2008年06月10日

CHANGE 第5話

『総理休日の大事件』

執務室
「特別補佐官として今日から官邸に入っていただきます。
 韮沢さんです。」
朝倉啓太(木村拓哉)が事務秘書官たちに韮沢勝利(阿部寛)を紹介する。
「よろしく!」と韮沢。
「どういった役割を担われるんですか?」と百坂(西村雅彦)。
「広報、及び、コミュニケーション戦力を。」と美山理香(深津絵里)。
「日本のリーダーがどんな人間なのか、何をやろうとしているのか、
 国民が政治に何を期待しているのか、
 国民と官邸との橋渡しが、私の仕事です。」
「あ、あとあの、僕の、相談相手になってもらったり。」と啓太。
「的確なアドバイスをしますよ!」
「お茶汲みも、手伝ってくれたり!?」と宮本ひかる(加藤ローサ)。
「・・もちろんだ。」
「皆さん、よろしくお願いします。」と啓太。
「・・・」

執務室を出てきた秘書官たち。
「なんだあれ!
 もともとただの選挙プランナーだろ?」と西(矢島健一)。
「いるんですよね。政治を飯の種にしてるうさん臭いやつが!」と秋山(鈴木浩介)。
「韮沢さんは選挙で200勝以上しているやり手です!」と理香。
「選挙はプロでも政治は素人!」と郡司(平泉 成)。
「そ!あの総理にはぴったりだよ。」と百坂。
「・・・」テレビから、日米構造協議のニュースが流れる。
「ハリー・ビンガムだ!」
「こいつの要求はめちゃくちゃなんだよ。」と百坂。
「何パーセントって言ってるんでしたっけ!?」
「20%です。
 アメリカの農産物の輸入量を20%増やせって。」と理香。
「こんな無茶な要求突っぱねるしかないよ。」と西。
「協議は今日で最後だろ?
 こいつは、明日帰国だ。」と郡司。
「諦めてもらうしかありませんね。」と理香。

日米構造協議最終日。
「何度も申し上げているように、これ以上の輸入拡大を
 受け入れることは出来ません。
 わが国の方針は従来どおり、」と日本側。
日本側の主張を絶対に認めない姿勢のハリー・ビンガム、
テーブルをバンと叩き、飾ってあった日本の国旗が倒れる。

官房長官室
「協議、終了です。 
 最後まで拒否の姿勢を貫きました。
 定例記者会見で発表されますか? 
 それとも、総理のぶら下がり会見で?」と近藤(風間杜夫)。
「総理?
 あれはビンガムが来ていた事も知らないだろう。」と神林正一(寺尾聰)。

執務室
栄養ドリンクを飲みながら理香の話を聞く啓太。
「来年度予算編成についての2回目のレクですが、
 今日のレクが思いのほか進みましたので、
 明日は飛ばして来週再開ということに。」
「はい。」
「それから、経団連会長が風邪で寝込まれたそうで、
 明日の会談をキャンセルしていただけないかと。」
「はい。
 じゃあお大事にとお伝えください。」
「わかりました。
 ということは、夕方の記者レクはなし、夜の会食もなし、
 経済財政資本会議も延期。
 あれ!!」
「うん?」
「うそ!!」
「何ですか?」
「明日の予定が・・何もない。」
「え!?」
「つまり・・」
「休み!?」
「ということに。」
「おー、やった!やっと休める!
 はぁ・・
 僕東京見物やってないんですよ。浅草?東京ミッドタウン。
 あ!!そうだ!美山さん、これ!!
 これ知ってます?ビバリーヒルズドーナッツ。
 これね、並ばないと買えないんですよ。」
嬉しそうに雑誌を見せる啓太。
「無理です。」
「は?」
「総理の外出は事前に警備計画を立てる必要が。
 今からでは間に合いません。」
「プライベートな外出にもSPが?」
「当然です。」
「ここは?」
「SPだけでなく番記者も。」
「マスコミも?」
「秘書官も、突発的な事態に備えて同行します。
 明日の当番は・・郡司さんですね。
 つまり、総理が動けば、沢山の人間が動くことになって、
 一般の方々に大変な迷惑をかけるんです。
 東京見物は諦めて下さい。」
「・・・」
「失礼します。」
部屋を出て行こうとする理香を、大きく手を叩いて引き止める啓太。
「ドーナッツなら私が買って来ます。」
「並びたいんです、出来たてが食べたいんで。」
「総理大臣はわがまま言わない!!」
「・・・」
部屋にポツンと残された啓太、悔しそうに床を蹴る。

朝倉家
「本当だってな。
 日本で一番自由が利かないのは、総理大臣。」と韮沢。
「ドーナッツ・・。」と啓太。
「明日は、DVDでも見て、のんびり過ごす!」とひかる。
「はぁ・・じゃあお風呂いただきます・・。」と啓太。

翌朝
啓太はこっそり家を抜け出そうとする。
が、玄関を開けると、
「お出かけですか!?」と郡司。
「総理が外出される。」無線で連絡を取るSP・檀原(大倉孝二)。
「DVD、借りに行くだけです。すぐ横の、レンタルショップに。」
門の外で、SPたちが慌しく動き出す。
「レンタルショップ警備配置、不審者確認!」
腕時計の無線で連絡を取る檀原。
「いや、そんな大げさな話じゃない、」
門を出ると、記者たちが詰め寄せる。
「総理!何をお借りになるんですか?」
「・・・コメディーとか。」
「なぜコメディーなんですか?」
「なぜっていや・・」
「ストレス解消ですか!?」「ストレスがあるんですか!?」
「政治的なストレスですか!?」
「・・・・・」
しばしの沈黙のあと、啓太は檀原の腕時計に向かって
「やっぱり辞めます。」と言い、家の中に逃げ帰る。

玄関に座り込む啓太。
「・・・
 これがストレスだっつーの!」
そこへ、理香から連絡が入る。
「今、警備の方から、ドーナッツだけは何とか対応していただけると
 返事をいただきました。」
「え!?行っていいんですか!?」
「警察庁の秋山さんにお願いしてもらいました。
 総理が次いつお休みを取れるかわからないからって。」
「え・・マジ嬉しいです。あり、ありがとうございます!」
「ただし、周りの目がありますので、総理として相応しい格好で
 お出かけ下さい。」
「はい!そうします。」
「お願いします。」
Tシャツ姿だった啓太は慌てて支度に向かう。

