2010年02月04日

曲げられない女 第4話

『殴る女・・・一人ぼっち同士の友情』

「9年付き合った恋人と別れ、 
 会社も辞め、
 そして、母さんまで失い、
 私は、何のために生きているのか
 わからなくなった。」


ビルの屋上から飛び降りる、
早紀(菅野美穂)はそんな悪夢から目を覚ます。

すっかり無気力になってしまった早紀。
勉強しようと思っても、ため息ばかり。
何もしないうちに時間だけが過ぎていく。

同じマンションの大学生が騒いでいても、
注意もしない。

長部家
子供の幼稚園を勝手に決めてしまった姑に、
「少しぐらい私に相談してくれても。」
と璃子(永作博美)は言うが、
「望は長部家の大事な跡取り。
 将来のことは、私が責任を持って決めないと。
 璃子さん、あなたは何も心配しなくてもいいのよ。
 子供たちを産んでくれただけでもう充分
 責任を果たしたんだから。」と姑。
「・・・子供を産んだら私は用済みかい。」璃子が呟く。

携帯のアドレス帳を開き、どのガールフレンドに電話をするか
迷う光輝(谷原章介)。
『日本一表情の分かりにくい女』の番号を見つめながら、
早紀の母・光に早紀を頼むと頭を下げられたことを思い出す。
テレビではフンコロガシがフンを巣に運ぶ映像が流れていた。

そこへ、『日本一にぎやかな主婦』から電話。
璃子は早紀に連絡が取れないので会いに行こうと誘う。
「悪いけどあなたほど暇じゃないんで。」と断る光輝。

翌日、璃子は早紀のマンションに行ってみる。
早紀はまるで抜け殻のようだった。
「どうしちゃったのよー。」
「東京帰ってから、何もする気になれなくて。」

パソコン画面には、tubuyaitter。
『人は何のために生きてるのか。考え中なう』
『問題集を見ても何も思いつかない。』
『どうせ今年も試験には受からないんだ。』
『私は今まで何をしていたんだろう。』

「ご飯ちゃんと食べてるの?」
「食欲なくて。」
「今月マンション契約更新じゃない、これ!
 ・・・お金、大丈夫?」
「・・・仕事探す気にならなくて。はぁ・・・。」
「勉強は?」
「何のために弁護士になるのかわからなくなって。
 母が死んで、もう喜んでくれる人もいなくなったし。」
「・・・」
「はーあ。」

璃子は早紀を外に連れ出してみる。
パワースポット巡り、そしてネットカフェで韓流ドラマ鑑賞。
「何で韓流ドラマなんですか・・」
「何言ってんのよー。泣けるじゃない・・。
 ストレス発散には、泣くのが一番なのよ・・・。」
そしてショッピング。
そこで璃子は夫が愛人にバッグをプレゼントしているのを
見てしまい・・・。

警察、署長室
始末書を書かせられる璃子。
早紀が踏み切りから飛び出そうとしていると思った璃子が、
電車を止めてしまったのだ。

警官の銃をじーーっと見つめる早紀。
「大丈夫かな、あいつ。
 なんか地球が滅亡しそうな顔してる。」と光輝。
「だったらあなたも何とかしてよ。ほっとけないでしょ?」

早紀の部屋
料理を振舞う光輝。
「こういう時はパーティーだ!
 パーっと騒いで嫌な事忘れよう!」
「いただきまーす!」
だが早紀は食欲がないと言い、手をつけようとしない。
代わりにビールをグビグビ飲み始める。
璃子と光輝はわざと言葉を間違えて、早紀に訂正させようとする。
「頭痛が痛い」「新しいニューフェイス」
「情けは人の為ならずの意味は、
 情けをかけても人の為にはならない。」「」
早紀は無反応。
「ねえ早紀、間違い訂正しないの?」
「どうでもいいです。」
「・・・重症だわ、これは・・。」

