2006年12月05日

のだめカンタービレ Lesson 8

『新星オケ初陣!トラウマ克服に揺れる恋』

千秋(玉木宏)は、メンバーそれぞれが出場しているコンクールが
終わるまで、R☆Sオケ(=ライジングスターオーケストラ)の練習を
中止にする。
その直後、千秋は階段を転げ落ちるボトルを見て、飛行機事故の
フラッシュバックを起こす。
忘れていた記憶・・・。

R☆Sオケメンバーは、練習再開まで個人練習をすることに。
龍太郎(瑛太)はみんなを引きとめようとするが・・・。

龍太郎は、R☆Sオケを成功させて、いつかプロオケにすることを
夢見ていた。
しかし、清良(水川あさみ)たち他のメンバーの夢は海外に拠点を
置いて活躍することであり、そのためにもコンクールで勝つことが
重要だった。
彼らにとってR☆Sオケは、あくまでも限定的な活動の場なのだ。
千秋も清良たちの事情は十分理解していたが、やはりショックは
隠せなかった。千秋の家でご飯を食べるのだめ(上野樹里)。
千秋は料理する気力もなく、大盛りご飯とクマやシカの缶詰を
テーブルに乗せる。
「先輩やっぱりショックだったんですね。
 オーケストラのみんなが本気じゃなかったこと・・・。」
「別に・・・全然。」
「のだめはいいんですよ、別に缶詰でも。
 でも、世の中にはお惣菜とかお弁当とか、
 いろいろなお弁当があるってことを知っておいてほしいんです。」
「文句があるなら食うな。」
「文句なんて言ってません・・・。
 ただ先輩も一度、この熊肉フレーク食べてみたらどうですか?」
「俺は食欲ないから。」

その時、電話が鳴る。
「あ、先輩電話ですよ。
 のだめが出ましょう!妻だから!」
のだめを阻止し、電話に出る千秋。
「もしもし。」
「真一?」
「母さん!」
「相変わらず埃っぽいわねー。この国は。」
「今、ヨーロッパのはずじゃ?」
「今度うちの会社の文化事業で、音楽留学生の支援を
 始めることになったの。
 その手伝いで暫くこっちに。」
「しばらく!?」
千秋がのだめを見ると、手鏡を使い、母親への挨拶の練習をしている。
「大丈夫よ。横浜の実家かホテルに滞在する予定だから。」と母。
ほっとする千秋。
「それより真一!
 向こうでマエストロ・シュトレーゼマンにお会いしたのよ。」
「え!?」
「そしたらあなた、彼の弟子になったって言うじゃない!
 それであなたに伝言を。」
「なに・・・?」
「ナガオカ・・マミの写真集、必ず頼みますって。 
 一体何のことかしら。
 それと、いつでも見てるからって。
 日本でだって、どこでだって、
 僕達は音楽でつながってる。
 半端は、」
「私は許しません。」
シュトレーゼマンの言葉を思い出す千秋・・・。

「たとえ明日終わるオケだとしても、
 この時間が無駄になることは、絶対ない。」


千秋は、R☆Sオケのために費やした時間は決してむだにはならない、
と信じて指揮の勉強に没頭していく。

空っぽの練習会場で、不安そうに人が集まるのを待つ真澄(小出恵介)と
桜(サ エ コ)。
そこへ、R☆Sオケのオーボエ奏者・黒木(福士誠治)がやってくる。
のだめに恋をしてしまった黒木は、彼女にプレゼントするために
すずらんの鉢植えを持ってきたのだ。
「黒木君!あの女のどこがいいのよ!!」
「可愛いし、性格だって素直で明るくて優しくて。
 服装だって、清楚で。
 言葉遣いも良くて、可憐な、」
「性格は無神経でずうずうしくて、 
 何日も同じ服を着て!奇声を発する変な女なのよ!あいつは!
 いつもワンピースを着てるのは着替えが楽だから!
 あの敬語はね、方言隠しよ!!
 主食は人の弁当。
 シャンプーは3日おき!
 部屋はゴミ溜め!
 そして突然、マングースになって踊り出す!
 それが、あの女の正体なのよ!!」
「恵ちゃんがそんな変態なわけないじゃないか!」
黒木は、真澄の話をまったく信じようとせず、立ち去る。
「変態なんだってー・・・。」

