2007年05月29日

プロポーズ大作戦 第7話

『恋と花火はいつ散りますか?』

「人間とは、物事が上手くいかなかったときに、
 理由を求める生き物である。
 状況やタイミング、天気や運勢、
 様々な言い訳を引っ張り出しては自分を慰める。
 こんなはずではなかった。
 もう1度やり直せればと。

 やり直せれば本当に上手くいくのだろうか。
 一度目で出来なかったことが、二度目で出来る自信は、
 どこから来るのだろうか。

 男の名前は岩瀬健。
 今、この男の本当の実力が試されている。
 
 自分の殻を破り捨て、14年間告白出来なかった彼女に、
 思いを伝えることは出来るのか。
 その真価が問われている。
 
 果たして、この男に幸せは訪れるのであろうか。」
次の写真が映し出される。
「あれ?何でエリ映ってないんだっけ。」
幹雄(平岡 祐太)がエリ(榮倉奈々)に聞く。
「・・元カレに呼び出されて花火見てたの。」
「あー、あの時か!」
「もういいでしょ、昔のことは。」
「あの男にはずいぶんと振り回されたよな。」
「うるっさいなー。
 人生には苦い経験だって必要なんです!」
「俺がバカだったよ。
 あの時エリをちゃんと止めれてれば、」と尚 (濱田岳)。
「多田さんと礼ってこの時からだっけ?」
「また聞いてねー。」と尚。
「まさかあの二人が結婚するとは思わなかったよ。」と幹雄。

「あの日、屋上で幹雄とツルと三人で飲んでいた時、
 礼と多田先生は、二人で屋上にやって来た。」


「こんばんは。」多田(藤木直人)と礼(長澤まさみ)が屋上にやって来る。

「この時礼は、多田さんに告白されたと、
 あとで知った。
 この日を思い出すたび、胸に激痛が走る。
 多田さんの告白を阻止しないと、本当にまずい。
 戻って、多田さんより先に気持ち伝えないと、
 何も変わらない・・・。
 戻って今度こそ、本当の気持ち伝えたい!
 戻って・・・」


会場の照明が落ち、妖精(三上博史)が多田と礼の間に姿を現す。
「これまでずっと、告白できなかったダメな人間が、
 新郎を差し置いて、先に告白するなんて無理だと思わないか?」
「出来ます!ていうかやります!」と健(山下智久)。
「自分の殻を破れるのか?」
「殻?」
「彼女の側にいた14年間で、一度も出来なかったことを
 やろうとしてるんだぞ?」
「はあ・・」
「口でいくらやると宣言したところで、
 自分の殻を破らなければ、
 そんなこと出来るはずがない!」
「自分の殻ですか・・」
「このゆで卵もらうぞ。」
そう言い健のおでこで殻を割る妖精。
「痛い。」
「殻を破るということは、多少の痛みを伴うものだ。」
「自分の殻を破って、多田さんの告白を阻止してでも、
 絶対先に告白します!」
「求めよ、さらば与えられん。」
「慎重且つ、大胆に参りましょう。
 ハレルヤー、チャーンス!
 ぬぉーーー、飛ばない!」
「殻を破るって今じゃないだろう!」
「すみません。」
「もう一回!」
「ハレルヤー、チャンス!」

大学3年の夏休みに戻った健。
戻った場所は、ハンバーガーショップ。
多田と礼が見詰め合っている。
「好きです。」と多田。
「えーーーっ!いきなり告白かよ。」
「実は、私も好きなんです!」と礼。
「えーーーっ!マジかよ!ヤバイ!殻を破れ!
 殻を破るんだ、ケンゾー!!」

「俺も好き!!」健が手を挙げて言う。
「お前も?」「どこがいいんだよ。」幹雄と尚が言う。
「どこって、昔からずっと。」
「ずっと?」と礼。
「10年以上前から、ずっと・・」
「は?何言っちゃってんの?」と礼。
「何って・・」
「冬のソナタってそんなに前の作品じゃねーだろ。」
保(菊池健一郎)がカキ氷を運んできた。
「冬のソナタ!?」
「冬ソナが韓国で最初に放送されたのは2002年1月。
 日本では2003年4月。
 韓国での平均視聴率は23.1%。最高視聴率は28.8%を記録した。」
ヨンさまに扮したソクラテス(渡部豪太)が言う。
「ソクラテスやけに詳しいじゃん!」と幹雄。
「冬のソナタ、夏のあなたも、夢のかなた。」
静まり返る一同。
「・・・あっそう、ダジャレね。」と幹雄。
「お前は一体、どこへ行こうとしているんだ。」と尚。