「今宇宙人とかが攻めてきて、世界が終わればいいのに、
 とか思ったことありませんか?」と早紀。
「え?」
「1999年ノストラダムスの時に、地球が滅亡していれば、
 私もこんなに苦労しなくて済んだんです。
 あの頃はまだ22で、司法試験も受けていなかったし。」
「もしかして、酔っ払っちゃった?早紀。」
「どうせ!
 私なんて誰も必要ありません!
 ・・・ふぅ。
 母もいないし、仕事も無いし、恋人もいないし。
 犬も言うこと聞いてくれないし。」
「・・・」
「もう32だし!
 蓮見さんみたいに素敵な旦那さんと結婚して、
 可愛い子供生んで、幸せに暮らすなんて、
 出来ないしぃ。
 はぁ・・。
 藍田さんみたいに、キャリア官僚とか、
 社会的にちゃんと地位について、沢山の人に愛されるのも、
 絶対、無理ですぅ。」
「・・・」
「はぁー。友達だっていないしさー、もう。
 こうなったら、母の真似して、辞世の句でも書いておきます。」
「やめなさいよ!」
「辛いのは、ハッピーエンドするための神様の演出だと
 考えれば?」
「そうよ主役が死んだらドラマが終わっちゃうじゃないよ!」
ペンを早紀から奪おうとする二人。
早紀は酔いが回ったのか、床に倒れ、眠ってしまう。

早紀の10年日記を開けてしまう璃子。

『不合格。来年で十年目だ。
 何らかの結論を出さねばならないのだろう』

「こんなこと9年もやって来たんだ・・」と光輝。
「なんか、すごいもの見ちゃった。」
「見なかったことにしよう。」
「何なら、あなたが泊まって、添い寝でもしてあげれば?」
「勘違いしてるみたいだけどこいつのこと何とも思っていないから。
 あんたの方こそ、家のこと放っておいて、
 泊まってっていいわけ?」
「大丈夫。旦那が優しいから。それにお母さんもいるし。」
「とか言って、本当は帰りたくないんじゃないの?
 さっきからストレス溜まってるみたいにバクバクバクバク
 食ってるし。」
「・・・」
「じゃ。」
光輝が帰っていく。

携帯でメールを打つ璃子。
『今日、見ちゃったんだけど。
 あなたが女と、』
・・・それ以上打つのは止めた。

璃子は正登(塚本高史)に電話をし、早紀の状態を告げる。
「何とかしてあげたら?」
「俺なんか何も出来ないですよ。
 この前新潟で恥かいたし。」
「あっそ。いいのかなー、ぼやぼやして早紀取られても 
 知らないからねー。」
「え?どういう意味ですか?」
「強力なライバルが現れたの。多分察しがつくんじゃないかなー、
 相手が誰か!」
「・・・」

翌朝、正登がやって来る。
「しょうが汁作ってあげようと思って。
 二日酔いの時これが一番効くって言ってたし。」
「・・・どうして知ってるの?私が二日酔いだって。」
「え・・あ・・それは・・。」

キッチン
しょうが汁を作る正登。
「早紀ー、どうしたの?見とれちゃって。」
「違うんです。
 私が風邪引いた時とか、よくこうやって正登が看病して
 くれたなーと思って。」
「早紀いっつも勉強したまま寝ちゃうから、
 しょっちゅう風邪引いてたよな?」
「優しいのねー、正登さん。
 早紀、やっぱりヨリ戻したら?
 早紀も言ってたじゃない。
 正登さんと結婚した方が良かったかもって。」
「え?そうなの?」
「・・・」

そこへ、今度は光輝がやって来る。
「近くまできたから、二日酔いに効くシジミ汁でも作ろうと思って。」
「ウェ。」

「あんたここで何やってるんだよ。」光輝が正登に言う。
「あなたこそ何しに来たんですか?」
「俺は、シジミ汁を。」

「面白くなってきた!」と璃子。

「知らないだろうけど、早紀はシジミがダメなんです。
 だから気持ち悪くなったんですよ。」
「・・・あんたそうやって人の弱みに付け込んで、
 またあいつを惑わすようなことを言いに来たのか?」
「何なんですか?この前から。
 早紀のことが好きなら好きって言えばいいじゃないですか。」
「誰がそんな余計な事を!
 あんただな!?」
光輝が正登にぶつかり、二人は小競り合いに。
「警察にそういうことしていいのか?
 公務執行妨害だぞ!」
正登の足を踏みつける光輝。
「弁護士にそんなことをして!
 傷害罪で訴えますよ!」
「あんたの優しさは本当の優しさなんかじゃない!」
と二人は足を掴み、顔を掴みの大喧嘩。

