2007年06月25日

冗談じゃない! 最終話

『君のいない人生は、ありえない』

圭太(織田裕二)と理衣(大竹しのぶ)が一緒にいるところを目撃し、
2人の関係が続いていると思った絵恋(上野樹里)は、
「さようなら」
という置き手紙と結婚指輪を置いて家を飛び出してしまった!

ホテルの部屋で父が帰るのを待つ絵恋。
そこへ、理衣と広瀬(草刈正雄)が一緒に戻ってくる。
「絵恋!どうしてここに?」
「マモンこそどうしてパパといるの!?」
「どうしてって・・・」
「パパとマモンは、ちゃんとやり直すことにしたんだよ。」
「だってマモン・・圭太とタクシーに乗って・・・」
「え!?」
「パパが東京タワーで待っていたの?」
「そうよ。
 圭太さんは、迷っているマモンを連れて行ってくれたの。」
「私の為にね。」
「私たちの為にね。」
広瀬と理衣が微笑み合う。「私指輪置いてきちゃった・・別れるつもりで・・」
「何やってんの!?
 早く帰って圭太さんに謝りなさい。」と理衣。
「え・・帰りづらいよ・・」
「絵恋!」広瀬と理衣が声を揃える。

誤解だとわかったものの、圭太の所に帰りづらい絵恋。
ホテルを出ると、圭太に連絡を入れてみる。
「もしもし、絵恋!?
 どうしたのこんな。
 書置き残して指輪外して!」
「ごめんなさい。
 マモンと圭太がタクシー乗るところ見て誤解したの。
 今マモンから聞いた。」
「どうして僕に確かめないの。
 いちいち家出しなくてもいいだろ?」
「いちいちって・・・
 好きで家出してるわけじゃないでしょ。」
「とにかく、話しよう。すぐ帰ってきて。」
「・・・」
「絵恋?」
「なんかむかつく!」
絵恋は電話を切ってしまう。
書置きをくしゃくしゃに丸めて放り投げる圭太。

寝付けずに朝を迎えた圭太。
早朝、インターホンの音に玄関に出ると、
広瀬3姉妹、そして広瀬が立っていた。
杉田の企画で、家族全員でキュベリエの写真を撮るらしい。
「私たちも川にボートだったの!」と香恋。
「渡に船!」と広瀬。
「あー!それそれ!」
「パパとマモン日本に行ったけどなんか雰囲気悪くて。」
「だから心配で来たかったんだ!」
世恋と未恋が言う。
「だから言ったでしょう?
 パパもマモンも大丈夫だって。」
「ね、絵恋は?」
「え・・うん。」
「昨日、帰らなかった?」と広瀬。
「ええ・・」
話を聞きたがる三姉妹に、広瀬は圭太にお願いがあるのだろうと
話題を変える。
「圭太、私たち一週間で帰るから、ここにいてもいい?」
「え?」
「ホテルじゃ味気なくて。」
「うーーん。」
「お願い、圭太!」
「もちろん!」
「本当にいいの?」
「家族にどうして遠慮するの。」
喜ぶ三姉妹。

ベルファミーユで仕事をする圭太がくしゃみをする。

圭太の家では三姉妹が圭太たちの噂をしていた。
「やっぱりね!私の思った通りだった!」
「圭太がマモンの元カレ!!」
「人生って複雑ねー。
 絵恋、どこ行ったの!?」
「もしかして、」
「友田君のとこ!?」

大学。
大きなくしゃみをする聡(田中 圭)。
「それで舞のところに泊まってたの!?
 誤解ってわかったんだろ?
 さっさと帰ればいいじゃん。」
「帰りづらいときだってあるでしょ。」と舞。
絵恋が頷く。
「ばっかじゃないの?ますます帰りづらくなるだけじゃん。」
「バカって言わないでよ!ちょっとは反省してるんだから。」
「バカはバカよ。」理衣がやって来た。
「マモン!?」
「噂のマモン!」「こんにちは、舞です!こちら、友田君!」
「舞ちゃんに友田君、いつもうちに絵恋がご迷惑をかけています。」
「とんでもない!」
「ほんっとバカでしょう!?」
理衣に同調する舞と聡。
「ちょっとー!!」
「さ、行くわよ!」
理衣が絵恋を引っ張って連れていく。

