2008年10月27日

ジャッジII 第1話

『過信』

三沢恭介(西島秀俊)は大美島で二年目の夏を迎えていた。

ある日曜日、住民に開放されていた小学校で事件が起こる。
テニスの審判台に登って遊んでいた男の子が審判台ごと転倒し重傷、
両親が学校側に責任があるとして提訴したのだ。

恭介はこれまでの経験から、狭い地域での対立は長引かせないほうが
いいと判断し和解を勧める。

しかし恭介の思いと裏腹に両者の対立は感情的になり、
やがて住民も巻き込んだ思わぬ事態に発展してしまう。

公式HPより
地元の中学校での出張講義。
中学生にどうして裁判官になったのかと質問された恭介は、
「どちらか一方の立場に立って、争いごとや事件を見るより、
 公平な立場で判断する方が、自分の性格にあってるように
 思えたからです。」
と答えました。
「裁判官は、面白いかい?」という質問には、
「どんな仕事にも、面白い面もあれば、責任が重い面もありますよね。
 裁判官は、紛争や事件を抱えている人たちに、
 争いごとのピリオドを打ってあげて、
 気持ちを未来に向けるというか、
 次の人生を始めてもらうのが、役目だと思っています。
 そして、それはとても責任の思い仕事だと思っています。」
「大美島は好きかい?」
「大美島に来て、1年近く経って、この島のことがどんどん好きに
 なっています。
 島のことをもっともっと勉強して、少しでも島の人たちの
 役に立てれば、と思っています。」

これらの答えは、恭介がこの島に来て学んだことですね。

1年ぶりに見る美しい島の風景、島の人々の笑顔。
とても懐かしく感じました。

最初の裁判では、借金返済の為に窃盗を繰り返していた、
光文治(田中要次)に
「懲役1年、ただし3年間刑の執行を猶予」
という判決を下しました。
裁判官の気持ちに感謝しながらも、
「これからどうやって生きていったらいいのか・・
 本当は自信がない・・
 働きたくても仕事がなくて、
 裁判長!どうして島は貧しいんかい?
 仕事がないから都会へ行く。
 でも都会へ行って成功するやつより、
 都会になじめず戻ってくる島人は多いっちゃ。
 いつまでたっても、島の現実は変わらん。
 裁判長!どうしてかい?」
そう訴える光。

弁護士の平先生は、
「島人は昔から貧しくても助け合い、幸せな暮らしをしていた、
 その誇りはどこにいった?」
と諭しますが、
仕事がない、という現実を何とかしなければ、
光の生活を変える事は出来ませんね・・。

満天の星空の下、自転車で帰宅をし、家族と一緒に食事をしたあと、
部屋で勉強する恭介でしたが、光の言葉が頭から離れません。

休日の校庭開放で起きた子供の事故。
小林章ニ(保阪尚希)、加奈子(佐藤藍子)夫妻がテニスをしているとき、
その夫婦の子供・洋が審判台の背もたれから乗り越えようとして、
落ちてしまいました。

原告代理人の夏海先生は、簡単に倒れる古い審判台を
校庭に置いたままにした学校側に重大な落ち度があったと主張。

被告側代理人・吉岡弁護士(中西良太 )は、子供の危険な行動によって
倒れたので落ち度はない、両親の監督を怠ったために起きた事故と主張。

小林夫妻は、格安で家と畑を貸してもらえるという制度を知り、
東京からこの島にやってきた。
だが来てみたら、家はぼろぼろ、畑は荒れ放題。
作物も上手く実らず。
それで、島に対して、島の人々に対しての不満が今回のことで
爆発してしまったんですね。

そんな中、三沢家で起きた子供の事故。
麗子が買い物に出かけている間、
遊びに来ていた麻衣子の友達がテーブルに頭をぶつけて
怪我をしてしまいました。

和解に向けて資料を広げて遅くまで仕事をする恭介。
家に帰り、家の中で起きた事故のことを知ります。

翌朝、二人は麻衣子を連れて、怪我をした子供の家に謝りに行きます。
すると、子供の母親は、
「私のしつけがなってなかった」と謝ります。
子供も今までと変わらず人懐こい笑顔を見せ、元気いっぱい。

校庭開放のケースは、どちら側も自分に落ち度はない、と主張。
三沢家の場合は、双方が自分の落ち度を認めて謝りました。

そんな中、学校の校庭開放が中止されてしまいます。
遊び場を無くして戸惑う島の老人、子供達。
「裁判沙汰になったせいかい!」
その声に心を痛める恭介。

職場で、そして家で。
双方にとってどういう答えを出すべきなのか考え続ける恭介。

恭介は、挨拶に来た鈴元書記官(市川実和子)に本心を語ります。
「島に来て、1年が経って、島のことは大分わかったつもりになっていた。
 狭い島でのことだから、民事での争いは和解の道を探るのが
 一番だと思っていた。
 裁判官として、考えが足りなかった。
 慢心があった。」
そんな恭介に鈴元は言います。
「私、支部長みたいな裁判官にお会いしたのは初めてです。
 支部長に出会ったことは、私の一生の宝です。」

