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★月21:00【ラッキーセブン】フジ
☆火21:00【ストロベリーナイト】フジ
☆火22:00【タイトロープの女】NHK
△火22:00【ハングリー!】フジ
△火24:55【家族八景Nanase,TelepathyGirl’s Ballad】
△水22:00【ダーティ・ママ!】日テレ
◎木21:00【くろねこルーシー】TVK
△木21:00【最高の人生の終り方〜エンディングプランナー〜】TBS
☆木21:00【聖なる怪物たち】テレ朝
★木22:00【最後から二番目の恋】日テレ
△木23:58【デカ黒川鈴木】日テレ
△金22:00【恋愛ニート〜忘れた恋のはじめ方】TBS
☆金23:15【13歳のハローワーク】テレ朝
★土21:00【理想の息子】日テレ
◎日20:00【平 清盛】NHK
◎日21:00【運命の人】TBS
△日21:00【早海さんと呼ばれる日】フジ
△日23:15【妄想捜査〜桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活】テレ朝


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5.月20:00【ステップファザー・ステップ】
5.火21:00【ストロベリーナイト】フジ
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火22:00【ハングリー!】フジ
火24:55【家族八景Nanase,TelepathyGirl’s Ballad】TBS
水22:00【ダーティ・ママ!】日テレ
木23:58【デカ黒川鈴木】日テレ
金22:00【恋愛ニート〜忘れた恋のはじめ方】TBS
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2010年03月06日

曲げられない女 第8話

『女がひとりで生きられない理由』

『私はバカだ。
 32になって、やっと友達が出来たのに・・・・・・
 本当は自信なんかないのに、
 あんなことを言ってしまい・・・・・・
 また、ひとりぼっちになってしまった・・・』

出産と司法試験、両方あきらめないと決心した
“曲げられない女”=早紀(菅野美穂)は、
璃子(永作博美)と光輝(谷原章介)と決別してしまう。

つわりを耐えながら勉強していると、
ブラック早紀、もとい、もう一人の早紀登場。
早紀の不安や後悔の象徴と自己紹介しながら、
ワインをゴクゴク、チーズをガブッ。


「本当は後悔しているくせに!
 蓮美と藍田に、そんな友達は必要ありませんって
 言った事。
 本当は寂しくてたまらないんでしょ?
 やせ我慢してないで、仲直りしちゃえば?
 たった一言言えばいいんだから。」
「謝れってこと?ごめんって。」
「他にもっとあるでしょう?大事な一言が。」
「え?」
「ヒントはね、あなたは、生まれてから一回もその言葉を
 言った事がありませーん。」
「何よそれ・・。」
「そんなの自分で考えなさいよ。
 早くしないとこうなっちゃうよー。」
もう一人の早紀が3人の記念写真をビリっと破く。

・・・という悪夢から目覚める早紀。

久々の悪夢ですね。
最近、嫌な夢で目覚めることはなかったのは、
やっぱり友達のお陰かな?

目覚めた場所は産婦人科の診察室でした。


「大丈夫?魘されてたけど。」と道生(片岡礼子)。
「はい。最近、何だかやたらと眠くて。」
「それは、母体が休もうとしているのよ。」
「そうなんですか。」
「これから注意することや、入院した時の費用が書いてあるから、
 よく読んでおいて。」
「はい。」
出産費用は50万を越えている。
「結構掛かるんですね。」
「大丈夫?顔色悪いけど。
 そういえばこの前言ってたハードなスケジュール
 ちゃんと変えた?」
自分のスケジュール表を見せる早紀。
「何これ。この前よりさらにハードになってない?」
「試験が近いので、勉強時間を増やさないとと思って。」
「あのね、無理して風邪でも引いたらどうするの!?」
「大丈夫です。体力には自信があるので。ゴホ、ゴホ・・」
「・・・」
「あ、今のは、単なる咳払い、ハックション!」
「・・・」
「誰かが噂をしてますね。」

