2008年06月02日

トップセールス 最終回

『未来への選択』

「バブル経済が弾け、長い不況の時代が始まりました。
 ミツダインターナショナルは、巨額な赤字を抱えて倒産。
 社長は、背任と贈賄の容疑で逮捕され、
 吾郎とは、連絡が取れなくなりました。」


1992年1月
SuBショールームにて、ダンスパフォーマンス『街を泳ぐ』が行われる。

「1992年、バブル崩壊の不景気で、SuBの売り上げは下降気味でした。
 お客様を呼び戻すにはどうしたらいいのだろう。
 思いついたのは、ショールームをステージにすることでした。」


ステージは大盛況。
これも久子のアイディアだった。

会場には真理子(石田ひかり)が来てくれていた。
「どうだった?お世辞抜きで。」久子が聞く。
「素晴らしかった!」
「あ、柴田君と香織ちゃん、元気?」
「ごめんね。うちの人仕事で来られなくて。
 そうそう。今度ね、教室で作品展があって、
 私も出品するの。」
「すごいじゃない!」
招待状を渡そうとする真理子だが、久子は客に呼ばれて行ってしまう。
寂しそうに招待状を見つめていた真理子は、ある人物に気づく。
「・・・吾郎!」社長室
「社長。お呼びでしょうか。」
「良かったよ、今のイベント。」と西脇社長(夏八木勲)。
「ありがとうございます。」
「いい思いつきだな。ショールームを劇場にするなんて。」
「車で走る、楽しさや面白さを、お客様にアピール出来たらと思いまして。」
「ああ。確かに伝わってきた。
 な、山村専務。」
「ええ。あとは、売り上げに繋がるかどうかですね。」
山村専務(利重剛)が答える。
「話題になれば、お客様も増えるんじゃないかと思います。」と久子。
「また、企画してくれたまえ。
 自動車のショールームが、文化の発信基地になるなんて
 素晴らしいじゃないか!」と社長。
「はい!」

展示場をステージに。
またまた久子のアイディアが生かされました。
野菜売りをしたり、キッズスペースを作ったり。
きっと久子は何をしていても仕事に結び付けて考えていたのでしょうね。


公園で話す真理子と大森吾郎(山口馬木也)。
「マンション片付けに行ったらこれが。
 まだ顧客名簿に載ってたんだな。
 今じゃ自転車も買えないのに。」
『街を泳ぐ』の招待状を見せる大森。
「・・連絡もしないで。ずいぶん探したのよ。」
「報道陣から逃げてたんだ。有名人だったろ?俺!」
「ふざけないで。」
「・・・惨めになるだろ。真顔で話したら。」
「・・・」
「俺な・・世の中を動かす側に回った気でいたよ。
 金も権力も目の前に溢れてた。
 たくさんの人間が俺に頭を下げた。
 ぱっとしない三流の俺にさ。
 一発逆転で、成り上がったつもりが、ざまあないよな。
 犯罪の片棒を担いでただけだ。」
「・・・」
「40年生きてきて・・物に出来たものは何もない。
 空っぽだよ、俺は。」
「吾郎・・」
「じゃあ行くわ。元気でな。」
「ちょっと・・もう会えないみたいな言い方よして!
 どこに逃げるつもり?」
「・・そんな風に見るなよ。」
大森が真理子を抱きしめる。
「ずっと好きだった。」
「・・・」
「奪いたかった。俺はずっと柴田からおまえを・・」
大森の腕から離れる真理子。
「同じね。吾郎と私は。」
「え?」
「あなたは私の向こうに、柴田隆男の姿を見てる。
 私が、彼の向こうにチャコの姿を見てきたように。」
「・・・」
「私ずっとあがいてた。 
 チャコとは違う。チャコに負けない人生を生きなくちゃって。」
「真理子・・」
「自分の人生生きなくちゃ。
 それしかない。」
「・・・」

柴田家
「ただいま。」
帰宅した柴田(椎名桔平)に気づかず人形作りに没頭する真理子。
「お帰りなさい!」娘が出迎える。
「あ・・いつ戻った?」と真理子。
「今。」
「そう。お帰りなさい。」
そう言い作業を続ける真理子。
「ママ、どうした?」
「作り直すんだって。出品する人形。」
「どうして?」
「知らない。
 あ、お腹空いてるなら何か作ろうか?ママは無理みたいだし。」
「いやあ、いいや。」
「それじゃあもうひと勉強するか!
 人形作りより娘の受験の心配してほしい。まったく。」
文句を言う娘に微笑む柴田。

「ブッシュ大統領が来日し、
 アメリカ製自動車部品の、輸入拡大を迫りました。」


通産省 貿易振興局
「自動車会社のお偉方を引き連れて、大統領が車のセールスか。」
ブッシュ大統領のニュースを見ながら高村雅之(大沢健)が言う。
「課長ご存知ですか?190億ドルの件。」と部下。
「190億ドル?」
「日本の自動車メーカーが買い入れる、アメリカ製部品の総額ですよ。
 首脳会談のあとで発表されます。
 まあもっとも、金額は努力目標だそうですが。」
「バカな!目標で済むか。
 達成するまで売りつけられる。
 半導体の時と同じじゃないか。」
「ああ・・そうでした・・。」
「悪い前例にな。
 いずれ又、もっと輸入しろ、もっと目標金額を上げろと言ってくるだろう。」

人形展が開かれる。

帰り道
「真理子の人形が一番だったな。」と柴田。
「ありがとう!」
「よく頑張ったね。」
「私ね、本物を作りたかったの。」
「本物?」
「うん。
 人形に全てを映したかったの。
 今抱えてる、悩みや、迷いも、全部。」
「そうか。」
「自分と、ちゃんと向き合いたかったの。
 ・・・吾郎と会ったの。一月前の夜。」
「え?」
「ごめんね。黙っててくれって頼まれたから。」
「・・で・・どうしてる、あいつ。大丈夫か?」
「危うげだった。
 でもね、やり直すって言ってたから。」
妻の言葉に頷く柴田。

