2007年01月20日

花より男子2(リターンズ) 第3話

『ばいばいバカ男』
 
つくし (井上真央) は、道明寺司 (松本潤) との約束の場所に向かって
いたが、道明寺と 滋 (加藤夏希) がキスしている現場を目撃してしまい、
激しいショックを受けてしまう。

西門家。西門が美作と類にお茶をたてる。
「今日司、牧野と会うんだぜ。」
「え?俺は大河原滋と会うって聞いたけど。」
美作 (阿部力)と西門 (松田翔太) の言葉に驚いた花沢類 (小栗旬)、
「ごめん、総二郎。また来るわ。」と言い帰っていく。

「いったーい!何すんのよ!」道明寺に思いっきり突き飛ばされる滋。
「お前こそいきなり何すんだよ!」
「なに?何か問題あった?」
「このサル女が!いきなり唇むさぼりついて!
 俺はムツゴロウじゃねーんだ!」「ムツゴロウって、小粋なこと言うね、司。」
「下の名前で呼ぶんじゃねー!なれなれしい!」
「照れちゃって、もう!
 ほーんと奥手なんだね!司!」
「テメーいい加減にしねーとぶっ殺すぞ!」
「・・・なに。
 アメリカ一年行ってたんでしょ?
 みんなの前でキスするのそんなに抵抗あった?」
「俺とお前はそういう関係じゃねーだろ!」
「あれ?
 だってそういうつもりじゃなかったの?」
「そういうつもり?」
「ここに来てくれって言ったのは司でしょう!?」
「・・・待ち合わせしてるヤツには誰でもキスすんのか、テメーは!」
「違うよ。司だからでしょ!
 司に呼び出されたから、私は嬉しくて。」
「帰れ!」
「は?何言ってんの?」
「お前を呼び出したのは、自分の立場をきっちりわからせる為に
 呼び出したんであって、
 キスする為に呼び出したんじゃねーことはアカシロだろうが!」
「アカシロ?なにそれ?」
「もう、ウゼーな、バカ相手にしてっと!」
「なによ、どういう意味よ!?」
「だから、明るいという字に白いという字でアカシロ!
 お前が勘違い女なのはアカシロだって言ってんだよ。」
「そっか!明白って言いたいんでしょ!」滋が笑い出す。
「ウルセー!帰れ!」
「何だよ、もう!わかったよーっ!」滋が立ち去る。
「まったく・・・。」
イライラしながら辺りを見渡しつくしの姿を探す道明寺。
「っていうか誰探してんの?」滋が顔を出す。
「もうお前には関係ねーんだ。」
「ムカツクーーーっ!!」怒りながらその場を去る滋。

その頃つくしはバイト先の団子屋・千石屋にいた。
「行くのやめた?」優紀 (西原亜希) が驚く。
「そう。」
「で、途中で帰ってきちゃったの?」
「そう。」
「だって、つくしから道明寺さんのこと誘ったんじゃないの?」
「・・・そう。
 でもよく考えたら、もうすぐ学部進学のテストもあるし、
 それどころじゃないな、って思ってさ。」
「で、道明寺さんには連絡したの?」
「あいつは、どうせ来なかったっていうか、
 私のことなんかなんとも思ってないから。」
「・・・」

そこへ、類がやって来る。
「よっ!」
「・・・どうしたの?花沢類。」

=恵比寿ガーデンプレイス=
つくしのことを待ち続ける道明寺。
滋がその様子を隠れて見つめている。

類と並んで歩くつくし。
「いいの、バイト。」
「いいのいいの。
 どうせ今日は、お休みもらってたから。」
「ふーん。」
「でもさ、花沢類がうちの団子屋訪ねてくるの初めてじゃない?」
「うん?そうだっけ。
 あそこに行けば牧野に会えるかなと思って。」
「なになに!?
 私の顔が見たくなったわけ?」
「そう。」
「え!?」
「何となく牧野の顔が見たくなってさ。」
「・・・そ、そりゃ、光栄でございますわ。」
類の優しさが、傷付いたつくしの胸にしみる・・・。
「でも、実際いると思ってなかったから、
 正直びっくりした。」

