2007年02月24日

花より男子2(リターンズ) 第8話

『四角関係の決着』

「今日は、ここに泊まらせてもらうから。
 婚約者なんだから、私たち。
 誰も文句は言えないと思うけど。」
「滋・・・話が、」
「もうすぐだね、うちとの合併も。」
道明寺 (松本潤) の言葉を遮る滋(加藤夏希)。
「パパがね、大学に入ったら道明寺家に住んで、
 花嫁修業でもしたらどうかって。 
 4年待てなければ在学中に結婚しても構わないって。」
「お前は親のレールに乗っているだけだよ。」
「え・・」
「俺は好きな女は・・」
「好きな女は自分で決めたい・・・。
 でも、それで私を選んでくれたんだよね。」

「俺と・・・付き合ってくれ。
 お前を好きになるように努力する・・。」
司の滋への告白。「だから・・・努力、」
「何もしてない!!」
「え・・」
「司は、まだ、私を好きになる努力を何もしてない・・。」
「・・」
服を脱ぎ始める滋。
「・・・」

「黙ってそのままはダメだよ。」
優紀(西原亜希)がつくし(井上真央)に電話で言う。
「そうなんだけどさ・・」
「何かあったらどうすんの!?」
「何かって・・あるわけ、ないよ・・。」
「滋ちゃんの心はますます離れられなくなっちゃうよ。」
「・・・」

「風邪引くぞ。」滋から目を反らして道明寺が言う。
「・・なにそれ。」
「服を着ろって言ってんだ。」
「私、いつもふざけてるけど、
 ふざけてこんなことやってるわけじゃないよ。」
「・・・」
「ちゃんと見てよ。何も思わないの!?」
「・・・思わねー。」
「・・・そっか。
 男の人は、チラリズムの方がぐっときたりするんだもんね。」
そう言いスリップを身につける。
「滋、」
「こんなのどう?
 あ、それか、ガーターベルトとか!」滋はそう言いセクシーポーズ。
「話があるんだ。
 本当にお前には、」
「聞かないよーーー!!」ベッドに伏せて耳をふさぐ滋。
「ちゃんと聞いてくれ!」
「わーーーっ!!」
「努力するとか言っといて悪かったと思ってる。
 お前には本当に申し訳な、」
「謝らないでよ!!」
「・・・」
「今更何言ってんのよ・・・。
 謝れば何したっていいわけ!?
 冗談じゃないわよ。」
イスを持ち上げる滋。
「俺は牧野が好きだ。」
「・・・」
「俺は牧野を必死に諦めようと思った。
 けど無理だった。
 あいつは・・・俺の中で最強で・・・」

部屋で不安そうに膝を抱えて待つつくし。

「運命の女は、やっぱり牧野だって思ってる。」
「・・・」
「だから滋とは・・・」
「いやぁ!!」滋がイスを放り投げる。

つくしはその音を聞き・・・。

道明寺の部屋の前。
「道明寺・・・入るよ。」
ゆっくり、部屋の奥へと進んでいく。
すると・・・
半裸で道明寺にまたがる滋が、振り返りつくしを睨みつける。
つくしは慌てて部屋を飛び出す。

「つくしは応援するって。
 司と付き合えて良かったねって。」
「牧野も苦しんでたんだよ。」
「・・・」
「でも悪いのは俺だ。
 今までズルズル、はっきりしなかった俺が全部悪いんだ。」
「じゃあ、あの時、何で付き合おうって言ったのよ!」
涙をぽろぽろとこぼしながら滋が言う。
「・・・
 お前の好きにしろ。
 ・・・気が済むまで殴れ。」
「・・・好きだったのに・・・。
 本気で好きになったのに・・・。」
そう言い道明寺の胸を叩く滋。
「ごめん・・・」
「酷いよ・・・。酷いよ・・・。」
滋は泣きながら道明寺の胸を平手で叩き続けた。

朝。
「朝だよ・・・。
 眠れないっつーの・・・。」
ベッドの上で飛び跳ねながらジャブを打ち続けるつくし!