大森は人形展に展示された真理子の人形を見つめ・・。

1993年8月
ミヤケ自動車本社
「この原価じゃ高すぎる。
 部品の納入価格を、10%落とせ。」と浜崎常務(益岡徹)。
「常務、それでは、協力部品メーカーがやっていけません。」と柴田。
「何?」
「売上不振で、発注が減っているんです。
 今買い叩いては・・」
「役員会じゃ、希望退職者を募る話が出始めた。
 景気は最悪。
 この円高で、輸出分の利益が吹っ飛ぶ。
 この穴埋めをどうしたらいい。え?
 1ドル120円なら何とかいけると踏んでたが、
 100円だぞ、今は!
 1万ドル売って、120万になるはずが、100万にしかならない。
 損失の一部は、部品で吸収せにゃならない。
 国産品にこだわるな。
 単純な金具は、労働賃金の安い国から買い付ければいい。」
「しかし・・海外の格安品が入ってきては、町工場は太刀打ちできません。」
「末端の下請けのことまで君は考える必要はない!」
「見捨てろって、仰るんですか!?」
「青臭いこと言うな!
 そこまで抱え込んでたらうちが持たんって言ってるんだ。」
「・・・」
「生きるか死ぬかだ。」
「・・・」

部下・有吉と一緒に営業先を訪れる久子。
客が「それじゃあ」とサインを出しているのに気づかず
熱く説明し続ける有吉。
「では・・車種はこちらで決定ですね。」
久子がそう言うと、
「そうだね!」と客が笑顔を見せる。
話がまとまったことに驚く有吉。
「ありがとうございます。
 では、ボディーカラーの方はどういたしましょう。」と久子。
「どうしようかなー。」
「ピアノブラック、ガーネットレッド、プレシャスブルーなど、
 12色ございますが。」と有吉。
「赤か、青がいいんだけど。
 印刷の色って、実物とは違ってみえるから。」
「はぁ・・」有吉の諦め顔。
「やっぱり・・今日は。」と客。
「赤はこちらのお色。
 青は、このような色合いになっております。」
久子は自分の赤いブローチと、青いペンを客に見せる。
「いい色だね!その青!」
「はい!一番人気のお色でございます。
 では、プレシャスブルーで、参りましょうか?」
「そうするよ!」
「ありがとうございます!」

「半年前に、私は城東支店に、異動になっていました。
 城東支店は、SuB東京10店舗の中で、
 売り上げ最下位の、問題の店でした。」


帰り道
「良かったわね、早速決めていただいて。」と久子。
「決めたのは店長です。
 このお宅、私はもう3回も最後の詰めで失敗しました。」
「でも有吉さんもたいしたものですよ。
 スペックの細かい数字がスラスラ出てくるんだもの。
 数字に強いのはセールスマンとして凄い才能。
 よし!この調子でもう一軒行きましょう!」
「店長これだからなー。
 つい乗せられるんですよね。
 ちょっとしたことでも褒めて下さるから。」
「そんなに褒めてる?」
「褒め殺しの槙野と呼ぶ人もいます。」
「それじゃあ悪い人みたい!」
楽しそうに笑い合う二人。

「店長として心がけたのはただ一つ。
 お客様と接するのと同じ様に、
 好意と尊敬を持って、部下と付き合うこと。
 それだけでした。」


久々の久子の営業トーク。
車種の色に迷う客に、身につけた赤いブローチと
手に持った青いペンをサンプルとして見せて、
客の迷いを吹き飛ばす。
彼女は12色分何らかの形で用意していたのかな。すごいです!


1994年2月
葬儀に訪れる柴田。
亡くなったのは、八代社長(高橋長英)だった。
「帰ってくれ。
 工場は閉めた。もう用はないだろう。」と息子・修(北村有起哉)。
「・・・」
「土地を売らなきゃ、一家で首を括るしかないからな。」
「・・・」
「ミヤケからは仕事が来ない。
 来ても値下げ値下げで、働くだけ赤字だ。
 ・・・銀行のヤツラ・・景気がいい時は、借りてくれって
 頭を下げたくせに・・
 テメーらの懐具合が悪くなった途端・・
 いっきに剥ぎ取りにきやがった。
 あんたらも、同じだよ。」
「・・・」
「10円20円の値下げでも、うちらみたいな零細には、
 血を絞り取られるようなもんなんだ。」
「・・ご焼香・・だけでも。」
柴田を突き飛ばす息子。
「70になるまで、ミヤケの部品一つでコツコツ働いてきたんだ。
 あんなちっぽけな工場でも、親父にとっちゃ人生の全てだったんだぞ。
 どうして最後に工場が潰れるとこ、見せなきゃなんないんだよ。
 ・・・勘弁してくれよ。
 お引取り下さい。」
息子はそう言い涙する。
柴田は祭壇に向かって一礼し・・。

先週登場した、親子。
お父さんが亡くなってしまったのですね・・。


柴田が工場で亡くなった社長のことを思っていると、
そこへ大森がやって来た。
「柴田。」
「・・・吾郎!」
「暫くだな。」
「お前・・どうしてここに・・。」
「彼女、高部ナミさん。今一緒に働いている人。」
女性が会釈する。
「俺、ちょっと話していくから。」
「先に戻っています。」女性が帰っていく。

