2008年07月27日

ヤスコとケンジ 第3話

『爆走!お見合い作戦 涙の玉子焼き』

ケンジ(松岡昌宏)が叔母の文江(高橋惠子)の紹介で、なんと
お見合いをすることに。
ヤスコ(多部未華子)はそのことを早速エリカ(広末涼子)に報告する。
あまりのショックに卒倒するエリカ。
「ヤっさん!!エリカさんの気持ちしっていながら、
 何で止めてくれなかったんですか!?」とかおり(山口紗弥加) 。
「知らないうちに、叔母さんが話を進めてて・・。」
「お相手は、どんな人なの?」とエリカ。
「それが、まだ何も。」
「そう・・。」
「あんな野郎と見合いするなんてね、どうせドブスのチンチクリンですよ。」とかおり。
「かおり!!」
「すいませんでした!!」
「心配しないで下さい!
 あいつ、自分勝手だしがさつだし、相手の人が気に入るわけないですから!
 私、あいつと結婚出来るのは、エリカさんしかいないって信じてますから!」
「結婚!?ヤスコちゃん!!」
「頑張りましょう!」
「うん!」

「私と椿君が結ばれるためにも、
 そうなってもらわなきゃ困るの!!」
お見合い相手の愛(佐藤江梨子)は、美人でスタイル抜群、
おまけに料理上手らしい。
ケンジのことを気に入ったらしい愛の発言に焦るヤスコ。

学校 昼休み
「あの人・・本当にうちに来るのかな。
 あー、私とエリカさんの恋、大ピンチ!!」


そこへ、純(大倉 忠義)がやって来た。
「どうしたの?ため息なんかついて。」
「椿君・・」
「お兄さんお見合いしたんだって?」
「・・そんな柄じゃないんだけどね。
 話を持ってきたおばさんには、なぜか昔から頭が上がらなくて。」
「ふーん。」
「しかも、相手の人すごく美人で、素直な感じの人だった。」
「それ姉さんには言わない方がいいかもね。」
「私も、なんとなく、報告しづらくて。」
「ねえ、そのお弁当毎日沖さんが作ってるの?」
「あ・・うん。」
「すごいね!」
「・・もし良かったら、今度椿君の分も。」
せっかくいい雰囲気だったのに、特Aクラスの女子たちに邪魔をされ、
おまけに玉子焼きが焦げていると笑われてしまう。

ヤスコは家の中の様子を伺おうとするエリカに気づく。
お見合い相手のことを聞かれ、何とかごまかそうとするヤスコ。
「エリカさんの方が、100万倍素敵です!」
その時、愛が訪ねてくる。
その女性がケンジのお見合い相手だと知ったエリカはショックを受け・・。

ケーキを作ってきた愛に誘われ、エリカも家に上がると、
ケンジがエリカを怒鳴りつける。
「テメー!また仕事の邪魔しに来やがったのか!
 クソアマが何の用だ!」
その言葉にエリカ、豹変。
「テメーがアホみたいに見合いしたって言うから
 笑い飛ばしに来てやったんだよ!」
「飛ばせるもんなら飛ばしてみろや!」

愛の作った料理の美味しさに驚くヤスコ。
エリカも敵だということをすっかり忘れて食事に夢中。

ケンジは愛に衣装を着させ、新作漫画のデッサンを始める。
エリカも負けじと衣装を借りるが、渡されたのは恐竜の着ぐるみ。
「ガオー!」
「なかなかいいポーズだ、クソアマ。」
その言葉に嬉しそうに微笑むエリカ。

夜、食卓を囲むケンジ、ヤスコ、モス、アジダス。
「ヤスコさん!いつも言ってるじゃないですか!
 玉子焼きに醤油入れすぎなんですよ!しょっぱ過ぎます!」とモス。
「あ、愛さんに料理教わったらどうっすか?」とアジダス。
「うるさい!!受験生は忙しいの!
 作ってもらえるだけありがたいと思いなさいよ!」
ヤスコはそう言うと、食事をせずに部屋に行ってしまう。