=恵比寿ガーデンプレイス=
「どういうつもりだ。あのクソ女!」
寒さに耐えじっとつくしを待つ司。
そんな司を見つめる滋。

喫茶店。
「本当は司に会うはずだったんでしょう?」
「え!?」
「行ったの?」
「・・・いや。」
「行って、何か言われて帰ってきちゃった?」
「いや・・てか、何で会うはずだったって知ってんの?」
「司、みんなに牧野に会うって言ってたみたいだから。」
「・・・そう。」
「何かあったんでしょう?」
「・・・別に。
 なんだか、途中でバカらしくなって、
 行くのやめちゃっただけ。」
「行かなかったんだ。」
「・・ほら、道明寺とのことは、もう終わったことだし。」
「待ってるかもよ。」
「え?」
「司、そういうとこあるじゃん。」

類の言葉に、つくしは、道明寺が雨の中傘も差さずに自分を待って
いてくれたことを思い出す。

「本当に、すっぽかしたままでいいの?」
「・・・」

日が暮れても、道明寺はつくしのことを待っていた。
司を見つめる滋は、ある人物の姿に気づく。
司の母・道明寺 楓(加賀まりこ)の秘書・西田(デビット伊東)だ。

「坊ちゃん。会長がお呼びです。
 もうこれ以上待っても、牧野つくしは現れないかと。」
「・・・なんで知ってんだよ。」
道明寺はようやく諦め、西田の後に続く。

「あの人を待っていたわけじゃないよな・・。」滋が呟く。

滋は司が誰と待ち合わせしていたのか知りたくて
寒い中ずーっと待っていたんですね。
つくしが来なくて、良かったのかな。


部屋で勉強するつくし。
だが、道明寺と滋のキスが頭に浮かび、集中できない。
その時、道明寺との専用携帯から『ダース・ベイダーのテーマ』が
鳴り響く。
携帯を入れた引き出しをそっと開けてみるつくし。
『俺様』の文字に、引き出しを閉じてしまう。
「・・・何なんだよ・・・。」
つくしは布団のもぐりこむ。

「携帯なってるよ。出ないの?」誰かの声。
「え!?」
飛び起きて見ると、滋が部屋に立っている。
「うっそ・・・。」

その日、牧野家の夕食のテーブルに豪華な料理が並ぶ。
北京ダック、エビチリ。角煮、チャーハン、ビーフン。
滋が専用シェフに作らせて持ってきたのだ。
「パパ、こんな料理、テレビ以外で目にすることが出来るとは
 思わなかった!」
「匂いだけでご飯、何倍食べれるかな!?」
ターンテーブルを回しながら感激する晴男(小林すすむ)と
進(冨浦智嗣)。
「っていうか、何でいるの!?」とつくし。

=道明寺家=
「またオメーの仕業か。」司が楓に言う。
「何の話?」
「テメーが牧野来させないようにしたんだろう!?」
「あー、あの子は来たわよ。
 そして、自分の意思で帰った。」
「どういうことだ。」
「自分の旨に手を当てて、よーく考えてごらんなさい?」
「・・・」
「来週、大河原ご夫妻が来日なさるわ。」
「は!?」
「これをもって正式な婚約とし、
 大々的にマスコミに発表するからね。」
「冗談だろ・・」
楓が嬉しそうに笑う。

司のことを楓はずっと見晴らせていて、
司と滋のキスのことも、つくしがそれを見て帰ってしまったことも
全てお見通しなんですね。


=牧野家=
美味しいご馳走に、笑いの絶えないつくしの家族。
北京ダック、食べ方間違ってません?
肉だけ食べて、皮が残してあるような!?(笑)

「北京ダック、美味しいね!」と進。
「美味しいなー!」と晴男。
「良かったですー!」滋も楽しそうに笑う。

F4専用ラウンジ。
「マジで!?」美作と西門が驚く。
「もう参っちゃったよ。」
「何しに来たんだよ、大河原滋は。」と西門。
「だから・・・」

「聞いてよつくし!
 あいつったら人のことを呼び出しといて、
 いきなり帰れとか言って、訳わかんなくない!?」と滋。

「愚痴聞かされたわけ?」
「しかも結局、泊まっていっちゃったんだよね。」
「はぁ!?」

「私友達の家に泊まるの初めて!」
「あ、あの・・・」
「なんかワクワクするよねー!
 ・・・ずっと親友でいてね。つくし。」
「あの、さ。滋さん、」
つくしが滋を見ると、彼女はもう眠ってしまっていた。
「寝るのはやっ!!」

