2009年10月29日

ロングバケーション〜Long Vacation〜 第2回

『彼女の涙』

瀬名のマンション。
「はいもしもし!」電話に飛びつく南。

「・・・出た。」と葉山真二(竹野内豊)。

「あの・・・どちら様でしょうか。」
「俺だよ俺!真二!」
「あ・・・」
「今ね、キャリフォルニア?
 うっそ。
 気分は、キャリフォルニア!」

ガチャっと電話を切る南。
「間違え電話。」と瀬名に誤魔化す。
「なんだよ・・。」
「イカれたヤツ!」

呼び鈴が鳴る。
南は瀬名が出ようとするのを必死に止め、玄関へ。

ドアを少しだけ開けて誰が来たのか確認する南。
確認すると、急いでドアを閉める。
勝手にドアを開ける真二。閉めようとする南。
そこへ瀬名がやって来る。
南は急いで玄関の外へ。「何!?どういうこと!?何突然!
 5年だよ、5年。音沙汰なくてアンタ!
 お母さん心配してたよ!」
「いや、久々に家電話したらさ、姉ちゃん結婚決まったっていうからさ。
 お祝いに駆けつけたっていうわけさ。」
「それいつの話?」
「いつって・・・半月ぐらい前かな。」
「そん時からずいぶん事情は変わっているんだよね。
 事情!」
「事情!?どういう事情?
 あ!これ。結婚祝い。」
「おめでとうございます。」とルミ子。
「いやどういたしまして。・・・違うんだな。話が長いんだけどさ。」

勝手にドアを開ける真二。
「あんたが朝倉さん?いい男じゃん!
 まだ若いんじゃないの?スリッパどこ?スリッパ。」
「何であんたクツ脱ぐの!?」
「お邪魔しまーす。」とルミ子。
「いくつ?」と真二。
「はい?」と瀬名。
「いくつ?」
「あ、24です。」
「あ!タメだわタメ!タメ年!
 よろしく、兄さん。」
「え・・え・・あ、あのね。」慌てる南。
「いやしかしボランティアの域だよね、24の男が30の女と結婚するっていうは。」
「今日から31じゃ、ボケ!」
「ねーねーねー、この人ね、今でこそこんなだけどさ、」
「どんなだよー。」と南。
「若い頃は、」
「今だって若いもん!」
「言っちゃうぞ、お前。」
「何?言ってみな?」
「いいのか?」
「いいよ言ってみな。」
「ミス!」
「あ・・」
「長良川、下りだったんですよ。」
「え?ミス長良川下り?」と瀬名。
「応募者7人だったけどね。」
「ミス日本じゃなくて?」と瀬名。
「まっさか。
 あれだってほら、市長とうちの親父がほらなんだ?昔っからの知り合いでさ。
 なんか、喉渇いちゃったな、俺。
 ねーねーねー。なんかビール、とかある?ビール!」
「・・・あ。ごめんなさい、気が付かなくて。」と瀬名。
「あー、いーいーいー。これでいいわ。充分。
 ・・・エヘヘヘヘ。すぐ帰すからね!」冷蔵庫からお茶を取り出す南。
「似てますね。」と瀬名。
「え?」
「性格。
 やっぱ兄弟だからかな。」
「チッ。」
「あ・・そうだ。ミス長良川下りさん。
 これも。一応お客さんだから。」
コースターを渡す瀬名。
「すぐ帰すからね。」

真二に圧倒される瀬名が可笑しい。

拳を鍵盤の上で転がしてピアノで遊ぶ真二。
「こら汚い手で触るな!」と南。
「ドラえもんでも弾けるピアノ。なんちゃってー。」
真二は少しふざけたあと、見事な腕前を披露。

真二の「すごいでしょ?」って自慢そうな表情がキュート!

「以下省略!」これから盛り上がる、というところで急に弾くのをやめる真二。
「すごい!」素直に感動する瀬名。
「昔ちょっとやってた。
 ビール頂戴よー。」
「いいから飲みな。」と南。
「ま、いっか。
 兄さん今日はあの、折り入って話があって来ました。
 実はこの半月で、一生分のツキ使い果たしたっていうか。
 最初はパチンコでしょ。で、競輪、カジノ、などなど。
 で、最後。宝くじ1千万!」
「・・・」
「で、こいつと店やろうとさ、
 こいつね、これでもあの、インテリアデザイナーの卵?
 で、いい物件あったからさ。とりあえず手付け払ったの。
 そしたらさ、宝くじ、組違いでさ。」
「・・・」
「お兄さん!
 結婚してすぐに何ですが、かわいい弟の為に一肌脱いでいただきたい。
 ご都合ありませんか?」
「・・何ご都合って。」
「うん、あの、だから・・・
 もう200万でまけちゃう!」