フラワーショップ
「怪獣来て喜んでるなんて・・私ってバカよね。」落ち込むエリカ。
「・・・それだけ、あいつのこと思ってくれてるんですよね。」とヤスコ。
「そうっすよ!
 いくら相手が手ごわいからって、弱気になってちゃエリカさん
 らしくないっすよ!」とかおり。
「ありがとう・・。」
そこへ、愛が花を買いに来た。
「今日もケンジさんにお食事作りに行くんで、
 食卓にお花でも飾ろうかと思って。」
「勝負はまだ、始まったばかりだよ!」とかおり。
「でもエリカさん、以前ケンジさんに振られたんですよね?」
「・・・」
「どうしてそのことを。」とヤスコ。
「ずっと思い続けるなんて、ほんとご立派ですけど、
 10年も実らないんじゃ、もう腐ってるかもしれませんね。」
「・・・」
「腐ってなんかいませんよ。
 むしろ時間を重ねるごとに、純粋になっていると思う。」
そうエリカを庇ったのは弟の純だった。
「いずれにしろ、ケンジさんの心は私がいただきます。
 ヤスコちゃん、今日は特製チャーハンだから、
 早く帰ってきてね。」
愛が店を出ていく。

「エリカさん!あきらめちゃダメです!!」とヤスコ。
「・・・」
「もう一回、ちゃんと告白するんですよね!?
 10年前のけじめ付けるって。
 思い出してください!
 横綱みたいだったエリカさんが、必死にダイエットしていた頃の気持ちを!」
「・・・
 そうよ。あの頃、ケンジさんが振り向いてくれるなら、
 私死んでもいいって思ってた。
 落ち込んでいる場合じゃない。
 やるわ、私!!」

沖家
「つまり、勝負ってことですか?」と愛。
「そう!
 エリカさんとあなた、どちらの料理があいつを満足させられるのか。
 どっちの愛情が、より深いのか。
 そうですよね、エリカさん。」とヤスコ。
「負けた方が潔く身を引く。いい?」とエリカ。
「わかりました。受けて立ちましょう。」
火花を散らす二人。

「制限時間は、あいつらが、打ち合わせから戻る、6時までの30分!
 始め!」

手際よく野菜を切っていく愛子。

不器用に野菜を切っていくエリカ。
「・・料理は腕じゃない。
 ハートよ、ハート!」

「エリカさん・・頑張って!!」

午後6時。
二人はチャーハンを作り上げる。
「いつものように、完璧!」と愛。
「思い残すことはない。」とエリカ。

ヤスコはそれをケンジたちに持っていく。
隠れて結果を見守る愛とエリカ。
「2種類作ってみたの。どっちが美味しいかな。」
愛の作ったあんかけチャーハンを食べる三人。
モスとアジダスはそれを絶賛。ケンジも頷きながら食べる。
続いて、エリカのチャーハンを食べたケンジたち。
「・・・」
一口口に運んだあと、床にのた打ち回る。
「ケンジさん!どうしたの!?」エリカが駆け寄る。
「テメーの仕業か!!このクソまずいチャーハンは!!
 俺たち殺す気か!!
 さっさと出てけクソアマ!!」
「そんな言い方ないでしょ!
 エリカさんだって一生懸命作ったのよ!!」とヤスコ。
エリカが部屋を飛び出していく。
「待って!エリカさん・・」ヤスコが引き止める。
「・・・完敗よ。
 見たでしょ?
 彼女、美人で気も利いて、料理も上手で。
 ・・・ケンジさんに、相応しい人だもの。」
「でも、諦めるのはまだ・・」
「負けたら潔く身を引く。
 レディースの頭はってた女に、二言はあっちゃいけないの。」
エリカはそう言い立ち去るのだった。

その日の夜、沖家の調理器具をゴミ箱に捨てる愛。
「何してるんですか!?」とヤスコ。
「古くて痛んでるから、新しくしようと思って。」
「断りもなく勝手なことしないで下さい!」
「ケンジさんに少しでも美味しい食事を作ってあげたいの。」
ヤスコは愛からゴミ袋を奪い、自分の部屋へ。

ヤスコの部屋
「何が美味しい食事よ!ずうずしい!!」
悲しそうに呟くヤスコ。

カレーショップ
「どう?愛さん。
 こんなにいい縁談は二度とないわよ。」と文江。
「あの、おばさん・・」
「それに何度も言うようだけど、この縁談は、あなただけじゃなく
 ヤスコちゃんの為でもあるのよ。
 小さい頃から、炊事洗濯掃除とあの子一生懸命頑張ってきた。
 でもね、ヤスコちゃんだってもう、高3よ。
 将来のことを考える時間や、勉強する時間を与えてあげてほしいの。
 愛さんがいれば、ヤスコちゃんの手を煩わせることもないんだし。
 何なら、うちで預かったっていいのよ。」
「いえ。それだけはお断りします。」
「・・・ま、その話はまた、今度ゆっくり。
 それより、愛さんのこと前向きに考えてみて。
 じゃあね。」
「ありがとうございました。」
店を出ていく文江に深く頭を下げるケンジ。

