2010年02月17日

コード・ブルー-2nd season- STORY#06

『秘密』

「真実を話すのは難しい。
 人は、様々な理由で真実を隠す。」(白石)


藍沢耕作(山下智久)は、父、誠次(リリー・フランキー)に
自ら会いに行く。

緋山美帆子(戸田恵梨香)は、野上翼という少年の
臨床的脳死診断に立ち会う。

白石恵(新垣結衣)は、母親からの戻って来いという電話を
切ってしまい、進路調査書を見つめる。

「そして、隠されれば隠されるほど、
 人はその扉を開けようとする。
 そこに、何が待っているかも知らずに。」


誠次の部屋のインターホンを鳴らす藍沢。
ドアを開けた誠次は驚いた様子で息子を見つめる。

公園を歩く二人。
「母は、大学に勤めてたんですか?」
「ああ。研究者だった。優秀だったよ、俺と違って。」
「・・・どうして死んだんですか?」
「・・・」
「自殺だったんじゃないんですか?」
「・・・夏美は・・・お母さんはね、雲を見るのが好きでさ。」
「雲?」
「ああ。空の雲。
 よくマンションの給水塔に登って、雲を見てた。
 そういう、子供みたいなところがある人だった。
 でも、その給水塔は、柵が古くて、折れやすかった。
 それに寄りかかって、1階まで、落ちた。
 あれは・・・事故だった。」
「間違いないんですね?」

(回想)
折れた柵の前に、揃えられた夏美のサンダル・・・。
(回想終わり)

「・・・ああ。」
「・・・でも、その時は離婚して、家を出ていたんじゃないんですか?」
「それでもわかる。
 柵は、折れてた。
 ・・・わかる。」
「・・・」
「喫茶店でも行くか?」
「・・・別にあなたとお茶を飲みに来たわけじゃないんで。
 失礼します。」
父親の前を通り過ぎていく藍沢。

そんな息子の背中を穏やかに見つめる誠次。
「大きくなったな・・・。」

絹江(島かおり)の病室。
「・・・それで・・」
「事故だったんだろ?あれは。」
「ああ。
 お茶でも飲む?」
「嘘ばっかりだな!」
「・・・」
「嘘をつくのが家族なのか!?」
藍沢はそう言い捨て、病室を出ていく。

こんなに悲しそうな藍沢は初めてかもしれません。

交通事故で大怪我を負った翼に、大好きな『アンパンマン』の
音楽を聞かせる母・直美(吉田羊)。

緋山は、臨床的脳死診断で翼が脳死の判定を受けたことを
直美に説明し、DNR(延命拒否)の承諾を得ることを
橘啓輔(椎名桔平)に任される。

廊下を歩く森本に、藤川が尋ねる。
「ニクソン氏との三者会談はどうなりました?」
「ああ、ビシっと言ってやったよ。
 Get out! Go home!」
「え!?じゃ、これで、」
「一件落着だ!」
「本当ですかぁ!?隠し事なしですよ、ブラザー。」
「誰がブラザーだよっ!
 パーっと行くか、パーッと。」
「本当かなぁ・・。」

白石と藍沢は、ヘリで運ばれた内藤妙子(キムラ緑子)を診る。
妙子は末期ガン患者だった。

緋山は直美に説明しようと声を掛ける。
だが、その言葉を遮り、直美が緋山に尋ねる。
「これ(音楽)、聴こえているんですよね?翼には。」
「・・・」
「ね?先生。」
「五感の中で、聴覚が最後に残るんです。
 聴性脳幹反応っていって、脳幹、つまり、脳の一番大事な部分に
 音を聞かせて、反応があるかどうかを見ました。
 翼君は、反応がありませんでした。」
「どういうこと?」
「つまり、何も聴こえていません。」
「・・・何?じゃ、こうやって聞かせているのが、
 無駄だって言うんですか!?」
「規定に従って、臨床的脳死診断を行いました。
 全てのデータがこのように、脳死であると示しています。
 翼君は、」
「無駄だって言うんですか!?
 だって、だってまだ心臓は動いているじゃない!!」
「・・・」