圭太が急いで帰宅すると、理衣が絵恋に説教していた。
「圭太さんがどれだけ心配していたかわかってるの?
 ちゃんと謝りなさい!」
「お母さんのこと、ちゃんと説明したろ?」圭太も言う。
「だって二人とも、とーっても仲良さそうだったから。
 あ、そっか。二人とも、元恋人だったんだもんね。」
「そうよ!仲良くて悪い?」と理衣。
「あー、開き直るんだ!
 ねーねー!香恋!マモン開き直ってるよ!!」
「ヒミツにしてたことは謝ってるでしょう!?」
「何それ!謝る態度じゃないでしょう!?」
「いつまでも気にするもんじゃないでしょう!?」
「気になるものは気になるの!
 謝る気ないでしょう!?」
「謝るのは絵恋が先だよ。」
「私?」
「昨日の外泊!」
「マモンのせいでしょう!?」
「何で?」
「だって二人でタクシー乗ってるとこみなかったら
 私外泊しなかったもん!」
「ちゃんと説明したでしょう!?」
「僕もちゃんと説明しましたよね。」圭太が理衣に言う。
「え?」
「広瀬さんが反省していること。
 それなのにフランスに帰ろうとした。」
「ちょっと待てよ。私のせい?」
「そうだよ!」と絵恋。
「僕の言うことちゃんと信じてくれれば。」と圭太。
「わかってたって、モヤモヤすることあるでしょう!?」
「あ・・わかる。モヤモヤすることってあるよね。」と絵恋。
「そうだよね。女の子って時々そういうことあるよね。」
「女の子!?」と圭太。
「大体、圭太がマモンと最初に付き合ってるって、
 説明してくれたらこういうことにはならなかったんだよ!」
「そうだそうだ!自分のこと棚に上げないでよ!」
「棚に上げたのお母さんでしょ!?」
「そっちよ!」
「僕!?」
「二人ともでしょ!」
「はい・・」
「ちゃんと謝って!これで終わりにするから。」
グローブをはめながら絵恋が言う。
「・・・ごめんなさい。」
パンチを構える絵恋、顔をひきつらせる圭太と理衣。
次の瞬間、絵恋は思いっきり人形を殴りつけた。

朝、元気に圭太を起こす絵恋。
「おはよう!今日も天気いいよ〜!」
驚く圭太。

リビングのパンチングマシンは、ボロボロになり、
ガムテープで継ぎ接ぎされていた。

ベルファミーユの再建と、手塚からの引き抜きの話の間で揺れる圭太。
手塚から、返事を急かす電話が入る。
「申し訳ない。いろいろあって、ゆっくり考えられなかった。」
「考えることないだろう!?
 ファミレスの仕事と比べてみろ。
 こっちも一刻も早く、プロジェクトを始動させたいんだ。
 頼むよ。」
「・・・」

常連客の石野(内海桂子)が久し振りに店にやって来た。
入院していたらしい。
「石野さん、郊外の病院に店員されるそうなの。
 それでわざわざ、抜け出して。」と冴子(飯島直子)。
「今度来られるのは、3ヶ月後くらいよ。」と石野。
「3ヵ月後・・ですか。」
「でもね、私あなた達のボナ・ペティ、楽しみにしてるのよ!」
「・・・」

杉田にベルファミーユ閉店の件を考え直してもらえるよう
必死に頼む冴子と圭太。
「会社の方針は変わりません。」と杉田(高田純次)。
「3ヵ月後の業績を見て、検討していただくという件は
 ダメなんですか?」圭太が聞く。
「検討はしましたよ。しかし・・」
「お願いします!!」と冴子。
「・・・わかりました。それじゃあ1ヶ月。
 これから1ヶ月間の売り上げなどを見て、結論出すことにします。」
「ありがとうございます!!」

