2009年05月24日

スマイル 第6話

『僕が社長の無実を晴らす』

宗助 (前田吟)の葬儀の席。
帝国食品の関係者は誰一人姿を見せなった。

「父さんバカだよ・・。
 自分が死んだらダメじゃん・・。
 みんなを守ったことにならないじゃん・・。」
涙を流しながら呟くしおり(小池栄子)。

そんな中、銀行の担当者・山根(石井正則)が姿を現す。
「何しに来たんですか!」としおり。
「しおり・・」みどり(いしだあゆみ)がたしなめる。
「支店長さんや副支店長さんは、来ないんですか!?」
「・・皆様をよく存じ上げている私が代表として・・。」

「何言ってるんですか・・。
 山根さん、何言ってるんですか!?」ビト(松本潤)が歩み寄る。
「・・すみません。」
「すみません・・。
 何がすみませんなにですか!!」
思わず山根に掴みかかるビト。
「自分達が何をしたかわかっているんですか!?
 社長を殺したのはあんた達でしょ!」
ビトを抱え込む一馬 (中井貴一) 。
「社長困ってるとき、助けてあげたじゃないですか・・。
 なのに・・何でその社長に・・・。
 社長・・山根さんのこと大好きでしたよ。
 信じてましたよ!
 なのに・・何で社長を追い詰めるような事を・・。」
「・・・」
「何で社長を助けてくれなかったんですか・・。
 何で・・。」
ビトはそのまま泣き崩れ・・。山根を演じている石井さんの表情!
辛い思いが画面を通してひしひしと伝わってきました。


一馬としおりは葬儀場の入り口からマスコミがカメラを向けている
ことに気付き、止めようとする。
「少しはご遺族の気持ちも考えろ!」と一馬。
「毒入り赤飯作った説明責任はそちらにあるでしょう!」
と毎新新聞社の記者。
「・・・真実は、必ず他にある。
 きちんと説明してみせる。」
「何を今更!根拠はあるんですか?根拠は!」
「今言えるのはそこまでだ。」
一馬はそう言い、深く傷つくしおりを会場に連れ戻す。

数日後
町村フーズ前に張り付く毎新新聞の記者が連絡を入れる。
「告別式が終わったあとは特に動きがないようですね。
 中に篭ったまんまで。」

町村家
みどりはしおり達に、宗助が1億円の生命保険を掛けていたと話す。
「お母さん知らなかったの!?」
「3千万なら知ってたけど、内緒で他にも入っていたの。」
「今の状況を乗り切るために・・。社長・・。」とビト。
「社長言ってたよな。」と金太(徳山秀典)。

「更正しようとしているやつらを、路頭に迷わせることになったら、
 彼らの将来のこと考えたら、奇麗事だけでは済まされないってことが、
 今回の件で、痛感しました。」


社長の言葉を思い起こし涙する金太、ブル(鈴之助)。

ビトたちの部屋
「黒っていうものを白にするには・・どうしたらいいんだろう。」と金太。
「まずは美奈子ちゃんに本当のことを話してもらおう。」とビト。
「そうだな。」とブル。
「でもさ・・美奈子の周りには林さんが。」と金太。
「・・・そんなこと言ってる場合じゃないよ。
 社長の名誉挽回の為だよ・・。」とビト。

夜、3人は美奈子のアパートを訪ねていく。
だが誰もいる気配はない。
「美奈子ちゃん!
 聞いてるかもしれないけど、社長亡くなりました。
 それで美奈子ちゃんに、お願いがあるんです。
 もう一度、本当のこと話してもらえませんか?
 お願いします!」

真っ暗な美奈子の部屋に、林(小栗 旬)がいた。
覗き窓からビトの様子を伺うと、笑い声を漏らさぬよう
掌で口を覆う。

そんなことに気付くはずもなく、ビトはドアをノックし続け・・。

「これは、壮絶な生き様を見せた男の、
 愛と正義の、物語だ。」


一馬の事務所
一馬たちは、自分達に連絡をしてきてくれた帝国食品の社員・佐原に
連絡を試みるが、電話は着信拒否されていた。
一馬としおりは佐原に会いに、
ビトと花 (新垣結衣)は連絡の取れない美奈子を心配し、
大家に鍵を開けてもらうことにする。