「ありがとうございました!秋山さん。」と理香。
「こういうことは前もって言ってくれないと!」
「・・そうですよね。」

朝倉家
「ビバリーヒルズドーナッツー♪」
歌いながら支度を急ぐひかる。
「韮沢さんも行きますよ。」と啓太。
「俺はもう準備出来てるよ!」
「タンクトップ・・」
そこへ、インターホンが鳴る。
「はい!」
啓太が玄関に向かった直後、韮沢の携帯が鳴る。
「・・・え!?」と韮沢。

「おはようございます。」と郡司。
「おはようございます。
 今日は郡司さんが当番秘書官。」と啓太。
「表の車で待機しておりますので、何かありましたら、」
「あ、今日は出かけます。」
「お出かけになる!?」
「ビバリーヒルズ・ドーナッツ!」
そこへ檀原がやって来た。
「総理!今現地の警備体制が整ったと連絡が。」
「じゃあ、出発しますか!」
「ドーナッツ??」と郡司。

「はい、行きますよー!」啓太がひかりと韮沢を呼びにいくと、
韮沢が何やら動揺している。
「どうしたの?」とひかる。
「ここに来る!」と韮沢。
「来る?」とひかる。「誰が?」と啓太。
「娘が!」
「娘!?」驚く二人。
「韮沢さん家族いたの!?」
「いたさ、一年前までな。」
「結婚してたんだ!」と啓太。
「離婚したの!?奥さんに捨てられたの!?」とひかる。
「何だと!?」
「日本中選挙で飛び回ってるから。」と啓太。
「愛想着かされたんだー。」とひかる。
「何だと!?」
「図星!」とひかる。
「よくある話じゃねーかよ。」
「かわいそうに。」と啓太。
「よくある話って言ってんだろ!」
「でも娘さんが何しに来るって?」とひかる。
「わからん。
 もう近くに来てるらしい!」
「急にお父さんのことが恋しくなっちゃったんじゃないんですか?」と啓太。
「それはないでしょ!家庭を省みなかった父親ですよ。」とひかる。
「・・嫌な予感がしてきた。ドキドキしてきた・・」と韮沢。
「大丈夫ですか?」と啓太。
「あれ・・指先が痺れてきた・・」
「もう行きますよ、韮沢さん!」と啓太。
「・・行って来て。」
「行ってきてじゃ・・」

ビバリーヒリズドーナツ前のSPに連絡する檀原。
「総理の出発が遅れそうです。
 ちょっとしたアクシデントが起こってしまいまして。」

タンクトップ姿のままソファーに横になる韮沢。
「あー・・目が回る・・」
「はいすみません。すぐお願いします。」
啓太が電話で誰かに連絡を取る。
「娘さんが来るくらいで倒れなくても。」とひかる。
「今瑠美子先生呼んだんで。」と啓太。
「やめますか?何とかドーナッツ。」と郡司。
「ドーナッツは絶対行きますよ!」と啓太。
「でも、韮沢補佐官が、」と郡司。
「この人だったら大丈夫です。ね!」

インターホンが鳴る。
「娘さん!?」と啓太。
「早っ!」とひかる。
「待ってくれ。心の準備が・・」と韮沢。
「もう来ちゃったんだし・・」と啓太。
「私が行きましょう。」と郡司。
「あんた!!」と韮沢。

「おはようございます。」やって来たのは理香だった。
「本日のタイムテーブルを、総理にご説明にこられたようです。」と原。
「何か、問題が起こっていますか?」と理香。
「大げさなんだよ。あの補佐官は!」

「娘さん!?」と理香。
「きっと恐ろしいことをぶつける・・」と韮沢。
「絶対恨まれてるもんね!」とひかる。
「子どもって、グサってくる言葉言うじゃないですか。」と啓太。

そこへ、インターホンの音。
「お!」「娘さん!?」
「じゃあ、私が!」と郡司。
「あんた!」と韮沢。

次にやって来たのは、アメリカ通商代表のハリー・ビンガム(ニコラス・ペタス)!
「総理に、お会いしたいそうです。」と檀原。
「えーっ!?」と郡司。

ゴルフの練習場で練習をしていた百坂に、ビンガムが総理官邸に
突然現れたことを伝える郡司。
「どうしてうちに入れたんですか!」と百坂。
「追い返せるか!アメリカ通商代表だぞ!」

和室に通されたハリー・ビンガムと通訳(セイン・カミュ)を覗き込む
韮沢、理香、ひかる、啓太。
「あいつは大学フットボール全米ナンバー1、
 ローズボールで勝った元ノートルダム大学のディフェンス!
 クラッシャー・ビンガムと呼ばれて恐れられた男だ。」と韮沢。
「クラッシャー・・」とひかる。
「叩き潰す!」と韮沢。
「押しつぶす!」と理香。
「怖っ・・」と啓太。
「そして湾岸戦争で一人敵陣地に乗り込み、
 味方の捕虜20人を救出した上に、軍事施設を全て破壊して
 帰って来たそうだ!
 あくまで、噂だがな。」と韮沢。
「ランボーみたい・・」とひかる。
「いや・・ターミネーターよ!」と理香。
「それ、話作ってませんか?」と啓太。
「噂だ!」と韮沢。

ゴルフ練習場
「ビンガムに押し切られて総理が要求を飲んでしまったら、
 大変なことになりますよ。」と百坂。
「私が対応する。
 総理には一切喋らせない!」

ビバリーヒルズ・ドーナッツ前
「ビバリーヒルズ・ドーナッツ班。」とSP。
「総理の出発が更に遅れそうです。
 とんでもないアクシデントが起こってしまいまして。」と檀原。

ビンガムたちに手を震わせながらお茶を出すひかる。
「粗茶でございます。」
「・・ソチャ?」
「あ・・This is bad tea!」
「・・・bad tea??」
「あ・・・ハハ、ハハハ。グッバーイ!」

テーブルに体を隠し、和室を見つめる啓太たち。
「あの顔は・・完全に戦闘態勢だ。」と韮沢。
「僕は、何をされるんですか?」
「しっかりして下さい、総理!」と理香。
「突っ込んだ話になったら、私が答えますから。」と郡司。
いつの間にか一緒に並んでいた郡司に気づく啓太たち!