妙子の病室
「吐血は肝臓のガンが原因です。」と白石。
「ああ。」
「なのに入院もせずずっと家に?」
「店やってんのよ、スナック。アムールって店ね。錦糸町の。」
「ご家族は?」
「高校生の息子が一人。」
「息子さんは病気のことをどう仰っているんですか?」
「息子?知らせてません。」
「知らないんですか!?」
「だって今受験なのよー。
 だからね、余計な心配掛けたくないの。」
「でも・・」
「それがさ、私に似ず、頭がいいの!
 全国模試っていうの?あれ、9番に入ったんだから!
 全国で9番目よぉ!
 でもね、東大じゃなくて京大受けるって。
 理科系はあっちの方がいいって!
 頭いい子の考えることはわかんないわ。」
「他に身寄りがいないなら、黙っておくわけにはいきません。」と藍沢。
「嫌よっ!!言ったら訴えるから!!
 大丈夫。そんな簡単に死なないって。」

そこへ、息子の芳雄(太賀)がやって来た。
「ヨシ君!」
「パジャマと着替え、洗面用具。暫く入院だろ?」
「悪いねー。息子の芳雄。気が効くんですよ、この子。
 いい男でしょ?私に似て。なんちゃって。アハハ!
 もう全然大丈夫なんだけどね、大げさに言うから、こういうとこ。」
「足りないものがあったら今言って。
 下の売店で買ってくるから。」
「あんた、今日受験でしょうよ!大丈夫なの!?」
「終わった!今日のは滑り止めだから。」
「アハハ。」

廊下
「あのお母さんわかってるのかな。どうする?」と白石。
「死んだあとで問題になりかねない。
 脅してでも自分の口から言わせるだけだ。」
「・・・」

そんな中、白石は田所部長から呼び出される。
部屋に行ってみると、白石の父・博文(中原丈雄)が待っていた。
「さっきお見えになられてね。」と田所。

食堂
進路調査用紙を手に悩む藤川。
「産婦人科・・・
 お!どう?ICUの翼君。脳死説明したの?あのお母さんに。」
「したけど、まだ理解出来ないみたい。」と緋山。
「まああの状態じゃな。
 旦那とは離婚してるんだっけ?」
「うん。あ、何?卒業後の進路?」
「何科にしようかなーって。決めた?」
「まだ。あんたどういう医者になる気?」
「俺?しいて言うなら、スーパードクターだな。」
「卒業心配したほうがいいね、先に。」
「・・・」

藍沢が隣りのテーブルに座る。
「おぉ、どう?そっちは。あのスナックおばちゃん。
 息子にも言ってないんだって?」
「内藤さんな。」
「あの高校生。さっき待合で勉強してたよ。わき目も振らずに。」
「たった一人の肉親でしょ?よくケロっとしてられるよね。」
「・・・自分のことで必死なんだろ、二人とも。」と藍沢。

藍沢がちゃんと患者の名前を呼ぶのは
シーズン1で学んだことでしたね。


田所の部屋
「東都大学の、循環器外科だ。」と博文。
「え?」
「フェローを終了した暁には、東都大へ行くんだ。」
「お父さん、先生の為を思われてね。」と田所。
「ちょっと待って。
 わざわざそれを言いに来たの?」
「ああ。」
「おかしいよ、お父さん。
 何で勝手に決めるわけ?一言も相談なしに!
 自分の進路は自分で決める!子供じゃないのよ、もう。」
「お前が心配で、」
「お父さん本当に変わった!
 前はそんなんじゃなかった。
 心配?自分の好きなようにしたいだけでしょ!
 本当のこと言ったら?」
「・・いや、そうじゃない。」
「すみません、お騒がせしました。」
白石は部屋を出ていってしまう。

