2008年04月14日

トップセールス 第1回

『未来をつくる仕事』

昭和49年、槙野久子(夏川結衣)は一流繊維会社のOL。

事実上の定年25歳目前の久子は居場所がなくなり会社を退職。

ミヤケ自動車からディーラーに出向している
幼なじみの隆男(椎名桔平)に会い、
クルマのセールスをやりたいと思うようになる。

「女のセールスなんて」と拒否する営業所長・
岡野(蟹江敬三)を説得し、仮採用された久子だったが、
訪ねる先々で名刺すら受け取ってもらえない
厳しい現実が待っていた…。

公式HPより=1960年、子供時代の久子は、男の子にも負けないくらい元気いっぱい。
「うーやーたー!」
謎の言葉で気合を入れ、男の子もやっつけちゃいます。
(検索してみたら、これは『少年ジェット』のキメポーズ!)

この時、真っ赤な車で迎えにきてくれた父親。
久子にとって、とても大切な思い出のようです。

そして現代。
第40回東京モーターショーを見て回る、老夫人。
これが、今の久子。
車を楽しそうに見る来客者の笑顔に、嬉しそうに微笑みます。
彼女が、伝説のトップセールス。

1974年、次々と寿退社していく同僚たち。
24歳の久子も部長に見合いを勧められ、愛想笑い。
「クリスマスケーキだって25過ぎたら売れ残りですよ。
 結婚なんて、イス取りゲームだと思ってさ、
 空いたイスが来たらとりあえず座ってみる!」
「寿退社は、女子社員の花道!」

25歳が女子社員の定年。
それまでに寿退社することが、就業規則にはない暗黙のルール。

今は信じられないけれど、こういう時代がちょっと前まで
あったんですよね。

お見合い相手は、とーっても古いタイプ。
「女性の本分は家庭を守ること。
 むやみに自立を仰ぐ近頃の風潮は、むしろ女性を惑わせ
 不幸にします。」と言われ、
「迷うぐらいの自由は、女性にもあると思いますけど。」
と笑顔で言い返す。

高校時代、仲良かった仲間同士の結婚式。
久子は柴田のことが好きだったんですね。

勤続7年でも、女子社員の久子は会社から名刺を作ってもらえず。
それでも、自分が出した企画書が通るかもしれない。
取引先の専務から引き抜きの話もきている。
そう、自分を納得させようとしていたのでしょうか。

「あんたは一体何をしたいの?」
この頃は母親にそう言われても、答えられない久子でした。

ある日、隆男の仕事先を訪ねていった久子は、
風邪で咳き込みながらワックスを勧める販売員に気づき、
見かねて手伝うことに。
ワックスのこともよく知らないのに、話術で客の心を
あっという間に掴んでしまう久子。
久子が商売を好むのは、子供の頃出ていってしまった
父親の影響が大きいようです。

「君、面白い売り方するね。」
ミヤケモーターズ営業所長・岡野が久子に名刺を渡しました。
運命の出会いですね。

隆男と一緒に展示中の車に乗ってみる久子。
まるで子供のように、楽しそうに車の自慢をする隆男、
「車っていいよなー。
 乗る車で、人の人生がガラっと変わることがあるだろ。
 車を売ることは、乗る人の未来を一緒に作るってことなんだよな。」

未来を一緒に。
この言葉に、父に車に乗せてもらったときのことを思い出す久子。

夫を訪ねて来た真理子は、楽しそうにケンカする二人の姿に
高校時代の二人を重ね、不安そう。

企画会議に採用されたのは、久子の企画。
でも名前は部長。
部長を問い詰めるも、部長は
「女の子の企画なんて誰も見向きもしない。」
と悪びれる様子もなく、女性をバカにする発言、
見合いも先方から断りの電話が入ったと言い出します。
久子はその場で辞表を書いて提出。

引き抜きの話を持ってきてくれたお得意先の専務を頼っていくも、
セクハラされて逃げ帰り。

再就職はなかなか決まらず。
「下がるだけ。わかる?
 女性は転職するたびに、どんどんランクが下がるの。
 落ちて行く一方。」
酷い言葉です。

絶望の久子は、新車を受け取る家族に遭遇。
車を届けていたのは、岡野でした。

新車を囲む家族の笑顔に、久子は父が車で迎えに来て
くれたときのこと、
そして、
「車っていいよなー。
 車を売ることは、乗る人の未来を一緒に作るってことなんだよな。」
と言っていた隆男の言葉を思い出します。

