2007年09月16日

ライフ #11

『最終話 今夜遂に最後の対決!!壮絶な戦いの結末!!』

椎葉歩(北乃きい)は、全校生徒に囲まれ土下座コールをされている
安西愛海(福田沙紀)の前に進み寄る。
すると地面に付いた手を震わせていた愛海は高笑いをしながら
立ち上がる。
「バッカじゃない!?」
愛海はそう言うと、歩を突き飛ばす。
「何でマナが土下座しなきゃなんないわけ!?
 そんなにしてほしかったら、あんた達がマナに土下座しなさいよ!!」
愛海は全校生徒に向かってたんかを切った。

岩城正志(矢島健一)らがやってきたことで生徒たちが教室へ戻る中、
愛海は戸田和佳絵(瀬戸朝香)を睨みつけて歩み寄る。
「どうしてくれんの?
 こうなったのも、全部あんたのせいなんだからね。」
「・・・」
「何よその目。
 いつでもあんたのこと辞めさせられるのよ。
 あんたもマナのおもちゃなんだから。」
そう脅し、帰っていく。戸田が職員室に戻ると、岩城が戸田に詰め寄る。
「全く、2組はどうなってるんですか!?」
「平岡先生がいなくなって、やっと静かになったと思ったら 
 これですからね。」と別の教師。
そこへ、佐古克己(細田よしひこ)が父親の敏克(勝村政信)を刺して
逃亡しているとの連絡が入る。

屋上。
「何であんな風になっちゃったんだろう。」と歩。
「安西を責めてみんな安心したいんだ。
 自分だけは悪くないんだって。
 標的が安西になっただけで、何も変わってない。」と薗田(北条隆博)。
「だけど、安西は自業自得なんじゃない?
 歩をあれだけ苦しめてきたんだから。」と未来(関めぐみ)。
「でも・・みんながやっていることは、いじめだよ。」薗田が言う。

クラスへ戻る途中、愛海には、他の学年の生徒からもキツイ言葉が
投げつけられる。

教室に戻った愛海に集まる冷たい視線。
それらをものともせず、平然と自分の席に付く愛海。
そんな愛海に、ペットボトルやジュースが投げつけられる。
「今投げたの誰!?」と睨みつける愛海。
愛海を無視する生徒たち。

椎葉家。
受話器を置く文子(真矢みき)。
そこへ歩が帰って来た。
「おかえり!」
「ただいま!」
「ねえ歩。
 今ね、学校から連絡があったの。
 試験のことで。」
「カンニングのこと?」
「うん。」
「私・・・」
「わかってる。お母さん歩のこと信じてるから。」
微笑みあう二人。
「大丈夫。明日、先生と話してくるわ。」

母のこの言葉に、歩はどれだけ救われたでしょう!

安西家。
10人掛けのダイニングテーブルで、たった一人で食事を取る歩。

愛海の性格が歪んでしまったのは、こういう孤独が背景に
あるようですね。


その夜、戸田は帰り道に逃亡中の克己に声をかけられた。
「佐古君!」
「先生、もう僕のこと聞きましたか!?」
「・・・ええ。」
「お願いします!助けて下さい!匿って下さい!」
「佐古君ちょっと落ち着いて。」
「頼れるのは先生だけなんです!助けて下さい!」
「だけど!お父さん助かったみたいだし。」
「・・・」
「警察に行った方が、」
「チッ。死ねばよかったのに・・。」
「え!?」
「オメーも使えねーな。」
「佐古君!?」
「本気で惚れてるとでも思った!?
 誰がテメーみたいのに惚れっかよ。」
「・・・」
「みんな見えてねーんだよ。
 父さんも母さんも先生もさ!
 自分に都合のいいことばっかしか見てねーくせに
 偉そうなこと言いやがって!
 おめーらクソみたいな大人が、子どもをダメにしてんだよ!」
そう言い捨て立ち去る佐古。
呆然と立ち尽くす戸田。

愛していた男の豹変に、声をも失う戸田先生。
佐古君の声、とくに加工とかされていませんよね?
倍速しているみたいに聞こえたり、
早口でまくしたてるところは声を嗄らして。
迫力ありました〜!