病院を出ると雨が降っていた。
傘を持っていない早紀はコートのフードをかぶり・・・。

早紀の家
冷蔵庫の中身はほとんど空。
早紀はベランダに干した干し柿を手に取り、ため息。

干し柿をくわえながら、早紀は自分の考えをまとめようと
パソコンを打ち始める。

『当座の費用をどう捻出するか。
 手取り12万。
 家賃が7万。
 家賃の安いところに引っ越しても、契約料や引越し代を考えると、
 貯金もないし到底無理。
 物理的にも体力的にもバイトする時間はない。
 ゆえに、結論としては・・・
 1万円だけでも、先生に、ギャラのアップをお願いするしかない。』

弁護士事務所
「先生、あの・・ちょっとお願いが。」
給料の話をしようとする早紀だが、中島弁護士が事務所の家賃の
催促に、もう少し待ってほしいと頼んでいるのを聞いてしまい、
頼めなくなってしまう。

「そういえばお友達どうしたの?
 このごろ、顔を見ないけど、2人とも。」
「・・・会ってないので。」
「え?何で?」
「私が、子供も司法試験も諦めないって言ったら、
 そんなの絶対無理だって。
 先生もそう思われますか?」
「別にいいんじゃないの?
 無駄足も、踏んでみなけりゃわからないって言うし。」
「・・・」ブルっと身震いする早紀。

家に戻った璃子だったが、相変わらず姑(高林由紀子)は璃子に冷たい。
「本当に善隆さんの子供ならいいんだけど。」
「ちょっと・・それは、ないんじゃないんですか?」
「だって、類は友を呼ぶって言うから。
 あなたのお友達も、父親のいない子を産むんでしょう?
 ハギワラさんだっけ?」
「オギワラです!すみません、正確に言っておきたいので!!」

早紀の曲げられない体質が伝染しているようです。(笑)
そして光輝も!


そして光輝は父の薦める見合いを受けることに。
ホテルでため息をついていると、
偶然同じ場所にいた正登(塚本高史)も、大きなため息。
正登は婚約者の衣装合わせに来ていたのだ。
「もう2時間近くもやってて・・。」と呆れ顔の正登。
「なんか結婚するより結婚式がしたいって感じだね、彼女。」
「わかります!?」
「うん。
 で、言ったのかよ。
 荻原のお腹の中にあんたの子供がいること。」
「・・・関係ないですから、彼女には。
 早紀は一人で育てるって言ってるんだし。」
「いいのかよ、それで。」
「だって悪いのは早紀でしょう!?
 俺はあいつも子供も幸せにしてやるって言ったのに。」
「相変わらずだねー、あんた。」
「そっちこそ何やってるんですか?」
「見合いなんだ、今から。」
「見合い?」
「この間ガラにもなくケンカして留置場に入れられそうに
 なったんだけど、親父のコネで許してもらったから、
 それ以来言いなりでさー。」
「じゃあもう諦めたんですか?早紀のこと。」
「友達でいられる程器でかくないんでねー。」
光輝が父親に呼ばれる。
「じゃ。
 あ、経験上言わせてもらうけど、
 好きでもない女と一緒にいてもロクなことにならないから。」
光輝はそう言い、お見合い相手の方へいく。

正登はウェディングドレスの試着で盛り上がる恋人を
見つめ・・・。

見合いの席
「光輝さんはどんなタイプの女性がお好きですか?」
「そうですねー。
 9年間続けて司法試験に落ちても諦めない、
 無愛想でバカな女ですかね。」
「はぁ・・。」
「冗談です。楽しんでいただけました?」
「ご趣味は何ですか?」
「趣味ってほどのもんじゃないけど、
 最近のマイブームは、正確に言葉を言うことですかね。
 何で今の日本人って、何でも感でも略したがるんでしょうね。
 例えば、アニメソングがアニソンでネットゲームがネトゲ
 でしたっけ?
 就活じゃなくてちゃんと就職活動って言えっての。
 何がKYだよ。空気なんか読む必要あるか。
 セフレは、セックスフレンドでいいじゃないですか。」
「・・・」
「こういう真面目なところにいればいるほど、
 ふざけたり、必要の無いことを言いたくなることですかね。
 僕の趣味というか、一番悪い癖は。」

早紀の部屋
勉強しながら熱を測ると、37度5分。
咳き込みながら机に突っ伏した早紀は、めがねを壊してしまう。

財布の中は小銭だけ。
公共料金の支払もたまっている。
仕方なく、10万円貯める貯金箱。

「何よ。
 仕方ないでしょ。
 めがねがないと勉強できないんだから。」
犬のアトム相手にそう呟き、
『途中で開けるべからず』
と書かれた缶の蓋を、缶切りで開けていく。

