2007年04月24日

プロポーズ大作戦 第2話

『コーヒー牛乳で結婚できる!?』

「男の名前は岩瀬健。
 結婚式場に現れた、哀れな男である。
 これまで何百という結婚式を見てきたが、
 新婦に対してここまで後悔している男は稀である。
 そもそも、これ程悔いている人間というものは、
 式に参加しないものだ。
 幼馴染であるが故、彼女への思いをずっと伝えられなかった
 ツケが、皮肉にもこんな形で巡ってくるとは。
 しかも、二人を祝福するスピーチまで任されてしまうとは、
 つくづく哀れな男である。
 男はスライド写真を見ながら過去をやり直したいと
 強く願った。
 見るに見かねた私は、写真の時代に戻ることを許可した。
 私とは、無論、この教会に住む妖精である。
 過去に戻ったはいいものの、変わったことといえば
 写真の彼女の表情が少し和らいだ程度。
 期待はずれもはなはだしい。
 この男、一体どうなってしまうことやら。」
披露宴会場に戻った岩瀬健(山下智久)は、スライドショーの
続きを見ていた。
いつもの5人で写っている写真だが、満面の笑みを浮かべる
奥エリ(榮倉奈々)、榎戸幹雄(平岡祐太)、鶴見尚 (濱田岳)
にひきかえ、吉田礼(長澤まさみ)はふてくされた表情で、
健を突き飛ばしている。
「でも健ってホント、よくわかってないよねー。」
エリたちがそう言う。
礼は健を指差し、何やら楽しそうに花婿に話して笑っている。

「俺って本当にわかってないのかな・・。」

「こんなにずっと一緒にいるのに、ケンゾウは何もわかってないよ。
 何もわかってない。」

いつか礼はそう言った。

「わかってないって何だよ!
 多田さんにならわかってもらえるのかよ・・・。
 ああ!やっぱりやり直してーなー!
 もう1度やり直したい!
 あの頃に戻って、もう1度、
 もう1度!!」


健が、そう強く思った時、再び妖精(三上博史)が現れる。
「出た!」
「ヘヘヘヘ。良く気付いたな。
 一回しか呼べないと思ってあきらめる人間は多いんだ。」
「気付いたとかじゃなくて、本当に戻りたいんだって。」
「はいはい。で、なぜこの写真に戻りたいと思ったのか、
 理由を聞かせてもらえるかな?」
「実は、よく覚えてないんです。」
「覚えてない?」
「でも、すごく気になるんですよ。」
「二十一世紀に、そんなあいまいな答えが通用すると
 思ってんのか!?」
「とにかく、めちゃめちゃ気になるんですよ!」
「バカ!
 バカはバカでもめげないバカは嫌いじゃない。」
「そいなバカバカ言わなくても。」
「なあ、勘違いしてほしくないんだが、
 これは過去を巡る観光ツアーなんかじゃない。」
「わかってます!
 でもちゃんと後悔しないように、やり直したいだけなんです。」
「・・・」
「礼があんな顔してんのに、このまま追われません。」
「でも、何であんな顔してんのか、その理由はさっぱり
 わからない。」
「ま・・そうなんですけど・・・」
「ま、いっか。
 その理由をしなければ、まともに後悔することさえ
 出来ないもんな。」
「じゃあ!」
「ただし、俗説と違って、運命はちょっとやそっとで
 変わるもんじゃない!」
「わかってます!
 でも今回は、絶対に、頑張ります!!」
「安易に頑張る頑張るって口にするやつほど
 頑張らないっていうのが、俺の統計で出てる。」
「そのデータ、当てにならないってことを証明してます。」
「ふふ。
 えー、ローストビーフもらうぞ。」
「あ、その肉・・」
「求めよ、さらば与えられん。」
「何だっけ・・」
「はい!」
「何だっけ・・・・・
 ハレルヤー、チャンス!!」
健は再び高校時代にタイムスリップした。

と、学校は、学園祭の片付けの最中だった。
自分たちが作ったお化けに驚き、転んで腕を打撲する健。
ちゃんと後片付けをするよう、礼とエリに怒られる健たち。
「来て早々コレかよ・・・。」健が呟く。