そこへ、また誰かがやって来た。
老弁護士・中島(平泉成)だ。
「どうしたんですか?中島先生。」
「ナカジマではなく、ナカシマです。」
「あ、すみません。」
「実はですね、ご迷惑かとは思ったんですが、
 私がこれまで扱った案件や、感想をまとめたもので、
 将来役に立ちそうなものを、是非あなたに受け取って貰いたいと
 思いまして。」
「でも、どうして?」
「引退をしてですね、田舎に帰ることにしました。」
「え・・」
「私もいい年ですしね。
 この前、あなたに頼まれた不当解雇の案件で、
 困った人を助けることが出来ましたんで、
 それを潮時にと思いまして。」
「・・・」
「頑張って下さい。
 あなたなら、きっといい、弁護士になれる。
 それじゃあ。」
「・・・」

正登が帰ったあと、光輝は早紀に尋ねる。
「あんたさ、何であんなヤツと付き合ってたんだよ。」
「本当は優しくて純粋な人なんです。
 出会った頃からそうだったから。
 私にはわかるんです。
 9年間ずっと、私のこと支えてくれたし。」
「・・・」
光輝も帰っていく。
それを見ていた璃子は・・・。

エレベーター前
「あまり落ち込まないほうがいいわよ。」
璃子が光輝に声を掛ける。
「女ってのは何で恋愛になると周りの意見を聞かないかねー。」
「元カレを忘れるには付き合った時間の半分掛かるって
 言うからねー。」
「じゃ、9年付き合ってたら4年半も掛かるわけ?」
「別にいいじゃない。早紀なんか好きじゃないんでしょ?」
「当然だよ。誰があんなフンコロガシ。」
「フンコロガシ??」
「フンコロガシがフンを転がしているように
 9年も無駄な事をやってるやつの気持ちなんか、
 到底理解出来ないね、俺には。
 ま、あいつがフンコロガシなら、俺はキリギリスかな。」
「今が良けりゃいいんだもんね。 
 じゃあ私は?」
「あんたは、蝶。」
「まぁ、素敵。」
「の、フリした蛾かな。」
「ちょっと何よ、それー。」
「自分では蝶だって言い張ってるけど、
 光っているもの見たらすぐに飛んでっちゃいそうだし。」
「ひっどーい。」

光輝が警察署に戻ると、刑事課の様子が慌しい。
「何かあったんですか?」副署長に聞いてみると、
「手配中の容疑者が見つかったって報告が。」
「いつですか?現場は?」
「いえいえ、署長の手を煩わせるほどのもんじゃありませんので、
 状況がもっとはっきりしたら、ご報告します。
 失礼します。」
「・・・どうせ俺みたいなキリギリスには何も出来ません、
 ・・・か。」

長部家
冷凍庫からアイスクリームを出しながら、
璃子は家政婦に聞いてみる。
「ねえ三田さん。
 私はこの家に必要とされているのかなー。」
「・・・私に、そんなこと聞かれても。」
「そんなに困らないでよ、冗談だから。」
「・・・おやすみなさいませ。」

璃子と光輝の共通点は、
璃子は家庭で、光輝は職場で、
二人とも自分の居場所をなくしてしまっている。


早紀の部屋
日記を書く早紀。
『今日も何もしなかった・・・・・・』

早紀はため息をつきながら、中島から預かったノートを
開いてみる。
その時、早紀は父がつけていたノートを思い出す。
「ねえ、お父さん、何でそんなに弁護士になりたいの?」
早紀がそう聞くと、父は笑顔で早紀の頭を撫でてくれた。

中島のノートを読む早紀。
『依頼人の本当の幸せとは?
 自分の、弁護士としての力量は、まだまだ足りない。
 納得がいかない!
 がんばらねば!!』

そこへ、正登からの電話。
「明日、二人が初めて会った場所で待ってるから。」

翌日、正登の元に璃子がやって来る。
「どうしたんですか?」
「旦那のこととかお姑さんのことで悩んでる友達のことで
 相談があって。ちょっと時間ある?」
「すみません、今から出かけなきゃいけなくて。」
「じゃあ送ってってあげる。車だから。 
 その間にに話も出来るし。」
「でも悪いし、用が終わったらすぐ電話しますから。」
「・・・新たな展開の、予感!?」

