2007年05月07日

冗談じゃない! 第4話

『僕は君を守る!でも離婚・・・?』

理衣(大竹しのぶ)が日本へ来たのは夫・広瀬(草刈正雄)の
浮気が原因だった。

それを知った絵恋(上野樹里)は放っておけず、両親を
仲直りさせるべく父に会いにフランスへと飛び立ってしまう。

「今夜は、二人っきりってことだね・・・」
意味深な雰囲気で迫る理衣。
結圭太(織田裕二)は理衣と二人きりで家で過ごすはめに
なってしまう。

部屋に鍵をかけ、ドアにもたれて眠っていた圭太が
飛び起きる。
時刻、もうすぐ9時!
「冗談!!」
圭太が飛び起きる。慌てて仕事に出かける支度をしていると、理衣がやって来た。
「おはよう!」
「おはよう。」
「朝ご飯食べて行かないの?」
「あ、結構です。」
「あと10分早く起きれば良かったのに。」
「・・・」

「夕べ部屋に篭って何やってたの?」
「マニュアル覚えていたんです!」
「付け焼刃で覚えたってしょうがないでしょう?」
「覚えなきゃ、しょうがないでしょう!」
「もう!せっかく二人っきりの夜だったのに!」
「あのね・・」
「はい!」靴べらを渡す理衣。
「ありがとう。」
「今日は何時に帰ってくるの??」
「・・・は!?」
「はい!」頬に帰すをねだる理衣。
「・・・」無視して家を出ていく圭太。
「あ"−っ!」
ドアを閉めたあと、圭太も理衣と同じ様に
「あ"−っ!」と叫ぶ!

山田家の前を通ろうとした時、急にドアが開き激突する圭太。
「よっ!」朗(荒井健太郎)が挨拶する。。
「いってらっしゃい!」玄関から顔を出し、投げキッスする理衣。
「・・・ああいうキャラだから、気にするな。」圭太が朗に言うと、
「関係ないね。」朗はそう言い、エレベーターの戸を閉めた。
「・・・冗談じゃないよ。」

朝ご飯を食べながら、林家ペー&パー子のテレビショッピングを
見る理衣。
紹介している商品は、超極楽マッサージチェアー。
大好きな番組のはずなのに、理衣は元気がない。

ベルファミーユ。
「いらっしゃいませ!」
ロッカーの鏡で笑顔で挨拶する練習をする圭太。
「キスしてたの誰?
 罪作りなハンカチオヤジ!」
大西さん(梅沢昌代)に突然追求される圭太。
「ハンカチオヤジ?」
「貸したでしょう?店長に。」とあけみ(高畠華澄)。
「そういえばあれ、返してもらったっけ・・」
「ときめいちゃったのよ、店長!」
「僕に!?ハンカチで!?」
「店長、スイッチの入り方人と違うから。」
「で、誰なの?」
「妻ですよ。」
「奥さん!?」「ヤバイっすね。」
「何がですか?」
「妻、いくつっすか?」
「20歳。」
「スケベ!!」
「それはないでしょう!」
「私のこともそんな目で見るの!?」
「見ない見ない。」と大西。
「いくつ?」あけみが聞く。
「40・・」
「店長と同じだよ!過敏になるよ!」
「そう言われても・・」
「波風立てたくなかったら、独身のフリした方がいいっすね。」
「書類にちゃんと書いてますよ。
 結婚していることも、妻の年齢も。」
「店長、見えてなかったんだね・・」
「そろそろ開店!」「緊張するでしょう!?」
「・・させようと思って言ってるでしょう!?」

恐る恐る店に出ていくと、早速店長・冴子(飯島直子)が
声をかける。
「高村さん、ちょっとお願い。」
「はい!」
「高村さん、今まで接客の経験ないよね。」
「ちゃんと練習してきました。」
「どうせ一人で鏡見ながらでしょう?」
「・・・はい。」
「駅前で配ってきて。ちゃんと声出してね。」
そう言い宣伝チラシを渡す冴子。
「駅前でですか?」
「そう。」
「人が大勢いるじゃないですか・・」
「だからでしょう。
 度胸つけてきて。」
「・・・」

駅前。
「ベルファミールです。ランチやってます。」
看板を背負い、小声でそう言いながらちらしを配るが、
誰も受け取ってくれない。
冴子が見張っていることに気付くと、圭太は覚悟を決め、
「ベルファミールです!!
 ランチ5種類、飲み物がついて680円です!!」
と大声を出して通行人にチラシを配る。
やっと受け取ってくれた人・・・それは絵恋の友達、
舞(立川絵理)だった。