貯金箱の中には、69500円入っていた。
「とりあえず、これで何とかしのげる・・・。」

と思っていたら、今月の家賃滞納のクレーム。
69500円と財布の中の500円は、家賃に消えてしまった。

壊れためがねをセロテープで修理すると、
早紀は寒さに震えながら、勉強を始めようとする。
ふと、本棚の本を見つめ・・・。

古本屋
「2100円、ですかね。」と店主。
「たったそれだけですか!?」と早紀。
「専門書ですからねー。売れないんですよ。」
「他の店にも当たってみます。」

何件か回ったあと、結局最初の店へ。
「すみません、やっぱり、お宅が一番高かったので。」
「じゃあ2100円ね。
 女の人なんだからさー、もっとこう、
 アクセサリーとか売ったほうがお金になるんじゃないの?」
「・・・」

帰り道、早紀は母親の形見のネックレスをリサイクルショップ」で
査定してもらう。
「10万ですね。」
「そんなになるんですか?」
「結構いいものですからね。
 どうなさいます?」
「いいです!参考に聞いただけなので。」

マンションのエレベーターで、早紀は上の階に住む大学生・
今田(市川知宏)と母(酒井麻吏)と一緒になる。
この親子はまた揉めていた。
母親は大学を停学になった息子を田舎に連れて帰ろうと
しているが、息子は拒否。
早紀がエレベーターを降りると、今田は母親をエレベーターから
押し出してしまう。

「すみません、息子から聞いたんですが、
 弁護士さんなんですって?」
「いえ・・まだ目指しているだけで・・」具合の悪そうな早紀。
「お願いです。助けていただけませんか?
 うちの子、大学停学になってから、お酒を飲んで暴れて
 困っているんです。」
「すみません。今人を注意したりしている
 余裕がないもので・・・」
早紀はそう言うと、その場に倒れてしまう。
「大丈夫ですか!?」
母親は早紀を背負ってマンションを出ると
タクシーで病院まで連れていく。

いいお母さんだ〜!

産婦人科
「あれ・・私・・」
「同じマンションの人が連れてきてくれたの。
 何で無理するの!
 お金ないみたいなこと言ってたけど、
 今日だって余計な診察代が掛かってるし、
 タクシー代も立て替えてもらったから、
 返さなきゃいけないんじゃないの?」
「・・・すみません。」
「あなた、妊娠ナメてない?
 このままだと身体壊して、勉強も出来ないし、
 子供もダメになるわよ。」
「・・・」
早紀は母親のネックレスを握り締め・・・。

「母さん・・・
 ごめんね。」

早紀は母親の形見のネックレスをリサイクルショップに持っていく。

レストラン
「さすが一本10万円のワインは違いますね。」と光輝のお見合い相手。
「ですね。」
「あ、心配しないで下さい。今日は私のおごりですから。」
「でもまた、何で僕みたいな男と会おうと思ったんですか?」
「光輝さんカッコイイし、私のこと、守ってくれそうだから。」
何もわかってねーな、お嬢さん。
「え?」
「いや、もしかしたら今が人生で最も素晴らしい瞬間かも
 しれないと思って。」

ウェイターがチーズを持ってきた。
「いや・・僕は・・。」と断る光輝。
「チーズお嫌いですか?」
「いえ。暫く食べないって決めたんで。」
「そうですか。」
「すみません。ちょっと電話するところがあって。」

『日本一表情の分かりにくい女』に電話をしようとする光輝。
「ちくしょー。なんだかドキドキする。
 ・・・」
決心し、早紀に電話をしてみるが、電話は止められてしまっていた。

璃子の夫・善隆は、『佐尾林蔵』という人物にメール。
『カミさんのことはもう心配しなくていいよ黒ハート黒ハート
 うちの母親の言いなりだし』

愛人はサオリという名前でしたっけ?