2007年9月7日 西館高校。
数学の授業中、生徒の間にメモが回る。
それを取り上げる愛海。
メモには、
『次は安西』
と書いてあった。

園田君が言っていたとおりでした。
生徒たちが愛海に牙をむき始めたのは、正義感などではなく、
ヒロや歩をターゲットにしてきたのと一緒。
彼らにとってはゲーム感覚でもあり、
自分を守るための生贄のようでもあり。


休み時間中、礼奈(平野早香)、里絵(夏目 鈴)ら4人がやって来る。
「そーれ!」
一斉に、愛海の机の上のものをゴミ箱に放る4人。
「何すんの!?拾いなさいよ。」
「愛海さー、佐古君とこの会社潰したんだって!?」と礼奈。
「廃墟の事件も佐古君襲わせたのもぜーんぶコイツなんだよ!」と里絵。
「ヒロ脅してたのも、あんたなんでしょ!」と礼奈。
「怖いよねー!」「ほんとあり得ないよねー!」
クラスの男子たちもニヤニヤしながら見つめている。
「ねーねー!どうなのよ。みんなあんたが悪いって知ってんのよ!」

そこへ歩が戻ってきた。

「うわー、汚いカバン!」「サイアクー!」
そう言い、カバンの中身をぶちまけると、
落ちたプリクラノートを踏みつける4人。
礼奈は愛海のお弁当箱を手に取ると、さかさまにひっくり返し、
床に落とした。

「おい!テメー何やってんだよ!!」
岩本みどり(末永遥)が教室に駆け込み、愛海を庇う。
「はぁ!?あんたも同じ様なことやってたじゃん。」
礼奈たちはそう言い、笑いながら教室を出ていく。

平然と、荷物を拾い集める愛海。

一方、職員室には歩のカンニング疑惑をはらすため文子が
訪れていた。
文子の姿に気づいた未来は・・・。

クラスでの愛海への仕打ちを黙って見ていた歩だったが、
トイレに一人でいる彼女に声をかける。
「苛められるって、辛いでしょう?」
「はぁ!?」
「少しは人の痛みがわかった?」
「マナは悪くない。」
「みんな離れていくよ!
 愛海がしてきたこと全部知ったらみどりだって、」
「みどりはマナのこと裏切ったりしないよ。
 だってあいつ、バカだもん。
 マナのこと信じてるから、何だってやってくれちゃうし。」
「みどりの気持ちまで利用してるの!?」
「だから?」
「・・・」
「何か問題ある!?
 バカでも利用される方が価値があるんじゃない!?」

その時みどりはトイレの個室にいた。
愛海の言葉に涙をこぼし・・・。

「そんなの友達じゃない!」と歩。
「歩のくせにマナに説教する気?
 うざいんですけど。」
カバンで鏡を叩く愛海。
「あんたにマナの何がわかんの!?」
愛海はそう言い捨て、立ち去った。

職員室。
「娘は、カンニングをするような子じゃりません。」と文子。
「この件で大騒ぎになっていて、生徒たちも迷惑しているんです!
 そうですよね、戸田先生。」と岩城。
「ええ・・。」
「椎葉さん、事実を受け入れられたらいかがですか?」
「・・学校の方こそ、事実を認めて下さい。」
「はい?」
「娘はこの学校で、酷いいじめを受けていました。」
「・・・この件と、いじめは関係ありませんので。」と岩城。
「私は、娘のことをちゃんと見ていませんでした。
 だからイジメのことも気付いてあげられなくて。
 だけど・・今は違います。」
戸田を見つめる文子。

歩の手を引き走る未来。

「最近の親御さんはすぐに学校に責任転嫁するんですよね。」と岩城。
「娘さんに問題があったんじゃないんですか?」と別の教師。
「子どもの問題は、親の責任ですよ。」と岩城。
「・・・娘は実際に苦しんできたんですよ!
 傷ついてきたんですよ!
 先生、真実に目を向けて下さい!」