「ダー、もう!!やめな!みっともない!
 バカじゃないのあんた。5年経っても何も変わってないね、
 楽して設けようとか、いい思いしようとか、
 そんなことバッカ考えてんでしょ!バカが!
 この人はね、お兄さんじゃないの!
 朝倉さんじゃないの!
 あんたのお兄さんなんてどこにもいないんです!」
「じゃあ朝倉さんはどこにいんだよ!」
「そんなの私が聞きたいんだよー!」
「・・・じゃ、こちらは?」
「え?」
「こちら。」
「・・・だからその、お兄さんじゃない、朝倉さんの、ルームメイトの、
 瀬名です。」
「・・・姉ちゃん、そりゃまずいよ!」
「え?何?」
「いきなり若い男に乗り換えちゃったわけ?」
「そうじゃない!!」
「じゃあ何?」
「私が逃げられたの!」
「え?」
「だから、私が、結婚式当日に花婿に逃げられたの!!!」

初回の南と瀬名のやり取りもバッチリ息が合っていましたが、
弟・真二と南のやり取りも息ピッタシ!


「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」


大学
友人・倉田と話す瀬名。
「それで?その野獣のような弟は朝までいたの?」
瀬名が頷く。
「でもこれが上手いんだよ、ピアノ!
 いきなりショパンのポロネーゼ弾き出したと思ったらさ、
 タッチなんてフォロビッツばりだもん。バーンって。」
「へー。名前のあるヤツかな。」
「いや。なんかね、クラシックは見切りつけたんだって。
 バンドブームの頃あったじゃない。あの頃バンド組んで、
 ちょっとチャラチャラしちゃって、
 身持ち崩して今はプーってやつ?」
「当たり前だよ。そっち行くからだよ。」
「・・・でも俺も今プーじゃん。
 結局さ、同じ末路だったらさ・・・俺もバンドかなんか組んで
 キャーって言われてりゃ良かったよ。」
「お、お待ちかねの人来たよ。」
涼子が通りがかる。
「あ・・ちょっと、行くわ。」と瀬名。
「ちょっと待てよ。待てって。
 いいか?まず、電話のことを謝って。
 こっから大事だからな。
 そこから流れるようにスマートにデートに誘う。」
チケットを渡す倉田。
「これあれじゃん!スタルスノフじゃん。」
「ま、たとえお前に興味なくても、ピアノやってるヤツだったら絶対行きたいよ。」
「何でそうやって嫌な事言うの?」
「そうだなー。1枚1万円でどう?」
「・・・5千円って書いてあるじゃん。」
「1万!」
「・・・」

音楽室
ピアノを弾く涼子を見つめる瀬名。
涼子が瀬名に気付く。

「どうしたんですか?」
「え?いや・・昨日さ、うちに電話くれたでしょ?
 あれ何かなーと思って。」
「電話・・」
「うん。」
「この曲なんだったかと思って。」
ピアノを弾き始める涼子。
「これ・・サティー?うん。ジムノペディ 1番。」
「・・そうなんですよね。曲名わからなくて。
 でも、どうしてもピアノピース欲しくって、
 それで、倉田さんとこに掛けたんですけど、帰ってないから、
 瀬名さんとこに掛けたんです。」
「・・ああ。」
「だけど山?さんのところに掛けたらわかりました。」
「・・そう。
 ・・あの、昨日さ、電話女の人・・出なかった?」
「・・そうでした。」
「あれ、全然関係ないからね。」
「え?関係ないって?」
「・・・親戚の、お姉ちゃんみたいなもんだから。」
「ああ・・。」
「・・あ、ごめん。続けて。じゃあ。」
「・・・」

音楽室を出ると、倉田が行けと合図する。
「・・・涼子ちゃん。」
「はい。」
「今日、暇?」小声で聞く瀬名。
「え?」

モデル事務所
南が次に依頼された仕事は、バストケア商品のモデル。
「これのモデル、私にやれっていうんですか?」
「うん。体験モデルっていうのかな。毎日角度計ってそれ付けてくの。
 大丈夫よ?これね、この状態だから。
 ・・あれ・・写真・・写るな。」
「お断りします。こんな仕事、やれません。
 やりません!」
「・・・ちょっと来て。」
「はい?」
「あのね、これ、今月の、あなたのスケジュール。
 ご覧のように白紙。
 そこで一つ、相談なんだけど。」
「はい。」
「ちょっと来てくれる?」

