2009年05月21日

アイシテル−海容− 第6話

『生きてこその償い』

「私が殺したようなものなんです」と言ったさつき(稲森いずみ)に
対し、「死んで償え」と言ってしまった美帆子(川島海荷)は、
やりきれない思いと後悔の念で押し潰されそうになっていた。

美帆子が走り去ったあと、呆然と川を見つめるさつき。
身体を投げ出そうとした時、子供の蹴ったボールがさつきの足元に
転がり、我に返る。
さつきはあの看板を見つめ・・。

家に帰った美帆子は、思わず聖子(板谷由夏)の胸に飛び込む。
美帆子からさつきのことを聞いた秀昭(佐野史郎)と聖子は
美帆子に温かい言葉を掛ける。
「私が殺したようなものですか。
 あんな事件を起こした子供を育てたんだ。
 当たり前じゃないか。
 何もわかっちゃいない!
 あの手紙通りの母親だ!」と秀昭。
「でもきよタンを殺したのは、母親じゃない。」と聖子。
「子供が犯人なら親が責任を負うのは当然だろ?」
「・・・」一方、事件の真相を話し始めた智也(嘉数一星)だったが、
急に富田(田中美佐子)との面談を拒絶し始める。

「智也君は、お母さんに対して、強い後ろめたさを抱えている。
 お母さんとの約束を守らないで、
 あのホームレスの女性に会っていたことで・・。
 そのことがあってから、智也君はお母さんと、
 距離を置くようになった。
 約束を破った自分は、もうお母さんに抱きしめてもらう資格はない、
 そう思ったんじゃないかな。」
富田はそう宮本(山崎画大)に話す。

さつきの携帯に、母・ 敏江(藤田弓子)から電話が入る。
敏江の様子から妹の彩乃(田畑智子)に何かあったと感じたさつきは
実家へ行ってみる。
そして、彩乃の婚約が破談になってしまったことを知り、
前日から家に戻ってこない彩乃を探しに家を飛び出していく。

神社の境内
「彩乃・・」さつきが彩乃を見つける。
「ちっちゃい時から、何かあればここに来てたもんね。
 わかって当然か。
 カッコ悪いよね。男見る目あるとか言っちゃって、
 こんなだもん。」と彩乃。
「ごめんね・・私のせいで・・だから・・」
「わかってるんだったら、そっとしておいてくれないかな。」
「・・・」
「待って!」
「今何も話したくない。」
「彼に会わせて。私から話して、わかってもらうようにする。」
「話すって何?何をわかってもらうの!?」
「それは・・」
「いい加減優等生ぶんの止めてよ!
 歯の浮くような奇麗事ばかり並べたって、
 どうにもなんないものはどうにもなんないのよ!
 勉強も出来たし、ちょっと綺麗な顔してるからって、
 昔から周りの皆が喜びそうなことばっかり口にして!
 お姉ちゃんみたいになんなさい、
 お姉ちゃんを見習いなさいって、
 私いっつも比べられて。 
 その度に私がどれだけ嫌な思いをしてきたかなんて
 全然わかろうともしないで!もううんざりよ!!
 智也だってきっと私みたいに思ってるわよ!
 だからあんな事を!」
「・・・」
「・・・」
彩乃は言ってしまったことに後悔しながらも、その場を走り去り・・。

一夫、再就職活動が上手くいかない和彦(山本太郎)は、
立ち寄ったバーのカウンターで履歴書に火をつける。
店員は慌てて止めに入るが・・。

雨にずぶ濡れになって帰宅した彩乃。
敏江は彼女の頬を叩き、そして言う。
「今まで何をしてたの!」

雨に濡れながら夜の街を歩くさつき。
思い浮かぶのは、美帆子の言葉、彩乃の言葉。

そんな中、警察から電話が入る。
和彦が繁華街で暴れて騒ぎを起こしたとの連絡で・・。
憔悴しきったさつきは、その場に倒れてしまう。

小沢家
さつきに酷いことを言ってしまったと落ち込む美帆子。
「本当に死んだりしないよね・・。」
そう呟く美帆子を聖子は抱きしめる。
「大丈夫よ・・大丈夫。」

富田家
息子・健太(吉川史樹)が朝食を食べる横で破れた体操服を直す富田。
「俺って愛されてんなぁ。」と健太。
「何言ってんだか。
 ・・健太!あんた、まさかケンカしたんじゃないだろうね!?」
「したよ。」
「何で黙ってたの!」
「だって聞かれなかったもん。
 それに悪いの相手の方だし。」
富田は息子のその言葉に、智也の言葉を思い出す。
「あの子が・・悪いんだ・・。」

