2009年06月11日

アイシテル−海容− 第9話

『母と母、衝撃の対面』

『智也君、清貴(佐藤詩音)の母です。
 あなたに、どうしても伝えたいことがあって、手紙を書きました。
 困っている清貴を助けてくれたそうですね。
 ありがとう。
 見て見ぬふりも出来たでしょう。
 清貴にとって、どれ程救いになったかわかりません。
 そして、お家のトイレに連れていってくれて、
 一緒にキャッチボールまで。
 本当に、ありがとう。
 それなのに清貴は、あなたに酷い事ばかり
 言ってしまったそうですね。
 私は、太陽のように明るくて、元気な子に育ってほしいと
 願いを込めて、清貴を育てました。
 そして、清貴はその願いどおり、とても明るい、人懐こい子に
 育ってくれました。
 でも、その明るさ故に清貴は、遠慮もなく、思ったことを
 口に出してしまったのかもしれません。
 その結果、あなたを傷つけてしまって、ごめんなさい。
 けれども、智也君。
 あなたが見た清貴だけが、清貴の全てではないということを、
 わかって下さい。
 熱を出して休んだお友達に、タンポポの花を摘んで
 お見舞いに行った清貴。
 ジャガレンジャーの新しい靴を買ってもらうのを、
 楽しみにしていた清貴。
 そして、私が、ほんの少し疲れた顔を見せると、
 優しく肩を揉んでくれた清貴。
 そんな清貴も、小沢清貴であったということを、
 どうか、わかってあげて下さい。
 最後に、智也君にお願いがあります。
 未来を失った清貴に代わって、あなたは、心から、
 愛し合える人と出会い、温かい家庭を築いて下さい。
 あなたが、愛する人との子供を授かった時、
 その時、初めて、あなたは、あなたのしたことが、
 どんなことだったのか、知ることになるでしょう。』「野口智也君、どう感じましたか?」と裁判官。
「・・・わかりません。」
「では、野口君立って下さい。
 決定を言い渡します。
 君を、児童自立支援施設に送致する。」
「・・・」
「お母さんの悪口を言われてカッとなったとしても、
 幼い清貴君の命を奪うという結果は、きわめて重いものです。
 しかるべき、専門のスタッフと共に、
 更正の道を歩んでもらうのが、最善であるとの結論に達しました。」

審判後
「児童自立支援施設というのは、更正の為の施設ですから、
 決まった収容期間というのはありません。
 ですので、期間については、施設側の判断に、委ねられています。」
富田(田中美佐子)がさつき(稲森いずみ)と和彦(山本太郎)に説明する。
「いつ戻れるかわからない・・。」と和彦。
「ええ。面会は月に一度。30分ほどの時間が認められています。」
「月に一度、たったの30分ですか!?」
「辛いのは、智也君も同じですよ。」
「会えるだけでも・・。」とさつき。
「・・そうだな。すまない。」
「明日、10時。鑑別所からの輸送となります。」
「智也には会えますか?見送ってあげたいんです。」
「そうしてあげて下さい。
 あ、それから、清貴君のお母さん、ご主人と、娘さんには言わず、
 ご自身の判断で、この手紙を書かれたそうです。」
聖子からの手紙を手に取るさつき。
「清貴君のお母さんの気持ちは、智也にとっても、私達にとっても、
 大切な道しるべとなりました。
 私達はきっと、智也を導いていきます。」
「はい。」
さつきは聖子の手紙を見つめ・・。