F4専用ラウンジ。
「別れた!?大河原滋とか!?」
西門(松田翔太)と美作(阿部 力)が声を揃える。
「ああ。」
「納得したのかよ。」
「わかんねー。ずっと泣いてるだけだったから。」
「でもこれで牧野つくしに思う存分一直線か!なあ!」
西門と嬉しそうに道明寺の肩に手を回す。
「ああ。」笑顔で答える道明寺。
「何笑ってんだよ。
 問題はここからだろうが。」と美作。
「問題?」
「おふくろさんが黙っちゃいないだろ!」
「対策、考えてるんだろ?」と西門。
「・・・別にない。」
「は!?」
「婚約取り消しに関しては、きっちり詫び入れる。」
「牧野のことは?」と西門。
「暫くはしらばっくれる。
 これはつまり、大人のやり方よ。」
「こっそり付き合うのか?」と美作。
「ほとぼり冷めるまではな。」
「そんなに上手くいくか・・・。」と西門。
「でも類はどうするんだよ。」と美作。
「え・・・」
「類だってそう簡単には引き下がらねーだろ。」
「女で揉めて、友情台無しなんて、かっこ悪いぞ。
 まして俺ら、天下のF4なんだからよ。」と西門。
「・・・類は・・・
 類は俺の気持ちわかってくれるはずだ・・・。」

その頃、つくしは丁度、花沢類(小栗旬)と会っていた。
「話って何?」と類。
「あのね・・」
「あ!ちなみに俺、牧野のこと諦めないから。」
「え・・」
「何言われてもね。
 俺さ、いっつも最後の最後ですっと引いちゃって、
 後悔すること多いから。
 だから、今回は諦めないことにしてみた。」
「・・・私・・」
「それで?話ってなーに?」
「・・・答えられない。」
「え・・何・・困らせちゃった?
 何話していいかわからなくなっちゃった?」
「そうじゃなくて・・・。
 花沢類の気持ちに、答えられない。
 今はそれしか・・・それしか言えない。」
「・・・司んとこに行くわけ?」
「・・・」
「また苦しむんじゃない?
 あの子とだって、ちゃんと別れたのかな。」
昨晩の滋の鋭い視線を思うつくし。
「確かに苦しむかもしれない。
 でもね、でも・・・
 やっぱり私は、道明寺といると、自分らしくいられる
 気がするの。」
「・・・」
「もう決めたの。
 お前しかいないって言う、道明寺を信じるって。」
「・・そう言いながら・・何度も俺のところに来て、
 泣いて苦しんで・・・。
 だから俺・・・諦めないことにした。」
「・・・」
「牧野を幸せに出来るのは、俺だと思うよ。」
類はそう言うと微笑み、立ち去った。

花沢家。
夜、部屋でヴァイオリンを弾く類。
そこへ道明寺がやって来た。

つくしが道明寺家に戻ると、
「コラ!!どこほっつき歩いてるんだ!」
タマ(佐々木すみ江)が門で叱りつける。
「すいません!」
「さっさと着替えて、夕食の準備!!」
「はい!!」つくしが小走りで屋敷に向かう。
タマはつくしの背中を見つめ・・・。

トントン。
花沢類の部屋をノックする音。
「はい?」
返事がない。
「どうぞ!」
誰も入ってこない。
「誰?」

「よっ!」滋の笑顔に驚くつくし。
「滋さん・・。」

「よっ。」真剣な表情の道明寺。
「司・・・。」

「ちょっと、いいかな。」と滋。

「いいけど・・・」と類。

「どうしたの・・」とつくし。

「話があるんだよ。」と道明寺。

それぞれの思いが交差する。

「話って・・・。」
「昨日、あれから司といろいろ話したんだけどさ。」
「・・・うん。」
「あいつなんか、突然欲情し始めちゃってさ。」
「え・・」
「大きな物音とかしなかった?」
「・・したけど。」
「あれってさ、無理やり司が襲ってくるもんだから、 
 最初は焦って抵抗したわけ。
 でもよく考えたら私ら婚約しているし、
 別に変なことしているわけじゃないからさ。
 それでね、まーいい感じの時につくしが来ちゃうからさ。」
「・・・」
「やっぱり、家のこととかもあるし、
 司も考え直したみたいよ。」
「・・・」
「私と結婚するって!」
「・・あのさ、滋さん、」
「もちろん喜んでくれるよね。」
「いや・・あのね、」
「ごめんね、仕事の邪魔して。
 夕飯の準備とかあるでしょう!?」
滋はつくしの言葉を聞くまいと逃げるように帰っていく。
「嘘でしょ・・・。」と呟くつくし。

