2009年05月09日

スマイル 第4話

『僕が彼女を守る!!』

食中毒の原因はもち米にあることを知った ビト (松本潤) は、
おはぎを差し入れた少女、里菜 (寺本純菜) の身を案じ、
花 (新垣結衣) と病院にかけつけるが、おはぎを口にした花も
倒れてしまう。

タクシーでまちむらフーズに向かう一馬(中井貴一)としおり(小池栄子) 。
「一般人がむやみにテレビに顔をさらすと、
 とんでもないことになるぞ。」と一馬。

まちむらフーズに到着した二人。
押し寄せるマスコミに、
「勝手に撮影すると肖像権の侵害になります。
 ちょっと下がって。けが人出ても責任取れないでしょ?」
一馬は冷静に対応していく。

病院
花を診察する医師と看護師。
「例の、毒物が混入された物を口にされたようです。」と看護師。
「付き添いの方?」医師がビトに聞く。
「はい。」
「口にしたのはどれ位前?」
「今朝早くに。」
幸い、花の症状は軽かった。
「あの、自分も食べたんですけど、本当にあのおはぎが原因なんでしょうか。」
ビトが医師に聞く。
「高齢の方とかお子さんとか、ちょっと体力的に弱い方に、
 症状は現れますんで。」医師がそう説明する。まちむらフーズ
「ああ、これはこれは。伊東先生。」
北川検事(甲本雅裕)は笑みを浮かべながら一馬に歩み寄る。
「あれ?何で俺のことを知ってんの?」と一馬。
「え!?」
「先生ほら、ビトの公判で。」としおり。
「・・・ビトの公判って・・この前の?何してた人?」
「検事です!」
「君ね・・」呆れる北川。
「冗談ですよ、北川検事!
 あれですか?早川ビトの裁判で、俺にこてんぱんに負けたから、
 その腹いせに、俺の可愛い部下の実家でも、苛めてやろうって
 感じですか?この強制捜査は。」
「ここのもち米から、毒物が検出されても、
 そんな減らず口が叩けんのかね。」と古瀬刑事(北見敏之)。
「・・・」

リナの様子を見に行くビト。
同室の老婆にリナの様子を聞いてみるが、冷たい顔で無視されてしまう。
病室にリナの姿はなく、テーブルには食べかけのおはぎが・・。

待合室
ビトの手紙を握り締めながら不安そうに娘の治療を待つリナの母。
ビトが歩み寄ると、母親が睨みつける。
「あの・・」
「もう二度とここに来るなって言ったはずでしょ!」
「・・・すみません。」
「どういうつもり!?」
「こんなことになると・・思わなくて・・」
「どういうつもりよ、あんた!!」
母親はビトに掴みかかりながら絶叫し、泣き崩れる。

町村家
「先生・・私達、どうしたら・・。」とみどり(いしだあゆみ)。
「はっきり言って、状況は良くありませんね。」
「うちは、強制捜査されるようなことはしてません!」と宗助(前田 吟)。
「仮にこちらに全く非が無かったとしても、
 これだけ大事になれば、風評被害は免れませんからね。」
「風評被害って?」と金太。
「評判よ、評判。
 これだけ騒がれたら、実際に何も悪くなくたって、
 うちに注文しなくなるでしょ?」としおり。
「実際、うちの赤飯食って、被害出たんだからね・・。」とブル。
「・・・」

病院
花に付き添うビト。
花が目を覚ます。
「大丈夫!?」
花が頷く。
「・・本当に?」
花は起き上がり、笑顔で『大丈夫』と微笑む。
「良かった・・。」
『あの子は?リナちゃん。』
「リナちゃん・・。
 命は助かったけど・・もしかしたら、後遺症が残るかも
 しれないみたいで・・。
 何で・・・なんでこんなことになっちゃったんだろう・・。」