一方小沢家では、聖子が加害者少年宛てに手紙を書いたことを
秀昭(佐野史郎)、美帆子(川島海荷)に打ちあける。
「何!?手紙を!?」
「・・書いたわ。書かずにいられなかった。
 だって・・きよたんがどんなに酷いことを言ったとしても、
 悪気はなかったんだから。
 そのこと、犯人の子に知って欲しくて。
 知った上で、どんなに重い罪を犯したのか、
 感じてほしかったから。
 そうじゃなきゃ、きよたんが可哀想じゃない。」
「・・・」
「許したわけじゃない。
 許せるわけない。
 ただ・・審判の記録を読んで、事件のことを知れば知るほど、
 色んな思いがよぎって・・。
 あの日、私が、15分早く帰っていれば。
 ランチにさえ行かなければ。
 きよたんの・・育て方でさえ正しかったのかどうか・・。」
「もういい!」
「勝手な事をして・・ごめんなさい。」
「・・・」
「ママだけじゃないよ。
 私も、あの記録読んでから色々考えちゃって。
 私も許せないよ。
 だけど、犯人の子が思っていたように、
 私もきよたんに同じような事思ってたから・・。
 きよたんばっかり愛されてって。」と美帆子。
部屋を出て行こうとする秀昭。
「パパ。」
「少し頭を冷やしてくる!!」
「・・・」

森田家
聖子の手紙を見つめるさつき。
「いいのか?
 本当は直接会いに行って、俺達の気持ちを伝えた方が。」と和彦。
「すぐにでもそうしたい。
 でも・・私達が行けば、またご家族のお気持ちを・・。」
「・・・」
「それに・・清貴君のお母さんが、どんな思いで、
 この手紙を書いてくれたのかを考えると・・。」
「いつか、謝罪できる日が来ることを信じよう。
 その時は、智也も一緒に。」
和彦の言葉にさつきは頷き・・。

居酒屋で一人酒を飲んでいた秀昭は、店にあった新聞で
智也が自立支援施設に送致されることを知る。
「親父さん。人を恨んだことあるかい?」
「五万とありますよ。憎んだ事も恨んだ事も。
 けど、それが人間ってもんじゃないですかね。」
「・・・」
「でもね、疲れるんですよね、人を恨むって。
 酷く疲れちゃって、挙句、恨んでる自分も嫌になっちゃってね。」
「・・・」

朝、さつきはカブトムシの幼虫が羽化したことに気付く。
「智也に教えてやらなきゃな。
 喜ぶぞ、あいつ!」と和彦。
「うん!」

鑑別所から出てきた智也を、和彦とさつきが待っていた。
「智也・・」
「・・・」
うつむいてしまう智也に、富田が声を掛ける。
「しっかり、前を向いて。」
その言葉に、智也は顔を上げる。
「ビッグニュースがある。
 サナギが付加したよ!朝カブトムシになってた!」と和彦。
「・・・」
「智也・・」
智也をそっと抱きしめるさつき。
「待ってる。
 お母さん、今度こそ智也を見失わない。
 もう二度と。」
その言葉に、智也もゆっくり、母親に手を回し・・。
「そろそろ、時間ですので。」
「智也・・智也!!」

智也を乗せた車が走り去る。
車の中、智也は泣きながら両親を見つめ・・。

「新しいスタートを、切りましたね。」と富田。
「はい。」とさつき。
「ですが、智也君の向かう道は、決して、平坦なものではありません。」
「わかっています。」
「鑑別所での最後の日誌、智也君は何も書きませんでした。
 施設に移ることになった今の素直な気持ちを書くよう
 言われたんですが、日誌は、白紙のままでした。
 でもそれが、智也君の素直な気持ちなんだと思います。」
「それは・・」
「未来が見えなかった、というか、
 考えられなかったんじゃないかと。」
「考えられない・・」
「智也君、死刑になると思っていたんですよ。
 この先のことは、考えないように、蓋をしていたんだと思います。
 ですから、審判の場でも、わからない・・。
 でも、智也君にもきっと、わかる時がきます。
 さっき、お母さんが抱きしめてあげたとき、そう思いました。」
「私が、抱きしめた時・・」
「お母さんの愛情を、智也君は全身で、感じていました。
 お母さんの温もりで、智也君はもう一度、
 未来の自分を考えられるようになるはずです。」
「・・・」
「そして、自分の犯した罪が、どんなものだったのかも。
 この先も、避けては通れない険しい道は続きます。
 頑張って下さいね。」
「はい。
 本当に、本当に、ありがとうございました。」
さつきは深く頭を下げ・・。