戸田はその言葉に、佐古に言われた言葉を思う。
「何も見えてねーんだよ。」
「おめーらクソみてーな大人が、子どもをダメにしてるんだよ!」
そして、愛海の言葉。
「何よその目。あんたもマナのおもちゃなんだから。」
歩の言葉。
「どうして本当のことに目をむけないんですか?」

「私がやりました。」黙っていたとだが口を開く。
「は!?」驚く岩城。
「椎葉さんは・・・カンニングなんてしてません。
 メモは、私が仕込みました。」
「・・・」
「安西さんに・・・佐古君と付き合っていることを脅されて・・。」
「ちょっと!戸田先生何を言っているんですか!?」と岩城。
席を立ち、文子に頭を下げる戸田。
「本当に申し訳ありませんでした。」

そこへ、未来が歩むの手を引いてやって来た。
「先生が謝らなきゃいけないのは、この子ですよね。」と未来。
「歩。」文子も歩を見つめる。
「歩に、ちゃんと真実を伝えて下さい。」と未来。
「・・・」見詰め合う二人。
教師は未来と歩を連れ出そうとする。
「ちょっと待って下さい。
 話をさせて下さい。」と戸田。
「・・・今までずっと、こうやってあなたと向き合うの、
 避けてきたわね・・。
 私は、椎葉さんのイジメを、見て見ぬふりをしていました。
 自分の責任になるのが嫌で、自分のクラスにイジメがあるなんて
 認めたくなくて・・・。
 気付いてたのに・・気付かない振りをしてた。
 自分の都合のいいことだけを、見てた。
 本当に、教師失格だと思う。
 私も、いじめの加害者です!
 本当にごめんなさい。」
深く頭を下げる戸田を、歩はただ黙って見つめ・・・。

文子と一緒に帰る歩。
「お母さん。」
「うん?」
「今日はありがとう。」
「うん。」
歩の肩を抱く文子。
仲良く寄り添う二人の姿を、愛海が見ていた。

安西家。
プリクラ帳を見つめる愛海。
「ただいま。」父親が帰って来た。
「お帰りなさい!」
「ママはどうした?」
「今日も遅くなるって。」
「そうか。
 学校はどうだ?
 また苛められたりしてないか?」
「・・マナには友達がいっぱいいるから、大丈夫だよ!」
「そうか!
 でも何かあったら、すぐに言いなさい。
 パパは愛海の為なら、何だってするからね。」
「パパ、いつもありがとう!」

最終回も、母親は登場せず。
大きなお屋敷で、愛海はいつも寂しい思いをしていたのでしょう。
父親には溺愛されているようにも見えますが、
愛海にとっては父親もおもちゃの一つなのかもしれません。


2007年9月8日 西館高校
愛海が登校すると黒板には誹謗中傷文が書かれていた。
それを見てクラスメートをにらみつける愛海。
「いいように利用しやがって!」みどりが愛海に言い放つ。
「みどり・・」
「お前が言う通り、私がバカだった!」
みどりが黒板けしを投げつける。
みんなに背を向け歩き出す愛海。
「またパパんとこチクりに行くのかよ!!」
「うちら全員、退学とかー?」と里絵。
「ありえねー!マジで!」男子たちも笑い出す。
「早く消しなさいよ!!」と愛海。
「自分で消せばー?」と礼奈。
カバンをみどりたちに投げつける愛海。
愛海のカバンを叩き落すみどり。
「いい加減にしろ!!」愛海が叫ぶ。
ところがその叫び声に笑い出すクラスメートたち。

そこへ、歩と未来がやって来た。
騒然としているクラスの雰囲気に入口で立ち尽くす。
愛海が歩に気付き、睨みつける。
「・・・そんな目で見んな!」
愛海の背中に黒板消しが当たる。

「久し振りだね、歩ちゃん。」
その声に飛びのく歩。佐古だ!
その姿に愛海も驚く。
歩に狂った微笑みを投げかける佐古・・・。

ひゃーっ!歩じゃなくてもビックリしましたよ!
あの狂気の笑みはホラーです!(誉めてるんですよ)
黒板消しを投げつけたのはもしかして佐古?