美奈子のアパート
大家に鍵を開けてもらったビトと花は、美奈子の部屋に入っていく。
「美奈子ちゃん・・お邪魔します。」
散らかったその部屋に、美奈子の姿はなかった。
ビトは風呂場から水滴の音がするのに気付き・・。

帝国食品
受付で佐原を呼び出す一馬としおり。
佐原は二人の姿に、引き返してしまう。

美奈子のアパート
恐る恐る風呂場のドアを開けると・・
バスタブに浸かっている人物が。
「おぉ、ビト。
 何勝手に人んち上がりこんでんだよ。」
・・・林だ!
「・・いや・・」戸惑うビト。
「って俺か!勝手に人んちの風呂に入ってんのは。
 アハハハハ。」

「で、何の用だよ、ここの女に。」
「探してるんですけど・・。
 どこに行ったか、知りませんか?」
「実家に戻るってよ。
 で、その間ここ使ってていいって話になってね。」
「・・・林さん、美奈子ちゃんとは・・どういう知り合いなんですか?」
「俺が頼んだんだよ。
 雑誌の記者紹介するからあの会社の悪口喋れって。
 あの女も相当金に困ってたみたいでなー。
 上手い事言って雑誌の記者に10万謝礼用意させたらお前、
 ベラベラ喋ってくれたよ。ハハハ。
 ビトー、あの話忘れてないよな?
 社長首吊ったんだろ?潰れんのも時間の問題だな。
 それよりあの、保険金とか入ってなかったのかよ、そのオヤジは。
 あ?」
「・・・」
「あ?
 早く金パクってこいよ。
 で、さっさと甲斐のヤロウぶっ殺すぞ。」
「・・・」
「・・・返事は!」
林に睨まれ動けずにいるビト。
すると花は、林の前に歩み寄り、そして彼の頬を思い切りビンタする。
「イッテ。」
花を見つめ、笑い出す林。
「気合入ってんじゃん!ビトの女か?
 あ?」
ビトは林に頭を下げ、慌てて花を連れて立ち去る。
林は不敵な笑みを浮かべ・・・。

一馬としおりは、再び帝国食品を訪ねていく。
だが、佐原は二人に会おうとはしなかった。
「先生乗り込みましょう!」
「ダメだ、しおりちゃん。」
「でも避けられているんだったらこっちから突っ込んでいかないと、」
「マーティン・ルーサー・キングはね、無抵抗の非暴力で、
 自由と正義を勝ち取ったんだよ。」
「どういう意味ですか?」
「今俺達が乗り込んで、彼がみんなの前で真実を話すと思うか?
 ただ追い詰めるだけだろう?」
「・・・」
「いいかい?
 佐原アキオは、敵じゃない、味方なんだ。
 彼の立場に立って物を考えよう。
 彼の意思で、話してもらえるようにね。」

美奈子のアパートからの帰り道。
「・・・ごめんね。
 あの人・・昔からずっと知り合いなんだけど・・。」
花の少し先を歩きながら、ビトが謝る。
花がジェスチャーで訴える。
「ダメ?あの人?
 うん?
 関わっちゃダメ?
 ・・・情けないよな・・。
 本当は男の僕が、守んなきゃいけないのに・・・。」
花がビトの顔を覗き込む。
「助けられてばっかいるよね。」
花が手を横に振る。
「そんなことあるよ。」
『嬉しい!』
「嬉しい?何が?
 僕が?
 え?
 ・・・優しい?
 ・・・優しいだけじゃダメだよ。」
『じゃあ、』
「え?
 ずっと?
 ずっと守ってって、言ってんの?
 ・・・
 そうだよね。」
ビトが歩き出すと、花はビトの服の裾に掴まりついて行く。

ビトの服の裾を掴んで歩く花の甘え方が可愛い!

