2007年12月15日

医龍 Team Medical Dragon2 KARTE:10

『総力戦!!運命の心臓移植』

明真
すれ違う、チームドラゴンとチーム鬼頭。

「失礼します。」ミキ(水川あさみ)が鬼頭笙子(夏木マリ)の元を去る。

「いいんですか?鬼頭先生。
 あのオペ看、バツグンの反射神経でした。
 あそこまで先生のスピードに合わせられる器械だしは
 見たことがない。」と鬼頭チームの医師。
「それが?」
「荒瀬もそうでしたが、みすみす、チーム朝田に行かせて。」
「引き止めても意味が無い。
 代わりはいくらでもいる。
 それに、」
「それに?」
「私が戦う相手は、朝田じゃない。」
鬼頭の言葉に驚く医師団。
「カンファレンス始めるわよ。」

明真の廊下を歩く伊集院(小池徹平)、野村(中村靖日)、外山(高橋一生)。
「器械出しの天才?」野村が聞く。
「あの、看護師が。」と外山。
「で、この間のトラネコみたいな麻酔医が、荒瀬先生?」と野村。
「その人を見るだけで体重がわかる、天才麻酔医です。」と伊集院。
「俺も一発で当てられた。」と外山。
「やっぱりバケネコ・・じゃないや。バケモンだな。」と野村。その荒瀬が小高(大塚寧々)に声をかける。
「よっ。
 痩せたな、1キロ。」
「やめたからね。チョコ。」
「具合どうだ?息子。」
「順調に、回復してる。」
「そうか。」
「また・・組めるのね、あなたと。」
「ああ。」

明真
朝田(坂口憲二)の元に続々と集まるチームドラゴンのメンバー。
伊集院、外山、野村、松平、ミキ、荒瀬、小高。
「集まったようだな。
 じゃ、カンファレンスを始めよう。」と藤吉(佐々木蔵之介)。

朝田たちが使っているのは、薄暗い控え室のような部屋です。

明真のカンファレンスルーム
「特別室のジャパンキャピタル、山野会長は、
 NYHA IV(ニーハ4度)の拡張型心筋症。
 臓器移植ネットワークの心臓移植待機リスト優先順位は、
 知っての通り、適合するドナーが現れてからじゃないと、
 誰にも明かにされない。
 ただ、このレシピエントの緊急度、待機期間から考えて、
 恐らくこの山野会長は、上位に来ているはず。
 いつ心臓移植になってもいいように、準備はしておくように。」と鬼頭。

こちらは建物の上階、明るくて広いカンファレンスルーム。

朝田のカンファレンスルーム
「音部雄太君9歳。
 拡張型心筋症で、うっ血肝を併発している。
 臓器移植ネットワークの待機リストに載っているが、
 9歳という年齢を考えると、ドナーが現れるまで相当な時間が
 掛かるだろう。
 それまでは、何としてもこのチームで持たせる。」
藤吉の言葉に頷くチームのメンバー。
「バチスタ後の再手術だ。相当な癒着が考えられ、
 難しいオペが予想される。」と藤吉。
「このチームでトレーニングして、全力で支えるぞ。」と朝田。

明真、野口の部屋
「その後、お体はいかがですか?」
片岡(内田有紀)が野口(岸部一徳)に聞く。
「おかげさまで、絶好調です。」
「良かったですね。」
「やっぱり名医だね、朝田は。
 彼に切ってもらった僕の眼に、狂いはなかった。」
「・・・これ。」
『Financial Reports Ver.08』を差し出す片岡。
「お預かりしておきましょう。」
「契約の話を、詰めたいのですが。」
「なぜ、チーム朝田をこちらに呼んだの?
 朝田、潰すんじゃなかった?
 彼には医者としての信念があるからって、言ってたよね。」
「私は、」
カバンをぎゅっと握りしめる片岡。(クマのマスコットのアップ)
「ドナー・・・現れるといいねー。
 あの子。」
「・・・」