「そういえば、どのシーンが好きとかってあります?」
多田が礼に聞く。

「礼も多田さんも、冬ソナにハマっていたなんて・・・
 どうすんだよ、ヨンさま!!」


スポーツ新聞を読む健。
「アテネオリンピックか・・。」
「田村で金、谷で金、俺は掃除できん!
 こんな日に引き受けるんじゃなかったー。」
ソファーに寝転ぶ尚。
「文句言わない!
 カキ氷奢ってもらったら何でもするって言ったでしょ!」と礼。
研究室の大掃除を手伝う一同。
「あーあ、早く終わらせて美味しいビールがノみたいなー。」とエリ。
「肉体労働したあとのビールは、きっと美味しいぞ!」と礼。
「それ信じてガンバルか!」
「榎戸君、このビデオテープのダビングお願いします。」と多田。
「了解!」

「呑気に大掃除なんかしている場合かよ・・
 !!もしかして今じゃね?
 殻を破るタイミング!」


健は礼がみんなと離れた隙を狙い、近づいていく。
「どうしたの?」と礼。
「いや・・」
「どうせサボりにでも来たんでしょ?」
「そんなんじゃねーよ。」
「じゃ、その本、ダンボールに詰めて。」
「・・・礼!」
「うん?」
「・・・俺・・・礼のことが・・・
 す・・・す・・・」
気付くと隣で幹雄がビデオカメラを回している。
「すいすいすいたらだったすらすらすいすい♪」
歌ってごまかす健。
首をかしげる礼。
「このカメラはなに!?」
「先週ついにゲット成功! 
 半年金貯めてやっとだよ。」
「幹雄!ちゃんと仕事してよね。」礼が睨む。
「ダビング中だから休憩してんの。」
「じゃあこっち手伝ってよ。」
「いいねー、怒った顔も悪くないよ。」
「あ、ケンゾー、これ、裏の資源ごみの所に持ってって。」
「俺!?」
「さっきからふざけてばっかり!全然仕事してないじゃん!」
「ドキュメンタリー撮ってやろうか。
 岩瀬健、二十歳になっても幼馴染に怒られる!」
「幹雄もだからね!」
「外出たら死ぬって、絶対。」
「よろしくね!」

礼に言われて資源ごみを運ぶ健と幹雄。
「俺たちって終わってるよなー。
 大体、大学3年の夏休みだぜ。」と幹雄。
「まー、普通に考えたらサークルの合宿に行ってるか
 海で遊んでるかのどっちかだな。」
「だろ?
 校舎裏で台車押してる俺たちって何!?」
「さー。」

「海にでも行ってたら最高のシチュエーションで告白出来るのに。
 何だよ、大掃除って。」


テニスコートから伊藤(松重 豊)が爽やかな笑顔を浮かべて出てきた。
「伊藤先生!」
「ああ、お前らか。」
「先生、陶芸やる為に大学入ったんじゃないの?」と幹雄。
「ろくろの回転を見極める動体視力を鍛えるにはどうしたらいいか。
 そう!テニスだ!
 サーブ!ボレー!ろくろ!
 一緒だろ?」
「絶対間違ってるって・・」
「伊藤ちゃん、行くよ。」女子学生が呼ぶ。
「ごめん。あいつらうざくってさ。」
伊藤が女子生徒と手をつなぎ、スキップして立ち去った。

伊藤先生、やりますね!(笑)

研究室。
「エリが夏休み暇してるってなんか変だよね。」
礼がエリに言う。
「そう?
 あー、高校から大学2年まで、ずーっと彼氏と遊びに行ってた
 からね。」
「めずらしく次の彼氏出来ないねー。」
「うーん、焦って次の人探す気分でもないんだよねー。」
「どうしたの!?らしくないじゃん。」
「私も年を取ったってことだよ。」
「まだ二十歳でしょ。」笑い合う二人。
「でも礼は強いよね。」
「何?」
「一度気持ち決めたら、揺れたりしないでしょう?」
「・・・うん。」