警察
「それは、こっちのセリフですよ。
 話したくなければ話さなくて結構です。
 これは、任意の聴取ですから。」と北川検事。
「私は、思い当たることはありません。」と宗助。
「全く?」
「はい。」
「作業場の方を見せてもらいましたけど、ずいぶん、不衛生ですよね。」
「そうでしょうか。」
「材料だって出来上がったものだって、むき出しですよね。
 やはり、こういう関係のところには出るでしょう、
 ネズミとか、ゴキブリとか。」
「それは、」
「いやいや、それは、出て当然です。いない方がおかしい。
 では、そちらはどのように駆除されていますか?
 専門の業者に頼んでいますか?
 お宅で働いている、がさつな職人さんたちが、
 がさつに退治しているってことは・・ありませんか?
 彼らは絶対にしていないと、断言できますか?」
「・・・」黙ってしまう宗助。
「松村さん?」
「・・・」
「黙秘ですか?
 断言できなくて黙っているんですか?」
「作業場に殺虫剤を散布するなんて、考えられません!」
「まあね、あれだけ不衛生なところだ。まあ仮に、」
「不衛生不衛生ってあんたね!
 昔からやってる所はどこもみんな同じだよ!」
「それはある意味・・不衛生って認めてますよね。
 開き直ってるものねー。」
「・・・」

帰り道
「冗談じゃないよ。負けて溜まるか!!」
そう呟きながら歩く宗助。
そこへ、銀行員・山根(石井正則)が駆け寄る。
「社長!」
「おぉ、山根ちゃん!」
「大変でしたね。大丈夫ですか?」
「ああ・・銀行でも、問題になっているでしょう?」
「問題にはなっていませんが、話題にはなっています。」
「いざと言う時は、未来銀行さんの力借りることになると思うけど。」
「任せてください!僕と社長の仲じゃないですか。」
「ありがとう!」
山根の力強い言葉にほっとする宗助。

銀行に裏切られないと良いのですが・・。

まちむらフーズ
「君達本当のことを言ってくれよ。
 ここで、殺虫剤を使ったことのある人間はいるかい?」
一馬がビトたちに聞く。
顔を見合わせる3人。
「使ったから責めるとか、疑っているわけじゃない。」と一馬。
「先生、うちは、この子たちは、間違いなく潔白です!」と宗助。
「町村さん、そういう感情論で言っているのではなくて、
 僕は事実が知りたいだけなんです。
 これは大事な事だよ。
 会社の運命を左右することなんだ。」
「・・・」
「先生・・こいつら、何もして無い。」と宗助。
「ですから町村さん、」
「目を見ればわかる!
 こいつらの目を見ればわかるんです!」
「・・・」
「でもな・・俺も・・お前らを疑った。」と宗助。
「え・・」とみどり。
「俺は検事さんに、お前らが、殺虫剤なんて振りまいてないって
 断言出来るかって聞かれたとき・・迷った。
 もしかしたらって、一瞬、心をよぎった。」
「・・・」
「お前らを・・一瞬でも、信じなかった、自分を恥じるよ。
 すまん!!」
「社長・・ちょっと社長・・」
頭を下げて謝る宗助に驚くビトたち。
「町村さん。」
「はい。」
「検察庁・・行ってみますか。」
「・・はい!」

検察庁に向かう一馬と宗助。
「どうしてそこまで、あの子たちを信じられるんですか?」
「信じてやらなきゃいかんのです。
 立ち直ろうと必死にもがいている彼らのことは、
 誠心誠意、信じてやらなきゃいかんのです。」

食事中の北川検事と話す一馬たち。
「北川検事、これ根本論なんですけど、
 そもそも汚染されていた可能性はないですかね。
 もち米をまちむらフーズが仕入れた段階で、既に汚染されていた
 可能性ですよ。」と一馬。
「どこから、仕入れていたんですか?お宅は。」と北川。
「帝国食品です。」
「一部上場の、天下の帝国食品が、そんなずさんな管理をすると
 思いますか?」
「そんなのわかんねーじゃないかよ。」
「だったら他にも被害が出てるだろ。
 帝国食品がどれだけの量を扱っていると思ってるの?」
「・・・」
「とにかく、あなた方の責任は免れないよ。」
「・・・」
「あの様な連中を、本当にきちんと管理できてたんですか?」
「しつこいね、あなたは!
 私は、彼達を信じます。」と宗助。
「言い張るのは構いませんが、真実が明らかになった時
 全てを失うよ。」
「・・・」
「ま、覚悟しておいて下さい。」
「町村さん、行きましょう。」と一馬。
「はい。」
「あなたも・・失わないようにね。」
一馬は北川検事にそう告げ、席を立つ。

