2008年05月20日

CHANGE 第2話

『国会王子の初体験』

朝倉啓太(木村拓哉)は、美山理香(深津絵里)や韮沢勝利(阿部寛)らの
協力を得ながら、その誠実さが民心を動かし見事、補欠選選挙に当選した。

東京の朝倉家
着替えながら父が使っていた部屋を見渡す啓太。
法律関係の本、そして記念写真などが並んでいる。
インターホンの音。理香が迎えにくる。
「おはようございます。」と啓太。
「おはようございます、朝倉先生。
 素敵なお宅!」
「親父が東京滞在用に使っていたやつで。
 せっかくなんで、ここに住もうと思うんですけど。」
「じゃあ、議員寄宿舎にはお入りになられない?」
「ダメですか!?」
「いえ。
 永田町に通うには多少不便ですけど。
 今日はこれから、国会に登院していただきます。」
「はい。」
「初登院ですからわからないことは私にお尋ねください。」
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
「でも、先生のサポートは今日だけです。
 私は、神林先生の秘書ですから。」
「・・ですよね。」
「みなさん、秘書はご自分で探していらっしゃいますよ!
 新人議員が楽してどうすんの。」
「はい。」
ソファーの上にある天体望遠鏡に目を留める理香。
「これ、いいでしょう!
 ビクセンのGPD2っていって、スターブックtypeSっていう
 天体ナビゲーションが、」
「そろそろ出ましょう。」
上着と小物を準備する啓太。
「はい!」
「あーーー。その頭で・・・。」
理香の一言に啓太は髪をセットに洗面所に向かう。
理香の咳払いに啓太、急ぐ!高円寺駅
「国会までの定期とか買っておいた方がいいですよね。」
「JRは全線無料です。」
「え!?」
「私鉄やバスも無料で乗れます。
 地下鉄もほとんと全線無料です。」
「マジで!?」

国会議事堂前
「あと、東京と選挙区との往復航空代は1ヶ月につき3回から4回は
 無料になります。」
「どうして?」
「国会議員だから。」
「いやでも・・」
「正確に言えば、代議士としての仕事を円滑にしていただくためです。
 それをお忘れなく。」
「はい。」
目の前に聳え立つ国会議事堂に立ち止まり、しばし見つめる。
「朝倉先生、行きましょう!」
「はい。」

啓太の胸に女性職員が議員バッチがつけられる。
「おめでとうございます。」職員数人が拍手する。
「ありがとうございます。」
「総選挙で当選された議員はみなさんマスコミの前で華やかに
 やるんですけれど・・・先生はね。補欠選挙だから。」と理香。
「はい。 
 あの・・このバッジもし、」
「無くされた場合、再発行は1万2千円いただきます。」
「高っ!はい。」
「それから、登院されましたら、入口で、この登院板を押してください。」
「はい。これですね。」早速押してみる啓太。
「・・・」
「あ、今は・・はい。」慌てて消す啓太。
「はい。では、行きましょう。」と理香。
「あの、すみません。これよろしいですか?
 ありがとうございました。」
啓太は国会議事堂のパンフレットを1枚貰い、理香を追う。
「あれ?美山さん??」
「こっち!!」

「歴史感じるなー国会議事堂って。」
パンフレットを見ながら廊下を歩く啓太。
「急ぎましょう!」
「壁のどこかに・・アンモナイト!?どこ!?」
「知りません!早くっ!」

総選挙ではなく補欠選挙で当選した議員を追いかけるようなマスコミは
いない…ハズだった。
が、偶然廊下で現内閣総理大臣の鵜飼武彦(伊東四朗)に遭遇した啓太。
マスコミにキャバクラ問題を問い詰められていた鵜飼総理は、
啓太を見つけると、話題を変えようと啓太に駆け寄る。
「君、福岡の補選で当選した朝倉君?」
「え・・はい。」
「そうか!いやいやいや、おめでとう!おめでとう!」
「ありがとうございます。」
「諸君。新人議員の朝倉啓太君だ。」
「おめでとうございます!」と記者。
「へー。テレビ映りもいいが、実物は、もっといいじゃないか。」
総理は啓太の肩に手を回し、記念写真。
「これからはね、若い人の時代ですよ。」と総理。
「ご自身の時代は終わったということですか?」と記者。
「よし、今度テニスやろう!じゃ、頑張って。」
総理はそう言い立ち去った。

「すみません!朝倉議員は今日が初登院なんですか!?」
「今のお気持ちは?」「テニスはお好きなんですか?」
マスコミは今度は啓太を質問攻めに。
「申し訳ありません。まだ質問に答えるのは無理です。
 失礼します。」
理香が啓太を連れ出す。

「えー、この度の、福岡12区補欠選挙で当選された、
 故・朝倉誠先生のご次男・朝倉啓太君です。」
小野田幹事長(中村敦夫)が紹介する。
拍手をしたのは理香一人。
「よろしくお願い致します。」緊張気味に啓太が答える。

「・・・君は、選挙のときに、大同商事疑惑のことに触れたそうだね。」
「お父上の不正を認めたそうじゃないか!」
「謝るなんてとんでもない話だよ。」
と政友党議員たち。
「疑惑なんてなかったんだから。朝倉君。」と小野田幹事長。
「いやでも・・あの・・自分なりに考えて、」
「みなさん。今日のところは、彼の当選を祝ってあげましょう。」
神林正一総務会長(寺尾聰)の言葉のその場はなんとか収まった。