「別れたって言ってたのに、嘘だったの!?」と璃子。
「そんなんじゃないよ。何言ってんだよ。」
夫はそう言い部屋を出ていく。
「・・・何やってんだろ、私。」

そこへ、璃子の母親からの着信。
「もしもし?ママ?どうしたの?」璃子は明るい声で電話に出る。
「え?赤ちゃん?順調順調。
 みんな・・気使って・・優しくしてくれてるし・・。
 え?また野菜送ってくれたの?いいって言ってるのに。
 ・・・ママ、私のいい所って・・どこだったっけ。
 なんか・・わかんなくなってきちゃって・・。」璃子が涙ぐむ。

「お荷物届いてますけど。」家政婦の声。

「はい。
 ・・あ、また電話する。
 今のは気にしないでー。またねー!」

荷物は早紀からだった。
『ウチに忘れて言った私物 返します。』

早紀のマンション
ベッドで寝込む早紀。
「私もうダメかもしれない・・。
 2人に偉そうな事言って啖呵切ったけど・・
 何も出来ない。
 私なんかの子供に生まれてきたら・・後悔するよ・・。」

「大丈夫か?」と正登。
「どうしたの・・」
「今日誕生日だろ?
 プレゼントだけ渡して帰ろうとしたら、
 鍵が開いてたからさ。」
「・・・」

「あー。ありがとう。
 正登が作ってくれたスープ、あったまる・・・。」
空っぽになった本棚を見つめる正登。
「もうやせ我慢するのやめろよ、早紀。
 俺の言ったとおりだろ?
 早紀みたいな生き方、無理なんだよ。
 最初から俺と結婚してればこんなことにならなかったのに。」
「・・・」
「お前が心を入れ替えてくれるんなら、
 俺は今までのことを全部水に流しても構わない。
 横谷さんとも別れるし。」
「・・・」
「そうしよう、早紀。
 子供の為にも、両親がいた方がいいに決まってるし。
 金のことだってもう心配することないんだぞ?
 やっぱりお前の事幸せに出来るのは俺しかいないんだよ。
 結婚しても今までどおり、年の数だけバラの花贈るからさ。」
正登はそう言い、赤いバラの花束を差し出す。
「・・・」
早紀が花束を受け取ろうとしたとき、インターホンの音。
「まさかまたあいつらじゃ・・。」

正登が出てみると、今田の母親だった。
息子が暴れているので助けて欲しいと言う。
「この間はタクシー代すみませんでした。」
お金を返そうとした早紀は、母親の顔に殴られたあとが
あることに気付き・・・。

早紀の部屋の前。
インターホンをどうしても押せずに帰ろうとした璃子は、
エレベーターから降りてきた光輝と鉢合わせ。
「びっくりした・・。何やってんの?コウちゃん。」
「いや・・ちょっと近く通りがかったからさ。
 そっちこそ。」
「あ・・私はほら、早紀がどうしても来てくれって言うからさ。」
「嘘つけー。」
「そっちこそ。」
「荻原に会いに来たんだろ?チャイム押せばいいじゃないか。」
「コウちゃんこそ、押せばー。」
「俺は別に用ないし。」
「・・・」
ピンポーン。
インターホンを押して隠れる璃子。
「子供かあんた。ピンポンダッシュじゃないんだからさ。」
玄関の扉は開かない。
次に、光輝がピンポンダッシュ。
「・・・いないね。早紀。」
「帰りますか。」
「だね。」
2人が帰ろうとしたとき、上の階から大きな物音が聞こえてきた。

今田の部屋
「やめて下さい。
 どうしてお母さんを殴ったりするんですか?」
「うるせーな。関係ねーだろ、テメーに!」
「やめなさい!
 これ以上やると警察呼ぶぞ!」と正登。
「うるせーんだよ!
 どいつもこいつも!!
 わかったよ。死んでやるよ。
 どうせ俺なんかいないほうがいいんだろ!?」
「やめなさい!!」
「お前らに俺の気持ちがわかるかよ!
 もう負け組み確定だし!
 停学になったら、友達もいなくなって一人ぼっちだし。」

その言葉に早紀は自分の手を握り締める。

「俺なんて生きてる意味ねーんだよ、もう!!」

ナイフを持つ今井の手を早紀は両手でぎゅっと掴む。
「何すんだよ!イタイイタイ・・」
今井がナイフを落とす。

「一人ぼっちっていうのはね!!
 あんたが思ってるようなそんな甘いもんじゃ
 ないんだよーーーっ!!」


「シャッター開いた。」と璃子。

「私なんてね!32年!
 ・・あ、正確には今日で33だけど、
 両親も死んだし・・
 たった2人しかいなかった友達にも・・
 もう二度と会えないんだ・・。
 バカヤローーーーッ!!

