2006年12月17日

たったひとつの恋 最終話

あの工場に菜緒(綾瀬はるか)が突然現れ、驚く弘人(亀梨和也)。
「何で・・・いるの?」と奈緒。
「・・・そっちこそ何しに来た。」
「弘人に、会いに・・・」
「・・・
 それ、それダメでしょ。
 だって、あんた、結婚するんでしょ。」
「痛いトコ・・突くな。」
「結婚式、いつなの?」
「まだ、未定。
 でも、今年中には。」
「そっか。
 幸せになれよ。」
「・・・」「なんだよ、その顔。」
「なんだろう。
 どんな顔、してた?」
「お前、本当にズルいな。
 そういうこと、言うなよ。」
「ひどい!どこがズルいの?」
「会いにきたりすんなよ。最後の最後に。
 そうやって人の気持ちもう一回かき回すようなことすんなよ。」
「・・・」
「大丈夫。
 奈緒だったら、どこに行っても幸せになれるよ。
 大丈夫。
 頑張れよ。」
「・・弘人は?」
「うん?」
「弘人は、大丈夫なの?」
「俺は・・・俺は・・・
 別に、なんも変わんないし。
 これからも、今までどおり、やっていくよ。」
「私の心配はいらないの?」
「・・・あんたさ、結婚すんだろ?
 そんな、よその男の心配してどうすんの。」
「・・そっか。
 ・・わかった。
 じゃあ、行くね。」
「ああ。」
「・・」
「あ、ごめん、とか言うなよ。
 ごめんは、言うなよ。」
「何で?」
「いやなんか・・言いそうだったからさ。」
「言わないよ。
 ・・ちょっと言いそうだったけど。」
「ほら。」
微笑みあう二人。
「困るね。こういう所で笑っちゃって、
 楽しくなるの、違うよね。」
「・・奈緒。俺、別に楽しくねーよ。
 必死こいて・・自分作ってんだよ。」
「・・・」
「だからカッコ悪くなる前にさ、
 ・・・行けよ。」
「・・うん。
 ・・好きだったよ。」
「・・知ってる。」
「なによ、それ。
 ・・じゃあ・・いけないけど・・行くね。」
「うん。」
弘人に背を向け歩き出す奈緒。
その足を止め、振り返る。
弘人の姿はもうなかった。
奈緒は諦めたように又歩き出した。

月丘家と斉藤家が一緒に食事をする。
達也(要 潤)はどこか不機嫌そう。
母・みつこ(田中 好子)に注意され、達也はアンコウの
ウンチクを披露。
みつこは奈緒の浮かない表情に気付く。

斉藤(池内博之)がトイレから出てくるのをみつこが待っていた。
「斎藤さん。ごめんなさい。
 あの・・・できれば、ちょっとお話したいんです。
 今度改めて。」
「はい。」

高校で英語を教える奈緒。
そんな奈緒は、昔から希望していた、養護学校への赴任を
提案される。
場所は北海道。
その話を聞き、顔を輝かせる奈緒だったが、
結婚が決まっているからと断る。

大手の造船所で働く弘人。
仲間の一人が、運んでいた鉄骨をロープに引っ掛けてしまい、
青年の頭上から物が落ちてくることに気付く。
「危ない!!」
弘人が青年を庇う。

幸い、二人は無傷で済んだ。
「すみませんでした!!」上司に平謝りの青年。
「神崎がいなかったら、死んでたぞ!!
 ちょっとのことでも事故につながるんだ。
 辞めろ!!」
「いや、誰も怪我してないので。」弘人が庇う。

みつこと会う斉藤。
「わかりました。」
「気を悪くなさった?」
「いえ。僕も、ちょっと気になっていたんです。
 お話を聞いて、良かったです。」斉藤がそう答える。

造船所。
誰もいなくなった工場で一人作業を進める弘人。
「おい。みんな飲み会に行ったぞ。
 お前行かないのか?」上司が聞く。
弘人は会釈をし、作業を続ける。
「よく働くなぁ。
 あんまり根詰めるな。
 今日はもう帰れ。」
「もう少しだけ。」
「何でそんなに頑張るんだ。」
「弟・・弟をちょっと、大学まで行かせてやりたいなぁと
 思って。」
「ああ、野球やっている弟か。
 ピッチャーだっけ?」
「はい。
 あ、この間、関東大会に出場したんです!
 結構すごかったんです!」嬉しそうに弘人が返事をする。
「お前の嬉しそうな顔は、あれだな。
 人のことばっかり。
 もっと自分のことで、楽しめ!
 少しはな、自分の為の、人生生きろ。」
「・・なんか、よくわかんないんですよね。自分の為って。 
 今までそういう風に、生きてこなかったんで。」
弘人はそう答え、仕事を続ける。

