2007年04月30日

冗談じゃない! 第3話

『私達結婚したんじゃないの!?』

ひょんなことから絵恋(上野樹里)は、圭太(織田裕二)の
秘密を知ってしまう。

絵恋は家に帰ってきた圭太の頬にパンチを炸裂させる。

「圭太!!・・さん!大丈夫?」
理衣(大竹しのぶ)が駆け寄る。

「どうして何も言ってくれなかったの!?」
「・・何を?」
「嘘つき!!」
「絵恋!!」声をひっくり返して叫ぶ圭太。

隣の部屋の山田(田口浩正)が心配そうに覗き込むのを
理衣はきっと睨みつける。二人の寝室。
「絵恋・・・」
「圭太疚しいことあるでしょう!?」
「ないよ。」
「私に秘密にしていることあるでしょう!?」
「・・いや。」
「正直に言って!」
「絵恋、何のことかはっきり言えば?」と理衣。
「圭太が言うべきことでしょう!?」
「いや・・あのー・・」
圭太のあやふやな態度に、理衣は家を飛び出してしまった。
「絵恋!」絵恋を追う圭太。
「圭太!!」
理衣が呼び止められ振り返る圭太。
「頑張れ!」理衣はガッツポーズを作り声援を送る。
「なんじゃそりゃ!」
圭太は理衣を睨み、急いで絵恋を追いかける。
理衣は微笑みながらため息を一つ。

この時の理衣の様子を見ると、娘と圭太を応援しているように
見えました。
昔の彼とヨリを戻そうって気はなさそうですね。


ファミレス、コンビニ、駅。
圭太は絵恋を探し回るが見つからない。
そこへ、携帯が鳴る。絵恋からだ。
「絵恋!?どこだよ。」
「圭太のバカ!」
「迎えに行く。今どこ?」
「おうちだよ。」
「え?戻ったの?」
「デヘヘヘヘヘヘ。」
「・・・」

電話は、絵恋の携帯を使った理衣だった。
「絵恋のふりなんか、するなよ!」
「圭太が勝手に勘違いしたんでしょう!?
 すぐ戻ってくるわよ、携帯もお財布も持ってってないんだから。」
「え?なんだこれ。」ボクシングマシンに気付く圭太。
「あ、そうでもないか。
 タクシー代は行った先で払ってもらえばいいんだから。」
「え!?」
「例えば、元カレとか。」
「ないない!だって僕ら新婚だよ!」
「それはどうかなー。
 結婚したばかりでも、元カノの手握る人もいるわけだし。」
「そりゃ関係ないだろ!」
「あら。勘違いしちゃった!」

その時、絵恋の携帯が鳴る。聡からだ。
「元カレかも。」
理衣は電話に出て、それを圭太に渡す。
「は!?」
「もしもし!絵恋?」電話の向こうで男が喋りかける。
「・・・夫の高村です!」
「げっ!!」驚いた聡(田中 圭)は電話を切ってしまう。
「え!?」驚く圭太。
「切られた?怪しいね。」と理衣。
急いでかけなおす圭太。
「もしもし、高村さんですか?舞です!」
絵恋の親友・舞(立川絵理)が電話に出る。
「あ、ああ・・」
「友田君が失礼しました。
 今、みんなで飲んでいるんだけど、」
「あの、絵恋そっちに行ってないですよね。」
「誘ったんですけど、新婚だからって断られちゃいました。」
「そうですか。わかりました。」
「あ、あの、何かあったんですか?」
「あ・・いや・・あの、
 絵恋から連絡があったら家に連絡するよう言ってください。」
「はい。」
電話を切る圭太。

居酒屋。
「何?何かあったの?」聡が聞く。
「夫婦の危機かな・・・」と舞。
「え!?」聡、思わず浮かれ顔!

パンチングマシンにパンチを連打する理衣。
「ね、これすごい面白い!圭太もやろうよ!」
「こんな時によくそんなので楽しんでられるね。
 何なんだよ、こいつは!」圭太、ヒジでパンチ!
「でもさ、どうしてバレたんだろう。」
「・・・」
「ま、そんなに心配することないんじゃない?」
「え?」
「寝るわ。」
「は?」
「おやすみ!」
理衣はとっとと和室に向かい、戸を閉める。
「・・・おやすみ!!
 ・・・あーーーっ!!」
圭太は絵恋と自分の携帯を重ね、リビングのソファーで
不安そうに夜を過ごすのだった。