花沢家。
「話ってなーに?」と類。
「今日牧野に会ったんだってな。」
「俺は牧野を諦めないって、言っておいた。
 だって・・・牧野を幸せに出来るのは、
 司じゃなくて、俺だって思うから。」
勢いよく類の前に歩み出る司。
「・・・類・・・。」
「・・・」
司は突然土下座をし、類に言う。
「牧野のことは諦めてくれ!」
「・・・え・・・!?」
「確かに俺は、牧野にさんざん嫌な思いをさせてきた。
 類の前で調子こいて、牧野のことはなんとも思ってねー
 みたいなことを、言ったのも確かだし。
 類に・・牧野のこと好きにしていいみたいなことも
 あったけど。  
 でも俺には・・俺にとってはやっぱり・・・
 牧野が運命の女なんだよ。」
「・・・」
「頼む・・・。
 牧野のことは諦めてくれ。
 頼む!!」
そう言い、深く頭を下げて頼む司。
その姿に言葉を失う類。

F4ラウンジ。
「嘘だろう!?」と美作。
「ほんと。」と類。
「俺司が人に謝った姿なんて、見たことないよ。」と美作。
「しかも土下座だろ!?」と西門。
「あのプライドの塊の、俺様がさ!」
そう言い微笑む類。
「昔だったら、力づくでやりたい放題だったのに。」と美作。
「そうだよな・・・。」と西門。
「俺さ・・・
 本当に好きになった人とは、絶対に上手くいかないみたい。」
類は微笑みながらそう言うと、二人に背を向けて歩き出す。
「どこへ行くんだよ。」と美作。
「・・・牧野に会ったら言っといて。
 頑張れって。」

学校帰り、つくしは類がベンチに座る姿を見かけて足を止める。
「牧野。」司が声をかける。
「道明寺・・・。」
類は二人に気付かずに歩き始める。
「俺がお前を守るから。
 迷わないで俺についてこい。」
「・・・」
つくしが類の方を見ると、類が振り返る。
「見詰め合う道明寺と類。
道明寺は拳で胸を3回叩き、そして類をまっすぐ指さす。
類はそれに微笑むと、同じ様に胸を3回叩いて指をさす。
そんな二人の様子に戸惑うつくし。
司も微笑んでいる。
再び二人に背を向け歩き出す類。
「何かあったの?」
「何が。」
「だって・・・なんか・・・花沢類・・・」
「男と男の魂の会話だよ。」
「・・・」
急に怒っていたことを思い出して逆方向へ歩き出すつくし。
「おい!何微妙に怒ってるんだよ!」
「怒ってないよ。」
「怒ってないよ。」
「怒ってんじゃねーかよ。」
「別に!怒ってないって言ってるでしょう!?」
「お前、俺らの関係に嫉妬してんのか?」
「は!?」

振り返った類は、二人のそんな様子に微笑み、
そして又歩き出した。

F4ラウンジ。
「あいつら何であんなに一人の女に真剣になれるんだろう。」
と西門。
「一人の女じゃないよ。
 牧野だからだろ。」と美作。
「牧野か・・・。俺にはよくわかんねーな。」
「あいつらにとって、牧野は特別なんだよ。」
「確かに大河原滋じゃ、司を扱いきれないだろうけど。」

その頃、滋は両親とレストランで会っていた。

F4ラウンジの下のカフェを歩く西門と美作。
「自分にとって特別な存在っていうのは、
 人にはわからないもんよ。
 だろ?」美作が西門をひじで突く。
「え?」
「お前にはお前の特別が、あったようにさ。」

