2008年01月06日

のだめカンタービレinヨーロッパ Special Lesson 2

「親愛なるヴィエラ先生、
 ようやくここまで来ることが出来ました。
 ヴィエラ先生の演奏旅行か。
 とりあえず契約が済んだら、すぐ会いに行こう。
 正直本当は、もう忘れられているんじゃないかと思ってた。
 ヴィエラ先生・・。」


その時、何者かが千秋(玉木宏)を羽交い絞めにし、銃のようなものを
背中に突きつける。
”動くな!騒がなければ安全は保証する!”

「ドイツ語!?」

振り返り、男の顔を見る千秋。
「・・・オリバー!」
”あ!!”
背中に突きつけられていた物に被せられたハンカチを剥ぎ取る千秋。
手で銃の真似をしているだけだった。
”なんの真似だ!”
”いや・・・・・・だからこれは・・・”
”あのジイさんの差し金か!?”
”いいからおとなしくついて来い!”
”いやだ!”
「大丈夫。怖くないから!
 お願いだから、来て!」
”いやだ!””ママー、男の人が抱き合ってるよー”

通りがかった親子連れの視線に、オリバーは千秋を担ぎ上げ
走り去る。
ハンカチを振り回して抵抗する千秋・・・。

『早速ですが、ここからは字幕を減らし
 できるだけ日本語でお送りしたいと思います(はぁと)』

パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)

授業初日、遅刻ギリギリで学校に駆け込むのだめ(上野樹里)、
ターニャ(ベッキー)、フランク(ウエンツ瑛士)。
同じ学校にR☆Sオケのオーボエ奏者・黒木泰則(福士誠治)もいたが、
お互いまだその存在に気付かない。

原作、そして連続ドラマでは、黒木はのだめに
恋をして、そして失恋します。


「間に合った!
 のだめのせいで遅刻するところだったわよ!」とターニャ。
「ターニャ、フランク、メルシーボクゥ!」
「ほんと声かけてよかったよ〜!」とフランク。
「でも入学式のお知らせなんて来てなかったですよ。」
「入学式なんてそんなものないわよ。
 代わりに説明会の通知が来たでしょ!?」
「え?」
「のだめ、説明会、行ってないんだ・・」とフランク。
「じゃあアナリーゼのクラスの発表は?
 初見の授業の予約は!?」とターニャ。
「アナリーゼ??予約??」
「ごめん!僕が教えてあげれば良かったんだ。
 のだめ、まだ読み書き苦手なのに・・」
「わざとなんじゃないの!?ライバル一人でも減った方がいいもんね!」
「そんなつもりじゃないよ!僕は。」
「でものだめってあの千秋と同じ大学出たんでしょ?
 強力なライバルじゃーん。」
「いきなり、優勝だもんね、千秋。
 なんか・・急に遠くに行っちゃった感じ・・」
「あれはちょっと凄すぎたわね・・」
フランクとターニャの会話にのだめは立ち止まり、
ミルヒー(シュトレーゼマン)(竹中直人)に言われたことを思い出す。
「でものだめちゃん、今のままでは、
 千秋とは一緒にいられない・・」

不安を振り切るように二人の元へと急ぐのだめ・・。

教室
生徒たちはいくつかのグループに分かれ、円を作り座っている。
「はい、それでは、アナリーゼの授業を始めましょう。
 まずは曲を聴いて、曲の特徴から、作曲家や時代を推定し、
 そして、楽譜を見て、和声などの分析をしてみましょう。」
講師(セイン・カミュ)が資料を生徒に配っていく。

※【アナリーゼ】
楽曲の構造や背景を分析する事

不安そうにクラスを見渡していたのだめは、小学生の男の子が
座っていることに気付く。
「迷子!?こんなところに子供が!」隣の席のフランクに聞くのだめ。
「コンヴァトは試験さえ通れば何歳からでも入学できるんだよ。
 上は22歳までっていう制限はあるけど。」
「もしかして一番年上!?」

「はい、まずは1曲目から聞いてみましょう。」
講師が音楽を流す。
「はいそれではこの曲を聞いて、みなさんコメントして下さい。」
「ブラームスの交響曲第3番の第3楽章!
 確か、1883年、彼は、交響曲を4曲書いているんだよね。
 ブラームスの曲にしては簡素で流暢で・・」とフランク。
「コンパクト!」と男子学生。
「この頃のブラームスは歌曲もいっぱい書いていて・・」と女子学生。
「旋律を構成する動機は、最初の付点リズムを部分動機Aとすると
 次の部分動機、、、
 これは部分動機Aと同じリズムだから、Aの変化したものと
 見るべきだ。」とフランク。
「じゃあ、動機はひとつしかないわけ?
 旋律的な主題では無理があるんじゃないの?」
さっきの少年が、堂々と答えている。
「一小節目はリズムは一緒でも、音程が違うから別の動機だよ。」と別の学生。
会話に全く入っていけないのだめ、
「千秋先輩がいっぱい・・」
「それじゃあこの付点リズムのあとの付点四分音符から
 次の小説の部分動機Aの変形までを含めて、
 動機Bというのはどう?」とフランク。
「おー!」
生徒たち誰もが自分の意見を述べていく中、
講師の視線を気にしたのだめは、
「ほんとだね、うんうん。私もそう思う!
 いいよね〜その考え!うん。そう思う。」と相づち。
「君?」講師がのだめに声をかける。
「はい・・」
「君も何か、発言しなさい。」
「あの・・えっとですね・・また今度。」にっこり笑ってごまかすのだめ。
講師は呆れて離れていく。
おまけに、最年少の少年にまで笑われてしまうのだめだった・・。