SGフーズ。
杉田(高田純次)に会いに行く理衣。
「先日は息子の件でありがとうございました。」
「いろいろ頑張っているようですね。」
「お陰さまで。
 実は、もう一つお願いしたいことがあるんです。」

「キベリエの売り上げの方はいかがですか?」
「まだ詳しい数字は上がってきていませんけど、
 なかなか公表のようです。」
「あら嬉しい!」
「もっと気合を入れて売れと、こういうことですか?」
「いえ。
 私達、キベリエを、レストランだけでなく
 デパートや、一般の小売店でも販売したいって
 考えているんです。」
「いいですねー!」
「でも、私達には、日本での販売許可がありません・・」
「なるほど。
 つまり、うちにキベリエの代理店になって売ってくれと、
 こういうことですね。」
「お願い・・出来ますか?」

大学。
「あれ?絵恋は?」聡(田中 圭)が舞に聞く。
「なんで気にするの?人妻を。」
「・・・」
「フランスだって。」
「フランス!?」
「詳しいことは教えてくれなかったけど。」
「誰が?」
舞が、ベルファミーユのチラシを差し出す。

高村家。
ベッドに転がり込む圭太。
部屋をノックする音。
「何ですかー。」
理衣がやって来た。
「ご飯作ってあるけど?」
「いらない!こっちに入って来ないで!」
「ね、もしかして避けてる?」
「え?」
「二人きりになって3日だけど、
 朝早く出て夜遅く帰ってくる。」
「忙しいんだよ。」
「せっかく絵恋がいないんだよー。
 つもる話、しようじゃないの。」
「あのね!
 絵恋は誰の為にフランス行ったんだよ。
 せっかくいないだなんて、よく言えるな。」
「・・頼んでないもん。」
「こっちが頼んでんでしょ?
 フランスに帰ってくれよ。」
「・・・ふん!!」

マッサージチェアーに横になる理衣。
「あーーー、極楽極楽!」
「また通販!?まったく、買うなよ、そんなもの。」
圭太があきれ返る。
「安いんだよ!」
「そういう問題じゃなくて、狭いの!」
「うるっさいなー。」
理衣が食事の準備を始める。
「座って。」
「いらないよ。」
「食べてきてないんでしょ?
 朝からずーっと煮込んでいたんだよ、ビーフシチュー。
 いい匂いでしょ?
 ね、ファミレスの原価率って、30%?
 これは、原価率100%!
 採算度外視!スペシャリティー!
 さ、いただきましょう。」
テーブルには一輪のバラが飾ってある。
理衣がワインを準備する。
「飲むの?」圭太が聞く。
「ワイン抜きの食事なんて考えられない!」
「絡まないでよ。」
「酔っちゃうんだもーん、圭太に!」
理衣はそう言い、圭太のグラスにもワインを注ぐ。
「飲まない!」
「乾杯だけ。
 乾杯!」
グラスを持ち上げ、すぐにおろす圭太。
「いただきます。」
「美味しい?」
「うん!」
「デートの時、良く行ったよね、定食屋。
 おじいちゃんとおばあちゃんがやっているお店。
 忘れちゃった?」
「覚えてる。」
「おしゃれだったよね。
 こういうテーブルクロスで、花瓶にはいつも、
 バラの花が生けてあった。」
「あのさ、」
「え?」
「こういうのやめない?
 昔思い出したってしょうがないだろ、お母さん。
 それより、どうすんだよ、広瀬さんと。
 離婚するの?」
「・・・絵恋は片付いたけど、まだ香恋たちが三人
 残ってるんだよね。」
「母親なんだからさ、バカなこと考えるなよ。」
「わかるでしょう!?信じていた人に裏切られた時のショック!」
「・・・」
「今度は浮気じゃなくて、本気だと思う。」
「どうして?」
「わかるもん!」
「確かめたわけじゃないんだろ?
 ちゃんと会って話さないと。」
「何が何でも帰したいわけだ。」
「そうだ。」
「冷たいね。」
「どう考えたっておかしいだろ、この状況。」
「昔から冷たかったよね、圭太。」
「どっちがだ!冗談じゃない。」
「・・私が何した!?」
「僕と付き合い始めた時、フランスに留学することは
 決まってたんだろう?
 でもなんにも言ってくれなかった。
 そしてある日突然!突然いなくなった!」
「・・来てくれなかったじゃない。」
「え?」
「あの日、待ち合わせしたのに・・」
「行ったよ。理衣が来なかったんじゃないか。」
「ずっと待ってた。」
「行った!」
「私も行った!」
「・・・もういい。やめよう。」
「・・・もしかして圭太がずっと独身だった原因って、
 私?」
「・・・そうかもしれない。悔しいけど。」
「素直じゃない!」
「君を忘れられなかったわけじゃない。
 君のせいで、信じられなくなったんだ、女性が。」
「ずいぶんな言い方!」
「心が通い合っていると思っていたのに!
 でも、勘違いだった!」
「・・・」
「女の子と付き合っても深入りすることはしなかった。
 期待しなきゃ、裏切られることはない。」
「ふーん、つまんない付き合いだね。」
「けど結構そういうの求めてたりするんだな、相手も。
 多かったね、そんな子。」
「ふーん。」
「だから独身でいられた。
 結婚する必要なかった。」
「じゃあどうして絵恋と結婚したの?」
「・・絵恋が、飛びこんできた。
 気まぐれで、無邪気で、無防備で。
 でも・・・守りたかった。」
「40男から見たら、20歳の女の子は誰だって守りたいでしょ?」
「絵恋は特別だった。」
「・・私に似てるから?」
「・・・絶対違う!
 理衣のことなんか1ミリも思い出さなかった!」
「だって親子だよ。似てるでしょ?
 絵恋の格闘技好きも、私譲りだし、
 ワイン好きも。
 圭太を好きなところも。
 お料理だけは、下手なんだよね、あの子。」
「ご馳走さま・・」
「ちょっと!まだ途中だよ!」
「あれ・・」その場に崩れ落ちる圭太。
「あー、ビーフシチューに入ってるよ、ワイン。たっぷり!」
「え・・」
「3本!エヘヘ。」
「冗談じゃない・・」