土手に座り考え込む美帆子。
そこへ友人がやって来た。
「ごめん、待たせて!何見てるの?」
「未来。」
「え?」
「・・なーんて!」
「いいよね、美帆子は。」「第一志望セーフでしょ?」
「私・・変えようと思ってるんだ、第一志望。」
「え?」
「本当言うと、前から変えたかったんだ。
 けど、弟の事があったし。親にはまだ何も話してなくて。」
「どこ?まさか留学とか!?」
「・・・」

小沢家
「私の手紙を・・道しるべに。」と聖子。
「はい。」と富田。
「なんだか・・複雑です。」
「わかります。
 でも・・お手紙に託された、お母様のお気持ちを、
 しっかりと、受け止めておられました。」
「・・・」聖子が頷く。
「では。」
「主人には・・手紙を書いたこと、伝えました。
 手紙を出した事、後悔していませんから。」

富田が帰ったあと、美帆子が帰宅する。
「誰か来てたの?」
「家裁の富田さん。報告よ。
 審判が終わったって。」
「その子・・何とかって施設に何年くらい?」
「わからないんだって。」
「・・・」
夕食の支度を始める聖子。
「美帆子、そろそろ又進路相談なんじゃない?」
「・・うん。」
「今度は、ちゃんと知らせてね。」
美帆子は頷き、自分の部屋へ。

美帆子の部屋
机の引き出しから資料を取り出す美帆子。
彼女は獣医を目指そうとしていた。

森田家
「決めてきた?仕事をか?」と和彦。
「3丁目のお惣菜屋さん。通りがかったら丁度募集していて。」
「ああ、あそこ!でもそんな急いで決めなくたって。」と母・敏江(藤田弓子)。
「で、いつからだ?」
「明日から。
 パートの仕事でね、思ったよりも時間に融通が効くの。
 だから智也の面会にも。
 智也には、私もしっかり働いてるって、言いたいから。」
「さつき・・」
「無理すんなよ。」
「うん。」

そこへ、刑事が訪ねてきた。智也の荷物を返却しに来たのだ。
「警察官として、言うべきことじゃないんですが・・
 どこの家庭で起きてもおかしくない事案だったと思います。
 もし自分が・・そう思うと、お父さんとお母さん、
 そして清貴君のご家族のご苦労が、身に染みます。
 いや・・ただ・・自分にも同じ年頃の娘がいるものですから。」と刑事。
「そのお気持ちだけで・・」とさつき。
「ありがとうございます。」と和彦。

智也のランドセルや服、おもちゃを箱から取り出していく二人。
和彦はグローブを見つめて涙ぐむ。
「智也が帰ってくる頃には・・この服もう小さくて・・
 着れないよね・・。」
さつきも泣きながら服を抱きしめる。
「さつき・・。」さつきを抱きしめる和彦。
「ごめんなさい・・。」