そこへ、聖子から電話が入る。

小沢家
聖子は美帆子とさつきが会ってしまったことを富田に話す。
「どうしても、富田さんにはお話しておいた方がいいと思いまして。
 でも・・私には、美帆子を叱ることは出来ません。
 だって、私だって、」
「わかります。」
「・・・大丈夫でしょうか。」
「はい?」
「そのお母さん、まさか・・」
「大丈夫ですよ!
 そのことは心配なさらずに。
 お母さんは、娘さんのケアをしてあげて下さい。」
「・・はい。」

病院のベッドで眠るさつき。
「肺炎の症状は軽いけど、栄養失調のせいで、
 衰弱が激しくて、良くなるのに時間が掛かるって・・。
 今、お薬のせいで眠ってる。」
敏江が彩乃に説明する。
「そっか・・。」
「どうなの?和彦さん。」
「私でも身元引受人になれるって。
 今から迎えに行ってくる。」
「そう。じゃあ頼むわね。
 さつきの苦労・・私が少しでも変わってあげられたらいいのに・・。」
「ごめんね、お母さん。
 私・・昨夜お姉ちゃんに酷い事言ったの。
 だからお姉ちゃん・・。」
「謝るなら、さつきに謝りなさい。
 二人きりの姉妹じゃないの。」
母の言葉に頷く彩乃。

さつきが目を覚ます。
「お母さん・・私・・」
「雨の中、道端で気を失ってたのよ。
 本当に、驚かすんだからこの子は。」
「・・・和君!」
「動いちゃダメ。じっとしてて。
 あなたの携帯に、警察から何度も電話掛かってきたから、
 今、彩乃が迎えに行ってる。」
「彩乃・・戻ってきたの?」
「何も心配いらないのよ。
 あなたは、自分の身体、治すことだけ考えて、
 今はゆっくりと入院をして。」
「私なんかが入院なんて・・出来ないそんなこと。」
「さつき・・。余計な事考えなくていいの。
 もっと悪くなって、取り返しのつかないことになったら・・
 誰が智也の面倒を見るの?」
「・・・」

その頃、智也は連絡ノートを見つめながら、あの日のことを
思い浮かべていた。

(回想)
「お家の人いないのぉ?」清貴が聞く。
「どうして?」
「だってただいまって言わないから。」
「誰かいても、言わないよ。」
「え?変なの!」
「・・・トイレ、ここだよ。」
「お邪魔しまーす!!」

「ありがと!ちゃんと、手、洗ったよ!
 カッコイイなぁ、お姉ちゃんの部屋、こんなんだったらいいのに!」
「お姉さん、いるんだ。」
「すぐ怒って、僕のことチビって言うの!」
「悪戯とかするからじゃないの?」
「ううん。ヤキモチ。
 ママも、パパも僕のことが好きだから。
 ママが僕を、ギューっとすると、必ず怒るんだよ!」
「・・・」
「わぁ!これお兄ちゃんの?」
「うん・・まあ。」
「ねえ、キャッチボールしようよ!」
「え・・」

河原
「ここじゃつまんない。向こう行こうよ。」と清貴。
「どうして?ここでいいよ。」
「向こうの方がいい。
 パパとキャッチボールしているのはいっつも向こうだから。」
智也は清貴についていきながら、あの看板を見つめ・・。
(回想終わり)

富田はさつきの見舞いに行く。
「・・・大変でしたね。」
「被害者のご家族に比べたら、この程度のことは・・。」
「・・実を言うと・・ここに来る前に、清貴君のお母さんに
 会ってきたんですよ。
 清貴君のお姉さんの話、聞きました。」
「・・・」
「辛かったと思います。あなたも、その子も。」
「でも、私はああ言われて当然の母親です。
 智也があんな事件を起こしたのも、原因が私に。
 私は、母親失格なんです。」
「お母さん、スタートラインに戻るつもりですか?
 智也君の心は、お母さんにしか開けないんですよ!」
「こんな母親で・・」
「他に誰がやるんですか!」
「・・・」
「智也君の心を開いて、犯した罪の大きさに気付かせてあげる。
 それがお母さんの役割じゃないですか?」
「・・・」