朝。
インターホンの音で目覚める圭太。
隣には理衣!!
「ヒッ・・ヒーッ!!」
シチューのワインに酔ってしまった圭太は、
どうやら理衣の布団で眠ってしまったらしい。
「ビーフシチューで二日酔いかよ・・・」

「圭太ー!」絵恋の声。
「絵恋!?」
布団から飛び出し、リビングの掃除機のスイッチオン!
「なんだ、いたの?」
「ごめん、気がつかなくて。
 お帰り!」
「ただいま!」
「マモンは?」
「寝てるんじゃないかな。」
「マモン!ね、起きて!起きて!
 パパ連れてきたよ。」
広瀬がやって来た。
「すみません、ご迷惑おかけして。」
「いえ・・」
理衣は布団から出ようとしない。
「マモン、マモン!
 ・・理衣、もういいだろう?帰ろう。」
「・・・」
「なに誤解しているんだ。
 セブリーヌはただの取引先だよ。」
「セブリーヌって?」圭太が絵恋に聞く。
「パリノソムリエール。」と理衣。
「シェケナベイベー!?」
「女性のソムリエのこと。」と絵恋。
「セブリーヌのお陰なんだよ。
 パリの一流店にキベリエを置いてもらうことになったのは。
 天地神明に誓って、彼女とは何もないから。」
「パパ、私達いなくなるから、ちゃんとマモンと話をして。
 マモン納得いくまでちゃんと追求してね!
 じゃーね!」
絵恋が圭太を連れて部屋を出ていく。
「これで、帰ってくれるよね!」と圭太。
「じゃないと困る!」
ほっとする圭太。

寝室のベッドに倒れこむ絵恋。
「はー、疲れたー。
 帰ってくるのに丸一日もかかるんだよー。」
「お疲れさん!」
和室の様子を伺うと、
「絵恋!
 寂しかったよー!」絵恋に甘える圭太。
「ほんとに?」
「うん!」
絵恋がキスの催促。そっと唇を近づけると、

「もういい!もういや!!もう知らない!!」
理衣が家を飛び出していった。

「すみません、いろいろご迷惑をかけて・・」と広瀬。

理衣を追って飛び出す絵恋。
エレベーターには乗ってないらしい。
「マモン!?」
探していると、山田(田口浩正)が声をかける。

理衣は朗の部屋に篭っていた。
「まったく!似たもの親子!!」朗が怒っている。
「マモン!出てきて!迷惑でしょう?」
「学校行けないんだけど!」
「ランドセルが中に。」と山田。
「マモン!ランドセルが、」
扉が少し開き、ランドセルが投げつけられる。
「あ・・」
「ごめんごめん。」
「ったく、なんで投げるんだよ!!」
朗は怒って学校に出かけていく。
「マモン!とにかく開けて!」
理衣は部屋から出ようとしなかった。