西門のバイクの後部座席に乗る美作。
「ハーレーに女乗っけないのも、そういうことだろうが。」
「そうかもしんねーな。」
「つーかよ、優紀ちゃんとはどうなんだよ。 
 あの子は特別にはなんないのか?」
「あの子は俺に革命を起こしてくれたけど、」
「え!?総二郎!もしかしてもしかしたらもしかするか!?」
「え!?何?何だって!?」

足早に歩くつくしを追う司。
「ちょっと待てよ!
 待てって!
 何イライラしてるんだよ。
 お前は今幸せじゃねーのかよ!?」
「・・・」
「ほら。」
道明寺が手を差し出す。
「手をつないでやってもいいぞ。
 誰に何言われる筋合いもねーだろ。」
「・・・」

「やっぱり、家のこととかもあるし、
 司も考え直したみたいよ。 
 私と結婚するって。」
滋が言っていた言葉を考えるつくし。

「ちょっと、聞きたいことがある。」
「クソババァのことか!?」
「え?」
「ババァのこと心配してんのか。
 もう日本に着いている頃かもしれねーしな。」

会社の前。
車から降りた楓 (加賀まりこ)は、一つ大きなため息をつき、
男たちを引き連れオフィスに向かう。

「・・・」
「ま、使用人は暫くやめとけ。
 タマには俺から言っといてやる。」
「いや、それは、私がきちんと自分でいうから。」

大河原家の食事の席。

「滋?」元気のない娘に父が声をかける。
「何?」
「どうした、浮かない顔をして。
 司君と、上手くいってないのか?」
「そんなわけないじゃん。」
「そうか。
 もしも・・もしも、この結婚が嫌なら、
 無理することないんだぞ。」
「ちょっと!変なこと言わないでよ。」
「今のうちは、道明寺グループと、無理して手を組む必要
 なんてないんだから。」
「それはそれ。
 私は愛する人と一緒になるの。
 パパも応援してくれてるんでしょ?」
「もちろんだよ。」
父の言葉に寂しそうに微笑む滋・・・。
 
道明寺家。
「先輩、すみません。ご相談が、あるんです。」
つくしがタマに言う。
「あとになさい。
 とっとと着替えて、仕事にかかりな。」
「いや・・そのことで・・」
「奥様がもうじき帰ってこられるんだから!」

「タマ〜!」
「ほら、噂をすれば。」

思わず姿を隠すつくし。

「奥様。お帰りなさいませ。」
「ただいま!
 何か、変わったことはなかったかしら?」
「いいえ、なんにも。
 ・・それでは、ご夕食の準備を。」
「タマさん!あなた何か私に隠し事しているわね!
 まさか、この屋敷に、牧野つくしが出入りしている
 なんてことはないんでしょうね。」
「ああああ。牧野つくしさんならよく。」

焦るつくし。

「タマ、あなた何の為にここに呼び戻されたのか、 
 わかってるわよね。」
「はい。私は、坊ちゃんのお世話を賜ったと
 心得ておりますが。」
「あのドブネズミと、司の仲を取り持つことじゃないです!」
「なーにをそんなに興奮なさってるんですか。
 若い人の恋愛にまで踏み込もうだなんて、
 私に言わせりゃ奥様、あんたは無粋な人ですわ。
 カッコわる!」
「・・・」
タマの言葉に微笑む秘書の西田。
「今後一切、牧野つくしの、この屋敷への出入りを禁止します!」
「そこまでなさることはないんじゃありませんか?」
「あなた・・誰に向かって口利いているの!?」
「あなたこそ、誰に向かって口を聞いているんですか!
 私は60年この屋敷に使えた使用人頭ですよ。」
「・・・」
「先代の遺言をご存知ですよね。
 この屋敷の中で起きた全ての責任を、
 タマに一任する!
 それが、誰であろうとも、タマに口出ししてはならない!」
「・・・」

あの楓を黙らす女・タマ!頼りになります!