久子は、名刺を頼りに岡野を訪ねていきます。
「私を雇って下さい!
 お願いします!私に車を売らせて下さい!」
「女に車が売れるか!」と相手にしない岡野。久子の年を知ると、
「それじゃ嫁にいく年だろうが。話にならん!帰ってくれ。
 嫁入り前の腰掛けで出来る仕事じゃない!」とますます反対。
「そんな風に決め付けないで下さい・・。
 この年で、どう生きたらいいかまだ迷っているのはおかしいですか?
 でも気づいたら、どこにも居場所がないんです。
 何を、どうしたらいいのかもわからなくて、
 誰からも、どこからも必要とされていないなんて、
 自分でも情けないけど、
 でも始めたいんです!歩き出したい!
 お願いします!ここで始めさせて下さい!
 車売らせて下さい!」
「・・・セールスやりたいなら、化粧品を売りなさい。
 あれは女の仕事だ。」
「私が売りたいのは車です!」
「どうしてだ。何で車でなきゃならんのだ。」
「・・未来を作りたいから。
 車を売ることは、乗る人の未来を一緒に作ること。
 そうですよね。
 家族の笑顔や、輝いている大切な時間を、
 私も誰かと一緒に作りたい。
 ・・お願いします!!」
久子の粘り、真剣さに、岡野は根負けし、仮採用に。

一緒に中途採用となった男性社員・阿部は、1週間、本社での研修。
久子は岡野からマンツーマンで営業の基礎を叩き込まれる。

初めての名刺に感激する久子。
翌日から一人で営業先を回ることに。
基礎は叩き込まれたものの、セールスの仕方については教えてもらえず。
「売り方は自分で考えろ。
 女が男の真似しても始まらん。」と岡野。
久子は3ヶ月の試用期間中に新車3台を売るよう、
本社から条件を出されました。出来なければ、採用取消。
「3台・・・わかりました!」笑顔で答える久子。
「やれそうか?」
「はい!」
「よし、明日から車で通勤しろ。
 外回りには車がないとな。」
「・・・」
久子は免許を持っていなかった!

歌を歌いながら自転車で営業に回る久子。

久子の母は、テーブルの上に置いてあった久子の名刺に微笑むと、
それを神棚に置いて手を合わせます。
口ゲンカしても、娘のことを愛しているのが伝わってきます。

「うーやーたー!」
子供の頃のように気合を入れ、営業に飛び込むも、

セールスマンのハードル
その1 インターホン
その2 お手伝いさん
その3 犬!!

「初めて貰った自分の名刺は、誰にも受け取ってもらえませんでした。」

そんな中、同期の阿部が注文書を取ってきます。
「気弱そうな阿部君より、自分の方が先に売れる。
 ひそかにそう思っていたのは、思いあがりでした。」

1974年7月
暑い中、フラフラしながら自転車を押して営業する久子。
偶然車で通りがかった隆男は、営業先で倒れる久子に気づき、
その家の主婦(りょう)と一緒に助けます。

公園で話す二人。
「免許もなしによくやるよ。」と呆れる隆男。
「なんで車のセールスかね。
 ひょっとして俺に影響された?」
「・・・」
「・・・」
ふらつく久子を支える隆男。
「ねえ、覚えてる?
 昔、材木置き場で、決闘したことあったでしょ。」
「ああ。」
「夕日の中で、車がキラキラ輝いてた。
 お父さん、あのあとすぐに人の借金背負っていなくなっちゃったでしょ。
 だから、あれが最初で最後のドライブ。
 柴田君言ったじゃない?車は、乗る人の未来を作るって。」
「ああ。」
「あの日の事思い出したの。
 お父さん、本当は作りたかったんだよね。
 私達家族の未来。」
「・・・」

翌日、久子は助けてくれた主婦に菓子折りを持って挨拶にいくと、
するとその主婦が、車のことを教えてほしいと言い、
次回訪問の約束を取り付けました!