亜紀子(余 貴美子)の努めるデパ地下に、みつこが買物に来る。
「あの!」思わず駆け寄る亜紀子。
「月丘さんじゃありません?」
「ええ。」
「元町のスタージュエリーの・・」
「そうですけど。」
「あ・・いえ、何でもないんです。
 前に雑誌でお見かけしたことがあって、思わず・・
 すいません・・」
「いえ。」
亜紀子は、帰っていくみつこの背中に深く頭を下げるのだった。

神崎家。
食事の支度をする亜紀子と弘人。
弟の廉(齋藤隆成)は野球合宿であさってまで留守だ。
亜紀子の様子が変なことを感じる弘人・・・。

奈緒がウエディングドレスの試着をするのを待つ間、浮かない表情の
斉藤。
ドレスを着た奈緒が姿を見せる。
美しいドレス姿に不似合いな、寂しそうな微笑みを浮かべる奈緒。
斉藤もそんな奈緒の様子に気付き・・・。

ベンチに腰掛ける二人。
「あのドレス・・足りなかったな。
 似合ってたけれど、なんか、足りないと思いました。」と斉藤。
「あ・・ちょっと、シンプルすぎるんでしょうか、デザイン。」
「違います。
 足りないのは、奈緒さんの、笑顔です。」
「え?」
「これから、僕が言うこと、間違っていたら言って下さい。
 僕等はもともと、社長に、あなたのお父さんに、引き合わされた。
 僕だったら、お父さんは、
 いや、お父さんもお母さんもお兄さんも、安心する。
 どうやら悪い人でもなさそうだし、仕事もちゃんとする。
 浮気は?しそうもない。
 違いますか?」
少しの沈黙のあと、結婚指輪を見つめと、奈緒が答える。
「ちょっと、そう思ったと・・思う。」
「じゃあ、僕も本当のことを言います。
 奈緒さんは、めちゃめちゃ可愛い。
 常識もあるし、どこに出しても恥ずかしくない。
 それに・・・社長の、娘さんです。
 将来、俺は、会社の中で・・良かポスト、
 もらえるのかもしれない。
 いや、継げるのかもしれない。
 俺だって、人間じゃけ、最初は、そんな打算もありました。
 ・・・ただ、一つだけ、僕は、奈緒さんと違ったんです。
 僕は、あなたのことを、本当に好きになったんです。
 本当に好きになったからこそ、あなたの、気持ちが、
 僕にないのがわかるんです。
 付き合い初めに、言いましたよね。
 ゆっくりでいいです。
 ゆっくり好きになってもらえれば、いいからって。
 祈るような、気持ちでした。」
「・・・斉藤さんが、あんまりに真っ直ぐだったんで、
 真っ直ぐ、私に来てくれたんで、
 私は・・いつかの自分を見ているような気がして。」
「・・・やめましょう。結婚は。」
笑顔でそう言う斉藤の言葉に奈緒は驚く。
「社長には、僕から話します。」
「でも・・・」
「おいに、任せてくれよ。
 最後ぐらい、カッコ付けさせてください。
 じゃあ。」
斉藤は笑顔でそう言い、その場を足早に去った。