斉藤(小林すすむ)は南を新人のところに連れて行く。
「この子、今度デビューするうちの新人。
 オリーブあたりから攻めようと思ってるんだけど、
 なんか、スタッカートな感じしない?」
「あ・・はい。」
「ついては南ちゃん、この子のマネージャーやってくんない?」
「はい!?」

パチンコ屋
「なんかムカつかない?」と南。
「そうですか?私結構幸せでーす。」と桃子。
「しっかし言うかねー、マネージャーになれなんてさ。」
「あんまりですよね。」
「・・・朝倉!?朝倉さん!!」
慌てた南は玉を運んでいた人とぶつかってしまい・・・
朝倉らしき人物を見失ってしまった。

「やっぱり人違いだったのかなー。」
「ああ、朝倉さん?」
「ここ二人で来たことあるんだよー。」
「戻ってきたら先輩、許してあげるんですか?」
「・・・お腹すいた。いい店行くよー。」
「はーーーい。」

サントリーホール
倉田に売りつけられたチケットは、昨日のものだった。
「まったく倉田のやつ!」
「今日の当日券、・・・売り切れですね。
 スタルスノフですもんね。」
「ほんとごめんね。」
「いいえ。」
「ほんとごめん。
 ・・・」
「先輩!
 私・・・行きたいところあるんです。」

夜の遊園地で遊ぶ二人。
「コンサートもいいけど遊園地もいいでしょ?」と涼子。
「うん。」
「一人じゃ行けないところって沢山あるんです。
 遊園地も、一人じゃ来られないでしょ?」
「ああ、まあね。」
「友達の女の子みんな彼がいて付き合ってくんないし。
 友達の男の人とは行けないとこってあるし。」
「・・え?」

「どう言ったらいいかな。
 例えば、ただ家まで送ってもらうくらいだったら、車だって乗せてもらうけど。
 20キロ以上走って、どっか例えば湖なんか行っちゃうと、
 ドライブでデートみたいでしょ?
 ディズニーランドもデートみたいになっちゃうし。
 ほら、こういうのもデートみたい。」
「え・・・これってデートじゃないの?」
「デートなんですか?」
「いや・・・。」

萬金
店の鏡で自分チェックする南。
「何やってるんですか?」と桃子。
「桃ちゃーん。25過ぎるとね、あとは坂道を転がり落ちるように 
 年取っていくんだよ。
 そして、スーパーミラクルバストアップが待ってるんだよ。
 胸下がったかなー。」
「先輩、自分ちじゃないんですからね。」
「下がるほどないよねー、最初っから。」

歩道を歩く瀬名と涼子。
「さっきはごめんね。
 なんか、俺変なこと言っちゃって。」
「・・・」
「もう、忘れてね。」
「お腹空きましたね。」
「あ・・そうか!」

萬金
「先輩、さっき交差点のところで何かもらってたでしょー。
 いいえって言えなくって。」
「うん?ああ、ティッシュ!50%オフ!」
「あ!これ!新しく出来たラブホテルの半額チケット!」
「ふーん。」
「ここ、雑誌に出てましたよー。」
「へー。」
「ブランコとか、プールとか、部屋の中にあって、」

そこへ、瀬名と涼子がやって来た。
瀬名は南に見つからないように席に着くが、
瀬名に気付いた南は上機嫌で声を掛ける。
「瀬名君!アイルトン・セナ君!ハーーイ!」
「・・・」
「彼女だぁ。こんにちはー。私南です。
 お名前なんていうんですか?
 南。南春夫の南でーす。
 綺麗ー。 
 肌綺麗ー。近くで見ててもいいですか?」
「ごめんね、お嬢さん!
 あのね、この人酔っ払っちゃってるから。」と桃子。
「見ればわかるじゃんねー。」と瀬名。
「瀬名君怒ってる!怒ってるよー。」
「先輩!もう、ガンガンに弱いのに飲んじゃって。
 いつもはこんなこと、ないんですけどね。」
「良かったー!あげちゃおうよ。
 これ、二人に、あげちゃおうかな。ハイ!」
ラブホテルの半額券を瀬名と涼子に差し出す南。
何かわからずに受け取る涼子。
「ラブホテルの半額チケット!
 何だったらお姉さんが半額、出してあげてもいいよー。
 瀬名君にはお世話になってるし。
 だってあれでしょ?毎度毎度あの狭い部屋じゃ感じでないでしょー。
 ね!二人とも若いし、エッチが楽しくて楽しくてしょうがない時期じゃない?
 だからここは一つ、プールと、ブランコのあるお部屋で二人きりでワンダーランド!」
「いい加減にしろよ!」
「・・・」
涼子は涙を浮かべ、店を飛び出してしまう。
「涼子ちゃん!涼子ちゃん!!」