総菜屋で仕事するさつき。
パート仲間が子供の話をすると、さつきは複雑な表情を浮かべる。

そんな折、秀昭は家庭裁判所にやって来た。
少年保護事件記録を読み終えた頃、富田が声を掛ける。
「お済、ですか?」
「読みました。」
「はい。」
「妻が書いた手紙の内容の事で。
 今手紙は誰が?」
「少年の母親が持っています。」
「・・・妻は、清隆の為を思ってあの手紙を書いたのであって、
 私達家族は決して許したわけではありません。」
「はい。でも・・奥様のお手紙は、加害者家族にとって、
 指針となるものでした。
 手紙を読み、道しるべだと、少年の母親は言いました。
 許されているとは、思っていないはずです。」
「・・・あなたに今、こんなこと言っても始まらないかもしれませんが・・
 いつかは帰ってくる子を持つ家族と、
 私達のように、二度と帰ってこない子を持つ家族とでは、
 全く違います。
 そこの所を、履き違えないで貰いたい。」
「お気持ちは・・よくわかります。
 ですが・・親である立場に、違いなどあると、お思いですか?
 少年の母親は、普通のお母さんと同じように、
 子育てに悩み、苦しみを味わいながらも、
 子供の成長を誰よりも願っていました。
 それは私も含め、完璧な母親には、程遠い存在だったのかもしれません。
 子供の為に、生きていこうとしている母親。
 その、親としての思いに、違いがあるとお思いですか?」
席を立つ秀昭。
「もっと・・相手が嫌なヤツだったら良かったんだ。
 私達とは、もっとかけ離れたような人間だったら、
 まだ気持ちのぶつけようも。
 だってそうでしょ!
 その審判の記録を読めば読むほど、私達と違わない
 どこにでもいる普通の家族だということがわかって、
 そんな人間を相手に、この気持ちをどうぶつけたらいいんですか!
 私はあなたのように、出来た人間じゃない!
 妻は、犯人の少年の母親の気持ちがわかると言いました。
 同じ子を持つ母親として。
 私はその気持ちは、その妻の気持ちがわかりたくないです。
 清貴が殺されたという現実がある以上、
 この先、私達の苦しみはずーっと続きます。
 私達家族が一つになっていく為には、
 全てを忘れるか、清貴が殺された悔しさを胸に、
 憎しみを抱え続けて生きていくしか、
 それ以外に方法はないんです!
 そして・・この家族を守ることが、
 私の役目なんだ。」
部屋を出ていこうとする秀昭。
「奥様と、ご主人の目的は同じです。」
「・・・」
「奥様は、奥様なりに、清貴君の死を、懸命に乗り越えようと
 されているんです。」
「・・・」
秀昭は一礼し、部屋を出ていく。

小沢家
夕食の席、秀昭が切り出す。
「すまない。
 ママが黙って手紙を出した事、責めたり出来る立場じゃないんだ。
 犯人の母親から来た手紙、返しに行ったら、留守だったって言ったろ?
 あれ、ウソなんだ。
 本当のこと言うと・・犯人の家族に会うのが、怖かったんだ。
 会って何を言い出すか、何をしだすかわからない自分がいて。
 だってそうだろ?そんなことしたら・・」
「パパ・・」
「パパ、ずっと、隠してた。
 悪かった。」
「そんなこと・・。
 ね!」と聖子。
「そうだよ、パパ。」と美帆子。
「・・・」
「これ。」学校のパンフレットを差し出す美帆子。
「何?」
「今まで内緒にしてたんだけど、私獣医さんになりたいんだ。」
「獣医に?」
「この高校、大学の獣医学科の合格率が高くて、
 こんな時期だし、この高校私立だし、なかなか言い出しにくくて。
 でも、パパがごめんって言ってくれたから、私もこれ以上黙ってたら
 いけないと思って。
 反対されても言わなきゃって。」
「ママの方こそ、ごめんね。
 今まで、美帆子がどんな道に進みたいのかも、わかってあげられて
 いなかった。」
「ママ・・」
「今の成績で、入れそうなのか?」と秀昭。
「うん、多分。」
「多分って心もとないな。頑張らなきゃ。」
「受けていいの!?」
「反対する理由なんてないだろ?」
「もっと早く言えばいいのに。
 何でもしまい込んでおくの、美帆子の悪いくせよ。」と聖子。
「うん!
 この高校ね、大学の合格率60%なの!
 しかも、大学の、獣医学の授業も受けられるんだよ!」
明るくそう話す美帆子を秀昭は笑顔で見つめ・・
そして、清貴の遺影を見つめるのだった。