ベルが鳴り、議員たちが部屋を出ていく。
「申し訳ありません。先生に気を使わせてしまって。
 朝倉先生!」
理香は神林に謝ると、啓太を呼ぶ。
「彼の秘書はどうなっているんだ。」と神林。
「早くお探しになった方がいいと私も忠告を。」
啓太が理香に並ぶ。
「朝倉先生です。」
「じゃあ君が、彼の秘書をやってあげなさい。」
「は!?」「え!?」
「美山君は、元財務省の官僚だ。
 優秀な女性だよ。」
「いいんですか!?」と啓太。
「あの、神林先生・・」
「二人で頑張りなさい。」
「はい!ありがとうございます!」と啓太。
「・・・」絶望の表情で神林を見つめる理香。

カフェバーで一人酒を飲む理香。
店のテレビには総理に肩を組まれた啓太の影像が流れる。
「なんで私があんなヤツの秘書に・・。」理香が呟く。

「朝倉議員は先月までは小学校の先生だったそうです。」
「本当に初々しいですよね!
 今の流行で言えば、国会王子ですか?」
「ピッタリですね!」
テレビの女性キャスターたちがはしゃぐ。

「何が国会王子だよ!」理香が不満そうに言う。

朝倉家
「さあ国会王子これからの活躍に期待しましょう!」
テレビキャスターの言葉に、
「勘弁してよ、もう・・。」
コンビニ弁当を食べながら啓太が呟く。

啓太の携帯が鳴る。
「はい。」
「つまんない!」
「は??」
「退屈なんですけど!」
「・・・え、何?出会い系?」
「朝倉啓太、朝倉啓太でございます。」
「ひかるちゃん!?」
「ピンポーン!うぐいすのひかるでーす。」
選挙のときに手伝ってくれた宮本ひかる(加藤ローサ)だった。
「紛らわしい電話はやめようよ。
 何?飲んでるの?」
「だって本当に退屈なんだもの。
 選挙終わってから何やってもつまんないし!」
「そんなこと僕に言われても!」
「ニュース見ましたよ。国会王子!」
ひかると一緒にいた後援会の人々が、電話を代われ、テレビ見たよと
電話の向こうで騒いでいる。
「あいや、あれはテレビが勝手に言ってるだけで、
 全然そんな気分じゃないよ。右も左もわからないし。」
「もう凹んでんの!?」
「いや・・そういうわけじゃないけど・・
 開き直って頑張ります。」
「そうですよー。
 ヤバイ。国会議員立ち直させちゃった!」
「・・いや別に、ひかるちゃんに立ち直らせてもらったわけじゃ
 ないから・・。」
「思い切って電話してみてよかった!
 本当はすごくドキドキしたんですよ!
 だって私はプー。朝倉さんは、国会王子!」
「そんなの全然関係ないでしょ。」

インターホンが鳴る。
「また電話していい?
 私の番号、着信拒否とかしない?」
「しないよ。おやすみ!」
「おやすみなさい。」
電話を切ったひかりの表情は晴れやかで・・。

朝倉家にやって来たのは、韮沢だった!
「よ!代議士先生。」
慌ててドアを閉めようとしてしまう啓太だったが、韮沢は足を入れて
それを阻止し、にっこり微笑む。

コーヒーを入れる啓太。
「一人じゃ広すぎんな、この部屋は。」と韮沢。
「でも議員宿舎って一日中政治家が周りにいるんですよね。
 もう息が詰まりそうで。
 あ、これ。すみません、こんなカップで。」
「ああ、お構いなく。
 神戸の選挙が終わった。
 次は、八王子だ。」神戸のお土産を渡す韮沢。
「え!?あ、韮沢さんの。」
「俺は一日中全国を飛び回っているからな。
 家がない。」
「うん??」
「いや、正確に言えば家はある。
 だが俺は、帰らない。」
「すみません。意味がよくわかんないんですけど。」
「わかんなくていいよ。
 八王子までここから通わせてもらうぞ。」
「はぁ!?」
「お前、俺がここに何しに来たと思ってる。」
「いや、普通に遊びに来たのかと思ってました。」
「俺はそういうベタベタした人間関係は嫌いなんだ。」
「今のもよく意味がわかんないんですけど。」
「俺はな、利害関係でしか動かない人間だ。
 ギブアンドテイク。な!」
「じゃあ、韮沢さん僕に何してくれるんですか?」
「政治の世界は魑魅魍魎が渦巻く恐ろしいところだぞ。」
「わかってますよ。」
「わかってても無駄なんだなこれが。
 なぜなら、お前には人脈がない。」
「・・・」
「政友党に、生方恒夫という議員がいる。
 徳島の選挙を、俺が仕切った。
 あいつは、信用できる。」
「生方・・」
「これで、利害関係成立だな。
 風呂は?」
「あっちです。」
「よし!」
「いやいやちょっと、その人紹介して下さいよ。」
「甘えんな。人脈は自分で切り拓け。」
「韮沢さん、お願いしますから。」
「国会王子!どうかと思うよ。」
「俺だって嫌ですよ。」
「ふっ!」
「・・どっから声出してるんですか。」

第一議員会館
朝倉啓太の事務所
「常任委員会に入っていただきます。
 今空きがある常任委員会は決算行政監視委員会。
 次回から早速出席して下さい。」と理香。
「常任委員会って何ですか?」
「・・・」
「・・すみません。まだ僕何もわからないんで。」
「・・・日本の国会は委員会中心主義を採用しているの。
 衆議院本会議や参議院本会議では形式的な質疑や採決を執り行い、
 実質的審議は17ある常任委員会で行われるんです。
 ただし、特定の議題がある場合、
 例えば災害や、社会的な事件が起こった時には
 特別委員会の、」
「あ、はい!」啓太が挙手する。
「・・はい?」
「いや・・僕を、小学5年の子どもだと思って、説明してもらっても
 いいですか?」
「・・・」
「いや・・わかりやすく。」
「・・・はぁ・・。」
「すみません。」
「・・・!!
 全校集会が本会議で、図書委員会が常任委員会で、
 運動会の実行委員会が、特別委員会。」
「・・・・・あ!なるほど!」