タマの部屋。
「どうして先輩、私のことを・・・。」
「辛気臭い顔してんじゃないよ。」
「いや・・でも、先輩が私の味方してくれるなんて。
 ありがとうございました。」
「お茶入れたから、そこ座りなさい。」
「はい。
 でも、お屋敷の中に、こんな渋い部屋あったんですね。」
「ああ。この和室は先代が・・・
 坊ちゃんのお爺様が、私専用に作ってくださってね。」
タンスの上の写真に気付くつくし。
「あ、もしかして、これ先輩?」
「そうだよ。」
「可愛い!
 じゃ、もしかして、隣の色男は・・旦那さん?」
「ああ。
 戦争で死んじまったけどね。
 私が19の時さ。
 一人で行くとこなくて彷徨っていたのを拾って下さったのが、
 先代でね。
 一生、お仕えしようと決めたんだよ。
 楓さまが嫁いでこられて、
 椿さま、司さまがお生まれになって、
 あの頃の、何十年かは、この家も、活気に満ちていたよ。
 でも・・・
 司坊ちゃんの暴走は誰も止められなかった。
 あんたが変えたんだろ、坊ちゃんを。」
「いや・・でも、私も、最初は大嫌いで・・・
 ガツンと一発、殴っただけです。」
「それそれ!それが大事なんだよ。」
「でも、私も命がけでしたよ。」つくしが笑う。
「とにかく、出ていったりしないでおくれよ。」
「え?」
「あんたのことは、私が、命を賭けて守るから。」
「でも・・」
タマが力強くうなづく。

道明寺の部屋。
「タマが!?」驚く道明寺。
「はい。
 会長はそれで仕方なく引き下がりました。」と西田。
「やってくれるじゃねーか、タマのやつ!」
「しかし、油断なさらないで下さい。」
「・・・ここに牧野がいることは?」
「ここにいらっしゃるんですか!?」
「西田・・俺は大河原滋と、結婚しねー。」
「・・・」

「何をしてるの、ここで。」楓がやって来た。
「・・会長。
 大河原家との会食の日時と場所を、報告しておりました。」
「司。牧野つくしに、フラフラと気持ちがいってるなんてこと
 ないでしょうね。」
「・・・は!?」
「道明寺グループの、時期経営者としての自覚は、
 もちろんあるわよね。
 同じ様な悲劇を、あなた又繰り返すつもりですか。」
「・・・」
「今度の合併が失敗に終われば、
 あの時以上の悲劇が訪れるわ。間違いなく。」

ケン内田(鶴見辰吾) がビルの屋上から飛び降りた時のことが
司の脳裏に浮かぶ。

「心して行動なさい。」
楓はそう言い、司の部屋を出ていった。
西田も一礼し、部屋を出ていこうとする。
「ケンは・・・
 牧野に行く俺の姿を見たら・・・失望するのかな。」
「ケンはきっと、わかってくれると思います。」
西田は司にそう言い、部屋を出ていった。

F4ラウンジ。
「確か、今日だよな。
 司、結局行くことにしたらしいね。」と美作。
「最後まで悩んでたけどな。」と西門。
「断りに行ったんでしょ。」と類。
「行ったら行ったで、丸め込まれちゃうんじゃないか?」と西門。
「・・・司の決心は固いよ。」と類。
「でも破談になったら・・・
 日本の景気はとんでもないことになっちまうぞ。
 道明寺グループが仮に倒産、ってことになったら、
 この日本でどれだけの人間が路頭に迷うか・・・。」と西門。
「でもさ、でもそれだけ一人の女を愛するって、
 すごいことだよな。」と美作。
類はクッションをギュっと抱きしめ・・・。

千石屋。
不安そうな表情で仕事をするつくし。

司はある決意を胸に、大河原家との婚約を祝う会食に
車で向かっていた。
「ケン・・・。
 わかってくれるよな。」
ケンの笑顔を思い浮かべて呟く司。

「司!」滋が駆け寄る。
「おぅ。」
「来ないかと思ったよ。」
「けじめ付けに来た。
 お前の親父さんとお袋さんに、詫び入れる。」
「・・・許してくれないだろうね。」
「それでもわかってもらう。
 結婚する俺様自身が無理なんだから。」
「何だかんだ流れで、結婚せざるを得ない方向に行くと思うよ。
 なんてったって、道明寺グループにとっちゃ、
 私との結婚は、復活に賭ける最後の手段なんだから。」
「・・・」
「こっちはこっちで、取って置きの作戦、あるからさ。」
「・・・受けて立ってやる。」そう言い滋から離れる道明寺。
滋は彼の背中を見つめ・・・。