病室でゲームをして遊ぶ雄太(田中碧海)。
それを取り上げる兄。
「あ!!僕のだよー。」
「こらケイタ、返しなさい!」
「嫌だよー。」
兄が病室から逃げ出す。
「ほんっとにもう。
 ごめんね、雄太。あとでキツく怒っておくから。」
「起きちゃダメなの?」
「ダメダメ。静かに寝てなきゃ。ね!」
「いいなー、兄ちゃんは。走り回れて。」
「・・・」
窓の外を見ると、子供たちが元気にボールを蹴って遊んでいる。
悲しそうにその様子を見つめる雄太。

階段の踊り場
「雄太君、思いのほか、うっ血肝が進行している。
 心臓以外の臓器が悪いと、移植待機リストからはずされて・・・
 心臓移植が受けられない。」
松平が朝田に言う。
「・・・」

山野会長の病室
「なーに、ドナーはじき、現れますよ。
 わが明真の誇る、最高のスタッフが、万全の体制でバックアップ
 していますから。」
野口の言葉に鬼頭が会釈する。

病院の廊下を歩く朝田と伊集院。
「先生、このまま、いつ現れるかわからないドナーを待つしか
 ないんですか?僕達・・」と伊集院。
「・・・」
向こうから、チーム鬼頭がやって来た。
見詰め合う鬼頭と朝田。
「ついていらっしゃい。」
鬼頭は伊集院にそう言うと、先を行く。
「・・・何なんですか?」伊集院が朝田に聞く。
「伊集院。
 お前は、チーム鬼頭に入れ。」
「・・・へっ!?」
朝田はそう言うと、伊集院を残し立ち去ってしまう。
呆然と立ち尽くす伊集院・・・。

伊集院は慌てて朝田を追いかける。
「どういうことですか!?」
「子どもの移植できる心臓は見つかりにくい。
 恐らく、鬼頭の患者の心臓移植が先になる。」
「それが、」
「それまで、チーム鬼頭で心臓移植のオペを学べ。」
「だけど・・」
「トレーニングは、俺の元で続ける。」
「そんなこと言っても、」
「俺たちの敵は・・・鬼頭じゃない。
 患者の病気を治すことだ。
 鬼頭の下で移植を経験して、雄太君のオペに供えるんだ。」
そう言い立ち去る朝田。

野口の部屋
「ハハハハハ。そう来たか、朝田は。」
木原(池田鉄洋)の報告に笑う野口。
「どういう意味です?」
「子どもの移植が成功しなければ、チーム朝田は北洋に戻される。」
「えーっと、それが・・」
「あの男はわかっているんだよ、それが。
 移植できる心臓が見つかるまでに、子どもが死ぬことが。」
「・・・」
「だから、せめて若い者だけでもここに残してやろうという
 彼の恩情だよ。
 まあ、チーム鬼頭に放り込まれれば、あの若造など泣きを見て
 逃げ出すしかないだろうが。」
「・・・そうでしょうか。
 確かに若いですが、チーム朝田の連中には信念があります。」
「・・・」
「きっと助けますよ、その少年を。」
「何?」
「・・・野口先生を、助けたように。」
「・・・」
そう言うと逃げ出す木原。
「そろそろ彼も、エントラッセンかな。」

エントラッセン、退院でしたっけ?
彼とは、木原?それとも朝田?
木原が飛ばされるのは嫌ですが、野口の○○好きだったよね、は
久々に聞きたいかも。


雄太の病室
「もうすぐクリスマスでしょ。
 雄太君何か欲しいものとかあるの?」
「欲しいもの?」
「うん。」
「この病院では、クリスマス会をやるの。
 サンタさんがプレゼントくれるかもしれないから、
 欲しいもの、言っておいたほうがいいよ。」
「うーん、じゃあ水!」
「・・・」
「水ほしい。いっぱい飲みたい!」
「・・・」悲しそうに微笑むミキ。
朝田も雄太のその言葉に表情を曇らせる。