自分の机の中を探る健。
「うわ!これ!
 バースだよ、ランディー・バース!
 この下敷、今どこに閉まってあるんだっけ・・。」


「ケンゾウってさ、このおじさんの下敷、
 小学校の時からずーっと使ってるよね。」
礼が奪いウチワ代わりにする。
「バース様に向かってなんて口の利き方してるんだ!」
尚が怒る。
「私最近までこの人ジョンレノンだと思ってた。
 バースってどうやって打つの?」とエリ。
「じゃあ阪神が最後に優勝した85年、
 伝説の、バース・掛布・岡田の、バックスクリーン3連発ん時、
 やります!!」尚が真似をする。
「そっか。まだ星野監督で優勝する前なんだ・・」

みんながふざけていると、担任であり野球部監督でもある
伊藤(松重豊)が、礼と健に、暗幕を視聴覚室に戻すよう
指示を出す。

礼が落とした暗幕を健が拾う。
「いいよ、俺が持つから。」
「ありがとう!」礼が微笑む。
「もしかして・・・幸先いいんじゃねーの?」
「何ニヤニヤしてんの?」
「してねー。」
「変なこと考えてたんだ。」
「考えてねー。」
「どうせ何も考えてないか、
 エッチなこと考えてたか、
 どっちかでしょ!」礼が笑う。
「うるっせー。」
「今んとこ、機嫌良さそうだよな。」
「そうだ!私、コーヒー牛乳でいいや。」
「コーヒー牛乳?」
「とぼけないでよ。」
「え・・・」
「もう最悪!」
「ちょっと、何が?何が?」
「ジュース賭けたでしょ!
 エリが、ミス立修に選ばれるかどうかって。」
「ミス立修!?」

エリがミスコンで優勝した。
票数421票。
ちなみに、ミスター立修の最下位は、尚。
自分で入れた1票のみ。
健と幹雄に、なぜ投票しなかったのか責める尚。
エリに、尚の票が上がるとミスコンの品位が落ちると
入れないよう頼まれていたのだ。
エリに文句を言いに行こうとする尚を止める二人。
それを振り切り、尚はこう言う。
「一緒に写真撮ってもらうんだから!」
尚、カワイイ。(笑)

昼休み。
ベランダで礼がCDを広げて見ている。

健が教室に戻ってきた。
礼が健の隣の席に座る。
「あ!そうだ。俺礼と隣の席じゃん!
 完全に恋の波が来てるよ、これは。
 ビッグウェーーブ!」

「はい。」
「え?何?」
「借りたCD!」
「あー。」
「あーって、何よ。」
「いや、別に。」
「さっきから何なのよ。」
「何でもなか。」
「コーヒー牛乳だかんね!」
「わかってるよ・・」

礼に返してもらった、MONGOL800の『MESSAGE』を見つめる健。
「モンパチか・・こればっかみたいに聞いてたなー。」
そこへ尚と幹雄がやって来た。
「お!それモンパチの新しいCD!」
「貸して!!」

「ダメ!!」礼が立ち上がる。
みんなが驚いたように礼を見つめる。
「・・・ツルには絶対貸さない方がいいよ。
 だって、前に貸したCDすっごい傷だらけにされたんだもん。」
「あ、私も浜崎あゆみのCD貸したのに
 松崎しげるのCDが入ってたことあんだけど!」とエリ。
「でもそれはちゃんと返したじゃん。」
「精神的なショック考えたことある!?」
「大丈夫。ツルにはゼッテー貸さねー。」
健の言葉に、礼はなぜかほっとする。
健がCDをカバンに投げ込むのを見て不安な表情を浮かべる礼。

健は購買部でコーヒー牛乳を買おうとするが、
ポケットを探ると30円しかない。
「コーヒー牛乳買えない!
 ・・・ていうかよくこんなんで生活出来てたな・・」

仕方なく教室に戻ると、礼は不機嫌に。
「アンニョンハセヨ!
 ・・ごめん。コーヒー牛乳買えなかった。」
「買えなかったんじゃないでしょ。」
「しょうがねーじゃん。」
「別にいいけど。
 元々、ケンゾウにはなんも期待してないし。」
「・・・あら、そ。」
教室を出て行こうとする健。
「・・・待てよ。
 もしかして、これか!?
 礼があの写真で不機嫌なの・・・。」


「こんなにずっと一緒にいるのに、
 ケンゾウは何もわかってないよ。」
礼が自分に言った言葉・・。

礼の机には、『乳の科学』『牛乳生活』『農業の世界史』の本。

「オゥノーーー!
 礼が乳製品をこんなに愛していたなんて!
 全然知らなかった。
 間違いない!コーヒー牛乳だ!!」


健はあの写真の原因はコーヒー牛乳だと確信、
猛ダッシュで走る!