バーで乾杯する冴子と圭太。
「ありがとう、高村さん。」
「いえ、勝負はこれからです。」
「でも・・1ヶ月でどうやって結果を出せばいいか・・」
「今後の展開さえ見えればいいんじゃないですか?
 右肩上がりのファミレスを切り捨てるのは惜しいって。」
「そうね!アイディア練りましょう!」
「はい!」
「でも・・高村さん、この業界でいいの?
 やりたい仕事じゃなかったでしょう?」
「実は・・大学時代の友人から半導体チップの仕事を
 一緒にやらないかって、誘われています。」
「・・・」
「でも断りました。」
「どうして?」
「機械と違って、お客様は計算どおりにはいきません。
 思いもしないことで喜ばれたり、文句言われたり。
 人間相手の仕事の難しさと、楽しさを知りました。
 いえ、店長に教えていただきました。」
「私に!?」
「これからどうなるかはわかりませんが、
 店長のパートナーになれるよう、頑張ります。」
「はい!頑張りましょう!!」
上機嫌の冴子は圭太をカラオケに連れていく。

夜、眠れずにベッドで寝返りを打つ絵恋。
そこへ、圭太が帰ってきた。
「お帰り・・」
「ただいま。起きてたの!?」
「あ!お酒の匂いする!!」
「ワインね、ちょっとだけ飲んでみた!」
「え!?」
「白だと、大丈夫みたい!」
「誰と飲んでたの?」
「店長と。」
「ベルファミーユの?」
「そう!カラオケ付き合わされた!」
「ちょっと圭太!シャワー浴びてきてよ。」
「うーん、香恋ちゃんたち起こしちゃうの悪いし・・
 眠いし・・10秒しか持たない!」
圭太はそのまま眠ってしまい、むっとする絵恋。

朝。
「圭太昨日遅かったね。」香恋たちが起きてきた圭太に言う。
「店長さんと飲んでたんだってー。」と絵恋。
「冴子さんと!?」「二人っきりで!?」
「ベルファミーユが閉店するかもしれなくて、
 これから1ヶ月で結果を出さなきゃいけないんだ。」と圭太。
「なんかいい訳に聞こえる。」と絵恋。
「どういう意味?」
「別に!」
「・・店長とは何でもないことぐらいはわかるだろ?」
「そんなこと何も言ってないよ。
 1ヶ月で結果出すって、どうやって?」
「ごめん、今日の朝礼遅れられないんだ。
 行って来ます!」
「行ってらっしゃい・・・」
ますますムっとする絵恋。

ベルファミーユ。
「ということで、この1ヶ月が勝負です。
 正社員、パート、アルバイトと、立場は違いますが、
 私はみなさんのことをベルファミーユ、家族と思っています。
 みなさんもここ、ベルファミーユを家庭、従業員、
 そしてお客様のことを、家族と思って下さい。」
「はい!!」
圭太はみんなに、料理のことや店のことで思いついたことがあれば
何でも提案するよう頼む。

山田家。
玄関の扉を開けた朗(荒井健太郎)はびっくり!
「ボンジュール!」
「未恋ちゃん・・日本に来たんだ!」
「そう!朗君に会いに。」
未練は朗の頬にキス!
三人が家に上がっても、朗はしばし固まったまま!

三人は山田に、圭太と絵恋の雰囲気がギスギスしているので、
冴子と圭太が接近しないよう頑張って、と頼みにきたのだ。
「朗君は、店長に、新しいママになって欲しいって思わないの?」
未恋が聞く。
「うん・・・僕はどうでもいい。
 僕のお母さんは、一人だけ。」
その言葉に泣き出す山田。
「でも、親父の新しい奥さんなら、ありだけど!」と朗。
「・・・朗!」
「朗君、大人!」と未恋。
「い・・いや、それほどでも!」
「じゃあ頑張って。高村家の平和の為にも!」と世恋。
「わかった!」

和食料理の本のページをめくりながらため息をつく絵恋。
そこへ、手塚が訪ねてきた。

ベルファミーユスタッフは、閉店後、新しいメニューの研究中。
コストダウン、盛り付けなど、議論が進む。
圭太はチラシ作りにも携わり、忙しい日々を送っていた。

ダイニングテーブルの上にはデリバリーピザ。
圭太を待つ絵恋はソファーに横になり・・・。

徹夜で仕事する圭太と冴子。
「終わった!
 店長、出来ました!
 6パターン作ってみたんですが。」
「ありがとう!あとで目を通しておきます。」
「じゃあプリントアウトしておきます。」
冴子の携帯が鳴る。
「おはようございます、専務。何か?
 ・・・え?高村さんをですか?」