渡せなかった健への手紙のことを思う礼。

「もう、迷わないって決めたんだ。
 気まぐれで優しくされることに、もうなびかないって決めたの。」
「なんか羨ましいよ。
 そういうトコきっちり出来る人ってさ。」
「だってそうしなきゃ、前に薦めないから。」

机の書類を片付ける多田は、アルバムのページを開いて微笑む。
自分の隣に礼がいることが多くなった。
多田は、花火を見つけてはしゃぐ礼を見つめ・・・。

資源ごみ置き場。
幹雄と健は、まだ使えそうな本棚を見つける。

健たち4人が本棚を洗っていると、エリが水風船を持ってきた。
健に水風船が命中する。
「気持ちい!超気持ちい!」
幹雄がビデオを回している。
「何それ。」礼が聞く。
「北島康介だろ!」と健。
「誰もわかんねーぞ、それ。」
「知らねーの?金メダル取ってた時やってたじゃん。
 流行語大賞だよ。」
「北島のレースって、今日の夜中だよ・・ね。」と礼。
「・・・ヤッベー。まだ金メダル取る前か。」
水風船を投げ合う健たち。

「礼の笑顔は、今までと変わらず、近くにあった。
 もし、もし俺が殻を敗れなかったら・・・
 多田さんより先に、自分の気持ちを伝えることが出来なかったら、 この笑顔は、又、手の届かないものになってしまうのだろうか・・。」


空き缶目がけて水風船を投げるレースをはじめる健、尚、幹雄。
負けた人がジュースを奢るルールだ。

健は風船を投げる前に礼にだけ聞こえるように言う。
「もし・・・これ、一発で当たったら・・
 俺と付き合うの決定な。」
「え!?」
健が風船を投げる。
見事缶に命中!
「しゃーーーっ!!当たった!」
「・・・そういうミラクルは、本当の告白の時に取っておかないと
 ダメでしょ。」
「は?・・・何だよ、それ・・。」
礼は冗談だと思い取り合わなかった。

なんとか掃除を終えた一同。
多田が感謝の気持ちと言い、封筒を5人に渡す。
封筒の中身は三千円。
礼はそれを、その日の夜の会費にすると集め出す。
その日は花火大会だった。

屋上に席を作る健、尚、幹雄。
礼がいないことに気付き、慌てて探しに行こうとすると、
エリと礼が浴衣姿で現れた。
「お待たせ!」

「礼の浴衣姿があまりにも綺麗で、
 一瞬忘れそうになった。
 多田さんより先に気持ちを伝えないと。
 真夏、屋上、浴衣、花火。
 ここで言えなきゃ男じゃない!」


「礼。」
「うん?」
「俺・・お前のことが・・・
 すーー」
その時、花火の音がする。
音だけはするが、花火が見えない。
なんと、新築マンションの陰になり肝心の花火が見えなかったのだ。

穴場だと言っていた尚を責めるエリと幹雄。
「しょうがないなー。
 私花火取ってくる。」と礼。
「花火?」
「研究室にあったやつ持ってくるよ。
 だってこれじゃ、あまりにも寂しくない?」

その時健は思い出した。
このあと、多田と、多田に告白された礼の2ショットを。

「礼!俺も行く!」
「いいよ、別に。」
「いや、俺も行く!」

その時、エリの携帯の着メロ・スーダラ節が鳴る。

『今ひとりで花火を見ています。
 巨ねhとおととし二人で一緒に見た場所で。
 やっぱ一人じゃさみしいよ。
 今から会えない?淳治』

「エリ。」礼が呼ぶ。
「ちょっと抜けていいかな・・」
「どこ行くの?」「すぐ戻ってくるんだろ?」
「もしかして、元カレから?」と礼。
「今、一人で花火見てるんだって。
 去年と一昨年は、一人じゃなかった。」
「・・ただ寂しさ紛らわしたいだけだろ。
 お前に甘えたいだけだと思うな。」と幹雄。
「・・・」
「男はさ、すぐ悲劇のヒーロー演じたがるんだよ。
 自分から振ったとか、関係なくなっちゃうんだな。」
「・・・そんなのわかってるよ・・。」
「行って来い。
 まだ未練があるんだろ?
 だったら納得行くまでぶつかってこい。
 行って来い。こっちで応援してるから。」
尚がエリにそう言った。
みんなに見送られ、エリが走る。