まず、部室に行くと、部員たちが流し素麺をしている。
幹雄に500円貸して欲しいと頼む健。
「頼む!俺の人生かかってるんだ!」
「なんだよ、人生って。」
「俺の将来がコーヒー牛乳によって決まるんだよ!」
「お前まさか、コーヒー牛乳飲まなきゃ死んじゃう病か?」と尚。
「どんな病気だ!
 500円貸してくれ!!」
「金なら、教室のフランケンにあるんじゃね?」
「フランケン!?」

教室。教卓の上にフランケンはあった。
尚をフランケンに変装させ、そこからお金を抜き取る健。

だが、購買部のコーヒー牛乳は売り切れ。
健は人目を偲んで学校を抜け出す。

文化祭の看板を運ぶ幹雄、尚、礼、エリ。
「健、どうしてあんなに必死なのかな。」と幹雄。
「どうしても飲みたいんじゃない?」と礼。
「いやだからって外まで行くかよ。」と尚。
「バカだからしょうがないよ。」
「あいつさ、たまに全く理解出来ないこと言い出すんだ。」
「例えば?」
「夏の大会のときいきなり、俺、未来から来てるんだよ、
 とか言い出してさ。」
「なにそれ!」と礼。
「あ、そうだ、思い出した。
 もし俺に打席が回っても、三振するって言い張ってた。」
「そんなの私にも言い張れるよ。」礼が笑う。
「逆転ホームラン打つに決まってんだろ!」
「ツルに私の彼氏の球打てるわけないじゃん。」とエリ。
「え?何だって!?彼氏?」
「彼氏いるの知らなかったの?」と礼。
「うっそー!!」
「へー、あん時のピッチャーと付き合ってんだ。」と幹雄。
「私、強い男に弱いからさ。」
「あとルックスのいい男にもでしょ。」と礼。
「そんなの最低条件だけど!」
「・・・きっついなー。」と尚。
「試合にも恋にも負けて、惨敗だな。」と幹雄。
「・・・」

スーパーでコーヒー牛乳を発見するが、一足遅く、
マラソンランナーの男に持っていかれてしまう。

エリが礼に彼のことを相談する。
「野球部辞めて髪の毛伸ばし始めたんだけど、
 すっごい微妙!」
「伸ばしたらカッコイイかもって付き合い始めたのは 
 エリでしょ。」
「そうなんだけどさ・・
 なんか、昔のプロレスラーみたい。」
「エリは、もう少し相手を見てから付き合いなよ。
 今年に入って何人目?」
「私から言わせると、礼は慎重すぎる。
 もっと思い切ってバット振らないと、
 いい球来るの待ってたら、何もしないまま
 青春終わっちゃうよ。
 せめて、気になるヤツには、サイン送る、とかさ!」
「なーんかね、ドンくさいんだよね。」
「お?」
「いや、別に好きっていうわけじゃないんだけど。
 やることがなーんかズレてるっていうかさ・・。」

銭湯。
「やっとめぐり合えたね!
 おばちゃん、コーヒー牛乳下さい!」
「ダーメ!うちは風呂に入った客にしか売らないことに
 決めてんだよ!」

・・・しかたなく、風呂に入る健。
「何やってんだ、俺は・・」
すりむいた肘の怪我がしみる。

ゴミを運ぶエリと礼。
重いと言っているのを聞きつけた尚は、エリの手から
ゴミを奪い走り去る。
「エリはほんと愛されてるよねー。」
「でも残念なことに、愛情だけじゃ人の気持ちは
 動かされないんだよねー。」
「あんな一生懸命になってくれる人、もう現れないかもよ?」
「じゃあ健は?」
「え?」
「しらばっくれちゃって!」
「何のこと?」
「礼の為に一生懸命買いにいってくれてるんでしょ!
 コーヒー牛乳!」
「違うと思うけど。」
「嬉しいくせに!」
「全然嬉しくないし。」
「そうかなー。」
「そうだよ。」