「最高にハッピーなやつだな。」と西門。
「でも何でいかなかったんだよ、牧野。」と美作。
「え?」
「行けば大河原滋も何となく気付いたんじゃないのか?
 司がまだ牧野に未練があるってことに。」と西門。
類も三人の会話を見つめる。
「司の狙いはそこだったんじゃないの?」と美作。
「みんな大きな勘違いしてるよね。
 道明寺は私のことなんとも思ってないし。」
「俺はそうは思わないけどな。」と西門。
「待ち合わせ場所に滋さん呼び出しているわけでしょ、実際。
 見せ付けたかったんじゃないの?仲のいいとこ!
 はっきり言ってやること陰険なんだよ、あのバカ男!
 それで滋さんにだって帰れとか言って、意味不明だし!
 バカ男の気分次第で振り回されて、
 みんな大迷惑だよ!」

「振り回してんのはどっちだよ。」道明寺がやって来る。
「え・・」
「呼び出してすっぽかすって、どういうつもりだよ!」
「きたきた。」
「何がきたきただ!
 お前俺様のことおちょくってんのか!?」
「おちょくってんのはどっちよ!!」

「まぁまぁ、落ち着けって。」美作が割って入る。

「俺がいつまで待ったって思ってんだよ。」
「待ってたの?バッカじゃない!?」
「お前いい加減にしろよ!
 ごめんの一言も言えねーのかよ!」
「待たされるようなこと自分がしてるからでしょ!」
つくしはそう言い階段を駆け下りていく。

「司!」と美作。
「なんだよ!」
「何やった。
 すっぽかされるようなおいた仕出かしたのか?」
「・・・別に俺は・・・
 あのサル女に・・・」
類がラウンジの階段を下りていく。
「あのサル女に・・・
 牧野にはかなわねーってことをわからせたかっつーか、 
 俺は牧野と、きちんと向き合おうって思ったんだよ・・・。」

「あり得ないっつーーの!!」
非常階段で叫ぶつくし。
「なんだい、あの態度!
 何も知らないと思って!
 キスまでしといて、何であんなに偉そうなのよっ!」
壁を蹴りながら怒りを爆発させるつくし。

「キスしてたんだ、司。」
「え!?」
階段に類が寝転がり、本を読んでいる。
「それ見て帰って来ちゃったわけか、牧野。
 そっかそっか!
 そういうことだったんだ。
 でも、何でそのあと司、大河原滋にも帰れって
 言ったんだろうね?」
「誰でも良かったんじゃないの?
 私に嫌な思いさせられれば・・・。」
「・・・そっか。」
「もうやめよう、この話は。
 あいつのこと話してると、頭、バカになってくるから!」
興奮気味に話すつくしを見て微笑む類。
「そうだ!花沢類、勉強手伝って。」
「え?」

車の後部座席に座り、辛そうな表情を浮かべ町の景色を見つめる
道明寺。
町を行くホームレスの姿に、悪夢がよみがえる。
司の脳裏から消えることのない悪夢・・・。
あの男(鶴見辰吾)と一緒に仕事をしていた時のこと、
彼の家族、彼のホームレス姿、そして・・・
ビルの屋上から飛び降りるその男。

車が急ブレーキをかける。
「何やってんだよ、危ねーじゃないか!」
「申し訳ございません。
 突然人が飛び出してきまして。」
見ると、車を止めた滋が笑顔で手を振っている。

=図書室=
「牧野が弁護士ねー。」と類。
「法学部第一希望なんだけど。」
「成績足りてんの?」
「ギリギリ。
 今度のテスト次第。」
「それってさ、静の影響!?」
「そう。
 静さんみたいな人になりたい。
 自分をしっかり持った、女性になりたい。」
「静ね、再来週帰ってくる!」
「へー。会いたいなー・・・。」
類が嬉しそうに微笑む。

司の車に乗り込む滋。
「ね!どこ行くの!?」
「・・・」
「ねー、どこ行くの?司ー。」
「うるせーな!」道明寺は車を降りて歩き出す。
「ちょっと待ってよー!何よ、プリプリして!」
「お前の存在が俺を苛付かせんだよ!」
「何それ!
 婚約者に対して、ちょっと、冷たすぎると思うんだけど!」
「俺はお前を婚約者だなんて認めてねー!」
「認めなくても、そういう運命なんだよ、私たち!」
「運命!?」道明寺が立ち止まる。
「・・・そうでしょ?」
「おいサル!
 お前だってわかってんだろ!?
 今回の結婚の裏に、どんな思惑があるか。」

その頃・・・
外国人と会う楓。
「来月までには結論を出してください。」
「問題ありません。最善をつくします。」と楓。
「来月、来月ですよ!」
男たちが帰った後、楓は書類を床に投げ捨て、その場に頭を抱えて
座り込む。
「会長、少しお休みになった方が、」
心配そうに西田が言うと、楓は微笑みを浮かべて立ち上がる。