店の外
「今日は楽しかったです。
 ありがとうございました。」
涼子は瀬名にそう言い、帰ってしまう。

瀬名が荷物を取りに店に戻ってくる。
店員が二人分のラーメンをテーブルに置く。
仕方なく席に着く瀬名。
南は瀬名のテーブルにコショウを置く。
無視する瀬名。
「はい、あげる。」ホテルの半額券を置く南。
「・・・ほんっとにわかんない人だな、あんたは。」
券をつき返す瀬名。
「は?」
「そんな無神経だから男に捨てられるんだよ。」
「・・・」
「ガサツだから、人の気持ちとか状況がわかんないんだよ。」
「・・・どういうこと?」
「うん?
 ・・・涼子ちゃんはね、あんたと違うの。
 心の中がね、繊細なの。
 降ったばっかの雪で出来てんだよ。
 あんたみたいにさ、人に踏まれて、人の足跡だらけになってないの!」
「・・・ふーん。
 悪かったね。
 足跡だらけで。
 汚くて!
 誰も滑りたくないたけのこ山のゲレンデみたいなもんだよねー。
 なーによ、自分こそカッコつけちゃって。
 好きなんでしょう?
 ねえ!好きなんでしょう!?
 だったらホテルでも何でも行けばいいじゃん!」
「・・・」
「行きゃいいじゃん。」
「あんた女だろ?」
金をテーブルに置く瀬名。
「ご馳走様でした。」
瀬名が帰っていく。

桃子の家
「桃ちゃん寝た?」
「・・・いいえ。」
「桃ちゃーん。
 私ってガサツ?
 私って無神経?
 私って・・・あんた女だろ?・・・って感じ?
 足跡らけの・・足跡だらけの・・・」
「いろんな人に踏まれて、人の足跡だらけになった雪、
 じゃなかったでしたっけ?」
「って感じなの?」
「そんなことないです。
 私、あんまり上手く言えないけど・・・
 先輩のこと好きですよ。」
「・・・」
「あー。やっぱり言葉足りないですよねー。」
「ううん。充分だよー。・・・充分。」

瀬名のマンション
冷蔵庫からビールを出しながら、時計をチラっと見る瀬名。
ソファーに腰掛け、ビールを飲み・・・。

音楽教室
瀬名は新しい生徒を受け持つことになった。
斉藤貴子(広末涼子)という少女。
「月、水、金が音楽理論。
 火曜と土曜が声楽。
 それで、佐々木教授に無理を申しまして、
 こちらを木曜日にしていただきましたの。」とハハ。
「でもそうしたらほとんど、毎日ですよね。」と瀬名。
「音楽系の学校に進もうと思えば、当たり前です。
 貴子さん。先生の仰ることよーく聞いてね。」
「はい。」
「先生、よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」

レッスンルーム
「なんかすごい熱心なお母さんだね。
 中学生だったらもう一人で来られるのにね。」
「・・・」
「よろしく。」
握手を求める瀬名。
それを無視し、貴子はピアノを弾き始める。

レッスン後
「斉藤さん!
 これ、出欠ノート。
 又今度来る時、持ってきて下さい。
 それじゃあ。」と瀬名。
「あ・・あの!こんなの要りません。
 私ここに長く通うつもりありませんから。」
「・・・」
「もっといい先生が見つかるまでの繋ぎですから。」
「・・・」ノートを受け取る瀬名。
「あ、ねえ。」帰ろうとする貴子を引き止める瀬名。
「・・・」
「ピアノはもっと・・・楽しんでやるもんだよ。」
「私あなたみたいになりたくないんです。」
「・・・」瀬名は涼子がやって来たことに気付く。
「K大出て、ちゃんとしたピアニストになりたいんです。」と貴子。
「・・・」
「失礼します。」貴子が帰っていく。