のだめは、江藤(豊原功補)とともに取り組んでいたオリジナル曲
『おなら体操』を遂に完成させる。

『なんだか でそう もうすぐ でそう
 ソラシド プップップッ (ワー!)』

のだめのピアノに合わせてお遊戯する江藤。

「怒ったらあかん・・・。
 こいつの才能を、わしの手で、花開かせるんや・・・。」


『げんきな おなら かわいい おなら
 こんどは どんなの でるんだろう』

「しかしなんや・・・。
 何て楽しそうに弾くんや・・・。」


『そ〜れ みんなで さぁ いくぞ
 ヘィ ヘィ ブー (でたぁ)』

「おなら体操、ここに完成したり!!」
のだめと江藤はがっちり手を組みガッツポーズ!
「先生、短い間でしたけど、お世話になりました。
 お元気で。」
そう言い教室を出ようとするのだめ。
「ちょっと待てぃ!!
 何が、お元気で!?
 もう一枚の協定書、忘れたわけじゃあるまいな。」

『協定書
 一曲 作曲後
 オレの言うとおりの
 レッスンを
 受けること
 江藤 耕造』

そして江藤は、のだめに大量の楽譜を渡し、この中から曲を選べと
命じた。

清良を追う龍太郎。
「待てよ、清良!
 オケの練習どうするつもりだよ。
 指揮者がいない時にオケを引っ張るのは
 コンマスの仕事じゃなかったのかよ。」
「コンクールが終わったらちゃんとやるわよ。」
「コンクール、コンクールって偉そうに。」
「仕方ないじゃない!
 みんな将来がかかっているのよ。
 優勝すればソリストとしての道も、世界へ出るチャンスも広がる。
 なのに、オケの練習を優先しろなんて、言えない。
 それに私だって・・・
 本選には、私の師匠も来るの。」
「師匠?」
「元ベルリンフィルのコンマス。カイルーン先生。」
「か・・・カイルーンって、あの有名な?」
「だから失敗するわけにはいかないのよ。
 絶対優勝しなきゃならないの!」
そう言いその場を去る清良。
「なんだよ。だったら最初っからオケなんか作るなよ!
 清良のバカーっ!!」

江藤は、のだめを『マラドーナ・ピアノコンクール』に出場させる
つもりでいた。

江藤は講師仲間に「エトゥー先生」って呼ばれているんですね。(笑)
 

千秋がろくに食事も取らずに勉強に没頭していることを知ったのだめ。
何とか食事をしてもらおうと、プリンを口元に持っていく。
「はい、先輩。アーン。」
パクッ!千秋が食べた!
「おぉぉ!!」喜ぶのだめ。

のだめは次に、風呂の準備。
「先輩、お風呂が沸きましたよ。
 さあさ、綺麗になりましょうね。」
そう言うと、譜面を抱えたままの千秋を風呂場に引きずっていく。
「のだめがシャンプーもしてあげますからね。」
シャツのボタンを外すのだめ。
楽譜を読むのに集中していた千秋だったが、流石にパンチで阻止。
「ぎゃぼーん!」のだめ、吹き飛ばされる!
「先輩正気だったんですね・・・。」

くしゃくしゃに丸められた譜面だらけの部屋を見渡すのだめは、
千秋の頑張る姿に、自分が今しなければいけないことを考える。
のだめは江藤に渡された譜面を取り出し・・・。

のだめは千秋に精をつけてもらおうと、タイムサービス品のウナギを
買おうと『スーパーひとしくん』にダッシュ。
ちょうどそこにやってきた黒木は、のだめの姿に後を追う。
「千秋先輩に、うなぎ!」
「千秋君がどうしたの?」
「千秋先輩昨日お風呂で溺れかけたんです!
 のだめが覗かなかったら、どうなってたことか・・・。」
「のぞき!?」