和室
「初めまして。朝倉です。」
「総理秘書官の、美山です。」
「同じく、総理秘書官の、郡司でございます。」
「すみません、こんな格好で。」と啓太。
ビンガムの言葉を郡司が訳して啓太に伝える。
「総理のご自宅に、しかも、休日にお伺いすることは、
 非常識であることは、重々、承知しております。
 お時間を取らせては申し訳ないので、早速本題に。」
「本題!?」と啓太。
「本題!?
 ・・総理は、適当に、頷いてて。」
郡司が口元を隠して呟く。。
「いや、だったら僕必要ないんじゃないんですか?」と啓太。
「逃げない!」と理香。
「でも、喋らないように。」と郡司。
「はい・・」
「どうぞ!」郡司がビンガムに言う。
「The goverment of United States of Ame・・」

その時、インターホンの音が鳴る。
「あ!韮沢さんの娘!」とひかる。
「え!?」飛び上がる韮沢。

「来ちゃった?」啓太が理香に聞く。
「総理!」と理香。
「どうぞ。」と郡司。
「The goverment of United States of Ame・・」

「何してんの!早く出て!」とひかる。
「待て!!」拒否する韮沢。

隣の部屋の騒ぎに困惑するビンガム。
「お気になさらずに。」
郡司の言葉に、もう1度話を切り出そうとするが、
韮沢を叱るひかるの声がまた中断させる。

「何言ってるの!自分の娘でしょう!」とひかる。
「だからビビってるんじゃないか。
 他人の娘だったらこんなにビビらねーや。
 いいから、あなたのパパは引っ越しましたとか死にましたとか
 言って、追い返してくれ!」
「えー、だってさっき電話してたじゃーん!!」

「Let them go first.」とビンガム。
「あちらを先に、どうぞと・・。」と郡司。
「え?」
「私はアポなしで来たんですから、後回しで結構ですと。」郡司が訳す。
「あ・・すみません。」「ごめんなさい。」「失礼します。」
啓太と理香が和室を出ていく。

「いらっしゃい!」玄関を覗き込む啓太。
「あ、先生・・。」
立っていたのは、瑠美子先生(堀内敬子)だった。
「韮沢補佐官の、診察にいらっしゃったそうです。」と檀原。
「あ・・」
「私をお呼びになったでしょう?」と瑠美子。
「はい。」
「お忘れになりました?」
「いえいえ!お願いします。」

韮沢を診察する瑠美子先生。
「血圧が高いわ。
 何か心臓に負担が掛かるようなことは?」
「娘さんが来るんで動揺中なんです。」と啓太。
「家庭を壊した後ろめたさに怯えているんです。」とひかる。
「あ、浮気!」と瑠美子。
「選挙でだ。」と韮沢。
「バカね、男って。」と瑠美子。
「選挙でだって言ってるんだ!」
「あら!血圧又上がった!」

和室
足の痺れに耐えながら啓太を待つ二人。

二人の様子をドアの隙間から覗き込む理香。
「目が・・血走ってる!」

「ビンガムは、何が何でも総理に詰めよる気だ!」
郡司が携帯で連絡を入れる。
「経済省と農水省の担当者も待機しています。
 情報が必要なら、いつでも連絡を。」
百坂ら秘書官は、官房長官室に集合していた。
「わかった。」
郡司が電話を切る。
「郡司さん。あの方は、総理と話したいって・・」と理香。
「これは、非常に難しい交渉です。
 正式な協議で決まった結論をひっくり返すわけにはいかん。
 しかし、感情的になってるビンガムを、これ以上怒らせると、
 今後の日米関係に問題が生じる。」
「もちろんわかってます。」
「朝倉総理に、外交問題が処理出来ると思いますか!?」
「あの、」
「私に、任せて下さい。」
「・・・」

官房長官室
「これから、本題に入るようです。」と百坂。
「大丈夫でしょうか。」と近藤。
「郡司さんは経産省のベテラン完了です。」と西。
「あの人が当番でよかった。不幸中の幸いですよ。」と百坂。
「美山君も、そこに?」と神林。
「おります。」と百坂。
「・・そうか。」

朝倉邸
ビンガムと通訳の前に座る郡司、啓太、理香。
「では、ビンガムさん、お話の続きを。」と郡司。
テーブルを叩くビンガム。驚く三人。
足をさする様子に、
「あ、足が痺れたんですか?」と啓太。
「どうぞ、くずして下さい。」と理香。
「すみません、気がつかなくて。」と郡司。
「Thank you.」足を崩すビンガムと通訳。
「じゃあ、お話の続きを。」と啓太。
「The goverment of United States of America」
そこでまた、インターホンの音。

「来た!」とひかる。
「娘だ・・」と韮沢。
「あら大変!」と瑠美子。

ビンガムがバンとテーブルを叩く。
「・・無視して、下さい。」と郡司。
「いやそりゃ・・無理でしょう・・」と啓太。
「Them first!」
「向こうを先に!」と郡司。
「・・すみません。」
「ごめんなさい!!」

「いらっしゃい・・」
玄関を覗き込むと、若い女性が立っていた。
「国会王子!」
「本物です。」と檀原。
「誰??」と啓太。

「俺の・・娘だ。」と韮沢。
「ナツコです!
 朝倉総理にお会いできるなんて嬉しいです!」とナツコ(上原美佐)。
「娘さんって小学生ぐらいって思ってました。」とひかる。
「僕も!」と啓太。「私も。」と理香。
「若いパパで嬉しいわね。」と瑠美子。
「別に。」
「・・・」
「・・・」