司の携帯が鳴る。
「もしもし、牧野か。」
「ごめんね、こんな時に連絡して。」
「どうしたんだよ。」
「いや・・・」
「弱気になってんじゃねーよ。
 俺様を励ますとか出来ねーのかよ。」
「・・・」
「俺はお前と、運命を共にするんだよ。」
そう言い電話を切る司。

その横を滋が通り過ぎていく。

「つくしちゃん、携帯の電源切っておいてね。
 バイト中は。」と女将(加藤たか子)。
「はい、すみません。」
「ヤキモキしたって仕方ないでしょう。
 あとは、運を天に任せて。」
女将がつくしをそう励ます。

「失礼します。」道明寺が会食の部屋へ足を踏み入れる。
「おぅ。久し振りだね、司君。」と滋の父。
「早くおかけなさい。」と楓。
「遅くなって、申し訳ありませんでした。」
「それではまず、乾杯といきましょうか。」と滋の父。
「そうですね。」と楓。
「・・・あの、」と司。
「その前にさ、いきなりで何なんだけど。」
滋が微笑みを浮かべて言う。
「どうした、滋。」と父。
「今回の結婚話、チャラにしてほしいんだ!」
「滋さん、どういうことなの?」と楓。
「いろいろ悩んだんだけど、私、はっきり言って
 司のことあまり好きになれなくて。
 今更なんだとか思うかもしれないけど、
 やっぱり、一生、一緒にいる人は、
 自分できちんと決めたいな、と思って。」
「・・・」
「でもね、滋さん。」と楓。
「本気で言っているのか、滋。」と父。
「こんなタイミングで、本当にすみません!
 だからね、パパにはお願いしたいんだけど、
 私のワガママで破談になる話だから、
 会社の合併話だけは、きちんと進めて下さい。
 それで、今回の話はチャラってことにして
 もらえませんかね。おばさま。」
「でも・・・」
満面の笑みの楓は、茂の父親の顔色を伺う。
「それじゃ、道明寺グループと大河原グループの
 今後の発展を祈って、かんぱーい!!」
笑顔でそう言う滋。
ただただ驚き、滋を見つめる司。

会食の席を立ち去る滋を追う司。
「待てよ。
 ・・・滋・・・。」
「なーに神妙な顔してんのよ。」
「いや・・俺・・・。」
「これが、私の取っておきの作戦。どうだった?」
「・・・」
「今まで散々、司とつくしの仲を邪魔してきたお詫び。
 もう、私も悪あがきしちゃって、カッコ悪すぎたもんね。」
滋が笑う。
「・・・」
「今ちょっと、私を選べば良かったなって思ってる!?」
困って目を伏せる道明寺。
「冗談よー。司の中ではつくしが最強なんだもんね!」
「・・・」
「ちょっとの間だったけど、付き合ってくれてありがとう!
 司と一緒にいると、ワクワク出来たなー!
 でもさ、最後に一つだけ、ワガママ聞いてもらっていい?」
「え?」
「私の分まで、つくしのこと幸せにしてあげてね。」
滋はそう言い、司の前から去っていった。
司との出会いを思い出しながら・・・。
滋の瞳から涙が溢れて止まらなかった。

バイトを終えたつくし。
携帯の電源を入れると、留守電にメッセージ。
『よう!つくし?
 滋だよー。
 司との結婚は、無しになりました。
 もう司とは一切関係ないから、安心してね。
 今までつくしの思いに気付いていながら、
 嫌な女だったよね、ほんと。
 それから、つくしには謝らなければいけないことが
 あります。
 あの日の夜、司とは何もなかったの。
 ヤキモチやいて嘘ついちゃった。
 本当にごめんなさい。
 もし許してもらえるなら、今度会った時も、
 又、友達でいてほしいな。
 私、パパとママが住むニューヨークに戻ります。
 本当は、つくしともっともっと、仲良くなりたかったな。 
 今度会う時は、滋さん、じゃなくて、滋って呼んでね。』