うなぎ蒲焼浜松産が、3匹300円!
主婦たちに割り込もうと挑むのだめは、押しのけられても
吹き飛ばされても人ごみに立ち向かう。
だが、結局うなぎを手にすることは出来ず・・・。

「負けました・・・。」
「恵ちゃん、大丈夫?」
となりのワゴンには穴子が積まれている。
「アナゴでも体力つきますかね・・・。」
「ごめんね。僕も協力すれば良かったのに。」
「いいんですよ、黒木君は。
 いつもオーケストラで頑張ってるんですから。」
「え?」
「のだめは・・・今は千秋先輩に音楽では関われないから。
 せめてこれが先輩の血となり肉となったら・・・。」
「恵ちゃん・・・。
 君は、千秋君のことを・・・。」
「アナゴ高い・・・。」

のだめが千秋に思いを寄せていることを知り、黒木は大きなショックを
受けてしまう。

全日本音楽コンクール当日。
「恵ちゃん・・・。
 僕が見ていた君は、いつも千秋君への思いで
 いっぱいだったんだね・・・。
 ・・・!!集中しろ。いつもの冷静な僕に戻れ。
 大丈夫。この日の為に死ぬほど練習してきたんだ。
 リードだって万全にして・・・!!
 しまった!!水に漬けすぎた!!
 代わりのリード・・・。」
慌てて準備する黒木。その時、彼の名前が呼ばれる。

黒木は、予備のリードで出場するが、結果は散々なものだった。

一方、清良も、寝違えたせいでコンクールでは満足な演奏が出来ず、
2位入賞に終わっていた。
「生まれて初めて寝違えたのが、何で今日!?」ショックの清良。
そこへ、カイドゥーンがやって来た。
「先生・・・」
「おめでとう。
 でも君なら確実に1位だと思っていたけどね。」
師匠にあきれ返られる清良・・・。

優勝した菊池がインタビューに答えていると、三人の恋人が
鉢合わせ。そして修羅場に。

ネットのニュースでコンクールの結果を知った千秋は、清良と黒木が
優勝できなかったことに驚く。

千秋の家でご飯を食べるのだめは、先日黒木に会ったと話す。
「お前、黒木君に何をした?」
「何って・・・。ちょっと、恋の悩みを、相談しただけです。
 浮気なんてしてません!」
のだめを睨みつける千秋。
「そんなにのだめが心配なら、鎖でつないだらどうですか?」
ピキッ。
鎖でつながれたのだめが、千秋の部屋から追い出される。

夜の公園。
清良にコーヒーを差し出す龍太郎。
「私・・・あわせる顔がない。
 師匠にも、千秋君にも。
 コンマスなのに・・・。
 オケの練習休んでまで練習したのに。」
「お前の師匠がどんなヤツか知らないけど、
 千秋は、たった一度の失敗で仲間を見捨てるようなヤツじゃないよ。」
「・・・」
「親友のオレが言うんだから間違いないぜ。」
龍太郎の言葉にに泣き出す千秋。

ラブホテルでのベッドでタバコをふかす清良。
「・・・未熟者。」

「あんなの僕の演奏じゃない。」別の場所で黒木が呟く。

「もう1度、舞台に立ちたい。」と清良。

「今度こそ絶対に。」と黒木。

「R☆Sでは、絶対に。」と清良。

「本当の僕の演奏を、」と黒木。

「聴かせてやる。」と清良。

清良の隣りで爆睡する龍太郎!