「何・・」後ずさりする歩。
佐古は歩に薄気味悪い笑みを投げかけながら教室に入っていくと、
今度はさっと笑みを消し、愛海に近づいていく。
「マーナミ。」
「・・・」
「僕ね、いろいろとあって考え直したんだ。
 今までの僕は、やっぱり間違ってたんだって。
 愛海には、いろいろと迷惑かけたよね。
 僕、愛海のことなんて最初っからこれっぽっちも
 好きじゃなかったのにさ!」
「・・・」
「だけど、これからは安心して。」
「・・・」
「もう我慢して生きるのはやめたからさーーっ!!」
豹変したさ子は、ナイフを取り出し、舐めてみせる。
怯えながら後ずさりする愛海。
クラス中が凍りつく。
「お前がいけないんだ。
 お前のせいで俺の人生メチャクチャなんだよーっ!!」
ナイフを片手に愛海に襲い掛かる克己。
そんな二人の間に割って入ったのは、薗田だった。
薗田はナイフを手で掴み、佐古を止めたのだ。
薗田の手から血が滴り落ちる。
「園田君!」歩が叫ぶ。
クラスの女子たちが悲鳴を上げる。
佐古からナイフを取り上げた薗田、
「お前には、人の痛みがわからないのか!!」
薗田が佐古を突き飛ばすと、クラスの男子たちが佐古を押さえつける。
「全部お前のせいだ!
 お前のせいでこうなったんだぞ!!
 愛海ー!!」叫ぶ続ける佐古。
「甘えんな!
 人のせいにして逃げてんじゃないよ!」
未来の一喝に、佐古はおとなしくなる。

佐古が警察に連行されていく。
集まった生徒たちの中に、戸田がいた。
佐古は戸田をちらっと見るが、無反応で通り過ぎていく。

おとなしく警察に連行されていく佐古だったが、歩の姿を見つけると、
「ねえ歩ちゃん!
 写真撮ったときみたいに笑ってよ!」
と言い、笑い出す。
そんな佐古の頬を叩く歩。
「歩、こんなヤツ殴る価値もないって。」と未来。
どこか寂しそうな表情で歩を見つめる佐古を、警官がパトカーに
押し込んだ。

愛海と目があう歩。
すると愛海はバカにしたように微笑むと、
「バカばっかり。」と言い捨て、校舎へ戻っていく。

そんな愛海をみどり達は睨みつけ・・・。

女子トイレ。
床に転がる愛海に水をかけ、モップで顔を押さえつける女子5人。
「なんか文句あんの!?」と里絵。
「今まで散々騙して、振り回してきたくせにな!」とみどり。

「何してんの?」歩が偶然やって来た。
「こいつの腐った根性、みんなで掃除してやってんの。」
「ほら、歩もやれよ。
 今まで酷いことされたろ。」
みどりはそう言い、歩にモップを持たせる。
「やるならやれば?
 いい子ぶっちゃって笑っちゃう。」
愛海が歩をからかうように言う。
「・・・」
「言っとくけど、あんたに謝るつもりなんてないから。」
そう言い笑い出す愛海。
「今更謝られても許すつもりなんてない。」
「・・・」愛海の笑みが消える。
「あんたってほんっと最低だね!」
歩はモップを握り締め・・・。

だが、歩はモップを投げ捨てた。
「お前、何やってんだよ。」とみどり。
「私は、いじめなんてしない!何があっても。」と歩。
「やられて当然でしょ!こいつ犯罪者なんだよ!」と里絵。
「じゃああんた達が今やっていることは何!?」
「・・・」
「どんな理由つけたってこんなことしていいわけない!」
「要するに、怖ぇーんだろ!」とみどり。
「ビビってるから出来ないだけじゃん。」と里絵。
「あんたって弱虫だねー!」と礼奈。
「人を傷つけるのが強いんじゃない。
 あんた達みたいのが強いっていうなら、
 私は強くなんてなりたくない!」
歩をじっと見つめる愛海。
チャイムがなる。
「このままじゃ終わらせねーからな!」
みどり達がトイレを出て行く。