エレベーターの中
「驚いた。
 あんな風に感情的になったのは、初めて見たよ。
 好きなんだな、あれは。お父さんが。」と田所。
「・・・昔は、ヒーローだったよ、あの子の。
 大きくなったもんだ。
 ・・じゃ、ここで。」と博文。
「白石!・・また、会えるか?」
「・・・」博文は少し微笑み、そして立ち去る。

「大きくなったな・・」
子供の成長が嬉しくて、そして複雑で。
藍沢の父・誠次と同じ思いですね。


白石と藍沢は、芳雄に母親の状態を説明する。
「吐血の理由は、静脈に出来た劉の破裂です。」
「そうですか。」
「心配じゃないのか?」と藍沢。
「あれだけ暴飲暴食だったら、そりゃ体だって壊すでしょ。」
「でも、スナックやられてるんでしょう?
 そのお陰であなたも学校へ行けるんじゃない?」
「向こうも僕が自慢なんです。
 持ちつ持たれつでしょ。」
「・・・医学部志望なのか?」
「ええ。一応。」
「そのことお母さんは?」
「うちの母親バカなんで。自慢さえ出来れば何だっていいんです。
 それに、昔っから嘘ばっかりなんで、あの人は。」
「嘘?」
「友だちと旅行とかいって、全部男。
 挙句に貢いで借金して捨てられてヤケになって、 
 その繰り返し。
 悪いけど最低の人生です。
 俺はああはならない。
 それに、あの人の嘘にはもう慣れました。
 お互いそんなもんだと割り切れば、結構いい関係ですよ、
 これも。」
「・・・」

父親や祖母の嘘を怒っていた藍沢は、
自分よりも若い芳雄のドライな言葉をどう受け止めたのでしょう。


緋山と冴島は、待合室で時間を潰す直美を見かける。
「昼間ではこの待合。
 3時までは下の売店。
 4時からはまたこの待合。
 一日3回1時間ずつの面会の合間は、
 そうやって過ごされています。」
「・・・」

「緋山のやつ、ほとんど泊まりっぱなしだ。
 あの子が運ばれてから。
 これじゃー持たないな。」と橘。
「大丈夫よ。ああやって色んな事を吸収してる。
 着実に一歩ずつ成長しているわ。」とミツイ。
「患者に入れ込みすぎだよ。
 距離を置くことを学ばないと。」
「悪いことじゃないと思うけど、それは。」
「何を言ってる。なぜ患者の全てを引き受けようとするんだ?
 悲しみは、家族に引き受けてもらえばいい。
 俺たちは24時間医者じゃなきゃいけないのか?」
「・・・」
「仕事を全て忘れる時間があっちゃいけないのか?」
「彼女が私に似ているとでも?」
「ああ。そっくりだよ。」
「心配しないで。あの子は弱くないわ。
 私たちのようにはね。」
「・・・」

病院の屋上
ドクターの携帯を借りて、身の回りのことを知人に頼む妙子。
直美のタバコを白石が取り上げる。
「ようやく出血をコントロール出来ているだけです。
 ベッドから離れないで下さい!
 タバコなんて言語道断です!」
「ちょっと気分良くなったからさ。」
「わかってるんですか!?ご自身の病状。」
「わかってるわよ、もうやんや言わないでよー。」
「・・息子さんには話したんですか?」
「だから、それは、」
「とにかく一刻も早く話してください。」
「わかってるわよー。
 ・・・でもさー、最後ぐらい、あの子に迷惑掛けたくないのよ。
 今まで、散々迷惑掛けてきたからさ。
 邪魔だけはしたくないのよー。今受験でしょ?
 ほら私バカだしこんなだけどさ、
 あの子だけが、自慢なのよ。」
「・・・」
その時、妙子はまた吐血してしまい・・・。