黒木は公園のジャングルジムから月を見上げるのだった。

大学に向う千秋。
「今日から又、オケのリハが始まる。
 俺は今、俺が出来る最高のものを作り上げられれば
 それでいい。」


気迫のこもった千秋の指示。
鬼千秋が、戻ってきた!!
「ソロじゃないんだから周りの音を良く聞いて! 
 個々のフレーズが持つ意味を自分たちで考えて弾け。」

のだめはR☆Sの練習風景に聞き入りながら、ミルヒーが残した言葉を
考える。

「今のままじゃ、千秋とは一緒にいられない。」

のだめは江藤から渡された譜面、そして指揮する千秋の背中を
見つめ・・・。

休みなしでの5時間ぶっ続けの練習を追え、メンバーたちは
疲れきった様子。
「あれが千秋君・・・」

清良が突然笑い出す。
「日本も広いなー。
 なんか、千秋君のやりたいこと、わかった気がする。
 面白くなってきた。」清良が言う。
「普通に演奏出来るだけじゃダメなんだ。
 僕らはちっともついていってないんだよ。」と黒木。
「黒木君、また武士に。」と真澄。

そこへ、『クラッシック・ライフ』編集者の河野(畑野ひろ子)が
音楽評論家の佐久間(及川光博)と共にやって来る。
チケットは既に100枚売り切り、あと50枚ほしいと言う。
評判はなかなか良いらしい。
河野が雑誌の広告ページを見せる。
『URAKEN PRESENTS

 指揮
 音楽の貴公子
 千秋 真一

 魅惑のチェリスト
 菊池 亨

 東洋の真っ赤なルビー
 三木 清良

 孤高のオーボエ
 黒木 泰則

 日本の
 最新鋭の
 若手達が結集

 夢の一夜を
 あなたに。』

「れ・・・練習、しようか。」
「うん、練習しよう!」

この記事は龍太郎の父・龍見が買い取ったページでしたよね。
自分の名前に並ぶ、美しい言葉に、
練習しよう、と気を引き締めるみんな。
広告、大成功ですね!


開演前。千秋の控え室。
「もうすぐ、開演の時間だ。
 スコア、タクト、その前にタバコを一服。」


ドアがノックされ、立ち上がろうとする千秋だが、
なぜか動けない。

飛行機の中。
イスから立ち上がれない自分。シートベルトが外れないのだ。
転がっていく薬の瓶。
千秋はまばゆい光に包まれ・・・。
女性がいる。
その女性の腕を掴もうとすると・・・。

そこは千秋の部屋。
千秋はのだめの腕を掴んでいた。
「うわっ。びっくりした・・・。
 先輩、どうしたんですか?顔真っ青・・・。」
「夢・・・またあの・・・
 最近、変な夢ばっかり見て・・・。」
「変な夢?」
「多分飛行機系。」
「え・・・」
「お前はもう知っていると思うけど、
 俺が飛行機に乗れないって。
 10年前、プラハから戻る飛行機で胴体着陸にあって、
 それ以来飛行機恐怖症に。
 暫くは忘れてたのに・・・
 ここんとこ、やたら悪夢を見るようになって。
 しかもわけのわからない。
 何なんだ、あれは・・・くそ・・・。」
「先輩、飛行機恐怖症って、治らないんですか?」
「昔からいろいろ治療はしてきたんだ。
 心療内科や催眠療法。
 でもかからなかった。
 俺はガードが固いタイプらしい。
 加持祈祷や霊媒師、頼れるものは全部試したけど。」
「・・・は!!
 先輩、こういうの、やったことありますか?
 なんかこういうの、映画で見たことあるんですよ。
 眠くなーる。」
のだめはそう言い、ミルヒーからもらった懐中時計を
ふりこのように振ってみる。
「バカ。そういうの、凝視法っていって、
 俺だってペンライトとかでやったことがあるんだ。」
「経験済みですか。
 でも、時計はどうですか?」
「そんなんで効くぐらいなら、今・・まで・・・」
なんと、千秋が催眠にかかってしまった。
「先輩!起きて下さい!
 どうしよう・・・
 起きてー!」のだめが手をパンと叩く。
「苦労してないんだよ。」
「ムヒ!!」
のだめはもう1度挑戦してみる。
「眠くなーる、眠くなーる、」
千秋が眠ってしまう。
「・・・」