帝国食品前
一馬としおりは、社から出てきた佐原を追う。
「落ち着いてね!」と一馬。
「はい!」

「佐原さん!伊東です。
 すみません、なんか、会社まで押しかけちゃって。
 連絡行きました?」
「・・・」
「実は、この間の話の続きをどうしても伺いたくて。」
「・・・」
「何の罪もない人間が、追い込まれて命を失ったんです。
 僕はどうしても、真実が知りたい。」
「お願いします。父の潔白を証明出来るのはあなただけなんです。」
「・・・」
「お願いします!」
「・・・」
申し訳なさそうに無言で立ち去る佐原。
「もう一度連絡待っています!」

町村家
美奈子の実家を調べるビトと花。
そこへ、帽子とマスクをした人物が訪ねてきた。
男が帽子とマスクを外す。
「山本社長・・。」

「口止めですか?本当ですか?それ・・。」とみどり。
「この不況下で・・帝国食品相手に・・ケンカする・・
 体力も・・気力もなかった・・。
 申し訳ありません!!」
泣きながら謝罪する山本。
「ありがとうございます。
 よく・・お話して下さいました。
 本当に・・ありがとうございます。」とみどり。

「問題は、その先だと思うんだけどさ。」と金太。
「その事実を、きちんと警察に話してもらえませんか?」とビト。
「・・・」
「お願いします!」みんなは頭を下げて山本に頼むが・・・。

ビトたちの部屋
「あの人警察には行ってくれなさそうだね。」とビト。
「やっぱり美奈子だべ。
 美奈子にはきっちり、ケツ拭いてもらわないと。」とブル。
「明日、僕美奈子ちゃんの実家に行ってくる。」とビト。
「結婚してんだろ?ダンナは一体何やってんだ。」とブル。
「一緒に行こうよ、金ちゃん。」とビト。
「いや・・美奈子は、ビトと花ちゃんに任せた。」
「え?」
「俺とブルは、奥さんと一緒にもう一度、山本社長の所に
 お願いしに行ってくる。
 時間がないから手分けしよう。」
「向こうも男が押しかけるより、女と一緒のほうが気を許すかも
 しんねーべ。」とブル。

ビトと花は町村フーズの車で美奈子(村上知子)の実家を訪ねていく。
「美奈子ちゃん。久しぶり!」
「・・・」逃げ出そうとする美奈子。
「元気だった?」
「・・・」
美奈子はビトが温かい眼差しで見つめていてくれることに気付く。
「怒らないの?」
「怒ってるけど・・今ここで美奈子ちゃんのこと怒っても・・
 社長は・・もう帰ってこないから。」
「・・・」
「社長言ってたよ。」

「やめなさい、美奈子の悪口言うのは。 
 あの子はあの子で、こちらの悪口言わなきゃならない
 何か理由があるんだろう。」


「社長最後まで・・美奈子ちゃんのこと心配してたよ。」
「・・・ごめんなさい・・。」
美奈子はそう呟きながら泣き出し・・。

「結局私、結婚しなかったの。
 詐欺だったの。結婚詐欺。
 騙されてるなんて思わなくて。
 貯めてたお金は盗られるし、子供はお腹の中で大きくなっていくし。」
「じゃあ・・」
「超貧乏の、シングルマザー。」
「・・・」
「結婚するって、みんなに自慢して。
 だから誰にも言えなくて。
 本当に・・本当にお金に困ってて・・。
 そんな時に、林って男が現れたの。」
「・・・」
「私・・・社長に沢山お世話になったのに・・
 あんなに・・あんなに優しくしてもらったのに・・。」
「・・・」

一馬の事務所
「マスコミだな。」と一馬。
「え?」とビト。
「社長はある意味、こいつらに追い詰められたんだ!」と一馬。
「マスコミを使って逆襲するってことですか!?」としおり。
「ピンポーン!」

しおりはある番組プロデューサーに提案する。
「大スクープですよ!
 うちの報道もネタ掴んでたみたいで、
 帝国食品追求していたところだったからもう、
 グッドタイミングですよ!
 総出で裏取りしたけど、間違いない!」とプロデューサー。
そこへ美奈子が姿を現す。
「来ました。」
「この人!?
 ちょっと俺、報道の人間連れてくる!!
 スクープ!大スクープだ!!」