ストレッチャーで運ばれながら、妙子は
「言わないで、芳雄に、言わないで・・・」と繰り返し・・・。

翼の病室
翼の爪が伸びていることに気付いた緋山は、
自ら爪を切り始める。

妙子の病室
妙子が目を覚ます。
「気分はどうですか?」と白石。
「・・・うん。」
「内藤さん、息子さんを思う気持ちはわかります。
 迷惑を掛けたくないというのも。」
「・・・」
「だから、私もはっきり言います。
 内藤さんのガンは、肝臓のほとんどを占め、転移もあります。
 肝不全になれば、意識障害も出てくる。
 息子さんのこともわからなくなるかもしれないんですよ。」
「・・・」
「今真実を話さないと、このまま・・・
 二度と会えなくなる可能性だってあります。 
 それでもいいんですか?」
「・・・」

待合室で勉強をする芳雄を藍沢が訪ねる。
「すみません。明日も入試で、今日中に京都に行かなきゃ
 いけないんです。
 30分ほどで帰るので、手短にお願いできますか?」
「わかった。手短にいこう。
 お母さんが胃潰瘍と言っているのは嘘だ。
 お母さんは肝臓ガンだ。
 肝硬変も末期で、その影響で静脈瘤の破裂も繰り返してる。 
 もう長くない。」
「・・・」
「確かに君の言う通りだ。
 家族と言えど嘘をつく。
 心を許せばその分、傷つくことも多くなる。
 だから心を閉ざす。
 そうやって自分を守る。
 ・・・でも今はそんなことを言ってる場合じゃない。」
「・・・」
「話し合うべきだ。」
「はぁ・・・。
 知ってますよ。」
「・・・」
「ずっと近くで見てるんですよ。
 ただの胃潰瘍じゃないことぐらい、わかりますよ。」
「・・・」
「でも、本人が隠そうとしているんでしょ?
 だったら信じてるふり、してやった方がいいでしょ?」
「・・・」
「ずっとそうやってきましたから、僕は。
 子供の頃から。
 ・・・嘘つくならもう少し上手くつけよって、
 子供の頃からずっと思ってましたよ。
 ほんっとバカだから。」
「・・・そうか。」
「あと、・・・どれ位なんですか?」
「持って2ヶ月だ。
 このまま亡くなる可能性も高い。」
「・・・」

芳雄の強さ、優しさに泣けた!
父や祖母の嘘に傷つき、そして怒っていた藍沢。
それは当然のこと。
でも芳雄は、子供の頃から母の嘘を全て見抜き、
騙されたふりをしていたなんて。
まだ高校生なのに、たった一人の肉親の死を
こんな風に受け止めていたなんて・・・。
藍沢は今回高校生から教えられてしまいましたね。


翼の病室
緋山が翼の爪を切っていると、直美がやって来た。
「すみません、私も、何かしてあげられたらと。」
「・・・」
緋山は直美に爪きりを差し出すと、直美は少し微笑み、
そして翼の足の爪を切り始める。
「・・・ありがとう。先生。」
「・・・いえ。」
「昨日は、取り乱してすみませんでした。」
「・・・」
「翼は・・・本当にもう目を開けることはないんですか?」
「・・・10日前、運び込まれた時、翼君は多発外傷でした。」
「はい。」
「脳挫傷、心破裂、腎損傷、下腿開放骨折。
 脳外科医が減圧開頭し、
 心臓外科医が、破れた心臓を縫い、
 救急医が、腹腔内出血を止血しました。
 3日にわたり、12人の医師が携わり、
 合計、11時間のオペでした。
 全員、死力を尽くしたつもりです。
 結果・・・負けました。」
「・・・」
「無力ですみません。」
「・・・」
「臨床的な脳死診断を、当院の、脳外科医と共に、
 慎重に行いました。
 その結果、脳死状態であることが確認されました。」
「・・・」
「薬で心臓は動かしていますが、
 生きてはいません。」
「・・・」
「数時間で、その薬も効かなくなります。」
「・・・」
「翼君は、もう充分頑張ったんだと思います。」
「そう・・・。
 頑張ってくれたんだね、翼。
 ありがとう。・・・バイバイだね、もう・・。」
翼の頭を撫で・・そして泣きながら、ラジカセの電源を切る直美。
緋山の手には、『蘇生術に関する意思表示書』。
直美の署名が必要だったのだが、
翼の手を握り締めながら泣く直美に、
それを渡すことが出来ず・・・。
「・・・どうされたいですか?」
「抱きしめたい。
 抱きしめてやりたいです、この手で。」