「10年前受けた恩義の為に見合いね。お前らしいや。
 いっそのこと結婚しちゃえよ。」と店主・渋谷(嶋 大輔)。
「はい!?」
「でなきゃ、お前、一生妹離れなんか出来ないだろ。」
「妹離れなんかしなくていいです!
 俺は一生ヤスコを守るって決めたんですから!」
「でも、ヤスコちゃんだって、いずれは結婚して、
 お前の下を離れていく時がくるんだよ。」
「・・・」ケンジの手が震える。
「その時は寂しいだろ?見てらんねーよな。」
「・・・」

下校中のヤスコ。
「本当にあり得ない人なんだよね。
 いきなり人の家に上がりこんできて、あいつの世話焼いたり、
 勝手に調理器具買い換えたり!
 無神経にもほどがあるっつーの!」
「ヤスコ、お兄さん取られるのが寂しいの?」と友達。
「え・・まさか!」
「わかった。自分の居場所がなくなるのが不安なんだ。」
「そんなんじゃないわよ!
 ・・・ヤバ!!」

門限に間に合うようダッシュするヤスコ。
だが、3時ジャストに家に飛び込むが、兄は玄関にはいなかった。
いつもなら鬼のような形相で玄関で待っているのに。
玄関には綺麗に並べられたスリッパ。そして綺麗に飾られた花。
部屋に入っていくと、いつものちゃぶ台が、新しいテーブルに
取り替えられていた。
「ヤスコちゃん、お帰りなさい。
 ケンジさんたち、徹夜明けで寝てるみたい。」
愛がお手製のプリンをテーブルに並べていく。
「ちゃぶ台は?」
「え?」
「ちゃぶ台、どこにやったのよ!」
「あ、あの古くて汚いテーブルのこと?
 ゴミ出しの時に捨てようと思って、庭に出しておいたよ。」
ヤスコは庭に置かれたちゃぶ台を取りに行く。
「余計なことしないでよ!
 このちゃぶ台は、お父さんとお母さんが生きてた頃から
 使ってたものなのよ!」
「え・・」
「人んち勝手に上がりこんで、調子に乗るのもいい加減にしてよ!」
ヤスコはそう言うと、新しいテーブルを乱暴にどかす。
愛子の作ったプリンが床に落ちる。
「出てって!とっとと出てってよ!!」
そこへ、ケンジたちがやって来た。
「何大声出して騒いでる!」
「ヤスコちゃんは悪くないんです。
 大事なものだと知らずに、私が勝手に、ちゃぶ台捨てようとしたから。
 すみません・・。」と愛。
「ヤスコ。お前がやったのか。」床に落ちたプリンを見つめるケンジ。
「だったら何?」
「拾え!」
「嫌よ。」
「ヤスコ!!」
「・・・何でこの人の肩ばかり持つの?」
「俺は誰の味方もしてねー!」
「そんなにこの人が大事なら、さっさと結婚したら!?
 そしたら私も自由になれるし、この家だって出ていけるんだから!」
そう言い部屋を出ていくヤスコ。
「待てヤスコ!!ヤスコ!!」

沖家の廊下
立ち去るヤスコの腕を掴むケンジ。
「放して!」
その手を振りほどこうとしたヤスコの手が、ガラス窓を突き破り・・。
「ヤスコ!!」
ヤスコの腕から血が流れ落ちる。
「タオル持ってこい!!」
「はい!!」

文江が沖家にやってくる。
仏壇に手を合わせる文江。
「良かったわね。傷ついたのが顔じゃなくて。」
「・・・」
「もちろん、腕だから良かったってわけじゃないけど。
 まああの子も難しい年頃だから。
 実はね、あの子私のところにいろいろ相談に来てたの。」
「ヤスコが・・」とケンジ。
「女性にしか相談できない悩みってあるでしょ。
 まあ、母親代わりみたいなもんよ。」
「・・・」

