04月期ドラマ視聴&レビュー予定

月21:00【ガリレオ】フジ
火22:00【第二楽章】NHK
火22:00【幽(かす)かな彼女】フジ
水21:00【雲の階段】テレ朝
水22:00【家族ゲーム】フジ
木21:00【ダブルス〜二人の刑事】テレ朝
木21:00【潜入探偵トカゲ】TBS
木22:00【ラスト・シンデレラ】フジ
木23:58【でたらめヒーロー】日テレ
金22:00【TAKEFIVE〜俺たちは愛を盗めるか〜】TBS
金23:15【お天気お姉さん】テレ朝
土21:00【35歳の高校生】日テレ
土23:10【間違われちゃった男】フジ
日21:00【空飛ぶ広報室】TBS

★=録画&レビュー ☆=録画 ◎=視聴 △=見られる時


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1.水21:00【雲の階段】テレ朝
1.水22:00【家族ゲーム】フジ
3.日21:00【空飛ぶ広報室】TBS
3.金22:00【TAKEFIVE〜俺たちは愛を盗めるか〜】TBS
5.月21:00【ガリレオ】フジ
5.火22:00【幽(かす)かな彼女】フジ
5.木21:00【潜入探偵トカゲ】TBS
8.金23:15【お天気お姉さん】テレ朝
8.木23:58【でたらめヒーロー】日テレ
8.土21:00【35歳の高校生】日テレ
11.火22:00【第二楽章】NHK
11.木21:00【ダブルス〜二人の刑事】テレ朝
11.木22:00【ラスト・シンデレラ】フジ
11.土23:10【間違われちゃった男】フジ




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2008年07月28日

Tomorrow 第4話

『加害者と被害者−人生最期の病院』

遠藤(緒川たまき)の調べにより、航平(竹野内 豊) が医療ミスによって
死なせてしまったのは、愛子(菅野美穂)の母親であったことが明らかになる。
それを知った航平は、愛子のことを意識するあまりまともに
顔を見ることができないでいた。

そんな中、病院では新たな問題が起こる。
紗綾が金にならない長期入院患者を全員退院させると言い出したのだ!
騒然となる病院内。
長期入院患者の一人に、夫を亡くし他に介護してくれる家族のいない
河原のぶ子 (佐々木すみ江) は絶対に退院しないと言ってきかない。

会議室
遠藤が看護師長(エド・はるみ)と蓮見洋治(陣内孝則)に言う。
「この病院には無駄な患者が多すぎますね。」
「無駄な?」と師長。
「長期入院患者。
 とくに、いわゆる社会的入院患者は全員、今週中に退院させる
 ことにしました。」
「社会的入院患者?」と蓮見副市長。
「病院にいる必要はないのに、個人的事情で退院しない患者のことです。
 高齢化社会ですから、一人暮らしのお年寄りや、
 自宅で介護できない場合、病院に預けっぱなしということが
 結構多いんです。」
「でも先生。置いているだけでお金になるなら、何も無理に退院
 させる必要はないんじゃないですか?」と蓮見。
「単価の安い患者はいりません。
 ちまちま点数を稼いだって、30億の赤字は永遠に解消できませんよ。
 師長、いいですね。」
「・・・」ナースステーションに入院患者の家族が詰め寄せる。
「本当に困るんだよ!うちは共働きだし、
 リハビリの面倒なんて見られないんだから!」
「あの、ご事情はわかりますけど、ある程度回復された患者さんは、
 ご自宅からリハビリに通っていただかないと。」と看護師。
「その送り迎えが出来ねーから頼んでんだろ!
 どうしても追い出すつもりかよ!!」

航平は、廊下を伝い歩きするのぶ子に声を掛ける。
「河原さん、どうされました?」
「うん、別に。どうもしないよ。」
のぶ子を病室に送る航平。
同室の患者が退院の準備をしていた。
「あら!あんた、退院すんの?」とのぶ子。
「こんな体で帰ったってね、迷惑なだけなんだけど。」
「だったらさ、私みたいに退院しないって頑張りなよ。」