「マナを助けてくれるなんて、歩は優しいね。
 ・・・だからムカツク!」
「・・・」
「奇麗事ばっか言っちゃって。
 マナに同じことやり返せばいいでしょ。
 マナのこと、ムカついてるくせに。」
「ムカついてるよ。」
「・・・」
「だけど自分がされて嫌なこと人にしたくないから。
 ただそれだけ。」
立ち去ろうとする歩に掴みかかる愛海。
「全部あんたが悪いのよ!
 マナのこと裏切ったくせに!!
 あんたなんか、いなければよかったのに!!」
愛海に掴みかかる歩。
「どうしてわかんないの!?
 どうして人の痛みがわかんないの!?」
「うるさい!」愛海が歩の頬を叩く。
「どう!?悔しいでしょ!?
 だったらやり返してみなさいよ!
 ほら!」
「・・・」
憎しみに顔を引きつらせる愛海。
「ふん。バッカみたい。」愛海が掴んでいた手を離し、歩き出す。
「嬉しかった!」歩の声に愛海が立ち止まる。
「愛海が、入学して声かけてくれて。
 愛海が友達になってくれてすごく救われたの。
 ・・・なのに、何でこんな風になっちゃったの?
 愛海には信じて欲しかった!」
「・・・」
「・・・ねえ、愛海には、本当の友達はいるの?」
涙をこぼしながら問いかける歩。
「・・・」
歩がトイレから出ていくと、床に落ちたプリクラ帳を見つめる愛海。
歩との2ショットのプリクラ写真を撮ったときのこと。
これからも仲良しでいようと指きりしたこと。
ベンチで一緒にお弁当を食べたこと。
佐古との恋で泣いていた時、励ましてもらったこと。
本当の友達、という言葉。
歩との思い出を振り返りながら泣き崩れる。

泣きながらトイレから出て来た歩を、未来と薗田が
優しい笑顔を浮かべて待っていてくれた。
本当の友達の下へと笑顔で走り出す歩。

葛城学園。2007年9月11日。
教壇に立つ平岡は、生徒たちに語りかける。
「いじめる人は、ただの遊びのつもりかもしれない。
 でも、いじめられた人は、とても心を痛めているの。
 見て見ぬ振りをしないで下さい。
 みんなで止めに入れば、目の前のイジメは絶対になくせる。
 一人一人が、立ち上がる勇気を持って下さい!」

椎葉家。
牛乳パックから直接のみ、卵焼きを頬張る歩。
歩が元気に学校へと出かけていくのを、文子は笑顔で見送った。

明成国際高等学校 2007年9月12日。
「前の学校、いじめがすごくってさー。」
西館から転校した美紗が友達に言う。
「いじめって!うちの学校じゃあり得ないし!」
「そういうことやってるヤツってマジレベル低くない!?」
友達二人の言葉に
「・・だよね。くだらないよねー。つーかださいし。」
美沙が笑う。

勝山総合リハビリセンター。2007年9月13日
リハビリに励む倫子。

隔離病棟。2007年9月14日。
袖に隠した写真を取り出す佐古。
穏やかな顔で微笑みを浮かべて写真を見つめる。
それは、戸田の写真だった。
佐古はその写真を舌で舐め、口にくわえ・・・。

西館高校 職員室 2007年9月15日。
「え!?安西が苛めてたっていうのは本当なんですか!?」
「理事長宛に謝罪の電話があったそうだ。
 今、退学処分を含めて検討しています。
 全く、安西といい戸田先生といい、
 本当に困った人たちばっかりだ!
 ちゃんと反省して貰わないとねー。」と岩城。
「・・・私達学校は、このままで、いいんですかね。」
「・・・」