和室
「もうすぐですから。
 あ、どうぞ、お茶、飲んで下さい!」と郡司。
「No, thank you!」
「・・・」

リビング
「何で急に、電話してきたんだ。」
「ニュース見たんです。この人が補佐官になったって。
 びっくりしちゃった!
 この人選挙が大好きで、家に全然帰らなかったんです。
 ママと私に追い出されて、何やってるんだろうって思ってたら、
 総理補佐官だもの!
 人間失格でも補佐官になれるんですねー!」
「そうかもね。」と瑠美子。
「総理、そろそろ向こうに。」と理香。
「ですね。」二人が席を立とうとする。
「いてくれ!」と韮沢。
「親子水入らずの方がね!」とひかる。
「一人にすんな!」と韮沢。
「お大事に。」と瑠美子。
「先生も!」
「何ビビってんの?」
「・・・文句があるならさっさと言えよ。
 俺が政治の中枢で活躍してるのが気に入らないのか?」
「韮沢さん・・」と啓太。
「大して活躍してませんからね。」とひかる。
「一家の大黒柱になれなかったことが、日本の大黒柱になってるのが
 不満なんだろう!」
「なってませんから全然。」と理香。
「落ち着いて!」と啓太。
「結婚したいの。」とナツコ。
「・・・」「え!?」
「結婚したい人がいるの、私。」
「・・結婚!?」
「ママを、説得して。」
「なんだ、そういう話だったのか。」と韮沢。
「僕はなんかてっきり、」と啓太。
「修羅場が始まるのかと思った。」と理香。
「私も!」「良かった!」
「すごくいい人なの!絶対結婚したいの彼と!」
「どんな男だ?」
「ミュージシャン!」
「ミュージシャン!」と啓太たち。
「すっごく才能があるんです。
 良かったらみなさんもライブ見に来て下さい!」
「ライブ?どこで?」とひかる。
「渋谷!」
「渋谷のどこ?」と理香。
「ハチ公前!」
「ハチ公前!?」と韮沢。
「つまり・・」と瑠美子。
「ストリートミュージシャン!」と啓太。
「彼が売れるまで私が支えてあげるの!
 アルバイトでも何でもして!」
「そんなに急いで決めることはないんじゃないのか?」と韮沢。
「え!?」
「そいつが売れなかったらどうするんだ。」
「売れる絶対!」
「現実はそんな甘くないんだ!」
「・・・パパも、認めてくれないんだ。」
「正直に言う。大反対だ!」
「韮沢さん・・」と啓太。
「そんな頭ごなしに・・」とひかる。
「わかるけど。」と瑠美子。
「私も。」と理香。
「そんなヤツはな、自分の好きにやることしか考えてないんだ!
 世の中のことなんか何もわかってないんだよ!」
「何よ!自分は好き勝手やってきたくせに!」
「そんなのな、」
「大嫌い!!」
ナツコはそう言い、啓太の父親の書斎に篭って号泣!

「何で親父の書斎に入るんですか?」
「普通外に出ていくんじゃ?」と理香。
「ですよね!」と啓太。
「外はマスコミがいるから!」と瑠美子。
「さすが先生!」
「親子揃って変わってるなー。」とひかる。

ビバリーヒルズドーナッツ前
「ビバリーヒルズドーナッツ班!」とSP。

「総理の出発が、更に更に遅れそうです。
 展開予測不能なアクシデントが起こってしまいまして。」と檀原。

「おいナツコ!出てきなさい!ナツコ!」
「ナツコちゃん、出ておいで。」と啓太。
「お願い!閉じこもっても意味ないって。」と理香。

「無理ですよ。無理!」とひかる。
「完全に意地になってるから。」と瑠美子。

「書斎に鍵なんてかけるんだよ!」と韮沢。
「何で僕に言うんですか、それ・・。」

「何があったんですか!」と檀原。
「娘が立て篭もった。」
「立て篭もり!?」
「閉じこもったんでしょ。」と理香。
「引きこもったって言った方が。」と瑠璃子。
「この人は結婚に反対したんですよ。」とひかる。
「ナツコちゃん気持ちはわかるけど、」
「総理!立て篭もりは任せて下さい。
 みなさん下がって!」
檀原はそう言うと無線で連絡を取る。
「えー、ちょっとした立て篭もり発生。解除します。」
そしてドアの前に立ち、
「警察です。
 ここは総理のご自宅ですよ。
 洒落になりませんよ、立て篭もりは。」
「・・・・・」
「ダメじゃん!」とひかる。
「何やってんだ・・」と韮沢。
「泣き声も聞こえない。」とひかる。
「・・まさか!」と啓太。
「えー・・」
「いやだわ・・」と瑠璃子。
「えっ!?
 おいナツコ!バカな真似はよせ!!ナツコ!!」
ドアを壊しそうな勢いの韮沢を落ち着かせる啓太たち。
「中の様子がわかれば・・」
その言葉に、瑠璃子は聴診器を取り出し、ドアにつけて音を探る。
「聞こえますか!?」
「物音が・・」
瑠璃子の言葉にみんなドアにつけて耳を澄ます。
そこへ、突然の大きな物音!
ナツコが百科事典か何かをドアに投げつけたらしい。
「耳が・・」と瑠美子。

「ナツコ!出てこないとこのドア蹴破るぞ!」と韮沢。
「もし良かったら僕が話聞くんで!」と啓太。
「総理大臣が相談に乗ってくれるって!」と理香。
「いいなー!」とひかる。
「耳がーー!」と瑠美子。

和室では、ビンガムがとうとう怒り出す。
「ノーノーノーノーノー!
 和解なんかしておりません!」と郡司。

郡司と電話で話す百坂。
「まだいる!?」
「総理が交渉のテーブルにつかないから話が進まないんだよ。」
「どうして。」
「説明すると長くなる。
 掻い摘んで言うとな、女が立て篭もってるんだ。」
「は?総理の家で一体何が起こってるんです!」

「君。」と神林。
「はっ。」
「美山君に伝えてくれ。」

「官房長官が!?」と理香。
「美山さんは、すぐ、官邸に戻れと。」と郡司。
「だって今は・・」
「今後の対応を指示されるそうです。」
「今後のって・・。」

理香は不安を残しながら、官邸へと急ぐ。

「ナツコ。お前自分が何やってるのかわかってるのか?」と韮沢。
「もう認めたら?結婚。」とひかる。
「バカなこと言うな。」
「でも、相手のこと知らないのに勝手に決め付けるっていうのは
 良くない・・
 一度会って話してみたらどうですか?」と啓太。
「会ったら気に入っちゃったりして!」とひかる。
「案外いいヤツだったりするかもね!」と啓太。
「あり得ない!」と韮沢。