窓ガラスに『エリーマイラブ』とクリーナーを吹き付ける尚。
ラの字をデに変えてしまう幹雄。

コーヒー牛乳を手に、健が学校に戻る。
ところが、学校を抜け出していたことを伊藤に見つかり、
コーヒー牛乳は没収されてしまう。
「先生は何もわかってねー。
 コーヒー牛乳によって僕の人生は
 大きく変わろうとしてんです!
 結婚出来るかどうかが決まるんですよ!?
 だから見逃して下さい!」
・・・伊藤はコーヒー牛乳を飲んでしまった。
「ノーーーッ!!」

落ち込む健を励まそうと、バケツを振り回していたずらをする尚。
中に水が入っていると信じる健は大慌て。
「ちゃんと落ち込んでないとダメだって。」幹雄が腹を抱えて笑う。
「ユーたち、最低だね!」

「まったく・・
 収穫はこの傷だけですか。」健が呟く。

図書室を見つめる礼。

廊下。
礼が健に声をかける。
「何で片付けサボってたのよ。」
「別にサボってたわけじゃねーよ。」
「外に買いに行ってたんでしょう?
 いいって言ったのにさ。」
「わりい。結局買ってこれなかった。」
「やっぱりサボってただけじゃん。」
「そんな言い方ないだろ?
 こっちは必死になって、銭湯まで行ったんだから。」
「銭湯!?バッカじゃない?」
「・・・ごめん。
 いくら口で言ったって、買ってこれなきゃ全然意味ねーし。
 結果出さなきゃ意味ないし。
 マジごめん。」
「・・・でも嬉しいよ。
 気持ちだけもらっておくよ。
 うん。ありがとう。
 気持ちはちゃーんとこちらに配達されました!
 お疲れ様でーす!」礼が微笑んだ。
「今、ありがとうって笑った? 
 笑ったよな!?
 イエース!イェーーース!!」

健はほっとするが、去り際、礼の横顔が寂しげに見えたのが
気になる。

放課後。
5人は教室の窓から紙飛行機を飛ばし、
ビリが駅前のケーキを奢る賭けをすることに。

文化祭が終わってしまった寂しさを感じながら、
紙飛行機を折る4人。

「高校の頃、時間だけは常に有り余っていて、
 それが無限に続く気がしていた。
 礼と一緒にいる。
 何気ないこの日常が、やがてかけがえのない思い出に
 変わってしまうなんて。
 6年前には知るはずもなかった。」


紙飛行機を構える4人。
ところが、投げたのは健一人。

「先生!ケンゾウが学園祭のゴミをベランダから捨てました!」
「やめとけって言ったんですけどね。」
「なに!?」友人の裏切りに驚く健。
伊藤が健を睨みつける。
「行ってらっしゃいませー!」
4人が健に手を振る。

「今度は紙飛行機を飛ばさないと結婚出来ないって話か!?
 お前の心の曇りは何だ!?
 先生の心は、どしゃぶりだ。
 お前にはガッカリだよ。」
伊藤の説教を食らう健。

教室に戻ると、4人はもういなかった。
黒板に、4人からのメッセージ。
『健 たんじょうびおめでとう
 18さいおめでとう!
 バーガーショーグンで待ってる!』

「思い出が、一瞬にして蘇ってきた。
 そういえば、こういうヤツラだったんだ。」

少し涙ぐむ健。

実はその日は健の誕生日だった。
礼たち4人は、健に内緒で誕生日会を企画していた。
「ちょっとニブすぎると思わない?
 だって自分の誕生日なんだよ!
 ・・・鈍すぎるよ。」礼が呟く。

なんだかシンミリした気持ちになりながら、その日礼が返して
きたCDを聴き、4人の待つ場所へと向かう。

「6年前の自分が、もっと礼のことを考えてあげられてたらなー  っと思う。
 隣にいた礼を、もっともっと、笑わせることが出来てたらなー
 っと思う。
 いつも言い合いばかりして、決まってお互い不機嫌に
 なっていた。
 これまでの不機嫌な顔を、全部笑顔に帰られたらなー
 っと思う。
 そうすれば・・・
 そうすれば・・・
 そうすれば・・・
 でも・・・本当に・・・本当にこれで良かったんだろうか。
 思い出していた。
 あの日、礼が不機嫌になった理由を・・」


尚がCDを貸してと言った時の礼の「ダメ!」と言ったあの顔。
健は下駄箱で、CDをもう1度開けてみる。
中から1枚、メモが落ちる。
『645か〜645せ』

「それは、過去に見た覚えのないものだった。」

「なんだこれ・・・。」

礼の机の上にあった本。
そのラベルだ!