授業を終え、学校のベンチでぼーっとするのだめ。
「のだめ・・大丈夫?」フランクが心配そうに声をかける。
「なんで・・」
「うん?」
「どうしてみんな、あんなに知識があるんですか・・
 フランクも・・子供まで・・」
「ああ・・まあ、好きだし。
 ああいうアナリーゼの授業は前の学校でもやってきたから、
 慣れてるし。
 のだめは日本でやってこなかったの?アナリーゼ。」
「・・・」白目むき出し倒れこむのだめ。

暗い通路、コツコツとヒールの音を響かせながら歩く女性。
「砂漠のプロメテウス作戦、とりあえず成功かしら。」
女性の前には、椅子に縛られた、千秋がいた。
「でも予定と違って、もう、ボロボロね。」
女性は、エリーゼ(吉瀬美智子)だ。
「マエストロと違って若い分、抵抗力が・・」
怪我だらけのオリバーが答える。
千秋にも必死に抵抗した痕跡が見える。
「エリーゼ!何なんだこれ。 
 砂漠のプロメテウス作戦って・・」千秋が聞く。
「うちの事務所と契約してもらいます!」
「はぁ!?」
「うちの事務所の所属になれば、ちゃんとプロモーションも
 してあげるし、沢山仕事がきて馬車馬のように働ける、
 立派な指揮者にしてあげるっていう、素晴らしい契約です!
 さ、サインする?しない?」
「するか!」
「まぁ!なぜ?
 尊敬する師匠と同じ事務所よ?」

「絶対まともじゃない!」

「俺のプロモーションは、コンクール事務局が、」
「うちの事務所の方が優秀よ。
 コンクールの優勝賞金と、演奏会の権利はありがたくいただきなさい。
 但し、それ以外のスケジュールは全てうちが」
「お断りだ!こんな非人道的な事務所!」
「・・・そう。残念ね。
 この手だけは使いたくなかったけど・・」
「・・・」
エリーゼが取り出したもの・・それは・・孫の手2本!!
「な・・なにを・・」
「知ってる?プロメテウスはね、
 人間に非を与えてしまったがために、ゼウスの怒りに触れ、
 絶壁に縛り付けられ、鷲たちにはらわたをつつかれ食われ、
 毎日毎日つつかれ食われ・・・
 コショコショコショコショ!!」孫の手でくすぐり始めるエリーゼ。
「やめろーーー!ヒィーーッ!!」
「ほーれほれほれほれー!
 コショコショコショコショ・・」
「アッハッハッハ・・・」くすぐられ大笑いの千秋。
「アーッハッハッハッハ!
 いい気味ね、千秋!ジャンのかたき!」

「ジャン!?」

エリーゼのくすぐり攻撃に笑い続ける千秋。
「くらえ!神の手!」
「わぁぁぁぁ!!」
「オーッホッホッホ・・・」

この時の絵画、ゼウスがミルヒー、プロメテウスは千秋の顔!

コンセルヴァトワール
学校を出るのだめとフランク。
「元気出してよ、のだめ。
 大丈夫!きっとすぐ慣れるよ。
 ほら、まだ実技レッスン始まったわけじゃないし。」
一生懸命励ますフランク。
鍵盤バッグに手をあて、ピアノを弾くように指を動かすのだめ。
「・・・そうですね。早くピアノ弾きたいですね!」
「うん!僕も、千秋のコンクールの演奏聞いて、すっごくいい刺激を
 受けたよ。なんか今までと、色々と違った発見があった感じで。
 やっぱ、オケっていいね!」
「いいね!
 のだめも・・もっと頑張って、練習して、
 先輩とピアノコンチェルト出来るように、
 もっと!!」
その時、ミルヒーがのだめを背後から抱きしめる。
「のだめちゃーん!相変わらずデース!」
「ヒー!」
「コマンタレ・ブ−!」
のだめの胸を鷲づかみするミルヒー。
「うわぁぁ!!ぎゃぼー!」
のだめ、ミルヒーにパンチ!
回転しながら木に激突し、その場に倒れるミルヒー。

のだめの部屋
「こっちです!」ミルヒーを案内するのだめ。
「これがのだめちゃんの新居ですか?
 私の学生時代を思い出しマス。
 もっと綺麗にしてたけどネ〜。」
「これでも綺麗なんですよ。」
「千秋の部屋はここですか?」ミルヒーがトイレのドアを開ける。
「あー、隣ですよ。
 日本にいた時と同じで、先輩の部屋だけVIPルームで
 ピアノもいいんです!
 もう贅沢な男ですよねー。」
お茶を入れようとお茶缶をひっくり返すと、
お茶っ葉が筒状の塊となって出てきた。
「ぎゃぼ!!」
「おぅ・・二人とも・・相変わらずデ〜スカ。」
「ずっと一緒ですよ。
 のだめあれから頑張ったんです。
 コンクールはともかく、音楽院の試験とか。
 めざましい進歩です!!」
ピアノの上の誇りを指で拭うミルヒー。
「進歩ね・・」
「そういえばミルヒー、どうしてここに?
 千秋先輩と約束しているわけないですよね。」
「するわけない?」
「だって先輩、ヴィエラ先生んとこ行くって言ってたから。
 はい、どうぞ。お湯です。」
「・・・・・ヴィエラ!!」

やっと解放され、雨の中傘も差さずに荷物を引いて歩く千秋。
あの後・・・

千秋は拷問に負け契約書にサインをしてしまった。
「おめでとう!ようこそわが事務所へ。
 砂漠のプロメテウス作戦、終了!
 これで私はバカンスへ。
 千秋は明日から、マエストロ・シュトレーゼマンに付き添って 
 演奏旅行へ。
 はい、これ、予定表と注意書き。
 こっちが、エロ対策関連。よろしく!」とエリーゼ。
「演奏旅行・・」
「良かったわね!さっそく修行が出来て。
 もう帰っていいわよ♪」
「ちょっと待て!
 砂漠のって・・何だったんだ?」
「別に。ゴロがいいから。」
そう言い立ち去るエリーゼ。
がっくりとうつぶせる千秋・・・。