楓も苦労しているんですね・・・。

「だから、大河原財閥と提携しないと、
 道明寺グループの未来はないんじゃない?」滋が道明寺に言う。
「俺はお前と一緒にならないで、うちのグループの未来を
 切り開いていく方法を考える。」
「・・・そんな、いい方法なんて・・見つからないよ。」
「それより何より、俺はお前とは違う女と
 運命を共にしてーんだよ。」
「・・・」

=千石屋=
「運命!?」優紀が聞き返す。
「そう!どう思う!?
 私たちは運命の二人にはなり得ないわけ!?」
団子を食べながら滋が訴える。
参考書を開きながら聞く様子を伺うつくし。
「どうだろう・・・。」

「運命っていうのはね、所詮、結果論なんだよ。」
千石幸代(加藤たか子)が言う。
「女将さん・・。」
「おや、あんた見ない顔だね。
 二人のお友達かい?」
「はい!親友です!」
「そう。
 あなたが一生懸命恋をして、
 ふられてもふられても頑張って、
 結果結ばれたら、それが運命なの。
 つまり運命とは、切り開くものなの。 
 自分次第でどうにでもなるものなの!
 もっと言っちゃえば、運命とは、こじ開けるものなの!」
「どっかで諦めの気持ちが出てきたら、
 それで諦めちゃったら、
 運命の人じゃなくなるんですね!」と滋。
「西門さんが・・・
 西門さんが、私の電話にでてくれないんです。」突然優紀が言う。
「こじ開けてみれば?運命。」と滋。

「あー、もしもし?明君?久し振り!
 ねー、あんたら明日、何してる?
 あっそう!なるほど!」
突然明に電話をする女将、
「明日、明君の家に、あんたの運命の人も来るってよ!」
と滋に言う。
「えーっ!?美作さんち訪ねて大丈夫かな。
 どうしよう!女将さん!!」

「ね、つくしはいないの?運命の人。」
「え?」
「私思ったんだけどさ、
 花沢類さんって、つくしのこと好きっぽくない!?」
「え・・・」

「つくし!明日さ、一緒に美作さんちに行くの付き合って!
 お願い!」優紀がつくしに頼む。

翌日。
西門に会いたい一心で 優紀は、つくしと一緒に美作家を訪れる。

バラのアーチをくぐりぬけると、
「いらっしゃーい!
 明君の女の子の友達が遊びに来るなんて、
 初めてのことなのよ!
 さあ!こちらへどうぞ!」
フリルのドレスに、大きなリボンをつけた可愛らしい女性(西村知美) が
出迎える。
「カワイイお姉さんだね。」
「うん。」
「なんか、すごいお家だね・・・。」
立派な家に飾り付けられたバルーン、ぬいぐるみ。
そのラブリーさに圧倒される二人。

「よ!もうすぐ総二郎来ると思うけど、ま、座んなよ。」
「失礼しまーす・・」
「何お飲みになる?」女性が聞く。
「あ、お構いなく。」
「昨日焼いたクッキーがあるから、食べない?」
「もういいよ。ほっといてくれて構わないから。」と美作。
「何!明くーん。そういう言い方ないじゃなーい!
 せっかくお友達が来るってわかって、
 私一生懸命作ったのよー。」
「わかったわかった!」
「お友達に喜んでもらおうと、思ってたのに・・・。」と泣き出す女性。
「あ、あの、いただきます!」
つくしと優紀の言葉に、女性は笑顔を振りまき、スカートをひるがえし、
部屋の置くに消える。

「ったく・・・。
 あ、悪い。びっくりした?
 いっつもあの調子なんだよね。」
「いえ、そんな。」とつくし。
「きれいなお姉さんですね。」と優紀。
「あ、あれ、お袋なんだよ。」
「え!?」
「嘘でしょ、あの人、お母さん!?」
「いい年して恥ずかしいんだけどさ。」

「お兄ちゃまーーーっ!」
母とお揃いのドレスを着た双子の少女・絵夢 (北山伊万里) と
芽夢 (北山向日葵) が美作に抱きつく。
「誰?この人たち。」
「友達だよ。」と美作。
「本当に、お友達!?」
「俺の妹。双子。」美作がつくし達に言う。
「カワイイ!」「お名前は?」
「美作絵夢です!」
「美作芽夢です!」
「こんにちは。」
「だめだよ、二人とも。
 お兄ちゃまは絵夢と結婚するんだからね!」
「違うよ、芽夢と結婚するんだよ!」
「わかったわかった。
 二人とも、ママの所に行きな。」
「やだーーー。」
「ほらほら、二人とも。
 あっちにケーキがあるから行きましょう。」
美作の母親がお茶とクッキーを持ってきた。
「ケーキー!!」
「じゃ、ごゆっくりしていってくださいね。ウフフフ。」
母と妹たちが部屋を出ていく。