部屋にいたヤスコは、一階に降りていく。

「私ね、あなたを責めてるわけじゃないのよ。
 むしろ、充分過ぎるほど頑張ってきたと思ってる。
 男手一つで、よくここまでヤスコちゃんを育て上げたわ。
 自分を犠牲にしてヤスコちゃんのことだけを考えて。
 でもね、あなたもそろそろ自分の幸せを考えてもいいんじゃない?」
「・・・」
「ケンジ君。
 あなたの人生は、ヤスコちゃんの為だけにあるんじゃないのよ。」
「・・・」

文江の言葉を聞いてしまったヤスコは・・。

翌朝
ヤスコの手には、大きなカバン。
「どうしたんですか!?そのカバン。」モスが聞く。
「しばらく、叔母さんのところに行こうと思って。
 受験勉強するのに、この家騒がしくて、
 あまり集中できないんだよね。
 それに、叔母さんの家なら家事もしなくて済むしね。」
「いや、だってヤスコちゃんいなかったらこの家、」とアジダス。
「私の代わりなら、ちゃんといるでしょう。」
そこへ愛がやって来た。
「私から電話して、みんなの面倒お願いしたの。」
「・・・」
「じゃあ、行ってきます。」
「・・・待てヤスコ。」とケンジ。
「・・・」
「お前もしかして・・」
「あんたの為じゃないから。
 その方が、私のためになるって・・・
 自分で決めたことだから。」
「・・・」
「じゃあね。」

文江の家は、大きくてとても立派な家。
嬉しそうにヤスコを出迎える文江。
「暫くの間、御世話になります。」
「夜中にいきなり電話するんだもの。びっくりしたわ。」
「すみません。」
「今夜一緒にご馳走作ろうか。」
「はい!!」

学校
担任がヤスコに住所変更届を渡す。
「これでお前も、のびのび高校生活送れるな。
 ぶっちゃけ、怖かったもんな!お前の兄さん!」
「・・・」

下校中、門限が遅れると慌てるヤスコ。

沖家では、ケンジがもうすぐ3時半になる時計を見つめて
イライラしていた。
玄関の戸が開く音に、ケンジが駆けつける。
「あら?お出迎え?」
それはヤスコではなく、編集者の星川優紀子(櫻井 淳子)だった。

公園を走るヤスコ。
「・・・そっか。
 もう関係ないんだ・・。」

沖家
「うーん、このネーム、形にはなってるけど、
 今ひとつキレがないわね。」と星川。
「・・・」
「ま、こんな状態じゃ無理ないか。
 お見合い相手は、沖家の家事を仕切ってるし、
 ヤスコちゃんは暫く家を空けるっていうし。」
「いや、それとこれとは関係ありません。」とケンジ。
「言っとくけど、私が納得しなければ、新作読みきりの連載は
 取り消すわよ。」
「・・・」

フラワーショップ椿
「家を出た!?」驚くエリカ。
「はい!」
「どういうこと!?」
「愛さん来てから、私のやることなくなっちゃったし。
 それに、自由になれるいい機会かな、と思って。」
「つー・・ことは・・。」とかおり。
「エリカさん。力になれなくて、本当に・・ごめんなさい。
 それじゃあ、また来ます。」
悲しそうにそう言い立ち去るヤスコ。
純がその後を追う。

「沖さん!」
「・・・」
「本当にもう・・お兄さんの所に戻らないの?」
「・・これからは門限がないから、カラオケだって行けるし、
 ショッピングだって映画だって、時間を気にせず楽しめる!
 ほら、椿君と一緒に、英会話学校だって!」
「だったらなんで、そんな寂しい顔してるの?」
「・・・」

沖家
愛が作った美味しい料理を食べるモスとアジダス。
料理は美味しいはずなのだが、なぜか元気がない。
ケンジは食事も取らずに仕事に熱中していた。

森口家
「このオムレツはね、中のクリームとチーズがポイントなの。」
「すごい!本格的!」
「せっかくこの家に来たんだから、いっぱい料理覚えてね。」
「はい!」
「玉子かき混ぜてくれる?」
「はい。」
玉子をかき混ぜながら、ヤスコはある日の出来事を思い出す。
「ヤスコちゃん、どうかした?」
「いえ・・何でもないです。」