事務所の電話が鳴る。
「絶対耐えられない!」と呟きながら電話を取る理香。
「はい、かんば・・・朝倉啓太事務所です。
 ・・・取材?」

女性週刊誌の取材を受ける啓太。
「ご趣味は何ですか?」
「趣味は・・・天体観測です。」
「宇宙規模で環境問題を考えられているんですね!」
「いや、そんな、大げさな・・あの・・
 北極星が好きです。」
「はー!それは環境問題とはどういった関係があるんでしょうか。」
「え・・」

「お父様も政治家で、つまりサラブレッド!」
「そういうんじゃ・・ないんですけど。」
「朝倉さんにとって、理想の結婚は?」
「は!?」

『こんな爽やかな政治家
 今までいた!?国会王子!!』
啓太のインタビューが大きく取り上げられる。
「いきなり注目されちゃったねー、朝倉先生。」と近藤主席秘書(風間杜夫)。
「政治とは関係のないことばかり聞かれるもんですから
 みんなこんな記事になってしまって。」
「いいじゃないか。彼には人をひきつける何かがあるんだろう。」
「え・・」
「彼は将来先生の役に立つかもしれない。
 だから神林先生は君を秘書につけたんだ。
 君はどうもすねているみたいだが、
 朝倉先生の教育係は大事な役目だよ。」
「・・そうだったんですか!?」
「神林先生は朝倉先生と飯でも食いたがっている
 時間を作ってくれるか?」
「もちろんです!」
「じゃあ。」
「行ってらっしゃい!」

週刊誌に載っていた啓太のインタビュー記事を呼んだ神林は・・。

朝倉家
「こんばんは。朝倉先生。
 明日の委員会資料、お持ちいたしました。」理香が訪ねてくる。
「こんな時間に!?」啓太はすでにパジャマ姿。
「お邪魔でしたか?」

「今日中に、必ず目を通しておいて下さい。」
「実はもう休もうと思ってたんですよ。
 ちょっと疲れちゃっ、」
「週末に神林先生との会食が入りました。
 同席されるのは、垣内外務大臣、小野田幹事長、
 それから、二瓶波会長の二瓶先生。」
「みんな大物ばっかりだな。」
後ろからの声に振り返る理香。
韮沢がバスタオル1枚で立っていた。
「韮沢さん!!」
「何でそんなすごい人たちと一緒に・・。」と啓太。
「どうせ派閥に入れって話だろ。」と韮沢。
「何でいるの!?てか何で裸!?」
「八王子の選挙にここから通っているんです。」と啓太。
「クライアントは元ボディービルチャンピオン。
 選挙カーの上で、ポーズを決めるのがバカ受けだ。」と韮沢。

インターホンが鳴る。
「私の許可なしに、こんな人家に入れないで下さい。」と理香。
「許可が必要なんですか?」啓太。
「こんな人って何だよ!」

インターホンが又鳴る。
「選挙は終わったのに、選挙プランナーと付き合うの!?」と理科。
「俺がいちゃーマズイのかねー。」とにらさわ。
 「ここには、国の政策に関わる機密資料もあるんです!」
「そんなのないですよ。」と啓太。
「2年目、3年目になったら、あなただって重要な仕事を
 任せられるの!」と理香。
「だったら問題ないですよ。
 韮沢さんがいるのは選挙の間だけですから。」

またインターホンが鳴る。
「早く出なさいよ!」と理香。
「は?」玄関に向かう啓太。
「うるっさいわね、ピンポンピンポンピンポン!」
「秘書がお前先生にそんな口利いていいのか?」と韮沢。
「彼は今注目されているの!
 悪い虫を寄り付かせないのは私の役目なんです!
 ・・・服、着なさい!」と理香。
「女が裸で出て来たわけじゃあるましいし。」と韮沢。

「ね!ちょっと!」啓太の声。
トランクを手にやって来たのは、ひかるだった。
「汗かいちゃった。シャワー・・」
「・・・」ひかるの姿に韮沢と理香。
「えぇっ!?」ひかるも二人にびっくり。
「お前!」と韮沢。
「宮本ひかるさん。後援会長の姪っ子の。」と啓太。
「何でいるの!?」とひかる。
「何であなたがここに?」と理香。
「何で裸!?」とひかる。
「お前らいつの間に!」と韮沢。
「・・・いや、違いますよ!」と啓太。
「ウグイス嬢に手を出したの!?
 まさか!選挙カーの中で!」
理香が韮沢の背中をバシっと叩く。
「違いますよって。」と啓太。
「ずるーい。選挙が終わってもみんなつるんでたんだー。」とひかる。
「何言ってんの!?」と韮沢。
「いやわかんない。」と啓太。
「ちょっと待って!
 説明して下さい朝倉先生。
 この子は何しに来たの?
 私聞いてません!」
「別にあんたの許可はいらないけど。」と韮沢。
「私は、秘書です!」
「朝倉先生の?」とひかる。
「そう。」と啓太。
「じゃあ一緒に仕事できるんだ!」とひかる。
「は?」
「よろしくお願いします!」とひかる。
「一緒にって何?」と啓太。
「こいつ秘書にしたのか?」と韮沢。
「してないよ。」
「松が谷のおじさんから連絡あったでしょう?」
「何のこと?」と理香。
「いや、全然わからない!」

留守電を再生するひかる。
『あ、どうも。後援会長の松が谷です。
 姪っ子のひかるが、どうしても朝倉先生の仕事ば手伝いたい
 言うて、東京に向かいました!
 悪かばってん、先生のところで使ってやって下さい!
 あー、入ってるかな?入ってる??いいかな??』