高村家の電話が鳴る。
「はい。
 絵恋?
 ・・・うん。わかった。」
電話を切る圭太。
「お母さんは、隣にいるそうです。」
「隣に?」
「僕の昔からの友人が引っ越してきていまして。」
「あ、そう・・」
圭太がお茶を入れる。
「しかしなかなかいい家ですね、ここは。」
「はあ・・」
「うーん、日本のお茶は美味しい!」
「あの・・本当に、浮気なさったんですか?」
「自分の匂いの染み付いた布団は良く眠れるけど、
 新しいタオルケットの心地よさ。
 わかるでしょう?圭太君なら。」
「ええ・・」
「そういうこと。」
「じゃ、なさったってことですね!?」
「圭太君。私はたとえ話をしているだけですよ。
 一つ、忠告しておきましょう。
 もし圭太君が浮気をして、バレそうになったとしてもだ、 
 絶対に認めちゃダメだ。
 それが、優しさだ。」
「バレなければいいんですか?」
「そうだ。」
「・・・」
「あいやいや、ダメダ、ダメだ、ダメだ!!
 圭太君は絶対にダメだ。バレなくても浮気はしちゃダメだ。」
「もちろんそんな気はありません。」
「絵恋を大切にしてくれよ。」
「はあ・・」

説得力ないし。(笑)

仕事に出かける圭太。
「どうしても行かなきゃダメ?」と絵恋。
「え?
 就職したばっかりだよ。
 君の両親のケンカを理由に、休ませてくれとは
 言えないよ。」
「そうか・・」
「大変だろうけど、なんとか二人和解させて。」
「うん!とにかく、二人で話させなきゃね。」
「うん。頑張って!」
「頑張る!」

山田家。
朗の部屋に閉じこもる理衣に何度も呼びかける絵恋。
イラストを描いていた山田はそんな絵恋に、
「そのうちに出ていらっしゃいますよ。
 トイレにだって行きたくなるだろうし。」
と声をかける。

ベルファミーユ。
「いらっしゃいませ、お客様。
 何名様でいらっしゃいますか?」
少しぎこちない笑顔で客を出迎える圭太。
「一人・・。」その客は、聡だった。
「禁煙席と喫煙席がございますが、いかがなさいますか?」
「禁煙席で。」
聡、圭太の名札を確認し、ますます睨みつける。
「ご案内いたします。」

「なかなかいいじゃない。」
「笑顔がわざとらしくないですか?」
大西とあけみが噂する。

圭太をじーっと見つめる冴子。

朗の部屋を抜け出し、様子を伺う理衣。
絵恋は山田と奥の部屋で話をしている。
トイレに行くチャンス!
・・・と思った時、インターホンが。
慌てて部屋に戻る理衣。

訪ねてきたのは、広瀬だった。

「マモン、出てきて。」
「絵恋、突然だから驚いたんだろう。
 マモン、東京ドームホテルに部屋を取るつもりだ。
 落ち着いたら来てくれる?」
「説得するから。」絵恋が広瀬に言う。

事務所。
圭太の履歴書の配偶者欄を見つめてため息をつく冴子。
「失礼します。」
圭太の声に慌てて履歴書と、持っていた圭太のハンカチを隠す。
「返事がなくても開けるの!?」
「あ・・すみません。」
「何!?」
「あの、今日、早めに上がらせてもらえないでしょうか。」
「どうして!?」
「ちょっと・・」
「ダメです。」
「・・わかりました。」
「ちょ、ちょっと、いいの!?
 早く帰って、イチャイチャしたいんでしょ!?若妻と。」
「そんなんじゃありません!」
「じゃあ何?」
「・・プライベートな、ことですので。
 失礼します。」
圭太が事務所を出ていく。
「・・・」冴子、ため息。

急いで家に帰る圭太。
「ただいま!」
「お帰り!」
「お父さんとお母さんは?」
「パパはホテル。ママは山田さんとこ。」
「まだいるの!?」
「なんか又大学の話で盛り上がってた。」
「・・山田も、迷惑だろうから、連れて帰ってくるよ。」
「その前に、作戦会議!」