それは、まだヤスコが小さかった頃・・。
(回想)
台所で玉子をかき混ぜるヤスコ。
醤油を沢山入れ、フライパンでそれを焼く。
「いただきまーす!!
 どれ?うん。」
「どう?美味しい?」とヤスコ。
「美味い!!」
「本当!?」
「うん!」
ヤスコも玉子焼きを食べてみる。
「しょっぱい!!
 お兄ちゃんいいよ、無理して食べなくて。」
「無理?何言ってんだ。
 ヤスコが始めて作ってくれた料理だぞ。」
「だけど・・」
「お兄ちゃんにとっちゃ、こんなご馳走はねーよ。」
ケンジの言葉にヤスコの笑顔が輝く。
「それにな、ヤスコ。
 二人で食べると二倍美味いだろ。」
「そっか!そうだよね!
 ・・でもやっぱりしょっぱい・・。」
「美味い!!うん!!」
(回想終わり)

文江は涙ぐむヤスコに気づき・・。

沖家
縁側に座りヤスコのことを思うケンジ。

学校から出てきたヤスコにモスとアジダスが声を掛ける。
「ヤスコさん!!」
「どうしたの?二人とも!」
「いやなんかちょっと顔見たくなって。」とアジダス。
「これ、忘れ物っす。」
モスが渡した紙袋の中には、『沖ヤスコ』と大きく名前が書かれた腹巻。
「腹巻っす。美味いもん食いすぎて腹壊してんじゃねーかなと思って。」
「あいつが持ってけって言ったの?」
「いや、総長は、そんな・・。
 自分らが勝手に。」
「・・そう。
 ・・あいつ、どうしてる?」
「いや・・それがヤスコちゃん出てってから・・飯もロクに喉、」
そう言いかけるアジダスの頭を叩くモス。
「三人で元気にやってますから、心配しないで下さい!」
「・・・」

沖家の門に手を置くヤスコ。
だが中に入ることが出来ず・・。

フラワーショップ椿
「これ、あいつに渡しておいて貰えませんか?
 ご飯、ロクに食べてないらしくて。
 ただ、私からってことは、内緒にしておいて下さい。」
ヤスコはエリカに紙袋を託し、店を出ていこうとする。
「待って。
 ・・・これ、二人にとって、大事なものなんだよね。」
「・・・」
「ヤスコちゃんの本当の気持ち、聞かせて。」
その言葉に、ヤスコはエリカの胸で号泣する。

エリカはヤスコの紙袋を手に沖家を訪ねていく。
純がエリカに付き添う。
「上がらせてもらうよ。」
「なんだキサマら!」とケンジ。
「・・・これ、食べて欲しい。」
「ふん。今度は下剤でも入れてきたか。」
「いいから、黙って食いな。」
「テメーが持ってきたものなんか食えるか!」
「あんたが!・・・これ食べるまでは、私は一歩も引かないよ!」
「今忙しいんだ。消えろ!」
「・・・」
エリカは紙袋をケンジの机に置き、そして膝を突く。
「頼む。頼みます!」
そう言い土下座するエリカ。
「・・・ちっ。」
ペンを置き、紙袋を開けるケンジ。
タッパの中には、黒くこげた玉子焼き。
ケンジはそれをしばし見つめると、口に運ぶ。
「・・・うめーな。
 やっぱりうめー。」
嬉しそうに微笑むエリカ。
「クソアマ。
 ・・・いろいろ面倒かけたな。」
ケンジから視線を外すエリカ。

その様子を見ていた愛は・・。

森口家
「ごめんなさい。
 本当は、嘘だったんです。
 ケンジさんのこと、気に入ったふりをしていただけなんです。」
「どういうこと?」と文江。
「前に付き合っていた彼氏に付きまとわれていて、
 別れ話を切り出しても、そのたびに暴力を振るわれて・・。」
「DV・・」とヤスコ。
「はじめは、優しい人だと思ったんですけど、
 ヤクザと繋がっているような、怪しい人で・・。
 だから、結婚話が進んでいるように見せかけたら、
 諦めてくれるかと思って。
 本当に、すみませんでした。」
そう言い家を出ていく愛を、ヤスコが追いかける。

「待って!愛さん。
 どうするんですか?これから。」
「私のことは、もう気にしないで。
 それから、ケンジさんが桜庭れいかだってことは、
 誰にも言いませんから。」
「そんなこと心配しているんじゃありません!」
二人の背後に車が停まり、強面の男たちが取り囲む。
「何なんですか、あなたたち・・」
「望月さん・・」と愛。
「見合いなんかで、俺が、諦めると思ったか?」
愛の頭を乱暴に掴む望月。愛が悲鳴を上げる。
「ちょっとやめて下さい!」
二人の悲鳴を聞きつけた文江は・・。