「編集プロダクション作ったんだよ。
 二人だけで、細々とやっているんだけど。」
「元気そうじゃないか。」
「ああ。
 ・・親父さん、交通事故だって。
 赤信号の交差点、ふらふらっと渡っちまったと。
 考え事でもしてたのかな。」
「・・・」
「暫く前から、下請けの部品工場のこと調べて歩いてた。
 ここの親父さんにも何度か話を聞かせてもらった。」
「・・そうか。」
「息子さん、お前にキツいこと言ったらしいけど・・」
「うん。」
「本当は、自分のことを責めてる。
 バブル景気に乗って、仕事広げた挙句借金まみれで。
 自分が、親父からこの工場を奪った。
 そう言って泣いてた。
 親父さんおまえのことも話してたぞ。
 柴田さんにはよくしてもらったってな。」
柴田が笑う。
「一年以上も顔を出さなかった。
 注文が減って苦しいのも・・
 無理な値下げで利益が出ないのも知っていて・・
 俺は何も手を打たなかった。
 それどころか、外国の安い部品を優先的に使った。
 ここが潰れるのを、黙って見ていたようなものだ。」
「俺も・・バブルを盛り上げる側に回った人間だ。
 金の力で、人の人生狂わす手伝いをしてきた。
 今になればわかるよ。
 あのバカ騒ぎが、この社会を、人間を、人の暮らしをどれほど
 捻じ曲げたか。
 ・・・結局、一番弱いものが最後にツケを払わされる。」
涙ぐむ大森。
「町工場を取材しているのは、それを自分に突きつけるためさ。
 バブルに加担した者の、せめてもの、責任の取り方だ。」
「・・・」
「結構キツいもんだな。自分の過ちを見続けるのは。」
「・・・」
「お互い自分の責任を全うしよう。」
「・・・」
「・・また集ろうな、5人で。」
「おう!」
大森が立ち去る。

バブルに加担した責任を取ろうと、工場を取材して回る大森。
自分の傷に塩を塗るような生き方を、自ら選んでいたとは。
立ち直ってくれていて良かったです。


1994年10月
「君に任せた城東支店、今月の売り上げで、トップだ。
 成績最下位の店を1年半で、よく立て直したな。」と社長。
「ありがとうございます。」と久子。
「本社直結の中央店から、成績最下位への異動では、
 さすがに気落ちするかと心配していたんだが・・」
「いい営業マンが揃っていましたから、やる気になってくれれば、
 結果は出ると信じていました。
 店のチームワークが出来てくると、面白いくらいに売れ始めたんです。
 職場の雰囲気もどんどん良くなって、
 仕事って、人間関係の土台が出来ると、いい方向に向かうものですね!」
「それじゃあ、次はもっと大勢の人間と、土台作りをしてくれないかな。
 SuB東京10店舗、130人の社員と。」
「え!?」
「定年で退く前に、次を決めるように言われてね。
 君を、私の後継者に指名しようと思ってる。」
「・・・あの・・何のお話でしょう。」
「SuB東京の社長になってもらいたい。」
「・・・」
「ドイツ本社の、了解も取ってある。」
「・・ちょっと待って下さい。
 私・・経営の勉強もしたことありませんし・・。
 あり得ないです!社長だなんて。」
「どうして?女性だからか?」
「・・・」
「もっと欲を持ちなさい。
 引き受けることは、むしろ君の義務だと思っている。
 力の或るものは、より重い責任を背負う義務があるんだ。
 山村専務も、力を貸してくれるよ、なぁ、山村君。」
「・・はい。」不機嫌そうに頷く山村専務。
「槙野さん。
 女性社員のことを昔は、職場の花と呼んだものだが、
 君には花ではなく、幹になってもらいたい。
 我社の幹になって、沢山の、新しい花を咲かせてもらいたい。」
社長はそう言い久子と握手をする。

会議室
社長が久子に社長のイスに座らせる。
「昔、尊敬する上司から教わりました。
 セールスというのは、情の仕事だと。
 車を買っていただくには、お客様の、心を動かさなくてはならない。
 心が動くというのは、感動するということです。
 皆さんのお力をお借りして、お客様と共に、
 沢山の感動を作っていきたいと思います。
 よろしくお願いいたします!」
役員たちが拍手を送る。

「経営のいろはも知らないんだろ?あの人。」
「次は、山村専務が社長になると踏んでたけどね。」
「よく納得したよ、専務も。」
役員たちが噂する。

会議室に残った久子と末長。
「社長就任、おめでとうございます。」と末長。
「末長さんこそ、ご結婚されたのよね。
 おめでとうございます。」
「・・・
 まさか、槙野さんが社長になるとは思いませんでした。」
「私だってまさかよ!
 でも心強いわ。末長さんがいてくれて。」
「お力になりたいんですが・・実は、ドイツの本社に出向が決まりました。」
「え・・」
「志願したんです。
 向こうで、もっと本物に触れて勉強したくて。」
「そう。敵前逃亡ってやつ?」
「まさか!日本に戻ったら、必ず抜き返しますよ!」
「受けて立つわよ!」
笑い合う二人。
「でも心配だな。
 槙野さんの就任を、快く思ってない人もいます。
 厳しいですよ、この先は。」
「そうね。
 今までも結構、険しい道のりだったから・・。
 茨の道も悪くないものよ。
 その方が、生きてるなーって実感できるし!」

「1月の、阪神・淡路大震災、
 3月の、地下鉄サリン事件、
 1995年は、重く、暗い出来事が続きました。
 長引く不況の中、自動車業界は、日米自動車協議と言われる
 アメリカとの貿易交渉に、振り回されていたのです。」


通産省 交易政策曲
1995年4月19日
「おはようございます。早いですね。」部下・田口が高村に挨拶する。
「おはよう。田口君は、泊り込みか?」
「協議にケリがつくまで、自動車産業課は、厳正体制ですよ。」
「決裂したな。ワシントンでの、次官級協議も。」
「審議官たち、かなり強気で交渉したようですが・・。
 高村課長が危惧した通りになりました。
 92年の、ブッシュ来日の時の。」
「ああ。」
「あの時、190億ドルの自動車部品を買うと約束したことが、
 悪い前例になって響いてます。」
「今回も、日本が部品の購入目標を出すものと、
 向こうは決めてかかっているんだ。」
「ええ。」
「メーカーの動きはどうだ?」
「弾圧には屈しない、いくら買うかの金額は決めないという
 我々に、歩調を合わせています。
 ま・・今のところは。」
「今のところ?」
「円高ですよ。
 日本が折れない限り、アメリカは更に円高を仕掛けてくる。
 自動車メーカーを追いつめて、部品購入の約束を、
 取り付ける気です。」