翌朝。
リビングのソファーにもたれ、携帯を抱えて眠る圭太。
「圭太!圭太!」
「はっ!!え、え、絵恋は?」
「絵恋帰ってこなかったの?」
そこへ、インターホンが鳴る。
「絵恋!?」
ドアを開けると、山田の息子・朗(荒井健太郎 )だった。
「おはよう・・」
「おはようじゃないよ、全く!!」
朗が圭太の手を引っ張る。

絵恋は朗の部屋を占領していた。
「もう、早く!!学校に行かなきゃいけないんだ!!
 早くランドセル取ってよ!!」
朗が圭太に訴える。
「絵恋、ご迷惑だろ、帰ろう!
 絵恋?」
「どうして秘密にしてたの?」
「・・・とにかく、家で話そう。」
「ここで話して。」
「だから・・」
「ショックだった。
 圭太の口から先に聞きたかった。」
「先に?」
「佐々木部長から電話があった。
 部長さん圭太の事心配して電話してくれたの。
 本気で辞めるのかって。」
「・・・そのことか!!」
「そのことかって!
 話してくれるのが普通でしょ!
 結婚したんじゃないの?私達!」
「ご、ご、ごめん。ほんとごめん。
 あの、これからは、ちゃんと話すから。」
「全然反省してない!」
「反省してる。ちゃんと謝る。
 家に帰ろう!
 朗君、学校遅刻しちゃうから。」
「本当に反省してる!?」
「してるしてる!」
「何で二回言うの!?」
「あ・・ごめん。本当に反省しているから。」
「じゃあ愛してるって言って。」
「・・・いや、絵恋、勘弁してよ。」
「言って!」
「・・・」
「絵恋、愛してるよ!!」
朗が、両腕を広げて代わりに言ってくれた。
ドアが開き、絵恋が圭太の背中から抱きつく。
山田は朗のランドセルを手にすると、ドアを閉めるのだった。

二人が家に戻ると、理衣が朝食の準備をしていた。
「絵恋!」
「バレてました。会社辞めたこと。」と圭太。
「なーんだ!そのことだったの。」ほっとする理衣。
「会社から、現場外れて熊本の営業所に行くよう
 命じられたんだ。
 それが納得出来なかったから、」
「そのことって?」と絵恋。
「いやだから、会社辞めたこと。」
「マモンもそのことって言った。」
「うん?」
「マモン、圭太が会社辞めること、知ってた?」
「あ・・まあ・・」
「私じゃなくてマモンに先に話したの!?」
「いや、違うんだ。」
「知らない!マモンと仲良くすればいいでしょ!」絵恋が拗ねる。
「いや・・」慌てふためく圭太。
「するわよ。
 掃除してて書き損じた辞表を見つけたの。
 それだけのこと。
 それに絵恋!
 圭太さんの気持ち考えたことある!?
 今まで真面目に働いてきたのに、
 会社の都合でリストラされたのよ!?
 昔っからプライドの高い圭太さんが、
 どれだけ悔しい思いをしたか。」と理衣。
「昔っから?」
「でしょ?」理衣がごまかす。
「え・・」慌てる圭太。
「絵恋は、圭太さんのパートナーでしょう?」
「パートナー・・・」
「パートナーなら、パートナーらしく、フォローし合わなきゃ。」
「・・・そうだね。」
「いや、ちゃんと言わなかった僕が悪いんだ。」
「ううん、私が悪いの。圭太ごめんね。」
「いや・・」
「でもどうやってフォローすればいいの?」
「・・・自分で考えなさい!」と理衣。
「あ、何もしなくていい。 
 絵恋は、側にいてくれるだけでいい。」
「でも・・・」
「じゃあ、ちょっと、寝かせてよ。」
「私も!!」絵恋が圭太と腕を組む。
「・・・どうぞご勝手に。」と理衣。
「ほんとに、あの、寝る、だけですから。」
「おやすみ!」
理衣は又、微笑みながらため息を一つ。

SGFOODS
理衣が杉田(高田純次)を訪ねていく。
「こんにちは。お忙しいところ申し訳ありません。」
「広瀬さん、」
「はい?」
「夕べ、見てしまったんですよ。」
「え?」
「ピアノを弾いていらっしゃいましたね。」
「ああ・・」
「あの店も、うちの系列なんですよ。」
「あら!」
「私もちょうど、その時いましてね。」
「声かけてくださればよかったのに。」
「おとりこみの様子だったので。」
「・・・あ、あれは息子です。」
「息子さん!?」
「ええ!」