「・・・すごいですね。」
「俺が落ち着いた大人の女性に走るわけが、
 ちょっとはわかるだろ?」
「わかるような・・わからないような・・・。」とつくし。

そこへ西門がやって来た。
「あ!?」優紀の姿に驚く西門。
「何で?」西門が美作に聞く。
「今日、総二郎遊びに来るって言ったら、
 優紀ちゃん、来たいって言うから。」
「このおせっかい野郎!」
西門は美作にささやくと、優紀たちに微笑み、
そして帰ってしまう。
「あ!ちょっと!西門さん!」
優紀がその後を追う。

道明寺もやって来た。
「あ・・」驚くつくし。
「せっかくだから、コーヒー一杯飲んでいきなよ。」と美作。

類がやって来る。
「ごめんね、遅くなって。
 みんなは?」
「いろいろ訳ありだわ。」
美作はそう言い、テラスを指差す。
道明寺とつくしが少し間を開けて座っている。

「この前の、ことだけどよ。」
「見たよ。滋さんとキスしてるとこ。」
「いや・・・あれは、」
「滋さんって、お嬢様だけどすごいいい子だし、
 やっぱり、世界の道明寺財閥の跡取りのお嫁さんになる人は
 正直違うなーって思った。」
「いや、俺があいつを呼んだのは、」
「もういい。
 もう聞きたくない。
 ・・・ていうか、今更話すことなんてないよね。
 離れ離れになって、遠距離になって、
 なんとなく私ら付き合ってんのかなーなんて
 思ったりもしたけど、実際そうじゃなかったわけじゃない?
 よくさ、別れた後親友になったりとか、
 ずっと仲良しでいるとかあるじゃん。
 そういうのって、私無理かも。
 どこかで、きちっと線を引いて、
 一切会わないとか。
 そういう風にしないと・・・無理だわ。私の場合。」
「・・・牧野、俺・・・
 お前に、きちんと話しないと。」
「ごめんなさい。
 この間は、いきなり電話とかして。
 ・・・もう、そういうこともしないから。」
「・・・」
「・・・バイバイ。」
笑顔を浮かべて道明寺のそう言い、立ち去るつくし。

部屋の窓から、類はつくしが泣きながら立ち去るのを見ていた。

道明寺は呆然と立ち尽くし・・・。

つくしの後を追う類。
だが、声をかけることが出来ずに彼女の背中を見送る。

一年前の誕生日につくしからもらったクッキー。
道明寺は切ない表情で、割れてしまったクッキーに
そっと触れてみる。

街を一人歩く滋。

道明寺への今年の誕生日プレゼントの箱を開けるつくし。
中には、道明寺の顔をかたどったクッキーが5枚。
それをしばらく見つめたあと、つくしは箱ごとゴミ箱に捨て、
そして勉強に取り掛かる。
そこへ晴男がやって来た。
「つくし、ちょっといいか?」

晴男が家族を集めて話す。
「これからみんなに、とても重要な発表があります。」
「何!?ついに管理職に昇進とか!?」と千恵子。
「パパが参加した、決死のプロジェクトが、失敗に終わった。」
「え・・・」
「パパは一生懸命頑張ったんだが、結果が付いてこなかった。」
「それで、どうなっちゃうの?」
「パパ、これではイカン!と思って、
 株に手を出しました。」
「株!?うちの株なんかやるお金ないわよ。」と千恵子。
「そう。うちにはないんで、会社のお金を使ってやってみた。」
「えーっ!?」
「やるね、パパ!」と進。
「やっただろ、パパ!」と晴男。
「やっただろ、じゃないでしょ!
 何考えてんのよ。」
「儲けが出れば問題ないと思ったんだよ。」
「儲け出なかったの?」とつくし。
「なんとかする。
 牧野家始まって以来の想定外のピンチだが、
 絶対なんとかする!
 だから・・・みんなも・・・これからも・・・
 力を合わせてくれー!」