ミヤケ自動車本社
「これ以上円が上がると、合理化や、コスト削減程度じゃ
 対応しきれんぞ。」と専務。
「専務。通産省は、どうやって協議をまとめるつもりなんでしょうか。」
「わからんね。早いところケリをつけてもらいたいが。
 例の、海外生産に関する事業計画書、用意出来たか?」
「ええ。大枠は、既に。
 しかし、米国製部品の買い入れ金額が入っていないのでは・・
 計画書としては不十分です。」
「金額は一切入れない計画書を作れっていうのが、
 通産省のお達しだ。
 今回ばかりはお役人たちも強気だぞ。
 目標金額はあくまでも、提示しないつもりらしい。」
「・・・」

1995年5月17日
「ところが、一月後の、5月17日、
 進展しない交渉に業を煮やしたアメリカ政府は、
 日本車への、一方的な制裁措置を、予告してきたのです。」


ニュースを見つめる久子と常務。
「日本製の高級車に、100%の担税をかけるようですね。」と常務。
「そうなったら、アメリカでの販売価格、今の倍ですよ。
 売れるはずがない。
 輸出はもう厳しいですね・・。」と久子。
「制裁の開始期限は、来月の6月28日だそうです。
 それまでに協議の決着がつけばいいのですが・・。」
「ええ・・。」
「えー、うちの方は4月は、前年同月比、20%の伸びで、
 今月も、好調に推移しています。」
「輸入車には、円高も追い風ですね。
 あら?城東支店、売り上げが少し下がってますけど。」
「ええ。大口の契約が来月に延びたと報告を受けています。」
「そうですか。
 明日にでも、ちょっと覗いてこようかしら。」
「明日は、午前10時から新聞、午後2時と6時に雑誌の取材が
 入っています。
 私も同席させていただきますが。」
「その取材、山村さんが一人で受けていただけませんか?
 最近取材続きで、現場に出る時間が取れなくて。」
「いえ、社長は対外的な活動を優先して下さい。」
「・・・」

6月22日
ミヤケ自動車 郊外部
「制裁発動の期限まで1週間切ったというのに、
 いつ決着するんでしょう!」
「結局、アメリカの喜ぶ購入目標を出すしか、打開策はないんじゃないですか?」
「制裁が発動されて血を流すのは、お役人じゃなく、
 我々メーカですよ!」
部下たちの言葉を黙って聞く柴田。

そこへ、インディアナ工場の山川から電話が入る。
「今回の交渉、なんとかまとめられないものでしょうか。
 日本車の輸入が止まれば、アメリカの2028社の日本車販売会社が
 潰れ、8万人が暮らしに困ることになります。」と山川。
「8万人?」
「制裁が行われて、いいことは何一つありません。
 また切り捨てられる者が出るだけです。」
「・・・」

本のページを開く柴田。
それは、大森が書いた本だった。

『自動車部品工場の黄昏
 大森吾郎』

柴田は工場長の記事を見つめながら、山川の
「又、切り捨てられる者が出るだけです」と言った言葉を
思い出し・・

料亭で会う柴田と高村。
「悪いな、忙しい時に。」
「忙しいのはお互いさまだ。」と高村。
「吾郎には会ったか?」
「連絡はもらった。
 本を送ってきてくれたよ。」
「読んだか?」
「いや。仕事に追われて読む暇がない。
 お互い多忙な時だ。
 率直に言うが、自動車協議について、俺から何か聞きだすつもりなら
 無駄だぞ。」
「・・・」
「今までの日米交渉とは違う。
 今回は国として筋を通す。」
「どうやって決着を付ける。
 交渉の落としどころは、見えてるのか?」
「・・・」
「なあ、俺達が作ってる事業計画書に、
 何を盛り込めば、交渉が上手くいくのか、
 それを教えてくれ。」
「事情計画書か・・。
 交渉の道具には使わないだろうな。」
「何?」
「日本のメーカーは、アメリカの要求を受け入れる。
 そう思われては交渉が不利になる。
 世論は日本の強い姿勢を支持しているし、
 通産省内でも、アメリカと対等に渡り合おうとする考えが、
 今は支流だ。」
「それは役所の中での話だろう!」
「いや。日本が国際社会でどうあるべきかという話だ。」
「それじゃあ100%関税が掛かっても、構わないって言うのか!?」
「その時は、WTO国際貿易機構で堂々と戦えばいい。
 必ず勝てる。」
「その決着が付くのはいつだ!?半年後か?一年後か!?
 その間輸出が止まったら、どれだけの損害が出ると思うんだ!」
「救済策は取る。
 しかし、ミヤケ自動車なら、半年やそこら持ちこたえるだろ。」
「うちだけのことを言ってるんじゃないんだ!!」
「・・・」
「部品メーカー!配送会社!販売会社!
 アメリカの現地工場にディーラー!
 車を作り、売ることで生活している人間が、
 どれだけいると思うんだ!」
「・・・潰れるところも、あるかもしれん。」
「だったら!」
「だがやむを得ない。」
「高村!!」
「・・・ずっと昔、槙野に話したことがある。
 俺が通産省を志望したのは、ケンカをするためだってな。」
「ケンカ?」
「政策を通すために戦う。
 外圧には立ち向かう。
 ・・それが俺にとってのケンカだ。」
「・・・」
「引けないんだよ柴田。今回はな。」
「このままじゃな、4千億円規模の被害が出るぞ!」
「だとしても、」
「4千億円っていうのはな、単なる数字じゃないんだ。
 仕事をなくし、希望を失い、苦しむ人間の数だ!!」
「・・・柴田。おまえが見ているのは、自動車業界だけだ。
 俺は、この国の行く先を見ている。」
「・・・」