その患者の孫がやって来た。
「おばあちゃん!!おうち帰ろう!」
「ありがとね。」
患者の幸せそうな様子に寂しそうに離れていくのぶ子。

遠藤に食いかかる愛子。
「河原さんは去年ご主人を亡くされて、一人暮らしなんです!
 他にご家族もいないし、介護をしてくれる人がいないんです! 
 せめて今後の生活の目処がつくまで、退院を待って下さい!」
「病院は老人ホームではありません。」
「わかりますけど!
 もし、ご自分の親を、老人ホームに入れるお金もなかったら、」
「諦めるわね。」
「・・・」
「お金がないなら、どんなに不自由でも我慢するしかない。
 お金があるなら、日本で一番設備のいい老人ホームに入れる。」
「・・・本当に先生の住んでいる世界では、お金は万能なんですね。
 そのうち死んだ人間も生き返るかも!」
「・・・そうね。」
「・・・」

「遠藤先生。」航平がやって来た。
「・・まだ何か用があるの?」遠藤が愛子に言う。
「・・・失礼します。」愛子は航平に会釈をして立ち去る。

「何なの?」
「305号室の河原さんですが、退院はもう少し様子を見た方が
 いいんじゃないでしょうか。」
「あの患者はもう半年も入院しているのよ。
 大腿骨頚部骨折の場合、杖をついた歩行が可能になった時点で
 退院させるのが普通でしょ。」
「はい。
 でも心臓が弱ってきているのが心配なんです。」
「心臓疾患で入院させる必要があるってこと?」
「いえ、そこまでは。」
「・・・人のことはともかく、自分はどうするか決めたの?」
「・・・」
「あなたこの間、医療ミスを背負って医者としてやっていく
 覚悟があるって言ってたけど、
 自分が死なせた患者の娘と、同じ職場で働けるの?」
「・・・」
「迷ってるのなら辞めなさい。
 そんな状態でいられたら迷惑よ。」
「・・・」

ナースステーション
「社会的入院患者は、国の医療費を圧迫して、問題になっている。」
と片岡医師(田中 実)。
「ふーーん。片岡先生は遠藤派ですか。」と看護師。
「何だよ・・遠藤派って・・。」
「片岡先生の仰る通りよ。
 長期入院は、患者さんにとっても決していい事じゃない。」と師長。
「でも遠藤先生は、患者さんの為を思っているわけじゃ
 ないじゃないですか。
 ただ儲からない患者だから、」と愛子。
「それは私達が口を出すことじゃない。
 患者さんは他にも沢山いるのよ。
 特定の人に関わらず、適正な距離間を保つように
 心がけること。
 先生方もお仕事に戻って下さい。
 あなた方も。田中も。いいわね。」
「・・・」

「結局、患者さんの味方は森山先生だけか。」と看護師。
「いや、だけって・・俺は!?」と薮内(六角慎司)。

そこへ航平がやって来た。
愛子は航平にカルテを渡すが、彼が自分を見ようとしないことに
気づいていた。

七海の病室
「なーんか変なんだよなー。」と愛子。
「何が?」
「森山先生、朝から私の顔まともに見ない気がする。」
「嘘!それって、意識してるってこと!?好きってこと!?」
「何その反応!もしかしてマジなわけ!?」
「マジなわけ・・かも!!」
「アハハ。やだ!年いくつ離れてると思ってんのよー。」

同室のマコト (沢木ルカ)と一緒にトランプをして遊ぶのぶ子。
のぶ子のベッドの脇には、お位牌が置いてある。
「おばあちゃんさ、病院にいていいことになった?」マコトが聞く。
「・・・どうせ、追い出されるんだろうけどね。
 ・・どうしたの?」
「ううん・・。」