倉庫に囚われた愛とヤスコ。
「愛!
 俺と結婚すれば、君は、幸せになれるんだよ。
 お金には不自由しないし、毎日、美味しいものを、食べよう。」
「嫌!嫌よ!誰があんたなんかと!!」
愛の頬を叩く望月。
「愛さん・・」
「わがまま言ってんじゃねー!
 これ以上、何が不服だって言うんだ!」
「バッカじゃないの!」とヤスコ。
「あ?」
「あんたは、自分の気持ちを押し付けてるだけで、
 愛さんの幸せなんかこれっぽっちも考えちゃいない!
 あんたみたいなヤツと結婚しても、愛さんは絶対に幸せになれない!」
「何だと。こら!」
「あんた、知らないでしょう!
 自分の好きな人の為にご飯を作るのが、どれだけ幸せか!
 どんなに見た目が悪かろうと、
 どんなにしょっぱかろうと、
 美味しいって言ってくれる人と食べるご飯が、どんなに幸せか!」
「・・・生意気な口、利いてんじゃない!」
「やめて!!その子に手を出さないで!!」と愛。
その時、バイクの爆音が。
「お兄ちゃん・・」
「テメー触ったな!!
 俺の妹に障りやがったなぁぁ!!」
「やれ。」と望月。
ケンジは男たちを叩きのめしていく。
そこへ、エリカの運転する車が到着。
状況を把握すると、エリカはレディースの頃の血が騒ぎ、
男たちを蹴り飛ばしていく。

ヤスコと愛に駆け寄る純、文江、エリカ。
ケンジは逃げようとした望月を捕まえ・・頭突き!

「ったく!」ケンジがヤスコを睨みつける。
「ケンジさん、すみません、私、」
「いえ、謝らなきゃなんねーのは、こっちです。
 叔母さん、ヤスコを・・・うちに戻して下さい。」
「・・・」
「こいつがいないと、飯も美味くねーんです。
 それとやっぱり、今回の話は、なかったことにして下さい。」
「・・・」
「俺の家族は、こいつ一人で充分です。
 だから、俺は誰とも結婚しません!」
その言葉にショックを受けるエリカ。
「あなたのことだから、一度言ったら聞かないでしょう。」
「すみません・・。」
「あの、叔母さん。」とヤスコ。
「ケンカしたら、またいつでもいらっしゃい。」
「はい!」
「良かったね、戻れて。」と純。
「うん!」
「近づくんじゃねー、小僧!!」
「結婚しない・・結婚・・しな・・」
あまりのショックに卒倒するエリカ。
「エリカさん!!」「姉さん!!」

沖家の朝食
「なんだこれ、しょっぺー!
 ヤスコちゃん叔母さんちで何習ってきたんですか!」
「これじゃ黒薔薇のエリカの味ですよ!」
ヤスコの玉子焼きに文句を言うアジダスとモス。
「どんな味よ・・」
「米も固いな・・。」とケンジ。
「よく噛めばいいでしょ!
 ていうか私と一緒なら何だって美味しいんでしょ!」
「ものには限度ってもんがあるだろう!」
「愛さんの料理食いてーな。」とモス。
「ほんと、奇跡の味でしたね。」とアジダス。
「うるさい!文句あるなら食べなくていいわよ!」
「すみません。」
ふとカレンダーを見つめるヤスコ。
「・・・ヤスコ。来週の墓参り、花買っておけよ。」
「わかってる。」
「・・・」黙り込むモスとアジダス。

「今年もまた、あの日がやってくる。」


※一部公式HPあらすじを引用しました。


愛という女性の出現で、ヤスコの本心を見ることが出来ました。

思い出の玉子焼き。
大切な誰かに美味しいと言ってもらえる喜び。
大きくなってからは兄のことを鬱陶しがってばかりのヤスコでしたが、
今でも小さい頃と同じ様に、ケンジのことが大好きでした。

文江はヤスコを自分の家に預かりたいと願っているようです。
なぜ、ヤスコだけを?
もしかして、ヤスコとケンジは本当の兄妹じゃないのでしょうか。

今回は、ヤスコのケンジへの思いが描かれていて
そこが良かったです。
ヤスコが倉庫に囚われて、それをケンジが救い出すというシーンは
無くても充分ストーリーが成り立つと思います。
囚われたヤスコが怯えることなく正義感が主張されるのは好きなんですが、
毎回だと飽きられてしまいそうで心配です。