「パパ、なんて言ってた?」
「うん・・」
「うん?」
「いや・・話していいのかなー・・」
「言えないことあるの?」
「お母さんはさ、お父さんの浮気に確信あるの?」
「うん。証拠押さえたって。」
「証拠?」
「セブリーヌと2ショット。
 携帯のカメラに入ってたって。」
「それ証拠になるのかなー。」
「バスローブでベッドの上!
 なのにパパさっきみたいにとぼけるから
 ママ頭にきてるのよー。」
「そっか・・」
「ねえ、パパやっぱりとぼけてた?」
「いや・・認めた。
 でも、嘘を突き通す。それが優しさだって。」
「圭太もそう思う!?」
「え?」
「圭太も嘘つくんだ。」
「そんなことないよ!」
「じゃあ、報告する?浮気したって。」
「しないよ!」
「言わないんだ・・」
「いや、浮気しないって。」
「ほんとに?」
「当たり前だろ。」絵恋を抱き寄せる圭太。
「でも、男の人は必ずするって。」
「一般論でしょ?僕はしない。」
「どうする?元カノがヨリを戻したいって言ったら。」
「・・・」
「え?今動揺した?」
「してないよ。」
「した!!」
「してないって。」

「ただいま。」二人の背後に広瀬が立っていた。
「パパ!驚かさないでよ。」
「マモンまだ、隣なの?」
「ええ。」

山田家のリビング。
「だからマモンの勘違いだって。」
「私が見たものは何だったの?」
「ホテルのダイニング。
 あそこの内装、客室っぽいでしょう?
 携帯の写真だと、よけいそう見えちゃうんだよ。」
「・・・」
「他に4人もいたし。」
「・・・」
「そんなに疑うんなら、これ見てごらん。」
広瀬が携帯を差し出す。
「そんないつまでも取ってないでしょ。」
「いや、撮影した画像の消し方、よくわからないし。」
「・・・若い子相手ならいざ知らず、
 そんな言い訳が私に通用すると思ってるの!?」
「いやだから言い訳する必要はないでしょう?」
「これが目に入らぬか!!」
理衣が自分の携帯を広瀬に見せる。
バスローブ姿の広瀬と女性の2ショット写真・・・。
「あ!!」驚く圭太。
「転送しておいたのよ。」と理衣。
すると広瀬はその場に静かに正座する。
「マモン・・・私が悪かった。」
「離婚よ!!」
母の言葉に驚く絵恋。
「へ・・・」思わず圭太も声を漏らす。

高村家。
ソファーで大きなため息をつく広瀬。
「まさか証拠を押さえられているとは・・。
 圭太君、どうしたらいいと思う?」
「お父さんは、どうしたいんですか?」
「それが・・この年で、人生に波風立てたくないな。」
「それは、お母さんとやり直したいという意味ですか?
 それとも、面倒はいやだと?」
「いや・・同じだろ?」
「そうでしょうか・・。」

理衣と絵恋は山田家に残っていた。
「まったく!人を馬鹿にして!」と理衣。
「許してあげれば?
 ほら、日本式の謝り方も見れたし。」
「土下座すればいいってもんじゃないよ!」
「じゃあどうするの?」
「どうしよう・・
 結婚して20年。
 あなた達4人産んで、ワイナリーの仕事は1年単位だから、
 本当にあっという間。
 あっという間に、おばさんになっちゃった。」
「いえいえいえ。まだまだお若いですよ。」と山田。
「お気遣いどーも!!!」
「どういたしまして・・」
「ねえ、パパの浮気の尻尾掴んだの、今回が初めてじゃ
 ないんでしょう?」
「・・まあね。」
「でもマモンがここまで爆発したことってないよね・・。」

高村家。
「いや、そうなんだ。
 今までも私の浮気に感づいているなーと思うことは
 あったんだ。
 それでも日本どころか、家を飛び出したことなんてなかった。
 それなのに今回どうして・・・。
 圭太君、どう思う?」
「わ、私に聞かれても。」
「圭太君、」
「はい、」
「人間って、自分にやましいとこがあると、
 声が大きくなる傾向があるんだ。」
「そうですね・・」

山田家。
「もしかして、彼のせい?」と絵恋。
「彼?」
「ほら、この間言ってたじゃない。
 結婚前に付き合ってた彼と、再会したって。」
「・・・」

高村家。
「そうか。そんな話絵恋が喋ってた。
 圭太君、聞いたことないかい?」
「いや?特には・・」声が裏返る圭太。

山田家。
「確かに再会はしたけど、別に、ヨリが戻ったわけじゃないもの。」
「本当に?
 又付き合いたいって思う?」
「・・・もし、20年前、パリに行かなかったら・・・」

高村家。
「もしかして、私の浮気にかこつけて、
 別れようとしているんじゃ・・」
「それは考えられないです。」
「え?どうして?」
「いや、昔を・・ちょっと思い出して、
 センチな気持ちになっているだけじゃないでしょうか。」
「センチな気持ち・・」
「あ、古い、言い方ですね。」
「いや、私はわかりますよ。世代が上だから。」
「すみません・・」
「ね、圭太君、マモンの元カレ、知ってるの?」
「いいえ!!」声が大きくなる圭太。
「その口ぶりは知ってるね。
 頼む!話して。」
「本当に、何も・・・
 いやあの・・きっと、世のおばさま方がヨン様に憧れる、
 みたいな、そんな、感じじゃないでしょうか。」