ミヤケ自動車本社 常務室
「新聞にリークする!?」と常務。
「ええ。我社が海外部品購入に意欲的な計画書を作り終え、
 あとは、交渉の決着を待つばかりだと、新聞に情報を流しましょう。」と柴田。
「それが制裁回避の役に立つか?」
「我々メーカーが意志があることをアメリカ側にアピールするんです!」
「通産省の、メンツを潰すことになるぞ。」
「黙って制裁を受けるわけにはいきません!
 私達の業界です!私達が、守っていきましょう!」
「・・・」
「専務!」

新聞の一面を見つめる高村。
『ミヤケ自動車 自首計画策定
 意欲的な計画書
 日米自動車協定に影響か』
「柴田・・・。」

6月28日
ニュースを見守る柴田たち。
この日が、制裁期限の最後の日だった。
そんな中、柴田の下に、閣僚会議が再会されたと連絡が入る。

「手ごたえありと見ていいんでしょうか。」と部下。
「いや、ダメかもしれん。」
「部長、私達の海外事業計画書は、アメリカ側に渡ったんでしょうか。」
「金額こそは入ってないが、北米での生産台数と、
 現地部品の使用割合を見れば、
 購入金額の予測は出せるはずなんだ。」
そう言いニュースを見守る柴田。

SuB社長室
ニュースを見守る久子の元に電話が入る。
それは、クレームの電話だった。
「社長さんか?あんた社員に一体どういう教育してるんだ!」
「あの・・どういったことでしょうか。」
「何度苦情を言ってもお宅の店は、全く対応しないじゃないか!」
「申し訳ございません。
 ご迷惑をおかけしているのは、私どもの、どの店で。」
「城東してんだよ!!」
「城東支店・・
 足立様、私、今すぐお伺いしますので。」

社長室に常務がやって来る。
「社長、販促計画の件ですが。」
「すみません。あとで・・ちょっと、お客様の所に伺ってきます。」

足立家
「部下の仕事の仕方、あんたちゃんと見てんのか!?
 社長のあんたが女で甘いから、下の者の気が緩むんだよ!」
「行き届かずに、申し訳ございません。
 どのような問題がございましたでしょうか。」
「有吉って男に聞いてみなさいよ!」
「有吉・・」
「ヘッドライトは曇るし、縫いが悪いからシートにシワが寄る!
 何回直せって言ったって生返事ばっかりで何もしようとしないんだから!
 挙句にサイドミラー直させたら、修理代請求してきたよ!
 最初から調子悪かったんだよ!
 そっちが責任持って直すのが、筋でしょうが!」
「すぐにお調べして、対応させていただきます!」

久子は有吉を喫茶店に呼び出す。
「悪いわね、呼び出して。」
「いえ。」
「有吉さん、今マネージャーよね。
 どうしたの?城東支店は。」
「・・・」
「売り上げも少し下がっているでしょう?
 気になってはいたの。」
「足立様は、顧客名簿の中でも、要注意人物の印が付いている方でして。」
「要注意?」
「はい。
 何度もクレーム付けてこられるので、店も、対応に困っておりまして。」
「最初にクレームが来た時に、すぐにお宅に伺いましたか?」
「・・・」
「私が店長だったときに、徹底したはずですよ。
 クレームが来たら、すぐに飛んでいく。
 お客様の苦情は、ひとまず全て受け止める。」
「・・・」
「それに・・足立様の仰ってることは、ごもっともなことばかりでした。」
久子が差し出した請求書を開く有吉。
「どうしてもっと早くに対応できなかったの?
 店長からの指示は?」
「・・・」
「この仕事をしている限り、クレームは付きものです。
 恥ずかしいのは、クレームを受けることより、
 そこから、何も学ばないことよ。」
「クレームを報告すると・・店長に無能呼ばわりされます。」
「え!?」
「評価下げるぞと言われるので・・みんな、お客様の苦情を
 隠すようになって。」
「・・・」
「悪い報告を挙げると、失点になるからと、
 店長も、本社に報告は挙げません。」
「そんな・・」
「社長!店がこんな状態では、成績が上がるはずがありません!」
「・・・」

通産省
「わかりました。」高村が電話を切る。
「協議は妥結ですか?決裂ですか?」と部下。
「まだわからない。
 いずれにせよ、今夜から朝にかけて、決定的な動きがあるぞ。」

ミヤケ自動車
「どうなってるんでしょう。
 制裁発動まで、残り時間わずかです。」と部下。
そこへ電話が入る。
「はい。うん!そうだ。
 わかった。
 うん、ご苦労さん!」
柴田は電話を切ると部下たちに言う。
「交渉はまとまった!これで、制裁は避けられるぞ!」
「やったー!!」
部下たちが拍手をしながら柴田の周りに集る。
「みんなみんな!我々の作った事業計画書が、
 最終的な調整の役に立ったようだ!」
「良かった!なんとか、持ち直せますね!我社は!」
「ああ!」
「良かった!」
拍手して喜ぶ社員たち。

「日本は、自動車交渉に勝利したと宣言しました。
 最後までアメリカの圧力に負けず、部品購入の数値目標を
 出さなかったと。
 けれども、日本側の文書では、空欄になっている箇所に、
 アメリカ側は、67億5千万ドルという金額を入れて、
 発表したのです。」