「ね!」とひかる。
「ねって・・。」
「なるほど。」と韮沢。
「勝手なこと言わないで!」と理香。
「後援会長直々のお願いですよ。」とひかる。
「雇った方がいい!」と韮沢。
「やったー!」とひかる。
「ちょっと待って下さい・・」と啓太。
「やる気あるんだろ?」
「もちろん!炊事洗濯、何でもやります!」
「炊事?」と理香。
「洗濯?」と啓太。
「まさか・・」と韮沢。
「住み込み!?」と理香。
「住み込み!?」と啓太。
「今日から、御世話になります!」
「何今日からって・・」と啓太。
「ちょっと!何考えてんのよ。」と理香。
「合格!」と韮沢。
「やったー!」
「いやいや、一緒に住むのはまずいです。」と啓太。
「間違いがあったらどうするの!」と理香。
「二人きりはまずいですよね。」と啓太。
「俺がいるだろ。」と韮沢。
「二人は絶対にダメ!!」と理香。
「だから俺もいるだろ!」
「韮沢さんもここに住んでいるの?」
「選挙の間だけね。」と啓太。
「実はその後ヒマなんだけどな。」と韮沢。
「はい??」と理香と啓太。
「じゃあずっといれば!?
 三人一緒ならいいでしょ?」とひかる。
「三人って・・」と啓太。
「ちょっと待って!
 もう意味が全然わからない!
 何でみんなで一緒に住まなきゃいけないの!」と理香。
「始めてやりたいこと見つけたんです、私。
 今まで、将来のこととか考えたことなかったけど、
 朝倉さんの選挙手伝って、初めて前向きな気持ちになれたんです。
 朝倉さんを、ずっとお手伝いしていきたいんです。
 ダメって言われてもここにいます。
 こんな姿を見たら・・きっと両親は・・泣いて喜んでくれる!」
「は?」と啓太。
「雇ってやれ。」と韮沢。
「ちょっと!」と理香。
「政治家にはな、こういう献身的な支持者が必要なんだ。
 よし。暫く俺もここにいてやるか。」
「いやいやいや。」と啓太。
「本当!?」とひかる。
「勝手に決めないで!」と理香。
「お前、必死に??(聞き取れず)」
「頑張ります!!」とひかる。
「体が冷えた。風呂入ってくる。」と韮沢。
「ちょっと!!」と理香。
「わかった。今夜だけ泊まっていいよ。」と啓太。
「やった!」
「朝倉先生!」
「今更追い返すわけにいかないでしょう?
 てかもう、お願いだから寝かせて下さい。
 あの、上の、一番奥の部屋開いてるんでそこ使って下さい。」
「はい!!ありがとうございます!!」
「ちょっと待ちなさい!」と理香。
「美山さん。もう、本当に問題とか絶対ないですから。
 おやすみなさい。」
「先生・・。」
あきれ返る理香に、風呂場から韮沢の鼻歌が聞こえてくる。
理香はその場に座り込み、大きなため息を吐く。

第一委員室にて決算行政監視委員会が開かれる。

委員会後
「全然ついていけない・・」と呟きながら啓太が出てくる。
するとマスコミが啓太を取り囲む。
「朝倉議員!委員会審議のご感想は?」
「これからどういう課題に取り組んでいかれるおつもりですか?」
「・・今聞かれても、その・・」と啓太。
「何か一言!」「一言お願いします!」
「はいはい!ここで取材はダメダメ!
 さあ、行きましょう。
 はい、おしまい!!おしまーい!」
ある議員が啓太をマスコミから引き離してくれた。

「すみません。助かりました。」啓太が礼を言う。
「いえいえ。大変ですね。
 朝倉先生の注目のされ方は異常だから。」
「いえ・・」
「私、生方と言います。
 お互い頑張りましょう。」
「はい!ありがとうございます!」
握手をかわす二人。
「・・・生方・・
 !!
 "選挙は戦争だ!!"」
韮沢の真似をしてみると、生方(石黒賢)が振り返る。
「ってあの、でっかい・・」
「あぁ!!」

大食堂で食事をする二人。
「朝倉先生も韮沢さんの世話になったんだ。」
「ええ。
 それで言ってました。
 生方さんは信用出来るって。」
「ハハハ。ダメだよそんな簡単に人を信用しちゃ。
 国会議員なんてみんな自分が一番大事なんだから。」
心配そうに辺りを見渡す啓太。
「あの・・でも、さっき僕のこと助けてくれたじゃないですか。」
「いいねー。朝倉先生。
 永田町に染まってない感じが。」
「あの・・実は、僕政治家になりたかったわけじゃないんですよ。」
「俺もそうだよ。
 もともと証券マンだったんだけど、親父が急死して引っ張り出された。
 まさか自分が政治家になるとは、思ってもいなかったよ。」
「・・怖いぐらい同じなんですけど。
 で、もう慣れました?」
「慣れないね。
 ここは嫉妬の世界だ。」
「嫉妬?」
「誰かが目立てば、足を引っ張ってやろうとか利用してやろうとか
 考える。」
「・・・」
「気をつけた方がいいよ。朝倉先生。」
「はい・・。」

食堂のテレビが鵜飼総理セクハラ疑惑を伝える。
「なに!?」と生方。
「え・・」と啓太。
食堂の中にいた議員たちがざわめき始める。

『また、緊急入院
 セクハラ問題で雲隠れか』
新聞の一面は、総理のセクハラ疑惑で埋め尽くされる。

神林事務所
「マスコミから逃れるための雲隠れだって、バレバレですよね。」
「しかし、今度ばかりは厳しいんじゃないのかな。」と近藤秘書。

病室でテレビを見ていた鵜飼総理、
「こんなのは、スキャンダルのうちに入らん! 
 ほとぼりはすぐに冷める!」
「はい。あーん。」と女医。
「あーん。」
「それが総理・・あの女将、セクハラを認めないなら全部ばらすと
 言っているそうです。」と小野田官房長官。
「今まであの料亭で我々が誰と会い、どんな話をしたかを。」と垣内外務大臣。
「もう、総理一人の問題じゃ、ありませんな。」と二瓶議員。
「実は、東京地検も興味を示しているようです。
 それから、内閣支持率が急落して・・4%に。」と小野田。
「あら。消費税以下・・」と女医。
総理が女医を睨む。
「失礼いたしました。健康そのものですわ、総理。」