医者を目指して学ぶ裕子(戸田 恵梨香)の元に奈緒から電話が入る。
「私ね、北海道の養護学校、やっぱり行ってみようと思うの。」
「え!?」

奈緒はそのことを校長にも報告する。

造船所で働く弘人。

月丘家。
「前々から考えてたみたいですよ。」みつこが雅彦(財津 和夫)に言う。
「え?」
「就職した頃から、うちを出て、一人でやってみたいって。
 あの子は、自分の将来の図面を引いていたんですよ。
 ひとり立ちしようって。
 あなた知らないでしょう?
 うちにもお金を入れて、それで、貯金もしていたのよ、あの子。」
「・・・しかし切ないな。お母さん。
 お金を出せなくなってから、一体私は何をしたらいいんだ、娘に。」
「弱気ですね、いつになく。
 体が弱くて、ちょっと時間がかかったけど、
 やっと大人になっていくんですよ。」
「・・そうだな。」

仕事を終えた弘人の携帯が鳴る。亜裕太(平岡祐太)からだ。
「あ、奈緒ちゃんがさ・・
 奈緒ちゃんが、結婚辞めて、北海道に行くらしいんだ。」
「は!?」

神崎家。
「え?あの子んとこに?」亜紀子が驚く。
「うん。この間、偶然、会ってさ。
 亜裕太と甲も集まるみたいだから、ちょっと。
 どっか遠くに行くみたいでさ。」
「そう・・・。
 弘人。お母ちゃんも・・お母ちゃんも連れていってくれない?」
「え!?」

緊張した面持ちで、弘人の後ろを歩く亜紀子。

月丘家。
「おばさん・・・。」
弘人と一緒に亜紀子が来たことを驚く奈緒。
「ごめんなさい!!」
「どうしたの?」みつこが出てきた。
「・・・弘人の母です。」
「あ、この前!」
「松坂屋の地下で・・。
 あの時、名乗り出て謝りたかったんです。
 本当に、申し訳ございませんでした。」頭を深く下げて謝る亜紀子。
「もう、頭上げてください。
 どうぞおあがりになって。ね!」

部屋の置くから裕子、亜裕太、甲(田中聖)が出てきた。
亜紀子の姿に驚く三人。
「もう、みんな来てたんだ。」
「あ、じゃあお母さん、ちょっと神埼さんと、
 近所でお茶飲んでくるわね。」みつこが奈緒たちに言う。
「でも・・」と弘人。
「だって、ここは若い人たちばかりで落ち着かないわ。」

亜裕太たちは、気を利かせ、部屋に戻る。
「その節は、うちの母が、本当に、申し訳ありませんでした。」
弘人と亜紀子が改めて頭を下げる。
「ううん。
 奈緒にも、話聞いていたけど、廉君、お父さん、
 治って本当に良かったわ。
 私、あなたのお母さんの気持ち、よくわかるわ。
 子供が体が弱いって、本当に悲しいものよ。
 まして、お母さん一人で。
 大変なこと、たくさんあったのよね。
 私、あなたのお母さん、決して悪い人じゃないと思うわ。」
みつこの言葉に涙ぐむ亜紀子。
奈緒がみつこのコートを持ってくると、みつこは亜紀子と部屋を
出ていくのだった。

「どうぞ。」奈緒が弘人を招きいれる。

5人は久々に、昔のように楽しい時間を一緒に過ごす。
弘人は奈緒を、奈緒は弘人を時折見つめ・・・。

「俺は嬉しい!久々に昔の仲間に会って!」亜裕太も上機嫌。

「でも、かなり思い切ったよね。一人で北海道でしょ。
 でも、すごくいいと思う!夢があるみたいで。」と甲。
「でもわかんないもんだよね、実際。
 まさか、こういう展開になるとは思わなかったよ。」と亜裕太。
「うん。あの頃、まだみんな子供で、若くて、
 なんか、ちょっと可愛かったね。」と裕子。
「そうそうそう!覚えてる?
 みんなでお祭りに初めて行った時にさ、
 奈緒ちゃんが、あの、オレンジの、欲しいとか言って、
 弘人戻ったよね。」と亜裕太。
「うん。」奈緒が微笑む。
「そんなことあったっけ。
 全然覚えてないんだけど。」と弘人。

「何で!?
 何でそんな大事なこと、忘れられるんだろ!」
「は?」
「気にしないで!独り言だから!」と奈緒。
「いや、独り言になってないから。みんなに聞こえてんじゃん。」と弘人。
「だから、ちょっとびっくりしただけ!
 何であんな大事なこと、忘れられるんだろうって。」
「亜裕太君が変なこと言うからでしょ。」と裕子。
「すみません・・」

