 私は母親なのよ!」
「・・・母親なら、もっと幸太郎のこと考えたら?」
「考えてるじゃない!
 私はいつだって幸太郎の為に考えてきたわ!」
「幸太郎じゃなくて、自分の為なんじゃない?」
「・・・あなたに私を責める資格があるの?」
「・・・ないよ。」
「・・・」
「幸太郎のこと、全部真樹に任せっぱなしにしてきたから。」
秀治はそう言うと、再びカレーを食べ始める。

りなが考えごとをしていると、秀治が降りてきた。
「ね、お母さん大丈夫だよね、検査。」
「うん。去年も精密検査が必要だったけど、
 結果、何もなかったんだ。」
「そうだよね。」
缶ビールを飲む秀治。
「今日は、いろいろ大変だったね。」とりな。
秀治が微笑む。
「笑ってる場合じゃないんじゃない?」
「いつか、こんなことになるってわかってたから。」
「え?」
「結局、全部俺が悪いんだよ。
 真樹のやり方じゃ、幸太郎だってストレス溜まるよ。
 それわかってて、俺は何もしようとしなかった。
 俺は問題が起きるまで、何もしない男なんだよ。」
今度はりなが笑う。
「問題が起きても何もしてないじゃん。」
秀治も笑い出す。
「そっくりだな、やっぱり親父に。」
「・・・そうでもないよ。
 お父さんは、自分が悪いってわかってても、
 絶対自分は悪くないって言う人だったから。」
りなの言葉に微笑む秀治。

輝明の部屋。
「いいなー。輝明おじちゃんは。」
「どうして?」
「おばあちゃん、いつも笑ってるから。
 僕も、おばあちゃんみたいに笑ってるお母さんが
 良かったなー。」
輝明は幸太郎の言葉を考え・・・。

翌朝。
「幸太郎、今日、めがね買いに行かなきゃね。」
真樹はいつものように話しかけてみる。
「・・・輝明おじちゃんも一緒に来て。」
「いいよ。」

メガネ屋。
「いいんじゃない、これ!」
「前のと一緒じゃん。」
「すごい顔色もよく見えるし、似合ってるわよ!」
「このメガネ、いいと思う?」幸太郎が輝明に聞く。
「いいと思う。」
「じゃ、これでお願いします。」

重い空気を吹き飛ばそうと、真樹が明るく言う。
「お母さんもたまにはメガネかけてみようかな。
 結構似合うのよ。
 そうね。これなんかどう?」
「・・・」
「じゃあ、これはどう?
 これと、これ、どっちがいい?」
「笑った顔。」輝明が答える。
「え?
 ねえ、どっちがいい?」
わけのわからない真樹は、もう1度幸太郎に聞く。
すると幸太郎は真樹を見つめ、「笑った顔!」と答えるのだった。
真樹は鏡に映った自分の顔を見つめ・・・。

食器を洗いながら、その言葉が頭から離れない真樹。
秀治がやって来た。
「ねえ、お茶飲む?」
「え?!」
「俺だってお茶ぐらい入れられるよ。」
楽しそうに笑う真樹。

「幸太郎、絵画教室いつまで行ってた?」
「二年生まで。」
「何で辞めたんだっけ?」
「三年生から塾に通い始めたから。」
「なあ、もう1度、絵画教室通わせないか?
 塾を一日減らすことになるけど、
 その分、俺が休みの日に、幸太郎の勉強見るようにするから。」
「あなたが!?」真樹が驚き、そして微笑む。
「幸太郎が、絵画教室に行きたいって言ったの?」
「・・・うん。
 これさ、絵画教室行っていた時の絵だよね。」
秀治が袋から絵を取り出し真樹に見せる。
「あー。」懐かしそうにページをめくっていく真樹。
そんな真樹は、ある絵を見て動けなくなる。
『大すきなお母さん』と書かれた、笑顔の自分・・・。
真樹の瞳から涙が溢れる。

「幸太郎、なかなか面白い絵、描くし、
 何より、絵を描くの好きみたいだし。
 だから、」
顔を上げた秀治は、真樹が泣いていることに気付き驚く。
「どうした!?」
真樹は首を横に振り、そして絵に愛しそうに触れながら、
涙をこぼすのだった。