病院の待合室、ツリーの前で話す朝田とミキ。
「大きくなった心臓の負担を減らすため、水分は極端に制限されている。」
「薬のキャップ一杯ってこともあるもんね。
 ああ言うのも・・無理ないね。」とミキ。

朝田のカンファレンスルーム
手術時間を2時間と考え、リハーサルするチームドラゴン。
入念に打ち合わせを重ねていく。

片岡はその様子を見つめ・・・。
そして優しい微笑みを浮かべる。

チーム鬼頭のカンファレンスルームでも、入念な打ち合わせが
行われていた。
伊集院はどちらにも出席する。

病院の廊下を歩く朝田、外山、伊集院。
「どうだ?チーム鬼頭は。」と外山。
「はあ・・なんか疲れて。」
「ガツンとかましてやれ、ガツンと。
 あれ?どこ向かってんの?」
「雄太君のところだ。」と朝田。
「・・俺ここで帰るわ。」
「・・・」
「ガキ苦手なんだよ。」
「患者に得意も苦手もない。
 行くぞ。」

「大丈夫?具合悪くない?」
雄太に優しく語り掛ける伊集院。
廊下で朝田が雄太の母親を気遣っている。
病室の入口で居心地の悪そうな外山は、クリスマスストッキングと
サッカーボールを見つけ、雄太に話しかける。
「お。坊主サッカー好きか?」
「うん!」
「やっぱりすごいよね。ロナウジーニョは。」と伊集院。
「ロナウジーニョ?僕メッシュの方が好き!」
「メッシュか、いいね!
 やっぱ次のワールドカップはヤツの大会になるかな。」と外山。
「でもロビーニャもいるよ!」と雄太。
「確かに侮れないよね。ブラジルは。」と伊集院。
「・・・」
「・・うん?」と外山。
「どうしたの?」と伊集院。
「次のワールドカップ・・僕、見れるかな。」
「・・・」

病院の屋上
「ガキの患者だけは・・ほんと嫌になるな。
 生まれたときからずっと心臓だ肝臓だって・・
 あっちこっち悪くて・・。
 ・・・ああいうガキ見てると、この世には、神も仏もいねーのかって、
 本気で思うよ・・。」悔しそうな外山。
「ああ。」と朝田。
「あの子、あれだけサッカーが好きなのに・・・。
 多分サッカー、やったことないですよね。」と伊集院。
「・・全力で走ったこともねーよ。」と外山。
「サッカー・・・やらせてあげたいな。」と伊集院。
「その思いは・・・きっと届く。」と朝田。
「きっとな。」

山野会長の病室
「見かけない顔だな。」会長が伊集院に言う。
「ええ。ちょっと手伝っているんで。」
カルテに書き込みながら伊集院が答える。
「あの・・この花、すごいですね。
 みなさん、ご心配なんですね。」
「心配なのは俺の体じゃねーよ。」
「え・・」
「みんな、俺が死んだあとのポジションを気にしてるんだ。」
「そんな・・」
「俺の体を心配している人なんて・・一人もいやしねーよ。」
山野はそう言い横を向いてしまう。

雄太の病室
ワールドカップコンプリートブックを読んでいた雄太は、
母親が漏らした大きなため息に気付いていた。
「あ、朝田先生。本当に毎日顔を出していただいて、
 ありがとうございます。」
窓の外を覗き込む雄太。
ミキが兄・ケイタとボールを蹴って遊んでいる。
「あらあら。すっかり仲良くしていただいて。」
「お母さん!!」ケイタの笑顔。
「風邪引くわよ。上着て、上!」母の笑顔。
「お母さん・・・」
「うん?」
「僕・・必要?」
「・・・」
「僕、いるのかな。」
「何言ってるの!」
朝田は悲しそうな雄太を見つめ・・。