ビールをヤケ飲みする尚。
「私、花火取ってくるね。」と礼。
「え・・」
礼は走って行ってしまう。
「ツル、ペース速いぞ。」
「速くねーよ。」
「・・・ツル!何ぼーっとしてんだよ。」
礼が見えなくなると健が尚に言う。
「え、何が。」
「エリのこと追いかけて止めんだろうが。」
「邪魔してどうするんだよ・・」
「お前止めなきゃ絶対後悔するんだからな!」
「後悔なんかしねーよ。
 エリはな、俺がどんなに手を伸ばしたって
 手の届かない人なんだよ。」
「手伸ばしてもないくせに、何言ってんだよ。
 何黙って見逃してんだよ。
 今更空振りするのビビってんじゃねーよ。
 ホームラン狙って思いっきり空振りして来いよ。
 女なんかにツルのカッコ良さわからなくたっていいんだよ。
 いつも通りやれよ。」
「・・・」

研究室。
花火の音を聴きながら、アルバムを開く多田。
礼との思い出を一つ一つ思い起こし・・・。

エリを追う尚。
「エリ!ちょっと待って。」
「何?」
「やっぱ行くなよ。」
「行けって行ってくれたのツルでしょ。」
「・・・うん。」
「男に二言はないんじゃないの?」
「男だってたまには二言ぐらい言うの!」
「何それ・・」
エリが歩き出す。
「とにかく行かないで欲しいんだよ。
 お前は俺の憧れなんだよ!」
エリが立ち止まる。
「どんなに手を伸ばしても、一生手の届かない高嶺の花なんだよ。
 それは自分でもよーくわかってる。
 だから頼むから・・・俺の憧れなんだから・・・
 都合のいい女になるんじゃねーよ!
 泣いてばっかの恋愛なんてするんじゃねーよ!
 もう見てらんねーんだよ。
 もうあいつんトコ行かなくていいよ。」
「・・・」
「もう行くな。」
エリの携帯が鳴る。淳治からだ。
エリは少し迷ったあと、携帯を切り、
そして尚の元へ・・・と思ったら彼を素通り。
並んで、うれしそうに歩く尚。
「私に頼みごとするなんて100年早い!
 ちっちゃいくせに!」
「あ、ちっちゃいって言うな!
 じゃあ、毎日牛乳二リットル飲む!」
「いまさら伸びるわけないでしょ。」
「じゃ、3リットル。」
「バッカじゃないの?」
「それでバスケ部に入って、それでも伸びなければ
 バレー部に入る!」
「それでも伸びなかったら?」
「それでも伸びなかったら、バンジージャンプで体を全体的に、
 引っ張る!」
尚と目が合いドキっとするエリ。
「・・・バーカ。」
尚がうれしそうにエリの後を追う。

去年の花火大会の日を思い起こす多田。
仕事が終わらずに行けそうにないと尚に電話で言うと、
礼が電話に出た。
「もしもーし。吉田です。
 ちょっと待ってて下さい。」
そう言い礼は携帯を花火に向ける。
電話から聞こえる花火の音に目を閉じて聞き入る多田。
「聞こえました?」
「ええ、聞こえました。」
「せめて音だけでも。」
「ありがとうございます。」
「来年は先生も来れるといいですね。」
「ええ。」
「もれなく私の浴衣姿もついてきますよー!」

礼のことを考える多田。

研究室に向かう礼を必死に追いかける健。

「ツルに言った言葉は、チャンスを見送ってばかりいた
 自分に対する、苛立ちだった。
 結果や体裁ばかり気にして、一度も全力でバットを振らないまま
 試合を終えてしまった自分への、苛立ちだった。
 もし間に合うのなら、どうか、どうかもう1度チャンスを下さい。
 バッターボックスに立つチャンスを、もう1度だけ下さい。」