(回想)
キャッチボールをする清貴と智也。
「やっぱりお兄ちゃんち変だよ。」
「・・・」
「お兄ちゃんが、ただいまって言わないのは
 ママがお帰りって言わないからでしょ?違う?」
「・・・」
「変だよ!やっぱりお兄ちゃんち変!!」
「・・・」
看板を見つめる智也。
「僕、もう帰る。ママが待ってるから。」
「お母さん、まだ帰ってないよ。」
「え!?」
「待ってなんかない!」
(回想終わり)

ノートを引きちぎり、頭を抱え込む智也・・。

彩乃はさつきの入院準備に、和彦とマンションに戻る。
マンションに着くなりビールを飲み始める和彦。
「冗談でしょ・・」呆れる彩乃。
「大学出て14年、必死でやって来たことが無駄だったんだ。
 俺はもう死ねって言われたようなもんだよ。」
「だったら死んじゃえば?
 お姉ちゃんもその方がずっと楽になるよ。
 何もかもお姉ちゃん一人に背負い込ませて、
 そうやって愚痴こぼしてるようなダンナなら、
 いない方がよっぽどね。
 ・・とか言って、私だって甘えちゃってるしさ、 
 お兄さんみたいに。
 ヤバい妹と亭主ってやつ?」
「俺はな、」
「一緒にするななんて言わせないよ!
 お兄さんが仕事に打ち込めたのは、お姉ちゃんが一人で
 子育て頑張ってきたからじゃない。」
「・・・」
「それに今度の智也の事件だって・・。
 私だったら、あんな風に頑張れない。
 きっと、何も出来なくて投げ出して・・。
 お兄さん一人だったらどう!?自信ある!?」
「・・・」
「偉そうなこと言っちゃったけど・・
 お姉ちゃんのこと支えて欲しいだけなんだ。
 ・・・残念だけど、それは私やお母さんじゃ出来ないの。
 お兄さんにしか出来ないのよ!」
「・・・」
「だって、本当に辛い時は、好きな人に側にいてほしいんだから。
 ・・・そうじゃなきゃ、一緒にいる意味ないじゃない。 
 だって夫婦でしょ!?」
「・・・」
和彦は彩乃の言葉にマンションを出ていく。

病院
眠りながら智也の名前を呟き、涙を流すさつき。
そんなさつきを見てられず、敏江は病室を出て涙する。

そこへ和彦がやって来た。
「和彦さん・・」
「色々・・申し訳ありませんでした。」

さつきの寝顔を見つめる和彦。
「辛い事・・たった一人で・・
 悪かったな・・。」

和彦は、智也に面会に行く。

面会室
智也が面会を応じたことに驚く和彦。
「・・・元気か?」
智也が頷く。
「・・・何か、持ってこようと思ったんだけど・・
 正直お父さん、お前が何欲しいかわからなくて・・。
 欲しいものあるか?」
首を横に振る智也。
「・・そうか。
 ・・・暑いなここ。」
「どうして、来たの?」
「・・・あ・・お母さん・・具合悪くてね。」
智也が顔をあげる。
「あ、でも大丈夫だ。
 ただちょっと・・入院しなきゃならなくて。」
「・・・」
「だから・・お父さんが、カブトムシの面倒を見てな。」
「カブトムシ?」
「聞いてないのか?お母さん買ってきたんだよ。
 虫嫌いなのにな。
 この時期、まだ幼虫なんだ。
 あ・・知ってるか、そんなこと。」
智也が頷く。
「お母さんさ、ガラスケースにおがくずとか入れて、
 大切に育ててる。」
「・・・」

病院
「彩乃・・」
「これ、着替え。参ったよ、兄貴酒臭くて。」
「ありがとう。本当は私が・・」
「いいんだよ、彩乃はヒマなんだから、一年中。」と敏江。
「酷いなー。お姉ちゃんの扱いとは大違い。
 期待されるよりはいっか。バカな分楽ちんで。
 センスはいいんだよね、私!
 ほら、この花瓶にぴったり。
 ・・水入れてくるね。」
彩乃が出ていく。