「あいつ今日誕生日だったんだ。」と光輝。

「でもあんたには、心から心配してくれる人が、
 ちゃんと側にいるじゃない。
 それなのに、そんな人を何で傷つけたりするの?
 そんなことしてると、本当に一人ぼっちになっちゃうわよ、
 私みたいに。」

「早紀・・」と正登。

「私の友達は、幸せになるためだったら嘘でもなんでも
 ついてやるって宣言し、お金持ちと結婚し、
 子供を産みました。
 でも、今は何もかもが思うようにいかなくて、
 とても苦しんでいます。
 余計なお世話だろうけど・・
 彼女には、物凄いパワーがあるので、
 何とかそれを生かした生き方を考えてあげたいんだけど
 全然思いつかなくて。」

「・・・」

「もう一人は・・争いごとが嫌いで・・
 人を楽しませるのが好きな、とっても優しい人です。
 でも、自分で自分の首を絞めてしまうというか、
 すぐに誤魔化したりはぐらかしたりする癖があって、
 何とかしてあげたいんだけど、
 色々事情があって私には、それが出来なくて。」

「・・・」

「偉そうな事を言ってるけど、
 私だって、父と同じように、司法試験に9年続けて落ちて、
 自分のやってることに、何の意味があるんだって思うけど。
 ・・・でも、きっと・・・
 私たちに生きる意味なんて必要ありません。
 私たちに必要なのは・・・
 生きる意志です。」

「・・・」

「何調子こいて喋ってんだよ、ババァ!」
「ババァではありません、荻原早紀です。
 正確に言っておきたいので。」
「いいから帰れよ!」

「あの!!
 荻原早紀さんって、もしかして、荻原よしのりさんの、
 娘さんですか?」
「・・え?父をご存知なんですか?」
「23年前、お父様に、助けていただいたんです、この子。」
「え!?」

階段から落ちるベビーカーに乗っていたのは、今田だったのだ。

「あ・・じゃあ・・あの時の赤ちゃんが・・」
「何の話だよ!」
「ケンジ。
 あんたはね、この方のお父様の命を頂いて、
 こうして、生きてるんだよ。」
「・・そんなこと言われても・・」
「いいから、お礼を言いなさい!!」
母親はケンジの頭を叩き、頭を下げさせる。
「ありがとうございました!!」
「・・・」

「良かったな、早紀。」と正登。

「私は、心のどこかでずっと・・・
 まだ人は一人で生きていけると思っていました。
 でも違うんですね。
 人は、誰かに助けてもらって生きている。
 生かされている。
 誰にも助けてもらわないで生きていける人間なんて、
 この世には一人もいないんです。
 私はずっと、友達に言わなければいけない言葉を
 探していました。
 でもやっと・・・それがわかった気がします。
 今から2人にあって、その言葉を伝えてきます。
 ・・・生まれてから今まで、一度も言った事のない言葉を。」
早紀はそう言い、部屋を出ていこうとする。

そこには、璃子と光輝がいた。
その場に崩れ落ちる早紀。
「早紀!」「大丈夫か!?」
「すみません。
 お2人の顔を見たらなんか・・急に気が抜けて・・」

倒れた早紀を背負って部屋に運ぶ光輝。

3人を見つめる正登に、里美からメール。
『何やってんの?』
「ほんとだよなー。」
正登はそう呟き、帰ろうとする。

「正登さんも入ったら?」
「あんたも荻原のことが心配だから来たんだろ?」
「早紀が誕生日だからちょっと寄っただけで。
 それに、今からデートなんで、俺。」
正登が帰っていく。