「昇圧剤切れます。・・・追加しますか?」と冴島。
緋山はその言葉に首を横に振ると、
翼の挿管を外す。
「抱いてあげて下さい。」
緋山の言葉に、直美は我が子を抱きしめる。
「良く頑張ったね・・・。
 ごめんね・・・。
 お母さん、守ってあげられなかった。
 ごめん・・・。ごめんね・・・。」
翼を抱きしめ号泣する直美。
翼は静かに息を引き取った。

妙子の病室に芳雄がやって来る。
「ヨシ君。ごめんね。
 受験で大変なときに、こんなになっちゃって、ごめん・・。」
「・・・」
「・・・私さ、ちょっと悪化したんだって。
 ・・・胃潰瘍。」
「・・・」
「ごめんね。でもたいしたことないって。
 だからさ、早く、受験行って来て。
 パッパと、治しておくからさ。
 あんたの試験中に。」
「・・・」
「行っといで。間に合わないよ。」
「・・・そっか。・・・わかった。行ってくる。」
「うん。頼んだよ。がんばるんだよ。
 母さん、待ってるから。」
「何言ってるんだよ。楽勝だよこんなもん。」
「そうか。」
「合格発表・・1ヵ月後だ。
 また、自慢出来るな。」
「楽しみだねー。」
「4月の入学式も、呼んでやるよ。」
「本当?・・服買わなきゃ。」
「それで・・6年後には医者になる。
 そしたら・・・また自慢だ。」
「お医者さんになるの?
 嬉しいねー。」
「東京に戻ったら、開業する。
 店のすぐ近くで。
 そしたら、一生自慢だ。」
「そうなったらいいねぇ。」
「なったらじゃないよ。
 なるんだよ。
 知ってんだろ?俺の頭。」
「うん。」
「店の客、全部診てやる。タダで。」
「ああ、鼻が高いねぇ。」
「ずっと・・・ずっと自慢させてやる。
 これからも。ずっと。」
「ああ、ああ。」
「だから・・・生きてろよ。」
「・・・」
「戻ってくるまで、生きてろよ。
 たまには守れよ、約束!」
「ああ。」
「守ってくれよ、たまには!」
「・・がんばって、みるよ。」
「・・・母さん!」
二人の目には涙が溢れ・・・。

そんな母と息子の姿に藍沢は・・・。

その日は来ないとわかっている親子。
二度目に見ても泣けてきます。


落ち込む緋山に、冴島が声を掛ける。
「私は、最期立ち会えませんでした。」
「・・・」
「しっかり別れを作ってあげることが出来た。
 それだけでも、緋山先生の仕事に意義はあったと思います。」
「・・・そうね。」

『進路調査用紙』を前に、ペンを回しながら考える藍沢。
そこへ、白石がやって来る。
「あの息子さん、受かるといいね。」
「・・・あんな高校生に気付かされるとはな。
 隠し事には、わけがあるんだ。」
「・・・そうかもね。」
「バカだったよ、俺は。」
「私も。まちがってたかも。」

ヘリポート
冴島の姿を見つめる藤川。
「何見とれてるんだよ。」と梶。
「彼女、何聞いても答えてくれないんですよね。」
「うん?」
「何でも話聞くよって言ってんのに。」
「隠してんだよ。ここ(心)にぽっかり空いた傷を。」
「・・・」
「だったらそのままにしておいてやれよ。
 そうするには、そうする理由があるんだ。」
「・・・」