そしてその頃、幸太郎は輝明と一緒にツール・ド・フランスのビデオを
楽しそうに観ていた。
「何が面白いの?」幸太郎が聞く。
「・・・」
「わかんないの?」
「わかんない。」
「1903年、モーリス・ガラン。
 1904年、アンリ・コルネ。
 1905年、・・・ルネ・ポチエ」
「ルイ・トゥルスリエ。」輝明が訂正する。
「・・1905年、ルイ・トゥルスリエ。
 1906年、」
「最初から。」
「え?」
「最初から。」
「えーー。」苦笑いする幸太郎。
「最初から。」
「1903年、モーリス・ガラン。
 1904年、アンリ・コルネ。
 1905年・・・ルイ・トゥルスリエ!」
輝明は、穏やかに微笑んでいた。

※一部公式HPあらすじを引用しました。



幸太郎を探しに出た輝明が、黄色の線の前で
寒さで震えているのかと思っていたら・・・

「決まった道から外れることは、
 輝明にとって、とても大変なことなの。」
里江が言っていました。
輝明は、幸太郎の為に、勇気を出して一歩踏み出した。
大きな大きな一歩です。

一歩踏み出すシーン、とても丁寧に作られていて、感動しました。

亀田さんの店は、今後頻繁に登場するのかな?
テルの憩いの場になると嬉しいです。

前回、泣かせてくれた古賀さん。
輝明に、歩み寄ってくれましたね〜!

こんな風に、テルの周りの人たちは変わっていく。
真樹も変わってくれそうで、幸太郎がこれ以上追いつめられることも
なさそう。良かったです。

里江の病気と、りなと恋人。都古と河原。
それに園長。
最終回まであと3話?4話でしょうか。
まだまだ目が離せません。



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公式HP
http://www.ktv.co.jp/bokumichi/index.html

『ツールドフランス歴代優勝選手一覧』で参考にさせていただいたHP 
http://www3.big.or.jp/~number-1/No.1_TDFWinner.html


フジテレビ公式グッズ






主題歌
B000H306HWありがとうREO 森大輔 MORISHINS’ ビクターエンタテインメント 2006-10-11by G-Tools



キャスト
大竹輝明(草なぎ剛)主人公
松田都古(香里奈)輝明の幼馴染
大竹秀治(佐々木蔵之介)輝明の兄
大竹りな(本仮屋ユイカ)輝明の妹
大石千晶(MEGUMI)都古の親友
三浦広之(田中圭)若手飼育係
堀田丈二(加藤浩次)精神科医
亀田達彦(浅野和之)謎のロードレーサー
大竹真樹(森口瑤子)秀治の妻
河原雅也(葛山信吾)獣医
大竹幸太郎(須賀健太)秀治・真樹の息子
古賀年雄(小日向文世)ベテラン飼育係
久保良介(大杉漣)園長
大竹里江(長山藍子)輝明の母


スタッフ
脚 本: 橋部敦子
音 楽: 本間勇輔
主題歌: SMAP『ありがとう』(ビクターエンタテインメント)
演 出: 星   護  河野圭太  三宅喜重
アソシエイト・プロデューサー: 石原 隆
プロデューサー: 重松圭一  岩田祐二
制 作: 関西テレビ  共同テレビ



草なぎ剛さんの主な作品


12:22 | CM(10) | TB(0) | 僕の歩く道 | Edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。「僕の歩く道」を見ています。
小さい子供がいて、一緒に眠ってしまって今までに何度か放送を見逃してしまいました。
そんなときにこのサイトを教えてもらい、台詞の一字一句まで再現されていることに感動しました。
今回の放送も見逃していまい、落ち込んでいたのですが、またここで詳しく見ることが出来て本当に感激です。
台詞や、表情、光景などが手にとるようにわかり、テレビをリアルタイムでみているのと同じきもちになることが出来ます。
今回も、真樹さんのシーンで、実際に放映をみていないのに、このサイトの文章を読んだだけで涙が溢れてきました。
全てのドラマを再現するなんてとっても大変だと思いますが、これからもがんばってください。楽しみに拝見させて頂きます。
Posted by kyouya at 2006年11月22日 14:20
「大きな一歩」を踏み出したことを聞いた主治医が頭をかかえているようなシーンが少しありましたよね?

決まった道以外にいけるようになったことは安直に「いいこと」と言い切ることはできなさそうですね。
Posted by atom at 2006年11月22日 19:02
ちーずさんこんばんは、毎回、テルのもつ純粋さに勇気や思いやりについて考えさせられます。

幸太郎がいなくなった時の真樹の狼狽はテルを責めるかたちになってしまいましたが子供を思う親ならしかたないのかな?いままでいい子だった幸太郎の反抗もかなりショックだったと思います!

テルの新しい一歩は幸太郎を心配してでした、確かに行動範囲が広がったり、知らない場所にまぎれこむ危険性もありますがテルに必要なのは古賀さんが提案した「・・・大竹さん、今日は、新しいことやってみようか。」の言葉で違う世界を見せることかな?