山田家。
「そんなんじゃないよ。」と理衣。
「じゃあ、本気なの?」
「・・・別の人生も、あったのかもしれないって思っただけ・・。」
「・・私も、香恋も、世恋も未恋も、いない人生?」
「・・・そうね。」
「・・・」
黙って話を聞いていた山田が突然泣き出す。
「すみません・・僕も考えてしまったんで。
 彼女、僕と知り合わなかったら・・
 こんな若くして死ぬことなかったんじゃないかなって・・」
仏壇を見つめて泣く山田。
そこへ朗が帰ってきた。
父が泣いていると気付きハンカチを差し出す朗。
山田は二人に気を利かせ、朗と外食に出かけていく。

大きなため息をつく理衣。
「マモン・・」

高村家。
「ですから、元カレとは全く関係ありません!」と圭太。
「そうなのか・・」
「広瀬さん・・
 フランスに、ご挨拶に伺ったとき、ブドウ畑で話して
 いただいたこと、印象深く覚えています。」
「何を話したっけ?」
「若い木のブドウで作ったワインは、早飲みだと尖ってる。
 でも、年を経るごとに、円熟していいワインになる。」
「ああ。」広瀬が微笑む。
「僕と絵恋にもそうなってほしい。
 ということですよね?
 お父さんと、お母さんのような夫婦になってほしいと。」
「・・・」

山田家。
「結ばれなかった元カレよりも、パパのこと考えてよ。
 パパとの結婚は間違いじゃなかったでしょ?」

高村家。
「パリでソムリエ修行をしていたんだ。
 生まれも育ちもフランスだけど、私は日本人。
 だから偏見をもたれたし、
 何よりも未熟だったから、なかなか仕事が上手くいかなかった。
 何度もくじけそうになった。
 そんな時、マモンと知り合った。」
「20年前?」
「いや、正確に言うと、21年前だしね。
 絵恋が今年20歳だから。」
「はい。」
「マモンも、ピアニスト目指して、パリで一人ぼっちで
 すごく頑張ってた。
 私が勤めているビストロによく来たんです。」
「へー。」

山田家。
「どこ見ても、フランス人ばっかり。
 当たり前だけど。
 そんな中で、パパ一生懸命働いてた。
 私も、同じ様に目標に向かって頑張ってたから、
 すぐ意気投合したの。
 でも・・・」
「事故にあったのって、その頃なの?」
「ピアノが弾けなくなっちゃった・・」

高村家。
「その時のマモンは、痛々しくて見てられなかった。
 私もソムリエ試験に落ちて、落ち込んでた。
 でも、あきらめるわけにはいけない。
 あきらめたら、彼女の心も折れてしまいそうだったから。」
「・・・」

山田家。
「自分の夢を、あきらめるしかなかった。
 だから、パパの夢を支えたいと思ったの。」
「それで一緒に住んだの?」
「パパが、ソムリエの試験に合格してからね。
 それから、絵恋が生まれて、ひょうんなことから、
 ワイナリーを譲り受けたの。」

高村家。
「ワインをサービスするだけじゃなくて、
 自分のワインを作りたい。
 そう思い始めた時だったから、
 自分の幸運に驚きました。
 しかし、ワイン作りはすごく大変だ。
 何度も、ギブアップしそうになった。
 でも・・・」

山田家。
「頑張れたんだ。」と絵恋。
「最初にパパとワイナリー行った時ね、
 バラの花がいっぱい咲いてたの。」

高村家。
「バラ・・ですか?」と圭太。
「バラはブドウと同じ病気にかかるんです。
 ブドウより少し先にね。
 だからバラを植えることで、ブドウの病気を防ぐ
 ことが出来ます。」
一輪挿しのバラを見つめる圭太。

山田家。
「パパに言われたの。
 君は、美味しいワインになるブドウだ。
 僕はバラになるって。」
「パパ言うね!」
嬉しそうに微笑む二人。

高村家。
「僕はバラになる・・・」
圭太はそう呟くと、ワインを一本持ってくる。
「これは、広瀬さんと理衣さんにしか作れないワインなんですよね。」
ワインを見つめる広瀬。