「道明寺!私。」
「滋がニューヨークに!?
 嘘だろ・・。
 おい、車空港に回せ!!」

成田空港で両親と合流する滋。
「パパー、遅いよ!」
「お前は本当に何でもかんでも突然なんだから。」
「ごめんごめん。」
「でも、本当にいいんだな。」
「いいのいいの!」

つくしがタクシーを拾おうとしていると、類の車が目の前で
止まる。
「花沢類・・・。」
「司から聞いた。乗りなよ。」

類の車の中。
「間に合うかな・・・。」
「ギリギリ・・・まったく。世話が焼けるよ、二人は。」
「ごめんね。」
類が微笑む。

後ろを振り返りながら搭乗口へと向かう滋。

「早く行きな。」
「ありがとう、花沢類!」
類派つくしの背中を見送りながら大きなため息をひとつ。

滋との出会いを思い起こしながら空港を走るつくし。
搭乗口に向かう滋の姿を発見した。
「滋さん!!」
「つくし!来てくれたの!?」
滋は両親に先に行くよう言い、つくしの側へ。
「あのね、
 私ね・・・」
気持ちを伝えたいが上手く言葉にならないつくし。
「来てくれてありがとう!」
笑顔で手を振る滋。
「幸せになれよ!」
そう言い、再び歩き出す。
「滋!!」
「・・・」
「滋!!」
「・・・」
「滋・・・又・・・又絶対、うちに遊びに来てね!」
滋はつくしの言葉に涙で潤んだ瞳で微笑み、
そして敬礼。ピースサインを見せながら姿を消していった。

「牧野!」司が駆けつける。
「滋は?」
「行っちゃった・・・。」
「・・・そっか。」
「滋は、すごいよ。」
「泣き言言ってんじゃねーよ。
 牧野らしくねーぞ。」
「・・・」
「せっかく滋が俺らのことを認めてくれたんだ。
 怖いもんねーだろうが。」
つくしが微笑み、頷く。
「ほら。」
司がつくしに手を差し伸べる。
その手に、つくしの手が重なる。
二人は見つめ合い、微笑み、そして歩き出す。
「え・・・」
つくしが繋いだばかりの司の手を離す。
目の前に、楓と社員たちが立っていたのだ。
「やっぱり。
 そういうことだったのね。」と楓。
「・・・」


※一部公式HPあらすじを引用しました。


滋、類、つくし、司。
絡み合う4つの一途な思い。
それぞれの、相手を想う心が伝わってきて、切なかったけれど、
やっとつくしと司は類、滋に自分たちの素直な気持ちを
伝えることが出来ました。

滋役の加藤夏希さん、元気一杯の演技と、恋に苦しむ表情と、
両方魅せて下さいました。
つくしの心をつなぎとめようと必死のあまり、
つくしに笑顔で嘘をついたり。
あの笑顔も、空港でのつくしと滋のシーンを見ると、
よけいに切ないです。

類のつくしへの告白にも、じ〜んときました。

類と滋に認められ、やっと、向き合えた二人なのに、
今度は楓が立ちはだかります。
まだまだ二人の試練は続きそうですね。

CDプレゼントでつくしと道明寺の間にいた女の子は
どなたでしょうか!?新キャラ?それとも一般の方!?