「しおりさん・・私・・・」
「ありがとう。よく来てくれたね。」
「すみません・・。本当にすみません・・。」

「しおり。」みどりが山本を連れてやってくる。
「お母さん!」

報道番組が流れる。
『帝国食品の実態!
 取引先社長が裏側を暴露』
顔を隠し、音声も変えてもらい、山本社長がカメラの前で語っている。
「帝国食品とは長い付き合いをしています。
 親父の代からだから、もう40年くらいの
 付き合いですかねぇ、良くしてもらってましたよ。 
 帝国食品からは、町村フーズと同じもち米を仕入れていましたが、
 小学校での食中毒事件の直後に、
 売値の倍の値段で買い取りたいという
 申し出がありまして・・。
 表向きは、そういうことなんですが、
 個人的には恐らく、隠ぺい工作だと思います。」
次に、美奈子の証言。
美奈子の希望で、素顔を出し、カメラの前で語りだす。
「こんにちは。
 この場を借りて、皆さんに、謝りたいことがあります。
 週刊誌に書いてあることは、全て、嘘です。
 お金を貰って、悪口を言うようにと、言われたので、
 全て、作り話です。
 社長は、本当は、とてもいい人で・・
 保護観察中の、白い目で見られるような私達を、
 親身になって、世話をしてくれるような人でした。
 社長は、私のことを、本当の、本当の娘のように可愛がってくれて。
 沢山迷惑を掛けたのにも関わらず、
 社長は、私のことを・・庇ってくれているようでした。
 本当に・・申し訳ないと・・
 悔やんでも・・悔やみきれません。
 だから、ちゃんと証言したかったんです。
 町村フーズと、社長は、本当に悪くないんです。」

検察庁の廊下で一馬と北川(甲本雅裕)がすれ違う。
「北川。
 恥の上塗りしたくないなら、間違い認めてさっさと帝国食品に
 ガサ掛けろ。」
「言われなくてもとっくに手続きしてるんだ、こっちだって!」

一馬の事務所
新聞の見出しには、

『帝国食品を強制捜査
 食中毒事件 前社長ら聴取へ』

「やっと強制調査に踏み切りましたね!」としおり。
「問題は、帝国食品が簡単に認めるかだ。」と一馬。
「そんな・・」
「強制捜査見越して、証拠隠滅を図られたら・・。」

検察庁
「絶対にある!どこかに隠してるんだ。
 何が何でも見つけ出せ!」と北川。

一馬の事務所
「下手すりゃ、帝国食品逃げ切るぞ・・。」
その言葉に、ビトが動く。

帝国食品前で佐原を待つビト。
「帰っちゃったのかな・・。」
そこへ、佐原が姿を現す。
「佐原さん!!」
ビトは必死に説得しようと土下座する。
「社長は僕を救ってくれたんです!
 社長は、罪を犯した僕らを、何の差別することもなく、
 信じて、受け入れてくれたんです!」
「・・・」
「今僕が出来る唯一の、唯一の恩返しは、
 社長の潔白を証明することだけなんです!
 お願いします!佐原さん、お願いします!
 どうか力を貸してください!
 真実を話して下さい!
 あなたしかいないんです!」
「・・・」
佐原は、何度も何度も頭を下げて頼むビトを見つめ・・。
そして重い口を開く。
「箱根の・・箱根の・・福利厚生施設に・・
 証拠書類は・・隠してます。」
「・・・本当ですか?」
佐原は頷き、急いで立ち去る。
「ありがとうございます!!」
振り返ると、ビトは深く頭を下げていた。
佐原はそんなビトに歩み寄る。
「本当に・・すみませんでした。」
「・・・ありがとうございました。
 ありがとうございました。」
ビトは佐原の手を握り締め、感謝の言葉を繰り返す。

佐原の言っていた場所から、証拠品が押収される。

「帝国食品の、産地偽装、更に、事故米を消毒した際の、
 クロメタホス混入、そして、一連の事実が発覚した後の証拠隠滅。
 帝国食品には相当厳しい追及が待っていると思われます。
 そして、この証拠が決め手となり、ついに、上原東小学校毒入り
 赤飯事件は、解決の方向です。
 今後、証拠品の押収により、深く関わっていた役員の逮捕にも
 繋がっていくことと思われます。
 また、余罪もまだまだ出てくる可能性もあり、
 消費者も、帝国食品の扱う商品に、不安の色を隠せません。
 これからも帝国食品の対応に、注目が集まります。」