歩の乗るバスに、篠塚夕子(大沢あかね)が友達と一緒に乗ってきた。
「おはよう!
 私ずっと友達だと思ってるから。」
歩の言葉に足を止めながらも、黙って離れた席に座る夕子。
暫くすると、歩の携帯が鳴る。
『今度は希望の大学、
 絶対合格するから^_^
 夕子』
嬉しそうに夕子を見つめる歩。

「あれ?知り合いだったんだ。」夕子の友達が聞く。
「うん。・・・友達!」

1年2組教室
愛海の机に『死ね』と落書きする生徒たち。

正門。
重い一歩を踏み出す愛海。

学校の側の歩道。
「私さ、バイト辞めたんだ。」と未来。
「え!?」
「みんなといっしょに卒業したいから。」
未来の言葉に微笑む歩と薗田。
「未来・・」

愛海の目の前に、いたずら書きされた机とイスが落ちてきた。
見上げると、
「オメーの席はねーから!」
「帰れ帰れ!」
みどりたちや男子が笑っている。
愛海が帰ろうとすると前方には歩、未来、薗田の姿が。

歩たちは黙って愛海の横を通り過ぎると、
机を拾い上げ、周りに散らばった教科書やノートを拾い集める。
「歩?」
「私・・・愛海のこと許せたわけじゃない。」
「・・・」
「でも・・・いじめはもっと許せないから!」

歩、未来、薗田、愛海は机の落ちてきた教室をにらみつけ…。


※一部公式HPあらすじを引用しました。



えぇ!?ここで終わり!?
でも、いい終わらせ方だったと思います。
歩やクラスメートが愛海を許してハッピーエンド、じゃ
イジメそのものを甘く捉えすぎ。
ヒロインが、愛海よりもイジメを憎むその思いと、
これからもいじめと戦っていくその姿勢に、納得。
今の歩は、本当の友達が二人もいて、無敵ですね!
イジメは簡単には無くならないかもしれないけれど、
いつかは無くなる可能性がある。
逃げていたら一生無くならない。

公式のあらすじでは、ラスト、
『左腕のブレスレットに触れると歩き出して机を拾い上げた』と
あったんですが、ブレスレットに触れるシーンはなかったはず。
歩には、もうお守りの力を借りなくても、
本当の友達がいるから大丈夫だから、と受け取りました。

ペットボトルの投げつけ、プリクラ帳の踏みつけ、
お弁当箱をひっくり返し、黒板には誹謗中傷、
トイレで水をかけられ、モップで顔を押さえつけられ、
教室から机とイスが投げ捨てられ。

愛海が歩にしたことが、全部本人に返ってきました。
人生って、そんなものなのかもしれません。

このドラマ、出演されていた若手俳優さんの熱演に感動!
主役のきいちゃんはもちろんのこと、
愛海役の福田沙紀さん!
悲劇のヒロインを装ってイジメの指揮をする愛海もすごかった
ですが、自分がターゲットになったときのあのふてぶてしさ。
あの強さは、ある意味尊敬してしまう。
クランクアップしたときの沙紀さんの涙。
ヒール役、辛いこともいっぱいあったと思います。
イジメを悪いことと、少しも思っていない、自己中な女の子を
熱演されていました。

そして細田さん!
彼の狂った演技は鳥肌もの。
ホラーに近い演技に、感動しちゃいましたよ。(笑)
豹変演技に目が釘付けになったのは、
『ライアーゲーム』でフクナガ役を演じた鈴木浩介さん以来!
佐古の微笑みと合わせた効果音も効いていました。

ラスト、穏やかな表情を浮かべる佐古は、隔離病棟にいました。
持っている写真は、歩ではなく戸田。
本当は、戸田のことを愛していたんですね・・。
写真を舐めだしたのにはびっくり!
病んだ精神が上手に表現されていました。
写真をくわえた表情が、穏やかで、幸せそうで・・・
彼はこんな風にしか幸せを手にすることが出来なかったと考えると、
なんだかかわいそうに思えてきました。
親の暴力、完全支配がなければ、彼だってあんなに歪まずに
済んだのに・・。
細田さんのブログによると、本当にいろいろ研究されていたようです。
佐古役をも楽しんでいるように感じられました。
今後の活躍が楽しみです。