ある日、マコトが病院の階段から落ちて怪我をする。

マコトの診察をする航平。
「右ひじの打撲と左足首の捻挫だな。
 骨折はしてない。
 念のため頭部のCTを撮っておけば大丈夫だろう。」
「あの、あいつ、わざと落ちたような気がするんですけど。」と看護師。
「え・・」
「躓いたようには見えなかったし、誰かに押されたわけでもないよな。」
「・・・」
「そうなの?」と愛子。
「だって・・怪我すればここにいられると思って・・。
 僕、もう病気治ってるから・・。
 病院にいられなくなったら、行くとこないから・・。」

ナースステーション
「確かにマコトはもう退院できる状態なんだ。
 軽い小児喘息で入院してきたんだが、
 病状も安定しているしな。」と片岡。
「じゃあ何で入院しているんですか?」と航平。
「マコトも、河原さんと同じで・・帰る場所がないんです。
 あの子は、母親しかいないんですけど、
 入院中に、夜逃げしちゃって・・一人ぼっちなんです。」と愛子。
「ま、でも、いつまでもこうしているわけにはいかない。
 学校のことだってあるし。」
「はい。」

そこへ、のぶ子がやって来た。
「お話中悪いけどね、明日、退院することにしたから。」
「どうして!?あんなに退院しないって言ってたのに。」と愛子。
「患者を追い出すような病院、こっちから願い下げだ!」
「河原さん!」
「手続き頼んだわよ。」と遠藤。
「ちょっと待って下さい!河原さんに何言ったんですか!?」
「怪我が治った患者が退院して何がおかしいの?」
「田中!やめなさい。」と師長。
「・・・」

のぶ子が退院していく。
「お大事にして下さい。」看護師が花束を渡す。
「河原さん、退院をしても週に2回は必ずリハビリに来て下さいね。
 家でも座りっぱなしじゃなくて、なるべく歩くようにして。」と航平。
「はいはい。
 口だけ親切にお世話さま。」
「ダメですよ。近所の人にはそんな風に言ったら。
 みんなに愛される年寄りになって、助けてもらわないと。」と愛子。
「大きなお世話だよ。はい、さようなら!」

「遠藤先生ほんと冷たいよね・・。」
「今日も、セレブ患者の手術だって!」と看護師たち。
「あー、もう、聞きたくない!」と愛子。

遠藤は、その専門病院のある病室にいた。
そこへ、院長がやって来る。
「来てたのか。」
「院長。」
「市民病院も忙しいんだろう。」
「大丈夫です。」
「・・・もうそろそろ・・いいんじゃないか?」
「え?」
「これは同じ医者同士として話をするんだが・・
 これ以上延命しても、お母さんが回復する見込みはない。」
「・・・」
「月50万かけて命を繋いでも、奇跡は起こらないよ。」
「奇跡が起こるかどうかは、私が決めます。」

病室の前を通りがかった航平に、七海が声をかける。
「森山先生!ちょうど良かった!
 美味しいお菓子があるんですよ。来て下さい!」

「美味しいでしょ?」
「うん。」
「森山先生、何かありました?
 姉が心配していましたよ。先生の様子が変だって。
 顔を、まともに見てくれないって。」
「・・・」
航平は、部屋に飾られた写真に気がつく。
七海、愛子、そして母親の写真・・。
「母です。
 実は、私が弁護士になろうと思ったのって、母の為なんです。
 森山先生だから言いますけど・・
 私の母親、大学病院に殺されたんです。
 8年前、医療ミスで。」
「・・・」

病室に入ろうとした愛子は、七海の話に姿を隠す。

「姉は、病院を訴えようとしたんです。
 丁度系列の大学病院に就職が決まってて。
 訴えるなら、この世界にいられなくなるぞって。
 姉は・・私を育てるために、諦めたんです・・。
 いつか・・母を殺した医者を訴えてやりたい・・。
 だから私、絶対に弁護士になりたいんです。」
「・・・」

病室を出た航平は、愛子に気づき・・。

廊下を並んで歩く二人。
「知らなかった。あんなこと考えてたなんて・・。
 バカだよね。医者なんか訴えたって、勝てるわけないのに。」
「それだけ、相手が憎いってことだろう。」
「だけどどうしようもないじゃない。 
 私達がいくらもがいたって、相手は、自分のみを守るためなら
 なんだってする医者なんだよ。」
「・・・」
「ごめんなさい。医者のあなたに言うことじゃないよね。
 怒った?」
「怒ってないよ。」
「じゃあ何!?」
「・・・」
「・・・もしかして、私のこと、避けてる?」
「何でもない。」
「・・・」