数日後(和解期日)
恭介は双方に頭を下げて謝り、和解を打ち切らせてほしいと言います。
「熟慮せずに、和解を勧告してしまいました。
 本当に申し訳ありませんでした。
 当事者双方にご異存がなければ、弁論を集結し、
 判決期日を指定したいと考えています。」

裁判官が謝った、と驚く市役所の人たち。
でも谷川(的場浩司)は、
「裁判官だって俺たちと同じ人間」と好意的に受け止めます。

判決期日
「それでは、判決を言い渡します。
 主文、原告の請求を棄却する。
 訴訟費用は、原告の負担とする。
 以上です。」
「学校には何の責任もないっていうのか!?」と小林。

判決後、夏海が夫妻に説明する。
「ここからが、重要なポイントです。
 本件審判台の上での幼児の行動は、背もたれの方から降りるという
 危険なもので、本件審判台の本来の用法と異なることはもちろん、
 設置管理者の、通常予測し得ないものであった。
 幼児がいかなる行動に出ても、不測の結果が生じないようにせよと
 言うのは、学校側に不可能を強いるものと言わざるを得ない。
 これをあまりに強調するとすれば、かえって校庭は、
 一般市民に全く閉ざされ、
 幼児は危険な路上で遊ぶことを余儀なくされる結果となる。
 このように、予測し得ない異常な行動の結果生じた事故について、
 設置管理者に損害賠償義務を課すことは、相当ではないというべき
 である。

 つまりですね、通常予測し得ない行動に出た、その結果生じた
 事故について、学校側に無理に責任を負わせたら、
 そこまでの責任は負えないといって、
 休日開放を中止する学校が増える可能性がある。
 そうなれば子供は、危険な路上で遊ぶことになる。
 それで、果たしていいのだろうかという疑問が、
 裁判官の判断の基礎にあるのだろうと思います。
 そして、社会の中で、子供達の命を誰が守ってあげるのか。
 そこまで問いかけた判決なんだ、と私は思います。」

「裁判官というのは・・そこまで考えて、結論を書かれるのですね。
 私たちに頭を下げるまでして・・
 本当に・・真剣に考えていただいて・・。」と妻。
「この判決は不満です。控訴して下さい。」と夫。
「・・わかりました。ではすぐに、」と夏海。
「ねえもうやめようよ!
 洋から目を離してテニスをやっていたのは、私たちなのよ。
 私たちに責任があったのよ!
 それは・・あなたもわかっているんでしょう?」と妻。
「・・・」
「これ以上、島の人たちのせいにするのは・・もうやめよう。
 島の人たちは、あなたに優しかったじゃない。
 家だって、古かったけど、近所の方が直すの手伝ってくれたじゃない。
 パッションフルーツの畑だって、害虫や農薬の講習会を開いて
 くれたのに、終わった後の宴会に付き合うのが鬱陶しいって
 行かなくなって・・。」
「・・・」
「私たちが悪かったのよ。
 正直に認めましょう。」
「・・・」
「あなたには黙ってたけど、
 小学校の水谷先生、あれから、毎日欠かさず、洋の見舞いに見えて
 くれていたのよ。
 役場の人や学校には内緒にして。
 早く良くなって、来年は元気な一年生になって、
 一緒に校庭で遊ぼうねって。」
「・・・」泣き出す夫。

良かった!
最後は先生の、島の人の優しい思いが夫の心を溶かしました。

控訴はされず、判決は確定。
再び校庭は開放され、島人の笑顔が校庭に戻りました。
そして小林一家も、もう一度島でやり直すと決心。

平先生は夏海の事務所に移ったんですね。
お墓参りをする夏海に平先生が声をかけます。
「誰が子供達の命を守っていくのか、か。
 昔は親、学校、隣近所、
 みんなで見守ってあげたもんや。」
「都会では、もう無くなってしまった気がしますが、 
 島にはまだ残っています。」
「それも、かろうじてや。」
「でも、それは救いです。」

市役所に新しい書記官・斉藤涼子(酒井彩名)がやってくる。
「斉藤涼子です。未熟者ですが、よろしくお願いします。」
「三沢です。
 こちらこそ、まだまだ未熟者です。よろしくお願いします。」