大学のカフェテリア。
「リストラのこと話してくれなかったの。」
舞に相談する絵恋。
「それで家出かー。」
「だって嫌じゃない?夫婦なのに隠されるなんて。」
「わかりません!結婚したことないもん。」
「早くしなよ。」
「誰と。」
「友田とは?」
「彼は絵恋でしょ!
 昨日だって、期待してずーっと待ってたよ。」
聡はカレーのスプーンに二人を映し、様子を伺っている。
「バカだー。」
聡、絵恋の言葉にヤケ食い!
「でもさ、ジェネレーションギャップって感じないわけ?」
「全然!・・・でもないけど、愛があるから!」
「愛かぁ。でもいつか冷めるよね。」
「冷めないよ!」
「だって、オヤジはお金があってナンボでしょ。」
「圭太はオヤジじゃないよ!!」
「現実の話。
 マンション買ったばかりでリストラでしょ?
 失業保険とかあったとしても、厳しいと思うよ。」
「そっか・・・」
「貯金、いくらあるの?」
「わかんない。圭太が管理しているから。」
「ヤバくない?」
「・・・」

リビングに寝転がり、就職情報誌をめくっていく圭太は
大きなため息。
そこへ、電話がかかってきた。
「私、SGFOODSの杉田と申します。
 高村圭太さんでいらっしゃいますか?」
「ええ、高村は私ですが。」

SGFOODの高村に会いに行く圭太。
初めて行く会社だが、大きくてとても立派な会社だ。
「わざわざご足労いただきまして恐縮です。
 専務の杉田です。」
「高村です。
 あの、なぜ私に声をかけていただけたんでしょうか。」
「パシフィック電機での働きは以前から耳にしておりました。
 ま、今回、お辞めになると聞きましたんで、
 機会があれば、お仕事をご一緒に出来ればと思いまして。」
「もしかして、佐々木部長が?」
「え、まあ・・それはそれで・・」杉田がごまかす。
「しかし、SGFOODで私に出来る仕事があるんでしょうか。」
「システム管理の方で、力をお借りできればと。
 いかがでしょうか。」
「はあ・・本業ではないんですが・・。
 あの、失礼ですが佐々木部長とはどういった。」
「ええ、まあ、いろいろと・・」
「ご親戚か何か・・」
「ええ・・まあ似たようなものですかね。」
「・・・」

学校帰り。
公園で絵恋がアクションの練習をしている姿を見かける朗。

テレビショッピングで林家ペー・パー子夫妻が説明する
跳馬型フィットネスマシンに見入る理衣。
電話が鳴ると、留守電のボタンを押し、洗濯物を畳み出す。
「もしもし?理衣、どうしたの?
 カレンたちみんな、困ってるよ。
 とにかく一度連絡して。頼むよ。」夫の声。
そこへ圭太が戻ってきた。
「お母さん!」
「お帰り!」
「どういうつもりですか!?」
「そのお母さんっていうのやめてくれない?
 絵恋もいないし。」
「お母さん!SGフーズの杉田さん、ワイン仲間だそうですね。」
「そうだったかしら。」
「とぼけないで。
 お母さんが就職頼んだこと聞きました!」
「杉田さんもおしゃべりだなー。」
「お母さん絵恋になんて言いましたっけ。」
「なんだっけ。」
「僕のプライドがどうのって!」
理衣が自分の下着を畳んでいることに気付き慌てて奪い取る圭太。
「言ってることとやってることと違うでしょ!!」
「私はいいの!」
「意味がわからない。」
「感謝してくれないの!?」
「大きなお世話です。
 自分の再就職先ぐらい、自分で見つけられます!」
「じゃあ断ってきたの?」
「・・・考えさせてほしいと。」
「考える必要ないじゃない!」
「これから先もずっと負い目を感じ続けなきゃいけないなんて
 冗談じゃない!」
「じゃ、すっぱり断ればいいじゃない。」
「・・・」
「それが出来ないんだったら文句言わないの!」
「と、とにかく、お母さんフランスに帰って下さい!」
「都合が悪くなるとそれなんだから!」
「いえ、別に!
 あ、いいの。広瀬さんの浮気ほっといて。」
「・・・」
「大体今回が初めてじゃないんでしょ!」
「現在進行形を知ったのは、初めて!
 で、自分じゃバレてないと思ってる。
 あの人の良さそうな笑顔がムカツクの!!」
「だからって、日本にいたって、何の解決にもなんないでしょ。」
「・・・解決させなくちゃいけないのかな。」
「!!離婚するってこと!?
 無責任だろ!子供4人も作っといて!!」
「私達夫婦の問題に口出さないで!」
「じゃあこっちの就職にも口出すなよ!」
「わかった。じゃあ今までどおりここに置いてもらうから。」
「どうして!?」
「言ったでしょ、今。
 夫婦の問題に口出さないって。」
「だからって、ここにいていいって問題にはなんないだろ?」
「夫婦の問題でここにいるの!」
「いや、だから!
 もういい!絵恋に話す!」
「何を!」
「お母さんが日本に来た理由。」
グローブをはめる圭太。
「自分の親が、浮気してるって聞かされたら 
 どんな気持ちかわかる!?」
「想像はつく!
 だから僕だって、黙ってるんだ!
 フランスに帰って、夫婦仲良くやってくれればいいなーって
 思ってるんだ!でももう限界だ!!」
圭太、人形にパンチパンチ!
「あ"−−−っ!脅かすんだ、圭太そうやって脅かすんだ!!」
「帰ってくださーーい!!」
「あー!そっちがその気なら、私だって喋るからね!
 昔のこと!!」
「・・・それとこれとは話が別でしょ!?」
「別でもなんでも、喋る!!」
理衣はそう言い和室の戸を閉める。
ふすまをあける圭太。
「大体、僕達の間には、何も関係、ないじゃない。」
「最終的なことは・・でしょ。」
「うん、それが問題!」
「じゃないこともあるのよ!
 女にとってはね。」
「・・・」
「ぶっちゃけて困るのは、誰かなぁ。」
舌を出し、戸を閉める理衣。
悔しさに、パンチ人形を抱きしめて泣く圭太。