「日本政府が関与しない、アメリカの勝手な予測数値・・か。
 これのどこが交渉の勝利だ。
 玉虫色の決着じゃないか。」一人そう呟く高村。

SuB役員会議
「社員は、店長の叱責を恐れ、クレームを隠し、
 店長は、失点するのが嫌で、本社に報告をしない。
 これは、あってはならないことです。
 社長として、こんな状況を招いた責任を、痛感しています。
 これからは、皆さんと一緒に、一軒一軒、店作りをやり直して
 いきたいと思います。」
「社長、我が社には、優れた接客マニュアルがありますので、
 各支店で徹底するということで。」
「それではダメです。
 足りないところ、変えていかなければならないところは、
 店によって違いますから。
 現場の営業マンたちに、直接、私から考え方を伝えます。
 よろしくお願いします。」
「・・・」

会議室
他の役員たちが出ていったあと、山村専務が久子に言う。
「申し訳ありません。
 今後は、管理体制をより厳しくします。」
「厳しく締め付ければ、それで上手くいきますか?」
「・・・接客の出来ない無能な社員や、要注意人物の顧客は
 どこにでもいるものです。」
「それは違います。
 車を売る喜びを知らない社員と、
 車を買うことに不安を抱えたお客様がいる。
 そういうことです。」
「社長には、現場のことよりも、マスコミ対応や、外向けの顔としての
 仕事に力を、注いでいただきたいんです。」
「目の前にいるたった一人のお客様に向き合わずに、
 誰の為の外向けの顔ですか!?」
「・・・まったく、わかっていらっしゃらない。
 もっと自覚を持って下さい。
 社長は、SuB東京の、広告塔です。
 あなたの存在は、先進的な、社風の象徴にうってつけだ。
 だからドイツの本社もあなたを社長に据えたんです。」
「え!?」
「・・・広告塔として、動いて下さい。」
「・・・」

展示場で考え込む久子。
「よっ!」柴田が声をかける。
「柴田君。
 良かったわね。自動車協議に決着がついて。」
「ああ。」
「大変だったでしょう。」
「連日、泊り込みでさ。
 でも本当に大変なのはこれからだ。
 アメリカの部品を沢山買えばそれだけ、日本の部品は圧迫される。
 部品メーカーはこれからますます苦しくなる。
 それでも、業界全体が総崩れしないためには、
 今回の交渉は、まとまってほしかったんだ。」
「そう。」
「昔ね、岡野さんに言われたんだ。
 営業の数字の奥に、車を売る人の姿を見ろって。」
「所長に・・」
「何台売った、いくら作った、その数字の奥には、
 汗を流して働く人間がいる。
 これからの俺の仕事は、今回の決着で切り捨てられる人が
 出ないようにすることだ。」
静かに頷く久子。
「お前の方はどうなんだ?社長業は。
 どうしてるかなーと思って覗きに来たんだが。」
「会社の広告塔でいろって言われたわ。」
「広告塔!?」
「お客様からも叱られた。
 部下の仕事をちゃんと見ていないって。
 そのとおりなの。
 社長になってから私・・数字ばかり見てた。
 いつの間にか、現場からも、お客様からも離れてた。」
「・・・槙野!おまえ何のために車売ってきたんだ。」
「・・・」
「数字の為でも、社長になるためでもなかったろ?」
「・・・お客様と一緒に、未来を作るため。」
「うん。
 それさえ忘れなければ、お前は大丈夫だ。」

SuB東京中央店で、トークデイが開催される。
客たちの声を聞いて回る久子。
「社長!」
「あ!足立様!」
「いや、この間はちょっとキツいこと言っちゃって。」
「いえ。色々教えていただいて、ありがとうございました。」
「城東支店の有吉さん。」
「はい!」
「あれからすぐに対応してくれた。」
「ご心配をおかけいたしました。」
「トークデーっていうの?これ。
 お客を集めて言いたいこと言わせるっていうの、
 社長のアイディア?」
「はい。お客様のご意見やご不満を、沢山伺いたいと思いまして。」
「みんないろんなこと言ってんね。」
「ええ。」
「やっぱり好きなんだなー、SuBが。
 だから、言いたいこともあるんだよ。」
「はい。」
「買ってよかったよ。SuBの車。
 社長の会社で買ってよかったよ。」
「足立様・・・」

アベベに集る久子、真理子、柴田、高村、大森。
みんなで『We shall overcome』を歌っている。

「懐かしいね、この曲。」と常連客。
「何かあるのかい?みんなで集っちまって。」
「同窓会じゃないですか?
 高校を卒業して、かれこれ30年になりますから。」と母・光枝(十朱幸代)。
「ていうことはこの店も、30年以上続いてるってわけかー。」
「近頃、自分がこの店の一部になっちまったような気がするんだよなー。」
「俺もだー。」

「We shall Over come
 私達は、きっと乗り越えられる・・か。」と柴田。
「希望の歌ね、これは。」と久子。
「会社の調子はどうだ?」高村が大森に聞く。
「うん?なんとか回ってるよ。」
「あの人はまだ、一緒にやっているのか?」と柴田。
「あの人って?」
「矢代さんのお葬式に一緒にいた、」
「ナミさんだ。
 仕事のパートナーのはずが・・人生のパートナーに。」と大森。
「え!?」「結婚するの!?」
「ああ。」
「おめでとう!!」みんなで乾杯する。
「吾郎は二度目かー。私が一度もしないうちに。」
「そうよ。チャコの重大発表はいつかいつかと
 もう20年も待ってるんですけど!」と真理子。
「ご期待に添えなくて申し訳ない。」
「槙野は仕事が恋人。社員が家族だもんな。」と大森。
「業界で、すごい評判になってるぞ。
 おまえのトークデイ。」と柴田。
「月一の恒例行事にして、お客様との距離が随分縮まったみたい。」
「ふーん。軌道に乗ったな。牧野のSuB。」と高村。
「うん!やれるだけ精一杯やった。
 だからね、そろそろ戻ろうと思って、営業の現場に。」と槙野。
「・・・」
「社長、辞めることにした。」
「え!?」
「トークデイでお客様と話をしていて、よーくわかった。
 私、やっぱり現場でやりたい。
 お客様と向き合っていたい。
 お客様の未来を一緒に作る、一人の営業マンでいたい。」
「会社辞めちゃうの?」と真理子。
「うん。でもね、次の仕事はもう考えてあるから。
 ミヤケ販売で雇ってもらえそうなの。セールスマンとして。
 昔柴田君が働いてた営業所。あそこに配属されるんじゃないのかなー。
 日本車は冬の時代でしょ?
 だから余計に頑張り甲斐があると思って!」
大森が笑い出す。
「あきれたなー。また一から始めんのか。」
「相変わらず走ってんなー槙野は。」と高村も笑う。
「まあ、チャコらしいか!」と真理子。
「走っていけよ。ああ。おまえがどこまで行けるか、
 俺たちずっと見てるから。」
「うん。」