「あれで、謝ってるつもりなのよ。
 昨夜お姉ちゃんに酷いこと言ったって半べそかいてた癖に。」
敏江が笑いながら言う。
「お母さん・・和君は?」
「さつきの代わりに、智也に会いに行くって。」
「智也に!?」

面会室
「又来るよ。 
 その時には、お母さんきっと良くなってるから。
 だから・・だから・・
 お母さんにも会ってやってほしい。」
「・・・」

「時間ですので。」と職員。

「あの時の・・」
「うん?」
「あの時の、キャッチボール、楽しかった。」
「・・・」

その言葉に、和彦は一緒にキャッチボールしたときの
智也の笑顔を思い浮かべ・・。

智也が連れて行かれるのを見送る和彦。
堪えきれずに涙が溢れ、智也に悟られまいと背中を向ける。
振り向いた智也は、父が背を向けて泣いていることに気付き・・。

さつきの病室に和彦がやってくる。
「和君、智也は?」
「ああ、お前の代わりに何か出来ることはないかと思って。
 でも正直、会えるとは思わなかった。」
「会えたの!?」
「智也が産まれて、初めて抱いた時みたいに、緊張した。」
「智也、元気そうだった?」
「ああ。あいつ、最初にこう言ったよ。
 どうして俺が来たんだって。
 きっと、お前のこと心配したんだ。」
「私を?」
「お前に何かあったと思ったんだよ。
 じゃなきゃ、俺が来るわけないって。
 心配掛けたくなかったけど、入院していること話した。
 智也に嘘つきたくなかったんだ。」
さつきが頷く。
「カブトムシのことも話したよ。
 お前が買ってきたって聞いて、相当驚いたんじゃないかな。
 智也のやつ・・帰り際になんて言ったと思う?」
「何て言ったの?」
「楽しかったって。
 俺とやった、キャッチボール。」
「智也が・・」
「いつまでも、子供だと思ってた。」
「・・・会えるかな、私・・。」
「大丈夫だよ、会えるよ。」
「いつになったら?
 会いたい!智也に・・今すぐ会って、抱きしめたい!」
「さつき・・落ち着け・・。」さつきを抱きしめる和彦。
「会いたい・・」和彦の胸で涙するさつき。
「会えるよ。」
「智也・・・」

小沢家
「納骨か・・。」と秀昭。
「あなたが反対なら、時期を延ばしても。」
「いや。四十九日には、ちゃんとお墓に入れてあげないとな。」
「きよたん・・お墓に入っちゃうの?」と美帆子。
「・・そうよ。
 あまり長く、家の中にいると、成仏出来ないって昔から。」と聖子。
「そうだぞ、美帆子。
 小沢家のお墓には、おじいちゃんもおばあちゃんもみんな一緒に
 入ってるんだ。ちっとも寂しくなんかないさ。」
「でも・・きよたんおじいちゃんもおばあちゃんも知らないじゃん。」
「・・・」
「すぐに仲良くなるさ。
 きよたんは誰とでも仲良くなれる天才じゃないか。」
「そうそう!
 あの子なら大丈夫!
 ・・イチゴ上げてくるね。」と聖子。
「ああ。」
「ごめん、変なこと言って。」と美帆子。
「寂しくなんかないさ。
 きよたんは、いつでも、うちの家族みんなの心の中にいるんだから。」
「・・そうだね!」
「ああ。」