森本と話す轟木。
「じゃあ、費用は折半ということで。」
「うん、じゃあこれ、あとでコピーしておくから。」と森本。
「よろしく。じゃあ!」

森本が持つ書類を覗き込む藤川。
それは、式場をキャンセルするものだった。
「キャンセル!?式場キャンセルするんですか!?」
「・・・うん。・・言ったろ?これで、一件落着だって。」
「Go homeって言われたのは、こっちだったのか・・」
「ぜーんぜん傷ついてないよ、僕は、ぜーんぜん。ヘッヘ。」

かなり無理している森本さんです。

病院に誠次がやって来る。
「藍沢先生の、お父様でいらっしゃいますか?」と白石。
「いや・・あの・・」
「すみません、人違いでした。」
「いや、そうじゃないけど。」
「やっぱりそうですよね、呼んできます。」
「あ・・いや・・いいです。いいです。
 出直します。」
「ちょっと待ってください。
 何かを、伝えに来られたんですよね?
 藍沢先生は、普段口数は少ないけど、
 伝えるべきことは、ちゃんと伝える人です。
 その藍沢先生の、お父様ですよね。」
「あいつは・・母親に似たんですよ。
 ・・・あの、初めてお会いした方にお願いするのも
 あれなんだけど・・」
「はい。」
「これ、渡してもらえますか?」
誠次はそう言い、白石に一通の手紙を託す。
「わかりました。」
誠次が帰っていくのを、藍沢は上の階から見ていて・・・。

白石はその手紙を藍沢に渡す。
宛名には誠次の名、そして差出人には夏美の名前、
消印は、86年3月24日。
「この日付・・・」
「え?」
「いや、何でもない。ありがとう。」

病院に、直美の兄・明彦(松田賢二)が訪ねてくる。

手紙を読む藍沢。

『誠次さま
 
 お久しぶりです。
 お元気ですか。

 この度の突然のこと、
 あなたにも多大な迷惑をかけることになり、
 本当に申し訳なく思います。
 でも、こうするより仕方ありませんでした。
 あなたと会えなくなってから、』

白石は、博文の講演会場にいた。

子供の延命をあきらめた直美は、兄の明彦(松田賢二)に
最期の様子を伝える。
「ちょっと待てよ。
 今の話どういうことだよ。
 勝手に呼吸器外したって。」と明彦。
「・・・」
「そんな説明受けたのか?同意書にサインは?」
「いや・・それは・・」
「サインしてない!?
 今知り合いの弁護士に聞いてみる。」
「え!?」

講演後、博文と話す白石。
「いいから言う通りにしなさい!!
 お前は、東都大の循環器科に行けばいいんだ!!」
「・・・お父さん。」
「・・・やっぱり、無理だな。
 お前に、嫌われたままじゃ、やりきれない、やっぱり。」
「・・・」
「生検の結果だ。」
博文はそう言い、白石に書類を渡す。

『一つだけ言えるのは、耕作は悪くはありません。
 今はただ、お互い未熟だった二人が、
 子供を作ってしまったこと。
 そのことに、ただただ、自責の念を感じるばかりです。』

講演会場
「いつ自分は、診療の最前線から離脱するかわからない。
 急にそうなって、患者に迷惑を掛けるより、
 後輩の育成に当たるほうを選んだ。
 講演もその一つだ。
 低分化型腺癌、TTF1、陽性。
 肺がんの、ステージ4だ。」
「・・・」
「肺がんの3分の2は、手術不能の状態で発見される。
 統計は、嘘をつかないな。」
「・・・」
「・・・私も、私なりに、最期まで医者であろうとしている。
 わかってくれ。」
「・・・」