「あの時!私たち始めて手、つないだんだよ!」
「そうだっけ。
 つかさ、手ーつないだとか、中学生じゃないんだから。」
「信じらんない!私の思い出返してよ!
 大事にしてたんだから!」
「何それ。
 何その言い方。
 だって勝手に結婚していくのはそっちだろ?」
「結婚やめたじゃない!」
「やめたって結婚しようとしてたじゃんかよ。
 で、やめて、とっとと北海道行くのもそっちじゃんかよ。」
「とっととって何よ!
 北海道行くの辞めて欲しいなら辞めて欲しいって言えばいいじゃない!
 行くなとか言わないの!?」
「・・・行けば。」
「・・・」
「別に辞めてほしいなんてこれっぽっちも思ってねーし。
 だって養護学校の先生になるの、お前の夢だったんでしょ?
 じゃ、頑張ればいいじゃん。
 だから今日もこういう風にみんなで集まってんじゃないの?」
「・・・ふーん。
 自分の気持ちはないんだね。」
「は?」
「弘人っていっつもそうだよ! 
 壁作って人入れないようなとこあるんだよ!
 人の陣地に入ってこなくて、自分の陣地にも人入れないんだよ!
 弘人は、ちゃんと人を好きになることなんて出来ないんだよ!!」
「・・・」
「・・・」
弘人は悲しそうな表情で奈緒を見つめ・・・
そして一人、帰ってしまった。

奈緒が言っていた言葉を考えながら弘人は歩いていく。

港でタバコを吸う弘人。
「まったく・・・勝手なことばっか言いやがって。
 三年目振らなかったのはそっちだろっつーの・・・。」

3年目のクリスマス。
弘人は9時丁度に、懐中電灯を振っていた。
だが、10時近くになっても、マンションから光を確認することは
できなかったのだ。

奈緒の勤める高校の卒業式の日。
奈緒は生徒たちに、北海道に行くことを報告。
教師たちからも拍手で見送られる。

その日も弘人は造船所でいつものように一生懸命仕事をしていた。

荷作りをする奈緒。
ベッドの上に置かれた箱には、イガイガボールが。
それに懐かしそうに触れる奈緒。
(箱の中には、奈緒が入院中に編んだ手袋と、水族館の半券)

達也がガムテープを持ってきた。
部屋の隅にまとめたダンボールを、北海道に送るよう頼む奈緒。
「お前ギリギリだなー。発つその日まで。」
「いいでしょ。間に合ったんだから。」
「いよいよ・・行くんだな。」
「・・うん。」
「・・・頑張れよ。」
「うん!」

造船所に、亜裕太が会いに来ていた。
「お前マジしつこいな。
 電話でも行かないって言ったじゃん。」
「・・・本当は怖いんだろ。
 この前奈緒ちゃんも言ってたけど、
 自分で壁作って、傷つかないようにするようなとこあるもんな!」
「ちょっとマジでウザイんだけど。」
「・・・」
「いやほら、だってやったじゃない、もう送別会とか。
 それで充分、」
「じゃあ、もういいよ。
 俺間に合わなくなると嫌だから、もう行くわ!」
「・・・」

いつか弘人と一緒に食事をした中華レストラン。
携帯カメラで観覧車を撮影する奈緒。
「何やってんの?」裕子が聞く。
「まあ一応、思い出の場所なんで。」
「ふーん。」
「ねえ、リムジンバスの時間までまだあるよね。」
「うん。大丈夫。」
「私ね、実は、もう一つ、行きたい場所があるんだけど、
 付き合ってもらってもいい?」
「うん。」

二人は、弘人が住んでいた工場へ。
「懐かしい!」と裕子。
「潮風の匂いがたまにするの、風向きで。
 ・・変わってない!」と奈緒が深呼吸する。
「いいの?おいてって。」
「何を?」
「あなたの大事なもの。」
「・・・持ってけないよ。おっきすぎて。
 思い出だけ、持ってく。」奈緒が微笑む。