早紀が目を覚ます。
「正登は?」
「帰った。デートだからって。」
「そう。」
「今から飯作るから、それまで寝てろ。」
「誕生日なんでしょう?盛大にやらないとね。」
「・・なんで、来てくれたの?二人とも。」
「俺は、ほら・・携帯が繋がらなかったから?」
「ごめん。」
「でも本当は、こんなものがいきなり送られてきたから、
 匿名で。」
それは、『人を楽しませる仕事とは?』という題名のレポート。
「こんなことするの、この世にお前しかいないだろ?」
「考え出して、色々検索してたらやめられなくなって。」
「早紀、私のはないの?レポート。」
「まだ途中だから、出来たら送ろうと思って。」
早紀がレポートを璃子に渡す。
「で?あんた本当は何で来たんだよ。」
「あ・・うん。
 新潟の母が電話で言ってたの。
 早紀から、私に電話してやってくれって頼まれたって。
 今、私が大変だからって。」
「・・・ごめん、余計な事して。」
「別にいいわよ。お互い様だし。」
「え?どういう意味?」
璃子はポケットから、早紀のネックレスを取り出す。
「びっくりしたわよ。
 あんたが送ってきたもの、リサイクルショップに売りに行ったら
 あるんだもの、これが!
 結局、売ったお金で買ったから、
 あっという間にスッカラカンだけどねー。
 ・・・はい。」
早紀は震える手でネックレスを受け取る。
「・・・ありがとう。
 私、2人に言いたいことがある。」
「もしかして、さっき言ってたやつ?」
「何だよ、俺たちに伝えたい言葉って。」
「・・・た・・・助けて。」
「・・・」
「やっぱり2人がいないとダメなんだわ、私。
 ・・・これからも、私が辛い時や苦しい時、
 助けて下さい。
 お願いします。」
「・・・それは、こっちのセリフだけどね。」
「俺も。」
「・・・」早紀が微笑む。
「あ!早紀笑った!」
「初めて見たかも。俺たち。」
「あ、いえ・・今のは・・くしゃみが出そうになっただけで。」
「はいはい。ほら、寝た寝た。」
「おいしいご飯作ってやるから。」

「すごい!これ全部藍田が?」
「うん。」
「私もちょっと手伝ったけどね!味見。」
「じゃ、今も世界で一番歌われている歌でも歌いますか。」
「いい年して恥ずかしいから早回しでね。」
2人は早紀にハッピーバースディを歌う。
「おめでとう!じゃ、ロウソク消して。」
「・・・」
「どうしたの?」
「あ、いえ。
 誕生日が来るたびに、まだ自分は何も成し遂げてないなーって
 思うから。」
「・・・」
「でも、そんなことばっかり考えてちゃダメだよね。
 誕生日って・・親に生んでもらったことを感謝する日かも
 しれないんだし。」
「そうね。」
「じゃあ、消すね。」
早紀がロウソクを吹き消す。
「おめでとう!!」
「ねーねー、ちゃんと願い事した?」
「いえ。」
「何で?司法試験に受かりますようにってしておかないと。」
「・・・もう、叶ったから。
 二人に友達になってもらうって。」
「・・・」
「・・だからそういう、泣けること言わないの。」
「ほらほら、食べよう。
 おいしいからさ、そのアボガドのサラダ。」
「・・・アボガドではなく、アボカドです!」
「うそー。」「アボガドでしょう?」
「すみません、正確に言っておきたいので。」
「食べようか。アボカド。」
「美味しいよ、アボカド。」

「うーん!美味しい!!」
「荻原。俺、お前が書いてくれた結論どおりにするわ。」
「え?何て書いてあったの?見せて。」

『ゆえに、人を楽しませるのが何よりも好きな藍田光輝は、
 彼の料理で沢山の人を幸せにすべきではないだろうか。』

「私もそう思う。そうすれば?コウちゃん。」
「なあ。俺の好物って知ってる?」
「え?何?」
「お前らだよ。
 お前ら見てると飽きないし。
 俺が作った料理、美味しい美味しいって食べてくれるの見てたら、
 なんだかこっちまで幸せになった。
 自分が作ったものが、そんなに人を喜ばせるとは、
 思ってなかったから。」
「私も、早紀の言う通りにしようかなー。」
「それは、まだ、結論が出ていないので。」
「そう?もう出てると思うけど。」
「何て書いてあったんだよ。」

『蓮美が何をすべきかまだ分からない。
 でも、泥の中で育ちながら美しい花を咲かせる蓮のように、
 辛くて苦しい環境でこそ、蓮美璃子は輝きを増すような
 気がする・・・・・・』