パンチング人形の色と、理衣の着ているカーディガンの色が
同じなのが凝ってますね。
圭太の発言にぶちきれてしまった理衣ですが、
子供に親が浮気していることを知らせぬよう必死なような
気がします。理衣は同じことで苦労した過去があるのかな。


山田家。
「いいじゃない。お母さんが紹介してくれる仕事だって。」
「負い目持ちたくないの。」
「義理とはいえ家族でしょ。心配されてうれしくないの?」
「複雑なんだよ・・」
「どういうこと?」
「実はさ・・・やっぱりやめた。」
「何よ。」
「だって山田昔から口軽いもん。」
「そんなことないじゃないの。」
「・・いや、やめた。」
「高村君!」
「・・・」
「ま、いいけどね。」
「仕事だってさ、まったくの異業種だぜ。辛いよ。」
「でも希望する業種はダメなんでしょ。だったらしょうがないじゃない。」
「凹むこと言うなよ。」
「現実を見た方がいいんじゃない?」朗が帰ってきた。
「お帰り。」
「大変だね、リストラされると。」
「朗!!
 ごめんね、子供の言うことだから気にしないで。」
圭太も笑って答える。
「しっかし、上手いよなー。」
山田のイラストを手に取る圭太。
「ま、一応プロだからね。
 でも僕も仕方なく、イラストやってるからさ。」
「え?好きでやってるんじゃないの?」
「別に。
 プログラミングで一生やっていこうと思ってた。
 でも奥さんが病気になって、会社に勤めながら看病して、
 朗を育てるのは無理だった。
 だからイラストで食っていこうって必死になったんだ。
 業種全然違うけど、奥さんが、・・・
 あなたの描く絵が好きって言ってくれたから・・
 頑張れたんだ・・」泣き出す山田。
「だから高村君も、やってみれば、案外あっている仕事かも
 しれないよ。」
「いやあ・・・」ため息をつく圭太。

メゾン・リベルテ
朝食を詰め込み、急いで出かけていく絵恋。
「おかしいな。」と理衣。
「え?何ですか?」と圭太。
「絵恋どこに行ったの?」
「大学でしょ。」
「今日日曜日だよ。」
「・・・」
「あ、毎日が日曜日な人にはわかんないか。」
「すみません。」
「昨日も帰ってきたときシャンプーの匂いしたし、
 どこでシャワー浴びてんだろ。」
「またー、いい加減なことばっか言って。」
「ほんとだって!」
「ばかばかしい!」

圭太の電話が鳴る。SGフーズからだ。
「私、SGフーズの杉田と申します。」
「あ、今お電話しようと思っていたところでした。」
圭太はあとをついてくる理衣に「ステイ!」と命令し、
自分の部屋で話をする。
「先日の件なんですが、お会いしてもう1度お話を
 伺いたいんですが。」と圭太。
「私も、いろいろとお話したいことがありまして。
 出来れば、今日お会いできないでしょうか。」
「ええ、11時に、飯田橋。
 はい。ベルファミーユですね。
 知ってます。はい、ではのちほど。
 失礼します。」