一人になった航平は、8年前のことを思い起こす。
「これは・・不幸な事故だよ森山君。
 患者の家族にも、訴訟を起こさないように、手は打った。
 君も、忘れることだ。」
「事故ではありません。医療ミスです。」
「黙りなさい。
 君はこの病院に、泥を塗るつもりか?」

海を見つめて考え込む航平・・。

病院
待合室でマコトが考え込んでいる。
「マコト・・どうした?」愛子が声をかける。
「・・・」
「どこか痛い?」
首を横に振るマコト。
「大丈夫だよ。誰もマコトのこと追い出したりしないから。」
「代わりに・・おばあちゃんが追い出された。」
「え?」
「おばあちゃん、遠藤先生に頼んでた。」
「何を?」

町をバイクでゆっくり走る航平。
その時、のぶ子の姿を見かけて声をかける。
「河原さん。」
「ナンパは、お断りだよ!」
「あれ?
 まだ帰ってなかったんですか。」
「久し振りのシャバを楽しんでた。」
「そろそろ帰りましょう。
 長く入院していて体力落ちていますから。」
「大きなお世話だよ。」
「荷物だってそんなにあるし。
 ご自宅まで送っていきますよ。」
「いらないって言ってんだろ、しつこいね。」
その時のぶ子は倒れそうになり・・。

航平の家
「まだ苦しいですか?」
「平気だって言ったろ。」
「無理しちゃダメですよ。
 シャバに出たら、ゆっくり体を慣らしていかないと。」
「はいはい。」
のぶ子は部屋に飾られた写真に気づく。
「あんたが撮ったのかい?」
「ええ。」
そのうちの1枚、海の写真を見つめるのぶ子。
「その写真は、ここの港で撮ったんですよ。3年ぐらい前に。」
「・・風景写真ばっかだね。
 いい年して、彼女の写真ぐらいないのかね。」
「お茶入れてきます。」
「あんた・・家族は?」
「父が転勤でイギリスにいます。」
「それじゃあ一人かい。私と同じだね・・。
 あんた、東京の医者だったんだろ?
 何でこんな田舎に住み着いてんだよ。
 あっちで何かやらかして来たの?」
「・・・」
「図星かい。」
「お茶どうぞ。」
「ありがと。」
「・・・いろいろあって。
 ちょうど僕、1年ぐらいオートバイであちこち放浪していた時が
 あったんですよ。
 で、丁度ここの町を通りがかった時、バイクが壊れちゃって。
 直すのに2週間も掛かるって言われて・・
 待ってたら、7年も経っていました。」
「竜宮城じゃあるまいし。」のぶ子が笑う。
「でもね、ここに来たのは間違いだったのかもしれません。
 僕はね、ここにいちゃいけない人間なんですよ。」
「・・何甘ったれたこと言ってんだい。
 人間はどこで生きるかじゃなくて、どう生きるか。
 それが大事だろ。 
 ・・って、死んだ亭主が言ってたよ。
 私はね・・子どもが出来なくてさ。
 嫌なことがいっぱいあって、どっかに、飛び出したかったんだよね。
 でもそういう時は、朝日を見る。
 朝日に負けないようにちゃんと生きろって、
 いっつも亭主に言われてさ。」
「・・・それで、その写真見てたんですか?」
「朝日ってーのは不思議だね。
 まじないでも掛かったみたいに、
 とりあえず、頑張るかって思っちまう。
 あんたもさ・・何があったか知らないけど、
 一度はここで、医者になってやり直そうって思えたんだろ?
 だったらさ、その時の気持ちを思い出して、
 逃げずに踏ん張りなさいよ!」