美奈子の部屋
鋭い眼差しでニュース番組を見つめる林。

町村家
「お父さん。あなたの潔白は、みんなが証明してくれましたよ。」
「お父さん、お父さんが大事にしていた、人を思う気持ちは、
 お父さんが守ろうとした、みんなに受け継がれているよ。」
みどりとしおりは仏壇に向かって泣きながら微笑みを浮かべる。

屋上
ビトの隣に座る花。
「・・・社長はね、初めて僕を・・心から信じてくれた人だったんだ。
 ここに来て2年・・社長と一緒に住んで・・
 一緒に仕事して・・
 何も突っ張らなくていいんだって・・
 誰かに嫌われないように・・僕はずっと・・
 違う自分にならなきゃいけないって思ってたんだけど・・
 社長は信じてくれた。
 本当に家族みたいに・・可愛がってくれた。
 いっつも僕の味方でいてくれて・・。」
ビトは涙ながらにそう話す。
花は涙をこぼしながら、ビトの手を両手で握り締める。
『私が、守る。
 これからは、私が、守る。』
花はそうビトに伝えて微笑むのだった。

そんなある日、町村フーズに毎新日本の記者がやって来た。
謝りに来たマスコミは、彼だけだった。

「誠意ある人もいるんだね。」ビトが呟く。

その日の夕食の席。
「ダメね、謝られると・・。
 絶対許さないと思ってたんだけど。」みどりが笑う。
「面と向かってしまうとね。」と一馬。
「さあ、今日はお父さんが好きだった中華で、お祝いしましょう!」
「花ちゃんもようやくうちに戻ってこれて良かったね!」としおり。
「町村さんって、そんなに中華お好きだったんですか?」と一馬。
「昔うちに、中国の人が働いていてね。」としおり。
「その人ね、中華街でコックやっていた人で、
 もう、本格的で美味しかったの!ね!」とみどり。
「そりゃ誰だってハマるわな。」と一馬。
「でも昔は食卓エスニックだったよね。
 お父さんさ、困っている東南アジアの人を沢山受け入れていたもんね。」
「そんな社長の下だったから、ビトも、自分らしく、
 生きてこられたんだな。」と一馬。
「はい。」
「あの人、ビトが夢に向かって頑張っているの、
 すごく喜んでたから。」とみどり。
「お父さんが好きな麻婆豆腐さ、ビトが作る、多国籍料理のメニューに
 入れてあげてね。」
「はい。目玉料理にします!」

2015年 夏
「思えば、あの事件で潔白を証明したことが、
 更なる悲劇を生んだのかもな。」と一馬。
「そうじゃない。
 あの事件は、やっぱり、きちんと潔白を証明できて
 良かったんだよ。」と柏木(勝村政信)。
「そうだよな。
 社長の無念を晴らすためだもんな。」

本屋でビトへのプレゼントの本を選ぶ一馬。
『マーティン・ルーサー・キング』の本を手に取り・・。

面会室
「え?何それ?」とビト。
「この間約束したろ。本差し入れしてやるって。」
「ああ!ありがとう!」
「あとで渡しておくよ。」
「どんな本なの?」
「ある、素敵な人についての本でな。
 人生観変わるかもしれねーぞ。」
「本当?」
「そういや、花ちゃんのことだけど。」と柏木。
「・・ああ、俺もその話しようと思ってたんだけどさ。
 もういい加減会ってやれよ。」と一馬。
「・・・なんで会う必要が・・。」とビト。
「何でってさ・・」
「僕はもう、あの子とは関係ないんだから。」
「関係ないって・・ビトなぁ、」
「もういいんだって。
 僕は決めたんだ。
 もう来るなって、柏木さんからも説得してよ。」
「いや・・出来ないよ・・。」
「・・・やっぱりあの日・・」
「うん?」
「あの日なんだよね・・。」