そこへ、誰かがやって来た。
見知らぬ若い男だ。
「誰?」檀原に聞く啓太。
「小柳ケンスケさん。
 韮沢補佐官の娘さんの、お相手だそうです。」
「お相手?」
「チェス!」とケンスケ(忍成修吾)。
「・・チェス。」

「ナツコの、父親だ。」
「チワッス。」
「チワッス!?」
「いやあの、体育会系の、部員が、よく使う言葉で・・」と啓太。
「そう!コンニチワー、が短くなって、」「チワッス!」とひかると瑠美子。
「一応敬語です。」と啓太。
「音楽やってるやつが何で体育会系なんだ!」
「ちわっす!」
「なんでちわっすなんだ!」
「色んな意味があるの。どうも、とか、そうです、とか。ね!」とひかる。
「チワッス。」
「・・・」

和室では、どれだけ待てばいいのかとビンガムが聞く。
「もう・・少しですから・・」と郡司。

「何しに来たんだお前。
 結婚を頼みに来たのか?
 娘のヒモになって、好き勝手にやるつもりだろ!」
「チガッス。」
「何!?」
「チガイヤス!」
「それしか喋れないんか、お前は!」
「彼女どこですか。」とケンスケ。
「あ!喋った!」とひかる。
「どこですか?」
「あそこの奥の部屋に。」と啓太。
「閉じこもって出て来ないの。」と瑠美子。
「僕行っています!」とケンスケ。
「今は誰が何と言おうと無駄だ。」と韮沢。
「総理が説得してもダメだったんだから。」とひかる。

ケンスケが書斎のドアに向かう。
「あいつも一緒に立て篭もるつもりじゃないだろうな?」と韮沢。
「まさか!」と啓太。

「ナツコー。」とケンスケ。

「あのヤロウ!娘を呼び捨てにしやがって!」

「もう出てこいよ。」とケンスケ。

「無理だって。」「無理!」とひかると瑠美子。

次の瞬間、書斎のドアが開く。
「出てきた!」瑠美子。と。
「嘘!!」

「ケンちゃん・・」
「みんなに迷惑かけちゃダメだろ。
 ちゃんと謝れよ。」
「・・ごめんなさい。」
「お前な、総理の家で大騒ぎして、今更謝ったって、」と韮沢。
「彼女のこと責めないで下さい。
 悪いのは僕なんですから。
 将来のことは、もう1度頭冷やして、二人でよく話し合ってから、
 改めて相談させていただきまs。
 でも・・僕は真剣です。」
「・・・」
「みなさん、ご迷惑をおかけしました。」
「ごめんなさい!」
二人はみんなに謝罪し、そして帰っていく。

「割といいヤツじゃんね。」と啓太。
「礼儀もなってるしね!」とひかる。
「意外と大人!」と瑠美子先生。
三人は韮沢と目が合う。
「チワっす。」と啓太。
「・・・」

玄関
「まだ許したわけじゃないからな。」と韮沢。
「ちわっす。」
「でも、聞きに来てくれるんでしょう?彼の歌。」
「・・・時間があったらな。」

「じゃあ、私はこれで。」と瑠美子。
「ありがとうございました!」と啓太。
「・・総理が仰ったとおりでしたね、韮沢さん。」
「え?」
「失礼します。」
「お疲れ様でした!」とひかる。

「良かったですね。」啓太が韮沢に言う。
「お前・・誰か待たせてるんじゃないのか!?」
「!!」

官房長官室
「こういうことは、いつか起こると思ってた。
 当の支持率を上げるために、あえて朝倉君を総理にしたんだ。
 当然リスクは、覚悟しなきゃいけない。
 アメリカ政府は知ってるよ。
 朝倉総理が、外交も経済も理解していない、政治の素人だと
 いうことを。」と神林。
「総理は、ビンガムから、無理な約束をさせられるだろう。
 君が考えなければならない問題は、朝倉君の今回の失態を、
 どう、フォローするか。」と近藤。
「あの・・おっしゃってる意味が、よくわからないんですが・・」と理香。
「わからない?」と近藤。
「・・・」

和室
「かなり起こっていらっしゃいますよね。
 いい加減待たされて。」と啓太。
「当然でしょう!」と郡司。
「本当にすみませんでした。お願いします。」
「私は、待たされたことを怒っているんではない。
 ほかの事で待ってるんだと。」郡司が訳す。
「え、なんだ。・・え?」
「アメリカ合衆国政府は・・
 今回の、日米構造協議の結果に、強い不満を持っています。
 我々は最重要の、同盟国であり、運命共同体です。
 にもかかわらず、我々の要求を日本は拒否しています。
 これは、大変な心外です。
 日本は、アメリカの農産物を、もっともっと、買うべきです。
 私にノーと言った官僚たちは、私を甘く見ています。
 私は、何としてもこの要求を通す覚悟で、日本に参りました。
 このまま、手ぶらで帰るつもりはありません。
 あなたは、日本の総理大臣です。
 あなたの判断で、今この場で、YESと、
 お答えいただきたい。」郡司が訳す。
「・・・」

官房長官室
「あの・・お言葉を返すようですが・・
 朝倉総理は、ちゃんとわかっていらっしゃいます。」と理香。
「何!?」と近藤。
「確かに今回の交渉は、担当官僚に任せていらっしゃいましたが、
 それは、向こうの要求を拒否するという判断に依存がなかったからです。
 違うと思われれば、きっと総理は、そう仰います。」

朝倉家
「いや、それは違うんじゃないんですか?ギンガムさん。
 そんな一方的な押し付けを、日本が飲むわけに・・行きません。」
と啓太。
「いやいや、総理!」郡司が慌てる。