森田家
アルバムの整理をするさつき。
「まだ寝ないのか?」
「戻ってきた荷物の中に、まだ整理していない写真があったから。」
「何やってんたんだろうな、俺。
 知らない事ばっかだな。
 仕事にかまけて、智也と一緒にいてやれなかった証拠だな。」
真っ白なアルバムのページを見つめるさつき。
「この先も増やしたい。」
「・・・増やせるさ、きっと。
 大人になった智也だろ。
 腹が出て、白髪頭になった俺と、
 お前だって、シワだらけのおばあちゃんいになってるかもよ。」
さつきが微笑む。
「智也の未来も、きっとここに・・。」

小沢家
「美帆子、清貴があんなことになって、自分がやりたいことをするのは
 どうかって・・気が引けてたんだな。」と秀昭。
「うん。」と聖子。
「日に日に大人になっていくな。」
「階段駆け上がるみたいに、どんどん遠くへ行ってしまうのかも
 しれない。」
「それが大人になるってことじゃないか。」
「そうね。」
「この先も俺達は、節目節目で、寂しい思いを積み重ねて
 いくんだろうな。」
「うん。」
「美帆子が、大学に行って、獣医になって。」
「結婚して。子供を産んで。」
「ママもパパも、あっという間におばあちゃんとおじいちゃんだ。」
聖子が笑う。
「でも、美帆子が産んだ子が7歳になったとしても、
 きよたんは・・今のままなんだな。」
「・・・私達の時間は、過ぎていくのね。」

さつきのパート先
「じゃあ、これで失礼します。」
「今日は早番なんだね。いいな!」
「野口さん、これ、良かったら持ってって。」
「でも・・」
「いいんだって。食べ盛りの子がいるんでしょう?
 遠慮しなくていいから、はい!」
「すみません。」
「また明日頼むよ。」
「なんだ野口さん子供いたんだ!」
「小学生?」
「・・はい、5年生です。」
「あら!うちの上の子と一緒じゃない!
 野口さんち、7丁目よね。
 学校は同じだけど・・何組に転入したの?」
「違うんです、あの、学校は・・」
「まさか私立!?」「どこどこ!?」
「・・すみません、急いで帰らなきゃいけない用事があるんで、
 失礼します。」
さつきは逃げるようにパート先を後にする。

そんな中、さつきあてに聖子から手紙が届く。

『前略、何をどう切り出していいのか、今になっても混乱しています。
 激しく罵りたい。
 恨みの言葉をぶつけたい。
 そう思いながらも、そう出来ずにいる自分がいます。
 野口さつき様、いえ、智也君のお母さん。
 私は、きよたんママと呼ばれていました。
 そうなのですよね。
 私達は、野口さつき、小沢聖子である前に、
 智君ママであり、きよたんママなのですよね。
 思えば、私達母親は、何て割りのあわない立場なのでしょう。
 自らの全てを捧げて、家族の為、子供の為に尽くしても、
 母親であれば当然という、周りの人たちの悲しいまでの無関心さ。
 そして、たった一つのミスで、奈落の底に突き落とされる。
 私にとっては、あの15分間がそうでした。
 それまでの何万時間という時をかけて、積み重ねてきたものが、
 あの、たったの15分のせいで、何もかも消えてしまったのです。
 確かに、清貴の命を奪ったのは智也君です。
 でも、なぜもう少し早く帰らなかったのかという内なる声は、
 ずっと、私を責め続けています。
 きっと、あなたもそうなのではないでしょうか。
 あの時、智也君に気が付いてあげれば。
 あの時、声をかけてあげれば。
 あなたは、その思いに、ずっと苦しめられているのでは
 ないでしょうか。 
 でも、私は知っています。
 子供がいつまでも子供のままではいてくれないことを。
 いつかは大人になり、自分の道を歩き始め、
 私達の知らない世界に突き進んでいくことも。
 そして、気付かされるのです。
 自分が決して、良い母親ではなかったということを。
 私達家族は一生、清貴を忘れません。
 どんなことがあっても、そのことだけは、忘れないで下さい。
 最後に付け加えさせて下さい。
 あなたと私は、加害者の母、そして、被害者の母ですが、
 でも、私は思うのです。
 そんな私達は、嘆き悲しむ、母という同じ姿を、
 まるで、鏡に映しているのではないかと。』