2009年6月6日
食品を車に詰め込むビト。
そこへ花がやって来た。
「どうした?」
『おねがいが、あるの。』
「お願い?何?」
『デート、してください。』
「ゲート?」
『デート!』
「・・デート。」

ビトたちの部屋
「何を迷う必要があるんだよ!」とブル。
「花ちゃん逃したらな、お前になんか、もう二度と女なんか
 出来ないんだぞ!」と金太。
「お前になんかって酷くない?」
金太の携帯が鳴る。
「・・林さんだ。」
「え!?」
「ビト、俺思ったんだけどさ、
 あの人にはもう関わらないほうがいいと思うんだ。」
「・・・そうだね。」
「でも、ここに来たらどうするんだ?」とブル。
「・・・」

部屋をノックする音。
花だ。
花はビトにメモを渡すと手を合わせてお願いし、立ち去る。
『明日、富士急ハイランドに行きませんか?』

翌日、花は一足先に出かけていく。
その後を林が尾行していることに気付かずに・・。

「おはようございます!」ビトがみどりに挨拶する。
「あ、ビト、おはよう!休みなのに早いわね。」
「奥さん、花ちゃんは・・」
「美容院行くって。」

ビトの携帯にメールが届く。
『新宿西口、高速バス乗り場に11時に待っています音符
 遅刻したら怒っちゃうぞ!』

一馬の事務所に香苗(羽田美智子)が訪ねてくる。
「ごめんね、お休みの日なのに早くから。」
「いや、休みとかあんまり関係ないから。」
「テレビ見たわよ。良かったわね!」
「帝国食品の勇気ある男の告発のお陰だよ。
 いつの世も、勇気ある者の行動が歴史を変えるんだ。
 ってこれ、ちょっと大げさかな。」
「ううん!」
しおりが二人にお茶を出す。
「で・・話、あるんだよね?」
「うん。実はね・・今私、離婚考えてて。」
「え・・」
「もう、限界でさ。」
「・・そうか。」
「それで・・お願いがあるっていうか・・ね。」
「うん。」
しおりは二人の会話が気になって仕方がない。
「・・・外で話さない?」
「ああ、いいよ。」

美容室を出た花は、ビトとの待ち合わせ場所へと急ぐ。
そんな花の後を尾行する林。

待ち合わせ場所に、ビトはまだ来ていなかった。
「ビトの彼女ー、だよね、確か。」
「・・・」
「俺もー、この前、君に引っ叩かれて、目が覚めたっていうか、
 正しく生きなきゃなーって思ってさ。」
「・・・」
林は求人誌を開いてみせる。
「ビトのこと待ってるーんだよね?」
「・・・」
「いや、さっき、ビトから連絡があってさ。
 なんか、説明するのがややこしいところにいるから、
 俺に君を連れてきてほしいって頼まれてね。」
「・・・」
「嘘だと思ってるでしょ。
 じゃあ、何でここに君がいるの、俺が知っているわけ?
 偶然出会う?こんな所で。」
「・・・」
「ね!じゃあ行こう!ほら!」
花の腕を掴んで歩き出す林。

歩道橋の上、ビトが花と林に気付く。
「え・・何で!?」

林は嫌がる花の腕を掴み、タクシーを拾う。

「ダメだ!行っちゃダメだ!」

花をタクシーに押し込む林。

「花ちゃん!」
ビトは慌てて駆け出すが・・。


覚悟を決めた社長が仕事着に着替えて微笑む姿。
その笑顔に又、涙が出ました。

山本社長、美奈子、佐原。
勇気を出して真実を語ってくれた3人に、
町村フーズの人たちは、誰も彼らを責めようとせず、
心から、感謝の言葉を伝えていました。

宗助が、みどりが、許すことの出来る人たちだから、
そういう思いが周りの人にも伝わったんでしょう。

「佐原アキオは、敵じゃない、味方なんだ。
 彼の立場に立って物を考えよう。
 彼の意思で、話してもらえるようにね。」

一馬のこういう考え方もさすがです。
こういう考え方が出来るようになるだけの苦労を
彼もしてきたんでしょうね。


ビトと林のシーンが見ごたえあります。
林の前では怯えた子猫のように震えるビト。
静かさの中に見え隠れする林の凶暴性。
『花より男子』の時とは真逆な役を演じる二人、
道明寺と類とは全くの別人になりきっていますね!