「これは、壮絶な生き様を見せた男の、
 愛と正義の、物語だ。」


花の退院に尽きそうビト。
「どう?本当に、もう大丈夫?」
ビトに聞かれ、元気なポーズをしてみせる花。
「そっか!
 ・・・大丈夫かな。リナちゃん。」
『大丈夫!絶対に!』
「大丈夫?絶対に?」
花はビトと手を繋ぎ、歩き出す。

「花ちゃん!?」相模(吉沢 悠)が声を掛ける。
何となく花の手を離すビト。

二人から少し離れて様子を見守るビト。
「どうしたの?体調でも崩した?
 どっか悪いの?」
『ちょっと。でも、大丈夫!』
「そっか。
 僕?僕はね、上原東小学校の食中毒の件で、
 区役所の人間足りなくて福祉課なのに借り出されたんだよ。
 ねえ、どう?新しい生活。問題ない?」
嬉しそうに親指を立てて微笑む花。
「そっか!良かったね!
 彼は?恋人?」
花は恥ずかしそうに頷くと、相模をビトのところに連れていく。

「どうも。」と相模。
「どうも。」
「渋谷区役所福祉課の、相模です。」
「早川・・・です。」
「花ちゃんのこと、よろしくね。」
「あ・・はい。」
「それじゃあ行くね!」

花と少し離れて歩くビト。
花が手をつなごうとしても、ビトは避けてしまい・・。

二人がまちむらフーズに戻ると、大勢のマスコミが押し寄せていた。
それを見た花は、足がすくんでしまう。
花の様子に気付いたビト、
「裏から、回ろうか。行こう!」

町村家の夕食
「ステーキ、ハンバーグ、好きな物どうぞ!!」とみどり。
「うわぁぁ!!」
「おいおい、何もこんな時に。」と宗助。
「こんな時だからこそでしょう!」
「いいのかね、あの、俺までご馳走になっちゃって。」と一馬。
「先生がいてくれて、本当に今日は助かりました。」と宗助。
「先生は神様だべ。」「先生に拍手!!」
「私はね、犯人呼ばわりされて、黙ってませんからね!」とみどり。
「間違ったことはしてない!でしょ!お父さん!」
「・・ああ。」
「ほら社長!シャキっとして!」とブル。
「はい、みんなこれを食べて、立ち向かうのよ!」とみどり。
「今夜は、正義の為に闘うまちむらフーズと、伊東一馬先生を交えた
 懇親会という名の決起集会ということで!」としおり。
元気の無いビトに気付く一馬。
「どうした?」
「いや・・何も。」
「ちょっとみんな!これからが大変なのよ。」とみどり。
「正義は勝つを合言葉に、みんなで頑張ろう!」としおり。
「おー!」
「乾杯!」「乾杯!」

「ありがとな。」宗助がみどりに言う。
「頑張ろうね、お父さん!」
「おぉ!」

一馬は温かい家族の笑顔を見渡していて・・。

2015年初夏、拘置所の廊下
「確か、その次の日だったんじゃないのかな。
 あの男が出所したのは。」
「みんなで笑って、一つになった直後のことだったのかー。」と柏木刑務官(勝村政信)。
「もちろん、あの時ヤツが出所したことは、ビトも知らなかった
 だろうけどな。」
「ビトも・・あの男にさえ出会わなければ、
 違った人生歩んでたかもしれないよなー。」
「柏木さん、」
「うん?」
「誤解しないでほしいね。」
「え?」
「ビトの人生これからだから。
 これから、ビトには素晴らしい人生待ってるから。」
「頼もしいね!」
「あの男と関わった人生も含めて、きっちり幸せな人生だったって
 ことで、帳尻あわせでもするから。」
「素晴らしい友情だね。」
「そんなんじゃねーや。
 じゃなきゃ・・俺も人生辛すぎるから・・。」