「・・・俺一応、芸大出てんだけどさ。」
涼子に寂しそうに微笑む瀬名。
「・・・」
「あの・・・」
「楽譜、買いに。」

パチンコ屋
パチンコを打ちながら、隣りに朝倉の姿を想像する南。

美容室の前で足を止める涼子。
「どっちも似合うよー。」真二が声を掛ける。
「・・・」
「長いのもショートもどっちも似合うよ。」
「・・・」
「そんな怖い顔しないでよ。
 失恋?」
「え!?」
「いや、失恋した時髪切るっていうからさ。」
「違います。」
「お茶でも飲まない?」
「飲まない!」
「じゃあ、食事は?」
「しません。」
「じゃあお酒!」
「私知らない人とお茶飲んだり食事したりお酒飲んだりしません!」
「・・・あ!あのさ、良かったらこれ。
 履歴書。
 1971年12月11日生まれ。O型。両親、姉の4人家族。
 学歴、市立ケイセイ学園高校卒。
 職業・・はね。特技は、特技・・・特技、ピアノです。」
「ピアノ!?」
「うん。それと顔はこんなもんだし、声は、アー。こんな感じ?
 あとは何が聞きたい?何でも聞いて。」
「こうやってナンパして成功することあるんですか?」
「・・・」
「これお返しします。」
「おかしいと思うんだ。
 例えば、友達の紹介とか、会社の同僚とか、毎日行く喫茶店とかさ、
 そんなとこでも出会えば知り合い方として真っ当でしょう!?
 何で美容院の前で髪型どうしようかなーって思ってるかわいい子に
 一目惚れしちゃいけないんだろ。」
「いい加減にして下さい!」
「・・・ごめん。」
「ふざけないで下さい。」
「すみません。」
真二の前から立ち去る涼子。
「ねえ!でも俺、ふざけてないよ!」

パチンコ屋の前でウロウロする南。
反対側の道路を通りがかった瀬名が南に気付く。
「何やってんだ?あいつ・・。」

萬金で食事する瀬名。

テレビでは、南がエキストラ出演してるCMが流れています。

瀬名がマンションに帰宅。

南はまだパチンコ屋の前をウロウロ。
パチンコ屋が閉店。

萬金に立ち寄りラーメンを食べる南。
店の戸が開くと、ついそちらの方を見てしまう。

今度は瀬名を探しちゃってる?

瀬名のマンション
ピアノの上の埃を息で飛ばす瀬名。
「・・・ピアノは楽しんでやるもんか・・。」
そう呟き、苦笑する。

帰り道、ビールを買う南。
瀬名の分も買い足す。

マンションへと歩いていると、瀬名のピアノが聞こえてくる。

玄関前に腰掛け、瀬名のピアノに聞き入る南。

瀬名が玄関の物音に気付き、ドアを開ける。
「・・・どうしたの?」
「あ・・。」缶ビールをグビっと飲む南。
「おみやげ。」一本を瀬名に渡す。
「中断させると悪いと思ってさ。
 ・・・いい曲だね。
 ・・・いい演奏だし。」
「・・・ありがとう。」
「・・・」
「ね・・入ろうよ。」
「ああ。」
「パチンコ?」
「え?・・・ああ、あの、表通りのとこのパチンコ屋。
 あそこでさ、昨日、あいつ、朝倉?見たの。
 で、また来るんじゃないかなーって思ってたんだけど、
 やっぱ来なかった。
 人違いだったな。」
「・・・」
「卒業って映画見た?」
「うん。」
「花嫁が、結婚式当日に、他の男とバス乗って逃げちゃうやつ。
 あれってさー、逃げた方って結構ドラマだけど、
 逃げられた方って、どうなったんだろうね。」
「・・・脇役にはスポットライト当たんないじゃん。」
「・・・」
「脇役のことなんて、カメラ追いかけないしさ。
 鉄則だよ。」
「映画の?」
「人生の。」そう言い微笑む瀬名。
「あーあ。
 うーーん。
 いつになったら出番が来るんだか。
 何やってんだろう私。
 一日パチンコやってたー。」
「・・・ねえ、こういう風に考えるのダメかな。」
「うん?」
「ながーい、お休み。」
「長い、お休み?」
「俺さ、いつも走る必要ってないと思うんだよね。」
「・・・」
「あるじゃん、何やってもうまくいかない時。」
「・・・」
「何やってもダメな時。
 そういう時は、うーん、何ていうのかなー。
 言い方変だけど。
 神様がくれた、お休みだと思ってさ。
 無理に走らない。
 焦らない。
 頑張らない。
 自然に身をゆだねる。」
「・・・そしたら?」
「良くなる。」
「ほんとに?」
「多分。」
「多分。」南が微笑む。
「乾杯。」と南。
「何で?」
「なんとなく。」
二人は缶ビールで乾杯する。