「あんな事務所と契約してしまった。
 俺は一体どうなるか・・」


まるで千秋のその後の運命を現すように、
暴風・暴雨の中前へと突き進む千秋だった。

何とかアパートに戻ってきた千秋。
そこへフランクが駆け寄る。
「千秋!大変だ!!
 のだめが、謎の男にさらわれていっちゃって!!
 街でね、いきなり後ろから、ガーってきて、
 で・・・こう・・」
胸を鷲づかみするジェスチャーをするフランク。
「何だその手は・・」
「あ・・のだめを、無事に返して欲しかったら、
 ここに書いてある住所に。」メモを渡すフランク。
「どうせヘンな外人だろ。」
「うん!
 指揮者のシュトレーゼマンにすごく似ているけど、
 絶対そうじゃないよ!
 すごく、スケベっぽいんだ!」
「絶対そうだろ・・。」

荷物を転がしながら住所を訪ねていく千秋。
「嘘だろ・・」
書かれた住所は、
『CLUB One More Kiss PARIS』

クラブで女の子大勢に囲まれ上機嫌なミルヒー。
「やっぱり、日本の文化、最高デース!
 それではみなさーん、日本、伝統行事、
 野球拳、しましょー!」
そこへ千秋が立ちはだかる。
「ジジィ!」
「千秋ー。」
「何で、パリにまでこのクラブが・・」
「千秋ー、痩せましたね、」
自分に触れようとするミルヒーの腕を振り払う千秋。
「今日一日で痩せたんだよ!」
「え?何だって?」
「とぼけんな!
 エリーゼを使って、俺を無理やり!」

「千秋先輩♪」
のだめの声に振り返ると、振袖に日本髪のカツラをつけたのだめがいた。
「どうですかこれ。ミルヒーからの、日本土産♪」
「のだめちゃん!素敵!」「大和撫子〜!」と女性たち。
「タイトルは、"いい加減捕まえて蝶ダイ!"」
振袖をはためかせると、ピンクの蝶が舞う。
「きゃは!」
前かがみになった時、かつらが落ち、みんな大喜び。

「それでは、私の弟子の、勝利を祝って、
 みんなで、チンチン♪」「チンチン♪」
乾杯する一同。
「ま、私の弟子なら、当たり前の事デース。」
「・・お陰さまで。」
「え?何に勝ったの?」と女性。
「セクハラ裁判!」とミルヒー。

「全く、この人は・・・。
 やり方には本当に腹が立つけど・・・」


「さてと。俺はそろそろ行かないと。」千秋が席を立つ。
「え?どこに?」と女性。
「明日はスペインでしょ。」
「・・・」驚いた顔で千秋を見つめるミルヒー。

「シュトレーゼマンとの演奏旅行、
 嬉しくないわけがない。」


「俺は夜行列車で先に向こうに行きます。」
「何を言ってるの!
 このまま朝まで飲んで、飛行機で一緒に行けばいいじゃない。」
「嫌だ。可能な限り乗りたくない!」
「・・・夜行列車。これまた懐かしいな。
 私も、それで行きますか。」
「え・・」
「なんだかとっても、乗ってみたくなりまーした。
 というわーけで、のーだーめちゃん!」
「はーい。」店の奥で作ったおにぎりをのだめが運んできた。
「千秋と、演奏旅行行ってきます。」
「え・・」
「のだめちゃん、ピアノの勉強頑張って下さい。」
ミルヒー、のだめの頬にキスし、先に店を出る。

「・・・どこに・・どれ位?」
「世界中。3ヶ月くらい。」と千秋。
「・・・」
「これ、頼む。
 俺の部屋、荷物とかいろいろ届くと思うから。」
「・・・」
「じゃあな。頑張れよ。」
のだめの頬を優しく叩きながら、そう言う千秋。
「・・・」
「うちのピアノ弾いていいからな。」
千秋はそう言うと、のだめが作ったおにぎりを2個手に取り、
去った。
のだめは千秋の後姿を見つめ・・・。

「シュトレーゼマンの演奏旅行は、
 スペインのマドリッドと、ポルトガルのリスボンに始まり、
 イタリアはローマを経由、スウェーデンのストックホルムへ、
 ギリシャのアテネ、イスタンブール、ロンドンを周った後、
 舞台は東京へ!」


「ヒィーーーッ!!」
飛行機の窓に顔をくっつけて叫ぶ千秋。

ヨーロッパは全部汽車で周ったようですが、
日本はそうはいきませんね。


機内
「やっぱり、飛行機は最高デス!
 ひと眠りすれば、あっという間に到着デス!」とシュトレーゼマン。
「そうか!一眠りすれば・・」
アイマスクをつける千秋。
「その前に千秋、お腹空いた空いた空いた!」
「・・・」

機内食を食べる二人。
「うーん、とってもデリシャース!
 うわぉ!でも・・ニンジン、嫌いー!」
シュトレーゼマンが放り投げたニンジン、千秋の顔に命中し、
白目状態な千秋。

ゲーム、テトリスを楽しむ二人。
「何で、そうなる!!」
負けたのが悔しくて千秋のゲームに当り散らすシュトレーゼマン。

映画鑑賞する二人。
「ラスカル・・ラスカル・・」
シュトレーゼマン、号泣!

爆睡しながら体を時々硬直させて暴れるシュトレーゼマン。
千秋はその被害に合い・・・

朝食が運ばれる。
「うーん!
 朝食、とても美味しい♪」ご機嫌、絶好調なシュトレーゼマン。

「・・・一睡も出来なかった・・」

「でもー、カズノコ嫌いー!!」
シュトレーゼマンが投げつけたカズノコ、再び千秋の顔面に。
白目状態な千秋・・・。

疲れ果てた千秋が可哀想ですが、
子供のようなシュトレーゼマンと一緒にいることで、
飛行機怖いと思う暇もなかったようで!?