病院の屋上で考え込む片岡。
「よくこっちに来るのね。」小高が声をかける。
「・・・」
「どうして?
 提携先だから、なんて嘘はやめてよね。
 女の嘘は、すぐ見抜いちゃんだなー、これが。
 雄太君が気になる?」
「・・・」
「それとも、心臓移植に興味があったりして。
 なーんて。別にいいんだけど、人のことは。
 うー、さっぶーい。行こうっと。
 あ、そうだ。
 そこに落ちてたわよ。」
ポケットから片岡のクマのマスコットを取り出し、彼女に返す。
「大事なものなんでしょう?」
「・・・」
小高が帰っていく。
片岡はそっとマスコットを握りしめ・・・。


病院の廊下を歩く片岡。
そこへ善田院長(志賀廣太郎)がやって来た。
「雄太君のお見舞いに来ました。
 状態は・」
「うっ血肝が、思ったより進行していて・・。」
「どうするんでしょうか・・朝田先生は。」

「おやおや、これはこれはお揃いで。
 こんな所で立ち話してないで、僕の部屋にでも寄ってくれたら
 いいのに。」野口が声をかける。
「結構だ。」と善田。
「あー、僕の部屋じゃ僕を潰す計画は立てられないか。
 あーそうそう。これ。日本医師学会の理事長がね、
 移植実施施設になったことを祝ってぜひやりたいって言うんだよ。
 僕はガラじゃないって断ったんだけどね。
 医療関係の主だった人たちは全員来るそうだから、
 片岡さんも来てみたら?
 何か、商売に繋がるよ、きっと。
 あ、君は別に呼んでないけど。失礼。」
『野口賢雄君をお励ます会』の案内書を片岡に差し出すと、
野口は去っていく。

ミキが雄太の病室を訪ねると、雄太が苦しんでいた。
「雄太君!!」

ミキ、松平が雄太に呼びかけながらストレッチャーで運んでいく。
「どうだ!?」朝田、外山が駆けつける。
「黄疸が酷くなってる。」と松平。
「雄太君!
 雄太!!雄太!!」

ガラス越しに雄太を見つめる小山、朝田、松平、ミキ。
「肝硬変か。
 このままだと危ないな。」と外山。
「ああ・・。」と朝田。
「心臓移植も出来なくなる。」と松平。
「なんとか手はねーのかよ。」外山。

野口の部屋
水槽に映る自分の姿に、ネクタイを当ててみる野口。
「肝硬変か。」
「はい。」と木原。
「じゃあ、移植どころじゃないじゃない。お気の毒に。
 ちょっと派手かな?パーティー。」

朝田のカンファレンスルーム
「どうするんだ?」と荒瀬。
「このままでは、ドナー心が現れても、心臓移植は受けられない。」と野村。
「生体肝移植だ。」と朝田。
「それしか、今の雄太君にはない。」と藤吉。
「しかし・・」と外山。
「幸い、お母さんのミワさんと雄太君の肝臓は適合している。
 お母さんも快諾してくれた。」
「まずは生体肝移植で肝機能を回復させる。
 それから、ドナー心を待つ。」と朝田。
「生体肝移植は必ず成功させる。
 ドナーが見付かるまで、雄太君の肝臓は・・
 俺が持たせる!」と松平。

雄太の病室
「お母さん、入院するの?」と兄のケイタ。
「大丈夫よ。雄太に、お体の一部をあげるの。
 治ってもらえるようにね。」と祖母。
「いやだいやだいやだ・・」
「ケイタ。大丈夫よ。
 お兄ちゃんならしっかりしなさい。」
「イヤだよ・・。」母に泣きつく兄。
「・・・いいよ、僕。
 僕・・・いらない。」と雄太。
「雄太・・。」