「私も、早紀が言うように強い人間になりたい。
 大事な人が、辛い時とか苦しい時、
 大丈夫、私がいるからって言えるような。
 だってさー、私なんか頼りにされたこと一度もないんだよー。
 何が悲しいって、これが一番悲しいと思わない?」
「安心しろよ。
 これからは頼りにするから。」
「もう充分なっていると思うけど。私には。」と早紀。
「なんかさ、早紀の誕生日なのに、私たちのほうがプレゼント
 貰っちゃったね。」
「ああ。なんか欲しいものないのかよ、荻原。」
「そうよ、今度持ってくるからさ。」
「・・・欲しいものはないけど、
 二人にお願いがある。」
「何だよ。」
「仲直りをするときにぴったりな曲があって、
 そのシチュエーションになったら、踊るのが夢だったの。
 昔から。」
「・・・なんか、嫌な予感がするけど?」
「まさか俺たちも踊れってか?」
「3人いないと出来ないので!」

ラジカセのスイッチオン!曲は・・BEAT IT!

「本当にやるのかよ。」
「お腹に子供がいるのに。」
「いいから!早く展開して!」

フォーッ!

光輝はレストランで働き始める。

そして璃子は、義母に離婚届を渡す。
「やっとわかったの。
 嫁としても母親としても失格だって。」
「わかったのは、私がいるべき場所は、
 ここではないってことです。」
「あなたに何が出来るの?」
「今は、何をしていいかは、わかりませんが、
 ・・・親友よりは、楽なほうですから、私なんか。
 ・・・長い間、お世話になりました。」
義母に背を向け歩き出す璃子。
その時、バタっという物音が。
振り返ると、義母が倒れていた。
「お母さん!?え・・お母さん!?お母さん!?」

早紀の部屋
『人って、1回失ってみないと、本当に大切な物がわからない。
 生きるってもしかしたら、余計な物は捨てて、
 本当に必要な物を大切にすることなのかもしれない・・・・・・。』

そして、十月
試験日は10月23日〜25日。
分娩予定日は10月23日。

現金書留の準備をする早紀。
一通は、長部璃子宛て。一通は藍田光輝宛て。
二人に助けてもらいながら、ここまでやって来た。

そこへ、白いスーツ姿の正登がやって来る。
「どうしたの!?」
「どうしよう、早紀。」
「え?」
「結婚式から逃げてきた。」
「は!?」


早紀が友達に伝えなければいけなかった言葉、
それは、ありがとうでも、ごめんなさいでもなく、
「助けて」でした。

本当に気を許せる、心を許せる相手だから、信頼できるから、
言える言葉なんですね。

そういえば、助けてって、人に言った事がないなー。
自分の弱い部分をさらけ出すって難しい。

早紀、璃子、光輝。
3人はお互い助け合える仲。
本当の友達という絆で結ばれ、それぞれ歩き出しました。


正登は毎年早紀にバラの花束をプレゼントして
きたんですね。
別れたのに、プレゼントを持ってきてしまう。
早紀のことを今でも愛しているのでしょう。
彼女の夢を応援してあげないのも、現実の厳しさを
知っているからなのかも。
でも早紀は頑張っているのだから、本人が諦めるまでは
応援してあげてほしいなー。

そんな正登は今田家ではすっかり蚊帳の外状態。
正登は早紀の友達ではないから?
ということは、結婚相手になる可能性は
ひょっとしたら光輝よりも高いのか?

その正登、結婚式場から逃げ出してきてしまったようです。
彼はこれからどんな一歩を踏み出すのでしょう。
早紀に尊敬される弁護士になってほしいです。

最終回まであと2話。最終回は15分拡大版です。


けたさん、いつもコメントありがとうございます!
お返事出来ていませんが、毎回楽しく読ませていただいています。

ぶんさん、ご訪問ありがとうございます。
後ほどブログにお邪魔します。

シンさん、コメントありがとうございます。
『眠れる森』の続きは連ドラが一息ついたら再開するので
よろしくお願いいたします。



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B00322P8T6曲げられない女 (菅野美穂 主演) [DVD]