のだめは本屋に急ぎ、そこで催眠の本を読み漁る。

R☆Sの練習。
「俺は・・・まだ迷っているのか。
 そんなに海外に行きたいのか・・・。
 自分の精神的な不安定さに、いい加減腹が立つ。
 ・・・大丈夫。
 迷いはきっと、このオケで晴らす!」


裏軒。
R☆Sのグッズ販売は大盛況。
龍太郎や清良が街を歩いていると、人々に騒がれるほどに。
「頑張ろうぜ、コンマス。
 いや・・・俺の、真っ赤なルビー!」
龍太郎が清良に言う。
「・・・・・」

千秋の母親が電話をしてきた。
「え?母さん、来るの?」
「当然よ。息子の晴れ舞台だもの。
 彩子ちゃんがわざわざ連絡してきてくれたから、
 てっきりまだ付き合っているのかと思ったら。
 真一。新しい彼女が出来たんだって?」
「は?」
「紹介してよね。」
「来なくていいから。」
「頑張ってね。
 頑張りなさい、真一。」
「もう大丈夫だから。
 俺はここでもやれることがある。」
「そう。」

千秋の電話を聞くのだめは、懐中時計を見つめ・・・。

千秋の部屋から隣りの自分の部屋に戻るのだめ。
千秋が追ってきた。
「のだめ、ちょっと待て。
 これ、明日のチケット。」
「あ、それならもう、のだめも買いましたよ、ほら。」
「やっぱり。一番安い席じゃないか。
 これは一番いい席。」
「わぁ!」
「ただでやるからこっちで入れ。」
「彼女席ですか?」
「そうじゃなくて。」
「・・・先輩、もし飛行機恐怖症が治ったら、どうしますか?」
「は?」
「どうしますか?」
「・・・」
「やっぱり・・・」
「いいから聞け!俺様の音楽を!」
千秋はのだめのおでこにチケットを押し付け、
そして部屋に戻っていった。

チケットを嬉しそうに見つめるのだめ。
カバンから懐中時計を取り出し、見比べ・・・
そしてのだめは、懐中時計をハートの小物入れにしまった。
「素人は真似しちゃいけないんだもん。」
そう呟き、小物入れをベッドの下へ。

コンサート当日。
会場に続々と人が集まっていく。
雑誌編集者、音楽評論家、Sオケメンバー、そして彩子と千秋の母親も
その中にいる。

清良は自分の師匠を見つけて緊張する。
「どうしよう。
 今度こそ失敗したら私・・・」
「大丈夫。
 お前は俺が惚れた女だから。」
そう言い清良の手を握り締める龍太郎。
「龍・・・。」
清良の顔に笑顔が戻る。

清良がステージに笑顔で登場する。

緊張気味の黒木に声をかける真澄。
「まずはオーボエ協奏曲。
 頑張ってね!クロキン!」
「クロキン?」
「私たちの為に客席をあっためてきて下さいね。」と桜。
「黒木泰則!出陣!」と龍太郎。
仲間の言葉に落ち着きを取り戻す。
「千秋君、ありがとう。」
「え?」
「コンクールで悲惨な敗北をしたあとでも、
 君やオケのみんなの、僕への信頼は少しも変わらなかった。
 僕はその信頼にこたえてみせる。」
千秋が微笑み頷く。
黒木と千秋がステージに向う。
優しい微笑みを浮かべて迎える仲間たち。
黒木もそれに答えていく。
千秋はコンマスの清良と握手。
黒木が客席にお辞儀をする。

のだめは既に感激しており、おもわず「ブラボー」と叫び
周りの観客に驚かれる。

千秋が指揮台に上がる。
一同を見渡したあと、黒木と視線を合わせ・・・。

「さあ。
 楽しい音楽の時間だ。」


千秋が指揮棒を振る。

目を閉じて、みんなの演奏に聞き入る黒木。

そして、黒木のソロパート。
美しいその音色に、観客らはうっとり。
清良も弾きながら笑みがこぼれる。

休憩中。
「スゲー。スゲーよやっぱりこのオケ!!」
SオケメンバーもAオケメンバーも、感動していた。

会場には、カイドゥンを初め、プロオケ関係者、有名な指導者や
評論家も来ていた。
「音楽をやっていくには、才能だけじゃなく、
 運も絶対に必要だ。
 今まさに、黄金の島に眠る、高貴なる芸術の主峰(?)が、
 君に微笑みかけている。
 さあ、君はつかむことが出来るか!?
 千秋真一!!」と佐久間。
「佐久間さん。
 戻りますよ。」