大学
正登は自分に言い聞かせる。
「この前と同じような失敗は絶対にするなよ。
 今度は、早紀が望むようなプロポーズをしないと。」

そんな様子を覗き見する璃子。
璃子に呼ばれた光輝もやって来る。
「一体何?これから面白いことが起こるって。」
「ほら、来た!」
早紀が正登の元にやって来る。
「一体どういうこと?」と光輝。
「多分これから二度目のプロポーズするのよ。」
「嘘だろ!?」

「良かった。覚えててくれたんだ、ここ。」
「私がコンタクト落としてたら、講義に遅れるのに、
 一緒に探してくれたよね、正登。」
「見かけによらずそそっかしいからな、早紀は。」
「・・・」
「・・・」正登はポケットから婚約指輪を取り出す。

「あれ?あれこの間のハリーウィンストンじゃない?」
「拾ってたんだ、あいつ!」
「150万だからねー。」

「俺とやり直さないか?早紀。」
「・・・」
「この前、早紀が言ったとおり、やっぱり早紀には、
 絶対諦めずに司法試験目指して欲しい。
 俺と一緒に、もう一度頑張らないか?」
「・・・」
「・・・なぁ聞いてる?早紀。」
「あ、何だっけ。」
「もしかしてこの前みたいに何か別のこと考えてた?」
「ごめん!」
早紀は正登に謝ると、突然走り出す。
学校の屋上に佇む中島を見つけたのだ!

屋上
中島に怪力で掴みかかる早紀。
「痛い痛い痛い!!
 何ですか、あなたは!!」
「早まったことをしないで下さい、中島先生!」
「ちょっと・・あんた、何か、勘違いしてるんじゃないんですか?」
「え・・」
「私は何も死のうと思っていませんよ。」
「・・・」
「母校!ここは私の、母校なんです!
 田舎に帰る前にね、もう一度、来てみたくなったんです!」
「・・・すみません。」
「よくね、ここで、景色を眺めていたんですよ。
 司法試験の勉強が辛くなった時にね。」
「・・・どうして辞めるんですか?弁護士。」
「・・・昔ね、痴漢で捕まった人の弁護をしたことがあるんです。
 絶対にやってないと言うのを信じて、必死で弁護して、
 裁判に勝ったんです。
 もう、嬉しくてね。
 ところがそのあと・・・その被害者が・・・
 満員電車の中で、同じようなことをしたんです。
 それからは、どんな案件を扱っても、力が出なくてね。
 この前、あなたの真っ直ぐな顔を見ていたら、
 自分を誤魔化して、だらだら弁護士を続けているのが、
 恥ずかしくなったんです。
 いい年をして、私はまだ、人を信じたいんです。
 裏切られて、傷つくのが、怖くてね。」
「・・・」
「それじゃあ。」
「・・・フゥーッ。

 逃げんなよジジィ!!」

「・・・」

「いいじゃねーか!人信じたって!!
 傷つかないで生きていける人間なんているか!!
 バカヤローッ!!」


「・・・」

「またシャッター開いた。」と璃子。
「またすぐ落ち込むぞー。」と光輝。

ガクっと首をうなだれる早紀。
そして・・・
「すみません。
 もし父が生きていたら、先生のような弁護士に
 なったのかと思ったら・・・つい。」
「・・・」
「・・・私や父のように、9回司法試験に落ちても
 諦めきれない人間がいるんです!
 だから、先生のように弁護士になれた人が、
 簡単に諦めるなんて言わないで下さい!!
 先生を必要としている人が、この世に必ずいると信じて、
 諦めないで下さい!中島たけし先生!!」
「・・・ナカシマツヨシです。」
「・・・あ!!すみません!!」
「・・・もう少し、信じることにします!自分を!」
「・・・」
「楽しみにしてますよ。
 あなたが弁護士になるのを。」
「・・・」
中島が帰っていく。