第一シリーズで大きく成長し、島の人たちと溶け合うことが出来た恭介。
その過程が素晴らしかったので、
第二シリーズは正直物足りなく感じてしまうかも、と思っていました。
そんな第二シリーズ、第一話のタイトルは『過信』。
自分の慢心を認め、初心に戻る、という恭介の姿勢に感動しました。

恭介が迷う姿がしっかりと描かれていて、
それを見ながら視聴者である私も考えさせられ・・。
だからこそ、恭介が導き出す答えに納得がいきます。

校庭から追い出された子供達のことまでを考えての判決に
感動しました。
私がもしも裁判員制度で選ばれたとしたら、
「子供から目を離した親が悪い」
「危険なものを出しっぱなしにした学校側の責任」
のどちらかを選んで終わってしまいそうです。
そのどちらを選ぶかも、その時の状況で左右されてしまいそう。
けたさんもコメント下さいましたが、裁判員制度に不安を感じて
しまいます。

第一シリーズで争っていた島谷さん(菅井きん)と池端さん(梅津栄)、
今回仲良く二人で登場。
「裁判員制度ってのが始まるだろ?予約させてもらおうと思って。」
「多少の経験があるから、是非やらせてもらえないかと思ってや。」
"くじ引き"で選ばれると泉書記官(松尾敏伸)に説明されると、
「ちょこっと当たりくじ作ってくれー。」「2本の!2本!」
癒される〜!微笑ましいシーンでした。

日曜ドラマ『スキャンダル』も面白いのですが、
こちらの感想をUPしていきます。



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キャスト

三沢恭介…西島秀俊
三沢麗子…戸田菜穂
三沢麻衣子・・・桝岡明

野見山修…小野武彦(大美島支部の主任書記官)
谷川淳一…的場浩司 (家裁調査官)
鈴元久美子…市川実和子(書記官)
斉藤涼子(酒井彩名)

泉 孝之・・・松尾敏伸(書記官)
瀬戸幸彦・・・橋爪 遼

塚本隆史・・・北村有起哉
水谷恵子・・・安 めぐみ(小学校教師)

島谷マツ・・・菅井きん
池端忠一・・・梅津栄

平田  透・・・博多華丸
平田かおり・・・重泉充香
平田  悟・・・堺 翔太
悟の祖母 ・・・路井恵美子

添田 博・・・藤木勇人
添田美那・・・八田麻住
添田翔太・・・土井洋輝

検事・・・村上かず
紬工場社長・・・南条好輝

大阪地裁・裁判長・・・山西 惇
大阪地裁・所長・・・芝本 正

夏海の父(写真)・・・鈴木瑞穂

池田里見(40歳)…国生さゆり(居酒屋『里美』の女将。官舎の町内会長)
池田結・・・坂口あずさ

平正明(68歳)…寺田農(島の弁護士)

畑夏海(43歳)…浅野温子(敏腕弁護士)


第一話ゲスト
小林章ニ(保阪尚希)
小林加奈子(佐藤藍子)

スタッフ
脚本:中園健司
音楽:羽毛田丈史



西島秀俊さんの主な出演作品



浅野温子さんの主な出演作品
この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、第一シリーズでは都会で忙しく働き家族との関係がギクシャクしたり島での生活に慣れないところを美しい島や素朴な住民に癒されながらペースを作っていく姿を描いていたので、たしかに第二シリーズは何を描くのか心配でした、しかし冒頭から懐かしい顔がでてきたので頭の中では分かれたシリーズというより間の開いたつづきとして楽しめました!

島に着てから一年が経ち狭い島では和解という判決が一番と固執した考え方になっていた恭介、一度出した和解案を頭を下げて謝り判決を言い直す、こんなところが魅力なんですよね〜都会の弁護士なら控訴すると言う原告の章二に従うところを夏海は裁判官の思いをこめて説明するのも良いですね!自分だったら解放していただけの学校側が設置したものを点検を怠った訳でもなく両親が傍にいて監督責任を怠ったので最初から却下かな?恭介は閉鎖されて行き場を失った子供たちが危険な場所で遊び重大な事故に合うことまで考えていました、自分のエゴや都合で島の住民の親切さに気づかなかった章二が加奈子の言葉でボロボロと涙をこぼすのが印象的でした!

第一シリーズでキャラがあった鈴元が居なくなるのは寂しいですが都会からきた新人の斉藤が島での暮らしに戸惑う役になるのでしょうか!

裁判員制度が始まったときに恭介が裁判官として何を考え何を感じて判決を出したか思い出せるように最終回まで丁寧に見てきたいドラマです!
Posted by けた at 2008年10月27日 18:52
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「ジャッジ?」第1話
Excerpt: ある日曜日、一般開放されていた小学校のグラウンドで事件は起こる。 第1話『過信』
Weblog: 三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常 〜ドラマ編(仮)
Tracked: 2008-10-27 14:28