独房
ビトは穏やかな表情で料理の本を読んでいて・・。
本を片付けようとした時、ビトはある封筒を手に取る。
ブタのシールが付いた、ビト宛ての手紙。それは・・。

2009年
「ラブレターかい?」宗助が花に声を掛ける。
「あ!いやだぁ、赤くなってる!」とみどり。
恥ずかしそうにうつむく花。
「花ちゃんは、ビトのこと好き?」
花が頷く。
「嬉しいな!
 ビトはね、本当にいい子なの。」
「花ちゃんみたいな、真っ直ぐな心の子じゃないと、
 ビトには、ダメだと思うんだ。
 あの子、沢山辛い思いをしてきているから。」
「ビトは奥手だから、花ちゃんがどんどん責めちゃえ。」
花が笑顔で頷く。

屋上
花が封筒を差し出す。
「・・え?」
ビトの胸に手紙を押し付けると、花は恥ずかしそうに立ち去ろうとする。
「ちょっと待って!
 ・・・なんで、僕なの?
 ・・・僕は・・そんな人間じゃ・・ないから。」
ビトの言葉に花は笑顔で首を横に振り、階段を下りていく。

「まあ気長にやるんだね。」とみどり。
「ビトは怖いんだよ、きっと。
 こういう経験がないから。」と宗助。
二人の言葉に頷く花。
「さてと!私も頑張ろう!
 あいつら蹴散らして、買い物にでも行ってこようかなー。」とみどり。
花が、自分が行く、と申し出る。
そこへビトが降りてきた。
「あ!ビト!ちょっと買い物行ってくれるか?
 花ちゃんと一緒に。」と宗助。
「え・・」

二人は裏口から出て買い物に行こうとするが、
マスコミに見つかってしまう。
「行こう!」
花の腕を掴み急ごうとするビト。
だが花は動けなくなってしまう。
マスコミに囲まれた時、花の脳裏に辛い思い出がフラッシュバックする。
学生の頃、今のように記者に囲まれた経験があったのだ。
花はその場に倒れてしまい・・。

食堂
ビール、カレーライス、ラーメンを唸りながら食べる林(小栗 旬)。
テレビには、マスコミに囲まれたビトの姿・・。

病院
医師から説明を受けた宗助とみどりが、待合室で待っていたビトに
説明する。
花が倒れた原因は、過労か精神的ショックのようだった。
「落ち着ける雰囲気を作ってあげてって。」とみどり。
「もしかしたら・・」と宗助。
「花ちゃん、声が出なくなったことに何か関係があるのかな・・。」とみどり。

居酒屋
「先生最近何かありました?」としおり。
「何で?」
「だって、この間のビトの裁判の時は、最後まで断れたから。」
「それとこれとは、話が別でしょ。」
「でもこの間は、家族みんなでお願いしても、
 最後まで引き受けていただけなかったじゃないですか。」
「しおりちゃんさ、今回の件は、君一人の手に負えることじゃない。
 下手すりゃ、面倒なことになる。
 ま、可愛い部下の為に、頑張りますよ。」
「はい!よろしくお願いします!」
「そういえばさ・・早川ビトって町村フーズに来て何年?」
「うーん、もうじき2年ですけど、何でですか?」
「いや・・不思議な子だなと思ってさ。」
「不思議って?」
「・・・このメニューにさ、キムチがあるじゃない。」
「はい。」
「これを食べたくない自分がいてさ。
 でも、頼んでみようかなって思っちゃうわけよ、
 早川ビトと関わると。
 自分と、向き合わなきゃいけないっていうかさ。
 でも、頼まない、俺がいる、みたいな。」

花の病室
眠っている花の横に座るビト。
ポケットに入れた封筒を取り出し、読み始める。
「早川ビト様
 この前は、病院で突然倒れ、ご迷惑をお掛けしました。
 そして、ありがとうございました。
 いつも声が出なくて、話したいことは沢山あるのに、
 伝えられなくて。
 だから、手紙を書きました。
 こんな私ですが、私にも、夢があります。
 あなたが作る、多国籍料理のお手伝いをしたい。
 だからそれまでに、きちんと声が出るようにならないと、
 と思っています。
 私は、いつも一生懸命お仕事をしているあなたが、大好きです。
 優しいあなたが、大好きです。
 夢を語っているあなたが、大好きです。
 あなたの、笑顔が・・・」
『大好きです。』