泣きながら手紙を読んださつきは、家を飛び出し・・。

清貴の墓参りをする聖子。
そこへさつきがやってきて・・。


という富田の言葉に、秀昭は自分が犯人を恨み続けて生きていくということ自体が家族を苦しめていることになると気づくのだった。


もしも自分が聖子の立場だったら、
あんな手紙を書けるでしょうか・・・。
海のように広い寛容な心で、相手の過ちを許すことが
出来るでしょうか・・。

聖子自身、娘の美帆子を傷つけてしまったという思いがあって、
母として、親としての迷いを理解しようとしているのだろうけれど・・。

「いつかは帰ってくる子を持つ家族と、
 私達のように、二度と帰ってこない子を持つ家族とでは、
 全く違います。」

秀昭の言葉のように、そのことばかり考えてしまいそうです。

富田の言っていることは正しいとは思いますが、

「親である立場に、違いなどあると、お思いですか?
 少年の母親は、普通のお母さんと同じように、
 子育てに悩み、苦しみを味わいながらも、
 子供の成長を誰よりも願っていました。
 それは私も含め、完璧な母親には、程遠い存在だったのかもしれません。
 子供の為に、生きていこうとしている母親。
 その、親としての思いに、違いがあるとお思いですか?」

この言葉を受け止めるには、もっともっと時間が掛かってしまいそう。

とても重く、とても難しいテーマのドラマですが、
次週最終回です。


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野口 和彦 - 山本太郎
野口 智也 - 嘉数一星

小沢 聖子 - 板谷由夏
小沢 秀昭 - 佐野史郎
小沢 美帆子 - 川島海荷
小沢 清貴 - 佐藤詩音

富田 葉子 - 田中美佐子
富田 健太 - 吉川史樹

宮本(山崎画大)

森田 彩乃 - 田畑智子
森田 敏江- 藤田弓子

佐伯 正志 - 高山猛久
小泉刑事 - 小松和重

麻衣子 - 志村玲那
宏美 - 折山みゆ
野口真緒
猫背椿
ダンカン

【スタッフ】
脚本 - 高橋麻紀・吉本昌弘
原作 - 伊藤実 「アイシテル〜海容〜 前編・後編」
プロデューサー - 次屋尚・千葉行利
演出 - 吉野洋・国本雅広
音楽 - S.E.N.S. 「Forgiving」
制作協力 - ケイファクトリー


稲森いずみさんの主な出演作品



板谷由夏さんの主な出演作品


この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、美帆子の進路について話す小沢家、食卓にできた微笑が素敵でした!それでも清貴の遺影をみて複雑な表情を浮かべる秀昭、智也の写真を整理しながら仕事ばかりで智也にかまってやれなかった事を後悔する和彦、自分たちの時間は過ぎていっても清貴の時間は止まったまま、美帆子が結婚して子供が7歳になっても止まったままのシーンから涙が止まらなかったです…

聖子からの二度目の手紙、書き出しの言葉に本音を書いたのがリアルですが、自分は聖子のように海のように寛容な心を持てるか?当事者になったら自分の子供が道路に飛び出した事故でも相手を恨みそうな気がします…清貴のお墓で出会ってしまった二人の母親、雰囲気で被害者加害者の母親と気づいたみたいですね!手紙と違って表情や仕種が見れる状態、聖子は冷静に振舞えるのか?新しい職場でのさつきが智也の事をどう話すのかで帰る場所ができるチャンスもうまれそうです!最終回は見逃せませんね!
Posted by けた at 2009年06月11日 19:20
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