積み上げられたダンボールが倒れる。
中からくじらのランプが姿を現す。
「何!?」
「なんだろう・・・。」

裕子がカードを見つける。
クジラの絵が書かれたそのカードに、
『ハッピーバースデー&メリークリスマス ナオ』
の文字。
「クジラ!?
 奈緒の誕生日に渡すつもりだったんだね。
 可愛いね、これ。」と裕子。
「ほんとだ・・・。可愛い。
 ・・お礼・・言いたかったな、これの・・・。」

甲が裕子の電話を受ける。
「え?弘人の工場!?」
「そうよ、今すぐ!
 最後のチャンスなんだからね、わかった!?」

造船所の事務所。甲から弘人に電話が入る。
「す・・すぐ来てくれ!!」
「どうした!?」
「今さ、嫁さんが産気づいちゃって・・
 このままじゃ・・死んじゃう!」
「甲!落ち着け!今どこにいるの?」
「お前んちの昔の工場!
 おい、おまえ、弘人今来るからな!待ってろ、お前!
 寝るな!寝たらお前、死ぬぞ!!」
携帯を道路に置き、一人芝居する甲。
「ドライブしてて、近く通ったからさ、寄ってみたの。
 そしたらさ、お腹痛いーとか産気づいちゃって。
 で、焦ったら、機械の下敷きに、下敷きになっちゃったの!」
「は!?」
「鉄板まげる機械あったろ?
 あれの、下敷になっちゃった!」
「マジ!?わかった。俺、すぐ行くから!!
 その前に、救急車!」
「それは呼んだけど、お前もすぐ来て!すぐ!」
「わかった!」
弘人が事務所を飛び出していく。

工場に駆けつける弘人。
「あれ?あいつは?
 ・・・思い出の場所に来て、産気づいて・・
 機械の・・機械の下敷!?
 なんだそれ・・・。騙された・・・。
 なんだよ・・。なんで!?」
辺りを見渡す弘人は、廉が作ったくじらのランプに気付く。
くじらの上にはマフラーがかけてある。
それを手に取ると、手紙が落ちた。

『ヒロト。』

手紙を読んだ弘人が走り出す。

『ここから弘人が、灯を振ってくれていたのかな。
 もしかしたら、3年目も見てくれていたかな。
 入院してて、振れませんでした。
 そのことを、伝えるすべもありませんでした。
 でも、もう1年待ったの。
 4年目、私、振ってみたんだ。そしたら、応答はありませんでした。
 私はどこかで、ずっと、ヒロトが私を見ててくれるような気がしてた。
 そんなわけないのにね。
 でも、だからショックでした。
 勝手なことばかり言ってるね。
 人に頼ってばっかりで、こんな根性のない自分とさよならする為に、
 ここはひとつ、一人で頑張ってみようと思っています。
 北海道、行きます。
 ヒロトも頑張ってね。
 もう、会えないのかもしれないけど、
 私、あなたのこと、忘れません。
 ねえ、ヒロト。
 私、あなたが大好きでした。
 そして、今も、やっぱり好きです。
 でも大丈夫。
 あなたと過ごした、時間は、いくつかの重いでは、
 私の宝物です。
 弱虫で、泣き虫で、どうしようもない私の、
 たったひとつの、よりどころです。
 ねえ、私は、本当に本当に、心の底から、
 あなたを愛していたんだよ。

 いつまでも話していたいけど、さよなら。
 時々、心の中で、あのオレンジの灯を振ります。
 あなたには、ヒロトにはわかるような気がして、振ってしまいそう。
 そしたら、もし感じたら、振り返してね。
 奈緒』