Tokyo
コンサート会場に足を踏み入れた千秋は、
コンサートのポスターを見つめ、嬉しそうに微笑む。
『新都フィルハーモニー交響楽団
 特別演奏会 
 特別指揮:フランツ・シュトレーゼマン
 ピアニスト:ソン・ルイ』

控え室
「千秋!」シュトレーゼマンが呼びつける。
「はい。」
「このクシいつもと違う!
 このタオルもゴワゴワ!
 千秋・・長岡真実のポスター、貼っといて。」
渡されたポスターを、コンサートのポスターの上に乱暴にマグネットで
留める千秋。
「千秋!??ゴクゴクしたい!」
雑誌を読みながら咳き込むシュトレーゼマン。

『マーメイドジュースの作り方』のレシピを見ながら
スペシャルドリンクを作る千秋。
材料は、鯛、ニンジン、キャベツ、ネギ、チンゲン菜、しいたけ、
さつまいも、オレンジ、セロリ、きゅうり、栗、かぶ、りんご等など。

「何ですか、そのジュースは。」スタッフが聞く。
「不老不死のジュースだそうです。」

ソファーに横になるシュトレーゼマン。
「風邪薬、飲んで下さい。」
「いらない。」
「絶対飲め!」
「絶対嫌だ。ぼーっとするの嫌だ。」
「だからしないやつだ。」
「甘いのじゃないと嫌だ!」
駄々をこねるシュトレーゼマンの口に薬をねじ込み、
特製ジュース(魚の尻尾つき)で流し込む。
「いやだ・・いやだ・・」シュトレーゼマンの声が小さくなっていく。

Paris
郵便物をチェックするのだめ。
「キョウコ!・・・マキちゃん!
 ・・・シュトレーゼマン・・・。」
封書を開けてみると、手紙と写真が入っていた。
『のだめちゃん!
 お元気ですか?
 私達も、毎日元気に頑張っています。
 のだめちゃんも、頑張れ。
 ミルヒーより。』
写真はどれも、酔いつぶれた千秋が女性とごろ寝する姿や、
女性とべったり寄り添う姿ばかり。
「何が頑張ってるですか・・
 膝枕!!」

ベッドで号泣するのだめ。
「この浮気もの・・」

『追伸
 これから、久々の日本です。』

「ジャポン・・・」のだめが呟く。

コンサート会場
リハーサルをするオーケストラ。
その中に真澄、木村(橋爪遼)、高橋(木村了)もいた。

そこへシュトレーゼマンがやって来た。
シュトレーゼマンを歓迎するオーケストラ。
「みなさん、お元気ですか?」
シュトーレーゼマンに続き、千秋がやって来た。
「うぉぉ!千秋さまーーっ!!」真澄が叫ぶ。
「千秋!!」木村が、高橋が立ち上がる。
「千秋さまー!会いたかったー!」
持ち場を離れて千秋に飛びつく真澄。
「ヒィーッ!」
「いつから日本に?
 何で連絡くれなかったんですか!」
前から真澄が、後ろから高橋が千秋に触れまくる。
「ほら!早く僕にも抱かせて!!」と高橋。
三人に一喝するシュトレーゼマン。
みんなの冷たい視線に気付く真澄と高橋。
「ふたりとも!席につきなさい!!」とシュトレーゼマン。
「はい。」
「みなさん、主役は、私です!」
「おぉー。」シュトレーゼマンに拍手するオーケストラ。
千秋は譜面台に本と指揮棒を置く。
「千秋。」
「はい。」
「このあと、予約お願いします。」
「予約?」
「クラブ・ワンモアキス!日本本店!」
「・・・」

シュトレーゼマンの指揮で奏でる音楽を観客席で聞きながら、
千秋はスコアブックに次々と印をつけていく。

「本当にこの人は・・・
 音楽がなかったら一体・・・」


微笑を浮かべてシュトレーゼマンの指揮を見つめる千秋。

Paris
屋上で一人景色を眺める黒木。
「もし、クロキ?」男子学生がやってきた。
「これを見て電話をした、ヴァイオリンのショパンだけど、
 僕と室内楽やってくれる?」
黒木が出した募集のチラシを手に学生が言う。
「30分の遅刻。
 悪いけど、僕は君とは組めない。」
そう言い背を向ける黒木。
「30分くらいで何言ってんだよ。
 この国じゃ当たり前だぜ。
 そんなこと気にしてたら、この国ではやっていけないぜ。」
「え・・」
「せっかくだけど、君とは合わないみたいだ。 
 他を当たってくれ。
男はチラシをぐしゃっと丸めて投げ捨て、立ち去った。
黒木は捨てられたチラシを拾いあげ・・。

構内に戻った黒木は、そのちらしを又掲示板に貼ろうとする。
掲示板の前にはターニャら女子学生がたむろしていた。
「パルドン・・」
黒木の声に、ターニャたちが移動する。
「メルシー。」
そう言いちらしを掲示板に貼る黒木。
黒木を見たターニャが何かフランス語で呟き、
逃げるように立ち去る。
「セグローク?
 あお・・みどり・・。
 何で??」
わけのわからぬ黒木。