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キャスト
荻原早紀(32) - 菅野美穂
藍田光輝(36) - 谷原章介
坂本正登(29) - 塚本高史
今田健治(19) - 市川知宏
横谷里美(25) - 能世あんな
増野所長(55) - 西岡徳馬
荻原 光(56) - 朝加真由美
長部璃子(34) - 永作博美
長部 夢(7) - 松浦愛弓
長部 望(3) - 滝田匠
長部善隆(38) - 山口馬木也
長部富貴恵(60) - 高林由紀子
中島剛志(平泉成)

スタッフ
脚本: 遊川和彦
チーフプロデューサー: 櫨山裕子
プロデューサー: 大平太、山本由緒、太田雅晴
演出: 南雲聖一、吉野洋、木内健人
音楽: 池頼広
制作協力: 5年D組
製作著作: 日本テレビ


菅野美穂さんの主な出演作品



この記事へのコメント
ちーずさんこんばんは、早紀は光輝や璃子と喧嘩別れしてから金銭的には底をつき司法試験の勉強をむりするあまり赤ちゃんや自分の体にも無理してしまい風邪までひいてしまい追い込まれてしまいました、友人を失い孤独なときに正登が来てバースディープレゼントや温まるスープを作って貰いましたが、やはり光輝や璃子とはちがうのでしょうね!ケンジの母親に助けを求められたときも早紀が母親の傷に気づくまでは断る一方で弁護士としても人間としても早紀とは違う価値観をもっているような気がします?

電話が繋がらないと心配してマンションまで様子を見に来る光輝、璃子が悩んでいるので電話をしてもらうように母親に電話する早紀、自分のブランド品を売りに行ったら見覚えのある早紀の大事なネックレスを買い戻してしてくれた璃子、そんな二人に「助けて」と言えなかった早紀も忙しい勉強の中光輝と璃子への分厚いリポート、良い友人関係ができていますね!

早紀のリポートに料理人を目指すことにした光輝、離婚届を姑に差出し家を出る決意をきめた璃子、この決断が正解なのかわからないですが見習いからはじめた光輝の収入は下がり早紀や赤ん坊を養えるのか?そして結婚式を逃げ出してきた正登に早紀の心は揺れるのか、離婚届を出したあと倒れてしまう姑、もし大きな病気で不自由な生活になったとき璃子は子供たちを置いて出て行きお腹の赤ちゃんと二人で生活していける性格なのか疑問ですね!

ケンジを守る為に亡くなった早紀の父親、彼もそのことで立ち直れるのでしょうか?
Posted by けた at 2010年03月06日 19:03
ちーずさん、初めてコメントします。

今回、上の階に住んでる健治君が
早紀の父親に救われた赤ちゃんだったことが分かりましたが、
…あれ?
たしか健治君って19歳じゃなかったっけ??
23年前って健治君の母親が言ってたけど、
その時点で健治君まだ生まれてませんよね?
このシーン、本当に良かったのに、
それに気付いちゃった瞬間、
急に冷めちゃいました。ガッカリです…。
(番組公式サイトの掲示板にも、
この件書き込みました)

早紀が2人と仲直りできたのは良かったですね。

残り2回で、
早紀・璃子・光輝・正登がどういう幸せのかたちを選ぶのか、
楽しみにしたいと思います。
Posted by 銀平 at 2010年03月06日 21:23
ちーずさん、けたさん、銀平さん、こんにちは。

「曲げられない女」も、残すところあと2回ですね。

正登が、結婚式から逃げてきたのにはびっくりしました。せっかく、光輝が好きでもない女と一緒にいたら駄目だと忠告してくれていたのに、花嫁さんが可哀そうです。
光輝は、早紀にとって大切な親友。だから、結婚は難しいと思います。正登は、温かいスープを作って早紀の体を労わってる。あともう少し早紀の価値観に歩み寄れれば、早紀と2人の赤ちゃんは幸せになれるのになぁと思わずにいられません。

璃子の義母が倒れましたね。
人は人と係わり合いを持たないと生きてはいけない。これを機に2人が歩み寄れれば素敵ですね。

銀平さん、19歳と23年気付きませんでした〜。

追伸
ちーずさん、「曲げられない女」コメント書けること嬉しいと言いながら、なかなかコメント出来なくて申し訳ないです。







Posted by 瑞穂 at 2010年03月08日 11:42
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Tracked: 2010-03-06 01:35