翌朝。
「おはよう。」
「おはよう。」
「え?地震?」
瀬名が読んでいる新聞を奪う南。
「え?」
「日本じゃないところ?」
「うん。」
「午前・・2時・・。
 ねえ、マグニチュードと震度ってどう違うの?」
瀬名は郵便物の中に朝倉の結婚通知のハガキを見つける。
花嫁との2ショット写真のハガキだ。
それをそっと隠す瀬名。
「アトランタってどっかの首都だっけ?」と南。
「あ・・アトランタ首都じゃないでしょ。」
「何持ってんのー?」
「え?」
「それ。」
「あ・・領収書。」
部屋の中の丸い柱を挟んで瀬名が隠したものを奪い合う二人。
「いいから貸してみなさい!」
「何でだよ!」
「いいじゃん、見せてくれたって!」
「何でだよ!何で!?」
「わかった!朝倉だ!」
部屋に逃げ込もうとする瀬名。
「やっぱり!」
「違うって!」
「ちょっとぐらい見せてくれたっていいじゃん!
 なんでー!?」
「いいよ!」
「いいから!あ!これだこれだ絶対!」
ハガキを引っ張り合う二人。
ビリッ。
「あ!!」
南の手には朝倉の写真部分。瀬名の手には相手の女性の部分。
『私たち結婚しま
 力をあわせて幸せな家
 ていきたいと思い
 どうぞよろしくお願い』
「結婚しま!?」
「・・・」
瀬名、自分の手にあるハガキを口の中へ!
「あ!何で口に入れんの!?
 出してよ!何で!?どうして!やだ!ちょっと!
 やめてよ!!ちょっと、口開けて!!」
ゴックン。
「食べた・・・。
 ・・・私たち・・・結婚・・・し・・ま・・・」
「しません、じゃないかな。」と瀬名。
「し・・・た・・・。」
号泣する南。
瀬名はそんな南を見つめ・・・。



「涼子ちゃんはね、あんたと違うの。
 心の中がね、繊細なの。
 降ったばっかの雪で出来てんだよ。
 あんたみたいにさ、人に踏まれて、人の足跡だらけになってないの!」

降ったばかりの雪と、人に踏まれて足跡だらけの雪。
涼子ちゃんは確かに真っ白な雪のイメージ。
それに比較されてしまった南が可哀想でした。
でも、大切な涼子ちゃんを泣かされかけて・・
瀬名の気持ちもわかります。

「何やってもダメな時。
 そういう時は、うーん、何ていうのかなー。
 言い方変だけど。
 神様がくれた、お休みだと思ってさ。
 無理に走らない。
 焦らない。
 頑張らない。
 自然に身をゆだねる。」

大好きな涼子ちゃんを傷つけてしまった南なのに、瀬名は優しいですね。
南も朝倉のことで深く傷ついていると知り、温かい言葉で励ましてくれました。
この言葉に、南がやっと穏やかに笑った。
心が少し元気になったのかな。

翌日届いた朝倉の結婚通知のハガキ。
必死に隠す瀬名が優しい。
そしてそれを食べちゃうとは!

ハガキの半分で全てを悟った南は、子供のように号泣していました。
この涙で少しは心が軽くなるかな。

瀬名の優しさが色んなシーンで現れていた第2話でした。



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【キャスト】

瀬名秀俊・・・木村拓哉
葉山南・・・山口智子
葉山真二・・・竹野内豊
奥沢涼子・・・松たか子
小石川桃子・・・稲森いずみ
氷室ルミ子・・・りょう
斉藤貴子・・・広末涼子
杉崎哲也・・・豊原功補
斉藤哲也・・・小林すすむ
佐々木教授・・・森本レオ
椎名いづみ・・・建みさと
小田島和久・・・津嘉山正種


【スタッフ】

脚本:北川悦吏子
音楽:CAGNET
演出:永山耕三、鈴木雅之、臼井裕詞
プロデュース:亀山千広、杉尾敦弘
演出補:谷川功
プロデュース補:谷古浩子
制作補:東海林秀文
制作主任:由利芳伸
制作進行:山内君洋、片山俊哉
広報:上野陽一
協力:バスク、渋谷ビデオスタジオ、ジャンプ、高橋レーシング、K&L、中川プロスパー
制作著作:フジテレビ


木村拓哉さんの主な出演作品



山口智子さんの主な出演作品


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