研究室に礼がやって来た。
「あれ、先生まだいたんですか?」
「あ、はい・・」
花火を箱から取り出す礼を見つめる多田。
「今、ちょうど吉田さんのことを考えていたんで、
 びっくりしました。」
「私ですか?」
「去年の花火大会のとき、電話で、花火の音を聞かせてくれたの、
 覚えてますか?」
「・・ああ、みんなで現地まで行ったんだけど、
 もう大混雑だったんで、今年はここの屋上で見ようと思ったら、
 マンションに隠れて見えなくて。」
「あの電話、すごくうれしかったんですよね。
 ・・・」
「先生?」
「・・・吉田さん。」
「はい。」
「僕・・・」
「・・・」
「・・・」
そこへ健が、息を切らして駆けつける。
「どうしたの?」
「・・・」
「そんなに急いで何?」
「・・花火、どうしたかなと思って。」
「だからー、私が取ってくるって言ったでしょ。」
「そうなんだえど・・」
多田は横を向いていた。
告白に間に合ったと気付く健。

花火を楽しむ5人と多田。

「運命とは、どうしてこんなにも切なく出来ているのだろう。
 人が幸せになりたいと願う時、
 どうして誰かが悲しまなくてはならないんだろう。
 ・・・でも、どうしても多田さんよりも先に・・・
 礼に伝えたい言葉がある。
 俺は礼が好きだ。
 そう。
 泣きたいくらい好きだ。」


研究室に戻ったエリ、多田、礼、健。
「礼。」
「ん?何?」
「ちょっと、一緒に。」
「うん。」
健は礼を外に連れて行こうとしたが、そこへ戻ってきた尚と幹雄に
掴まってしまい、研究室で飲みなおすことに。
エリが王様ゲームをしようと提案する。
「幹雄、理由は聞かないで欲しいんだけど、
 もしお前が王様になったら、
 俺と礼を廊下で二人っきりにさせてくんない?」健が頼む。
「理由は聞いちゃいけないんだ。」
「頼む!」
「わかった。」
「助かるわ。」

「あの、王様ゲームって何です?」多田が聞く。
「えー!?知らないのー?
 王様は、何でも好きなこと言っていいの。」と尚。
「何でもいいんですか!?」
「お!食いついてきた!このスケベ野郎!」
「いえ・・そういうことは・・」

王様の棒を引き当てたのは、多田だった。
「王様の言葉、ありがたく頂戴いたします!」
「・・・え・・・王様は・・吉田礼さんのことが好きです。」
「・・・え?」驚く礼。
「え??」とエリ。
「なんだこれ。」と幹雄。
「先生、ごめんね。
 これ、そういうゲームじゃないの。」と尚。
「・・そうなんですか?
 あ・・でも・・本当に・・吉田さんのことが好きなんです。」
「マジかよ・・」と健。
「さっき、ようやく気付いたんです。
 吉田さんのことが、心から好きだなーって。
 大学に入学した頃から何となく気にはなっていたんですけど、
 それが何なのか、自分でもわからなくって・・」
「・・・」
「あ、好きっていってもあれですよ、
 Likeではなく、Loveの方の意味ですから。」
「先生!場所とかタイミングとかちゃんと考えないと!」と幹雄。
「あ、ごめんなさい・・うっかりしてました。」
「もう、うっかり屋さんなんだから。」と尚。
「カッコイイよ。」とエリ。
「先生カッコイイよ!
 そんな風に好きって言われて、女の子、嬉しくないわけ
 ないじゃん。ねえ!」
戸惑う礼。
「じゃ、カップル誕生か!?」
尚が礼を多田とくっつけようとする。拒否する礼。

「結局最後まで、きっかけや場所にこだわって、
 この期に及んでも自分の殻を破れなかった。」


「じゃあ、僕の飲みます!」多田がビールを開ける。

「多田さんは、思っていたよりもずっとスゲー人だった。
 14年の歳月を費やしても、礼に言えなかった一言を、
 いとも簡単に言って見せた。」


多田を見つめ、恥ずかしそうに目をそらす礼。

「乾杯だった。」

「幹雄!告白記念の写真撮れ。」と尚。
あまり機の乗らない様子で、幹雄がカメラをセットする。

いつものように悲鳴を上げる余裕もなく、健は現実に戻ってきた。
スクリーンに映った写真は、
落ち込んだ健、そんな健を心配するように見つめる幹雄。
浮かれる尚、笑顔のエリ。
そして、寄り添うように並ぶ多田と礼の笑顔が写っていた。