二曲目はブラームス交響曲第1番。
千秋がステージに登場し、会場に挨拶する。
指揮台に上りながら会場を見渡す千秋は、のだめの姿を見つける。
「その口、やめろ。」

千秋が指揮棒を振る。

「なぜだろう。
 君は才能に溢れ、
 そんなにも音楽への情熱を持っているのに、
 なぜいつも、絶望を背負っているのだろう・・・。」と佐久間。

真剣な表情で見つめるのだめ。
そしていつしか涙ぐみ・・・。

「さあ・・・歌おう!
 絶望から・・・希望へ!
 歌え!
 歓喜の歌を!」


演奏後、静まり返る会場。
涙をぽろぽろとこぼすのだめ。

「ブラボーーー!!」
一番最初に声をあげたのは、清良の師匠、カイドゥーンだった。
そして、会場からの割れんばかりの大拍手。
千秋は清良と握手をし、そして会場を見渡す。
のだめは顔を伏せて泣いていた。

彩子と会場から出てきた千秋の母。
彩子が友達に呼ばれて離れたとき、のだめが声をかける。
「千秋先輩のお母さん、ですか?」

夜。マンションのベランダ。
「相変わらず埃っぽいな。この国は。
 空気はまずいし、空も狭い。
 でも、前より不快じゃないな。」


そこへのだめがやって来た。
「先輩!」
「なんだ。メシなら鍋にポトフがあるぞ。」
「知ってますけど・・・そうじゃなくて、
 今日は先輩にプレゼントがあるんです。
 今日演奏会が上手くいった誤報日です。」
「何で俺がお前に褒美なんか。」
「まぁまぁ。
 そういわずに一目・・・」
のだめが懐中時計を取り出す。
「あ、それくれんの?
 実はちょっと狙っ、」
「その前によく見てください。
 よーくみ手ください。
 あなたは、まぶたが重くて重くて、
 目を閉じずにいられなくなります。」
涙ぐむのだめ。
「我慢出来ません・・・」
千秋が眠りに落ちる。
「次何だっけ・・・。」
本を読み確認するのだめ。
「あなたは今、プラハから、日本に向う飛行機の中にいます。
 あなたは、11歳。」

「真一は、全く覚えてないっていうんだけど、
 実は、あの飛行機事故のとき、一人だけ亡くなった方が
 いるの。」
千秋の母は、のだめにそう教えてくれた。

「あなたの、右隣にいた人は?」
「・・・音楽好きの・・・おじいさん。
 ヴィエラ先生の、コンサートのパンフレット持ってた。
 隣にいる奥さんに、また来年も行こうって、何度も。
 なのに・・・。」

突然のアクシデント。
床に転げ落ちる老人の薬。
「どうしたの!?
 薬!薬はどこ?」
妻の声に、千秋は薬を拾おうと手を伸ばす。
だがあと少しのところで届かず・・・

「取ることが出来なかった!」
千秋の瞳から涙がこぼれる。
「僕だけが知っていたのに・・・」
のだめは千秋の手を握り締める。
「先輩のせいじゃないですよ・・・。 
 先輩は子供で・・・
 じゃなくても、きっと誰にもどうにも出来なかったんです。
 ・・・もういいんですよ。」
のだめが懐中時計を千秋の手に握らせる。
そして、10分のタイマーをかけ・・・。

「神様が呼んでるから・・・行かなきゃ。」
のだめが穏やかな表情で部屋を出ていった。

部屋に戻ったのだめは、江藤に託された譜面を広げ、
そして譜面の上で指を動かす。

「タイマーが鳴ったら、目を開けて下さい。
 目を開けると、目を閉じていた時体験したことや、
 話したことは全て忘れてしまいます。
 大丈夫。
 先輩はもう飛行機に乗れます。」