手紙を読み終えると、ビトは花の寝顔を見つめ・・。

翌日、ビトは世田谷区役所を訪ねていく。
福祉課
相模がビトの姿に気付く。
「君は・・確か・・。」

宗助と一馬は帝国食品を訪ねていく。
受付の女性は、『町村フーズNG』というメモに気付くと
「申し訳ありません、お客様。お約束ですか?」と宗助に聞く。
「は?」
「基本的にアポイントがないとお繋ぎ出来なくなっておりまして。」
「だって今まで、アポなしでも通してくれたじゃないか!」
「・・今月から、そういう決まりでして。」
「先週も来てますよ、私は。」
「とにかく、お繋ぎ出来ません。申し訳ございません。」
「・・・」

帰り道
「逆にこれではっきりしましたよ。」と一馬。
「え?」
「敵がどこにいるのか。」
「それは、どういう?」
「帝国フーズが町村フーズに会わないのは、町村が犯罪を犯した
 会社だからじゃありませんよ。
 町村に、犯罪を犯させてしまったからですよ、帝国食品が。」
「それじゃあ・・」
「そもそも、仕入れた段階で、汚染されていたんでしょう、
 あのもち米は。」

一馬の事務所
「それじゃあ、その罪をうちだけに擦り付けようとしているって
 ことですか!?」としおり。
「隠ぺい工作に躍起かもしれないね、帝国食品は。」と一馬。
「最悪!!」
「大企業だからって、信用出来るとは限らないご時世だからね。」
「でも、実際うち以外被害が出なかったのは?」
「出てるんだよ。」
「え?」
「実際は。」
一馬はみどりにスクラップブックを見せる。
そこには、食中毒事件の新聞記事がいくつも貼ってあった。
「小口では被害が出てたんだ・・。」とみどり。
「食あたりなんていうのはさ、大規模な人数でいっせいに発病しないと
 問題にならないだろ?
 それが、今回の事件における、町村フーズの悲劇だよ。
 帝国食品の、命綱だ。」
「でも隠蔽するなんて信じられない!
 何できちんと罪認めて正直に謝らないんだろう。 
 結果その方が企業として信用されると思うんだけど。」
「きちんと謝罪をして賠償問題をクリア出来るだけの体力が
 その企業にあれば、そうするだろ?」
「やばいんですか?帝国食品の業績。」
「てな噂。」
「でもそしたらですよ!
 これこのまま警察当局に話したらいいじゃないですか!」
「町村フーズに強制捜査までして、俺の推論だけで、
 はいそうですかって信じるわけないだろ。
 証拠。証拠がいるんだよ・・。
 確固たる証拠がね。」

屋台
「そしたら証拠探しましょうよ。」とビト。
「え?」
「僕も手伝います!」
「お前がか?」一馬が笑う。
「悪いのがうちじゃないってことがわかれば、
 あのマスコミの人たちいなくなるんでしょう?」
「会社の表にたむろしてる、あの連中か?」
「あいつら本当えげつないよ・・。」
「何かあったか?」
「何もないです。
 でも・・ああいう人たちの存在が、あの子の声を奪った原因の
 一つだってわかったんです。」
「どういうこと?」
「先生、」
「うん?」
「俺・・・あの子に何がしてあげられるんだろう。」
「・・・彼女に何があったんだ。」
「・・・」

病院
花が目を覚ます。
「大丈夫?」みどりが優しく声を掛ける。
「目が覚めたらね、帰っていいって。」

公園
「彼女昔、マスコミにしつこく追われたことがあって。」とビト。
「それで、声が出なくなったのか。」
「彼女のことを良く知ってる福祉課の人は、そうじゃないかって。」
「何でそんな又・・マスコミに追われることって・・。」

(回想)
相模と話すビト。
「花ちゃん、お母さんが小さいときに亡くなって、
 お父さんと二人きりだったらしいんだけど。」
「じゃあ、今そのお父さんは?」
「現在、服役中でね。」
(回想終わり)