ピザを捨てる絵恋。
「夕べ圭太帰って来なかったんだ。」
「ベルファミーユに泊まったの?」
「また店長さんと一緒?」
妹たちが絵恋に聞く。
「知らない。」
そこへ圭太が帰ってきた。
「遅い!」
「え?遅くなるって電話したろ?」
「ご飯は?」
「あ、いい。着替えてすぐに出ないといけないから。」
「・・・」

二人の寝室。
絵恋は着替える圭太に言う。
「圭太、昨日手塚さんが来たの。」
「あ・・」
「断ったんだよね、手塚さんの誘い。」
「うん。」
「どうして話してくれなかったの?」
「ここんとこ忙しかったろ?
 今度時間が出来た時にでもゆっくり話そうって思ったんだ。」
書類に目を通しながら圭太が答える。
「朝ご飯の時にでも話してくれたらよかったのに。」
「香恋ちゃんたちがいる時に話せる話題じゃないだろ?」
「・・・圭太。」
「うん?」
「私奥さんでいいの?」
「・・え?」
「パートナーでいいの?」
「当たり前だろ!何言ってるの?」
「・・ごめん。」
「ごめん、急がないといけないだ。
 またゆっくり話そう。」
絵恋が部屋を出ていく。

ワイナリー。
「ちょっと!
 杉田さんから、本社の仕事って言われてきたんだけど。」
圭太が理衣に言う。
「そうよ。
 キュベリエ宣伝の一貫で、パパと、このワイナリーのオーナーとの
 対談があるの。その下見。」
「それに、どうして僕が付き合わないといけないわけ?」
「香恋たちから聞いたわ。
 絵恋との仲、ギスギスしているんですって?」
「・・・まあ・・確かに今はあまり構ってやれてないかもしれない。
 でも今が大事な時期だってことぐらい、絵恋だってるだろうし。」
「そんなこと言ってたら、ベルファーミーユの前に、
 絵恋がいなくなっちゃうよ。」
「・・・」

その頃絵恋はベルファミーユを覗き込んでいた。
「絵恋さん!?」外から戻った冴子が気付く。
「あ・・こんにちは。」
「高村さんなら、本社の仕事で出かけているけど。」
「そうですか。じゃあ・・」
「絵恋さん!?」

公園のベンチで話す二人。
「お母さんから聞いたわ。高村さんとのこと。」
「でも、今の二人には恋愛感情はないし、
 全然気にしてません。」
「全然ってことは、少し気になってるってことだ。」
「・・・でもそれより気になっていることがあるんです。
 圭太何も話してくれなかったんです。
 昔の友達から仕事誘われていることも、
 それを断ったことも。」
「何でも話してほしい?」
「・・・私奥さんって思われてないのかなーって。」
「ねー、高村さんって、何の為に働いていると思う?」
「え?」
「絵恋さんがいるから頑張っているんじゃない?」

ブドウ畑を歩く圭太と理衣。
「あっという間だったな、この20年。
 ワイン作りってね、圭太が想像している、
 何十倍も大変なの。
 でも、パパと一緒だったから、それも楽しかったな。
 家族の為に、頑張ろうって思った。 
 ワインが好きってだけじゃ、頑張れないもん。
 ・・・圭太だってそうでしょ?」
圭太が微笑み頷く。

公園。
「私も誰かの為に頑張りたい! 
 きっとその方が、今の何倍も何十倍も頑張れると思う。
 絵恋さんも、高村さんがいるから頑張れるんじゃない?」
「・・・」
「って、何に頑張っているのかしらないけど・・
 もう別れちゃえばー?
 絵恋さん若いんだからいくらでもやり直しきくじゃない。
 実感ないと思うけど、人生って短いの。
 悩んでいる時間なんてないのよ。
 絵恋さんが別れてくれたら、私、心置きなくアタックできるなー。
 高村さんね、私のこと、仕事のパートナーって認めてくれたの。
 人生のパートナーとしても、いい働きすると思うけどなー。」
「・・・」