花ちゃんが2015年で生きているとわかってほっとしました。
ビトはなぜ花に会おうとしないのか。
『白い春』の春男が真理子の幸せを願って拒絶したのと同じかな。

ビトが開く多国籍料理の店、店の名前は『スマイル』。
メニューには、宗助が好きだった麻婆豆腐が必ずあり、
ビトの側には声を取り戻した花が笑顔で働いている。

美奈子に一途だった金太が、今の美奈子の全てを受け入れ
ハッピーエンドになれると嬉しいです。


金曜ドラマは日曜の更新となりそうです。
『MR.BRAIN』も面白かったけれど、これ以上のレビューは無理なので
視聴オンリーで行こうと思っています。



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B001VEH35Oありあまる富椎名林檎EMIミュージックジャパン 2009-05-27by G-Tools



19??年
 伊東弁護士、高校時代に事件を起こす?
 その後伊東一馬と名前を変える。

2000年春、甲斐と林のグループ、乱闘。

2005〜6年
 花、声を失う。

2009年
 ビト、花と出会う。
 ビトの夢は、無国籍料理のレストランを開くこと。
 覚せい剤所持を疑われる。

2009年4月 第一回公判
 第二回公判
 第三回公判
 第四回公判
 第五回公判
 一週間後 判決 無罪


2010年
 ビトの刑が確定。

2015年春、ビト、拘置所に。

公式HP

【キャスト】
早川ビト … 松本 潤
三島 花 … 新垣結衣
町村しおり … 小池栄子
金太 (河井金太) … 徳山秀典
ブル (風間健児) … 鈴之助

美奈子(村上知子)

古瀬刑事 … 北見敏之
高柳刑事 … 池内博之
北川検事 … 甲本雅裕
裁判官  … 神保悟志


林 誠司 … 小栗 旬
近藤
甲斐

柏木啓介 … 勝村政信
山根(石井正則)
相模 陽太郎(吉沢 悠)

下平香苗(羽田美智子)
佐原明夫(高橋洋)



町村宗助 … 前田 吟
町村みどり … いしだあゆみ
伊東一馬 … 中井貴一


【スタッフ】
制作著作 … TBS
脚 本 … 宅間孝行
プロデューサー … 瀬戸口克陽
成麻畝子(高成麻畝子)
演 出 … 石井康晴
坪井敏雄
音 楽 … 山下康介
主題歌 … 椎名林檎 『 ありあまる富 』
2009年5月27日 (水) 発売
/ EMI ミュージック・ジャパン


松本 潤さんの主な出演作品



新垣結衣さんの主な出演作品


16:17 | CM(1) | TB(2) | スマイル | Edit | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、町村フーズの無実が証明されて良かったですね、人を信じる事をビトたちに教えてきた社長を信じ美奈子や記者を責めなかったビトたちが、証言した山本や美奈子、自分の勤める会社が傾く可能性があるのに告発した佐原の勇気をだしたのかな!

林が町村フーズに勤めていた美奈子を知った事やなぜ町村フーズを窮地に追い込むことをしたのか不明ですが、林をひっぱたいた花ちゃんが心配です!ビトが花の面会を拒否する理由、いろいろと考えてしまいます〜頭の中は『ハイティーン・ブギ』なのですが自分もハッピーエンドが見たいです、『歌姫』の競演で付き合った長瀬さんと相武さんのように番宣でみせた息があう二人のカップルもありかな!
Posted by けた at 2009年05月24日 19:45
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スマイル 第6回 感想
Excerpt: 『僕が社長の無念を晴らす』
Weblog: ぐ〜たらにっき
Tracked: 2009-05-24 20:05

スマイル 第6話「僕が社長の無念を晴らす」
Excerpt: 第6話「僕が社長の無念を晴らす」
Weblog: Happy☆Lucky
Tracked: 2009-05-25 19:36
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