「いいの?あんなこと言っちゃって。」ひかるが韮沢に聞く。

「総理は協議の内容をご存知ないでしょうから、説明を致します。
 我々は、日本側に、いくつかの、要求をしました。
 特に、強く主張したのは、第2章、農産物貿易、」
「ちょっと待って下さい。
 それ、日米構造協議の内容ですよね。
 それはわかってます。」
「はい?」
「だから、ご説明いただかなくても。」
「総理!何か、勘違いをされているのでは。」と郡司。
「本当に知ってます。」
「そこまで仰るんなら、お答え下さい。
 アメリカ通称代表部は、要求、第2章、農産物貿易、
 第十三項とは、何ですか?」郡司が訳す。
「・・十三項?」と啓太。

ドアに耳をつけて聞いていた韮沢とひかるが資料を取り出す。

「アメリカは日本に対し、飼料用穀物の輸入量の前年度50%アップを
 要求する。」と啓太。

「これだ!」「あった!」と韮沢とひかる。

「1993年の日米構造協議以来、アメリカが、継続して掲示している
 年度要求額は、1900億円。
 これに対し、2007年の輸入実績は、とうもろこし111万2千トンを
 はじめとする、総額、1251億4000万円に過ぎない。」

「合ってる!」とひかる。

「日本は、貿易不均衡是正の為にも、この要求を飲むべきであるって、
 いう感じの文章でしたよね、郡司さん。」と啓太。
「は・・はあ。」驚く郡司。

「完璧だ!」と韮沢。

官房長官室
「総理はご自宅で勉強されているんです。
 毎晩。
 1日も休まずに。
 今ごろはもう、総理とビンガムさんは、お話をされているかも
 しれません。」と理香。

朝倉邸
「この十三項に対する僕の答えは・・ノーです。
 いや、つまり、この交渉に当たった担当者の回答と、
 僕自身の回答は、一緒だと、思ってもらって結構です。」

官房長官室
「でも、心配はないと思います。
 総理ははっきりと、ご自分の考えを仰るでしょうから。」と理香。

朝倉邸
「今のお答えは、アメリカ合衆国とケンカになってもいい。
 そういう意味と、受け取ってよろしいんですか?」郡司が訳す。
「ビンガムさん。
 僕は、この国の利益を、守らないといけないんです。
 でもあなたは、ご自分の国の利益を考えていらっしゃいますよね。
 ぶつかるのは当然です。
 でも、この十三項の為に、ケンカをすることが、どちらかの国益に
 なるとは・・僕は思わないんですけど。
 でもそれでもやるというのなら・・引くわけにはいきません。」
「総理!!」と郡司。
「僕は内閣総理大臣です。
 日本の国民を守る責任があります。」
「・・・」
「あ・・すみません、今偉そうなこと言いましたけど。
 以前僕は小学校の教師をやっていたんです。
 去年は、5年生を受け持っていたんですけど、
 とにかく、よくケンカするんですよ。
 でも中には、陰湿なものとかがあって、
 そこから、いじめに繋がっちゃったりするんですけど、
 そういう問題が会った時には、僕は、子どもたちにこういう風に
 言ってました。
 考えようって。
 クラスメイトなんだから、気に入らないこととか納得できないことが
 あったら自分の言いたいことは、ちゃんと相手に言って、
 相手の言うことはちゃんと聞いて、
 それでお互いに、とことん考えようって。
 そうすれば、」
「分かり合える!」と郡司。
「いえ。
 相手と自分は違うんだ、ということに気づくんです。」
「・・・」
「同じ人間だと思っているから、ちょっと否定されただけで
 ムカついたり。
 誰か一人が別行動を取ったらなんだあいつって。
 そっからケンカとか、イジメが始まるんです。
 でも、同じ人間なんていないじゃないですか。
 みんな、考え方も事情も違う人間ですよね。
 だから僕は、子どもたちに、自分と相手は違うんだってことを
 理解して欲しかったんです。
 その上で、じゃあ、どういう言葉を使えば、
 自分の気持ちが、相手に伝わるのか。
 どうすれば相手を説得出来るのか。
 そこを考えろって言ってきました。
 外交も、同じだと思うんですよ。
 先ほど、ビンガムさんが仰ったとおり、
 僕達は同盟国です。
 でも、やっぱり違うんですよ、日本とアメリカは。 
 だから・・ビンガムさんが思っていることとか、
 言いたいことがあったら、全部、言って下さい。
 僕もそうしますから。
 日米構造協議は、今年で終わったわけじゃないですよね。
 だからこれから、もっともっと、とことん話し合いましょうよ。
 そうすればお互いが納得する答えがきっと見付かると思うんです。」
「・・・総理の、今日の予定・・」郡司が訳す。
「え?あ・・
 ビバリーヒルズドーナッツに。」
「ビバリーヒルズドーナッツ?
 ・・・あの美味しいドーナツがお食べになりたいのなら、
 早く行って、並ばなければなりませんね。」郡司が訳す。
「・・・ですよね!」
微笑みあう二人。
「May I?」お茶を飲もうとするビンガム。
「どうぞ!でも、New one!」
「No no no no! It's fine.」
お茶を味わうビンガムと秘書。

「Mr. Prime Minister.」
ビンガムが握手を求め、二人は固い握手をかわす。
「光栄です。」
「ありがとうございます!」

官房長官室
「美山君。」
「はい。」
「君は、朝倉君が総理の仕事をやっていけると言っているのかね?」
「もちろん、神林先生はじめ、みなさんのサポートは必要です。
 でも朝倉総理は、努力していらっしゃいます。」
「努力したぐらいで務まるほど、総理の仕事は甘くはないよ。」と近藤。
「それはわかっています。
 でも・・何かを、感じるんです。」
「は?」
「何ていうか・・あの人は、言葉を持っているんです。」
「どういう意味だ?」と近藤。
「最初の、福岡の選挙のときもそうだったし、
 総裁選の時のあのスピーチも。
 当たり前のことを言っているのに、あの人の口から聞くと、
 普段なら、鼻で笑っちゃうようなことも、なぜか、
 すっと胸には入ってくるんです。
 もし、私が感じていることが本当だったら、
 あの人は・・実はとても、政治家向きなのかもしれません。」
「美山君。君は彼が本物、」
神林がそう言いかけたとき、ドアがノックされ、百坂がやって来た。
「失礼します。
 今、郡司秘書官から連絡がありました。
 ビンガム通称代表がお帰りになられると。」
「え!?」
「今回の日米構造協議の結果を受け入れた上で、
 改めて交渉の機会をいただきたいと、仰っているそうです。」
「良かった!
 ・・すみませんでした。ベラベラ、喋ってしまって。
 失礼します。」
理香が、そして百坂が部屋を出ていく。