「終わった・・・もう完全に終わった・・・」

「おい件、こん時は本当にありがとう。」尚が声をかける。
「あ?」
「いや、お前が行けって言ってくれなかったら、
 俺たちどうなってたかわかんない。」
「何の話?」
「いやだから、とにかくありがと!
 もうこれいじょう言わないぞ。
 エリ!」
エリが尚と手をつなぐ。
「結局全然背伸びてないじゃん。」
「だから目に見えないくらい伸びてんの!」

「お前ら・・・付き合ってんの!?」
「いまさら何言ってんの?」とエリ。
「なんかあいつしらばっくれるんだよね。」と尚。

「マジかよ・・
 現実が・・変わってる!
 なのに・・・俺は・・・俺は、何やってんだ・・・」


照明が落ち、妖精が現れる。
「お前は何度同じ失敗をすれば気が済むんだ!
 何でタイミングやきっかけに頼ろうとするんだよ!
 この信号が変わったら告白しよう。
 この車が通り過ぎたら言おう。
 二人きりになったら気持ちを伝えよう。
 そんな小さなことにこだわっているから、
 大きな幸せがつかめないんだよ!!」
「・・・なんか・・すみませんでした。
 もう・・・終わりにします。」
「うん!?」
「タイムスリップするのを、辞めます。」
「・・・本当にいいんだな。」
「もう・・・あきらめます!」
「わかった。
 行く気のない人間に、無理やり過去に戻ることを求めたりしない。」
「今まで、本当にありがとうございました。」
「・・礼には及ばない。」
妖精は帽子をかぶり、悲しそうな表情を浮かべ、
そして指をスナップさせた。

壇上の幸せそうな二人を見つめる健。
幹雄がビールを持ってやって来た。
「この写真の日が最後だったよな。」
「?」
「過去へタイムスリップして来てたんだろ?」
「!!」
「何となくは気付いてたけど、さっき確信したんだ。
 お前がおかしなこと言ってた日と、このスライド写真の日が
 ぴったり一致するんだ。
 だってお前さ、生の北島康介より先に、
 『気持ちいー!超気持ちい!』って言ってるの、
 おかしいだろ?
 ビデオにもちゃんと残ってるし。
 あと6年前の甲子園の予選の時、イナバウアーって言ったろ?」
「・・・」
「やっとつながったよ、荒川静香。
 もっと早く気付いてりゃ協力してやれたのにな。」
「え・・」
「だってお前あのあと、過去来なかったろ。」
「・・・」
「又戻ってくれば、力貸してやれたのにな。」
「・・・」


※一部公式HPあらすじを引用しました。



おぉ!過去を変える事で、今が変わってる!
しかも、尚とエリが恋人に!!

健に一度目の告白のチャンスを潰された多田が、
なぜか可哀想と思ってしまいました。
健も、人の幸せを潰した罪悪感を感じていたようです。

そして、みんなの前での多田の告白。
誠実な人柄が表れていましたね。
場所もタイミングもムードもないけれど、
彼の気持ちがストレートに伝わってきました。
健が礼と出会ってから今まで、
そして過去へ何度戻っても、出来なかったこと。
慎重過ぎる性格なのか、結果を恐れたからなのか、
自分の殻を破ることが出来なかった健。
それを多田はチャンスを潰されようが、ちゃんと実行した。

多分、今回最初に礼に告白しようとした時、
多田は邪魔に入った健の表情で、彼も礼を好きだと
感づいたのでは?
もし気付いたとして、それでも二度目に告白したのは
礼を奪われまいと焦った?
そういうタイプでもないか。

礼にとって、誰と一緒になるのが幸せなんでしょう。
ずっとずっと好きだった健から告白されれば、
礼の気持ちは大きく動くはず。
あとは礼の気持ち次第ですね。

もうタイムスリップはしないと言った健ですが、
予告によると、ちゃんと過去へ旅立っているようです。
幹雄がどのように手助けしてくれるのか、期待!