雄太と二人で話す朝田。
「日本の冬は寒いな。タンザニアと違って。」
窓の外は由紀。
「覚えてるか?
 お父さん、現地の人の為に、井戸、掘ってたな。」
「・・・」
「来る日も来る日も、砂まみれで掘ってた。
 からっからの大地を・・。
 先生はお父さんから、諦めない心を学んだ。
 雄太も、もう少し、頑張れないか?」
「・・・いつまで?
 いつまで頑張ればいいの?」
「・・・先生の、手術が終わるまでだ。」
「約束してくれる?
 今まで、いろんな先生いたけど・・
 みんな約束してくれなかった。
 先生だってそう。2年前、きっとよくなるって言ったけど・・。」
「約束する。」
「本当?」
「ああ。
 絶対、雄太を治す。」
雄太はその言葉に微笑み、そして二人は指きりをする。

その様子を見守っていた片岡は微笑み、そして静かに立ち去る。

そして、雄太の生体肝移植手術の日。
一本の電話が明真に入る。
鬼頭の患者、山野会長のドナーが見つかったのだ。
その知らせを聞いた野口は
「私のパーティーの日に、移植第一号が現れる。
 これはめでたい。良かった良かった!」と上機嫌。
「で、誰が取りに?」

「頼むわよ。
 心臓摘出から移植までの許容時間は4時間。
 こっちは移植に供えて準備しているから。」
「はい!!」
鬼頭の命令で、伊集院は心臓を受け取りに向かう。
「伊集院!頑張れ。」木原がエールを送る。

山野会長の病室。
「良かった・・。」山野会長が呟く。

朝田たちが伊集院が新潟にドナーの心臓を取りに行ったことをしる。
「チクショウ。待機順位は向こうが先だったか。」と外山。
「子どもの場合はそう簡単じゃない。
 それに今日は、生体肝移植だ。」と藤吉。
「ああ。」と松平。
「これを成功させないと次はない。」と藤吉。
気を引き締める一同。
「長い一日になるぞ。」と藤吉。

雄太の病室
「それじゃあお母さん、行きましょう。」と小高。
「はい。
 じゃあお母さん、先に行ってくるね。」
涙をこぼす雄太。
「ごめん。
 ありがとう・・お母さん。」
「何言ってるの。
 ほんのちょっと切るだけ。
 お母さん強いから全然平気。」
雄太に頬を寄せる母。頷きあう二人。

母親が先にオペ室に向かう。
「大丈夫です。きっと、上手くいく。
 絶対、いかせてみせます。」小高が母親に言う。

「これ、返すから。
 頑張れよ。
 頑張れよ。」
ケンタは雄太にゲームを返し、エールを送る。
兄の言葉に微笑む雄太。
「よし。
 そろそろこっちも行くか。」
荒瀬の言葉に雄太が力強く頷く。

オペ室
母親に麻酔注射をする小高。

オペ室
荒瀬が雄太に話しかける。
「これから、お前の治療をする医者たちは、最高のメンバーだ。
 全員で必ずお前を元気にしてみせる。」
「・・・うん!」
「早く終わらせて、お母さんと一緒にいいクリスマス迎えような。」
荒瀬の言葉に微笑む雄太。
「お立ちだーい。」
「はい!」
第1麻酔科医・荒瀬門次
台に上り、雄太に麻酔する荒瀬。
「ひとーつ、」
第2麻酔科医・小高七海
「ふたーつ、」
ME 野村博人
「みーっつ、」
看護師(器械出し)・里原ミキ
「よーっつ、」
消化器外科医・松平幸太朗
「いつーつ、」
内科医・藤吉圭介
「むーっつ、」
第2助手・外山誠二(オペ室の外)
「にゃにゃーーつ、」
第1助手・伊集院登(ドナー心運送中)
雄太が目を閉じる。
「はい落ちたー。」
執刀医・朝田龍太郎(病院の廊下)