リムジンバスに乗り込む奈緒。
裕子、甲、亜裕太が動き出すバスを見送る。

「行っちゃったね・・・」
「なぁ・・・」

そそこへヒロトが駆けつける。
「よっ!」亜裕太たちに声をかけ、バスを追う弘人。

「弘人?」
「弘人だよ!!」「行こう!」
三人が弘人を追う。

「バス待って!そこのバス!!待って!!」
弘人がバスを追う。
「奈緒!!」
弘人の声が奈緒に届く。
バスの後部座席から彼の名を呟く奈緒。
「バス!!バス!!」

「運転手さん、止めてください!!」

奈緒がバスから降りてきた。
「どうした?弘人・・・」
「どうしたじゃねーよ。
 勝手に行くなよ。
 あんな手紙残してさ。
 勝手に行くなよ。」
「だって・・・」
「つーか言えよ。入院してて振れなかったってさ。
 ちゃんと言えよ。」
「だって・・・」
「だってじゃねーよ。
 ・・・頑張れねーかな。
 今から俺たち頑張れねーかな。
 前は無理だったけどさ、今だったらその壁っつーか、
 一緒に超えられねーかな。」
「・・・」
バスがクラクションを鳴らす。
「お客さん、ちょっと、時間が。」と運転手。
「私、降ります。行って下さい。」と奈緒。
バスが戸を閉める。
「お前、バスいいの?」と弘人。
「いいよ。飛行機はいつだって飛ぶもん。
 弘人は今しかいない。」
奈緒はそう言い、弘人の胸に飛び込んだ。
「頑張る!乗り越える!
 二人で頑張る!もう一回頑張る!」
「でも、養護学校の先生は、ちゃんと頑張るんだからな。」
「・うん!」
「応援すっから。」
「うん!」
「でも俺たち付き合うからな。」
「うん!!
 遠距離恋愛・・ってやつ?」
笑いあう二人。
「でも、いつも一緒だから。」
「うん!」
「そいで・・・そいで、
 一緒になるからな。」
「うん!!」
「うんって、返事早いよ。
 一応プロポーズなんだからさ。」
「いいよ。了解!」
「了解!」

幸せそうに抱きしめあう二人を、甲たちが見つめる。

「あ!!スーツケース!!
 スーツケース忘れた。」
「どこに?」
「バスん中。」
「マジで?」
「マジで。」
弘人な奈緒の頭をなで、そして再びバスを追う。
奈緒も一緒に走り出す。

二人を心配し、亜裕太たちも一緒に走る!
5人は楽しそうに、笑顔でバスを追うのだった。

「僕は、君といると、探し物ばかりしているんだ。」

奈緒が編んだ手袋をはめ、弘人は仕事に向う。



ハッピーエンドでしたね!
それには満足なんですが、このドラマ、みんないい人過ぎ!

とくに斎藤さん!
一方的な婚約破棄に、ひと波乱あるかと想像していたら・・・
いい人過ぎて、気の毒に感じてしまうぐらい!

斉藤との結婚を決めた奈緒。
好きでもないのに、彼に昔の自分を見て
結婚を決めていたんですね。
ちょっとがっかり・・・。

イガイガボールの件も、すっきりしないなぁ。
3年目に振れなかったのは奈緒の入院のせいだったんですね。

甲の嘘に騙されちゃう弘人は本当にお人よしで、
そんなところは憎めません。(笑)

亜紀子もいい人になって、良かったです。
病気の子を持つ母同士という共通点が、みつこと亜紀子には
ありました。

みつこも、結婚を目前にした時点で応援するなら、
あの時二人を無理に引き離さなくても・・・とは思いますが
あの頃はまだ奈緒も弘人も若すぎたってことなのかな。

最後に廉君が登場しなくて残念でした。

今回、弘人はお父さんの指輪のネックレスをつけていませんでした。
父が命がけで守った工場を、自分が守っていこうと、
父の思いを忘れまいと、肌身離さずつけてきたネックレス。
それを外したということは、
彼は彼の為に生きはじめたという証なのかも。

イガイガボール。父の指輪。
クジラのランプ、ナットで作った指輪、奈緒の手編みの手袋。

小物がステキな使われ方をしていました。
とくに、好きな人を思って作ったものが多くて、
ドラマの雰囲気をより温かいものにしていました。
それから音楽もステキでしたね!