「とりあえず、大きな問題にならずに良かったですね。」と近藤。
「問題だよ。
 実に不愉快な問題だ!」

朝倉家
門の外までビンガム氏を見送る郡司。
「私が聞いていた情報は、間違っていた。
 どうやら我々は、厄介な交渉相手を持ってしまったようだ。
 あなた方は素晴らしいボスのしたで働けて、幸せですね。」
「Yes。」戸惑いながらもそう答える郡司。

こうして、ビンガム氏は帰っていった。

事務秘書官の部屋
「結局何もなかったということですか。」と秋山。
「まあね。」と西。
「郡司さんが上手くやってくれたんでしょう。」と秋山。
「そういうわけでも、なさそうなんだが・・」と百坂。
「では、私はお先に失礼します。」
理香が帰ろうとしたとの時、緊急の電話が入る。

ドーナッツ屋に向う支度をする啓太たち。
「早くしないと店が閉まる!
 郡司さんも行きますよ。」と啓太。
「はい。」
その時、郡司の携帯が鳴る。
「お待ちください!官邸からです!
 郡司です。
 少々お待ち下さい。
 総理!」
「はい、もしもし。」
「静岡県駿河湾沖で、竜巻が発生しました。」と理香。
「竜巻!?」
「少なくても10棟が倒壊し、1万世帯が停電しているようです。」
「わかりました。じゃ、すぐに現地に向かいます。」
電話を切る啓太。
「1万世帯が停電していて、倒壊しているところもあるみたいです。」
「え・・」と郡司。
「停電?懐中電灯だ!」と韮沢。
「ラジオも欲しい!」とひかる。
「じゃあすぐに手配して下さい。」と啓太。
「よしわかった!」
「郡司さん、行きますよ。」
「はい!」

官房長官室
「総理が、被災地に向かわれると。
 又勝手な判断を!いいんですか?」と近藤。
「総理が素早い対応をすれば、また支持率が上がる。
 いいじゃないか。
 それが、客寄せパンダの役割だ。」と神林。

啓太たちを乗せた車が自衛隊のヘリポートに到着する。
「ご苦労様です。
 被災地の現状は?」と啓太。
「停電は、15000世帯に。」
「じゃあ自衛隊に協力してもらって、懐中電灯を全世帯に配って下さい。
 それからラジオも。」と啓太。
「確認しましたが、懐中電灯の備蓄は、4600しかありません。」と秋山。
「だったら、スパーとかコンビニからかき集めて!
 被災者を不安にさせないことがまず第一なんです!」
「しかし・・」と秋山。
「しかし、急に言われましても、その、」と百坂。
「・・・いいから!言われたとおりに集めろ!!」
そう怒鳴ったのは、郡司だった。
「・・・あ!
 総理の指示ですから、お願いします!」と郡司。
「お願いします!」と啓太。

ヘリに向かう啓太に理香が駆け寄る。
「総理!」
「美山さん・・」
「これを。」理香がヘルメットを渡す。
「うぉ!」
「それも持っていって下さい。」
「行列は?」
「割り込みました・・」
「・・・行ってきます!」
「いってらっしゃい!」

ヘリの中
ヘルメットには、啓太が待ち望んでいたドーナッツが入っていた。
「郡司さんもどうぞ!」
「ありがとうございます!
 ・・・うん!美味い!」
「美味いっすね、これ!」
啓太を乗せたヘリが被災地へと飛んでいく。


※一部公式HPあらすじを引用しました。


冒頭、秘書官たちの会話で、秘書官の一人がわからなかった数字を
理香がスラスラと答えたのは、啓太と一緒に勉強をしていたから
だったのですね!

韮沢さんは妻と娘に見捨てられたようですが、
総理の補佐官となったことで、この家族も何か変わっていくのかな。
韮沢さんが家族の大切さに気づき、また家族と一緒に
暮らせるようになるといいですね。

理香の「総理大臣はわがまま言わない!!」に笑っちゃいました。
怒られるほどのわがままじゃないのに、ちょっと気の毒です。
理香と啓太のシーンが一番好きかな。

今回の朝倉総理の名言、
「いえ。
 相手と自分は違うんだ、ということに気づくんです。」
とことん話し合って、とことん考えれば、
郡司の言うように、分かり合える、と言おうとしたのではなく、
相手は自分とは違うということに気づく、ということ。
これは私にとって、新鮮な意見でした。
小学校の先生という職業が生かされてもいたし、
今回このシーンが心に残りました。 

被災地の人たちは、まず必要な懐中電灯とラジオを持って
駆けつけてくれた総理に、感動したでしょうね。
ここでは、被災地に向かう様子だけで総理の行動力を
伝えていました。
被災地での様子も見てみたかったですが、
この方が嘘っぽくならなくて良かったのかも。

前回の小野田さんに続いて、郡司さんも啓太の魅力にハマったよう。
こうやって毎回一人ずつ味方が増えていくのでしょうか。

神林先生のことを最初は心の奥底では啓太サポート派だと
思っていたのですが、どうやら啓太の活躍が面白くないご様子。
彼にも日本を思うからこその信念があるのでしょう。
この対決も楽しみです。

SP檀原さんの報告。
「総理の出発が遅れそうです。
 ちょっとしたアクシデントが起こってしまいまして。」
「総理の出発が更に遅れそうです。
 とんでもないアクシデントが起こってしまいまして。」
「総理の出発が、更に更に遅れそうです。
 展開予測不能なアクシデントが起こってしまいまして。」
「えー、ちょっとした立て篭もり発生。解除します。」
この報告、聞いているほうは何が起こったのか!?って
心配しちゃいそうですね。
檀原の、腕時計式の無線機に報告する仕草がツボです!