黒木は、階段を下りて行くのだめの後姿を発見。
声をかけようか、時間はあまりない。
迷った挙句、黒木が叫ぶ。
「恵ちゃん!!」
「・・・黒木君?」

黒木をアパートに案内するのだめ。
「驚きましたよ!黒木君と同じ学校だなんて。」
「本当は、ドイツの辺りを考えていたんだけど、
 どうしても教わりたい先生がいたから。」
「へーーー!
 あれ?先輩の部屋の鍵がないな・・。
 あ、ちょっと待ってて下さい。」
「勝手にお邪魔しちゃって大丈夫なの?
 あ・・もしかして、半・・同棲?」
千秋の部屋の鍵を探しに自分の部屋に入るのだめ。
「のだめの部屋、今住みにくくって・・
 やっぱり、おこたを輸入したのが悪かったんですかね・・。」
その部屋の散らかしように、黒木、びっくり!
「おこたがあると・・部屋が散らかっちゃって。
 あ!あったあった!鍵♪」
見てはいけないものを見てしまった・・と部屋から離れる黒木。

千秋の部屋も、散らかし放題。
「はい、どうぞ。」のだめがお茶を出す。
「ありがとう・・
 でも、残念だな。千秋君に会えなくて。
 同じパリにいるんだし、ずっと連絡したいと思っていたんだけど、
 千秋君忙しいだろうなと思って、気が引けちゃって。」
「千秋先輩きっと喜びますよ。
 あ!そうだ。みんなからお祝いのメッセージが届いているんです。」

『千』(親友・峰)
『秋』(金城静香)
『様』(井上由貴)
『優』(萌・薫より)
『勝』(高橋LOVE)
『お』(クラリネット命・玉木圭司/橋本洋平・オーボエ命)
『め』(木村)目のイラストいっぱい
『で』(舞子)しましまの"で"
『と』(岩井、金井と片山)
『う』(真澄)
『!』(大河内)半分切れた状態

「一文字ずつ!
 ・・・みんな元気かなぁ。」と黒木。
「・・・」
「いやあ、僕、寮にも入っていないし、
 フランス語もまだまだだから。
 あんまり、友達出来なくて。
 というか・・この国に合っていないみたい。
 今日は久し振りに日本語で話せて嬉しいな。」
「のだめも失敗ばかりですよ。
 授業には全然ついていけないし・・・。」
「・・・」
「黒木君!夕飯も食べていって下さいね!
 日本食作りますから!」
「え?いいの?」
「もちろんですよ!
 のだめの友達も紹介しますね!」
「うん!」
「よっし!」

キッチン
「おかずおかず・・ 
 "赤い恋人"・・・
 !!ひじき!!
 おかずおかず!」
ひじき一袋、洗い桶に入れて水でふやかすのだめ。
「何分待てばいいんだろう・・」

「そうだ。恵ちゃん。
 セグロークっていう意味知ってる?
 直訳すると、あおみどり色だと思うんだけど。」
「あー!知ってますよ!
 こっちの若者言葉で、暗いっていう意味です。ウフ。」
「・・・」

のだめに呼ばれてターニャが千秋の部屋に来ていた。
「ひ!ひじきが!!」
流しから溢れる程増えてしまったひじき。
「何よこれ!これが日本食?
 真っ黒じゃない。虫!?」とターニャ。
「ひじきです。海の草?最高にダイエット!デス!」
「へー、ダイエット!?」興味を持つターニャ。
「ねえ!それより・・将来有望なお友達はどこ?」
「もうすぐ来るはずです。」
ピンポーン。
「あ!ほらほら!」

「ごめん。この辺わからなくて、遅くなっちゃった。」
黒木とターニャの視線が合う。
「あ・・」
「セグローク!!」
「・・・」

テーブルの上にはひじきの山とおにぎり。
「それで帰りにばったり元カレに会っちゃって、
 女連れよ!女連れ!もう最悪!
 辛いし惨めだし、しかもバカンスまでまだまだだし。
 あー、ショックで痩せそう!」とターニャ。
「わかります、その気持ち。
 のだめにも今朝、浮気の一報が届いたんです。」
「は?」
「辛いし惨めだし・・しかもまだまだ帰って来ないし・・。
 ちっとも電話もくれないし。」
「それって・・本当に恋人なの?」とターニャ。
「・・・はぅぅ。」
ピンポーン。
「あ・・フランクかな!?」逃げるように玄関に向かうターニャ。

「・・・こんばんは。」
ドアを開けると、フランクも二人に負けないくらい暗い表情。
「ヒィーっ!」「ぎゃぼ!!」
「はい・・これ差し入れ・・」
「何!?どうしたのあんたまで。
 また振られたの?」とターニャ。
「今日実技レッスンがあったんだけど・・
 やっぱりオクレール先生が良かった・・。」
「え?担当違う先生だったの?」
「はぁ・・最悪だ!
 なんの為に学校まで変えたんだ・・。」
「学校、変えた?」とのだめ。
「フランクは去年まで別の学校にいたの。
 で、一度郊外セミナーで教わったオクレール先生に心酔しちゃって、
 コンセルヴァトワールの試験受けなおしたの。」
「オクレール先生って・・もしかして・・
 シャルル・オクレール?」自分の通知書を確認するのだめ。
「え!・
 何で・・なんで僕じゃなくてのだめなの!?
 のだめオクレール先生と知り合い!?
 裏でこっそり頼んだんじゃないの!?」
「やめなよ、フランク。
 生徒は先生選べないって知ってるでしょう!?」とターニャ。
「うぅぅぅ。のだめのバカァーー!」
泣きながら部屋を飛び出すフランク。

その時、千秋の部屋の電話が鳴り、のだめは千秋の寝室へ。

二人きりになってしまい、気まずい思いのターニャと黒木。

「も、もしもし。」
「おい、人のうちの電話に勝手に出るな。」千秋だ。
「・・・」
「やっぱりこっちにいたんだ。
 お前寝泊りしてるんじゃないだろうな。」
「で?何の用ですか?」
「え?・・あいや、別に。
 今日はリハが終わって、珍しくすぐホテルに戻ってきたから、
 生きてるかなと思って。」
高熱に苦しむシュトレーゼマンの看病をしながら千秋が話す。
「生きてますよ。
 そっちはずいぶん楽しくやっているみたいじゃないですか。」
「そりゃ・・楽しいけど。
 すごくいい勉強になってるし。」
「・・・」
「ちゃんとピアノ弾いてんのか?」
「言われなくたってやってますよ!!
 大きなお世話です!!」
「・・・のだめ、何かあったのか?」
「・・・」