=千石屋=
深夜のバイトを探すつくし。
優紀はつくしを心配するが、つくしは一番自給のいい、
工事現場警備スタッフに決める。
「もうすぐ、学部進学テストで、勉強も大変なんでしょ?」
「でも丁度いいっていうかさ。
 今は何かに没頭したいっていうか。」
「でも倒れないように気をつけなよ。」
「うん。
 そういえば優紀さ、西門さんとはどうした?そのあと。」
「無理やりカフェまで引っ張ってったんだけどね・・・。」

=カフェ=
「へー。優紀ちゃんのお母さんお茶習ってたんだ。」
「はい。大分昔の話みたいですけど。」
「免許持ってんのかな。」
「さぁ・・・。どうでしょう。」
「わかんねーか。
 お母さんのたてたお茶、美味しかった?」
「さぁ・・・。飲んだ記憶ない、です・・ね。」
「まああれか。
 お茶のこと、興味ねーか。」
「さぁ・・・、あ、いえ、あの、
 そういうわけじゃないんですけど・・。」

「それで・・そのあと何となく、気まずくなって、
 二人して沈黙になっちゃってさ。」優紀がつくしに言う。
「そっか。」
「でね、努力しないとって思ってさ。」
「努力!?」
「やっぱお茶に関する知識増やさないと、
 西門さんのこと理解しているとは言えないだろうと思ってさ。
 ただがむしゃらにぶつかっていくだけじゃダメかなーと思って。
 行ってきた!」
「え?行ってきたって、どこに?」

=ミラージュ やすらぎ=
優紀は、西門に素っ気なくされてもめげずに、ネットで検索して
茶道サークルに入会し、そこで日向更 (貫地谷しほり) という
親切な女の子に出会う。

「でもあの人、どっかで会ったことある気がするんだよな。」
優紀がつくしに言う。
「でもすごいね、優紀。」
「なにが?」
「知らない世界に一人で飛び込んでいっちゃって。」
「そう?」

「やっぱり恋をすると、パワーが沸いてくるものなのね。」と女将。
「女将さん、聞いてたんですか?」
「がんばりなさい!
 そういうガッツが、運命の扉を、こじ開けるんだから、ね!」
「はい!!」

道明寺が母・楓を訪ねていく。
「ちょっと、話があるんだけど。
 俺はやっぱり、牧野のこと、」
「口を慎みなさい!
 あなたの不用意な一言で、どれだけの混乱が起きるか、
 嫌ってほど、わかっているはずでしょう!?」
母の言葉に、男が飛び降りる姿が脳裏に浮かぶ。
「大河原財閥の令嬢と破談になって、
 単なる貧乏人の小娘と一緒になるなんてこと
 発表してごらんなさい?
 あの時より、もっと沢山のグループ関係者の生活に、
 影を落とすことになるわよ。」
「それでも・・・それでも企業が上手くいくことは
 あり得ねーのかよ。」
「あり得ない。
 やれることは、全てやったの。
 もう他に打つ手はないわ。」

その帰り。
「滋さんって、お嬢様だけどすごいいい子だし、
 やっぱり、世界の道明寺財閥の跡取りのお嫁さんになる人は
 正直違うなーって思った。」

道明寺はつくしが言っていた言葉を思い起こし・・・。

外国人が道明寺のことを英語で噂する。
『見ろよ!あのくるくるパーマ!
 あれが今の日本ではやってる髪形なのか!?』

「バイバイ。」つくしの寂しそうな笑顔。

道明寺は、自分の頭を笑う三人の男たちに次々と殴りかかる。

警備の仕事を始めるつくし。

男たちを殴りつける道明寺。

道明寺は携帯を取り出し・・・。

「これからもうひと頑張りすっかなー。」
独り言を言いながら帰宅すると、滋が階段に腰掛け待っていた。
「滋・・さん?」
「つくし!!」
「どうしたの、こんな遅い時間に。」
滋がつくしに抱きつく。
「うちの人たち、
 ・・滋さん?」
滋が泣いている。
「私ね、司に、付き合おうって言われた・・・。 
 私、嬉しくてね。居ても立ってもいられなくってね。
 アイツ・・いきなり呼び出してきて・・・。」

=ビルの屋上=
「どうしたの?司。」滋が訪ねる。
「・・・」
「何よ、怖い顔をして。
 せっかく急いできたのに、また帰れとかナシだから。」
「付き合ってくれ。」
「は!?」
「俺と、付き合ってくれ。」
「・・・」
「お前を好きになるように努力する。」
涙を浮かべてそう告げる司・・・。