「河原さん、そこにいたんですか!?」愛子が電話で聞く。
「1時間ぐらい前に帰ったよ。」と航平。
「帰ったって?家に?」
「多分。どうした?」
「河原さんが急に退院するって言い出したのって、
 マコトの為だったの。」
「え?」
「自分は出ていくから、マコトはここに置いてくれって、
 遠藤先生に頼んだんだって。」

のぶ子のアパートを訪ねる航平。
「河原さんには出てってもらったよ。
 入院費が大変だとかで、家賃滞納されてさ。
 冗談じゃないよ。」と大家。

ナースステーション
「追い出されてた!?」と愛子。
「ああ。荷物も全部捨ててくれって言ってたらしい。」と航平。
「嘘・・家もお金もないってこと!?」
「とにかく、探そう!」と愛子。
「でも・・どこを探すんですか?」
「・・どこでもいいから、手当たり次第!」
「あ・・灯台。」と航平。
「え?」
「うちにいる時に、ずっと灯台の写真を見てたんだ。
 朝日をバックに撮ったやつ。」
「もしかしてそこに?」
「ちょっと、見にいってきます。」
「私も仕事終わったら行きます!
 麻衣、矢嶋会長に電話して。
 商店街の人にも探してもらおう。」
「はい!」
「私も手がかりを調べてみます。」と仙道(岸部一徳)。
「お願いします!」
「何の騒ぎ!?」遠藤がやって来た。

雨の中、灯台周辺をのぶ子がいないか探す航平。

ナースステーション
「この病院は一体どうなっているの!?
 たかが1日患者と連絡が取れないだけで大騒ぎして。」と遠藤。
「申し訳ありません。」と師長。
「アパートを解約していたからどうだっていうの。
 どこかほかに引越しを決めていただけの話でしょ。」
「家賃も滞納して追い出された人が、
 新しく部屋を借りれるとは思えません。」と愛子。
「仮にそうだとしても、病院が管理する問題じゃないわね。」
「マコトをここに置いておく代わりに、河原さんを退院させたって
 本当ですか?」
「田中。」と師長。
「そんな取引するはずないでしょう。
 あちらが勝手にそう決めて、退院してっただけよ。」と遠藤。
「どんな気持ちでそう決めたのか、考えたことはありますか!?
 アパートを追い出されて、お金もなくて、
 それでも、マコトの為に自分が出ていこうとした河原さんの気持ちを、
 どうして考えて下さらないんですか!?」
「・・・」
「やめなさい。」と師長。
「この雨の中、河原さんにもしものことがあったら、」
「田中!」
師長が愛子の代わりに遠藤に謝り・・。

雨の中必死にのぶ子を探す航平。

廊下で話す愛子と師長。
「どうして師長は平気なんですか!?」
「・・・」
「長期入院が、患者さんの体に良くないって、
 師長が仰っていることはわかります。
 でも師長はもっと、患者さんの心を考えて動いて下さる方だと
 思っていました。」
「遠藤先生だって、まさか河原さんに帰る家がないなんて
 思ってなかったはずよ。」
「それにしたって・・」
「遠藤先生を悪く言うことは簡単よ。
 でもそう言いきれないところに、今の医療の難しさがあるの。
 それはあなただってわかっているでしょう?
 看護することだって、残念だけど限界がある。
 手が届かなくて患者さんを死なせることだってある。
 それが現実なの。」
「・・・そんなことわかってます。
 でも師長の口からは・・聞きたくありませんでした。」
「・・・」
「どこへ行くの?」
「もう勤務時間は、終わりました。」

愛子は航平と合流する。
「森山先生!いましたか!?」
「いや。」
「あっちの方とか探しましたか?」
「君帰った方がいいよ。この雨だぞ。」
「河原さんだって、この雨の中一人でいるんですよ。
 絶対に帰りません。」
「・・・」
「本当は私・・後悔してる。
 8年前に、母親を殺した医者を訴えなかったこと。
 いくら大学病院が相手でも、ほかにやり方があったんじゃないかって、
 今になって思えてしょうがないの。」
「・・・」
「だから・・・もう、二度と後悔したくないの。
 諦めずに、やれることはとことんやりたいんです。」
「・・・わかった。行こう。」