公園
「服役中!?」と一馬。
「それがきっかけで、マスコミに追い掛け回されることに
 なったらしくて。」
「それって、大きな事件だったのか?」
「幸運の会って、覚えてます?」
「ああ、あのマルチ商法の?あれの関係者?」
「柏原晴天。」
「柏原晴天って、あのトップだった?
 え?あれの娘なの?花ちゃんって。」
「そうみたい・・。」
「あれ、相当話題になったよな。
 被害者の会が、何万人とかいう話だった。」
「僕も、びっくりして。」
「被害に遭った人で、自殺者が続出して、それで問題になったからな。」

(回想)
「マルチ情報と言いつつ、実際は、新興宗教みたいなものだった
 らしいしね。」と相模。
「そうでしたね・・。」
「世間で騒がれて、問題になり始めた当時、花ちゃんは、まだ小学生でね。」
(回想終わり)

公園
「それからの毎日は、彼女にとって、地獄だったみたい。」とビト。
「まあ当時のあの事件の家族じゃな。」
「苗字を、母方の三島に変えてもすぐバレて。
 自治体の福祉課の人たちの援助とかがあって、
 東京に移り住んだんだっって。」
「都会の方が他人に無関心だし、実際、人にまぎれるからな。」

(回想)
「そうなんだ。
 それで、東京の親戚の家に移って、しばらくは穏やかな日が続いてね。
 僕は、静岡の福祉課の職員から、引き継ぐ形で花ちゃんのケアに
 当たってたんだけど。」と相模。
「じゃあ、何が原因で?」とビト。
「もうすぐ高校入学って時に、ずっと事件を追いかけていた、
 一人のジャーナリストに見つかって。」
(回想終わり)

公園
「それで、又マスコミに?」と一馬。
ビトが頷く。
「それで、精神的に追い詰められて、声が出なくなったのか。」
「酷いよね。
 彼女自身は何も悪くないのに。
 家族が犯罪者だと、その罪を、家族も背負わなきゃいけないのかな。」
「ま、加害者家族に対する、偏見ってやつだな。」
「僕はずっと、フィリピンフィリピンって言われてきて、
 苛められないように、一生懸命、強いやつに媚へつらってさ。
 何で僕なんか産んだんだろうって、母親を恨んだ事もあったけど。
 でも・・彼女は・・僕より、もっともっと、
 ずっと・・ずっと、辛い思いをして・・
 生きてきたんじゃないかなって・・。」
「・・花ちゃんってよ・・いつもニコニコしてるよな。
 なんか、一生懸命でよ。」
「・・・」

(回想)
「花ちゃん、本当は、辛くて苦しくて。
 笑顔なんて、愛想笑いばかりだったのに。
 ここん所、とてもステキな笑顔をしててね。
 今彼女は、一生懸命自分を変えて、
 強くなろうとしているんだと思う。 
 君、花ちゃんの彼氏なんだよね?
 力になってあげてね。」と相模。
「・・・違います。」
「え?」
「僕は、彼氏でも、何でもありません。」
「そうなの・・」
「でも・・・守りたいと思います。」
(回想終わり)

公園
「僕が彼女を・・・守らなきゃ。」
ビトの瞳には強い決心が現れていて、一馬はその目を見つめて
優しく微笑む。

町村フーズ
「おはようございます。」と一馬。
「おはようございます。」
「事態は、思ったよりも深刻です。
 ただ今のように手をこまねいていても、いい結果が出るとは
 思えません。
 今日から、皆さん協力して、動き出しましょう。
 反撃です!」
「はい!」
「社長と奥さんは、得意先を回って、謝罪した上で、
 きちんと事態を説明し、注文をストップされないように
 働きかけて下さい。」
「一軒一軒回るんですね?」とみどり。
「もちろんです。
 出来れば、大口の法人だけじゃなくて、個人の得意先も回って下さい。」
「わかりました。」と宗助。
「ブルと、金太・・」
「金太とブルです。」
「どっちでもいいや。
 いつでも店が再開出来るように、準備をして。」
「はい!」
「掃除だよ!」
「うっす!」
「しおりちゃんと花ちゃんはね、うちの事務所で調べ物。
 仮に今の状況で裁判になったときの為に、色々と資料を用意して。」
「はい!」
「事務所の方なら、マスコミもうるさくないだろうし。」
花が微笑む。
「ビトは、俺について来い。
 帝国食品のもち米を購入していた同業者を
 片っ端から回って、隠ぺい工作の証拠を、何とか突き止めよう。」
「はい!」