10分後、千秋が目を覚ます。

※一部公式HPあらすじを引用しました。


ガードの固い千秋が、のだめの催眠術だけにはかかってしまう。
これは、のだめに対してガードが緩い。
つまり、のだめに対して気を許しているってことですね。

自分が千秋の恐怖症を取り除いてあげられるかもしれない。
でも、恐怖症が治ったら、彼は飛行機で自分の手の届かない
所へ飛んでいってしまうかもしれない。
そう悩むのだめの気持ちが切なかったです。

演奏シーンはやはり楽しくて、体を揺すりながら聞き入りました。

千秋のトラウマの原因は、ただ胴体着陸が恐ろしかったこと
だけでなく、人の死が関わっていたのですね。
9歳の頃からずっと自分のことを責めていたかと思うと、
胸が痛みます。

のだめは、自分の千秋への思いを押さえ、
千秋を苦しみから解放してあげました。
いつか千秋にも、そんなのだめの愛に気付いてほしい。
・・・といっても、もうかなり意識しているようですが。(笑)

「神様が呼んでるから・・・行かなきゃ。」
解放した千秋に少しでも追いつけと、のだめは頑張るんでしょうか。



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のだめオーケストラコンサート
ゲストに上野樹里さん&玉木宏さん!
チケットぴあ・クラッシックのコーナーで10月18日から先行開始。


ドラマ『のだめカンタービレ』の世界をまるごと体感!?
原宿にニューオープンした話題のファッションビル「b6」内に
期間限定で「cafe de のだめ」なるものが登場!!



のだめが、愛しの千秋の写真を入れているペンダント。





のだめが愛用のフエルト ケンバンバック!!





のだめカンタービレ ベスト100
8枚組だそうです!2007/01/01発売予定。
のだめカンタービレ ベスト100 (通常盤)のだめカンタービレ ベスト100 (通常盤)


「のだめオーケストラ」LIVE!
2006/11/15発売予定。ドラマ公開収録応募券封入り!!
「のだめオーケストラ」LIVE!「のだめオーケストラ」LIVE!


「のだめカンタービレ」オリジナル・サウンドトラック
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原作
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キャスト

野田 恵(上野樹里)  ピアノ科
千秋真一(玉木 宏)  ピアノ科
峰 龍太郎(瑛  太)  ヴァイオリン科
三木清良(水川あさみ) ヴァイオリン科
奥山真澄(小出恵介)  管弦楽科
多賀谷彩子(上原美佐) 声楽家 千秋の元恋人
大河内守(遠藤雄弥)  指揮科
佐久 桜(サ エ コ)  管弦楽科
峰 龍見(伊武雅刀)  『裏軒』主人
河野けえ子(畑野ひろ子) 雑誌『クラッシック・ライフ』編集者
江藤耕造(豊原功補)  ピアノ科講師(エリート)
谷岡 肇(西村雅彦)  ピアノ科教師(落ち専)
フランツ・シュトレーゼマン(竹中直人)世界的指揮者
              通称ミルヒー(ミルヒ・ホルスタイン)
桃平美奈子(秋吉久美子) 理事長

石川怜奈(岩佐真悠子)
田中真紀子(高瀬友規奈)
玉木圭司(近藤公園)
橋本洋平(坂本 真)
鈴木 萌(松岡璃奈子)
鈴木 薫(松岡恵望子)
岩井一志(山中崇)
金城静香(小林きな子)
井上由貴(深田あき)
金 井(小嶌天天)


スタッフ
原  作 : 『のだめカンタービレ』二ノ宮知子(講談社)
放送日時 : 10月16日(月)スタート 毎週月曜よる9時放送
※全11回予定
プロデュース : 若松央樹(フジテレビ)
清水一幸(フジテレビ)
脚  本 : 衛藤 凛
演  出 : 武内英樹(フジテレビ)ほか
制  作 : フジテレビドラマ制作センター