みんなが帰ったあと、久子は母・光枝に言う。
「・・ごめんね。」
「何が?」
「会社辞めること相談しないで。」
「いつか言い出すと思ってた。 
 あんたは、お客さんといる時が、一番楽しそうだから。」
「うん!」
「また必要になるかと思って取っておいたけど、
 次の仕事決めてただけ、昔より立派になったねー。」
「もう!」
光枝が就職情報の広告をゴミ箱に捨てる。
「一生懸命走りなさい。
 あんたの目指しているお日様の向こうは、
 まだまだずーっと先のほうだけど。」
光枝が遠くを指差す手を叩いて笑う久子。
『We shall over come』を歌いだす二人。

「私が、セールスの現場に戻った頃、
 柴田君は、町工場を支援するプロジェクトを始めました。
 吾郎は結婚して、仕事も順調のようです。
 高村君は、ケンカ官庁の中でも、ちょっと知られる戦う完了となり、
 真理子は、人形作家として認められ、個展を開くほどの人気です。」


2008年
「そして私は、ミヤケ自動車の車を売り続け、
 今も現役のセールスマンです。
 車は、幸せな未来を作るためにある。
 その思いは、ずっと変わりません。」


子どもが展示場に忘れていったミニカーを手に、
「お客様!お忘れ物ですよ!」
久子は今日も笑顔で走り出す。


※一部公式HPあらすじを引用しました。



通産省のキャリア官僚、ミヤケ自動車社員、営業所社員、記者。
高村、柴田、久子らが、就職したときにこんな風に絡むなんて
思ってもいなかったでしょうね。
もめたり、ケンカしたりもしたけれど、
最後は高校時代の頃と同じ様に仲の良い4人の姿が見られて
良かった。

女性が働き続けるのが難しかった時代に、
久子は何も知らない営業の世界に飛び込み、走り続け、
社長まで上り詰め・・
そして最後は、現場に戻っていきました。

久子が生きてきた昭和から平成の流れを振り返りながら、
自分がその頃何をしていたかと考えてみたり、
母親の思い出を久子に重ねてみたり。
そんな風に楽しむことも出来ました。

久子や岡野所長らの言葉は、これからも仕事をしていく上で
私の心に残っていくことでしょう。

6月14日からは、『監査法人』。
全6話で、出演は塚本高史さんに松下奈緒さん、
橋爪功さん、豊原功補さん、阿部サダヲさん、竜雷太さんら。

土曜日は『ROOKIES』のレビューがあるので
視聴のみの予定ですが、面白そうですね!



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B001340ZZM孤独の向こう平原綾香 川江美奈子 藤井理央 DREAMUSIC( C)(M) 2008-04-16by G-Tools



【キャスト】

槙野久子(夏川結衣)
昭和24年生まれ。
10歳のときに、父が借金を背負い失踪。母・光枝に女手一つで
育てられる。高校卒業後、一流企業の興亜化繊のOLとなるが
不文律の定年25歳を前に居場所を失う。
一生懸命働ける場所を求めて、自動車セールスの世界へ。
「女に車が売れるはずがない」という常識を覆して
トップセールスマンに成長する。
のちに外資系の輸入車ディーラーに転職。社長へと上りつめていく。

柴田隆男(椎名桔平)
久子の幼なじみ。
高校時代、久子の気持ちに気づかず、仲間の一人・真理子と
つきあい始め結婚。
大学卒業後、ミヤケ自動車(メーカー)に就職。
ディーラーに出向しているときに久子と同じエリアの担当になる。
メーカーに戻ってからは、アメリカ勤務をへて購買部次長として
部品の購入やコスト管理を担当。
平成7年、日米自動車協議の時には渉外担当として通産省の方針と対立する。

柴田(野沢)真理子(石田ひかり)
久子の高校時代の同級生。
久子と隆男が実は互いに想いをよせていることを知りながら、
久子に隆男との仲をとりもつように頼んだ。
結婚式で久子たち同級生と再会し、再び不安になるが、その想いを
封じ込め幸せな家庭を作るために努力する。
人形づくりにめざめ、次第に生きがいを見いだしていく

大森吾郎(山口馬木也)
高校の同級生。
明るい人柄で仲間の潤滑油的存在だが、マドンナだった真理子に
恋心をいだいていた。
一浪一留して小さな経済関係の出版社に就職。
取材で知り合ったミツダ電子の社長に見込まれ秘書に転職。
ミツダ電子はバブル景気にのって急成長し、のちに贈賄事件と
不正融資事件で転落の道をたどる。

高村雅之(大沢健)
高校の同級生。
東大法学部を卒業し、通産省のキャリア官僚となる。
久子のことをずっと思い続けていて、独り者を通している、
日米自動車協議では、WTOに提訴しようとする対米強硬派の
一翼を担い、メーカーを守ろうとする隆男を対立する。