航平のマンション
仙道と電話で連絡を取る航平。
「そっちも見当たりませんか。
 商店街でも見かけた人はいないらしいんです。」と仙道。
「河原さんはこの町以外にもご親戚いないんですか?」
「聞いたことありませんね。
 大助さんが亡くなってからは、本当にお一人で。」
「大助さん?」
「ええ。大助さん。河原さんのご主人です。
 いい漁師でした。」
「・・・」
その言葉に航平はあの写真を見つめ・・。

航平と愛子は漁港に行ってみる。
大助丸という船の上に、のぶ子の花束があった。
「河原さんの・・。」
航平は防波堤の先にのぶ子の姿を見つける。

位牌を手に真っ暗な海を見つめるのぶ子。
「河原さん!」
「・・・」
「危ないですよ。戻りましょう。」
「何でここに・・」
「あの写真の船は、河原さんのご主人の船だったんですね。」
「・・・」
「写真?」と愛子。
「僕はあの時河原さんは、灯台や朝日を、見ているんだと思っていました。
 でもそうじゃなかった。
 河原さんは、ご主人の船を見ていたんですね。」
「昔・・一度だけ、あの船で漁に連れてってもらったことがあってね。
 朝日が取っても綺麗でね。
 亭主が言ったとおり、なんか、元気が出てくる気がしたよ。」
のぶ子に歩み寄る航平。
「来ないでおくれ!」
「・・・」
「去年、亭主と一緒に死んでりゃ良かった。」
「何言ってるんですか!」と愛子。
「その言葉、ご主人が聞いたら悲しみますよ。」
「一人で生きてたってしょうがないじゃないか!」
「・・・」
「教えておくれよ。死んだって誰も困らない。
 生きてる理由もないのに、どうして、生きていかなきゃ 
 ならないんだよ。」
「理由なんか・・僕にも、わかりません。
 でも、僕は、河原さんには生きていてほしいんです。」
「適当なこと言うんじゃないよ。」
「適当なんかじゃないですよ。
 今日河原さん、僕の部屋にいた時に、あの時にもう既に
 ここに来る覚悟をしていたんですよね。
 ・・・それなのに、僕を励ましてくれた。
 人間は、どこで生きるかじゃなくて、どう生きるかが大事なんだって、
 言ってくれましたよね。
 ここでやり直そうと思えた時の気持ちを、思いだせって、
 言ってくれましたよね。
 あの言葉は、僕にとって、本当に大きな意味が、あったんです。」
「・・・」
「多分人って、そうやって知らない間に、助け合って、
 生きているんだと思います。
 一人ぼっちに思えたとしても、きっとそうじゃないんですよ。
 河原さん・・生きましょうよ。」
「・・・」
「生きることが、辛いと思う時に、
 僕をあんなふうに励ましてくれた人に、
 僕は絶対に、生きていて欲しい。」
「だけど・・どうやって生きていけばいいの・・。
 わからない・・怖いんだよ、一人になるのが・・。」
その場に泣き崩れるのぶ子。
「寂しくなったら、僕のところに、来て下さい。
 トランプしたくなったら、僕が一緒にやりますから。
 僕も、頑張りますから。
 河原さんも・・頑張って・・生きて下さい。
 逃げずに踏ん張れって、教えてくれたのは河原さんじゃないですか。」
杖を握るのぶ子の手を握り締める航平。
「一緒に、頑張りましょう。」
のぶ子は泣きながら航平の手に自分の手を重ね・・。

愛子と航平は、のぶ子をアパートに連れていく。
「どうですか?綺麗な部屋でしょう?
 家具は商店街のみんなが寄付してくれたんですよ。」
「こんな狭っくるしい所に詰め込んでさ。
 窒息しないといいけどね!」そう言い笑うのぶ子。
部屋には、大きく引き伸ばされた航平の写真が飾ってあった。
「それは、森山先生からの引っ越し祝い。」
「また・・余計なことして・・
 ありがとう・・。
 先生・・ありがとう・・。」
そう言い泣き出すのぶ子。
「こちらこそ。」航平が頭を下げる。