「恵ちゃん、僕そろそろ、失礼するね。」黒木が声をかける。
「あ、黒木君!待って!
 ・・・じゃあね、先輩!」
電話をピっと切り、受話器をベッドに放り投げるのだめ。

「・・・黒木君?
 何で黒木君!?
 しかも俺の部屋で・・・
 二人きり!?」


「失礼します。
 ピアニストのソン・ルイが上海から到着したようで、
 是非マエストロにご挨拶したいと。」とスタッフ。
「千秋・・代わりに行って下さい・・」シュトレーゼマンが頼む。

ホテルのロビー
「すみません。マエストロは今はちょっと。」
千秋が孫ルイ(山田優)とその母(片桐はいり)に挨拶する。
その言葉に顔をしかめる母。
「ママ!
 あなたは?お弟子さんかしら。」とルイ。
「はい。千秋真一といいます。」
「まったく!!舐められたもんだわ!
 こんな坊や一人よこすなんて。
 行くわよ!!」と母。
「ごめんなさいね。
 私は、孫ルイ。
 よろしくね、千秋。」
孫親子が帰って行く。

千秋(ターニャ?)の部屋
「気にすることないわよ、のだめ。
 フランクのこと・・みんなもそうだけど、
 のだめだって夢があって留学してきているんでしょう?
 友達って言ったって、ライバルでもあるんだし。
 自分の目標に向かって頑張るしかないよ。」
「・・・目標?」
自分の目標を思い返すのだめ。
いつか、ミルヒーや千秋と一緒に同じ舞台でコンツェルトを・・。
「・・・」
「何?」
窓から夜空を見上げるのだめ。

その頃、オクレールも教室の窓から夜空を見上げていた。
「まだいらしたんですか?オクレール先生。」
「うん?」
「例のリサイタル、今年はどうしましょう。」
「うん・・」

朝、
千秋の部屋で学校へ行く支度をするのだめ。
その時電話が鳴る。
「・・・先輩?」
「あー、ゆうこだけど!」
「ぎゃぼ・・」
「あら?のだめ!?
 ちょっと、聞いたわよー。千秋、デビューおめでとう!」
「はい?」
「シュトレーゼマンの東京公演よー。
 すごいじゃない!ラッキーじゃない!
 シュトレーゼマン急病でさ、千秋が代わり指揮したんでしょー!
 しっかしまさか東京デビューとはね。
 思いっきり地元じゃない!
 それにしてもあんた、何がミルヒー・ホルスタインの弟子よ。
 シュトレーゼマンの弟子じゃない!!」
ゆうこの前で落ち込むジャン。
「もーう、私達を騙してね、油断させようとしてたんでしょう。
 ちょっと卑怯なんじゃない!?セコイわよー!
 ・・・もしもしのだめ!?
 のだめーー!!」

のだめはネットでそのニュースを調べていた。

『マエストロ・シュトレーゼマン急病!!代役は日本人
 新都フィルハーモニー交響楽団特別演奏会』

「・・・曲は?」

『ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番』

「ピアノコンチェルト・・・
 ラフマニノフ・・・」

演奏会は大成功で、会場にいた峰も「ブラボー!」と大声で叫んだ。

にこやかに微笑む二人の写真を見つめながら、
演奏会の様子を想像するのだめは、その場から動けなくなり・・・。

裏軒
『千葉真一くん優勝&デビュー記念フェア実施中!』
「えー、では、我がR☆Sの名指揮者・千秋真一君の、
 指揮コン優勝と、東京デビューを祝しまして、
 このオケの、キャプテン!峰龍太郎が
 乾杯の音頭を取らせていただきます!」と峰。
「キャプテンって何だよ・・」
「エヘ。」

そこに、孫ルイの姿もあった。
真澄がジェラシー光線を浴びせている。

「というわけで、」峰がカンパイ、と言おうとしたとき、
「ルイさんに、カンパーーイ!!」玉木・橋本に先を越されてしまう。
「カンパーーイ!!」
乾杯する千秋とルイ。ルイを押しのける真澄。
「おどきなさい!!
 千秋さま!久し振り!!」
「千秋さまぁ〜!」高橋が、女の子たちが詰め寄せる。

「あの・・孫・ルイさんですよね!
 握手して下さい!」
玉木、橋元、他の男子や店主までもが、ルイに殺到。
「ちなみに僕はこの町内で二番目に有名な合唱団の正指揮者、」
しゃしゃり出る大河内に鍋が飛ぶ。
「いやぁ、生で見ると本当にお美しい!」

「おい、ドケドケ。
 それでジジィは、大丈夫なのか?」峰が千秋に聞く。
「ああ。2、3日寝てれば治るだろうって。 
 今日はオリバーもいるし、世界中のお付の人が集ってるし、
 まあ平気だろう。」
「しかしラッキーだよな。
 代打とはいえ、こんなに早くデビューしちゃうなんて。」
「俺も恵まれてるって思ってる。
 お前らにも感謝している。」
「千秋さま〜!」真澄、千秋の頬にキス!
「匂いでも・・」高橋も大接近。

「で・・R☆Sはどうなってるんだ?
 再演の知らせが届かないけど?」と千秋。
「新指揮者の松田さんは忙しい人なんだよ。
 千秋よりもよっぽどキャリアのある人だからな!」と峰。
「そういえば、向こうで黒木君に会った?」と木村。
「え・・やっぱり黒木君もパリに!?
 ・・・」
「それとさ、もし、清良に会ったら、よろしく伝えてくれ。」と峰。
「自分で連絡しろよ。」
「いや、携帯繋がらねーんだよ。
 師匠のところで、山篭りするとか言ってさ。
 な・・やっぱり、手紙かな・・。
 あ、カイドゥーンの住所、知ってる?」
「知らねーよ!」
「あー、冷たい!」