大喜びで岡野に報告する久子。
客の身元もしっかりしていて、真剣に車購入を考えている様子。
「いっきに制約までつめてこい!」岡野も応援する。

約束の日曜日
村上家に行くと、妻が仕事に行こうとする夫・亮介(風間トオル)を
必死に止めています。
久子は挨拶をし、名刺を差し出しますが、
亮介は受け取ろうともしません。
「もう、いらしていただかなくて結構です。
 女房が期待持たせるようなこと言ったようですが、
 私、あなたから車を買う気はありません。」
「ご説明だけでもさせて下さい!」
「車のことは、多分、あなたより知ってますよ。」
「他社の車をお考えでしょうか?」
「いえ。ミヤケの車をと思っています。」
「でしたら、」
「女性のセールスから車を買うつもりはありません。
 車検だ買い替えだと、後々長い付き合いになりますからね。」
「はい。」
「女性はあてにならない。
 どうせ、すぐやめるでしょう。」
「そんな・・」
「大体あなた、免許持っていないそうですね。
 そういう人から車を買う気にはなれませんよ。」
「ちょっとパパ!いい加減にして!」と妻。
「俺が乗るんだ。余計な口出すな。
 男性のセールスの人、よこして下さい。」
そう言い立ち去る村上を、久子は黙って見つめ・・。


今とは比べものにならないくらい、女性が働くには厳しい時代。
そんな中、自分の生きがい、自分の居場所を見つけ出そうとする
久子。いつの間にか彼女の気持ちになって見ていました。

車の免許を持っていないというオチ?には笑ってしまいましたが、
久子の車に対する特別な思いが伝わりました。
なぜ、車のセールスでなければダメなのか。
ずっと、心の中に強く残っていた、父と車の思い出。
それは、久子にとってとてもとても大切な思い出で・・。
そして、大好きな隆男の車への情熱。
好きな人の言葉ほど、影響を与えるものはないですよね。
それに、久子は子供の頃から明るく元気な子供だった。
もともとセールスに向いているタイプだったのでしょう。

今、自分が働く環境とは比べることが出来ないほど、
女性が働くにはとても厳しい時代。
久子がどのように駆け上がっていくのか、楽しみです。
久子の頑張る姿に、私も頑張る力をもらえそう。
私の仕事も営業が少し絡んでくる部分があって、
久子から学べるところも多くありそうです。

このドラマ、とても良かったので、感想のみですが
次週からもアップ予定です。



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【キャスト】

槙野久子(夏川結衣)
昭和24年生まれ。
10歳のときに、父が借金を背負い失踪。母・光枝に女手一つで
育てられる。高校卒業後、一流企業の興亜化繊のOLとなるが
不文律の定年25歳を前に居場所を失う。
一生懸命働ける場所を求めて、自動車セールスの世界へ。
「女に車が売れるはずがない」という常識を覆して
トップセールスマンに成長する。
のちに外資系の輸入車ディーラーに転職。社長へと上りつめていく。

柴田隆男(椎名桔平)
久子の幼なじみ。
高校時代、久子の気持ちに気づかず、仲間の一人・真理子と
つきあい始め結婚。
大学卒業後、ミヤケ自動車(メーカー)に就職。
ディーラーに出向しているときに久子と同じエリアの担当になる。
メーカーに戻ってからは、アメリカ勤務をへて購買部次長として
部品の購入やコスト管理を担当。
平成7年、日米自動車協議の時には渉外担当として通産省の方針と対立する。

柴田(野沢)真理子(石田ひかり)
久子の高校時代の同級生。
久子と隆男が実は互いに想いをよせていることを知りながら、
久子に隆男との仲をとりもつように頼んだ。
結婚式で久子たち同級生と再会し、再び不安になるが、その想いを
封じ込め幸せな家庭を作るために努力する。
人形づくりにめざめ、次第に生きがいを見いだしていく

大森吾郎(山口馬木也)
高校の同級生。
明るい人柄で仲間の潤滑油的存在だが、マドンナだった真理子に
恋心をいだいていた。
一浪一留して小さな経済関係の出版社に就職。
取材で知り合ったミツダ電子の社長に見込まれ秘書に転職。
ミツダ電子はバブル景気にのって急成長し、のちに贈賄事件と
不正融資事件で転落の道をたどる。

高村雅之(大沢健)
高校の同級生。
東大法学部を卒業し、通産省のキャリア官僚となる。
久子のことをずっと思い続けていて、独り者を通している、
日米自動車協議では、WTOに提訴しようとする対米強硬派の
一翼を担い、メーカーを守ろうとする隆男を対立する。