花村フーズを出た一馬たち。
「あの・・」ビトが花に声を掛ける。
「・・・この前貰った、手紙だけど・・
 読んだよ。」
恥ずかしそうにうつむく花。
「ありがとう。
 ・・・どうも・・ありがとう。」
ビトの笑顔に花も嬉しそうに微笑むのだった。

得意先を回る一馬とビト。
「お前さ、もうちょっとマシな格好なかったわけ?」
「え!?」
「印象悪いんじゃないかなー。」
「いやこれ、十分いい方なんだけど・・」
「ボタン上まで留めてみ?」
「え?」
店の窓ガラスに身体を映してボタンを留めるビト。
その店には林がいて・・。

一馬の事務所の電話が入る。
「殺人未遂で・・告訴!?」

一馬の携帯にしおりから電話が入る。
「ビト個人を訴えるってこと?今回の件で。
 何だそりゃ。
 警察が騒いでいるのか?」
「違います。」としおり。
「じゃあ誰?」
「ビトがおはぎを届けた女の子の親です。」
「母親か・・。面倒な展開だな。」
「もしもし、しおりさん?
 結局、りなちゃんはどうなったの?」ビトがしおりに聞く。
「今のところ後遺症は出ていないみたい。」
「そっか・・。良かった・・。」
「でも1ヶ月ぐらいしないときちんとした結果が出ないみたい。
 それで何もなければ大丈夫らしい。」
「・・そう。」
「相手は感情論でいきり立っているから、
 まずはきちんと謝罪に行こう、ね。」
「わかった。」
「もしもし。うん、今から一旦戻ります。はい。」一馬が電話を切る。

「心配すんな。帝国食品の不正を暴ければ、何の問題も無い。」
「でも・・僕のせいで・・あの子が死に掛けたのは事実だし。」
「そうだけどな。」
人の気配に振り返るビト。
そこに、林が立っていた。
「久しぶりー。人殺しの、ビートちゃん!」
「・・・」
舌を出して笑う林。
「又誰か殺しちゃったのかな?」
林が笑うと、ビトもつい微笑んでしまう。
その瞳には涙が滲み・・。


食中毒の原因を北川に追究され、一瞬、従業員を疑ってしまった宗助。
以前、金太でしたでしょうか、自分達を信じてくれるのは奥さん(みどり)
だけ、と言っていたのを思い出しました。
でも宗助の偉いところは、わざわざそれを自ら告白し、3人に謝ったこと。
そして迷いを吹き飛ばし、彼らを信じようとしたこと。

花が書いたビトへの手紙には、花の素直な思いが綴られていました。
自分に自信をもてないビト・・きっと嬉しかっただろうな。

今回、花の過去が明かされました。
新興宗教の代表の娘っていうと、あの事件が浮かんでしまいますね。
加害者家族というところは、『アイシテル』と重なる部分もあります。
親が犯した罪、子が犯した罪、というところで大きく違うけれど。
記者は花に何を聞こうと追い回しているんだろう。

そんな花の苦しみを知ったビトは、花を守りたいと一馬に語りました。
その時の眼差しはとても強く、頼もしく思えました。

「一般人がむやみにテレビに顔をさらすと、
 とんでもないことになるぞ。」
一馬の心配が的中!
町村フーズの事件は、ビトと林を再会させてしまった。

「僕はずっと、フィリピンフィリピンって言われてきて、
 苛められないように、一生懸命、強いやつに媚へつらってさ。」
ビトはだから、林のチームに入ってしまったんですね。
苛められないように、媚売って、林に利用されて・・。