見学室に藤吉、朝田、外山、そして片岡が集まる。

オペ室
大きく深呼吸する松平。
「これより、生体肝移植のドナーより、摘出手術を行う。」
見学室の朝田を見あげる松平。
朝田が松平に頷く。
「メス。」

待合室で雄太の無事を祈る祖母と兄。

その頃、別のオペ室では鬼頭チームのオペが始まろうとしていた。
「麻酔の導入を開始して。」
山野会長を見つめ、優しく微笑む鬼頭。

中越大学附属病院
心臓を受け取った伊集院は、4時間のタイマーを起動させ、
明真へと急ぐ。

松平は、まず雄太の母から肝臓の一部を摘出する。

一方、鬼頭もドナー心臓を待つ間に、山野の胸部を切開した。
しかし、山野の容態が急変。
輸血によるアレルギー性ショックを起こしたのだ。
鬼頭の真っ白なままの手袋。
「心臓移植は・・・」患者の顔を見つめる鬼頭。
「不可能です。」と助手。

仕方なく、鬼頭はドナー心臓が不要になった旨を、臓器移植
ネットワークに連絡させる。
そんなことを知らずに、ドナー心臓を受け取った伊集院は、
明真への帰路へ。

手術の中止を知らされた野口。
「ああそう。キャンセルってこと?
 うちの失敗にはならない?」
「ええ・・まあ・・。
 心臓移植を行う、以前の話ですから。」
「ああ・・・そういうことは早く言わなきゃ、君。」ほっとする野口。
「は?」
「鬼頭先生には、次頑張りましょうと伝えておいて。
 まあしょうがない。(””のジェスチャー)
 お土産がなくなったのは残念だが、
 パーティーには心置きなく行けるよ。」
 
松平の手術を見つめる朝田たちの元に、木原が駆けつけた。
なんと、雄太のドナー心臓が見つかったのだ。
実は、そのドナー心臓は鬼頭の患者に回されようとしたものだった。
だが、すでに不要になったことを知らない伊集院が明真に向かって
しまったことや、臓器移植の優先順位からも臓器移植ネットワークは、
雄太が最適と判断したのだ。
だが、すでに雄太は生体肝移植手術中。
肝臓疾患の患者の心臓手術は医師規定に反し、またドナー心臓が
成人のもので子供の雄太への移植は極めて難しい。

チームドラゴンのメンバーの意気込み、そして雄太との約束を思い起こす朝田。
「荒瀬に連絡しろ。」
「・・・何を・・」と外山。
「心臓移植だ。」
「・・・」
「雄太君の開胸を行う。」
「何を言ってるんだ、だから今まさに、
 ・・・」と藤吉。 
「まさか・・」と外山。
「・・・ああ。
 生体肝移植と同時の、心臓移植だ!」
「同時移植・・」と藤吉。
「バカな・・」と外山。
「それを・・やるのか?」と藤吉。
「9歳の子だ。
 適合可能なドナーがこの先現れる保証はない。
 それまで持つかどうかわからない!
 だったら・・その可能性に賭ける!」
「・・・」
「生体肝移植は松平が必ず成功させる。
 肝機能は回復する。
 あとは、心臓だけだ!」
「待てよ。肝機能の疾患を抱えていたら、心臓移植は出来ない決まりだ。
 規定に反する、」と外山。
「わかってる!!」
「医師免許剥奪されるぞ。」
「・・・」
「いいのか?朝田。
 医者じゃなくなるんだぞ。」と藤吉。
「・・・かまわない。
 それで・・患者が救えるのなら。」
「・・・」
「・・・やろう。」と外山。
「よし、準備にかかるぞ。」と藤吉。
朝田たちが準備に向かう。

オペ室のチームドラゴンは、朝田の決断に驚く。
「同時に!?」とミキ。
「心臓移植!?」と野村。
「大人の心臓を・・」と小高。
「・・・行くか!」と松平。
松平の言葉に頷くミキ、野村、小高、荒瀬。