「私、嬉しくて、気が変になりそうでね。
 涙が止まらない・・・。
 涙が止まらないよ・・・。」
「・・・」
「私・・・こんなに・・・本当に・・・
 司のこと、好きになってた・・・。
 どうしよう、つくし・・・。
 どうしよう・・・。」
そう言い泣き続ける滋。
「・・・滋さん。」
「うん・・」
「・・・おめでとう。」
 良かったね。」
つくしは涙を浮かべて、滋に祝福の言葉を伝えるのだった。

=学校のカフェ=
ランチを取りながら勉強するつくし。

=千石屋=
「嘘でしょう!?」優紀が聞く。
「それで滋さん泣いちゃってさ。
 もうめちゃくちゃカワイイの!
 滋さんって、もっとあっけらかんとしたタイプかと
 思ってたけど、ものすごく女の子っぽくってね。」

「運命の扉、こじ開けちゃったのね。」と女将。
「・・・そうですね。」つくしが笑顔で答える。
「でもいいの?つくしちゃんは本当にそれで・・・。」
「全然! 
 なんか、こっちもすっきりしましたよ。」

=道明寺家=
「本当かよ、司。」西門が聞く。
「ああ、こんなこと嘘ついたって仕方ねーだろ。」
「何でだよ。牧野はどうすんだよ。」と美作。
「・・・そもそもアイツとは終わってんだよ。」
「本心じゃねーだろ、それ。」と西門。
「無理してんの見え見えだぞ。」と美作。
「・・・俺はもうガキじゃねーんだよ。」
「出たよ。」と西門。
類は黙って本を読んでいる。
「最近何かって言うとそれだね。」と美作。
「なんか大人にならないといけない事情でもあるわけ?」と西門。
「だから、自覚の問題って言ってんだろ!
 俺は今、大人の階段上り下りしてるんだ。」
「上り下りって!」と美作。
「降りちゃマズいだろ。」と西門。
「それじゃ今回は、大人になった司が選んだ道ってこと?」と類。

工事現場で働くつくし。

「そう!
 これが俺様の生き様なんだよ!」と道明寺。
「もし司が本気で言ってるんなら、俺は祝福するよ。」と類。
「しつけーな!
 思いっきり本気以外の何者でもねー!」
「それじゃ、おめでとう。」
「・・・ありがとよ。」

試験勉強をするつくし。

=道明寺家=
「司、本当におめでとう!
 これで、あなたは立派な、道明寺財閥の次期経営者よ。」
「・・・」
「滋さんのご両親も、とってもお喜びになると思うわ!」
ワインで乾杯し、一人ご機嫌の楓。

勉強するつくしに、千恵子が差し入れを持ってきた。
「あんまり無理しないでね。」
「テスト終わるまでだから。」
「頑張って!」

=学校=
リリーズが噂する。
「なーんかものすごく必死で悲惨よねー。」
「ほーんと哀れよね!」
「道明寺さんが正式に大河原滋さんと婚約したからでしょ!」
「勉強で必死に悲しみを紛らわせようとしてるんじゃない!?
 ホーッホッホッホ!」
彼女たちを無視して必死に勉強するつくし。

=道明寺家=
一年前の誕生日につくしからもらったクッキーにそっと触れる道明寺。
切ない表情で見つめ、一口かじる。

「お時間です。」西田が呼びにきた。
クッキーをゴミ箱に捨てる司。
「後悔なさりませんか?」
上着を渡しながら西田が言う。
「なんだ。オメーはどっちの味方なんだ!?」
「私は・・・正義の味方のつもりです。」
「つまんねーんだよ、死ね、バーカ!」
西田の首根っこを掴み、道明寺が言う。

千石屋のバイトを終えたつくし。
体調の悪そうなつくしを心配する優紀。
明日のテストまではと、つくしは次のバイトに向う。

楓と司があるホテルに降り立つ。

個室で、大河原夫妻と振袖姿の滋が待っていた。
「ごめんあそばせ、お待たせして。」と楓。
「こちらこそ、ご無沙汰しております。」
「よろしくお願いします。」

車を停めようとするつくしの視界がぼやける。
そして、つくしはその場に倒れてしまう。

道明寺家と大河原家が食事をする中、
西田は落ちたナプキンを拾うふりをして、あるメモを司に渡す。

『牧野つくし
 救急車で三楽病院へ
 詳細不明』

「・・・すみません。失礼します。」

司は楓が止めるのも聞かず、部屋を飛び出していく。

トイレに席を立っていた滋は、司が飛び出していくのを見かけ・・・。

病院に運ばれたつくしの元へ、司は全力で街を駆け抜け・・・。


地位と権力があるゆえに自由になれない道明寺。
ある出来事に自由な恋愛ではなく、親が決めた結婚へと選びます。
滋を呼び出し、「お前を好きになるよう努力する。」
そう告げる道明寺の瞳には、涙が浮かんでいました。
つくしとの決別の涙でしょう。
お金と力があるなんて、羨ましいばかりと思っていたけれど、
どうやらそうでもなさそうです。