秀治夫婦も大丈夫そうですね!笑顔を取り戻してくれそうな真樹と父親と違うとりなに言われた時の秀治の自分を責める態度は潔いです。

ラストで歴代チャンピオンの名前を間違える幸太郎に初めからと言うテルは努力して覚えたような気がしました自閉症特有の記憶力と違う面がみえた様な…それが堀田の笑みに繋がるのかな?
Posted by けた at 2006年11月22日 20:26
河原さん、気になりますね。あの態度は。都古ちゃんが不幸にならないことを祈ります。そういえば都古ちゃんの両親のこともまだ不明だし、都古ちゃんがぜんぜん幸せになってない感じ。
あと、先週までブーイングだった真樹ですが、考えてみれば夫は子供の教育に無関心だし、姑・小姑と同居だし、テルとの付き合い方も不慣れだし、同情すべき点もありましたね。幸太郎を絵画教室に通わせてあげて、息子の笑顔を取り戻せれば、少しは肩の力も抜けるでしょうか?
Posted by マンデリン at 2006年11月22日 20:36
残りあと4話
私が予想するエピソードは
第八話 園長
第九話 りな
第十話 都古ちゃん
第十一話 お母さん
です
最終回はお母さんの死?
だったら悲しすぎますね
あとテルの父親も出てきてほしいなあ
Posted by ドラマの森|くぶくりん at 2006年11月22日 23:53
ちーずさん、こんばんは^^2度目の書き込みです。先日は忙しい中ブログに訪問ありがとうデス!
みやこちゃん、せっかく結婚したのに
これから何かありそうですね....
離婚はしないで欲しいなぁ...って思います。
おかあさんも何事もなく健康であって欲しい。。。
道のこだわりは息子にもあるし知人にもいたりします。息子は始めての場所逆に大好きなんですけどね^^;でも、あの一歩が出るまでの間の
剛くん。めちゃめちゃ演技がうまいなぁって
感心してしまいました。
来週は園長ですね!どう変わっていくのでしょう。。。
Posted by かあこ at 2006年11月23日 00:08
ちーずさん、こんばんは。
今回は、真樹の心の変化が描かれた回でしたね。
真樹は自分が認められたい、認められないという葛藤がこころの中にあって、余裕をもてなかったのかなと思いました。
頑張りどころが息子の受験だけに向いてしまって。
でも、そこでお前が間違っている!と責め立てられたら、真樹の性格からして余計に逆上してしまったのではないかなと思いました。

テルには、誰かを自分が心地よくなるように変化させたい、という欲はないですよね。
ただいるだけ。ただ自分が出来ることをするだけ。
だからこそ、影響を人に与えることが出来たりするんだと。思います。

幸太郎が動物園で見せたリラックスした表情が印象に残りました。いい顔だったなぁと思います。

でも一個疑問が。。今回も輝明は兄夫婦と一緒に食事をするシーンがあったけど、りなはどこいっちゃってるんでしょう??
朝ごはんの風景だったけれど、母親が家を空けていても、りなとテルで食事をとればいいんじゃ?と。あ、バイト?夜にファミレスでバイトしてるんだった。。
Posted by のおる at 2006年11月23日 01:18
この回を見て、秀治のほうが幸太郎の事をちゃんと考えてるように思えましたね。
カンニングはよくないと思うけど、真樹も幸太郎が塾のテスト受けに行く前に「落ち着いたら100点取れる」って言ったもんだから、逆に幸太郎にプレッシャーがかかったように思えました。
幸太郎が真樹に反抗した時は驚きましたが。(幸太郎は大人しい子って思ってたので)
Posted by テツ at 2006年11月23日 12:07
連投失礼します。
古賀さんもテルに対する接し方変わりましたね。
最初は「正式採用になるはずがない」って言ってましたけど、この回ではテンジクネズミの爪の切り方を教えてましたし。
Posted by テツ at 2006年11月23日 12:12
いつの頃からか、こちらでドラマのストーリーを
チェックをさせていただいています。

見る気マンマンでビデオ予約もしないまま、
うっかり子どもと寝てしまって見逃していたので、
本当に助かりました!

いろいろなドラマ紹介サイトがあるようですが、
私は『どらま・のーと』が一番よいと思います。
忠実なストーリー説明に、
ちょこっと感想がちりばめられていて、
そうそう、そうだよねーなんて、
うなずきながら読んでいます。

更新は大変だと思いますが、
今後ともよろしくお願いします。(^^)
Posted by えみ at 2006年11月23日 23:14
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