ベルファミーユ
「頼む!この通りだ!」
杉田が頭を下げてお願いしている。
相手の女性は・・・圭太に一目ぼれしていた冴子(飯島直子)だ!
「冗談じゃありません!
 SGフーズは本気でこのベルファミーユを、
 全国展開していく気があるんですか!?」
「もちろん!」
「だったら尚更素人を副店長になんかに出来ません!」
「野々村君、店舗を増やすということはどういうことかね?」「はい?」
「従業員が必要になるということだろ?
 即戦力の従業員を作り上げていくのも、重要なんじゃないかな?」
「今は店の形を作り上げていくことの方が大切です!」
「だから頼むよー、ね!
 本当はシステム管理に回そうと思ったんだけどね、
 人員が足りてるって言われて断られちゃったんだよ。」
「専務が安請け合いしたことの尻拭いを
 どうして私の店がしなければならないんでしょうか。」
「いやいやいや、だから、それは申し訳ない、すみません。」

「店長!またあの人が来ましたよ!」
「あの人?」店員の大西(梅沢昌代)が知らせに来る。
「あの人ですよ!」ハンカチで汗を拭く真似をする。
「!!あの人?」
急に声のトーンが変わり、メガネを外して笑顔でホールに
急ぐ冴子。

「いいんですかー、たきつけて。」とあけみ(高畠華澄)。
「ブリブリの店長見るの、面白いもん!」と大西。
二人もホールへと急ぐ。

「いらっしゃいませ!」
「あ、こんにちは。」
「お一人ですか?」
「あ、いや・・」
「もしかして、私に会いに?ウフフ!」
「はい!?」

「高村さん!わざわざどうもすみません。」杉田が声をかける。
「いえ、こちらこそ。」
「あ、あの・・」と冴子。
「あ、さっき話してたの、彼なんだよ。」
「・・・わかりました!
 一緒に頑張りましょう!!」
冴子は圭太の手を握り締めてそう告げる。

高村家に又通販の荷物が届く。
「キャハッ!楽しみーーっ!!」ご機嫌な理衣。

ベルファミーユを出た圭太は大きなため息。
杉田に、ファミレスの副店長をやるよう告げられたからだ。
戸惑う圭太に、なぜか冴子は
「私が全力でフォローいたします!」と力説。

家に戻った圭太は、玄関の戸を開けるが、チェーンがかけてある。
「お母さん!絵恋!
 チェーン外して下さい!」
そこへ朗がやって来た。
「奥さんに締め出されたの?」
「え?違うよ。」
「あんまり奥さんに苦労かけんなよ!」
「え?」
「知ってんの?」
「何を?」
ついてこい、と朗は合図をして歩き出す。

二人が向かった場所は公園。
朗は圭太にソフトクリームを奢らせると、ベンチに座る。
目の前の舞台では、戦隊ヒーローショーが始まろうとしていた。
「今日は、ドリームヒーローのスペシャルショーに
 集まってくれて、どうもありがとー!!
 お姉さんがせーのって言ったら、みんな大きな声で、
 ドリームヒーローって呼んでね!」
そこへ、怪獣登場。司会のお姉さんを捕まえてしまう。
「たすけてー!!ドリームヒーロー!!」

「舞ちゃん?」圭太は司会の女性が絵恋の親友・舞だと気付く。

「ドリームヒーローー!!」子供達が大声で呼ぶ。

すると舞台に三人のヒーローが登場。
赤、青、そしてピンク。
「熱き夢を持て!ドリームレッド!」
「果ててしなき夢を持て!ドリームブルー!」
「フランスから来たカワイイ先生!ドリームピンク!」
「ドリーム戦隊・ドリームヒーロー!!」

「フランス!?」圭太が呟く。

悪と戦うドリームヒーロー。
敵に蹴られ、ピンクが倒れる。
「ピンク、大丈夫か!?」レッドがピンクのお尻を撫でる。
「しっかりしろ!」ブルーがピンクを助け起こし、胸を掴む。
「ちょっとーっ!!何すんのよ!!」
ピンクがヘルメットを外すと・・・
怒り心頭の絵恋が、ブルーに、レッドを蹴り飛ばす。
「絵恋!絵恋!」
圭太の声も届かず、絵恋はショーをぶち壊しにしてしまう。