槙野光枝(十朱幸代)
久子の母。
料理屋の娘だったが、仲買人として店に出入りしていた久子の父・
浩太郎と駆け落ち同然で結婚。
久子が10歳のとき、浩太郎が借金を抱えて失踪してからは行商を
しながら久子を育て上げた。
小さなお好み焼き屋「アベベ」を開き、久子の仲間たちのたまり場に
なっていた。愚痴は言うのも聞くのも大嫌い。久子のよき手本である。

槙野浩太郎(石橋蓮司)
久子の父。
青物の仲買人をしていて、幼い久子をよく市場につれていった。
久子が商売を好むのはその影響。
失踪する前に、車を購入し、最初に久子を乗せる。
そのたった一度のドライブの感動が、久子が車のセールスを始める
きっかけとなる。
久子がトップセールスの表彰をうけた記事を見て、再び久子の前に現れる。

岡野英二(蟹江敬三)
久子が働くミヤケモータース城南営業所の所長。
特攻基地の整備兵として終戦を迎えた。
セールスの現場にいたころは、「一日に一台車を売る男」として
有名だった。
人を見る目は確かで、組織作りにも岡野なりの信念がある。
久子は父のように慕う。

谷口克彦(鈴木一真)
ミヤケモータース城南営業所不動のトップセールスマン。
ひたすら売り上げを上げるべく、信念をもってセールスに励む男。
久子とは営業方法が違い、対立することもあるが、次第に認め合う
間柄になっていく。

藤山邦子(梅沢昌代)
ミヤケモータース城南営業所経理担当。
営業所のことは全て知っている。岡野も邦子には頭があがらない。
戦争未亡人で、働く女性の先輩。
久子には好意的で何かと味方になってくれる。

中野晴美(佐藤仁美)
ミヤケモータース城南営業所の事務担当。
適当な年齢で結婚相手を見つけて主婦になりたいと願っていて、
働きまくる久子を敵視している。谷口を思い続けている。

佐々木義男(塩野谷正幸)
営業所の古参セールスマン。
「すっぽん」どあだ名される粘り腰で、好成績をあげている。

森達郎(櫻井章喜)
営業所のセールスマン。
いつも成績は最低レベルだが、全く気にしないお調子者。

阿部幸雄(塩谷瞬)
久子と同期中途入社の気弱なセールスマン。
ぜんそくを患ってきた母を思い、売りにくい排ガス規制対策車を
売ろうとするがうまくいかない。


【スタッフ】
作…山本むつみ
音楽…栗山和樹
主題歌…「孤独の向こう」平原綾香
演出…吉村芳之 西谷真一(NHKエンタープライズ)
制作統括…岩谷可奈子(NHKエンタープライズ)


B001340ZZM孤独の向こう平原綾香 川江美奈子 藤井理央 DREAMUSIC( C)(M) 2008-04-16by G-Tools




夏川結衣さんの主な出演作品


この記事へのコメント
キャスト欄を見ると結構詳しく彼女たちの将来まで書いてあるのですね!先が見えてしまったのは残念ですが、自分も自動車の営業の経験があるので(と言っても飛び込みとかではなく顧客リストや店頭に来たお客さん相手ですが)久子がどんな方法でお客を獲得していくのか楽しみです!

HPをみたら時代劇より小道具の車や事務用品を時代に合わせるのが大変だとありましたが、これから現在までを描くのは資料を調べるだけで時間がかかりそうです!一番最初に買った中古車が昭和49年式のカリーナだったので展示場の車にニヤリ!って年バレますね〜まぁバレても差し支えないのですが!ちなみに「うぅ〜やぁ〜たぁ〜!」の『少年ジェット』も知っていましたが、のちの懐かしい番組特集で見たからですよ〜

ちょうど女性の社会進出の狭間だったのかな、花形職業は男性で縁の下で支えるのが女性の役目なんてのが風潮の時代、『アラフォー』のコメントとかぶりますがセクハラ、パワハラに耐えても仕事を貰いたいとか結婚や出産の適齢期がその頃だったのでしょうね?たしか『バンサンカン』って言葉も自分の中ではそんなに古い記憶ではないような…

あの材木置き場の決闘は隆男だったのですね!隆男を好きだった久子がどんな想いで真理子に紹介したのかも気になりますね!珍しく8話まであるドラマなので同級生の将来まで丁寧に描いてくれるのかな?期待できそうです!
Posted by けた at 2008年04月14日 20:14
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