グラスにワインを注ぎ、それを口に含む広瀬。
「私達のワインだ・・。」
「彼女とは、セブリーヌさんとは、
 ちゃんと別れられたんですよね。」
「ああ。」
「理衣さんに気持ちがあることを、ちゃんと伝えて下さい。」
「わかった。」
広瀬の言葉に嬉しそうに微笑む圭太。
「僕も、一杯いただいていいですか?」
「圭太君、飲めないんじゃないの?」
「ええ、でも、ちょっと飲んでみたくなりました!」
広瀬がワインを注ぐ。
「頂きます。」
「どう?」
「バラの香がします。」

朝。
「圭太!圭太!」絵恋に起こされて目覚める圭太。
「おはよう・・」
「死んじゃったかと思った。」
「え?」
「ワイン飲んだんでしょう?そんな格好して。」
「あれ?全然気持ち悪くない。」
「10時間も寝たんだからアルコールも抜けるでしょう。」
「そんな寝てた?
 お父さんとお母さんは!?」
「マモンと戻ってきたら、パパいなかった。」
「じゃあ、まだ、仲直りできてないってこと?」
「マモンはその気だけど、パパ、何て言ってた?」
「お母さん、その気、」
その時、インターホンが鳴る。

「広瀬理衣さんへのお届けものです。」
バラの花束だ。

「マモン、パパから!」
絵恋が花束を渡す。
「・・・」

「ねーねー、うちのワイナリーに、バラの花が植えてあったの
 覚えてる?」絵恋が圭太に言う。
「意味わかってるよ。」
微笑みあう二人。

「パパ、東京ドームホテルだよね。」
「うん。」
「付き合ってくれない!?」理衣が圭太に言う。
「え?」

東京ドームホテル。
「いいのね。」
「え?」
「広瀬と仲直りして。」
「・・当たり前でしょ。」
「最後のチャンスかもよ・・。」
「・・僕は絵恋を愛しています。
 お父さんお母さんには、僕達のお手本となるような
 理想の夫婦になっていただきたいです。」
「・・・」
「・・・」
「わかった。」
歩き出した理衣は、ある女性の姿に足を止める。
「もしかして・・・」
「セブリーヌ!!」

セブリーヌを尾行する理衣。
圭太は今にも掴みかかりそうな理衣をなんとかなだめる。
同じエレベータに乗り込む三人。
「何階ですか?」圭太が理衣にそっと聞く。
「40階。」
圭太がエレベーターのボタンを押そうとした時、
セブリーヌが40階を押す。
セブリーヌの視界から理衣を隠すように立つ圭太。

その頃、絵恋はボクシングエキササイズでパンチを連打。
インターホンが鳴る。
ドアを開けて見ると、そこにいたのは・・・
加恋、世恋、未恋!
「絵恋ー!」
「うわぁ!!
・・・加恋!」
「来ちゃった」
「世恋!」
「来ちゃった!」
「未恋」
「来ちゃった!」
「な、なんで!?」

40階。
セブリーヌがある部屋のインターホンを押す。
部屋から出てきたのは・・・広瀬だ!
ハグして挨拶を交わす二人に、理衣は拳を握り締めて走り出す!
驚いてその後を追う圭太。
迫ってくる妻の姿に気づき、恐れおののく広瀬。
広瀬の顔面にパンチが命中。
その場に倒れ花を押さえる広瀬。
殴ったのは・・・圭太だった!
動揺する圭太。
「・・・冗談じゃないよ・・」


※一部公式HPあらすじを引用しました。



広瀬は本当に浮気をしていた!
理衣も、圭太とやり直すことを少しは考えていた!
全然私の予想と違う展開でした。

夫の浮気をきっかけに、あの時、別れなければ、
違った人生を送っていたのかも。
そんな風に振り返るのは、ありだと思います。
でも、自分の産んだ子供達がいない人生って、
母親として娘に肯定してしまうのは寂しく感じました。

番宣では絵恋のことを"天真爛漫な小悪魔"と
紹介していました。
絵恋が聡を振り回すところ、理衣が圭太を振り回すところ、
母・娘、似ているのかもしれません。
理衣も、"天真爛漫な小悪魔"タイプなのでしょう。
絵恋の場合は小悪魔というよりは天然っぽくて、
聡は気の毒だけれど、彼が振り回されているのが楽しい。
理衣が圭太を振り回すのも、圭太のリアクションが楽しくて、
理衣はついついからかっているのかなーと思っていました。

ただ、そこに本気の気持ちが少しでも入っていたとは・・・。
「最後のチャンスかもよ・・。」
夫の元へ戻るとき、理衣は圭太に確認していました。
最初はいつものおふざけかなーと思っていたけれど、
理衣の切ない表情。
本気で圭太とやり直したいと、少しは思っていたんですね!
圭太が絵恋への想いを貫いてくれたので、少しはすっきり
しましたが・・。

理衣の杉田への態度もちょっと気に食わない。
杉田に気のある素振りをしているように見えてしまう。
でもあれは、家族の為なんですよね。

そして広瀬の浮気論。これがまた許せないですねー。
ワインに妻の名前を付けるほどの愛妻家だと思っていたのに、
浮気を何度も繰り返し、
バレなければいい、認めないことが優しさだなんて、
間違ってるぞー!