病院
「師長、河原さんの部屋、決まりました。」と愛子。
「・・そう。」
「勝手なことして、すみませんでした。」
「・・・」

「愛ちゃん、良かったね。」仙道が声をかける。
「はい。
 部屋を見つけていただいて、ありがとうございました。」
「え?私じゃないよ。」
「え・・だって・・」
「ごめんごめん。仙道さんがしたことにしろって、頼まれてて。」
看護師が師長を見ながら愛子に言う。
「嘘!」
「すごかったらしいよ。
 家賃安くしろ、敷金礼金負けろって、不動産屋脅かして!」
愛子は師長の背中に微笑むのだった。

そこへ、航平がやって来る。

屋上
「なに?話って。」と愛子。
「・・・」
「その前に、河原さんのこと、お礼言っておくね。
 ありがとう。」
「助けてもらったのは俺の方だよ。」
「どういうこと?」
「・・最初は何も言わずに、この町を出ていこうと思った。
 ・・・でも思い出したんだ。
 どうして自分がここでもう1度・・医者になろうと思ったのか。
 ・・・君なんだ。」
「・・・」
「いつでも、逃げずにまっすぐ患者さんと向き合う、君の姿を見ていて・・
 俺ももう逃げたくないと思った。
 8年前のことをもう二度と後悔したくないって言ってたね。」
「うん。」
「君に話すことがある。
 ・・・俺のせいなんだ。」
「え?」
「8年前、俺は慶南大学病院の外科医だった。」
「・・・」
「君のお母さんを・・医療ミスで死なせたのは・・・俺なんだ。」
「・・・・・え・・何・・
 嘘でしょう、だって・・。」
「・・・」
「そんな・・。」

そこへ、看護師がやって来る。
「森山先生!!河原さんが!!」

「買物に行こうとしていたみたいで、玄関で倒れてたそうです。」

処置室に駆け込むと、遠藤がのぶ子に心臓マッサージをしていた。
「心停止確認してから30分。」師長が愛子に言う。
「・・・外して。」
心臓マッサージをやめる遠藤。
「まだだ!」
航平が遠藤に代わってマッサージを続ける。
「もう無理よ。」
「・・・」
「やめなさい!」
「・・・」
「やめなさい!!」
それでも航平は心臓マッサージを続け・・・。

処置室から出てきた航平は、イスに倒れこみ・・
そして涙をこぼす。

そして愛子も、のぶ子の体から装置を外していきながら涙をこぼし・・。


※一部公式HPあらすじを引用しました。



あの写真には、今は亡き夫の船が写っていたんですね。
のぶ子にも穏やかな日々が訪れると思ったのに・・。

航平は、自分が医療ミスで愛子の母親を殺してしまったことを話しました。
逃げなかったのは、のぶ子のお陰です。
自分の過ちに向き合う航平を、愛子や七海は許すことが
出来るのでしょうか。

社会的入院患者・・これも難しい問題ですね。
ベッドの数は限りがある。
一人暮らしのお年寄りや、介護する家族の都合など、
これからこういう問題はもっともっと増えていくのでしょう。
のぶ子の寂しい思いに切なくなります。

セレブ病院に入院していたのは、遠藤の母親でした。
脳死状態のようですね。

その少し前、遠藤は愛子に言われました。
「もし、ご自分の親を、老人ホームに入れるお金もなかったら、」
「諦めるわね。」
「・・・」
「お金がないなら、どんなに不自由でも我慢するしかない。
 お金があるなら、日本で一番設備のいい老人ホームに入れる。」
「・・・本当に先生の住んでいる世界では、お金は万能なんですね。
 そのうち死んだ人間も生き返るかも!」

いくら状況を知らなかったとはいえ、愛子は遠藤に酷なことを
言ってしまいました。

院長はもう諦めるよう言いますが、
遠藤は奇跡が起きるのを信じて待っている。
奇跡を信じて待つにもお金が必要。
医療って・・命って・・
いろいろと考えさせられるのだけれども、答えを出すことが出来ずに
もどかしいです。