「早紀、さっきの続きだけど、」
正登が話しかけるのを遮る光輝。
「これからどうすればいいか答えは出てるじゃないか!」
「そうよ。さっきは自分に言ったんでしょ?早紀。」
「・・・え?」
「あなた達なんでここに?」と正登。
「お前、お母さんが死んだから、自分が司法試験受かっても
 もう誰も喜んでくれないみたいなこと言ってたけど、
 冗談じゃない!
 ここに二人もいるじゃないか、なぁ!」
「え?私?」と璃子。
「違うの?」
「あ・・嬉しい。嬉しい!」
「お、俺だって。」と正登。
「それでも辞めたいなら辞めればいい。誰も止めない。
 ワイン飲んで、チーズでも食っちまえばいい。
 でもな、それが荻原早紀か?荻原光の娘か!?」
「・・・オギワラヒカリです。」
「いい加減目覚ましなさいよ、早紀。
 あんた、お母さん死んでから泣いてないでしょ?
 それがいけないのよ!
 心の中に溜まった、悲しさとか悔しさとか
 不安とか寂しさとか、
 全部そういうの吐き出さないから、
 いつまでもそうやって、ウジウジみじめったらしい顔
 してんのよ!
 ・・・自分で泣けないんだったら、私が、
 手伝ってあげるわよ。」
璃子はそう言うと、早紀の頬を思い切り叩く。
「・・・痛い。
 ・・・痛いー。」
涙をポロポロこぼし、泣き出す早紀。
そんな早紀を優しく抱きしめる璃子。

正登は3人の様子を見つめ、黙って去る。

「ない!!
 母さんに貰ったネックレスがなーーい!!」
「はぁ!?」
「うぇぇぇぇん。」
「あんったは本当によく物をなくすわね!」
「勘弁してくれよー。どこで落としたんだよー。」
「無くした場所がわかっていたら、探す必要はないので
 その質問はおかしいと思います!」
「わかってるよ、言葉のあやだろ。」
「すみません、正確に言っておきたいので。」
「もう・・」

「さっきの、愛の告白かな?」
ネックレスを探しながら、璃子が光輝に聞く。
「違うよ。
 そっちこそ、なんか親友みたいなこと言ってたけど?」

「あーーーっ!!
 今朝出かけるときにチェーンが壊れて、
 ポケットの中に入れたの、忘れてました。」
「なんだそれ。」「いい加減にしてよ。」
「すみません!!」
「あー、疲れた。」「帰るわよ、早紀!」

早紀はネックレスと一緒に出てきた母の辞世の句の
『友』という字と、二人の背中を見つめ・・・
にっこり微笑んだ。

中島剛志法律事務所
「当分、給料安いけど、我慢してもらえますか?
 その分暇なときにはここで、勉強していただいて
 構いませんから。」
「ありがとうございます。」と早紀。
「これからはね、どんな依頼者にも、
 あまり感情移入をせず、
 時には、厳しい態度で接しようと思います。
 情けは人の為ならずって言いますからね。」
「すみません、一ついいですか?」
「はい?」
「情けは人の為ならずというのは、
 情けを掛けるのは人の為ではなく自分の利益のために
 するという意味で、
 今の使い方は間違っています。」
「はぁ・・勉強になるな、ハギワラさんといると。」
「オギワラです。」
「あ、ええ。」

正登の事務所
婚約指輪を見つめる正登。
「先生、御用がなければお先に失礼しますけれども。」

「あ・・お疲れ様でした。
 ・・・サトミちゃん。」
「はい。」
「良かったら、この前言ってたイタリアン、
 一緒に行かない?」
「え・・・」
正登はサトミにキスをし・・・。

長部家
「遅かったのね、今日も。」
「びっくりした。
 最近仕事が立て込んでてさ。」
「知ってるの。」
「え?」
「あなたが浮気してること。」
「何言ってんだよ。」
「サオリって言うんだっけ?
 コーチでプレゼント買ってあげてたあの子、
 喜んでたわね!
 あ、そのあとはパンタシアホテルで、お泊りかしら?」
璃子はそう言い、夫に愛人との2ショット写真を見せる。
「・・・」
「どうするの?」
「・・・」
「これからどうするのって聞いてるの!」
「・・・気に入らないなら出ていけば?」
「え?」
「でも行くとこあんのかよ、お前に。」
「・・・何開き直ってんのよ!」

「どうしたの?璃子さん。
 大きな声出して。」姑がやって来た。
「・・・義隆さんが浮気しているんです。
 お母さんからも何とか言って下さい。」
「・・・璃子さん!あなたがしっかりしてないから
 いけないのよ。」
「え・・・」
「本来なら、あなたみたいな人は、
 うちのような家に嫁に来れないんだから、
 少々の事は我慢しないと。」
「そんな・・・」
「あなた、自分がいかに幸せかわかってないのよ。
 もう少し感謝してもらわないと。」
「・・・ほんっとにもう・・冗談じゃないわよ、ったく!
 どいつもこいつも!」
気付くと子供たちも部屋に来ていた。
「二人とも、ママと一緒に行こう!」
だが、子供たちは祖母の後ろに隠れてしまう。
「・・・」

早紀の部屋
マイケル・ジャクソンのThrillerを踊りながら
ホットミルクを作り、レポート用紙を開く早紀。
ゴミ箱に投げた紙くずは、見事命中!