ピンクのスーツのまま人ごみを足早に歩く絵恋。
「絵恋!絵恋!その格好まずいよ。」
「いいよ返さなくて!!」
「いやいや、そうじゃなくて。
 タクシー拾うから。」
だがタクシーはなかなか掴まらない。
座り込む絵恋に駆け寄る圭太。
「何やってんの?」圭太が笑顔で聞く。
「舞ちゃんに紹介してもらったの。」
「紹介?頼まれたんじゃなくて?
 正義の味方になりたかったの?」
「圭太の味方になりたいの。」
「・・・」
「圭太悔しい思いしているんでしょ?」
「うん・・・」
「それに就職もまだ決まらないんでしょ?」
「それでバイト?」
絵恋が頷く。
「心配しなくていいって。
 退職金だって出るし、失業保険だってもらえる。」
絵恋が首を横に振る。
「私のバイト代なんて、たいして足しにならないことぐらい
 わかってる。
 でもじっとしてられないの。
 圭太の力になりたいの!」
「絵恋、言ったろ。絵恋は側に居てくれるだけでいいって。」
「私は置物じゃないもん!」
「わかってるよ、奥さんだよ。」
「奥さんや妻は嫌なの。」
「え!?」
「パートナーになりたいの。」
「パートナー?」
「・・・でもまだそう思われてないこともわかってる。
 圭太に頼ってばっかりだもの。
 だから頑張りたい!」
おもわず絵恋を抱きしめる圭太。
「絵恋ありがとう。」
「すごい見られてるよ。」
「構わない。」
絵恋も圭太を抱きしめる。
「こうしてると、力がわいてくるよ。」
「本当に?」
「うん!」
圭太は明るい表情で顔を上げた。

桜が散る公園、手をつないで歩く二人。
「絵恋、決めたよ、就職。」
「本当に?」
「SGフーズ、ファミレスのベルファミーユが新しい職場。」「ファミレス。面白そう!」
「やったことない仕事だけど、頑張る!」
「でもどうしてファミレスなの?」
「あ、お母さんが骨を負ってくれて。」
「マモン骨折したの!?」
「いやいや、仲介してくれたの。」
「そうなの・・マモンに感謝しなくっちゃ。」
「でもフランスには帰ってほしいけどね・・。」
「いろいろあるって言ってたけど・・」
「夫婦の問題かなー。」
「何?夫婦の問題って。」
「あいや、何でもない。」
「圭太マモンから何か聞いたの?」
「いや、な、なんにも・・」
絵恋がパンチを構える。
「い、いや・・ほんとに!!」
「いい!直接聞く!!」
「絵恋待ってよー!!」

「絵恋!どうしたのその格好!」絵恋の姿に驚く理衣。
「パパの浮気が原因なのね!!」
「あいや・・その・・」
「ほーー、しゃべったんだ!!」
「マモン!!ちょっと待ってよ。」

跳馬型フィットネスマシンに乗る理衣。
「マモン、何それ!」
「え?知らないの?通販で大人気なんだよ。
 これやりすぎて疲れて寝ちゃったの。」
「真面目に話してるの!」
「そう。パパの浮気。
 それで、ちょっと頭冷やそうと思って日本に来たの。」
「マモン相手のところに乗り込まなかったの?」
「そんなことしたって。」
「だからパパとぼけた声出してるんじゃない!」
「ほんっと、とぼけてるよね。」
「フランスに帰って、話し合われた方が。」と圭太。
「圭太の言うとおり!」と絵恋。
「邪険にしないでよ!」
「逃げてるだけじゃないですか。」
「夫婦の問題に口出ししないでって言ったでしょう!?」
「取り返しのつかないことになったらどうするんですか!」
「それもいいかもね。」
「マモン・・」
「マモンね、昔好きだった人と再会したの。」
「!!」
「誰?」と絵恋。
「パパと結婚する前に、付き合ってた人。」
「その話は今関係ないんじゃ、」
「いつの話?」と絵恋。
「絵恋が家出した日。
 一緒に格闘技見たの。」
「それで?」
「それで、終わって、飲みに行った。」
「まさかマモン!」
「まさか!まだ何もないよ。」
「当たり前じゃない!」
「男と女だもん。いつどうなるかわからないよ。
 ね、圭太さん!」
「いやー、お母さん・・」
「彼ね、私の手をこう取って、」
理衣が圭太の手を握り締める。
その手を叩く絵恋。
「マモン!!パパと話して、それから後の話でしょ!
 松ぼっくりに火がついたらどうすんの!」
「焼けぼっくりでしょ!」と理衣。
「焼けぼっくい!」と圭太。
「あ・・もう火、ついちゃったかもしれない・・。
 あー、寝るわ。」
「マモン!ちょっと起きてよー。
 寝るの早すぎるでしょ!
 1回でいいから電話してよ、パパに。」
「嫌!!」
顔を引きつらせる圭太。

夜中。眠れない圭太は横でぐっすりと眠る絵恋の寝顔に微笑む。
寝返りをうつと、そこに理衣が!
「うわぁーー!!」飛び起きると、それは幻想だった。
「はぁ・・・」

朝、朝食の準備をする理衣。
「いつフランスにお戻りになるんですか?」圭太が言う。
「それより、SGフーズはどうなったんですか?」
「お世話に、なります。」
「そう!よかった!
 ね、絵恋、圭太さん就職決まったんだって!」
「知ってる。
 それより、パパに電話したの?」
「・・・」
「マモン!」
「・・・」
「行ってきまーす。」
「え?ご飯は?」
「結構です。」
圭太と絵恋が出かけてしまう。