裕福な家に生まれ育った愛海も、あの広い家で一人で食事することが
多く、もしかしたらあまり母親に抱きしめられずに育ったのかな。
だから、佐古に恋して、彼が全てになった。
佐古に失恋した時は、本気で死のうと思った。
そんな愛海を救ってくれた歩。初めての本当の友達。
雑誌に載ったヒロに嫉妬する愛海グループ。
彼女たちのイジメから逃げようと、歩と佐古の写真を
愛海に見せるヒロ。
信じていた歩に裏切られたと誤解し、愛海は復讐の鬼となってしまった。

みどり役の末永遥さんも迫力ありました!
みどりが愛海のカバンを叩き落すシーンに、
彼女は戦隊シリーズを演じていたときもこんな風に
カッコよかったんだろうな〜!

見応えのあるドラマでした!


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CAST

椎葉 歩(しいばあゆむ)…北乃 きい

安西 愛海(あんざいまなみ)…福田 沙紀

廣瀬 倫子(星井七瀬)
信川 美紗(中村静香)自分のみを守るため、転校
宇田 里絵(夏目 鈴)
岩本 みどり(末永 遥)

門倉 雪乃(うえむらちか)メガネをかけた優しい子
佐藤 礼奈(平野早香) 雪乃の友達

石井 知典(中村友也)クラスの男子 みどりとつかみ合う
遠藤 晃一(山田健太)クラスの男子

篠塚 夕子(大沢あかね)

佐古 克己(さこかつみ)…細田 よしひこ
佐古 敏克(勝村政信)

羽鳥 未来(はとりみき)…関 めぐみ
薗田 優樹(北条隆博)

岩城(矢島健一) 学年主任
平岡 正子(ひらおかまさこ)…酒井 美紀
戸田 和佳絵(とだわかえ)…瀬戸 朝香

椎葉 文子(しいばふみこ)…真矢 みき


スタッフ

<原作>
「ライフ」すえのぶけいこ(講談社刊「別冊フレンド」)

<脚本>
根津理香

<主題歌>
中島美嘉「LIFE」
(Sony Music Associated Records)

<プロデュース>
中野利幸

<演出>
谷村政樹
加藤裕将

<制作>
フジテレビドラマ制作センター

<制作著作>
フジテレビ


北乃きいさんの主な出演作品


21:01 | CM(5) | TB(6) | ライフ | Edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちーずさんレビューお疲れ様です
毎回ちーずさんのコメント楽しみにしてました

愛海のしてきた事は絶対許されないと思います
犯罪ですよね…
でもいじめられてたと父親に言いつけていた愛海が本当にいじめられてる時は友達がいっぱいいるからと笑ってたのが何だか切なくてかわいそうでした
トイレで泣いている時友達や彼氏に囲まれている回想がありましたが結局全部上辺だけの関係だったんですよね…

ちーずさんのコメント通り若手俳優さんの演技が本当に素晴らしかったです
ブログなんかを見ると本当によく頑張ったと思います
特にヒール役は大変だったでしょうね
福田さんのブログも荒らされたりした時があったようで…

見ててつらい場面もあったけど見てよかったと思うドラマでした
Posted by 麻由 at 2007年09月17日 13:20
ちーずさんこんばんは、保存決定です!終わりかたには賛否両論ありそうですが、自分はこれで良かったと思いました!イジメの連鎖は簡単には終わらないと思うし、その分親や教師、友人が変化に気づいてあげないと〜平岡の新しい赴任先でイジメについて話している時も生徒たちは退屈そうだったのが悲しい!