聖子はイチゴを備え、遺影を見つめながら涙をこぼし・・。

病院
「私がみんなの足を引っ張ってる。」とさつき。
「何を言ってるの?」と敏江。
「彩乃に言われた通り、奇麗事並べてるだけ。
 どう償っていいかもわからない。
 智也とどう向かっていいかもわからない。
 どうしようもない母親なだけ。」
「さつき・・。」
「ごめんねお母さん。
 こんな娘・・いなきゃ良かったね・・。」
「見損なわないで頂戴!
 お母さん、あなたと彩乃を、産まなきゃ良かったなんて
 いっぺんだって考えたことないよ!」
「・・・」
「父さんが死んで、お母さんが頑張ってこられたのは、
 あなた達がいたからこそ。
 辛い事はあった。苦労だってあった。
 けど、それを乗り越えてこられたのは、あなた達がいたから。
 あなた達の笑顔が見たくて、あなた達を立派に育てたい一身で!
 それを、いなきゃ良かったなんて・・
 さつき、あなたがいないってことは、智也もいないってことなんだよ。
 あなたは、智也を産まなきゃ良かったって言ってんのと、
 同じことだって、わかって言ってるの!?」
「・・・」
「親っていうのは、子供の為に、頑張ってこそ、
 生きてることになるんだよ。
 あなたが、生きるってことは、
 智也の為に、頑張らなきゃダメなの。
 智也は生きていくんだよ。
 あなたが一緒に償っていかなかったら、
 智也はどうするの?」
「お母さん・・。」
「だから、私や、彩乃には、いくら甘えたっていい。
 だけど、ご遺族には絶対甘えちゃいけない。
 これからだって、辛い事ある。死ぬほど苦しいことだってある!
 だけど、生きていかなきゃいけないんだよ。智也と一緒に!」
母の言葉に涙するさつき。

病室のドアの前では彩乃も聞いていて・・。

小沢家
階段を下りる美帆子は、秀昭が清貴に語りかけているのに気付く。

「きよたん。明日一緒に、お墓に行こうな。
 ・・正直、きよたんにはもう少し側にいて欲しかったけど・・
 ママが、ああして、ママらしく戻ってきてくれていることが、
 パパには嬉しいんだ。
 いやだからと言って、犯人の子や、犯人の家族を許したわけじゃないよ。
 悔しさも、悲しみも、あの日から何も変わっちゃいない。
 だけど、家族は、前に進むために、きよたんにも付き合ってほしい。
 前に進むための、道しるべになってほしいんだよ。
 ね!
 ・・・パパたち家族を・・見守っていてくれ・・きよたん・・。」

美帆子は父の涙に・・・。

病室
母の言葉、富田の言葉をかみ締めるさつき。

そして智也も、和彦に言われた「お母さんと会ってやってほしい」
という言葉を思い起こし・・。

そんな中、和彦の再就職先が決まる。
倉庫内、荷物を運搬する仕事だ。

病室
さつきは手紙を書き始める。

『小沢清貴君のご家族の皆様
 二度目の手紙となります。
 前回の無礼な手紙を、心からお詫び申し上げます。
 息子がしたことを許していただける等とは、
 毛頭考えてもおりません。
 ただ、一生をかけ、息子に罪の深さ、
 その過ちの重さを気付かせるために、
 私達が生きていくことを、どうかお許しください。』


母親が子供を抱きしめる。
愛しいという思いから。
抱きしめた時の子供の温もりに幸せをかみ締めることが出来るから。
親が子を抱きしめるのに、理由なんて必要ありません。

「お母さんとの約束を破ったから、
 自分にはお母さんに抱きしめてもらう資格はない。」

もしも智也が本当にそう思っていたのだとしたら、何て悲しい・・。

母親の言いつけを破ったせいで恐ろしい目に遭ってしまった智也。
そのことを誰にも言う事もできず。
母親に一番甘えたい、抱きしめてもらいたいのに、
後ろめたさから母親を避けてしまい・・。

そんな時、智也は清貴と出会ってしまった。
姉がヤキモチを焼くほど父親、母親に溺愛されている清貴。

「ううん。ヤキモチ。
 ママも、パパも僕のことが好きだから。
 ママが僕を、ギューっとすると、必ず怒るんだよ!」

智也は清貴のこの言葉を、どんな思いで聞いていたのでしょう。


一方、姉に対して怒りを爆発させてしまった彩乃。
彩乃の思いは美帆子に通じるものがあるのかも。
彩乃の場合は、姉と仲直りすることが出来ました。
美帆子にはそれが出来ない・・。
そう思うと悲しいです。

彩乃のお陰で和彦は自分が今やるべきことにやっと気付きました。
辛い時こそ夫婦は支えあうもの。
破談になったばかりの彩乃にとって、そう語るのは辛かっでしょうね。

別ドラマ『白い春』の佳奈子さんも、彩乃と同じように美しい姉に
嫉妬していたのかな。

父の涙。
父が泣く姿を、子供はあまり見ないかもしれません。
智也が見た、和彦の涙。
美帆子が見た、秀昭の涙。
父の涙は子の心にどう響いたのでしょう。


「親っていうのは、子供の為に、頑張ってこそ、
 生きてることになるんだよ。」

敏江のこのセリフが心に響きました。



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公式HP

海容=海のように広い寛容な心で、相手の過ちや無礼などを許すこと。


原作
4063722724アイシテル~海容 前編 (1) (KCデラックス)伊藤 実講談社 2007-03-06by G-Tools


4063722732アイシテル~海容 後編 (2)伊藤 実講談社 2007-03-06by G-Tools



主題歌
アイシテル
アイシテルMONKEY MAJIKbinylrecords 2009-06-10売り上げランキング : 5828Amazonで詳しく見る by G-Tools