それでも、広瀬が圭太に、理衣が絵恋に、
夫婦の出会いから語りながら、伴侶への思いを再認識する
シーンは素敵でした。
バラの花は、理衣にとって圭太とのデートの思い出でも
あったけれど、この話を聞くと、バラ=広瀬自身だったのかな。

セブリーヌが日本に来たのは、ビジネスでしょうか。
もし、終わらせたというのが嘘だったとしたら
またまたショックです。

圭太と絵恋のキャラクターには愛着が持てるし、
絵恋の妹たちも登場するので、風向きが変わることに期待!
ベルファミーユ店長冴子の、恋する思いの裏表も楽しいです。
山田親子もとっても優しい!
なので、広瀬夫妻にも愛すべきキャラクターに
成長していってほしい!




ランキングに参加中!応援クリックよろしくお願いいたします。
人気blogランキング    TV Drama Ranking



TBS ishop


B000O78Y98日曜劇場「冗談じゃない!」オリジナルサウンドトラックTVサントラ ユニバーサル・シグマ 2007-05-23by G-Tools



B000O78A88Hug,Hug(初回盤)(DVD付)織田裕二 ユニバーサル・シグマ 2007-04-25by G-Tools



キャスト

高村圭太 (たかむら けいた) : 織田裕二
高村絵恋 (たかむら えれん) : 上野樹里
友田 聡 (ともだ さとし) : 田中 圭
広瀬香恋 (ひろせ かれん) : 仲 里依紗
広瀬世恋 (ひろせ せれん) : 菅野莉央
広瀬未恋 (ひろせ みれん) : 森迫永依
山田 朗 (やまだ あきら) : 荒井健太郎
大西さん (おおにしさん) : 梅沢昌代
あけみ : 高畠華澄
岩崎 舞 (いわさき まい) : 立川絵理
山田元雄 (やまだ もとお) : 田口浩正
杉田修造 (すぎた しゅうぞう) : 高田純次
佐々木 (ささき) : 小林すすむ
広瀬壮平 (ひろせ そうへい) : 草刈正雄
野々村冴子 (ののむら さえこ) : 飯島直子(特別出演) ベルファミーユの店長
広瀬理衣 (ひろせ りえ) : 大竹しのぶ


スタッフ

製作 : TBS
制作 : TBSテレビ
脚本 : 伴 一彦
音楽 : 佐藤直紀
主題歌 : 織田裕二『Hug, Hug』(ユニバーサル・シグマ)
プロデューサー : 伊與田英徳
演出 : 土井裕泰  石井康晴  川嶋龍太郎


織田裕二さんの主な出演作品



上野樹里さんの主な出演作品



大竹しのぶさんの主な出演作品


この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、広瀬は本当に浮気していましたね!初回の穏やかな感じだと理衣の勘違いだと思っていましたが〜洗い立てのタオルケットにたとえるとは!

広瀬と理衣の思い出話の高村家と山田家のリンクが面白かったのといい出会い方なので、このままモトサヤかと思ったらアラアラ〜感動しただけに圭太も許せなかったかな?それとも少しは未練があるのかな…

早々と妹たちの登場!「来ちゃった!」は流行?理依が五倍に増殖です!家庭もゴチャゴチャ仕事場でも冴子の可愛さあまって憎さ百倍攻撃!面白くなってきましたね!
Posted by けた at 2007年05月07日 20:34
ちーずさん、こんにちは。

来週から絵恋の妹たちがレギュラーに加わりますかね?
いよいよ楽しみになってきた感じですが、
ただ、当初思っていたよりも絵恋の出番が少ないと思いませんか?
大竹しのぶもいいけど、主人公の相手役は上野樹里じゃないの?ちょっと話が違うんじゃないの?という気がしてます。

PS.このドラマの大竹しのぶを見てると、男女7人の「ももこ」に見えてきますねw
Posted by マンデリン at 2007年05月07日 23:02
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。