ぶどう畑。
「もう1度、絵恋に圭太の気持ちをちゃんと伝えてあげて。」
「もう1度?」
「そう。
 やっぱり、最初にボタンを掛け違えたの。」
「はじめまして?」
理衣が頷く。
「だからもう1度、このブドウ畑からやり直せば?」

町を思いつめた様子で歩く絵恋。

ベルファミーユに花束を抱えて山田がやって来た。
「いらっしゃいませ!」と冴子。
「こ、こんにちは・・」
「素敵なお花ですね!結婚式の帰りかなにかですか?」
「あ・・いや・・あの・・
 結婚して下さい!」
「はい!?」
「・・・」助けを求めるように窓の外を見る山田。
朗がエールを送っている。
「うん!
 ・・・
 お願いします!!」
「お断りします。」と冴子。

「やっぱり撃沈!」「無謀ですよね・・」
見守っていた大西さん(梅沢昌代)とあけみ(高畠華澄)が呟く。

「あの・・友達からで、いいので・・
 付き合って、」
「お断りします!!」
「早いなぁ・・」

「身も蓋も無い・・・」「ちょっと可哀想・・」

「だって、もうお友達じゃないですか!」と冴子。
「そうですか・・」
「又、カラオケご一緒しましょう!」
「・・・はい!!」

「進展した!?」「幸せな錯覚!」

「なんか、食べて行こうかな。」
花束を差し出す山田。
「どうぞ!」
花束は受け取らずに笑顔で席に案内する冴子。

「うーん、ダメだ。」朗が呟く。

みんなが寝静まった家に帰る圭太。
「絵恋・・」声をかけるが、絵恋も眠っていた。
「おやすみ。」
寝たふりをしていた絵恋は・・・。

ベルファミーユ。
「来週から新メニューを出します。
 手元に配ったように、手書きのメニューにしました。」
『マモンの家庭料理』と書かれたメニューを配る冴子。
「全部店長が書いたんですか!?」
「もちろん。」
「時間かかったでしょう!」
「お客様に喜んでいただけるなら、たいしたことじゃないわ。
 メニューの紹介は、料理長がお願いします。」
料理長がメニューを説明する。

「店長、今日の1時に抜ける件、大丈夫ですか?」圭太が聞く。
「ああ、昨日言っていた件ね。」
「ええ。」
「じゃあ午前中のうちに、明日の、宣伝計画の詰めをやってしまいましょう。」
「わかりました。」

三姉妹が部屋の掃除をしながら楽しそうにおしゃべりしている。
「ワイナリー楽しみだね〜!」
「未恋ね、巨峰ソフト食べるんだ〜!」
「行ってきまーす!」
絵恋が玄関へと急いでいく。
「あれ?絵恋どこ行くの?」
「ゼミ!」
「もうすぐマモンが迎えに来るのに。」
「ワイナリーで、キュベリエの、宣伝用の写真撮るんだよね。」
「行かない。」
「何で?広瀬家全員そろわないと意味ないんじゃない?」
「私行かなきゃいけないとこあるの。じゃあね、行って来ます!」
絵恋はそう言うと玄関を出ていく。
「あれ・・なんか絵恋、大きな荷物持ってなかった?」

大学の食堂にいる絵恋を聡が探しに来た。
「絵恋!」
「友田君・・・」
「あ、友田です。絵恋見つけました。
 今代わります。」
友田が絵恋に携帯を差し出す。
「お母さん。着信拒否するなよ。
 ほら、俺聞かないから。」
「・・・もしもしマモン?」
「来ないってどういうこと?」
「私、やらなきゃならないことがあるんだもの。」
「いいから来なさい!」
「4人もいるんだから一人ぐらい減ったっていいでしょ。」
「あなたがいないとダメなの!」
「キュベリエの宣伝でしょ?マモンがいればいいじゃない。」
「いいから、すぐ来て!」
「ごめんなさい。」
絵恋は電話を切ってしまう。

「はい、ありがとう。」携帯を聡に返す絵恋。
「なんだかわかんないけど、行った方がいいんじゃないの?」
「ありがと!」
「絵恋、どこ行くんだよ。」
「実家!」
「実家・・・実家!?」