結局自分たちがイジメに関係していない事を示したいだけのクラスメート、あれだけ庇っていたみどりも愛海の本心を聴いてしまえば無理はないかも!しかし眼鏡の娘の手のひら返しが凄かった!なんか愛海のイジメを暴いてヒーロー気取りの男子生徒もひとつ間違えたら対象になりそうですね!

愛海が佐古を本当に好きだったのかは疑問です!最初の頃も歩が見ているので同情をひく為の演技だったのかな?ちーずさんの言うとうり母親の愛情が薄かったのかな?何でも思い道理にしてこれた愛海が唯一母親の愛情を得られなかった事が苛立ちに繋がったのかもしれませんね!皆に責められてもふてぶてしい態度や睨んだ時の目の力は本当に上手い女優の福田さんで無ければ勤め上げられないかも!

佐古の狂気に満ちた演技も凄かった!戸田に吐き出した「みんな見えてね〜んだよ!大人が子供をだめにしてるんだよ!」は確かに佐古の周りの大人には当てはまりますね!しかし未来の「甘えんな!人のせいにして逃げてんじゃないよ!」が打ち勝ってしまいます、少し勇気をだして父親と話合えたら、他の人を頼っていればここまでいかなかったのでしょうね!薗田が歩と未来に出会って勇気を貰ったように佐古にも薗田のような友人に出会っていたらな〜

唯一許せないのが学年主任の最後のセリフ!数学の教師の言葉でふと考えるシーンもありましたが彼だけは懲戒免職にでもなって欲しかった!
Posted by けた at 2007年09月17日 20:15
ちーずさん、こんにちは。
初回を見る前は正直「いじめかよ・・・」と暗澹たる気分だったんですが、面白かったですね。最後マナの机が落ちてきてまさに因果応報。しかし、勧善懲悪の展開にならなかったことに好感が持てました。
ひまわり畑のシーンが一番印象的です。学校だけがすべてじゃないというメッセージをより効果的に伝えていたと思います。
北乃きいは文句なし。個人的には末永遥を最も評価してます。
Posted by マンデリン at 2007年09月19日 20:18
こんにちは。コメントありがとうございます!

★麻由さん★
コメント楽しみにして下さってありがとうございます!嬉しいです♪

愛海がしてきたことは犯罪ですが、麻由さんがおっしゃるように、
愛海は裕福で何不自由のない暮らしをしてはいるものの、
実は寂しくて仕方がなかったのでしょうね。
人間関係を上手に築けなかったのは、家族関係に問題があったのでしょう。

素晴らしい若手俳優さん・女優さんの存在を教えてくれたこのドラマに感謝!

★けたさん★
同じく保存決定です!
些細なことからイジメが始まって、周りは見て見ぬ振りをしたり面白がったり。
あるきっかけから、立ち上がった生徒たちだったけれど、
今度はターゲットを変え、同じことの繰り返し。
いじめの本質を描いていたドラマでしたね。

最近子が親を殺害する事件が増えているのは何故なんでしょう。
親はちゃんと子どものことを見て、見えているのかな。

同世代の子どもを持つ親の立場で、いろいろと考えさせられるドラマでした。

学年主任は最初から最後まで酷かったですね。
次クールの『金八先生』が親と子の関係をどう描いていくのかが
気になるところ!

★マンデリンさん★
私もラスト、どうなるのかすごく気になっていました。
愛海を許す、という結末では、納得出来なかったと思います。
ひまわり畑のシーンには心動かされましたね。
生徒にとっては家と学校が全てと思いがちだけど、
やめる選択があってもいいと思う。
北乃さん、末永さん、そして私は細田さんの狂気に満ちた演技に
引き込まれました。
今後の活躍に期待しています!
Posted by ちーず at 2007年09月24日 14:52
怒涛ともいえる書き込みがすごい。

最終回の舞海に感動したくちです。

顔にモップ喰らって、まだ若いのにいい根性してるなと思いました。

たしか何話だったか歩も顔モップされてましたよね。

ライフは日本ドラマ作品史上屈指の名作ですね。

Posted by 遊んでるつもりはあります at 2013年04月10日 09:13
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