つくしと道明寺のことを知らない滋は、まっさきに泣くほど幸せな
気持ちをつくしに伝えます。
涙を浮かべて祝福の言葉を言うつくしが健気で、切なかったです。

ずっとつくしを見張っていた西田は、
つくしと司の真剣な思いに気付き、
応援してあげたくなったのかもしれません。
(この辺、原作覚えてません・汗)



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花より男子原作本



キャスト

牧野つくし(井上真央)
道明寺 司(松本 潤)
花沢 類(小栗 旬)
西門総二郎(松田翔太)
美作あきら(阿部 力)

松岡優紀(西原亜希)
大河原滋(加藤夏希)
浅井百合子(瀬戸早妃)
鮎原えりか(深田あき)
山野美奈子(松岡恵望子)
三条桜子(佐藤めぐみ) (友情出演)

藤堂 静(佐田真由美)
西 田(デビット伊東)
織部順平(生田斗真 (1話ゲスト)
千石幸代(加藤たか子)
牧野 進(冨浦智嗣)
牧野晴男(小林すすむ)
牧野千恵子(石野真子)

(鶴見辰吾)

道明寺 椿(松嶋菜々子) (特別出演)
道明寺 楓(加賀まりこ)


スタッフ

製 作 … TBS
制 作 … TBSテレビ
原 作 … 神尾葉子 『花より男子』
(集英社マーガレットコミックスより全36巻、
 現在、完全版全20巻が発売中)
脚 本 … サタケミキオ
プロデューサー … 瀬戸口克陽
三城真一
演 出 … 石井康晴
坪井敏雄
武藤淳
音 楽 … 山下康介


井上真央さんの主な出演作品


この記事へのコメント
道明寺がちゃんとつくしと向き合おうとしていたことが嬉しいです^^つくしもちゃんと道明寺と向き合ってほしいなぁと思いますw
Posted by rei at 2007年01月20日 10:31
ちーずさん、こんにちは、内容が段々雑になってきましたね、最初の格調高さが崩れてきました、いきなり西田が暗躍しだしました、誰の味方でしょうか!?
Posted by ウルトラセブン at 2007年01月20日 14:04
司も、無理して大人になっちゃったなぁ。って感じですね。まだ、自由奔放なお馬鹿なおぼっちゃまでいて欲しかった。
滋は、憎めない良い子ですよね。^^可愛い。一所懸命で。
そして、類が、どんどん積極的になってきてて、怖いです。ちょっと。次週予告のキスシーンも気になるし。><あ〜、早く放送日、来い〜。

あ、前に書き込んだ、のだめカンタービレのコンバスの眼鏡の人の名前が分かりました。山中崇さんだそうです。^^
Posted by アゲハ at 2007年01月20日 20:00
ちーずさんこんばんは、サイドバーの件もう一台のノートPCで確認したところ何でもありませんでしたいま常時開いているPCの環境かもXPのIE6ですが調べてみますお手数をおかけしました。

またまた予測がはずれました、センスないのかも!ある程度の監視はあるものの司がだした答えなのですね、道明寺家の存続が問題だと解りましたが鶴見さんは懇意にしている社員の一人?飛び降りるシーンでは小奇麗な服装でしたがゴミを漁るシーンもあり「バンザイ」も気になります!おそらく生きているのかな?そこからの復讐劇で今の道明寺家が…なんて性懲りも無く展開を考える自分は妄想族でしょうか?
Posted by けた at 2007年01月20日 21:32
ちーずさん、こんにちは。
やっと、司らしさが出てきて嬉しいです。
つくしは、2になって、なんで?と思うくらいよく泣きます。雑草パワーで、どんどん進んで欲しいものです。
花沢類が、さらにカッコ良くなってきました。司とはちがう、たくましさのカッコ良さ。う〜ん、今まで絶対、司♪と思っていた、オバサンは、ここに来て2人目のファンになったようです(笑)
Posted by mari at 2007年01月25日 17:41
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