「それから・・のだめにもよろしく。」と真澄。
「お!真澄ちゃんがのだめを心配するなんて。」と峰。
「いくら変態とはいえ、慣れない環境で大変だと思うから。」
「・・・ちょっとごめん。」

席を外し、電話をかける千秋。
そこへルイがやって来た。
「本当にここが千秋のいきつけの店!?」
「まあ・・」
「ちょっと以外だけど、みんな愉快でいい人ね。」
「え?」
「同世代の人たちと、こんな風にみんなでワイワイするの初めて!
 演奏ツアーはいつも緊張の連続で、
 でも今回は千秋の指揮が心地よくて!
 自由にやっていいんだって言ってくれているみたいで、
 すっごく楽しかった!」
「ああ!」
微笑みあう二人。

フランクの部屋の呼び鈴を押すのだめ。
「あ・・のだめ・・
 えっと・・この間は・・ごめん!!
 のだめのせいじゃないのに、ついカッとなってしまって・・
 本当に、ごめん!!」
「フランク・・・孫ルイって知ってますか?」
「え・・」

フランクの部屋でルイのビデオを見る二人。
「これが孫ルイ。
 これは1年前の演奏会のビデオ。
 彼女は、10歳の時から、世界で演奏活動をしているんだ。」
「10歳・・・」

ビデオの中でルイが弾いているのは、リストの「超絶技巧練習曲」。

「早くから、音楽の為に、アメリカで暮らしていたみたいだけど、
 若手の中ではトップクラスだし、
 同世代でマエストロと共演なんて、僕らに取っては希望の星だよ!」
「同世代・・・」
「うん・・確か、二十歳じゃなかったかな。
 彼女、テクニックがとにかくすごいんだ!
 見て!この、超絶技巧!」
「・・・リスト・・・超絶技巧練習曲・・・」

東京
ルイに付き添い買物の荷物持ちをする千秋。
「嬉しいなー!こんな風に自由に買物するのも久し振り!
 なんかデートみたいね!」とルイ。
「え?」
「・・冗談よ。
 あ!ジュエリーショップ!ちょっと寄っていい?」
「げ・・まだ買う気か?」

ジュエリーショップ
「うわぁ。何にしよう。
 赤い石のないかしら・・。」
ルイについて歩く千秋が足を止める。
ショウウィンドウの中には、赤いハートの指輪。
「のだめ、指輪でいいです、指輪!」
指揮コンで優勝した時、のだめがそう言っていたのを思い出し、
微笑みを浮かべて指輪を見つめる。
「お客様、こちらの指輪お求めですか?」店員が声をかける。
「え・・」
「プレゼントですか?」
「え・・あいや・・そうじゃなくて・・」

「指輪なんて買えるか!意味深過ぎる・・」

「サイズはおくつになるかおわかりになりますか?」
「いいんですいいんです、サイズもわからないし。」
「それでしたら、こちらの指輪とお揃いのネックレスは
 いかがですか?
 こちらかわいらしくて、シンプルでお勧めですよ〜!」
店員がショーケースからネックレスを取り出す。
「こちらがルビーのタイプになっております。」
ルビーのハートの指輪。
「どうぞお手に取ってご覧下さい。」
「じゃ・・じゃあ・・それで。」
後ずさりしながら答える千秋。
「あ、ありがとうございます!失礼いたします。」

「へー。千秋の彼女って可愛い系なんだ。
 知的美人系かと思ってた。」とルイ。
「・・彼女じゃない。
 本当にこれはただの土産で。」
「じゃあ片思いだ!」
「はぁ!?」
「だって、男が女にジュエリー贈るの、独占欲の表れじゃない?
 ほら、飼い猫に、首輪をつけるようなもので。」

「独占・・・そうなのか!?」

フランクの部屋
「ねえ・・のだめ・・
 もう・・ダメだよ・・僕・・
 もう勘弁してよ!そのビデオあげるから!!
 帰って・・・。」
フランクの声が聞こえていないのか、孫ルイのビデオを見るのに
没頭するのだめ・・。
「のだめだって出来るもん・・。」
ビデオを見ながら鍵盤を叩く真似をし・・・。

自分の部屋に戻ったのだめは、ルイに対して強烈な対抗心を抱き、
ルイが弾いていたリストの「超絶技巧練習曲」に取り組み始める。
「のだめだって・・」

東京
ホテルのロビー
「良かったな、ルイ。マエストロの体調が戻って、
 無事共演できて。」
「うん!
 おかげさまで、最高だった!
 またね、千秋。」
「うん。」
「次はヨーロッパで。
 又買物付き合って!」
「まだそれを言うか・・。」
「千秋!」ルイの母が来た。
「シュトレーゼマンの代役に、あなたのようなペーペーが振るのを
 快く許してやったんだから・・
 この貸しはいつか、返してもらうわよ。」
母親に頷く千秋。
「ママ!大暴れしたくせに。
 快く許したのは私よ!もう。」
「まあ・・いい演奏だったわよ。
 早く出世しなさい!!」
「じゃあね・・千秋。」
「ああ。」
孫親子が帰っていく。

「やれやれ。やっと行きましたー。」シュトレーゼマンが姿を現す。
「いたのか・・。」
「ルイちゃんめちゃくちゃ可愛かった!
 でもあのお母さん、最低最悪!」
「いい母親じゃないですか。
 娘の才能をしっかり育てて、守っている。」
「色気ってものが、全くありません。」
「そんな話か・・。」
「他になんの話が?」
「・・・
 のだめも・・小さい時からそういう人が側にいれば・・
 ルイみたいになってたんですかね。」
「のだめちゃんの、お父さんとお母さん、音楽関係ないの?」
「ないです。
 海苔農家で、趣味は民謡と裁縫。
 あるような、ないような・・
 ないんです。ほぼ放置。」
「でも、ピアノ先生、いたんでしょう?」
「最初の先生と流血事件を起こして、また放置。」
「なるほどね!」