槙野光枝(十朱幸代)
久子の母。
料理屋の娘だったが、仲買人として店に出入りしていた久子の父・
浩太郎と駆け落ち同然で結婚。
久子が10歳のとき、浩太郎が借金を抱えて失踪してからは行商を
しながら久子を育て上げた。
小さなお好み焼き屋「アベベ」を開き、久子の仲間たちのたまり場に
なっていた。愚痴は言うのも聞くのも大嫌い。久子のよき手本である。

槙野浩太郎(石橋蓮司)
久子の父。
青物の仲買人をしていて、幼い久子をよく市場につれていった。
久子が商売を好むのはその影響。
失踪する前に、車を購入し、最初に久子を乗せる。
そのたった一度のドライブの感動が、久子が車のセールスを始める
きっかけとなる。
久子がトップセールスの表彰をうけた記事を見て、再び久子の前に現れる。

岡野英二(蟹江敬三)
久子が働くミヤケモータース城南営業所の所長。
特攻基地の整備兵として終戦を迎えた。
セールスの現場にいたころは、「一日に一台車を売る男」として
有名だった。
人を見る目は確かで、組織作りにも岡野なりの信念がある。
久子は父のように慕う。

谷口克彦(鈴木一真)
ミヤケモータース城南営業所不動のトップセールスマン。
ひたすら売り上げを上げるべく、信念をもってセールスに励む男。
久子とは営業方法が違い、対立することもあるが、次第に認め合う
間柄になっていく。

藤山邦子(梅沢昌代)
ミヤケモータース城南営業所経理担当。
営業所のことは全て知っている。岡野も邦子には頭があがらない。
戦争未亡人で、働く女性の先輩。
久子には好意的で何かと味方になってくれる。

中野晴美(佐藤仁美)
ミヤケモータース城南営業所の事務担当。
適当な年齢で結婚相手を見つけて主婦になりたいと願っていて、
働きまくる久子を敵視している。谷口を思い続けている。

佐々木義男(塩野谷正幸)
営業所の古参セールスマン。
「すっぽん」どあだ名される粘り腰で、好成績をあげている。

森達郎(櫻井章喜)
営業所のセールスマン。
いつも成績は最低レベルだが、全く気にしないお調子者。

阿部幸雄(塩谷瞬)
久子と同期中途入社の気弱なセールスマン。
ぜんそくを患ってきた母を思い、売りにくい排ガス規制対策車を
売ろうとするがうまくいかない。

営業マネージャー・相川(モロ師岡)

八重(秋野暢子)
浩太郎(石橋蓮司)
幸田留美子(浅見れいな)
部長(磯部勉)
三澤(山本龍ニ)
北川(上田耕一)
笠井(上杉陽一)
細谷(細見大輔)
ヒロ山川(パク・ソヒ)
有吉(根本博成)
田口(土屋良太)
高部奈美(天城純子)
客(黒沼弘巳)
春田部長(酒向芳)
パフォーマンス:じゅんじゅん/すがぽん/森川弘和/北山徹子
足立(中西良太)
八代修(北村有起哉)
八代富雄(高橋長英)
末長智史(金子昇)
満田恵介(剣持直明)
浜崎常務(益岡徹)
山村専務(利重剛)
西脇社長(夏八木勲)


【スタッフ】
作…山本むつみ
音楽…栗山和樹
主題歌…「孤独の向こう」平原綾香
演出…吉村芳之 西谷真一(NHKエンタープライズ)
制作統括…岩谷可奈子(NHKエンタープライズ)



夏川結衣さんの主な出演作品


この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、フィクションとはいえ日米自動車交渉の裏では柴田と高村の熾烈な戦いとかも実際にあったのでしょうね、政治に興味をもったのも最近だし誰が政治家や総理になっても変わらないと思っていた人間なので、もちろん経済のことも分かりませんが、なんとなく100%だったかまでは覚えていませんが脅迫紛いの関税を掛けるニュースは覚えています『ノーと言えない日本人』なんて『NOと言える日本』を皮肉った言葉が流行ったのもこの頃だったかな?水面下では戦っていた人間がいたのが嬉しいです!『CHANGE』の啓太にも闘って欲しいです!

大森が柴田や高村にあいだをあけられ真理子にも気持ちが届かずもやもやした日々をバブルというチャンスに浮かれて犯罪に手をそめたのも多くの人間が経験したのでしょうね…そんなつけを背負って立ち直る逞しさに仲間たちも快く迎えてくれたのでしょうね、真理子も好きな人形作りに没頭して久子の影に脅えることなく本来の夫婦の生活に戻ったみたいですね!

専務の広告塔発言は妬みからなのでしょうか、それとも本社の狙いを聞いたのでしょうか?前社長の花から幹になってくれにはそんな策略は感じられませんでした本当に業績を上げる久子のやり方に推薦したようにみえました、クレーマーかと思えたお客の言葉も嬉しかったのでしょうね!社長をしながらもお客との商談などに出かける新しいかたちになると思っていたので社長職を辞任どころかミヤケのセールスマンに戻る勇気は凄いですね!もともとセールスを目指した理由に拘り貫く姿が清々しいです!

岡野所長の言葉を久子や柴田が守って受け継ぐストーリーは途中難しいところもありましたが十分楽しめました!次回作も社会派ドラマみたいですが期待しています!
Posted by けた at 2008年06月02日 19:46
本当にいいドラマでしたね。描かれていた時代が馴染みの時代だったことが大きいのかな?ドラマの出来不出来に関係なくあの頃に想いを馳せたりしたのが大きいのかもしれませんね(企業爆破事件の映像とか)。でも、やっぱり出来は良かったと思います。制作サイドも役者も良かったですよね。
最終回、仲間で「We shall Overcome」を歌ってるシーンがとても印象的です。「俺たち、そろそろ休もうか」という意志など100%持ち合わせていない、「これからも走り続けようぜ」という共同声明のようなシーンで、とても素敵に思いました。
Posted by マンデリン at 2008年06月02日 23:48
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