バス停。
「じゃ、行ってます。」
圭太は地下鉄に向かおうとする。
「私も、新しい職場見に行く!」
「同伴出勤はマズイんじゃないか?」
「行こう!!」

ベルファミーユでは、ご機嫌な冴子が圭太の到着を
待ちわびていた。
そこへ圭太が若い女性と一緒にやって来た。
冴子の表情が曇る。
「このお店?大きいね!」
「絵恋、職場見学はまた別の機会にしてくれる?」
「うん・・わかった。じゃ、頑張ってね!」
絵恋が圭太の頬にキスをする。
それを見た冴子は顔を引きつらせ、
そして圭太の指輪にも気付き・・・。

冴子は事務所に駆け込み、圭太の履歴書をチェック。
「高村圭太、40歳。
 妻・・えこい・・20歳!?」
キラーン!冴子のメガネが怪しく光る。

「副店長の高村圭太さん。」杉田が紹介する。
「高村です。
 飲食業界は全く素人なんですが、
 みなさんの足を引っ張らないよう、精一杯頑張ろうと
 思っています。よろしくお願いします!」
圭太が挨拶するのを冷たい表情で見つめる冴子。

「わからないことがあったら私達に何でも聞いて下さいね。」
大西とあけみがにこやかに挨拶していると、
「高村さん!
 飲食業で一番大切にしなければならない場所って
 どこだと思いますか?」冴子が呼びつける。
「厨房ですか?」
「違います。」
「客席?」
「疑問形で答えない!」
「・・・わかりません。」
「では、接客をするときに一番大事なことは?」
「言葉遣いですか?」
冴子が睨む。
「あ・・言葉遣い、です!」
「違います!
 お客様の立場で考えて下さい。」
「・・・」
「いくら料理が美味しくても、接客が良くても、
 トイレが汚い店には二度と行かないでしょう!?」
「そ、そうですね・・」
「笑顔を絶やさず、磨き上げてきなさい!!」
冴子が圭太にトイレブラシを渡す。
「・・・はい。」

トイレを掃除する圭太。
「あー・・
 なんでこんなになっちゃったんだろう・・・」
「終わった?」冴子がやって来た。
「あ、はい!」圭太が笑顔で答える。
「そんなに笑わなくていい。」
「はい。」
「綺麗になった?」
「はい!」
すると冴子は、持っていた100円玉をわざと便器に落とす。
「ごめんなさーい!拾ってくださるー?」
「・・何なんですか?」
「お客様が大事なお金を落とされたの。どうすんの?」
「・・・わかりました。」
手袋を外し、便器に手を突っ込む圭太。
圭太が拾い上げた100円を、器具でつまむ冴子。
「そういう時はこれを使うの。」
「!!」
「ホッホッホッホッホ・・・」
高笑いをしながら冴子が立ち去る。

疲れきった圭太が帰宅する。
「ただいまー。」
「おかえり!!」理衣がバーベルで体操をしている。
「楽しそうでいいですね・・」
「え!?」
「あー。」部屋のベッドに横になる圭太。
携帯が鳴る。
「もしもし?」
「あ、圭太?」
「うん、絵恋、今どこ?」
「成田。」
「成田?」
「うん。ちょっとパパに会ってくる。」
「え!?フランスに行くってこと!?」圭太が飛び起きる。
理衣もやっていた。
「パパとマモンのこと、ほっておけないもん。」
「いきなりすぎるだろ、絵恋。」
「何度も携帯にかけたよ。」
「仕事中でさ、出られなかったんだ。」
「あ、ごめん、圭太。もう行かなきゃ。
 じゃマモンのことよろしくね!」
「いや、ちょっと、待って!」電話は切れてしまった。

「ったく、絵恋ったら!」と理衣。
「ったくじゃないでしょ!
 お母さんの為にフランス行ったんですよ!」
「そっか!」
「なんですか?」
「ていうことは、絵恋の分は作らなくていいんだ。」
「・・・」
「今夜は、二人っきりってことだね。ンフフ。」
「・・・」
「ンフフフフ・・・」
「冗談じゃない!!」



※一部公式HPあらすじを引用しました。


絵恋の、圭太のパートナーになろうとする一途さが
可愛く思えた3話でした。
「圭太の味方になりたいの。」
「奥さんや妻は嫌なの。パートナーになりたいの。」
にはウルっ!
圭太を大切に思う絵恋。
絵恋を愛しく思う圭太。
こんな二人が幸せになれないはずがありません。