テレビでは女性キャスターが続ける。
「そんな窮地に立たされている鵜飼総理に対し、
 こちらは初登院から1週間。
 人気急上昇中の、この人です。
 お待たせしました。
 今日の国会王子、朝倉啓太議員のファッションチェックです!」
「委員会に出席するために登院した国会王子に、
 通りがかった国会見学の主婦は、大騒ぎ。
 そんな国会王子、今日は、ネイビーのスーツと、
 同系色のネクタイを合わせて、すっきりして見えます。」

同じ番組を事務所で見ていた啓太、
「勘弁してよ・・」と呟きながら、机を一人で移動させる。

鵜飼首相緊急会見
「えー、私は、あー、総理の職を・・総理の職を、
 辞することを決意いたしました。
 ちっくしょう・・。」
「今、畜生と仰いました!?」「聞こえましたよ、畜生って!」と記者たち。
「どうだっていいだろう!辞めるんだから!」と鵜飼。

「鵜飼総理が辞任を表明いたしましたが。」と記者たち。
「驚きました。
 今はそれしか申し上げられません。」と垣内。

「次の総理は総裁選で決まるんでしょうか?」
「まだ何も申し上げられません。」と小野田。

「二瓶さんが最有力候補と言われていますが!」
「神のみぞ知る、だな。」と二瓶。

「神林さん!チャンスが来たとお考えですか?」
「誰がそんなことを。」と神林。

神林の車の中
「出馬されるおつもりですか?先生。」と近藤。
「・・・」
そんな中、理香が近藤に電話をしてくる。
「今日の予定はどうすれば?
 総裁選のことで大騒ぎになっていますし。」
「予定通りだそうだ。」と近藤が伝える。
「ありがとうございます!
 では、私達も7時に伺います。」

朝倉事務所
本棚に本を入れていく啓太。
事務所の電話が鳴る。
「もしもし。
 ・・・受付?ああここの?はい。
 ・・・陳情??え、僕に?」

理香が事務所に戻る。
「先生!そろそろ出かける時間です。」
「こんな酷い話って、ありますか!!
 明かにね、弱いものいじめですよ、これは!!」
男の怒鳴り声に驚いて啓太の部屋を覗く理香。
「確かにそうですね。」啓太が男の話を真剣に聞いている。
「あ・・先生。ちょっと。」と理香。
「あ、すみません。すぐ戻りますんで。」
啓太はそう断り理香の元へ。
「はい?」
「あの人は?」
「あ、陳情ですよ、陳情!
 本当に来るんですね!陳情の人って。」
「選挙区の方?」
「いえ。他の議員が話を聞いてくれないから、僕のところに
 来たらしくて。」
「帰ってもらって下さい!」
「いやでも話もう聞いちゃっているから。」
「これから神林先生たちとの会食ですよ!」
「・・あ、そうか。じゃ、すぐ、終わらせますんで。」
啓太が部屋に戻っていく。
「つまり、不当な立ち退きを迫られているわけですよね。」
「ええ、そうです。」
「役人の人が、村山さんに出てけと。」
「はい。」
「あのー、そういうことは役所に直接、」と理香。
「言ったんだけどダメだったんですって。」と啓太。
「・・・あなたの土地に道路が通るんですか?」と理香。
「いえ。」その男・村山(泉谷しげる)が答える。
「何かの際開発?」と理香。
「ネコです。」と啓太。
「ネコ??」
「ネコが多すぎるって。」と啓太。
「はい??」
「一緒に暮らされているんですよね。」
「はい!!私の、家族でございます。」
「35匹ですよ!大家族ですよね。」
「はい!」
「・・・先生。ちょっと。」
「・・・すみません、すぐ、戻ります。」

「すぐ追い返して!」
「何で。」
「あの人はまともじゃないわ!」
「いやでも、追い返すってそれは・・」
「神林先生たちを待たせるつもり!?」
「最後まで聞いたら帰ってもらいますから。」
啓太はそう言い部屋に戻っていく。

理香は近藤に連絡を入れる。
「まだ議員会館!?」と近藤。
「すみません。すぐに向かわせますから。はい。」

近藤は啓太が遅れていることを神林に伝える。
「朝倉君は、陳情客が帰らないので、少し遅れると。」
神林が小野田、垣内、二瓶に伝える。
「陳情?」と小野田。
「なかなか度胸があるじゃないか、朝倉くんは。」と垣内。
「我々を待たせるとはな。」二瓶が笑う。
「驚きましたなー・・。」

朝倉事務所
「うちの子は、外では絶対にウンチしません!」
「ちゃんとじゃあ、躾けているんですね。」
「はい!」
「でも、近所ではネコ屋敷って言われているんですよね。」と理香。
「ネコ35匹を飼っちゃいけないって法律があるんですか!?」
「あるんですか?」と啓太。
「・・・鳴き声がうるさいとか!」と理香。
「隣の家の犬の方がよっぽどうるさいっすよ!」
「だったら、立ち退きの理由なんかにならないですよね。」と啓太。
「そうでしょうか!」と理香。
「出てくのが嫌だったら・・処分しろって言うんですよ!」
「処分?」
「先生!あいつらは鬼ですよ!何とかなりませんか?先生!」
「いやその先生っていうのはやめて下さい。」
「先生!ちょっと!」理香が啓太を連れ出す。