図書館に走る健。

「結局俺は、何もわかってなかったのかもしれない。」

本を探すと、本と本の間に・・・
「そこには、ランディー・バースが立っていた。
 6年前には気付くことが出来なかった、
 ランディー・バースのフィギュアが!
 見つけられるのを待ちわびていたように、立っていた!


『ケンゾーへ
 バースからの
 ハッピー"バース"ディ。
 なんちゃって
 礼』

そしてそこにはもう一つ、阪神ロゴの絆創膏があった。
健は肘の怪我と絆創膏を交互に見つめると、目を閉じ、
そして走り出す。

「過去の自分に、無性に腹がたった。
 たまらなく会いたくなった。
 礼に、たまらなく会いたくなった。」


ハンバーガーショップ。
「グッモーニング。アニョハセ、ヨ!」「ヨ!」
「やっと来たか、哀れな主役!」と尚。
「遅いぞー!」とエリ。
「黒板にも気付かないかと思ったよ。」と幹雄。
「んなわけねーだろ。」
礼に肘を見せるように立つ健。
礼が健の肘の絆創膏に気付く。
「健、座れば。」
二人の様子を感じ取り、エリが席を外す。
尚も幹雄も席を外し、二人きりにさせてあげる。

健が礼のメモをテーブルに置く。
「あんなもん普通わかんねーぞ。
 俺だからわかったようなもんだけど。」
嬉しそうに微笑む礼。
「それ・・」
健に言われ、メモをひっくり返すと、
『コーヒー牛乳』と書いてあった。
「何これ。」
「引換券。
 いや・・ほら・・明日の俺がさ、覚えてねーかもしんねーし。」
礼が笑う。
「いらないならいいよ。」
「もらっといてあげるよ。」
礼が胸ポケットにしまう。
「明日さ、明日、朝一で学校に行った方がいいかもしれない。」
「何で?」
「黒板に礼の秘密を暴露しておいた。」
「は!?うそ!!」
「マジで。」
「ちょっと何それ!」
「だって俺は紙飛行機を飛ばしてめちゃめちゃ怒られたんだよ。」
「意味わかんない!」

「ハッピバースディ・トゥ・ユー」
三人がケーキを運んできた。
礼の笑顔が輝く。

学校の黒板には、
『大事な人がすぐ隣の席にいた』
と書いてあった。

伊藤が、明日から教育実習に来る学生を教室に案内する。
緊張気味の教育実習生・・・それは、礼の未来の結婚相手、
多田哲也(藤木 直人)だった。
「なんだこの落書き・・」
「あ、僕がやりますよ。」
多田が健のメッセージを消してしまう。

ハンバーガーショップ。
ケーキのロウソクを吹き消す5人。
店長がポラロイドカメラを持ってきた。
「健、今日は誕生日だから写真撮ってあげる。
 特別だからな。」
寄り添う5人。
「はい、チーズ!」
シャッターを押した瞬間、健はまばゆい光に包まれる。

健が現在に戻ってきた。
「お、これ健の誕生日じゃん?」
尚の言葉に、スクリーンを見つめると・・・
礼が健の隣で嬉しそうに微笑んでいた。
健の手には、バース人形が握り締められている。

「でも健幸せそうな顔してるね。
 素直だね。」とエリ。

だが、礼の隣で今微笑んでいるのは、自分ではなかった。

「でも結局、なーんも変わらないし。」

照明が落ち、妖精が現れる。
「人が結婚するってことは、並大抵のことじゃないってことだ。」
「そうみたいですね・・」
「少なくても、バースと出会ったぐらいで
 結婚なんて出来やしない。」
「おっしゃるとおりです。
 でも結構頑張ったんですけどね。
 ま、自分で誉めちゃダメなんでしょうけど。」
「少なくとも、アイディアには及第点を与えられるものがあった。
 コーヒー牛乳も、翌日お前がしっかり奢っていたしな。」
「・・・そうなんですか。」
「ただまあ、読まれない告白ほど、無意味なものはないからな。」
「え、あの黒板読んでないんすか!?」
「読まれなかった告白は、観光地に書いてある俳句みたいな
 もんだ。」
「そんな寂しいことに・・」
「あんま気にすんな。
 まだスライドショー終わったわけじゃないだろ?」
「え?じゃあ・・・」
妖精は微笑み、指をスナップする。