ベルファミーユの事務室。
宣伝計画を進める冴子と圭太。
そこへ聡が飛び込んできた。
「高村さん!すみません、僕じゃ止められなくて!
 絵恋が、フランスに行くって!!」
「フランス!?」
「追いかけましょうよ!」
「何で急に?」
「知りませんよ!!
 でも今行かないと一生後悔するんじゃないんですか!?」
「高村さん、すぐに行きなさい!」と冴子。
「行くのよ、高村さん!」
大西さんが圭太のスーツを渡す。
「車回してきます!」
「じゃああの・・行って来ます!
 ありがとうございます!!」

聡の車の中。
圭太は絵恋に電話をしてみるが、着信拒否されている。
聡が自分の携帯を貸す。
「友田君?」
「僕だ。何やってんだ。」
「ごめんね・・今の私、圭太にふさわしくない。
 だから・・」
「とにかく、会って話しよう。
 今どこ?」
「東京駅。」
「東京駅!?」
「時間だから。」
絵恋は携帯を切ってしまう。

「今東京駅なら先に成田に着けるかもしれません。」
「申し訳ない。」
「困るんです、ぼくが。絵恋のことちゃんと捕まえててくれないと。
 高村さんを絵恋の元に送ったら、
 僕は絵恋のことを忘れられます。」
「・・・」黙って頷く圭太。
聡の携帯が鳴る。
「もしもし?」
「今、香恋達連れて、ワイナリーに向かうところ。
 絵恋は?」理衣だ。
「今成田に向かっています。」
「成田!?」
「絵恋、フランスに帰るつもりらしくて。」
「え!?私たち全員、こっちにいるのに!?」
「うん!?え、絵恋、フランスに帰るって言ったんだよね?」
「いや、どこに行くんだよって聞いたら、
 実家って。」
「聞こえました?」
「実家?」と理衣。
「とにかく、成田で絵恋捕まえます!」
そう言い電話を切る圭太。

成田空港。
空港内を絵恋を探し回る圭太と聡。
呼びかけをかけても、絵恋を見つけることは出来ず、
フランス行きの飛行機は飛び立ってしまった。

飛行機を見送っていると、圭太の電話が鳴る。理衣からだ。
「もしもし、今成田です。間に合いませんでした。」
「困ったわね・・」
「すみません。」
「でも家族の写真を撮るから、圭太はこっちに来て。」
「え・・でも絵恋がいないのに、僕だけ行っても。」
「圭太も家族の一員でしょ。待ってるから。」
「・・・」

「どうしたんですか?」聡が聞く。
「ごめん、行かなきゃ。
 あ、ありがとう。」聡と握手を交わす圭太。
「頑張ってください!!
 あ、どこ行くんですか!?」
「伊豆!」
「伊豆!?」

伊豆のワイナリーへ到着すると、広瀬、理衣、香恋、世恋、未練、
そして杉田が、楽しそうに笑いあっている。
「圭太!!」
「わざわざご苦労様!」
「あ、いえ・・」
「成田往復したの?」「往復半でしょう。」「時間の無駄!」
と三姉妹が笑う。
「あ、すみません、絵恋のこと・・」
「お待たせしてすみません。家族全員揃いました。」と理衣。
「じゃ、早速撮りましょう!こちらに並んで下さい!」と杉田。
「あの、すみません、絵恋抜きでいいんですか?」と圭太。
「いいからいいから!」
世恋と未練が圭太の手を引っ張って連れていく。

杉田が圭太の立つ位置を、家族から少し遠ざける。
広瀬家族が圭太を見てくすくす笑っている。
「どうしたんですか?」と圭太。
「写真撮る時は笑顔で!圭太さんも笑って!」とりイ。
「はい・・」