「あんな馬鹿馬鹿しい話にどうしてまともに取り合うの!」
「バカバカしいかな。」
「バカバカしいからほかの先生だって相手にしなかったんでしょう!?」
「・・・あの、神林先生にもう少しだけ待って下さいって
 連絡してもらっていいですか?」
「ご自分がどんな非常識なことをなさっているか、
 おわかりにならないんですか!?
 1年生議員が、党の実力者を待たせているんですよ!」
「だって・・あの人困っている訳だから・・
 僕には・・聞く義務が・・」
「義務!?
 変なところで急に張り切らないで!
 お父様の跡を、嫌々継いで議員になられたんでしょう?
 政治のことは何一つおわかりになっていらっしゃらないのに。
 今、朝倉先生が優先すべきなのは、くだらない陳情の相手ではなく、
 政界の大先輩に礼儀を尽くすことです!
 新人議員というのは、」
「もう勘弁して下さいよ!
 ・・・決算行政監視委員会に出たって、全然ついていけないんですよ。
 国会議員っていったって、僕何も出来ないんです!
 選挙の人に沢山の人に僕の名前を書いてもらって、
 毎日タダで電車に乗らせてもらってますけど、
 ・・・何でもいいから誰かの役に立ちたいって思うのは間違ってますか!?
 ・・・僕はあの人の話を聞きます!」
啓太はそう言い部屋に戻っていく。

料亭前
「もう1時間も先生方を待たせているんだぞ。」と近藤。
「申し訳ありません。
 ・・・陳情の内容が、ちょっと、深刻なもので・・。」
電話で謝る理香。
「・・・」

料亭
「最近の若い者は礼儀を知らないねー。
 今に始まったことじゃないがね。」と二瓶。
「困ったことですな。」と小野田。
「鵜飼さんのあとは、誰が総理になるんでしょうね。」と神林。
三人が神林を見つめる。
「・・・急に生々しい話を始めたね、神林先生。」と二瓶。
「実は皆さん、頭の中はそのことで一杯では?」
「・・・ハハハ。やはり二瓶先生しかいらっしゃいませんよ。」と垣内。
「いやぁ、私はもうすぐ引退だよ。
 小野田君、やってみなさいよ。」と二瓶。
「いやいや・・」
「誰が総理になっても、この情勢では3ヶ月もすれば解散総選挙です。
 選挙になれば、今のわが党は確実に惨敗だ。
 そして総理は・・責任を取らされてあっという間に辞任。
 そんな貧乏くじは誰だって引きたくない。」
「・・・」

村山にお茶を入れる啓太。
苛々しながら啓太を待つ理香。

「処分するっていうのは可哀想ですね・・」
「あの、ですからね、あいつらにそれ言ってやって下さいよ!」
「あの、ネコ好きな方に差し上げるっていうのはいかがですか?」
「・・・いやですよ、そんな・・。」
「どうしてそんなにネコが好きなんですか?」
「は?」
「いや、優しいなーと思って。」
「・・・女房のやつがね、野良猫ほっておけないんですよ。
 子猫拾って、うちへ連れて帰っちゃってね。
 私は冗談じゃないってね、叩き出したんですよ。」
「じゃあどうして?」
「・・・死んだんですよ・・女房が。
 去年の・・正月にね。
 公園でね、野良猫見たとき、私はね、ソーセージあげたんだ。
 うん。
 そしたらね、その子が妙に愛しく思えてね。
 そのままね、うち、連れて帰っちゃったんだ、俺。
 で・・それからだな・・本当に・・
 野良猫を見るとね・・ほっとけなくなっちゃったんだよ・・」
泣き出す村山。
「じゃあ、村山さんがネコを飼っているのは、」
「女房に・・女房と・・」
「村山さん・・」
「わかってんだよ、わかってんだよ。
 俺、バカなことしてんなーってわかってんだよ。」
「そんなことは全然ないと思いますよ。
 奥さんだって絶対喜んでいると思いますし。」
「・・・うわーーーーっ。」ますます号泣する村山。

料亭
「先生方に、一つご相談が。
 もし政治のことを何も知らない無能な人間が、
 総理になったとしたら。」と神林。
「無能な人間?」
「どうなると思います?」と神林。
「何が言いたいんです、神林先生。」
「例えば3ヶ月、この国は、持つと思いますか?」と神林。
「・・・」
「そりゃ持つだろう。」と二瓶。
「何も問題ありませんよ。」と垣内。
「誰が総理になったって、国が滅びることはありませんよ。」と小野田。
「・・・そうですか。」神林が微笑む。

朝倉事務所
妻の名前を呼びながら号泣し続ける村山。
「村山さん、まずは解決策を考えましょう。」と啓太。
「カズコー・・・」
啓太はタウンページで区役所の電話を調べ始める。
「もうちょっと待って下さいね、村山さん。」
「もう、いいですよ、先生。
 なーんかすっきりしちゃったな。」
「は?」
「全部話したら気が済んじゃった。
 もう意地なんか張らないで、ネコの貰い手探しますから。ね!
 どうもありがとうございました。すみません。」
「ちょっと待って下さい・・」
「失礼します。」
「村山さん・・」

「どうもどうも。ありがとうございました。」
村山が理香にも挨拶する。
「僕何もしてないですよ。」と啓太。
「お時間取らせちゃってすみません。
 なんか、御用があるんでしょう?急いで行って下さい。」
「は・はあ・・」と理香。
「しかし、いい先生ですなー!
 朝倉先生だけですよ、私の様な者の話をちゃーんと聞いてくれたのは。
 どうも、ありがとうございます。
 これからも、頑張って下さい!」
「はい、ありがとうございます。」
「失礼します!」
村山が帰っていく。