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● キャスト

神崎 弘人(亀梨 和也)(KAT-TUN)
月丘 菜緒(綾瀬 はるか)
草野 甲(田中 聖) (KAT-TUN)
大沢 亜裕太(平岡 祐太)
本宮 裕子(戸田 恵梨香)

月丘 達也(要 潤)

神崎 廉(齋藤隆成)ヒロトの弟

(淡路恵子)
月丘 みつこ(田中 好子)(特別出演)
月丘 雅彦(財津 和夫)
神崎 亜紀子(余 貴美子)


● スタッフ

脚本 :北川悦吏子
音楽 :池頼広
演出 :岩本仁志
プロデューサー :西憲彦
製作著作 :

● 音楽

主題歌 :『僕らの街で』KAT-TUN(作詞・作曲:小田和正)
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亀梨 和也さんの主な出演作品



綾瀬はるかさんの主な出演作品


この記事へのコメント
ちーずさんのコメント、優しい…泣ける…。私はもう途中からキレ気味でオチを確認するためだけに毎回見てました(笑)。

殆ど条件が変わってないのに、今度は「頑張る」って大丈夫なんですかね、あの二人。斎藤さんの方がいいと思うんだけど、恋はままなりませんね。
Posted by lovelytelly at 2006年12月17日 21:15
 こんばんは、ちーずさん♪ 最終回を終えての感想、僕も同じように思いました。 やっぱり、このドラマは、最初の頃の雰囲気を大切にしてほしかったです。 
 ちーずさんも年末は繁忙期なんですね。 僕も明日から10日間が一年で一番忙しい時期です。 お互い、身体を壊さないように、頑張りましょうね。
Posted by ひろくん at 2006年12月17日 21:23
こんにちは☆ちーずさん
最終回ハッピーエンドでビックリしました!
CMとか見てたら誰か死ぬような気がしてたもので・・・
ほんと斉藤さんは気の毒すぎです!!
Posted by you at 2006年12月18日 13:10
ちーずさんこんばんは、ハッピーエンド…は良かったのですが北川悦吏子さんの作品としてはもうひとつなラストな気がしました!

なにか説得力が伝わってこない、若すぎる恋が数年たったら二人の置かれた立場は変わらないのに乗り越えられたり、弘人が気にしていたのが三年目のイガイガボールだったりで、「ひとの不幸は蜜の味」とは言いませんが8話までのエピソードが全て無視されたのはなに?

全体的に青春時代を思い出す、いいドラマでしたが途中で方向修正でもしたか、脚本家が変わったのかと思うほど不思議なラスト2話でしたね!
Posted by けた at 2006年12月18日 20:20
ちーずさん、レビューお疲れ様です。

私もこのラスト、あんまりだったかな・・・。
奈緒の病気のこととか、もうちょっと丁寧に描写して欲しかったかな。
以前病気してたって言う感じがあんまりしなかったし、
3年目入院してた辺りっていうのもさらっと流しすぎかなって。
ラブラブはわかったから、もっと違うところが見たいよーって毎回消化不良な感じでした。

いきなり3年後ってのも納得できなかったしなぁ。

北川さんの脚本にしては、なんだかなぁって思っちゃいました。

※どらま・のーとのリンクを私のブログに貼らせていただきたいのですが、
許可していただけませんか?
相互リンクは恐れ多いですが、
素晴らしいレビューなので、私のブログで紹介させていただきたいのです。
ご検討ください。よろしくお願い致します。
Posted by cran at 2006年12月19日 00:11
こんばんは。コメントありがとうございます!

★lovelytellyさん★
>オチを確認するためだけに
ちょっとわかる気がします。(笑)
確かに、3年ぐらいじゃ、ほとんど条件が変わってないし、
おまけに婚約者までいるし。
でもその3年の間に、二人にとって、弘人、または奈緒を越える
人とはめぐり合えなかった、というのも事実。
ただ、斉藤さんが可哀想すぎますね・・・。

★ひろくんさん★
ひろくんさん、今が一番忙しい時期なんですね。
あと少しで、落ち着きますか?
お身体に気をつけて、頑張ってくださいね!

★youさん★
どちらかが命を落とすドラマだと、私も思っていました。
斉藤さん、いい人過ぎます・・・。

★けたさん★
説得力が伝わってこない、というのに同感です。
若い二人の恋はロマンティックだったけれど、
そこだけが見せ場だったような!?
なんだかもったいない気がします。

★cranさん★
3年目の入院っていうのが、ちょっと残念なトリックでした。
具合が悪くてイガイガ触れなかったのなら尚更、
奈緒は裕子にでも伝言頼めばよかったのになー。

リンクの件ありがとうございます!
こちらもリンクさせていただきますね!
Posted by ちーず at 2006年12月24日 21:35
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