挿入歌
B001VOD50Gうつし絵新垣結衣ワーナーミュージック・ジャパン 2009-05-27by G-Tools



「Forgiving」アイシテル~海容~オリジナル・サウンドトラック
「Forgiving」アイシテル~海容~オリジナル・サウンドトラックS.E.N.S. BMG JAPAN 2009-05-27売り上げランキング : 90683Amazonで詳しく見る by G-Tools



B0023B15U8アイシテル ~海容~ (稲森いずみ 主演) [DVD] by G-Tools



【キャスト】
野口 さつき - 稲森いずみ
野口 和彦 - 山本太郎
野口 智也 - 嘉数一星

小沢 聖子 - 板谷由夏
小沢 秀昭 - 佐野史郎
小沢 美帆子 - 川島海荷
小沢 清貴 - 佐藤詩音

富田 葉子 - 田中美佐子
富田 健太 - 吉川史樹

宮本(山崎画大)

森田 彩乃 - 田畑智子
森田 敏江- 藤田弓子

佐伯 正志 - 高山猛久
小泉刑事 - 小松和重

麻衣子 - 志村玲那
宏美 - 折山みゆ
野口真緒
猫背椿
ダンカン

【スタッフ】
脚本 - 高橋麻紀・吉本昌弘
原作 - 伊藤実 「アイシテル〜海容〜 前編・後編」
プロデューサー - 次屋尚・千葉行利
演出 - 吉野洋・国本雅広
音楽 - S.E.N.S. 「Forgiving」
制作協力 - ケイファクトリー


稲森いずみさんの主な出演作品



板谷由夏さんの主な出演作品


この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、こちらも上手い構成です!兄弟として 美帆子と彩乃を重ねたり被害者家族の秀昭と加害者家族の和彦の涙を重ねるのはヤラれます〜智也のおばあちゃんと面識のない清貴のお墓の中のおじいさんたちも有効でした〜

美帆子のさつきに言ってしまった事を悔やみ不安定意になった美帆子を辛いなか母親として受け止める姿が強くて…和彦との対比も凄い演出ですね!

場所をかえてキャッチボールをする清貴に不満の表情をみせた智也はどこが逆鱗にふれたののでしょうかね?
Posted by けた at 2009年05月23日 20:43
ちーずさん、こんにちは。
今回はちょっと泣きっぱなしでした。やさしいお母さん役の藤田弓子さんを見てて涙が止まりませんでした。藤田弓子さんは私が小学生のときは小学生の母親役、私が大学生のときは大学生の母親役と、つねに私にとっても母親のようなイメージがあって、なんか好きです。ひさびさに「さびしんぼう」が見たくなりました。と思ってたらBOSSの来週のゲストは富田靖子!

けたさん、こんにちは。
私は両親が共働きでどちらかといえば寂しい少年時代だったかな〜という気がしてて、智也に一番感情移入して見てます。子供の頃、専業主婦である母親を持つ友達がうらやましかったです。家に帰ればお母さんがいるっていうのがうらやましくてしょうがなかったです。自分の母親が家にいてくれないのは、あまり大事に思われてないからなのかと不安でした。だからその不安を必死に拭おうと遊びに夢中、というより集中してました。そんなときにもし友だちから「お母さんに愛されてないんじゃない?」って言われてたら、深く傷ついたと思います。殺すまではしなくても、「傷つけてやろう」くらいは思ったはずです。
智也ときよたんはお互いに、会ってはならない悪魔だったんだと思います。
Posted by マンデリン at 2009年05月24日 11:58
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アイシテル〜海容〜 第5回 感想
Excerpt: 『生きてこその償い』
Weblog: ぐ〜たらにっき
Tracked: 2009-05-21 19:04
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