会場の人々が動き出す。
「消えちった・・。」
次の写真が映し出される。
多田を囲んでの記念写真。
多田の左隣りに礼の笑顔。
右隣に健の泣き顔。
「新郎の多田さんが、教育実習を終えて学校を去るとき、
 別れが辛くて号泣した。
 こんなことになるとも知らずに・・・。」



※一部公式HPあらすじを引用しました。




素直になれない二人。
過去の忘れ物を見つけた健。
礼の嬉しそうな笑顔が印象的でした。

健が残した黒板のメッセージ。
礼がそのメッセージを見た時の表情が見たかった。
それを消してしまったのは、多田でしたね。
やはり未来は変えられないのでしょうか・・・。



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キャスト

岩瀬 健 ・・・ 山下 智久
吉田 礼 ・・・ 長澤まさみ
* * *
奥 エリ  ・・・  榮倉 奈々
榎戸幹雄  ・・・  平岡 祐太
鶴見 尚  ・・・  濱田 岳
* * *
伊藤  ・・・ 松重豊
* * *
妖精  ・・・  三上博史
(特別出演)
* * *
多田哲也  ・・・  藤木 直人
ほか


スタッフ

プロデュース ・・・ 瀧山麻土香 / 三竿玲子
脚 本 ・・・ 金子茂樹
演 出 ・・・ 成田 岳 / 加藤裕将
音 楽 ・・・ 吉川 慶
(スピードスターレコーズ)
主題歌 ・・・ 「明日晴れるかな」桑田佳祐
(タイシタレーベル/
 スピードスターレコーズ)

制 作 ・・・ フジテレビドラマ
制作センター
制作著作 ・・・ フジテレビ


山下 智久さんの主な出演作品


長澤まさみさんの主な出演作品


この記事へのコメント
こんばんは。
「ハレルヤー、チャンス!!」は、あの「ノブタパワー、注入!!」ですかね?
Posted by さくら at 2007年04月25日 00:21
ちーずさんこんばんは、今回も面白かったですね!

それにしても健の勘違いは笑えた!コーヒー牛乳を探して銭湯まで入るなんて、しかもじっくり浸かってたし…銭湯が今いくらするのか判りませんが牛乳代が足りなくなるかとヒヤヒヤものでした。

礼に笑顔でいて欲しいと走り回れる青春羨ましいですね、ラストが桑田さんの曲なので泣かしてばかりの自分の過去が蘇ってきます。

健が過去を変えることでツルもエリと上手くいくのかな?多田も来週出てくる女性と上手くいけばハッピーエンド!また余っちゃうのかな平岡君…
Posted by けた at 2007年04月25日 19:26
ちーずさん、こんにちは。
山ピーと長澤人気におんぶに抱っこのドラマと思ってたわけでもないんですが、これも予想以上に面白いドラマですね。設定がかなりイケてますよ。いったん過去へ行ってがんばった成果が現在に反映されるっていうのは楽しいです。でも戻ってくるのが友人の席じゃダメじゃんw 最終回は花婿の席に座ってるのかな?それを考えるとこれからの展開も楽しみになりますね。
Posted by マンデリン at 2007年04月26日 21:11
こんばんは。コメントありがとうございます!

★さくらさん★
「ハレルヤー、チャンス!!」と、「ノブタパワー、注入!!」
似てますよね〜!
どちらもお気に入りです。

★けたさん★
毎回、健は勘違いしながら、礼の気持ちをわかっていくんですね。
写真で見せる礼の泣き顔、怒った顔を、笑顔に変えていく健。
二人の未来は変わるんでしょうか。
こんなに一生懸命なのだから、二人のハッピーエンドに
なってほしい!
平岡君にも今度こそ幸せになってほしいですね!
桑田さんの歌声は私の青春でもありますよ。^^

★マンデリンさん★
彼女への強い思いが、未来を変えられますように、と願ってしまいます。
礼は今心から幸せなんでしょうか。
健に対して、心残りな思いがありますように・・・
そうすれば、未来が変わっても納得出来ます。
多田さんにも、別な形で幸せになってほしいです。
でも健が花婿の席に座るとしたら、最終回。
まだまだ変えなければならない過去が沢山ありそうですね!
Posted by ちーず at 2007年04月30日 18:46
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