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主題歌 … 星村麻衣 「ひかり」
B001ARY0EEひかり星村麻衣SME Records 2008-08-20by G-Tools




B001BWL4TWTomorrow ~陽はまたのぼる~ (竹野内豊、菅野美穂 出演) by G-Tools




TBSショッピング



菅野美穂さん着用モデル





キャスト

森山航平 … 竹野内 豊
田中愛子 … 菅野美穂
遠藤紗綾 … 緒川たまき
田中七海 … 黒川智花
原田和子 … エド・はるみ
加藤圭太 … 永田 彬
杉山麻衣 … 橋本真実
滝沢希美 … 有村実樹
三島千夏 … 秋田真琴
マコト … 沢木ルカ
橋元聡子 … 氏家恵
金子 歩 … 村松利史
薮内二郎 … 六角慎司
片岡庸一 … 田中 実
柿沼高太郎 … 志賀廣太郎
安田涼子 … 大沢あかね
安田早苗 … 松田美由紀
田中好美 … 永島暎子
蓮見洋治 … 陣内孝則 (特別出演)
仙道郁夫 … 岸部一徳

スタッフ

脚 本 … 篠ア絵里子
音 楽 … 長谷部 徹
主題歌 … 星村麻衣 「ひかり」
医療指導 … 今井 寛
プロデューサー … 伊與田英徳
正木 敦
演 出 … 山室大輔
川嶋龍太郎
韓 哲
制 作 … TBSテレビ
製作著作 … TBS


竹野内 豊さんの主な出演作品



菅野美穂さんの主な出演作品
この記事へのコメント
ちーずさんレビューお疲れ様です♪

のぶ子さん切なかったです
師長も頑張ってくれたのに…

遠藤先生のはお母さんでしたね
旦那さんかなぁ…と予想してました
Posted by 麻由 at 2008年07月28日 12:15
ちーずさんこんばんは、社会的入院患者は始めて聞いた言葉です、『コード・ブルー』の患者と違って働く事も出来ない子供やお年寄りにとっては退院は辛いことですね!病院としては負担になったり新たな患者の為にもベッドを空けとく必要も分かるので遠藤の言っていることも理解できるし愛子の人情的なものも必要だと思います!本当は税金、年金や保険料をまじめに働きまじめに納めた人達を突き放すのではなく仕が出来なくなった高齢者が年金で細々と地味な暮らしをしても生活出来なくなったとき共同住宅に入居し給食を支給する最低限の衣食住と医療を保障する制度があればいいのですが〜逆に取れるところから取ろうとする政治には同意出来ないかな?政治家さんはお金を持っているから将来は安定していますが!

遠藤が月額50万も払って個室で延命処置をする母親とお金にならない患者の命の重さの違いが分かりませんね、彼女の仕事は病院の建て直しですが市民病院をセレブ専用にしたときに市民は、そんな病院に税金を充てるなとか土地建物も経営者に売って新しい病院を建てろとならないのかな?それより医師や看護師を増やして過酷な環境を緩和して充実した状態で患者の治療にあたった方が将来性があるのかも!時折みせる優しさが本当の顔で寝る間も惜しんでいるのかもしれませんね!今だけの顔なのかな?母親のことを諦めたときに耕平や愛子がどう力づけるか楽しみです!

のぶ子の言葉に感銘や勇気を貰った耕平が愛子の母親の医療ミスを告白しましたね!彼にとってはこの町で生きて行く事と自分が命を奪った人の娘たちと向き合う決心をした場面でした、七海を育てる為に看護師として系列の大学病院からの圧力を掛けられた愛子、医療ミス(しつこいですが耕平の過ちだと思っていませせん)を隠蔽した大学病院、幼かった七海の弁護士になって医師を訴えようとする姿に社会の縮図を感じました、予告を見ると、どこか手に負えない患者を耕平に任せた気がします!
Posted by けた at 2008年07月28日 20:49
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