廊下を歩く木原と片岡。
「大人の心臓を、子どもに埋め込むっていうのか?
 信じられないな・・。
 まずい!
 雄太君で心臓移植を行うことが野口先生の耳に入ったら・・
 もし、生体肝移植と同時にやる、しかも、大人の心臓を子どもに
 移植するなんてことがわかったら・・・
 明真の全医局員を総動員しても、ドナー心を持ってくる伊集院を
 阻止します!
 移植を中止させます!!
 野口先生はその日のオペをチェックしてから外出する。
 それを・・見せないようにするしか。」

野口の部屋
本日のオペ予定表が野口に渡される。

オペ室に向かう朝田たち。
「総力戦になる。」と朝田。
「ああ。」
「フォロー頼むぞ。」
「任せろ。」と藤吉。

野口が書類に目を通そうとしたところへ、片岡がやって来た。

手袋を投げ捨て、オペ室を出ていく鬼頭。

先頭を歩く朝田。
母親の肝臓を運ぶ松平。

伊集院を乗せた救急車が急停車する。
大型トラックが事故を起こし、道路がふさがれてしまっていた。
タイムリミットまで、あと3時間30分・・・。


※一部公式HPあらすじを引用しました。



同時移植。
これでチームドラゴンオールメンバーでオペすることに
なるんですね。これは楽しみ!
ただ・・加藤先生は戻ってこないのかな。

最初は新メンバーを旧メンバーのように好きになれるか
不安に思ったりもしましたが、それぞれの個性にハマりました。
特に、外山役の高橋一生さんのちょっとした仕草に惹かれます。
朝田の後ろを歩いていて、いつもと違う方向と気付いたときや、
雄太の病室で居心地悪そうにしていて話しかけるきっかけを
見つけたとき。

この手術が終わったら、チームドラゴンは又バラバラになって
しまうんでしょうか。
次週、最終回です。


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※オペ中のシーンは私のレビューでは省いてしまっているので、
文字放送でセリフを追っていらっしゃる『特に個性の無いブログ』 さんが
大変参考になります。


■主題歌
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LIFE or MONEY?
命は金で買えるのか


キャスト

朝田龍太郎 … 坂口憲二
片岡一美 … 内田有紀
伊集院 登 … 小池徹平
霧島軍司 … 北村一輝
荒瀬門次 … 阿部サダヲ
里原ミキ … 水川あさみ
木原毅彦 … 池田鉄洋
藤吉圭介 … 佐々木蔵之介
鬼頭笙子 … 夏木マリ
野口賢雄 … 岸部一徳

江上 彰 … 板尾創路
田島由紀夫 … (ライブデモの患者)

善田秀樹(志賀廣太郎)北洋病院院長

外山誠二()血管外科
小高七海(大塚寧々)麻酔科(チョコレート中毒)
松平幸太朗(佐藤二朗)消化器外科
野村博人(中村靖日)臨床工学技士

第一話ゲスト
富樫ゆかり … りょう
富樫   …  田中実

第二話ゲスト
西沢孝文(牟田悌三)
翔太(山本裕典)

第四話ゲスト
矢沢真理絵(柳田衣里佳)
緒方美羽(黒川智花)
恩田哲三議員(竜雷太)元厚生労働大臣
藤原(大鶴義丹)チーム鬼頭

第六話ゲスト
五代明代(草村礼子)
五代昭三(山田吾一)

第七話ゲスト
高見香奈(川島海荷)
高見紀枝(高橋ひとみ)

第八話ゲスト
黒田俊彦(野村宏伸)
黒田早苗(中込佐知子)
黒田智樹(本郷奏多)

第十話ゲスト
音部雄太(田中碧海)
母親(長野里美)


スタッフ
■原作
 乃木坂太郎
 「医龍〜Team Medical Dragon〜」
 (小学館刊 ビッグコミックスペリオール)

■原案
 永井 明

■取材協力
 吉沼美恵

■脚本
 林 宏司

■プロデューサー
 長部聡介
 三竿玲子

■演出
 水田成英

■音楽
 澤野弘之
 河野 伸

■制作
 フジテレビドラマ制作センター



坂口憲二さんの主な出演作品


この記事へのコメント
荒瀬と小高の麻酔医が重なってしまうのではと心配していましたが早速、生体肝移植で活躍とは…二つのチームに分かれて外山や松平が執刀しながら二つの手術を朝田が掛け持つパターンになるのかと思っていましたが流石にそんな簡単な脚本ではありませんでした!