健の失敗を叱り付ける妖精さん。
もしかして、彼は未来に誕生する、
健と礼の子供!?
もしくは、多田が本当に結ばれるべき人との間に誕生する子供?
なんて考えてしまいました。


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現在=2007.4.15
礼の生年月日=1983年10月29日
過去へ旅する写真
1枚目(2001年7月)
 タイトル=甲子園
 戻った写真=高校野球予選
 その他アイテム=紙飛行機
 妖精が食べたもの=エビフライ

2枚目
 タイトル=コーヒー牛乳
 戻った写真=健の誕生日
 その他アイテム=バース人形、文化祭
 妖精が食べたもの=ローストビーフ

3枚目
 タイトル=席替え
 戻った写真=多田、教育実習最後の日
 その他アイテム=相性占い、組体操、あだな
 妖精が食べたもの=クレソン

4枚目
 タイトル=第2ボタン
 戻った写真=卒業式
 その他アイテム=第2ボタン、寄せ書き、卒業証書、
 妖精が食べたもの=甘エビの寿司

5枚目 平成14年(2002年)6月
 タイトル=明日やろうは馬鹿野郎
 戻った写真=ワールドカップ観戦の日
 妖精が食べたもの=ハンバーグ
 ファーストキス。おじいちゃんとプリクラ。礼の設計図
 
6枚目 平成15年(2003年)10月28日 大学2年
 タイトル=10代最終日何を卒業しますか
 戻った写真=礼の20歳の誕生日前日
 妖精が食べたもの=ハンバーグ
 『決め付けはタブーだ』

7枚目 平成16年(2004年)8月15日 大学3年
 タイトル=恋と花火はいつ散りますか?
 戻った写真=花火大会、多田告白の日
 妖精が食べたもの=ゆで卵
『殻を破る』


B000P12J8A明日晴れるかな (初回限定盤)桑田佳祐 ビクターエンタテインメント 2007-05-16by G-Tools




B000P28RT4フジテレビ系 月曜9時ドラマ「プロポーズ大作戦」オリジナル・サウンドトラック吉川慶 ビクターエンタテインメント 2007-05-16by G-Tools


4594053742ドラマコミックス プロポーズ大作戦(上)脚本・金子 茂樹/画・遠藤 さや 扶桑社 2007-05-22by G-Tools




B000N6SPJ4プロポーズ大作戦 (出演 山下智久、長澤まさみ) by G-Tools




キャスト

岩瀬 健 ・・・ 山下 智久
吉田 礼 ・・・ 長澤まさみ
* * *
奥 エリ  ・・・  榮倉 奈々
榎戸幹雄  ・・・  平岡 祐太
鶴見 尚  ・・・  濱田 岳
* * *
伊藤  ・・・ 松重 豊
根津重人 ・・・渡部豪太(ソクラテス)
西尾保 ・・・菊池健一郎(バーガーショーグン店長)
学生課職員(酒井敏也)
松木優子(原 史奈)
郵便局員(樋渡真司)
* * *
妖精  ・・・  三上博史
(特別出演)
* * *
多田哲也  ・・・  藤木 直人

ほか


スタッフ

プロデュース ・・・ 瀧山麻土香 / 三竿玲子
脚 本 ・・・ 金子茂樹
演 出 ・・・ 成田 岳 / 加藤裕将
音 楽 ・・・ 吉川 慶
(スピードスターレコーズ)
主題歌 ・・・ 「明日晴れるかな」桑田佳祐
(タイシタレーベル/
 スピードスターレコーズ)

制 作 ・・・ フジテレビドラマ
制作センター
制作著作 ・・・ フジテレビ


山下 智久さんの主な出演作品


長澤まさみさんの主な出演作品


この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、水風船のシーンは羨ましかった!若いっていいな〜

健は優しすぎるのかな?ツルを心配して、礼を一人で花火を取りにいかせる方を選ぶなんて!それでもなんとか間に合いましたが!多田の天然告白になにも出来ず…「ちょっと待った!」くらい言わんかい、健よ〜諦めるな!幹雄も味方だぞ〜

過去が変わった事でエリとツルの仲も〜ツルの言葉が伝わってきました!あとの大きくなるは金融会社のCMに似ていましたが、まだ解りませんよね?健が過去をまた変えてしまうと二人の仲もかわるのかな?

ゆかた姿に弱いです〜盆踊りや銭湯帰りの浴衣姿の娘に小学生のときに恋したかも?

そうですね!健はまだ自分の幸せしか考えていないのかも?礼の幸せを考える前の告白では意味が無いのかも知れませんね?

今回のゆで卵は強引でしたね!披露宴に殻つきの卵があるなんて!
Posted by けた at 2007年05月29日 21:00
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