「俺と会うまでは・・ただ楽しくピアノを弾いていた。」

「ルイみたいになってたら・・
 そうやってうっとりと、のだめちゃんのことを思う千秋は、
 いなかったかもしれない。」とシュトレーゼマン。
「誰がうっとり・・」
「なのに、のだめちゃん又放置。」
「はぁ!?」
「もうそういうのはやめなさい!
 みっともない!」
「それとこれとは話が、」
「だからー、その辺のこと、はっきり分けなさいって言ってます。」
「え・・」
「千秋。もういい加減、素直になりなさい!」
「俺をパリから連れ出したのはどこの誰だ。」
「・・・エリーゼです!」

その頃・・・
のだめは、日本で開かれたコンテストの審査員を務めたことが
きっかけで、のだめの才能を見出し、フランス留学を勧めてくれた人物、
ャルル・オクレール(マヌエル・ドンセル)のレッスンを受けに
教室へ。
「野田恵です。はじめまして。」
「シャルル・オクレールです。はじめまして。
 演奏旅行に行っててなかなかレッスン出来なくてごめんね、
 ベーベちゃん。」
「・・のだめです。
 あ、これ、お母さんが先生にって。
 博多名物"通りもん"です。」
「おぉ、ありがとう!」
さっそく包みを開けるオクレール。
「オモチだオモチだ!」
「違いますよ。おまんじゅうです。」
「うん!おいしいね、おまんじゅう!」
「でしょう!?
 これモンドセレクションで金賞取ったんです!」
「もう1個!もう1個!」
「あの・・オクレール先生って、日本のコンクールで私の演奏を聞いて、
 それでこの学校に誘ってくれた人なんですよね。」
「そうですよ。合格してよかったですね!」
「のだめ、見込みがあるってことですか?」
「そうですよ。みんなそうです。」
「今からでも・・遅くないんですか?」
「・・・それはどうだろう。」
「え・・」
「まずはピアノを、弾いてみてよ。
 君の好きな曲でいいよ。」
「・・・」

のだめが選んだ曲は、リスト 超絶技巧練習曲。
弾き始める前に髪を払うポーズ、弾き方、
ビデオで覚えたルイの弾き方そのものだった。

「・・・どうですか?」
「ああ・・全然ダメ。僕は好きな曲って言ったんで、
 特技を見せろと言ったわけじゃない。
 それに、そういった難しい曲が弾ける子は、
 今は君じゃなくてもたくさにるから。」
「・・・」
「君はここに何しに来たの?」
「・・・」
オクレール氏が去っていく。


※一部公式HPあらすじを引用しました。


ここでこの曲を選んだのが切ない!
のだめだって、この曲を弾けるんだ!
千秋先輩と一緒に舞台に上がるんだ!
そんな思いで、この曲を選んだんでしょうね・・。

ここまでが、原作の10巻、11巻です。
ここまでで、前半1時間半。
文字数オーバーとなりそうなので、
後半は次の記事でこれからアップします。
前半1時間で記事を起こすのに5時間かかっているので、
後半、今日中にあげられるか!?


のだめカンタービレinヨーロッパ Special Lesson 2-2

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キャスト

野田 恵(上野樹里)  ピアノ科
千秋真一(玉木 宏)  ピアノ科
峰 龍太郎(瑛  太)  ヴァイオリン科
三木清良(水川あさみ) ヴァイオリン科
奥山真澄(小出恵介)  管弦楽科
多賀谷彩子(上原美佐) 声楽家 千秋の元恋人
大河内守(遠藤雄弥)  指揮科
佐久 桜(サ エ コ)  管弦楽科
峰 龍見(伊武雅刀)  『裏軒』主人
河野けえ子(畑野ひろ子) 雑誌『クラッシック・ライフ』編集者
佐久間学(及川光博)  音楽評論家
江藤耕造(豊原功補)  ピアノ科講師(エリート)
江藤かおり(白石美帆) 江藤の妻
谷岡 肇(西村雅彦)  ピアノ科教師(落ち専)
フランツ・シュトレーゼマン(竹中直人)世界的指揮者
              通称ミルヒー(ミルヒ・ホルスタイン)
桃平美奈子(秋吉久美子) 理事長

石川怜奈(岩佐真悠子)
田中真紀子(高瀬友規奈)
玉木圭司(近藤公園)
橋本洋平(坂本 真)
鈴木 萌(松岡璃奈子)
鈴木 薫(松岡恵望子)
岩井一志(山中崇)
金城静香(小林きな子)
井上由貴(深田あき)
金 井(小嶌天天)
黒木泰則 …… 福士誠治

フランク …… ウエンツ瑛士
ターニャ …… ベッキー
並木ゆうこ …… 山口紗弥加
孫Rui …… 山田 優
片平 元 …… 石井正則(アリtoキリギリス)

スタッフ
原  作 : 『のだめカンタービレ』二ノ宮知子(講談社)
放送日時 : 10月16日(月)スタート 毎週月曜よる9時放送
※全11回予定
プロデュース : 若松央樹(フジテレビ)
清水一幸(フジテレビ)
脚  本 : 衛藤 凛
演  出 : 武内英樹(フジテレビ)ほか
制  作 : フジテレビドラマ制作センター

主題歌:ベートーヴェン 「交響曲 第7番」
エンディング曲:ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」




上野樹里さんの主な出演作品



玉木宏さんの主な出演作品


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のだめ ヨーロッパ二夜 その1
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