ビバリーヒルズドーナッツは、クリスピークリームドーナッツのこと
ですよね。
私は残念ながら並んで出来たてを食べたことはありませんが
人から頂いたところ、美味しかった〜!
そうそう、先日、職場近くでPRの為に無料で配っていました。
それも1箱ずつ!太っ腹〜!!




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キャスト

木村拓哉 … 朝倉啓太
深津絵里 … 美山理香
寺尾 聰 … 神林正一
加藤ローサ … 宮本ひかる
堀内敬子 … 月丘瑠美子(女医)
   ○
風間杜夫 … 近藤光輝 (神林の首席秘書)
   ○
   ○
西村雅彦 … 百坂哲也 (事務秘書官)財務省
平泉 成 … 郡司敏夫 (事務秘書官)経済省
矢島健一 … 西 誠二 (事務秘書官)外務省
鈴木浩介 … 秋山太郎勘助 (事務秘書官)警察庁

大倉孝二 … 檀原 段 (SP)
  ○
伊東四朗 … 鵜飼武彦   内閣総理大臣
(特別出演)
   ○
中村敦夫 … 小野田朝雄  幹事長
神山 繁 … 二瓶 栄   二瓶派会長
大林丈史 … 垣内達彦   外務大臣

石黒 賢 … 生方恒男
 … 高柳
 … 鴨志田

森重()秘書
朝倉昌也()啓太の兄
   ○
富司純子 … 朝倉貴江
阿部 寛 … 韮沢勝利


スタッフ
■演出
 澤田鎌作
■プロデュース
 後藤博幸
 清水一幸
■アソシエイトプロデュース
 石原 隆
■音楽
 延近輝之
■制作
 フジテレビドラマ制作センター
■制作著作
 フジテレビ


木村拓哉さんの主な出演作品



深津絵里さんの主な出演作品


08:59 | CM(5) | TB(8) | CHANGE | Edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
総理付SPの大倉孝二さんの役名は、槇原ではなく壇原ですよ。
第4話では壇原であっていたのに、第5話では槇原と書かれていたのが気になったので、コメントさせていただきました。
Posted by 読者 at 2008年06月10日 13:18
読者さん、ありがとうございます。
訂正させていただきました。
また気づいたことなどあればお知らせ下さい。
Posted by ちーず at 2008年06月10日 17:58
ちーずさんこんばんは、特別補佐官として紹介される韮沢の「総理がどんな人間か何をするのか、国民が何を期待するのか」の言葉に尽きます、ひとりの総理が決められることは少ないけれど透明感のあるリーダーの登場が必要な時です!韮沢の後ろにスッポリ隠れて横から顔を覗かせる啓太が可愛いです。「総理大臣は我侭言わない」と叱る理香は早くもかかあ天下の片鱗をみせていながらも、ちゃんと手配しているしっかり者ですね!

娘が来ると動揺する韮沢ですが、自分も小学生か中学生位だと思っていました〜ほったらかしにした娘に怒られると思っていた韮沢にはストリートミュージシャンとの結婚話もショックが大きかったでしょうね!欲をいえばチャライ彼氏を総理繋がりでDAIGOさんにしてくれればもっと笑えたかも!せめて鼻ピアスやタトゥーが入ってればな〜

粗茶をBADTEAと訳されたら飲めませんよね〜ガバメントから先に進めないビンガムも青い目の侍のペタスが足がしびれるのも面白い演出でした!

前半のドタバタに対して啓太とビンガムの交渉も見ごたえがありました、「相手と自分は違うと気づく」にはやられました〜郡司と同じで「分かり合える」が正解だと思った自分が後に続く啓太の考えに納得しました!同じ考えを押し付けようとするから
宗教戦争やテロが起るのかも!考え方を変える色々なことが見えてくるセリフでした、ビンガムもアメリカに届いた総理は政治を知らないという情報で押しかけて来たのでしょうが、ただの操り人形ではない事を知り本国にどんな報告をするのでしょうか!

郡司が怒鳴りヘリコプターの中で俯いていたのは、今まで何をしてきたのかと考えているようにみえました、本当のボスに出会えてこれから片腕になっていくのでしょうね!

理香がドーナツ屋で割りこんだ事を微妙な表情で受け止めた啓太が怒らなかったのが気になりますが、それ以上に嬉しかったのかな?

神林は裏から操ろうと考えていたのが本音みたいですね!来週更迭されるのは誰でしょうね?視聴率獲得のための戦略とはいえこれだけ面白かったら普通に11話くらい観たかったです!
Posted by けた at 2008年06月10日 20:00
ちーずさん、こんにちは。
わたしも「相手と自分は違うんだ、ということに気づくんです。」に感動しました。分かり合えるのが理想だろうけど、違いを受容しあうのが現実に即していますよね。戦争もテロも、秋葉での悪夢も、起こらなくて済みます。

ペタスはどう見てもSPですw
Posted by マンデリン at 2008年06月10日 22:02
地震被災地の皆さんは大変ですね!分断された場所や飲み水に困る人が出てくるはずなのに総理は動かないですね〜これから暗くなるのに情報収集だけか…パフォーマンスでもいいからテントや懐中電灯をかき集めて現場に行って陣頭指揮をとるとかすれば少しは見直されるのに、啓太のような行動力やリーダーシップがないですね!

ドラマにあまり関係ないコメント失礼しました!
Posted by けた at 2008年06月14日 16:17
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CHANGE 第5回 感想
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もしも土星の輪がドーナツだったら・・・(木村拓哉)ダイエットによろしくないっ。(深津絵里)
Excerpt: ・・・「割り込みはするけど善意はある」「特権を生かすも殺すも特権者しだい」でも良
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チェンジ CHANGE 第5話「総理休日の大事件」
Excerpt:  第5話「総理休日の大事件」
Weblog: Happy☆Lucky
Tracked: 2008-06-10 22:09

電子レンジで二人の距離を温め直し食べごろになる(CHANGE#5)
Excerpt: 『CHANGE』総理大臣はわがまま言わない!首席秘書官・美山理香@深津絵里は、今日もスッキリせっかくの休みだから、「スウィートドーナッツ」でも「クリスピー・クリーム・ドーナツ」でもなく「ビバリーヒルズ..
Weblog: |あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο
Tracked: 2008-06-10 23:09
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