元々圭太と理衣は、プラトニックな恋だった。
プラトニックでも、結びつきの強い二人、という関係、
そして、理衣が時折見せる、微笑みを浮かべながらのため息、
ちょっとそこら辺を不安に思ったり・・・。

でも、絵恋に圭太のパートナーになるよう説得する理衣からは、
娘と元カレの結婚生活を心から応援しているように見えたので、
安心しました。
時々面白がって圭太をからかっていますが。(笑)

昔の恋人に下着を畳まれるのが恥ずかしい男。
昔の恋人の下着を畳むのに抵抗のない女。
女の方がずぶとい!?(笑)これは理衣だからか!?

でも理衣が振り回しているばかりではなく、
圭太の「ステイ!」につい素直に従ってしまう理衣がカワイイ。

絵恋と理衣の板挟みになって、振り回される圭太、お気の毒!!
二人に振り回される織田さんの表情に、気の毒がりながらも
大笑い!

理衣と圭太のケンカするシーンに、
大竹さんとさんまさんが結婚されていた頃も、
こんなだったのかなーと、つい想像してしまう!
圭太が時々さんまさんに見えてしまったり。(笑)
さんまさんはこのドラマ、見ていらっしゃるかな!?


このドラマにドロドロは似合わない!
圭太と理衣の別れの理由がイマイチはっきりしませんが、
今回の夫の浮気騒動にしろ、理衣の思い込みが大きな理由?
そんな気がしてきました。

圭太と理衣は、過去の恋にけじめをつけて、
ちゃんとさよならをして、
そして、今のパートナーと共に成長していく。
そんなストーリーになるといいな。


絵恋の行動に、一喜一憂する聡がカワイイ!
叶わぬ恋なので切ないですが、絵恋を一生懸命思っているのが
いいですね。
演じている田中さんも、はじけた表情で楽しませてくれています。

そしてもう一人、気になるのがファミレスの店長・冴子!
仕事面ではすっごい几帳面。
そして、惚れっぽい!
勝手に圭太に失恋すると、今度は態度を豹変!
可愛さ余って憎さ100倍!?あれじゃ、イジメです!!
えこい(絵恋)、そしてメガネキラーン!には大笑い!

二人の引っ掻き回しっぷりにも期待です。



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キャスト

高村圭太 (たかむら けいた) : 織田裕二
高村絵恋 (たかむら えれん) : 上野樹里
友田 聡 (ともだ さとし) : 田中 圭
広瀬香恋 (ひろせ かれん) : 仲 里依紗
広瀬世恋 (ひろせ せれん) : 菅野莉央
広瀬未恋 (ひろせ みれん) : 森迫永依
山田 朗 (やまだ あきら) : 荒井健太郎
大西さん (おおにしさん) : 梅沢昌代
あけみ : 高畠華澄
岩崎 舞 (いわさき まい) : 立川絵理
山田元雄 (やまだ もとお) : 田口浩正
杉田修造 (すぎた しゅうぞう) : 高田純次
佐々木 (ささき) : 小林すすむ
広瀬壮平 (ひろせ そうへい) : 草刈正雄
野々村冴子 (ののむら さえこ) : 飯島直子(特別出演) ベルファミーユの店長
広瀬理衣 (ひろせ りえ) : 大竹しのぶ


スタッフ

製作 : TBS
制作 : TBSテレビ
脚本 : 伴 一彦
音楽 : 佐藤直紀
主題歌 : 織田裕二『Hug, Hug』(ユニバーサル・シグマ)
プロデューサー : 伊與田英徳
演出 : 土井裕泰  石井康晴  川嶋龍太郎


織田裕二さんの主な出演作品



上野樹里さんの主な出演作品



大竹しのぶさんの主な出演作品


この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、いっぱいの返事ありがとうございます!後半にむけて体を休めてください!

やっぱり笑っていられない世の男性の一人です!なにも悪いことをしていないのにキョドル、目が泳ぐなど過剰な意識がでますハイ!同じ屋根の下に爆弾を置いとく恐さ〜自分は耐えられないかも?

三話目にして正体を現した冴子も恐い〜切り替え早いです、引きずる男とさっぱり忘れる女性も経験があったりして!別かれたあとは「おまえ」はだめなのか?そこでキレられるのは?お前から電話してきたんだろうが〜って完璧に興奮状態でした!

上手い脚本ですね?どんどん面白くなっていく!来週はどんな?希望を言うと傾いた額縁の会社にいって本領発揮です、そんな、おっさんの夢も叶えてほしいかな?
Posted by けた at 2007年04月30日 21:30
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