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主 題 歌
「雨傘」 TOKIO



「ヤスコとケンジ」多部未華子さん着用モデル





キャスト

沖 ケンジ(松岡 昌宏)
椿 エリカ(広末 涼子)
沖 ヤスコ(多部未華子)
椿   純(大倉 忠義)(関ジャニ∞)

宮園かおり(山口紗弥加)
モ  ス(内山 信二)
アジダス(渡部 豪太)

亜  紀(東 亜優)
千  里(江頭 由衣)

真行寺ひよこ(小嶋 陽菜)
留  美(西田奈津美)
あ や め(松本 華奈)

青  田(RIKIYA)
赤  川(HIRO)(安田大サーカス)

渋谷  勝(嶋  大輔)
星川優紀子(櫻井 淳子)
森口文江(高橋惠子)

スタッフ

脚  本
山浦 雅大 ほか

演  出
大谷 太郎
長沼 誠

プロデューサー
荻野 哲弘(日本テレビ)
千葉 行利(ケイ ファクトリー)
三田真奈美(PPM)

音  楽
大島ミチル

主 題 歌
「雨傘」 TOKIO
作詞/作曲 椎名林檎
(ジェイ・ストーム)

制作協力
ケイ ファクトリー

企画協力
P P M

製作著作
日本テレビ


松岡 昌宏さんの主な出演作品




広末 涼子さんの主な出演作品



多部未華子さんの主な出演作品


この記事へのコメント
ちーずさんレビューお疲れ様です♪

回想シーンいいですよね、すごく好きです

着ぐるみエリカ可愛かったw

確かに倉庫シーンはいらないなぁと思うのが本音です
Posted by 麻由 at 2008年07月27日 12:35
今期一番気楽に見られるドラマですね。
明日は日曜だぁ〜と思いながら、ビールを飲みながら、見てます。最高です。麻由さんと同様、回想シーンがいいですね。(「正義の味方」の回想シーンも面白いんですよね。)毎回の倉庫シーン・・・日テレは「ごくせん」の高視聴率の秘密がそこにあったと分析してるんですかね?もうちょっと工夫がほしいです。
Posted by マンデリン at 2008年07月27日 18:20
ちーずさんこんばんは、愛はヤスコの卵焼きを美味しそうに食べるケンジをみて諦めた様にみえました、望月のDVは本当でしたがケンジを寂しそうに見つめたのは愛し始めていたからかな?

初回ではスプーンを揚げたりしたけど、のた打ち回るほど不味いチャーハンを作る様には見えなかったけど…愛との対決やケンジに食べてもらう事で焦ったのかな?

麻由さんも書いていましたがヤスコとケンジの回想シーンはいいですね!ケンジを信用しきっているヤスコにそれに応えてしょっぱい卵焼きを美味しいとたべるケンジの思いやりには暖かさを感じます!

ヤスコを助け出すお約束もケンジの元暴走族総長なのでハズせないのかな?意外とスッキリするし今回の「俺の妹に触ったな〜!」笑えました!毎回ヤスコが転ぶシーンとともに観る方は安心できるのかもしれませんね!
Posted by けた at 2008年07月27日 19:22
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ヤスコとケンジ 第3話 「爆走!お見合い作戦涙の玉子焼」
Excerpt: 叔母の文江(高橋恵子)の紹介で見合いをすることになるケンジ(松岡昌宏)。どうせ、ドブスのちんちくりんだと、たかをくくるが、容姿端麗、料理も得意な愛(佐藤江梨子)だった。<br />
Weblog: テレビお気楽日記
Tracked: 2008-07-27 19:12

ヤスコとケンジ 第3回 感想
Excerpt: 『爆走!お見合い作戦 涙の玉子焼』
Weblog: ぐ〜たらにっき
Tracked: 2008-07-27 20:53

今回はイマイチでした… ヤスコとケンジ
Excerpt: ゲストに佐藤江梨子ちゃんが出演<br /><br />松岡くんのお見合い相手として佐藤江梨子ちゃんが登場。 あいかわらず背が大きい。 多部ちゃんと並ぶと、本当に大人と子供って感じ。 その江梨子ちゃんが家にあがりこみ、多部ちゃ..
Weblog: カネハトキナリ〜勝手に予想とランキング〜
Tracked: 2008-07-28 00:02
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