「大切な人が、真実を隠す。
 それは、相手を傷つけまいとする、愛情だったりする。
 なのに人は、その隠し事を暴こうとする。」


「医療過誤だ、これは。」と明彦。
「・・・」

『そして、後悔する。
 なぜ自分は、騙され続けてやらなかったのか。』


「自殺は・・・俺のせいか・・・。」


親が子を看取るということ。
子が親の病気を受け入れるということ。
親の自殺の原因が自分だと知ること。
反発していた父親の末期がんを知ること。

どれもこれも、悲しすぎることばかりです。

今回のテーマは、大切な誰かを守るための嘘。

病気を隠す母。
そんな母の嘘に付き合う高校生の優しさ、
ぶっきらぼうな言葉の裏側にある、母への思いに
やられました。

優しい嘘は他にもありました。

自分の病気を隠してきた白石の父。
そして、藍沢を傷つけまいと、真実を隠してきた祖母と父。

父の病気を知らずに、父を傷つけるようなことばかり
言ってしまっていた白石。
まさか、ガンだったなんて・・・。
白石のショックも大きいはず。
今後白石は親の望みどおりの進路を選ぶのでしょうか。

知りたかった真実。
でも、それはもっと自分を苦しめる事に。
まさか藍沢の母親の自殺の原因が藍沢だったとは・・。
「自殺は・・・俺のせいか・・・。」
知らなければそれで済んだかもしれない真実を、
藍沢はどう受け止めるのでしょうか。


次週、緋山は訴えられてしまうのか?
緋山は、母親の悲しみが痛いほどわかったから、
あの場で署名させることが出来なかった。

橘が心配していた、患者と医者の距離感。
これも難しいですね。
ですがきっと三井先生が言っていたように、
今回も壁を乗り越えて成長してくれるはず。


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公式HP


【キャスト】
藍沢 耕作(フライトドクター候補生) … 山下智久
白石 恵(フライトドクター候補生) … 新垣結衣
緋山 美帆子(フライトドクター候補生) … 戸田恵梨香
冴島 はるか(フライトナース) … 比嘉愛未
藤川 一男(フライトドクター候補生) … 浅利陽介

田所 良昭(救命センター部長) … 児玉 清(特別出演)

森本 忠士(フライトドクター) … 勝村 政信
轟木 聖子(救命救急センター内のCS) - 遊井亮子
梶 寿志(パイロット) … 寺島 進
西条 章(脳外科医) … 杉本 哲太

田沢悟史(平山浩行)

三井 環奈(フライトドクター) … りょう

橘 啓輔(フライトドクター) … 椎名 桔平


【スタッフ】

脚   本 … 林宏司
音   楽 … 佐藤直紀
主 題 歌 … Mr.Children「HANABI」(TOY’S FACTORY)
プロデュース … 増本淳
演   出 … 西浦正記
演   出 … 葉山浩樹


山下智久さんの主な出演作品




この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、今回のサブタイトルにあったストーリーでした!

藍沢の母親の死の真相、もろくなった梯子を昇る母親、でも下には揃えられた靴、事故だと言うおばあさん自殺前に離婚した夫婦、もし藍沢の母親が離婚したあとに保険金を受け取った藍沢の父親に藍沢を託したなら〜借金を作った藍沢の父親と義母の間でもめたのかな?

搬送された翼くんの生命維持装置、息子についている母親と時間の空いてる時に見舞いにくる父親、弁護士に連絡し指示を受け医療過誤として提訴したとき緋山は耐えられるのでしょうか?

父親の病気を知ってフェローや救急医として残るかは父親の姿をみてきた白石の判断が見たいです!

Posted by けた at 2010年02月18日 20:29
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コード・ブルー2 (新垣結衣さん)
Excerpt: ◆新垣結衣さん(のつもり) 新垣結衣さんは、毎週月曜よる9時フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2nd season』に白石恵 役で出演しています..
Weblog: yanajunのイラスト・まんが道
Tracked: 2010-02-17 17:09

コード・ブルー 2nd season 第6回 感想
Excerpt: 『秘密』
Weblog: ぐ〜たらにっき
Tracked: 2010-02-17 19:43
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