「良かったじゃないですか、無事、解決して。」
「いや、解決したのかどうは・・」
「行きましょう!先生方、もうお帰りになられているかもしれないけど。」
「あ、さきは、すみませんでした。なんか偉そうなこと言って。」
「申し訳ないと思われるのなら、
 先生が、政治家としてちゃんとやっていきたいと
 思っていらっしゃるのなら、
 もう今日のようなことはやめて下さい。
 行きましょう。」
「政治家として?」
「あんなことは議員じゃなくても出来ます。
 国会議員にはもっと大事な仕事が山のようにある、」
「きっと違うんですね。」
「は?」
「美山さんが思っている政治家と、
 僕が思っている政治家って。」
「・・・」
「あ、すみません。行かないと。」
「・・・」
「早く!」
「・・・早くぅ!?」

「電車ですかね、タクシーですかね。
 どっちが早いですか?」
「もう手配しました!」
「あ!!」
「乗って!!」
二人を待っていたのは、韮沢とひかるを乗せた車。
「お疲れ様です!朝倉先生!」とひかる。
「これはタクシーじゃねーんだぞ。」と韮沢。
「先生の家に居候するんだからいいでしょう!」と理香。
「美山さんに呼び出されたんですか?」と啓太。
「丁度二人で永田町ツアーしてたんです。」とひかる。
「ツアーっておい!」と韮沢。
「神楽坂まで急いで!!」
「はい。」

「大物4人を待たせるなんて何考えてるんだお前!」
「あー、すみません。」
「もっと言ってやって、運転手さん!」
「運転手じゃねーよ!クソ忙しいのに。」
「でも韮沢さん、電話貰って飛んできたんですよ。 
 大変だーって。」とひかる。
「遅刻は出世に響くからな。」
「いや僕は出世なんかしないですよ。」
「しますよ。」とひかる。
「しないよ。」と啓太。
「しないしない!」と理香。
「国会議員になったからには偉くなれよ。
 そうすりゃお前、自分のやりたい政治が出来るんだ。」
「とくにやりたい政治とかは、」と啓太。
「ありませんよ、そんなもの!」と理香。
「お前はリンカーンに憧れたことはないのか?
 チャーチルになりたいと思ったことはないのか?」
「・・・みんなあるんですか?」
「じゃあアーノルド・シュワルツェネッガーは?」
「ああ好きでした!」
「ほーら見ろ!」
「あ、でもそれは、俳優としてのシュワちゃんで、
 州知事としてはとくに。」
「同じだよ。」
「意味が全然わからない。」と理香。
「一緒にすんなって話しだよ・・。」と韮沢。
「おにぎり食べます?」とひかる。
「このあと食事なんで。」と啓太。
「食べ物なんか残ってるわけないでしょ!!」
「・・・なんか、何系ありますか?
 めんたい系で。」

二人は料亭に到着。
「失礼します。
 遅れて申し訳ございます。」
「すみませんでした!」
「入りなさい。」と神林。
部屋には神林しかいなかった。
「皆さん、もうお帰りになられたよ。」
「え・・」
「申し訳ございません。」と理香。
「入って戸を閉めなさい。」
「はい。」
「実は、陳情の方がいらして、」と理香。
「あの、美山さんは時間を気にしてくれていたんですけど、
 僕のわがままで、」
「いいから、こっちへ。」
「はい。
 失礼します。」
「初めてだね。君とこうやって向き合うのは。」
「はい。」
「ま、どうぞ。」
神林が酌をする。
「美山君も。」
「はい。」
「いただきます。」
「で、どんな陳情だったんだい?」
「あ、はい。あの、飼い猫が多すぎて、追い出されそうな方が
 いらっしゃいまして。」
「ハハハ。面白いね、君は。
 確かに、今までにいないタイプの政治家だ。
 ね、美山君。」
「あ、はい。」
「実は・・今日は君にお願いがあってね。
 総裁選に、立候補してくれないか?」
「・・・・・」
「・・・・・誰が?」と理香。
「朝倉先生だよ。」
「立候補?」と啓太。
「総裁選だ。」と神林。
「あ・・総裁選?ハハハハハ。」あまりのことに笑い出す理香。
「笑うところだったんだ!」啓太も安心して笑い出す。
「推薦人の20人は、私が集める。」
「・・・」
「すでに、二瓶先生、垣内先生、小野田先生の応援は取り付けた。」
「え・・」
「はぁ!?」

小野田、垣内、二瓶は、それぞれの車の中で
神林に話を思い浮かべる。

「誰でもまさかと思う新鮮な候補だからいいんです。
 国民は今、政治にうんざりしている。
 みんな変化を求めているんです。
 朝倉君を総裁選に出せば、永田町の者は笑うでしょうが、
 国民の支持を得れば、彼が勝つ可能性は充分にあります。
 朝倉総裁が誕生すれば、党のイメージは劇的に変わる。
 次の総選挙では、間違いなく過半数を取れますよ。
 そうなれば、さっさと、彼をイスから下ろして、
 どなたかが代わりに座ればいいんです。」

料亭
神林は眼鏡をはずし、そして続ける。
「与党の総裁になるということは・・・わかるだろう?
 君に、総理大臣になってもらいたい。」
「・・・」
「日本憲政史上、35歳の新人議員が、総理になったことはない。
 君が轢死を作るんだ、朝倉君。」
「・・・」


※一部公式HPあらすじを引用しました。



「選挙の人に沢山の人に僕の名前を書いてもらって、
 毎日タダで電車に乗らせてもらってますけど、
 ・・・何でもいいから誰かの役に立ちたいって思うのは
 間違ってますか!?
 ・・・僕はあの人の話を聞きます!」

新米議員の啓太。
本来なら委員会という場所できっちり仕事しなければならないのが、
話についていくことも出来ない。
なりたくてなった議員ではないけれど、
選ばれた以上は、責任を果たしたい。
今、自分の出来る事をやりたい。
議員という立場にふんぞり返るのではなく、
「毎日タダで電車に乗らせてもらっている」という謙虚な気持ちに
なんだか嬉しくなりました。

「誰が総理になっても、この情勢では3ヶ月もすれば解散総選挙です。
 選挙になれば、今のわが党は確実に惨敗だ。
 そして総理は・・責任を取らされてあっという間に辞任。
 そんな貧乏くじは誰だって引きたくない。」

神林議員は貧乏くじを引かせるために啓太を抜擢した!?
うーん、もしかしたらこれは神林の本心ではないのでは。
例えば、政友党の悪しき部分を断ち切るためとか、
それとも、自分の野望の為?