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キャスト

牧野つくし(井上真央)
道明寺 司(松本 潤)
花沢 類(小栗 旬)
西門総二郎(松田翔太)
美作あきら(阿部 力)

松岡優紀(西原亜希)
大河原滋(加藤夏希)
浅井百合子(瀬戸早妃)
鮎原えりか(深田あき)
山野美奈子(松岡恵望子)
三条桜子(佐藤めぐみ) (友情出演)

藤堂 静(佐田真由美)
西 田(デビット伊東)
織部順平(生田斗真 (1話ゲスト)
千石幸代(加藤たか子)
牧野 進(冨浦智嗣)
牧野晴男(小林すすむ)
牧野千恵子(石野真子)

ケン内田(鶴見辰吾)
日向 更(貫地谷しほり)
タマ (佐々木すみ江)

道明寺 椿(松嶋菜々子) (特別出演)
道明寺 楓(加賀まりこ)


スタッフ

製 作 … TBS
制 作 … TBSテレビ
原 作 … 神尾葉子 『花より男子』
(集英社マーガレットコミックスより全36巻、
 現在、完全版全20巻が発売中)
脚 本 … サタケミキオ
プロデューサー … 瀬戸口克陽
三城真一
演 出 … 石井康晴
坪井敏雄
武藤淳
音 楽 … 山下康介


井上真央さんの主な出演作品


この記事へのコメント
お久しぶりです。題名が『資格関係の決着』だったので終わるのかなぁ〜とは思ってましたが・・・。滋はいい子ですね。まさか自分からやめるとは・・・。あとの問題は母、楓ですね。つくしちゃんらしく立ち向かっていってほしいです。
Posted by rei at 2007年02月24日 09:30
昨年よりたびたび訪問させてもらって、
読ませてもらってます。

昨日も、急な外出で、ドラマの録画予約できて
なくて。そんなときに、「救いの神」のようなサイトです^^
まとめて、沢山のお礼をさせていただきます。

お仕事も忙しいのに・・・
本当にありがたいサイトだと思ってます。これからも、ちょくちょく訪問すると思います。
大変だとは思いますが、頑張ってくださいね♪
Posted by のりこ at 2007年02月24日 17:43
こんばんは、やっと二人の目指す場所が決まったのかな?

滋の女の魅力や家族の力を使っても動かない司に拍手です!

あくまで花沢類が推薦です!原作を裏切って類のところもOKかな?と思いましましたが、ないのか〜

タマさんも押さえつけられない司ですが楓は逆らうことも出来ない?嫁いだ時は違う顔?
Posted by けた at 2007年02月24日 21:54
こんにちは。今日は冒頭部分録画に失敗したのでとても
助かりました!

原作読んでたときは、つくし&道明寺を応援してたので、
類がつくしに告白したとき「え〜また類のほうに行くとか
ナシにしてくれ〜」とかって思っていたんですけど、
リターンズの類の切ない表情をみてると「あんた、車なん
かまわしてないでもっと頑張らんかい!」と思ってしまい
ます。滋のけなげな姿も今週限りかと思うと寂しいですね。
Posted by ぼん at 2007年02月24日 22:01
ちーずさん、こんにちは。
空港のつくしと滋のシーンは泣きそうでした・・・てか泣きましたw。今回ばかりは滋が完全に主役を食ってしまいましたね。すばらしい!もう出番はないのかな?
Posted by マンデリン at 2007年02月25日 19:08
おはようございます。
私は今韓国で日本語を勉強している学生です。
このごる日本のドラマに夢中になっています。
このサイトを見つけたおかげでいつもお世話になっていますね。
これからもよろしくお願いします。
Posted by 韓国にすんでいるヨンヒと言います。 at 2007年02月26日 09:44
ちーずさん!!
今ビデオ身直していて気づきました!
最後に出てきた女の子、司が西門さんと美作さんに滋と別れた話を報告していたF4ラウンジで給仕をしていた子でした〜(@o@)

類のシーンを見たくて何気に見ていたら思わぬモノを発見して嬉しかったです(^m^)
Posted by ももりん at 2007年02月26日 11:33
ちーずさん、こんにちは♪
いつもレビュー楽しく拝見させて頂いてます。

CDプレゼントの時の見知らぬ女の子ですが、
『学校へ行こう!』(V6が出てる番組です)の企画で
女優志望の子を応援する、というのがあるらしく、
『花より〜』への出演権を得るためのオーディションがあったみたいです。
その模様と収録現場を次週公開、なんて予告を『学校へ〜』でやってたんで
もしかしたらその子じゃないかな〜と思ったんですが……。
Posted by ゆず at 2007年02月26日 13:54
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