もう二度と関わりたくない、と思っていた相手との再会。
林の冷たい笑みに睨まれたビトは、嬉しくもないのに微笑み、
瞳に涙がじわっと滲んでいました。

でも、今のビトには信じてくれる人たちがいる。
そして、守りたい人がいる。

第2話のタイトルは『アナタは私が救う!!』、
花はビトを守ろうと、勇気を振り絞り大活躍しました。
第4話のタイトルは『僕が彼女を守る!!』。
今度はビトが花を守る番。彼がどう変わっていくのか楽しみです。


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B001VEH35Oありあまる富
椎名林檎
EMIミュージックジャパン 2009-05-27

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19??年
 伊東弁護士、高校時代に事件を起こす?
 その後伊東一馬と名前を変える。

2000年春、甲斐と林のグループ、乱闘。

2005〜6年
 花、声を失う。

2009年
 ビト、花と出会う。
 ビトの夢は、無国籍料理のレストランを開くこと。
 覚せい剤所持を疑われる。

2009年4月 第一回公判
 第二回公判
 第三回公判
 第四回公判
 第五回公判
 一週間後 判決 無罪


2010年
 ビトの刑が確定。

2015年春、ビト、拘置所に。

公式HP

【キャスト】
早川ビト … 松本 潤
三島 花 … 新垣結衣
町村しおり … 小池栄子
金太 (河井金太) … 徳山秀典
ブル (風間健児) … 鈴之助

古瀬刑事 … 北見敏之
高柳刑事 … 池内博之
北川検事 … 甲本雅裕
裁判官  … 神保悟志


林 誠司 … 小栗 旬
近藤
甲斐

柏木啓介 … 勝村政信
山根(石井正則)
相模 陽太郎(吉沢 悠)


町村宗助 … 前田 吟
町村みどり … いしだあゆみ
伊東一馬 … 中井貴一


【スタッフ】
制作著作 … TBS
脚 本 … 宅間孝行
プロデューサー … 瀬戸口克陽
成麻畝子(高成麻畝子)
演 出 … 石井康晴
坪井敏雄
音 楽 … 山下康介
主題歌 … 椎名林檎 『 ありあまる富 』
2009年5月27日 (水) 発売
/ EMI ミュージック・ジャパン


松本 潤さんの主な出演作品



新垣結衣さんの主な出演作品


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この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、当初多く納入されたもち米は近藤を逮捕された甲斐が汚染米を嫌がらせで送ったものかと思っていたのですが、帝国食品の巨大企業が企んだものでした、現実の事件では汚染米を安く仕入れて通常の価格で売り、そこには役人の監査の弱さを露呈しましたが、このドラマでは奥が深そうな気がします!例えば汚染米を政府から押し付けられ処分に困った大企業の帝国食品に少しずつ混入して売るという知恵を付けられたとか、帝国食品の企業の体力が気になりますね!ビトが刑務所に入っているのは一馬がひっくり返せなかった理由がそこにあるのでしょうか?

相模は区役所の福祉課に勤めていました、小学校を歩いていたので児童のイジメ問題や不安を打ち消すカウンセラーだと思っていました!ビトに対しても偏見をもたずに接する姿が好感をもてます、ビトの花への恋心の不安は払われたのでしょうか!

花の過去や失語症の事が明らかになりました、思っていたとうり花の父親は犯罪を犯しイジメを受けていました、ただ姓をかえ都会に出てきた花を記者が追っていたとは〜失語症になったときと踏み切りのランドセルのタイムラグがわかりました、花やビトたちが勤める町村フーズを苦しめることになりそうですね!相模にビトを恋人と聞かれ口に掌あてがう仕種が可愛いです!ビトの店を手伝うために声を取り戻そうとする健気さに参ります!

一馬がビトの生きざまに感化されて、隠していた過去をさらけ出していく覚悟をしているのが、ビトをみる微笑や表情でわかります、やっぱり凄いなー中井さん、ラストに近い回で一馬の過去を表すとおもいますが主役をクッチャウかも!

林が何を仕掛けてくるのか、親がどんな権力をもっているのか、帝国食品ともしかして関わりがあるのか楽しみです!
Posted by けた at 2009年05月09日 19:59
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