「じゃ、撮りますよ。いいですね〜!」

その時、圭太の腕に誰かが手を回す。絵恋だ!
「うぉぉ!!」驚く圭太。
「来ちゃった!」
「どうなってんの!?」
家族みんなが笑い出す。

「どういうこと!?」圭太が絵恋に聞く。
「私フランスに帰るなんて一言も言ってないよ。」
「だって、実家にって。」
「そうだよ、実家だよ。」
「又来たよ!」圭太の母が顔を出す。
「母ちゃん!」
「実家って、お母様のところだったの。」と理衣。
「圭太、ごめんね。
 私、圭太が一生懸命働いているときに、何もしてなかった。
 パートナーになりたいって言っていたのに、
 パートナーとして、何もやっていなかった。
 何でも話してって言うばっかりで、
 話せない圭太の気持ち、わかろうとしてなかった。
 だから、せめて圭太に、美味しいものを食べてほしくて、
 お母さんに料理習おうって思ったの!」
「それで、山形へ?」
「ううん、お母さんに連絡したら、丁度東京にいらっしゃってて、
 そこに、マモンから連絡が入って、
 圭太が成田に走ってくれたことを知ったの。」
「そうだったんだ!」
「ありがとう、圭太。」

杉田に即され、みんながカメラの前に並ぶ。
「最高の笑顔を下さい。
 いいですか?行きますよー!
 キュベリエ!」
みんな、最高の笑顔でカメラに向かって微笑んだ。

ぶどう畑を歩く圭太と絵恋。
「フランスに挨拶に行った時、ブドウ畑で、
 お父さんに絵恋さんを下さいって挨拶した。
 確かその時は、まだ芽吹いてなくて、
 今じゃ、葉っぱも出て、小さな草まで出てきてる。」
「私は全然成長してないなー。」
「してるさ!」
「そう?」
「ずっと見ていたって、実が大きくなっていくとこなんて
 見えないじゃない?」
「うん・・」
「ある日気付いたら、大きくなってた。
 またある日気が付いたら、さらに大きく甘くなってた。
 途中には雨の日もあって、かんかん照りの日もある。
 台風だって。
 でもきっと、美味しい実になろう。
 何十年も味わえる、ワインになろう。
 焦らずにね。」
絵恋が大きく頷く。
「絵恋、プロポーズやり直す。」
「え?今のって全部プロポーズの言葉でしょう?」
「・・・広瀬絵恋さん。」
絵恋が視線を正す。
「結婚して下さい。」
「はい!!」
「僕は昔、あなたのお母さんと付き合っていました。
 それでも結婚してくれますか?」
「・・・・・はい。」
絵恋を抱きしめる圭太。
「ありがとう!」
「本当に私でいいの?」
「絵恋じゃなきゃダメだ。」
「私も。圭太じゃなきゃ嫌だ。」
二人はぶどう畑の真ん中でキスを交わした。
「圭太うしろ向いて。いくよー!」
圭太の背中に飛び乗る絵恋。

一年後。
ベルファミーユで打ち合わせをする林家ペー・パー子夫妻。
一週間、仕事は全部テレフォンショッピングらしい。

「ベルファミーユがここまで復活したのは、
 私自身の努力の賜物で!
 来月横浜に2号店、そして今年中に、」杉田が取引先に説明している。

常連客・石井がやって来た。
「さっき聞いたんだけどさ、このお店、潰れそうだったんだって?」
「お陰さまで、営業させていただいております。」
「店長は?」
「店長は私です!」
「え!?」
「野々村の方はワイン事業部に異動になりまして、
 今フランスに出張中です。」

フランス。
『素敵な色だわ。
 すばらしいですね』
ワインを試飲する冴子。
『実にワインの事を解っていらっしゃる』
『日本に是非紹介させて下さい』
『よろこんで!』

山田家のベランダ。
「お父様、この空は、フランスまでつながってるんですよねー。」
「お互いあきらめずに頑張ろうなー。」
「親父もなー!」

「朗君もね!ククー!」隣のベランダから未練たちが顔を出す。
「どうしたの!?」驚く朗。
「朗君に会いたくて、遊びに来たの。」
「!!」
「冗談だけどね!」
「また、同居ですか?」と山田。
「二人は一年遅れの新婚旅行なの。
 その間だけ、お邪魔しまーーす!!」

大学。
「え!?僕達、付き合ってたよね!?」と聡。
「そうだっけ?」女の子が答える。
「だって、、したじゃない!」
「それが何か?じゃあね!」
「えーーーーっ!!」