10年日記
『わたしはひとりじゃない・・・・・・
 たぶん』

そこへ、光輝が訪ねてきた。
「どうしたんですか?」
「ごめーん、いきなり。
 迷惑だろうと思ったんだけどさ、
 でも、こんな気持ちになったの初めてでさー。」
「酔ってるんですか?」
「酔ってますよー。
 酔ってるよ、君に。
 なーんで好きになっちゃったんだろう。」
「・・・」
「好きだよ。おぎわらーーー!!」
光輝は早紀を抱きしめ・・・。


普段仏頂面な早紀が見せる笑顔がとても素敵。
こちらもつられて笑顔になります。
今後も毎回一度は笑顔を見せるのか。
それとも増えていくのか。

光輝、酔ってはいるけどここで告白!
でも予告を見るとまだまだわかりません。
早紀は恋よりも、当分は仕事と友情かな?
第4話の最初の方では自分には友達はいないと
言っていた早紀でしたが、
最後には『友』の字と二人の背中を見てあの笑顔!
璃子が泣けない早紀の頬を叩いて泣かせてあげる、
という優しさも良かったです。

早紀と中島。
曲がったことが嫌いな似たもの同士。
いいコンビになれそうです。
今後は正登のいる事務所と対立してしまったりするのかな。

正登はサトミに愛のないキス。
早紀と上手くいかないからって、なんだかなぁ。

そして璃子はプチ爆発。
子供のあの態度は母としてショック大きすぎ!
子供たちもきっと寂しい思いをしてきたのでしょう。
璃子には母としての思いを大爆発させてほしいです。


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キャスト
荻原早紀(32) - 菅野美穂
藍田光輝(36) - 谷原章介
坂本正登(29) - 塚本高史
今田健治(19) - 市川知宏
横谷里美(25) - 能世あんな
増野所長(55) - 西岡徳馬
荻原 光(56) - 朝加真由美
長部璃子(34) - 永作博美
長部善隆(38) - 山口馬木也
長部富貴恵(60) - 高林由紀子
中島剛志(平泉成)

スタッフ
脚本: 遊川和彦
チーフプロデューサー: 櫨山裕子
プロデューサー: 大平太、山本由緒、太田雅晴
演出: 南雲聖一、吉野洋、木内健人
音楽: 池頼広
制作協力: 5年D組
製作著作: 日本テレビ


菅野美穂さんの主な出演作品





この記事へのコメント
母親を亡くしやる気を失った早紀、そんな早紀を興味本意からですが友人として力づける光輝と璃子、三人がお互いに相手の事で自分自身を見つめなおすストーリーが面白いです!

酔っていたからなのか早紀の家を訪ねる光輝、そんな光輝を受け入れる余裕の無い早紀、家庭に問題がある璃子も光輝となら忌憚の無い会話ができていて一緒にいると楽しそうです!

女ずきな警察署長、パラリーガル、子供にも助けてもらえない主婦、三人の関係が気がかりです!お互い気持ちを抑えて友情関係からの少し前のドラマにちかくキャラは新しいストーリーになると面白くなりそうです!
Posted by けた at 2010年02月08日 02:09
ちーずさん、けたさんこんにちは。

早紀が、思い切り泣くことが出来て良かったです。璃子ナイスです。

ちーずさんの、中島さんの事務所に雇われるかもの予想、期待してましたが、見事的中でしたね。早紀の居場所見付かってよかったぁ〜。

早紀と光輝との関係も気になりますが、正登も気になります。早紀のことが結局きっとまだ好きなんだと思います。何て言ったって本気でなければ、9年も付き合っていないでしょうし・・・。何かこう自分でもうまく早紀と向き合えない自分が歯がゆいんだと思います。あまり荒れなければ良いのですが・・・。


Posted by 瑞穂 at 2010年02月09日 16:45
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