朝田の敵は目の前の患者を苦しめる病魔!鬼頭の敵も同じなのかな?それとも日本医学会への挑戦、野口が敵だなんて小さい事は言いそうにもないですよね!?キャラ敵に〜

ミキも朝田のチームに戻ってくれて嬉しいけれど、北洋の器械出しの看護士もチームに残っていてくれて、なんだかホットします、マスク姿しか見たことがないと思いますが北洋でがんばった分スポットをあててほしいな〜

霧島も登場して最後まで目が話せない展開ですね!片岡には心肝同時移植を待つ子供でもいるのでしょうか朝田が医師生命を掛けて移植倫理を変えてくれることを期待していたのかな?

エントラッセンは退院で正解です!通称エントby市大病院 田谷看護士!ちなみに病院の皆さんの看護のせいか手術なしで、明日エントする事が決まりました!心配いただきありがとうございます!すこしの間は自宅療養ですが今期のドラマは完走できそうです!
Posted by けた at 2007年12月15日 20:13
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「医龍2 第10話」全員で必ずお前を元気にしてやるぞ
Excerpt: これからお前の治療をする医師たちは最高のメンバーだ
Weblog: バスタイムTV(お風呂テレビでドラマに浸る)
Tracked: 2007-12-14 12:56

医龍 Team Medical Dragon 2 第10回 感想
Excerpt: 『総力戦!!運命の心臓移植』
Weblog: ぐ〜たらにっき
Tracked: 2007-12-14 17:24

医龍2 第10話
Excerpt: 医龍 Team Medical Dragon2 第10話<br />フジテレビ 2007/12/13(木) 22:00〜 <br />KARTE:10「総力戦!運命の心臓移植」<br /> <br /> <br />★はじめに <br /> <br />「母さん・・僕必要? 僕・・要..
Weblog: シャブリの気になったもの
Tracked: 2007-12-14 22:20

医龍2 第十話
Excerpt: ●キャスト<br />坂口憲二<br />内田有紀<br />小池徹平<br />阿部サダヲ<br />水川あさみ<br />池田鉄洋<br />佐々木蔵之介 <br />夏木マリ 他〜<br /><br /><br />●原作<br />医龍?Team Medical Dragon (10) ビッグコミックス―BIG COMIC SUPER..
Weblog: ちょっと変な話
Tracked: 2007-12-15 00:46

医龍2 第十話
Excerpt: 「総力戦!!運命の心臓移植」
Weblog: 特に個性の無いブログ
Tracked: 2007-12-15 10:01

医龍Team Medical Dragon2 KARTE 10:総力戦!!運命の心臓移植
Excerpt: こっちの心臓が<br />持たないよぉ(-д-`*)ウゥ-<br />心肝同時手術が果たして成功するもんなのかどうか、んで、医師免許剥奪だのの<br />心配もあるし、野口にバレて阻止される怖れもあるしってーんで、それでなくても<br />心臓バク..
Weblog: あるがまま・・・
Tracked: 2007-12-15 15:31

医龍2 (阿部サダヲさん)
Excerpt: ◆阿部サダヲさん(のつもり)阿部サダヲさんは、毎週木曜よる10時フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『医龍 TEAM MEDICAL DRAGON2』に荒瀬門次役で出演しています。今週は第10話..
Weblog: yanajunのイラスト・まんが道
Tracked: 2007-12-16 00:40
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