「友田君全然成長しないね。」と舞。

成田空港。
荷物を手に駆けつける圭太。
待ち合わせの絵恋を探すが見つけられない。
携帯を取り出し電話をしようとしていると、
「遅い!!」
振り返ると、絵恋が睨みつけている。
「ごめん!!」
「遅い!!」
その隣に理衣が姿を現す。
「来ちゃった!」
笑い合う理衣と絵恋。
「・・・まさか、お母さん、ついてくる気じゃ!?
 冗談じゃないですよ!」「冗談じゃないわよ!」
「マモン今日本についたとこ!」
「だから二人のお見送り!」
「あ・・ありがとうございます。」
「マモンじゃあね!」
絵恋が理衣に抱きつく。
「行ってらっしゃい!
 行ってらっしゃい。」
「行って来ます!」
「ボンボヤージ!」二人を笑顔で見送り、歩き出す理衣。

遅刻しそうな二人は手をつなぎ走り出す。

「人生、何が起こるかわからない。
 冗談じゃないことの連続だ。
 でもだからこそ、人生は素晴らしい。
 君のいない人生?
 冗談じゃない!」




※一部公式HPあらすじを引用しました。


絵恋が飛び出したのは、圭太のパートナーになりたいと言った
自分の言葉を思い出し、実践するためにだったんですね。
最後にグンと成長を見せた絵恋でした。
冴子の、
「私も誰かの為に頑張りたい! 
 きっとその方が、今の何倍も何十倍も頑張れると思う。」
という言葉に、圭太は絵恋の為に頑張ってくれているんだと実感し、
「人生のパートナーとしても、いい働きすると思うけどなー」
という、絵恋に別れをけしかけるような逆アドバイスに
負けず嫌いの絵恋に火がついた!?
冴子さん、ナイスアドバイスです!

圭太がベルファミーユに留まったことも驚きました。
半導体の話を楽しそうにしていた圭太だけど、
ベルファミーユで、人間相手の仕事の魅力にハマったんですね。
これも彼の成長なのかもしれません。

このドラマ、一体何回「冗談じゃない!」が登場したのかな。
でも最後の「冗談じゃない!」は愛がいっぱいで、
素敵な締めくくりでした。





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B000O78A88Hug,Hug(初回盤)(DVD付)織田裕二 ユニバーサル・シグマ 2007-04-25by G-Tools



キャスト

高村圭太 : 織田裕二
高村絵恋 : 上野樹里
友田 聡 : 田中 圭
広瀬香恋 : 仲 里依紗
広瀬世恋 : 菅野莉央
広瀬未恋 : 森迫永依
山田 朗 : 荒井健太郎
大西さん : 梅沢昌代
あけみ  : 高畠華澄
岩崎 舞 : 立川絵理
山田元雄 : 田口浩正
杉田修造 : 高田純次
佐々木  : 小林すすむ
広瀬壮平 : 草刈正雄
野々村冴子: 飯島直子(特別出演) ベルファミーユの店長
高村静子 :白川由美(特別出演)
広瀬理衣 : 大竹しのぶ


スタッフ

製作 : TBS
制作 : TBSテレビ
脚本 : 伴 一彦
音楽 : 佐藤直紀
主題歌 : 織田裕二『Hug, Hug』(ユニバーサル・シグマ)
プロデューサー : 伊與田英徳
演出 : 土井裕泰  石井康晴  川嶋龍太郎


織田裕二さんの主な出演作品



上野樹里さんの主な出演作品



大竹しのぶさんの主な出演作品


この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、絵恋と理依と圭太の罪のなすり付け合いが面白かった〜

圭太は手塚の誘いをまさか断るとは!ベルファミールの再建が出来るまでだと思っていましたが店長になったとは〜石井のばあちゃんなどの、いい出会いがあったからかな?

朗のかたまりも良かったですね!世恋から未恋に完全に乗り換えてしまいましたねが父親の恋愛を応援する姿もかわいい〜

山田の恋は叶いませんでしたね!でも冴子の断りかたに愛があったように感じました、いつか気持ちをわかりあえるパートナーになるといいですね!

絵恋の突然の家出はパートナーとして自分を磨くため!実家と言った時点で圭太の母親だと思いましたが着信拒否はどうかな?でも成長しましたね!

あまり目立ちませんが友田君も優しいですね!好きな女性を諦めるためになんて〜でも成長しないな…
Posted by けた at 2007年06月25日 19:40
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