主題歌:ベートーヴェン 「交響曲 第7番」
エンディング曲:ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」




上野樹里さんの主な出演作品



玉木宏さんの主な出演作品


この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、ちびねこです。
いよいよ「のだめ」もクライマックスですね。
のだめの催眠術で飛行機恐怖症が治った千秋はR★Sオーケストラが解散した後海外に行ってしまうのでしょうか?(あんなので子供の頃からのトラウマが治ってしまうところはやっぱり漫画ですね)
千秋の元を離れたのだめはどうするのか?
これからの展開にハラハラします。
冷たくあたりながらもご飯を作ってあげるのが当たり前になったりコンサートの最上席をあげたりのだめが千秋の心の中で特別な存在になってるシーンを見ると嬉しくなります。
Posted by ちびねこ at 2006年12月06日 00:39
■【今日は先輩にプレゼントがあるんです。
 今日演奏会が上手くいった誤報日です。」】という箇所の、
「誤報日」は
「ご褒美」。
Posted by Anne Sullivan at 2006年12月06日 11:00
ちーずさん こんにちは。
>ガードの固い千秋が、のだめの催眠術だけにはかかってしまう。
>つまり、のだめに対して気を許しているってことですね。
そうですよね、そういうことですよね。私はそこまで思いが至らなかった。たまたま催眠術にかかった、くらいにしか受け止めてませんでした。ノーガードゆえに部屋の出入りは自由だし、鍋の中身も常にチェックされてるし、風呂も覗かれるんですよねw

のだめのことを誤解してる黒木くんを救おうと真澄ちゃんが説得に乗り出すシーンで、のだめの頭の匂いを嗅いで真澄ちゃんが卒倒してますが、いままで使われてない新しいシーンですね。芸が細かいと思いました。
黒木くんがジャングルジムの上で月を仰ぎ見るシーンもよかったと思います。孤高さと同時に生真面目だけど憎めない彼の人柄をよく伝えてるな〜と感心しました。

あと、ブラームスよかったですね。私は学生のころワーグナーの曲にハマって彼の伝記を読んだことがあって、当時彼とブラームスには確執があったことを知り、それ以来ブラームスをどこかでバカにしてなめてました。好き嫌いせず何でも食べなきゃダメですね。反省。
Posted by マンデリン at 2006年12月06日 21:14
今までは、千秋が海外に留学せず、院に進んだことを「隣のよしみ」が続くと喜んでいたのだめ。でも、千秋の海外への思いと、R☆Sオケの演奏(オレ様の音楽)を聴いたのだめは、圧倒的な音楽と、千秋を待っている世界があるはずなのに、そこまで羽ばたけない千秋の境遇に、泣き崩れるしかありませんでした。

そして、千秋に羽ばたいて欲しいという気持ちから、催眠術をかけることを選択しました。でも、千秋と離れたくないという気持ちも強くあって、自分も海外で音楽をやれたらと思い始めたようです。まだ、動機が動機なので、親鳥の後ろをくっついて歩こうとしている小鳥のレベルで、音楽と真正面から付き合うところまでは行っていないかも知れませんが、のだめが千秋を押し上げ、千秋がのだめを引っ張り上げる形にはなっているようです。

とても楽しいドラマで、長く続いて欲しい気持ちはあるのですが、原作は海外編まで続いているものの、実際にドラマ化するとなると、キャスティングが難しいでしょうね。日本のコメディマンガ「のだめカンタービレ」の世界観を理解して演技できる外国人俳優がいるかどうか。かといって、全員ミルヒーのように日本人が演じるというわけにもいかないでしょうしね(^_^;)。
来年にはアニメが始まるので、海外編はそちらに期待するほうが現実的かも知れません。
Posted by おりくん at 2006年12月07日 19:48
今回の催眠術をかけるシーンでは涙が出ちゃいました。実は私漫画をあまり見てないんですが、でも
漫画の原作のドラマって面白いですね。
Posted by 韓国の粉 at 2007年04月29日 12:41
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