「もし政治のことを何も知らない無能な人間が、
 総理になったとしたら。」

神林の質問に、三人の議員たちは誰が総理になっても
国が滅びることはないと笑いました。

「きっと違うんですね。
 美山さんが思っている政治家と、
 僕が思っている政治家って。」

「国会議員になったからには偉くなれよ。
 そうすりゃお前、自分のやりたい政治が出来るんだ。」

議員としての仕事もまともに出来ない啓太がどんな総理になるのか。
どんな政治をしていくのか。

「誰でもまさかと思う新鮮な候補だからいいんです。
 国民は今、政治にうんざりしている。
 みんな変化を求めているんです。」

これは神林のセリフですが、変化=CHANGEですね。
やはりこの神林、悪い人には思えない。

「朝倉君を総裁選に出せば、永田町の者は笑うでしょうが、
 国民の支持を得れば、彼が勝つ可能性は充分にあります。
 朝倉総裁が誕生すれば、党のイメージは劇的に変わる。
 次の総選挙では、間違いなく過半数を取れますよ。
 そうなれば、さっさと、彼をイスから下ろして、
 どなたかが代わりに座ればいいんです。」

啓太に用意された総理のイスは、最初から3ヶ月限定と決まっている。
だから他の議員たちは啓太をサポートするんですね。

3ヶ月間、啓太がどのように政治をしていくのか。
それで何が変わるのか。
今回のように国民の声をしっかり聞いて、自分の出来ることを
全力で遣り通そうとする姿勢を見せてほしいです。

啓太、理香、韮沢、ひかるの4人は何だかんだで
一緒に行動するようですね。
4人一緒のときの雰囲気が楽しくて好きです。
でも文字起こしが難しい!(笑)



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キャスト

木村拓哉 … 朝倉啓太
深津絵里 … 美山理香
寺尾 聰 … 神林正一
加藤ローサ … 宮本ひかる
堀内敬子 … 月丘瑠美子
   ○
風間杜夫 … 近藤光輝   首席秘書
   ○
伊東四朗 … 鵜飼武彦   内閣総理大臣
(特別出演)
   ○
中村敦夫 … 小野田朝雄  幹事長
神山 繁 … 二瓶 栄   二瓶派会長
大林丈史 … 垣内達彦   外務大臣

生方(石黒賢)

森重()秘書
月岡()女医
朝倉昌也()啓太の兄
   ○
富司純子 … 朝倉貴江
阿部 寛 … 韮沢勝利


スタッフ
■演出
 澤田鎌作
■プロデュース
 後藤博幸
 清水一幸
■アソシエイトプロデュース
 石原 隆
■音楽
 延近輝之
■制作
 フジテレビドラマ制作センター
■制作著作
 フジテレビ


木村拓哉さんの主な出演作品



深津絵里さんの主な出演作品


02:47 | CM(3) | TB(9) | CHANGE | Edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちーずさん、こんにちは。
国会が舞台になって面白くなってきました。寺尾聡・神山繁・中村敦夫がこのドラマに重厚さを、阿部寛と加藤ローサが軽快さを持たせてますね。このメリハリはなかなかいい感じです。当面は総裁選の戦いを描くのでしょうか?あ、でも誰も総裁になりたくないのか。じゃ、すんなり総裁になるのかな?現実の政治とも重なるので、そのへんは皮肉っぽく描いてほしいですね。
Posted by マンデリン at 2008年05月20日 07:36
ちーずさんこんばんは、なかなか脚本の発想がありそうで無さそうな面白さがありますね!でも若い子たちには難しいかもしれませんね!

投票してもらって議員になったのだから、できるところからやっていくのが好感もてました!村山の陳情を一生懸命にきく啓太、きっと現実には対面を気にして秘書が聞くのが精一杯でくだらない内容なら報告もしないのでしょうね!聞いてもらってスッキリした村山でしたが啓太の解決策もみたかったです!泉谷さんがエンディングに出ていましたがキーになる存在なのでしょうか?

理香と韮沢とひかるに啓太のやり取りのテンポがいいですね!これから政治の難しい部分に入っていくと思いますが一息入れられるシーンになるのかな?

神林が怖いですね〜党の重鎮三人を手玉にとる手口は凄いです!まだ本性が見えてきませんが、どうせ三ヶ月で解散総選挙をするなら啓太を総裁に押して人気を取り戻すことが出来れば次の政権も取れるという考えは今の自民党にも必要なのかも?でもこんなヒーローの出現はドラマだけでしょうね!

もっと風刺して政治家から圧力が掛かるくらいの裏スキャンダルや皮肉が利いた脚本になれば政治に興味をもつ人達が増えるのかもしれませんね、『ごくせん』には視聴率はまけていますが内閣支持率には圧勝ですから!
Posted by けた at 2008年05月20日 19:47
私は日本語を勉強してるから、この資料がすごく役立ってきて ありがどうございます。
Posted by リナ at 2008年05月27日 07:21
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